苗移植機
【課題】ポット苗が取り出された空箱を空箱収容部に安定して搬送すると共に、1枚づつ分離して整然と収容する。
【解決手段】苗箱Nより苗押出装置6で苗が押し出された後の空箱N'を、連続的に空箱搬送路8で搬送して空箱収容部9に収容する空箱収容装置を備えた苗移植機であって、空箱搬送路に、苗箱に設けられている孔部Nbに係入して搬送する爪を突設した送り歯車20を搬送方向に沿って所要間隔をあけて配置し、苗押出装置側の空箱搬送路の上流に配置した送り歯車は駆動手段で回転駆動させると共に、他の送り歯車は隣接する上流側の送り歯車とリンク38を介して従動回転させ、かつ、空箱収容部側の最下流の最終送り歯車は他の送り歯車の回転角度よりも大として、該最終送り歯車で空箱収容部へ搬送して落とし込む苗箱と、後続の苗箱との間に隙間があけられる構成としている。
【解決手段】苗箱Nより苗押出装置6で苗が押し出された後の空箱N'を、連続的に空箱搬送路8で搬送して空箱収容部9に収容する空箱収容装置を備えた苗移植機であって、空箱搬送路に、苗箱に設けられている孔部Nbに係入して搬送する爪を突設した送り歯車20を搬送方向に沿って所要間隔をあけて配置し、苗押出装置側の空箱搬送路の上流に配置した送り歯車は駆動手段で回転駆動させると共に、他の送り歯車は隣接する上流側の送り歯車とリンク38を介して従動回転させ、かつ、空箱収容部側の最下流の最終送り歯車は他の送り歯車の回転角度よりも大として、該最終送り歯車で空箱収容部へ搬送して落とし込む苗箱と、後続の苗箱との間に隙間があけられる構成としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は苗移植機に関し、詳しくは、複数のポット苗が充填された苗箱より苗押出装置で苗が押し出された後の空箱を、連続的に空箱搬送路で搬送して空箱収容部に収容する空箱収容装置を備えたものにおいて、空箱を空箱収容部に自動的に確実に搬送して収容できるようにするものである。
【背景技術】
【0002】
苗移植機には、図11に示す苗箱Nを予め多数搭載しておき、圃場走行時に苗箱Nを苗押出装置へと供給して、苗箱Nに充填したポット苗N−1を押し出し、押し出されたポット苗を植付装置で圃場に植え付けており、ポット苗N−1が全て押し出された後の空箱は苗移植機に設けた空箱収容部に収容している。
前記苗箱Nは、詳しくは、可撓性樹脂で成形された矩形状シートに、ポット苗N−1の収容室となるポット部Naを縦横にマトリクス状に設けており、ポット部Naの底面には、苗押出装置6の押出棒(図示せず)が挿通できるように略Y字状のスリットNxを設けている。また、苗箱の搬送方向と平行する両側端縁部には四角形状の多数の送り用の孔部Nbを等間隔をあけて設け、苗移植機側に設けた送り歯車の爪を孔部Nbに係入することで苗箱Nを搬送している。
【0003】
ポット苗N−1が全て取り出された後の空箱の収容装置として、本出願人は特開2002−136201号で提供している。該空箱の収容装置は、図12に示すように、苗押出装置1側に向けて下方傾斜させた苗載台2の下端に湾曲部3を介して空箱搬送路4を上向き傾斜させて連続させ、該空箱搬送路4の後方に空箱収容部5を設け、空の苗箱Nをバネ部材6により空箱収容部5へ押し出して苗箱Nを縦方向の姿勢として積層して収容している。
【0004】
また、連続して搬送される苗箱Nを分割されて空箱収容部5に収容できるように、前記湾曲部3に不連続部3aを設け、該不連続部3aの空箱搬送路4側の端縁3a−1を下方に傾斜させて後続の苗箱Nとを分離できるようにしている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−136201号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記空箱収容装置では、空箱収容部5を苗押出装置1に後方位置に設け、かつ、該空箱収容部5の空の苗箱Nを縦方向の姿勢で収容することができるため、前記のように、苗載台2と湾曲部3と空箱搬送路4をJ字状に連続して設け、空箱搬送路4に空の苗箱Nを後続する苗箱Nのよる押出力で空箱搬送路4に押し出して、バネ材6で苗箱Nを空箱収容部5へ押し出せる簡単な構成とすることができる。
【0007】
しかしながら、苗載台に苗箱を多数搭載して、苗押出装置に連続搬送する苗箱の枚数が増加すると空箱収容部も大きくする必要があり、苗押出装置の後方位置にスペース的に空箱収容部を設けることが困難となる場合がある。スペース的に大きな空箱収容部を設けることができる位置は、他部材と干渉しない上方位置となるが、上方位置に空箱収容部を設けると、苗押出装置から離れた位置となると共に空箱を上向きに搬送する必要があり、更には空箱収容部の配置位置によっては搬送路の上端から横向きへと搬送させる必要もあり、後続の苗箱により押し出すだけでは搬送することができない。よって、苗載台上の苗箱を苗押出装置へ搬送する場合と同様に、空の苗箱の孔部に回転駆動される送り歯車の爪を係入して搬送する必要がある。従って、連続して搬送されてくる空の苗箱を確実に分離して1枚ずつ空箱収容部に収容していく機構も前記図12に示す方法を採用することはできない。
【0008】
本発明は前記したように、苗押出装置から離れた上方位置の空箱収容部を設ける場合に、空となった苗箱を上方の空箱収容部に自動搬送して、空箱収容部に1枚ずつ確実に分離しながら収容できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明は、苗箱より苗押出装置で苗が押し出された後の空箱を、連続的に空箱搬送路で搬送して空箱収容部に収容する空箱収容装置を備えた苗移植機であって、
前記空箱搬送路は苗押出装置側を下端として上方へと延在させ、その上端から前後方向に屈曲して、機体上方に配置する前記空箱収容部に連続させており、
前記空箱搬送路に、前記苗箱に設けられている孔部に係入して搬送する爪を突設した送り歯車を搬送方向に沿って所要間隔をあけて配置し、前記苗押出装置側の空箱搬送路の上流に配置した前記送り歯車は駆動手段で回転駆動させると共に、他の前記送り歯車は隣接する上流側の送り歯車とリンク棒を介して従動回転させ、かつ、前記空箱収容部側の最下流の最終送り歯車は他の送り歯車の回転角度よりも大として、該最終送り歯車で前記空箱収容部へ搬送して落とし込む苗箱と、後続の苗箱との間に隙間があけられる構成としていることを特徴とする苗移植機を提供している。
【0010】
前記のように、本発明の苗移植機では、空箱収容部を苗押出装置に隣接した機体の下側ではなく、機体の上方に配置しているため、他部材に干渉させることなく、空箱収容部を大型化でき、苗箱を多数搭載した苗移植機に対応させることができる。
前記苗押出装置とは離れた上方に空箱収容部を配置するため、空箱搬送路は空箱となる苗押出装置から上方へと延在させ、その上端から前後方向に屈曲させて、先端を前記空箱収容部に連続させており、該空箱搬送路を上向きから横向きに空箱を搬送するため、回転駆動される送り歯車を用いて空箱を搬送している。かつ、前記のように、機体の下部側となる空箱搬送路上流の送り歯車を回転させ、他の下流側の送り歯車とリンクを介して連動して従動させる構成としているため、搬送機構を簡単にできる。
さらに、前記空箱収容部側の最下流の最終送り歯車と他の送り歯車との回転角度の相違は、各送り歯車と固定軸から突設する連結板に対する前記リンク棒の連結位置を相違させ、最終送り歯車側では連結位置を回転中心に近接させることで回転角度を大としている。
このように最終送り歯車の回転角度を大とすると、空箱の送り速度が他の後続の空箱よりも早くなり隙間を設けて分離することができ、後続の空き箱と確実に1枚ずつ分離して空箱収容部に落とし込むことができる。
【0011】
前記空箱収容部は、上面落込口から落とし込まれる前記空箱を上下積層して収容していくボックス状に枠組したフレームで構成し、前記上面落込口の搬送方向の両側縁に沿って空箱の両側縁を載置する保持台を回転可能に前記フレームに軸支し、該保持台を空箱送り力で回転させて、空箱を水平状態で空箱収容部内に跳ね落とす構成としていることが好ましい。
【0012】
前記のように、本発明では、空箱を空箱収容部に上方から下方へ落とし込む構成としているが、該空箱収容部には空箱搬送路と連続する一方側から空箱が搬送されてくるため、先端が空箱収容部内に向けて斜め傾斜した状態で挿入されやすくなく、傾斜状態のままで空箱収容部に挿入されると、上下積層された状態で収容しにくくなる。
そのため、本発明では、前記のように、空箱収容部の上面落込口には、その搬送方向の両側縁に沿って空箱の両側縁を載置する保持台を設け、空箱が上面落込口の略全面に位置した時に、バネで付勢されて回転する係止部を前記保持台とを連動させて保持台を下向きに回転させ、空箱両側の載置を外すことで、空箱を水平状態を保持した状態で空箱収容部に跳ね落とされる構成としている。
【0013】
本発明の苗移植機では、下向き傾斜する苗載台から苗箱が送給されるスイッチバック型苗箱供給路を備え、該スイッチバック型苗箱供給路の前記苗押出装置側の下端と湾曲部を介して前記空箱搬送路を連続させ、前記スイッチバック型苗箱供給路の後方に前記空箱搬送路の上向き搬送部を略平行に配置し、該上向き搬送部の上端から前方に向けて屈曲し、その先端に設ける前記空箱収容部を前記苗載台の上方に位置させ、該苗載台と空箱収容部とをフレームで連結している構成としていることが好ましい。
【0014】
特に、前記下方傾斜する苗載台は上下二段として多数の苗箱を装着しておき、これら苗箱をスイッチバック型苗箱搬送路を通して苗押出装置へと搬送する構成とすると、自動的に多数の苗箱を苗押出装置へと搬送して連続的に植え付けすることができる。
また、空箱収容部を前記苗載台の上方位置に配置することで、苗載台と空箱収容部とが近接し、これらをフレームを介して連結することで空箱収容部をしっかりと支持することができる。よって、空箱収容部をフレームを組みつけて軽量化させた構成とした場合は剛性が低下するが、強度を高めることができる。
【0015】
また、前記空箱搬送路の下端の苗押出装置側から上方へと延在させる領域に空箱取出口を設け、該空箱取出口では空箱搬送路を形成するフレームに、空箱ガイド棒の少なくとも上端あるいは下端を前記フレームより取り外し可能としており、空箱搬送路の途中から空箱を取り出せる構成としていることが好ましい。
前記のように空箱搬送路の途中に空箱取出口を設けておくと、苗移植機の稼動停止時に空箱搬送路に残された空箱を、前記ガイド棒の上端を取り外すことによって形成された空箱取出口から容易に取り出すことができる。
【発明の効果】
【0016】
前述したように、本発明によれば、空箱収容部を苗押出装置に隣接する前部側等に設けることができず、苗押出装置から離れた上方位置に配置する場合、苗押出装置で苗が押し出された空箱を上向きから前記方向の横向きに確実に搬送でき、かつ、空箱収容部に収容する位置では後続の空箱と隙間をあけて1枚づつ確実に空箱収容部に収容していくことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図10は実施形態の乗用型の苗移植機を示す。
図1に示す苗移植機1は、前輪2及び後輪3に支持された機体4の中央部に設けた運転席10の後方下部に植付装置5を備え、該植付装置5の上方に前記図11に示す苗箱Nよりポット苗を押し出す押出棒(図示せず)を備えた苗押出装置6を設けている。また、機体4の上には運転席10の前部に操作ハンドル11を設けると共に、機体4の前端に予備苗載台12を搭載している。
【0018】
前記苗押出装置6の上方には苗箱供給装置Iと空箱収容装置IIとを設けている。
前記苗箱供給装置Iは、機体4の最後部に配置する上下二段の苗載台13、14と、スイッチバック型の苗箱供給部7を備え、苗載台13、14からスイッチバック型の苗箱供給路7に苗箱Nを送給し、該スイッチバック型の苗箱供給路7を苗押出装置6に向けて下方傾斜させている。
【0019】
前記空箱収容装置IIは、前記苗箱供給路7の下端部を湾曲させて連続した空箱搬送路8と、該空箱搬送路8の先端に連続させた空箱収容部9とからなる。前記空箱搬送路8は苗箱搬送路7の後側に略平行に上向きに設け、その上端を前方向に屈曲させ、その先端に連続させて前記空箱収容部9を設けている。該空箱収容部9は苗載台13の上端側の上方に配置し、苗載台13から突設したフレーム29で空箱収容部9を支持している。
【0020】
前記空箱搬送路8は図2に示すように、空となった苗箱N(以下、空箱N’と称す)の両側縁を慴動自在に支持するフレーム30A、30Bと、苗箱Nの中央凹部に嵌合して摺動自在に支持するフレーム31とを備え、苗箱Nの前面側と背面側とをこれらフレーム30A、30B、31とで挟持した状態で搬送する構成としている。
【0021】
前記空箱搬送路8には、苗箱Nに設けられている孔部Nbに係入して搬送する爪20aを突設した左右一対の送り歯車20を、搬送方向に沿って所要間隔をあけて前記左右のフレーム30A、30Bの間に軸架された回転軸24に固定し、図3に示すように、空箱N’の左右両側の孔部Nbに係入させて、空箱N’を安定して搬送できるようにしている。
【0022】
前記苗押出装置6側で下部側となる空箱搬送路8には、空箱が苗箱送給装置Iで送給されてくる苗箱により押し出されるように搬送され、搬送されてくる空箱N’の孔部に上流に位置する送り歯車20−1の爪20aが係入されて、送り歯車20−1が回転される。
【0023】
前記上流側の送り歯車20−1を除く下流側の複数の送り歯車20−2および空箱収容部9の上部に配置する最下流の送り歯車20−3は、図4(A)に概略的に示す回転軸24の外端に突設した連結板37にリンク棒38の端部を固定し、該リンク棒38を介して上流側の連結板37と連結し、従動回転させている。
前記送り歯車20−1、20−2の間のリンク棒38は連結板37に対して回転中心から同じ距離L1に固定している一方、前記最下流の送り歯車20−3の連結板37に対するリンク棒38の固定位置は、他と比較して回転中心に近接した距離L2の位置とし、送り歯車20−3の回転速度を他の送り歯車20−1、20−2よりも早くしている。該構成とすることで、該送り歯車20−3で搬送する空箱N’の搬送速度を速めて、図4(B)に示すように先頭の空箱N’−1と後続の空箱N’との間に隙間S5をあけるようにしている。
【0024】
また、苗箱供給路7と連続する空箱搬送路8の下部、即ち、空箱搬送路8の下端の苗押出装置側から上方へと延在させる領域に、図5に示すように、空箱取出口65を設けている。該空箱取出口65を設けた部分には、空箱N’の両側縁を支持するフレーム30A、30Bを設けておらず、図5(B)に示すように、フレーム30Aと30Bよりも大きな間隔Sをあけてフレーム61A、61Bを設けている。これらフレーム61Aと61Bの間隔Sは空箱N’の幅よりも大きく設定している。
前記フレーム61Aと61Bには、上下両端にそれぞれ連結するフレーム62A、62Bを架け渡して取り付け、該フレーム62A、62Bに舌片状のガイド棒取付部63をそれぞれ2つずつ設けている。フレーム62Aのガイド棒取付部63に空箱ガイド棒60の上端、フレーム62Bのガイド棒取付部63に空箱ガイド棒60の下端を取り付けて、2本の空箱ガイド棒60を取り付けている。空箱ガイド棒60は空箱搬送路8に取り付けた状態で、空箱ガイド棒60の長さ方向を空箱N’の搬送方向と一致させている。
【0025】
前記ガイド棒取付部63に設けた貫通穴(図示せず)に樹脂製のガイド棒保持材64に設けた筒部(図示せず)を内嵌して、図6に示すように、ガイド棒取付部63にガイド棒保持材64を回転自在に取り付けている。
ガイド棒保持材64は、ガイド棒取付部63に沿わせる円板部64aに空箱ガイド棒60の端部を挿入する挿入穴64bを設け、該挿入穴64bと前記筒部の中空部とを連通させている。また、円板部64aの周縁に空箱ガイド棒60に外嵌する半円環筒形状の固定部64cを突設している。
図6(A)に示すように、空箱ガイド棒60の屈曲させた先端部60aをガイド棒保持材64の挿入穴64bに側方から挿入した後、図6(B)に示すように、ガイド棒保持材64の固定部64cを空箱ガイド棒60側に回転させて、固定部64cを空箱ガイド棒60に外嵌して、空箱ガイド棒60がガイド棒保持材64の挿入穴64bから抜けないようにしている。
空箱ガイド棒60の取付構造は、上下両端共に前記と同様の構成としている。
【0026】
前記空箱ガイド棒60の上端の先端部をガイド取付部63から取り外した状態では、空箱ガイド棒60の下端の先端部を支点として空箱ガイド棒60が回転可能であり、図7に示すように、空箱ガイド棒60を後方へ回転させると、フレーム61A、61B、62A、62Bで囲まれた空箱N’の空箱取出口65が形成され、該空箱取出口65を通して空箱N’を空箱搬送路8の途中で取り出すことができる構成としている。
【0027】
前記空箱搬送路8の前方へと屈曲した先端に連続させる空箱収容部9は、図8に示すように、枠組みされたボックス状とし、矩形枠からなる上枠40Aと側面枠及び底面枠40Bとからなるフレーム40で構成としている。上枠40Aで囲まれる空間を上面落込口41とし、上面落込口41から落とし込まれる空箱N’は、図10に示すように、水平状態で上下積層して収容する構成としている。
【0028】
図8に示すように、空箱収容部9の上面落込口41の搬送方向両側縁の全長に沿って左右一対の細長い保持台45A、45Bを回転可能にフレーム40に軸支している。この左右の保持台45A、45B上に挿入されてくる空箱N’の両側縁を載置し、空箱N’の全体が上面落込口41に位置した時に、保持台45A、45Bを空箱N’の搬送力を利用して下向きに回転させ、左右両側の保持台45A、45Bにより水平状態に保持されていた空箱N’を、そのままの水平姿勢で下方へ跳ね落として空箱収容部9内に上下方向に積層しながら収容する構成としている。
前記保持台45A、45Bにはガイド部45A−1、45B−1を設け、部分的に断面コ字形状とすることにより、空箱N’が安定姿勢で確実に空箱収容部9に搬送できるようにしている。
【0029】
具体的には、図9に示すように、左右一対の保持台45A、45Bの回転機構は、空箱収容部9の空箱挿入側先端のフレームにコイルバネ47を介して付勢して回転板48を取り付け、該回転板48の両端を保持台45A、45Bの回転軸49とを夫々リンク棒50A、50Bを介して連結している。前記回転板48には、空箱N’の送り爪51と一体的に形成した係止部51aが係止し、前記コイルバネ47による回転力に抗して回転板48の回転を阻止している。送り爪51が空箱N’に係止して回転すると、係止部51aも連動して回転し、回転板48がコイルバネ47で回転し、リンク棒50A、50B、回転軸49が回転して保持台45A、45Bが閉じた状態となり空箱N’が通過し、送り付け51の係止が解かれ、保持台45A、45Bが下向きに回転する構成としている。
【0030】
前記上下2段の苗載台13、14は、下段苗載台14を上段苗載台13よりも長尺として、上段苗載台13よりもスイッチバック型の苗箱供給路7に近接する位置まで湾曲させた後に上方傾斜させた延在部14−1を設けている。該延在部14−1の先端は、苗箱供給路7と連結せずに、所要の空隙Cを設けている。
【0031】
前記スイッチバック型の苗箱供給路7の上端と下端にリミットスイッチLS4、LS5、上苗載台13の下端位置、下苗載台14の下端近傍と前記延在部14−1の先端には、その左右一方側の側面レールに前記したレバー式のリミットスイッチLS1〜LS3を内側に傾斜させて設置している。
これらリミットスイッチは苗箱Nが接触すると外方に揺動して苗箱Nを検出し、検出時にオン信号を、モータM(M1〜M4)に伝達して、これらモータを駆動させている。
【0032】
前記モータMは図1に示すように、上下苗載台13、14の下端位置、下苗載台14の延在部14−1の先端位置、苗箱供給路7の上端位置近傍に夫々設けている。
上下苗載台13、14および苗箱供給路7における苗箱Nの搬送方法は、モータMの出力軸に送り歯車20を固定し、該送り歯車20の外周面に周方向に等間隔で備えた爪20aを苗箱Nの孔部Nbに順次、係入・離脱しながら、苗箱Nを搬送している。
【0033】
次に、苗箱Nの苗押出装置への送り作動および苗押出装置でポット苗が押し出された空箱を空箱収容部9に搬送する作動について説明する。
図1において、植付け作業開始前では、上下苗載台13、14、苗箱供給路7及び空箱搬送路8にはまだ苗箱Nが存在しないので、全てのリミットスイッチLS1〜LS5はオフの状態である。
この状態から、事前準備として、下段苗載台14に順次4枚の苗箱N(N1〜N4)を載置装填して所要位置まで搬送して位置決め保持し、次ぎに、上段苗載台13に2枚の苗箱N(N5,N6)を載置装填して所要位置まで搬送保持して位置決め保持し、合計6枚の苗箱Nを苗載台13、14、苗箱供給路7に装填する。
【0034】
上記植付け作業の事前準備がなされた後、圃場を走行して植付け作業が開始される。
この開始に伴い、1枚目の苗箱N1が苗箱供給路7を自由落下すると共に苗押出装置6が作動して、苗箱Nのポット部Naから苗が逐次押出され、押出された苗は植付装置5によって圃場に植付けられてゆく。
【0035】
空になった苗箱N’は後続の苗箱に押されて空箱搬送路8に送り出され、送り歯車20−1の爪20aに係入され、その搬送力で空箱搬送路8を上向きに搬送されていく。
該空箱搬送路8の搬送方向に沿って間隔をあけて配置した送り歯車20の爪が従動回転し、搬送されてくる空箱N’の孔部Nbに係入して連続的に搬送されてくる空箱N’を一枚ずつ隙間の状態に連続させて空箱収容部9へと搬送していく。
【0036】
空箱搬送路8に沿って搬送されてくる先頭の空箱N’−1が空箱収容部9の上面までくると、該空箱N’−1の先端の孔部Nbに送り歯車20−3の爪20aが孔部Nbに係入し、送り歯車20−3の回転角度が後続の送り歯車20−2、20−1よりも大としているため、空箱N’−1を後続の空箱N’よりも高速で搬送し、後続の空箱N’との間に隙間S5をあけて分離する。
【0037】
空箱N’−1は空箱収容部9に進入してくると、上面落込口41の左右両側の保持台45A、45Bにより空箱N’−1の左右両側部が載置された状態で進入していき、そのほぼ全体が上面落込口41に位置すると、空箱N’−1の孔部Nbに送り爪51が係入して回転し、係止部51aも回転することで前記回転板48の係止を解く。これにより回転板48はコイルバネ47による付勢力で回転し、前記リンク棒50A、50B、回転軸49が回転して保持台45A、45Bを下向きに回転させる。これにより、保持台45A、45Bで支持されていた空箱N’−1は水平姿勢を保持した状態で空箱収容部9内に跳ね落とされる。
後続の空箱N’も前記と同様の作動で、順次、空箱収容部9内に跳ね落とされて、上下積層状態で空箱N’が収容されていく。
【0038】
前記上下二段の苗載台13、14より苗箱供給路7へとスイッチバックで搬送され、該苗箱供給路7より苗押出装置6へと順次搬送される苗箱Nは、苗箱Nを検知する前記リミットスイッチLSの検知信号でモータMが駆動し、該モータMにより送り歯車20が回転し、その爪20aを苗箱Nの孔部Nbに係入して搬送している。
【0039】
このように、上下二段の苗載台13、14から苗箱供給路7を通して苗押出装置6へと順次自動搬送され、苗押出装置6でポット苗が全て押し出されて空となった苗箱N’は空箱搬送路8を通して空箱収容部9へと確実に自動搬送でき、空箱収容部9には整然と、上下積層状態で収容していくことができる。
【0040】
前記実施形態では、苗箱を苗押出装置へと上下二段の苗載台からスイッチバックの苗箱供給路を通して搬送しているが、苗箱供給装置の構成は限定されず、一段の苗載台がスイッチバック経路を経ずに直接的に苗押出装置へと苗箱を供給する構成としてもよい。該苗押出装置でポット苗が押し出された空となった苗箱を、上向きに搬送して機体上方に配置した空箱収容部へと搬送する場合のいずれの苗移植機においても本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の苗移植機の一例を示す全体の概略側面図である。
【図2】空箱搬送路の構成を示す断面図である。
【図3】送り歯車と空箱との関係を示す図面である。
【図4】(A)は空箱の搬送原理を示す概略図、(B)は搬送される空箱相互の関係を示す概略図である。
【図5】空箱搬送路を示し、(A)は要部拡大側面図、(B)は要部拡大背面図である。
【図6】(A)(B)はガイド棒の取付構造を示す図面である。
【図7】空箱N’の取出方法を示す図面である。
【図8】空箱収容部の斜視図である。
【図9】空箱収容部への空箱の跳ね落し機構を示す図面である。
【図10】空箱収容部に空箱が収容される状態を示す図面である。
【図11】(A)(B)は本発明で用いる苗箱を示す図面である。
【図12】従来例を示す図面である。
【符号の説明】
【0042】
1 苗移植機
7 苗箱供給路
8 空箱搬送路
9 空箱収容部
13 上段苗載台
14 下段苗載台
20 送り歯車
20a 爪
60 空箱ガイド棒
65 空箱取出口
N 苗箱
N’ 空箱
N’−1 先頭の空箱
Nb 孔部
M モータ
LS リミットスイッチ
【技術分野】
【0001】
本発明は苗移植機に関し、詳しくは、複数のポット苗が充填された苗箱より苗押出装置で苗が押し出された後の空箱を、連続的に空箱搬送路で搬送して空箱収容部に収容する空箱収容装置を備えたものにおいて、空箱を空箱収容部に自動的に確実に搬送して収容できるようにするものである。
【背景技術】
【0002】
苗移植機には、図11に示す苗箱Nを予め多数搭載しておき、圃場走行時に苗箱Nを苗押出装置へと供給して、苗箱Nに充填したポット苗N−1を押し出し、押し出されたポット苗を植付装置で圃場に植え付けており、ポット苗N−1が全て押し出された後の空箱は苗移植機に設けた空箱収容部に収容している。
前記苗箱Nは、詳しくは、可撓性樹脂で成形された矩形状シートに、ポット苗N−1の収容室となるポット部Naを縦横にマトリクス状に設けており、ポット部Naの底面には、苗押出装置6の押出棒(図示せず)が挿通できるように略Y字状のスリットNxを設けている。また、苗箱の搬送方向と平行する両側端縁部には四角形状の多数の送り用の孔部Nbを等間隔をあけて設け、苗移植機側に設けた送り歯車の爪を孔部Nbに係入することで苗箱Nを搬送している。
【0003】
ポット苗N−1が全て取り出された後の空箱の収容装置として、本出願人は特開2002−136201号で提供している。該空箱の収容装置は、図12に示すように、苗押出装置1側に向けて下方傾斜させた苗載台2の下端に湾曲部3を介して空箱搬送路4を上向き傾斜させて連続させ、該空箱搬送路4の後方に空箱収容部5を設け、空の苗箱Nをバネ部材6により空箱収容部5へ押し出して苗箱Nを縦方向の姿勢として積層して収容している。
【0004】
また、連続して搬送される苗箱Nを分割されて空箱収容部5に収容できるように、前記湾曲部3に不連続部3aを設け、該不連続部3aの空箱搬送路4側の端縁3a−1を下方に傾斜させて後続の苗箱Nとを分離できるようにしている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−136201号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記空箱収容装置では、空箱収容部5を苗押出装置1に後方位置に設け、かつ、該空箱収容部5の空の苗箱Nを縦方向の姿勢で収容することができるため、前記のように、苗載台2と湾曲部3と空箱搬送路4をJ字状に連続して設け、空箱搬送路4に空の苗箱Nを後続する苗箱Nのよる押出力で空箱搬送路4に押し出して、バネ材6で苗箱Nを空箱収容部5へ押し出せる簡単な構成とすることができる。
【0007】
しかしながら、苗載台に苗箱を多数搭載して、苗押出装置に連続搬送する苗箱の枚数が増加すると空箱収容部も大きくする必要があり、苗押出装置の後方位置にスペース的に空箱収容部を設けることが困難となる場合がある。スペース的に大きな空箱収容部を設けることができる位置は、他部材と干渉しない上方位置となるが、上方位置に空箱収容部を設けると、苗押出装置から離れた位置となると共に空箱を上向きに搬送する必要があり、更には空箱収容部の配置位置によっては搬送路の上端から横向きへと搬送させる必要もあり、後続の苗箱により押し出すだけでは搬送することができない。よって、苗載台上の苗箱を苗押出装置へ搬送する場合と同様に、空の苗箱の孔部に回転駆動される送り歯車の爪を係入して搬送する必要がある。従って、連続して搬送されてくる空の苗箱を確実に分離して1枚ずつ空箱収容部に収容していく機構も前記図12に示す方法を採用することはできない。
【0008】
本発明は前記したように、苗押出装置から離れた上方位置の空箱収容部を設ける場合に、空となった苗箱を上方の空箱収容部に自動搬送して、空箱収容部に1枚ずつ確実に分離しながら収容できるようにすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明は、苗箱より苗押出装置で苗が押し出された後の空箱を、連続的に空箱搬送路で搬送して空箱収容部に収容する空箱収容装置を備えた苗移植機であって、
前記空箱搬送路は苗押出装置側を下端として上方へと延在させ、その上端から前後方向に屈曲して、機体上方に配置する前記空箱収容部に連続させており、
前記空箱搬送路に、前記苗箱に設けられている孔部に係入して搬送する爪を突設した送り歯車を搬送方向に沿って所要間隔をあけて配置し、前記苗押出装置側の空箱搬送路の上流に配置した前記送り歯車は駆動手段で回転駆動させると共に、他の前記送り歯車は隣接する上流側の送り歯車とリンク棒を介して従動回転させ、かつ、前記空箱収容部側の最下流の最終送り歯車は他の送り歯車の回転角度よりも大として、該最終送り歯車で前記空箱収容部へ搬送して落とし込む苗箱と、後続の苗箱との間に隙間があけられる構成としていることを特徴とする苗移植機を提供している。
【0010】
前記のように、本発明の苗移植機では、空箱収容部を苗押出装置に隣接した機体の下側ではなく、機体の上方に配置しているため、他部材に干渉させることなく、空箱収容部を大型化でき、苗箱を多数搭載した苗移植機に対応させることができる。
前記苗押出装置とは離れた上方に空箱収容部を配置するため、空箱搬送路は空箱となる苗押出装置から上方へと延在させ、その上端から前後方向に屈曲させて、先端を前記空箱収容部に連続させており、該空箱搬送路を上向きから横向きに空箱を搬送するため、回転駆動される送り歯車を用いて空箱を搬送している。かつ、前記のように、機体の下部側となる空箱搬送路上流の送り歯車を回転させ、他の下流側の送り歯車とリンクを介して連動して従動させる構成としているため、搬送機構を簡単にできる。
さらに、前記空箱収容部側の最下流の最終送り歯車と他の送り歯車との回転角度の相違は、各送り歯車と固定軸から突設する連結板に対する前記リンク棒の連結位置を相違させ、最終送り歯車側では連結位置を回転中心に近接させることで回転角度を大としている。
このように最終送り歯車の回転角度を大とすると、空箱の送り速度が他の後続の空箱よりも早くなり隙間を設けて分離することができ、後続の空き箱と確実に1枚ずつ分離して空箱収容部に落とし込むことができる。
【0011】
前記空箱収容部は、上面落込口から落とし込まれる前記空箱を上下積層して収容していくボックス状に枠組したフレームで構成し、前記上面落込口の搬送方向の両側縁に沿って空箱の両側縁を載置する保持台を回転可能に前記フレームに軸支し、該保持台を空箱送り力で回転させて、空箱を水平状態で空箱収容部内に跳ね落とす構成としていることが好ましい。
【0012】
前記のように、本発明では、空箱を空箱収容部に上方から下方へ落とし込む構成としているが、該空箱収容部には空箱搬送路と連続する一方側から空箱が搬送されてくるため、先端が空箱収容部内に向けて斜め傾斜した状態で挿入されやすくなく、傾斜状態のままで空箱収容部に挿入されると、上下積層された状態で収容しにくくなる。
そのため、本発明では、前記のように、空箱収容部の上面落込口には、その搬送方向の両側縁に沿って空箱の両側縁を載置する保持台を設け、空箱が上面落込口の略全面に位置した時に、バネで付勢されて回転する係止部を前記保持台とを連動させて保持台を下向きに回転させ、空箱両側の載置を外すことで、空箱を水平状態を保持した状態で空箱収容部に跳ね落とされる構成としている。
【0013】
本発明の苗移植機では、下向き傾斜する苗載台から苗箱が送給されるスイッチバック型苗箱供給路を備え、該スイッチバック型苗箱供給路の前記苗押出装置側の下端と湾曲部を介して前記空箱搬送路を連続させ、前記スイッチバック型苗箱供給路の後方に前記空箱搬送路の上向き搬送部を略平行に配置し、該上向き搬送部の上端から前方に向けて屈曲し、その先端に設ける前記空箱収容部を前記苗載台の上方に位置させ、該苗載台と空箱収容部とをフレームで連結している構成としていることが好ましい。
【0014】
特に、前記下方傾斜する苗載台は上下二段として多数の苗箱を装着しておき、これら苗箱をスイッチバック型苗箱搬送路を通して苗押出装置へと搬送する構成とすると、自動的に多数の苗箱を苗押出装置へと搬送して連続的に植え付けすることができる。
また、空箱収容部を前記苗載台の上方位置に配置することで、苗載台と空箱収容部とが近接し、これらをフレームを介して連結することで空箱収容部をしっかりと支持することができる。よって、空箱収容部をフレームを組みつけて軽量化させた構成とした場合は剛性が低下するが、強度を高めることができる。
【0015】
また、前記空箱搬送路の下端の苗押出装置側から上方へと延在させる領域に空箱取出口を設け、該空箱取出口では空箱搬送路を形成するフレームに、空箱ガイド棒の少なくとも上端あるいは下端を前記フレームより取り外し可能としており、空箱搬送路の途中から空箱を取り出せる構成としていることが好ましい。
前記のように空箱搬送路の途中に空箱取出口を設けておくと、苗移植機の稼動停止時に空箱搬送路に残された空箱を、前記ガイド棒の上端を取り外すことによって形成された空箱取出口から容易に取り出すことができる。
【発明の効果】
【0016】
前述したように、本発明によれば、空箱収容部を苗押出装置に隣接する前部側等に設けることができず、苗押出装置から離れた上方位置に配置する場合、苗押出装置で苗が押し出された空箱を上向きから前記方向の横向きに確実に搬送でき、かつ、空箱収容部に収容する位置では後続の空箱と隙間をあけて1枚づつ確実に空箱収容部に収容していくことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図10は実施形態の乗用型の苗移植機を示す。
図1に示す苗移植機1は、前輪2及び後輪3に支持された機体4の中央部に設けた運転席10の後方下部に植付装置5を備え、該植付装置5の上方に前記図11に示す苗箱Nよりポット苗を押し出す押出棒(図示せず)を備えた苗押出装置6を設けている。また、機体4の上には運転席10の前部に操作ハンドル11を設けると共に、機体4の前端に予備苗載台12を搭載している。
【0018】
前記苗押出装置6の上方には苗箱供給装置Iと空箱収容装置IIとを設けている。
前記苗箱供給装置Iは、機体4の最後部に配置する上下二段の苗載台13、14と、スイッチバック型の苗箱供給部7を備え、苗載台13、14からスイッチバック型の苗箱供給路7に苗箱Nを送給し、該スイッチバック型の苗箱供給路7を苗押出装置6に向けて下方傾斜させている。
【0019】
前記空箱収容装置IIは、前記苗箱供給路7の下端部を湾曲させて連続した空箱搬送路8と、該空箱搬送路8の先端に連続させた空箱収容部9とからなる。前記空箱搬送路8は苗箱搬送路7の後側に略平行に上向きに設け、その上端を前方向に屈曲させ、その先端に連続させて前記空箱収容部9を設けている。該空箱収容部9は苗載台13の上端側の上方に配置し、苗載台13から突設したフレーム29で空箱収容部9を支持している。
【0020】
前記空箱搬送路8は図2に示すように、空となった苗箱N(以下、空箱N’と称す)の両側縁を慴動自在に支持するフレーム30A、30Bと、苗箱Nの中央凹部に嵌合して摺動自在に支持するフレーム31とを備え、苗箱Nの前面側と背面側とをこれらフレーム30A、30B、31とで挟持した状態で搬送する構成としている。
【0021】
前記空箱搬送路8には、苗箱Nに設けられている孔部Nbに係入して搬送する爪20aを突設した左右一対の送り歯車20を、搬送方向に沿って所要間隔をあけて前記左右のフレーム30A、30Bの間に軸架された回転軸24に固定し、図3に示すように、空箱N’の左右両側の孔部Nbに係入させて、空箱N’を安定して搬送できるようにしている。
【0022】
前記苗押出装置6側で下部側となる空箱搬送路8には、空箱が苗箱送給装置Iで送給されてくる苗箱により押し出されるように搬送され、搬送されてくる空箱N’の孔部に上流に位置する送り歯車20−1の爪20aが係入されて、送り歯車20−1が回転される。
【0023】
前記上流側の送り歯車20−1を除く下流側の複数の送り歯車20−2および空箱収容部9の上部に配置する最下流の送り歯車20−3は、図4(A)に概略的に示す回転軸24の外端に突設した連結板37にリンク棒38の端部を固定し、該リンク棒38を介して上流側の連結板37と連結し、従動回転させている。
前記送り歯車20−1、20−2の間のリンク棒38は連結板37に対して回転中心から同じ距離L1に固定している一方、前記最下流の送り歯車20−3の連結板37に対するリンク棒38の固定位置は、他と比較して回転中心に近接した距離L2の位置とし、送り歯車20−3の回転速度を他の送り歯車20−1、20−2よりも早くしている。該構成とすることで、該送り歯車20−3で搬送する空箱N’の搬送速度を速めて、図4(B)に示すように先頭の空箱N’−1と後続の空箱N’との間に隙間S5をあけるようにしている。
【0024】
また、苗箱供給路7と連続する空箱搬送路8の下部、即ち、空箱搬送路8の下端の苗押出装置側から上方へと延在させる領域に、図5に示すように、空箱取出口65を設けている。該空箱取出口65を設けた部分には、空箱N’の両側縁を支持するフレーム30A、30Bを設けておらず、図5(B)に示すように、フレーム30Aと30Bよりも大きな間隔Sをあけてフレーム61A、61Bを設けている。これらフレーム61Aと61Bの間隔Sは空箱N’の幅よりも大きく設定している。
前記フレーム61Aと61Bには、上下両端にそれぞれ連結するフレーム62A、62Bを架け渡して取り付け、該フレーム62A、62Bに舌片状のガイド棒取付部63をそれぞれ2つずつ設けている。フレーム62Aのガイド棒取付部63に空箱ガイド棒60の上端、フレーム62Bのガイド棒取付部63に空箱ガイド棒60の下端を取り付けて、2本の空箱ガイド棒60を取り付けている。空箱ガイド棒60は空箱搬送路8に取り付けた状態で、空箱ガイド棒60の長さ方向を空箱N’の搬送方向と一致させている。
【0025】
前記ガイド棒取付部63に設けた貫通穴(図示せず)に樹脂製のガイド棒保持材64に設けた筒部(図示せず)を内嵌して、図6に示すように、ガイド棒取付部63にガイド棒保持材64を回転自在に取り付けている。
ガイド棒保持材64は、ガイド棒取付部63に沿わせる円板部64aに空箱ガイド棒60の端部を挿入する挿入穴64bを設け、該挿入穴64bと前記筒部の中空部とを連通させている。また、円板部64aの周縁に空箱ガイド棒60に外嵌する半円環筒形状の固定部64cを突設している。
図6(A)に示すように、空箱ガイド棒60の屈曲させた先端部60aをガイド棒保持材64の挿入穴64bに側方から挿入した後、図6(B)に示すように、ガイド棒保持材64の固定部64cを空箱ガイド棒60側に回転させて、固定部64cを空箱ガイド棒60に外嵌して、空箱ガイド棒60がガイド棒保持材64の挿入穴64bから抜けないようにしている。
空箱ガイド棒60の取付構造は、上下両端共に前記と同様の構成としている。
【0026】
前記空箱ガイド棒60の上端の先端部をガイド取付部63から取り外した状態では、空箱ガイド棒60の下端の先端部を支点として空箱ガイド棒60が回転可能であり、図7に示すように、空箱ガイド棒60を後方へ回転させると、フレーム61A、61B、62A、62Bで囲まれた空箱N’の空箱取出口65が形成され、該空箱取出口65を通して空箱N’を空箱搬送路8の途中で取り出すことができる構成としている。
【0027】
前記空箱搬送路8の前方へと屈曲した先端に連続させる空箱収容部9は、図8に示すように、枠組みされたボックス状とし、矩形枠からなる上枠40Aと側面枠及び底面枠40Bとからなるフレーム40で構成としている。上枠40Aで囲まれる空間を上面落込口41とし、上面落込口41から落とし込まれる空箱N’は、図10に示すように、水平状態で上下積層して収容する構成としている。
【0028】
図8に示すように、空箱収容部9の上面落込口41の搬送方向両側縁の全長に沿って左右一対の細長い保持台45A、45Bを回転可能にフレーム40に軸支している。この左右の保持台45A、45B上に挿入されてくる空箱N’の両側縁を載置し、空箱N’の全体が上面落込口41に位置した時に、保持台45A、45Bを空箱N’の搬送力を利用して下向きに回転させ、左右両側の保持台45A、45Bにより水平状態に保持されていた空箱N’を、そのままの水平姿勢で下方へ跳ね落として空箱収容部9内に上下方向に積層しながら収容する構成としている。
前記保持台45A、45Bにはガイド部45A−1、45B−1を設け、部分的に断面コ字形状とすることにより、空箱N’が安定姿勢で確実に空箱収容部9に搬送できるようにしている。
【0029】
具体的には、図9に示すように、左右一対の保持台45A、45Bの回転機構は、空箱収容部9の空箱挿入側先端のフレームにコイルバネ47を介して付勢して回転板48を取り付け、該回転板48の両端を保持台45A、45Bの回転軸49とを夫々リンク棒50A、50Bを介して連結している。前記回転板48には、空箱N’の送り爪51と一体的に形成した係止部51aが係止し、前記コイルバネ47による回転力に抗して回転板48の回転を阻止している。送り爪51が空箱N’に係止して回転すると、係止部51aも連動して回転し、回転板48がコイルバネ47で回転し、リンク棒50A、50B、回転軸49が回転して保持台45A、45Bが閉じた状態となり空箱N’が通過し、送り付け51の係止が解かれ、保持台45A、45Bが下向きに回転する構成としている。
【0030】
前記上下2段の苗載台13、14は、下段苗載台14を上段苗載台13よりも長尺として、上段苗載台13よりもスイッチバック型の苗箱供給路7に近接する位置まで湾曲させた後に上方傾斜させた延在部14−1を設けている。該延在部14−1の先端は、苗箱供給路7と連結せずに、所要の空隙Cを設けている。
【0031】
前記スイッチバック型の苗箱供給路7の上端と下端にリミットスイッチLS4、LS5、上苗載台13の下端位置、下苗載台14の下端近傍と前記延在部14−1の先端には、その左右一方側の側面レールに前記したレバー式のリミットスイッチLS1〜LS3を内側に傾斜させて設置している。
これらリミットスイッチは苗箱Nが接触すると外方に揺動して苗箱Nを検出し、検出時にオン信号を、モータM(M1〜M4)に伝達して、これらモータを駆動させている。
【0032】
前記モータMは図1に示すように、上下苗載台13、14の下端位置、下苗載台14の延在部14−1の先端位置、苗箱供給路7の上端位置近傍に夫々設けている。
上下苗載台13、14および苗箱供給路7における苗箱Nの搬送方法は、モータMの出力軸に送り歯車20を固定し、該送り歯車20の外周面に周方向に等間隔で備えた爪20aを苗箱Nの孔部Nbに順次、係入・離脱しながら、苗箱Nを搬送している。
【0033】
次に、苗箱Nの苗押出装置への送り作動および苗押出装置でポット苗が押し出された空箱を空箱収容部9に搬送する作動について説明する。
図1において、植付け作業開始前では、上下苗載台13、14、苗箱供給路7及び空箱搬送路8にはまだ苗箱Nが存在しないので、全てのリミットスイッチLS1〜LS5はオフの状態である。
この状態から、事前準備として、下段苗載台14に順次4枚の苗箱N(N1〜N4)を載置装填して所要位置まで搬送して位置決め保持し、次ぎに、上段苗載台13に2枚の苗箱N(N5,N6)を載置装填して所要位置まで搬送保持して位置決め保持し、合計6枚の苗箱Nを苗載台13、14、苗箱供給路7に装填する。
【0034】
上記植付け作業の事前準備がなされた後、圃場を走行して植付け作業が開始される。
この開始に伴い、1枚目の苗箱N1が苗箱供給路7を自由落下すると共に苗押出装置6が作動して、苗箱Nのポット部Naから苗が逐次押出され、押出された苗は植付装置5によって圃場に植付けられてゆく。
【0035】
空になった苗箱N’は後続の苗箱に押されて空箱搬送路8に送り出され、送り歯車20−1の爪20aに係入され、その搬送力で空箱搬送路8を上向きに搬送されていく。
該空箱搬送路8の搬送方向に沿って間隔をあけて配置した送り歯車20の爪が従動回転し、搬送されてくる空箱N’の孔部Nbに係入して連続的に搬送されてくる空箱N’を一枚ずつ隙間の状態に連続させて空箱収容部9へと搬送していく。
【0036】
空箱搬送路8に沿って搬送されてくる先頭の空箱N’−1が空箱収容部9の上面までくると、該空箱N’−1の先端の孔部Nbに送り歯車20−3の爪20aが孔部Nbに係入し、送り歯車20−3の回転角度が後続の送り歯車20−2、20−1よりも大としているため、空箱N’−1を後続の空箱N’よりも高速で搬送し、後続の空箱N’との間に隙間S5をあけて分離する。
【0037】
空箱N’−1は空箱収容部9に進入してくると、上面落込口41の左右両側の保持台45A、45Bにより空箱N’−1の左右両側部が載置された状態で進入していき、そのほぼ全体が上面落込口41に位置すると、空箱N’−1の孔部Nbに送り爪51が係入して回転し、係止部51aも回転することで前記回転板48の係止を解く。これにより回転板48はコイルバネ47による付勢力で回転し、前記リンク棒50A、50B、回転軸49が回転して保持台45A、45Bを下向きに回転させる。これにより、保持台45A、45Bで支持されていた空箱N’−1は水平姿勢を保持した状態で空箱収容部9内に跳ね落とされる。
後続の空箱N’も前記と同様の作動で、順次、空箱収容部9内に跳ね落とされて、上下積層状態で空箱N’が収容されていく。
【0038】
前記上下二段の苗載台13、14より苗箱供給路7へとスイッチバックで搬送され、該苗箱供給路7より苗押出装置6へと順次搬送される苗箱Nは、苗箱Nを検知する前記リミットスイッチLSの検知信号でモータMが駆動し、該モータMにより送り歯車20が回転し、その爪20aを苗箱Nの孔部Nbに係入して搬送している。
【0039】
このように、上下二段の苗載台13、14から苗箱供給路7を通して苗押出装置6へと順次自動搬送され、苗押出装置6でポット苗が全て押し出されて空となった苗箱N’は空箱搬送路8を通して空箱収容部9へと確実に自動搬送でき、空箱収容部9には整然と、上下積層状態で収容していくことができる。
【0040】
前記実施形態では、苗箱を苗押出装置へと上下二段の苗載台からスイッチバックの苗箱供給路を通して搬送しているが、苗箱供給装置の構成は限定されず、一段の苗載台がスイッチバック経路を経ずに直接的に苗押出装置へと苗箱を供給する構成としてもよい。該苗押出装置でポット苗が押し出された空となった苗箱を、上向きに搬送して機体上方に配置した空箱収容部へと搬送する場合のいずれの苗移植機においても本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の苗移植機の一例を示す全体の概略側面図である。
【図2】空箱搬送路の構成を示す断面図である。
【図3】送り歯車と空箱との関係を示す図面である。
【図4】(A)は空箱の搬送原理を示す概略図、(B)は搬送される空箱相互の関係を示す概略図である。
【図5】空箱搬送路を示し、(A)は要部拡大側面図、(B)は要部拡大背面図である。
【図6】(A)(B)はガイド棒の取付構造を示す図面である。
【図7】空箱N’の取出方法を示す図面である。
【図8】空箱収容部の斜視図である。
【図9】空箱収容部への空箱の跳ね落し機構を示す図面である。
【図10】空箱収容部に空箱が収容される状態を示す図面である。
【図11】(A)(B)は本発明で用いる苗箱を示す図面である。
【図12】従来例を示す図面である。
【符号の説明】
【0042】
1 苗移植機
7 苗箱供給路
8 空箱搬送路
9 空箱収容部
13 上段苗載台
14 下段苗載台
20 送り歯車
20a 爪
60 空箱ガイド棒
65 空箱取出口
N 苗箱
N’ 空箱
N’−1 先頭の空箱
Nb 孔部
M モータ
LS リミットスイッチ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗箱より苗押出装置で苗が押し出された後の空箱を、連続的に空箱搬送路で搬送して空箱収容部に収容する空箱収容装置を備えた苗移植機であって、
前記空箱搬送路は苗押出装置側を下端として上方へと延在させ、その上端から前後方向に屈曲して、機体上方に配置する前記空箱収容部に連続させており、
前記空箱搬送路に、前記苗箱に設けられている孔部に係入して搬送する爪を突設した送り歯車を搬送方向に沿って所要間隔をあけて配置し、前記苗押出装置側の空箱搬送路の上流に配置した前記送り歯車は駆動手段で回転駆動させると共に、他の前記送り歯車は隣接する上流側の送り歯車とリンクを介して従動回転させ、かつ、前記空箱収容部側の最下流の最終送り歯車は他の送り歯車の回転角度よりも大として、該最終送り歯車で前記空箱収容部へ搬送して落とし込む苗箱と、後続の苗箱との間に隙間があけられる構成としていることを特徴とする苗移植機。
【請求項2】
前記空箱収容部は、上面落込口から落とし込まれる前記空箱を上下積層して収容していくボックス状に枠組したフレームで構成し、前記上面落込口の搬送方向の両側縁に沿って空箱の両側縁を保持する載置板を回転可能に前記フレームに軸支し、該載置板を空箱送り力で回転させて、空箱を水平状態で空箱収容部内に跳ね落とす構成としている請求項1に記載の苗移植機。
【請求項3】
下向き傾斜する苗載台から苗箱が送給されるスイッチバック型苗箱供給路を備え、該スイッチバック型苗箱供給路の前記苗押出装置側の下端と湾曲部を介して前記空箱搬送路を連続させ、前記スイッチバック型苗箱供給路の後側に前記空箱搬送路の上向き搬送部を略平行に配置し、該上向き搬送部の上端から前方に向けて屈曲し、その先端に設ける前記空箱収容部を前記苗載台の上方に位置させ、該苗載台と空箱収容部とをフレームで連結している請求項1または請求項2に記載の苗移植機。
【請求項4】
前記空箱搬送路の下端の苗押出装置側から上方へと延在させる領域に空箱取出口を設け、該空箱取出口では空箱搬送路を形成するフレームに、空箱ガイド棒の少なくとも上端あるいは下端を前記フレームより取り外し可能としており、空箱搬送路の途中から空箱を取り出せる構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の苗移植機。
【請求項1】
苗箱より苗押出装置で苗が押し出された後の空箱を、連続的に空箱搬送路で搬送して空箱収容部に収容する空箱収容装置を備えた苗移植機であって、
前記空箱搬送路は苗押出装置側を下端として上方へと延在させ、その上端から前後方向に屈曲して、機体上方に配置する前記空箱収容部に連続させており、
前記空箱搬送路に、前記苗箱に設けられている孔部に係入して搬送する爪を突設した送り歯車を搬送方向に沿って所要間隔をあけて配置し、前記苗押出装置側の空箱搬送路の上流に配置した前記送り歯車は駆動手段で回転駆動させると共に、他の前記送り歯車は隣接する上流側の送り歯車とリンクを介して従動回転させ、かつ、前記空箱収容部側の最下流の最終送り歯車は他の送り歯車の回転角度よりも大として、該最終送り歯車で前記空箱収容部へ搬送して落とし込む苗箱と、後続の苗箱との間に隙間があけられる構成としていることを特徴とする苗移植機。
【請求項2】
前記空箱収容部は、上面落込口から落とし込まれる前記空箱を上下積層して収容していくボックス状に枠組したフレームで構成し、前記上面落込口の搬送方向の両側縁に沿って空箱の両側縁を保持する載置板を回転可能に前記フレームに軸支し、該載置板を空箱送り力で回転させて、空箱を水平状態で空箱収容部内に跳ね落とす構成としている請求項1に記載の苗移植機。
【請求項3】
下向き傾斜する苗載台から苗箱が送給されるスイッチバック型苗箱供給路を備え、該スイッチバック型苗箱供給路の前記苗押出装置側の下端と湾曲部を介して前記空箱搬送路を連続させ、前記スイッチバック型苗箱供給路の後側に前記空箱搬送路の上向き搬送部を略平行に配置し、該上向き搬送部の上端から前方に向けて屈曲し、その先端に設ける前記空箱収容部を前記苗載台の上方に位置させ、該苗載台と空箱収容部とをフレームで連結している請求項1または請求項2に記載の苗移植機。
【請求項4】
前記空箱搬送路の下端の苗押出装置側から上方へと延在させる領域に空箱取出口を設け、該空箱取出口では空箱搬送路を形成するフレームに、空箱ガイド棒の少なくとも上端あるいは下端を前記フレームより取り外し可能としており、空箱搬送路の途中から空箱を取り出せる構成としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の苗移植機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−11851(P2008−11851A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−11059(P2007−11059)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(000100469)みのる産業株式会社 (158)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(000100469)みのる産業株式会社 (158)
【Fターム(参考)】
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