説明

記録装置、記録方法及びデータ送受信システム

【課題】ホームネット環境において、安定した能力をもった配信装置を選択してAVデータを視聴できる記録装置を提供する。
【解決手段】ビデオカメラ103は、記録されたAVデータを蓄積する蓄積部603と、ネットワーク105に接続されたDVDレコーダ101を探索する機器管理部608と、発見されたDVDレコーダ101がAVデータをダビング可能な機器かを判断するダビング可否判断部607と、ダビング可能と判断された場合、DVDレコーダ101に対して、蓄積したAVデータを無線で送信し、送信したAVデータをDVDレコーダ101にダビングさせるダビング出力管理部606と、ダビング可能な他の機器が発見されなかった場合に、AVデータをテレビ102に直接、無線で送信する再生出力管理部605とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置、記録方法及びデータ送受信システムに関し、特に、機器間でネットワークを介してデータ転送を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、xDSLや光ファイバーなどのブロードバンド環境が整ったことにより、企業、一般家庭を問わず高速なインターネット接続環境が普及してきている。また、家庭内のPC(Personal Computer)やデジタル家電機器をEthernet(登録商標)や無線LANなどで接続するホームネットワーク環境も一般化してきている。
【0003】
そのため、インターネット接続環境やホームネットワーク環境にあるデジタル家電機器間やデジタル家電機器とPCとの間で様々なアプリケーションが実行できるようになることが望まれている。様々なアプリケーションとは、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダに蓄積した映像音声データ(以下、AVデータと記載)をPCに転送して視聴または編集するアプリケーションや、DVDレコーダに蓄積したAVデータを他のDVDレコーダに転送(ダビング)するアプリケーションなどである。それにより、ユーザは、AVデータの所在場所を意識することなく、自由にデータを扱える。
【0004】
上記のようなアプリケーションを実現するために、DLNA(Digital Living Network Alliance)によって、コンテンツの伝送の仕様(DLNAガイドライン)が策定されたことで、当該仕様に対応した種々の機器が開発されている。
【0005】
図1は、ネットワーク上の機器に蓄積されているAVデータを、ネットワーク上の他の装置において視聴するデータ送受信システムの概略構成を示した図である。同図に示すように、ルーター104を介して、宅内の複数の機器、例えば、DVDレコーダ101、テレビ102およびビデオカメラ103がインターネット105に接続されている。上記DLNAガイドラインにおいては、例えば、居間に設置されたDVDレコーダ101や、HDD(Hard Disk Drive)を搭載したムービーなどのビデオカメラ103の映像を、ルーター104を経由して接続された別室のテレビ102で視聴するといったことが可能になる。
【0006】
ムービー等のモバイル機器の場合、携帯性を向上させるため、無線LAN機能を搭載する場合が多い。無線LAN機能は、移動しながらネットワーク機能が利用できるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−005254号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】DLNA Networked Device Interoperability Guidelines
【非特許文献2】UPnP Device Architecture 1.0
【非特許文献3】UPnP Content Directory:2 Service Template Version1.01
【非特許文献4】RFC2616 Hypertext Transfer Protocol −− HTTP/1.1
【非特許文献5】RFC791 INTERNET PROTOCOL DARPA INTERNET PROGRAM PROTOCOL SPECIFICATION
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、無線LAN機能は、一方で、周囲の環境によっては通信路が不安定になり、十分な性能を確保できないといった問題が存在する。また、携帯用のビデオカメラなどでは、小型軽量化および低価格化を図るために、メモリからAVデータを読み出してネットワークに送出したり、メモリから読み出したAVデータをエンコード/デコードしたり、データ変換したりするためのCPUの性能が低い場合が多い。そのため、ムービーに蓄積されたAVデータを、ネットワークを経由してテレビ等で視聴する場合、ビデオカメラのデータ送出速度、エンコード/デコード能力、データ変換能力などが、AVデータのリアルタイム再生に追いつかずにコマ落としが発生したり、画像が途切れたりするといった問題が発生する。
【0010】
このような問題に対し、例えば、有線LANで接続されたDVDレコーダに、ムービーで撮影したAVデータを移動し、前記DVDレコーダに蓄積されたAVデータを、テレビに配信し視聴することにより、無線よりも安定した環境でAVデータを視聴することが可能となる。
【0011】
こういった問題に関連する技術として、下記特許文献1には、サーバ装置が、クライアント装置が再生可能なエンコード機能を持たない場合、クライアント装置が再生可能なエンコード機能を持つ別のサーバ装置にコンテンツを転送し、エンコードを行った上で、クライアント装置に送信する技術が公開されている。
【0012】
AVデータ伝送に関する技術の詳細は、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4、及び非特許文献5に開示されている。
【0013】
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術においては、サーバ装置が動的に別のサーバ装置を探すことができないため、エンコード機能を持つ他のサーバ装置をユーザが手動で登録する必要があった。
【0014】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、無線LAN接続されたビデオカメラなどの記録装置が自動的に、有線LANを持つ、又は、CPUの処理能力の高い配信装置にAVデータを転送し、前記配信装置からテレビなどの表示装置に対してAVデータを配信することができる記録装置、記録方法及びデータ送受信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の一形態である記録装置は、AVデータを記録し、ネットワークを介して接続された表示装置に対し、記録した前記AVデータを送信する記録装置であって、記録されたAVデータを蓄積する蓄積手段と、前記ネットワークに接続された配信装置及び表示装置を探索する機器管理手段と、前記探索の結果、発見された前記配信装置が、前記AVデータをダビング可能な機器であるか否かを判断するダビング可否判断手段と、発見された前記配信装置が、前記AVデータをダビング可能な機器であると判断された場合、前記配信装置に対して、蓄積した前記AVデータを無線で送信し、送信した前記AVデータを前記配信装置にダビングさせるダビング出力管理手段と、前記ネットワーク上で、前記AVデータをダビング可能な他の機器が発見されなかった場合に、前記AVデータを前記表示装置に直接、無線で送信する再生出力管理手段とを備える。
【0016】
また、前記記録装置は、さらに、前記蓄積手段603に蓄積されたAVデータの情報を一覧で示したAVデータ一覧を作成するAVデータ一覧管理手段602を備え、前記AVデータ一覧管理手段602は、前記ダビング出力管理手段606がダビングを完了したAVデータの前記情報を、前記AVデータ一覧から削除するとしてもよい。
【0017】
なお、本発明は、装置として実現するだけでなく、このような装置が備える処理手段を備える集積回路として実現したり、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを示す情報、データまたは信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の通信媒体を介して配信してもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ホームネット環境を経由して接続された3つの機器間で、簡単に安定したAVデータのダビングおよび再生が可能となる記録装置、表示装置及びデータ送受信システムを実現することができる。よって、デジタル家電機器間やデジタル家電機器と携帯端末の間を結ぶインターネット接続環境やホームネットワーク環境が一般化しつつある今日における本発明の実用的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】ネットワーク上の機器に蓄積されているAVデータを、ネットワーク上の他の装置において視聴するデータ送受信システムの概略構成を示した図である。
【図2】本発明の実施の形態のデータ送受信システムにおいて、ネットワーク上にDVDレコーダが存在しない場合のビデオカメラとテレビとの間のデータの送受信の手順を示すシーケンス図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるビデオカメラとDVDレコーダとテレビとの間の通信手順を示すシーケンス図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるビデオカメラが、DVDレコーダを検索する際のシーケンス図である。
【図5】DLNAで規定されている機器の能力を表す情報の中で、当該機器がダビングに対応していることを示す情報を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるビデオカメラの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるDVDレコーダの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるテレビの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるビデオカメラの撮影動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態におけるビデオカメラがDVDレコーダに対してAVデータをダビングする際の動作を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態におけるビデオカメラ或いは、DVDレコーダがテレビに対してAVデータを送信する際の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態におけるDVDレコーダが、ビデオカメラからAVデータをダビングする際の動作を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態におけるテレビが、ビデオカメラ或いは、DVDレコーダからAVデータを受信し、表示する際の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
本実施の形態では、宅内のテレビ102(表示装置)を利用して、ムービーなどのビデオカメラ103(記録装置)に蓄積されたAVデータを視聴する場合において、ビデオカメラ103のAVデータを転送可能なレコーダ機器、例えば、DVDレコーダ101(配信装置)がネットワーク上に存在しない場合、ビデオカメラ103自体がAVデータを配信し、AVデータを安定して転送可能なレコーダ機器、例えば、DVDレコーダ101が存在する場合、前記DVDレコーダ101経由でAVデータを配信する方法に関して説明する。
【0022】
最初に、本実施の形態のデータ送受信システムにおいて、ネットワーク上にDVDレコーダ101が存在しない場合に、テレビ102が、ビデオカメラ103に蓄積されたAVデータを、ネットワーク経由で視聴する方法について説明する。尚、このような2つの装置間でのAVデータ視聴方法の詳細に関しては、非特許文献1、非特許文献2及び、非特許文献3に詳細な記載があるため、より詳しくはそちらを参照されたい。
【0023】
図2は、本実施の形態のデータ送受信システムにおいて、ネットワーク上にDVDレコーダ101が存在しない場合のビデオカメラ103と、テレビ102との間のデータの送受信の手順を示すシーケンス図である。
【0024】
最初に、ユーザがテレビ102のメニュー画面から、ネットワーク上の記録装置(ビデオカメラ103)に蓄積されているAVデータを視聴するボタンを押すことなどにより、テレビ102は、UPnP(Universal Plug and Play、登録商標)を利用して、ネットワークに接続された記録装置(ビデオカメラ103)を探索する(S201)。
【0025】
テレビ102は、ステップS201での機器発見の応答に含まれるデータから、発見した機器(ビデオカメラ103)がAVデータを配信可能なサーバ機器であるか否かを判断し、ビデオカメラ103がAVデータを配信可能なサーバ機器であると判断した場合、ビデオカメラ103からビデオカメラ103が蓄積しているAVデータの一覧を取得する(S202)。尚、UPnP(登録商標)技術を利用した機器発見方法及び、AVデータを配信可能なサーバ機器の判断方法に関しては、非特許文献2に詳細な説明があるため、詳しくはそちらを参照されたい。また、AVデータの一覧の取得方法の詳細に関しては、非特許文献3に詳細な記載があるため、そちらを参照されたい。
【0026】
次に、テレビ102は、ビデオカメラ103から取得したAVデータ一覧の中からユーザの入力によりAVデータを選択し、ビデオカメラ103から選択したAVデータを取得し表示する(S203)。
【0027】
図3は、本実施の形態の例における、DVDレコーダ101、ビデオカメラ103及びテレビ102間の通信手順を示すシーケンス図である。同図に示すシーケンスは、例えば、ビデオカメラ103がネットワークに接続されたときに開始する。
【0028】
最初に、ビデオカメラ103は、UPnP(登録商標)技術を利用して、ビデオカメラ103が蓄積しているAVデータをダビング可能な配信装置(DVDレコーダ101)を探索する(S301)。
【0029】
配信装置としてDVDレコーダ101を発見した場合、ビデオカメラ103は、DVDレコーダ101の能力情報を確認し、DVDレコーダ101にAVデータをダビング可能か否か確認する(S302)。発見した配信装置(DVDレコーダ101)が持つ能力情報の確認方法の詳細に関しては、後述する。
【0030】
ビデオカメラ103は、ネットワーク上にAVデータをダビング可能な配信装置を発見できなかった場合、図2で説明した方法と同様の方法を用いて、テレビ102に直接AVデータを配信する(S303〜S305)。
【0031】
ビデオカメラ103は、ネットワーク上にAVデータをダビング可能な配信装置(DVDレコーダ101)を発見できた場合、ステップS303〜S305の処理を行わず、配信装置(DVDレコーダ101)に対するAVデータのダビング処理(S306〜S307)を開始する。
【0032】
最初に、ビデオカメラ103は、発見できたDVDレコーダ101に対して、CreateObject要求を送信する(S306)。CreateObject要求は、UPnP(登録商標)で規定されており、AVデータを相手機器にダビングする際に使用するものである。CreateObjectに関する詳細は、非特許文献3に詳細な記載があるため、そちらを参照されたい。
【0033】
ビデオカメラ103は、DVDレコーダ101からCreateObject要求に対する成功応答を受信すると、DVDレコーダ101に対して、AVデータの送信を開始する(S307)。AVデータの送信方法に関しては、非特許文献1に詳細な記載があるため、そちらを参照されたい。
【0034】
AVデータの送信が完了すると、DVDレコーダ101は、ビデオカメラ103から受信したAVデータを、蓄積部にダビングする。DVDレコーダ101は、ダビングが完了すると、ユーザの入力又はテレビ102のスイッチONなどをトリガとして次のステップS308〜S310を実行することにより、ダビングしたAVデータをテレビ102に対して公開する。
【0035】
これにより、テレビ102は、図2で説明した方法と同様の方法を用いて、DVDレコーダ101からAVデータを受信し、表示することが可能となる(S308〜S310)。
【0036】
次に、記録装置(ビデオカメラ103)が、ネットワーク上にAVデータのダビングが可能な配信装置(DVDレコーダ101)が存在するか否かを確認し、ビデオカメラ103自身がAVデータを公開するか、配信装置にAVデータをダビングして、配信装置経由でAVデータを公開するかを判断する方法に関して説明する。
【0037】
図4は、ビデオカメラ103が、配信装置(DVDレコーダ101)を探索する際の通信シーケンスを示した図である。本シーケンスは、図2におけるS201及び、図3におけるS301、S303に該当する処理を、詳細に記載したものである。
【0038】
最初に、ビデオカメラ103は、M−SEARCH要求を送信する(S401)。M−SEARCH要求は、ネットワーク上の機器を探索するために送信するものであり、非特許文献2に詳細な記載があるため、そちらを参照されたい。M−SEARCH要求に応答できる装置(DVDレコーダ101)は、M−SEARCH要求を送信した装置(ビデオカメラ103)に対して、M−SEARCH応答(M−SERCH.rsp)を送信する(S402)。
【0039】
M−SEARCH応答を受信したビデオカメラ103は、前記M−SEARCH応答を送信したDVDレコーダ101から能力情報(Device Description Document)を取得する(S403〜S404)。能力情報の取得方法及び、能力情報の内容の詳細に関しては、非特許文献1及び、非特許文献2に詳細な記載があるため、そちらを参照されたい。ビデオカメラ103は、取得した能力情報を解析することにより、DVDレコーダ101がAVデータのダビングに対応しているか否かを確認することが可能となる。
【0040】
図5は、前記能力情報に含まれる、「ダビング機能に対応しているか否か」を示す情報の例である。<dlna:X_DLNACAP>は、能力情報を示すタグであり、前記タグ内に含まれる「av−upload」は、AVデータのダビングに対応していることを示す値である。前記能力情報に関しては、非特許文献1に詳細な説明があるため、そちらを参照されたい。
【0041】
ビデオカメラ103は、能力情報に前記「av−upload」の値が含まれるか否かを確認し、含まれている場合は、DVDレコーダ101がAVデータをダビング可能な記録装置であると判断し、含まれていない場合、DVDレコーダ101がAVデータをダビング不可能な記録装置であると判断する。ここで、本実施の形態の例では、UPnP(登録商標)の能力情報を利用して、AVデータのダビングが可能か否かを判断しているが、本発明は前記方法に限定されるものではなく、他の方法を用いて判断しても良い。
【0042】
図6は、本発明の実施の形態におけるビデオカメラ103の構成を示すブロック図である。
【0043】
ビデオカメラ103は、通信部601と、AVデータ一覧管理部602と、蓄積部603と、撮像部604と、再生出力管理部605と、ダビング出力管理部606と、ダビング可否判断部607と、機器管理部608とを備える。
【0044】
通信部601は、ネットワークを介して、配信装置(DVDレコーダ101)または表示装置(テレビ102)に対して、AVデータを送信或いは受信するものである。通信部601は、無線/有線どちらの形態であっても良い。
【0045】
AVデータ一覧管理部602は、ビデオカメラ103の蓄積部603に記録されているAVデータの一覧を作成すると共に、表示装置(テレビ102)からの要求に応じて、前記AVデータの一覧を送信するものである。AVデータの一覧は、AVデータを撮影した際に作成し、蓄積部603に蓄積するようにしても良いし、配信装置から要求があった際に、逐次に作成するようにしても良い。AVデータ一覧は、例えば、データ名、撮影日時、撮影時間、映像品質等で構成される。
【0046】
蓄積部603は、撮影したAVデータ及び、AVデータ一覧情報を記録するメモリである。蓄積部603は、例えばHDDや、DVD、BD(Blu−ray Disk)、メモリカードなどで構成される。
【0047】
撮像部604は、映像を撮影し、記録可能な形式のAVデータに変換するものである。前記変換処理の詳細に関しては、本願発明の内容と関係ないため、詳述しない。
【0048】
再生出力管理部605は、蓄積部603に記録されたAVデータを、表示装置(テレビ102)に対して送信するものである。
【0049】
ダビング出力管理部606は、蓄積部603に記録されたAVデータを、後述のダビング可否判断部607がダビング可能であると判断した配信装置に対して送信するものである。また、AVデータ送信後は、AVデータ一覧管理部602が管理するAVデータ一覧から、送信済みのAVデータの情報を削除する。
【0050】
ダビング可否判断部607は、配信装置から取得した能力情報に基づいて、前記記録装置がダビング可能か否かを判断する。
【0051】
機器管理部608は、ネットワーク上に存在する配信装置を探索する。
【0052】
図7は、本実施の形態におけるDVDレコーダ101の構成を示すブロック図である。DVDレコーダ101は、通信部701と、AVデータ一覧管理部702と、蓄積部703と、再生出力管理部704と、ダビング入力管理部705とを備える。
【0053】
AVデータ一覧管理部702と、蓄積部703と、再生出力管理部704とは、ビデオカメラ103で説明した構成と同様のため、説明を割愛する。
【0054】
通信部701は、蓄積部703に蓄積したAVデータを、ネットワークを介して、記録装置(ビデオカメラ103)または表示装置(テレビ102)に送受信する。ただし、蓄積しているAVデータをテレビ102に表示させる場合には、表示させたいAVデータを有線で送信する。
【0055】
ダビング入力管理部705は、通信部701を介して、ビデオカメラ103からAVデータを受信し、蓄積部703に記録するものである。また、AVデータ受信後は、AVデータ一覧管理部702が管理するAVデータ一覧に、前記受信したAVデータの情報を追加する。
【0056】
図8は、本実施の形態におけるテレビ102の構成を示すブロック図である。テレビ102は、通信部801と、機器管理部802と、再生入力管理部803と、表示部804とを備える。
【0057】
通信部801及び機器管理部802は、DVDレコーダ101で説明した構成と同様のため、説明を割愛する。
【0058】
再生入力管理部803は、ビデオカメラ103からAVデータを受信し、デコード処理を行うものである。デコード処理の詳細に関しては、本出願特許の内容と関係ないため、詳述しない。
【0059】
表示部804は、再生入力管理部803がデコードした映像を表示するものである。
【0060】
次に、本発明の実施の形態におけるDVDレコーダ101、テレビ102及び、ビデオカメラ103の動作について説明する。
【0061】
図9は、本発明の実施の形態におけるビデオカメラ103の撮影処理を説明するフローチャートである。
【0062】
最初に、ビデオカメラ103における撮像部604は、映像の撮影を開始する(S901)。撮影された映像は、蓄積部603に記録される(S902)。映像の撮影が終了すると、AVデータ一覧管理部602は、撮影した映像に関する情報をAVデータ一覧に追加する(S903)。
【0063】
図10は、本発明の実施の形態におけるビデオカメラ103のダビング処理を説明するフローチャートである。
【0064】
最初に、ビデオカメラ103における機器管理部608は、内蔵のタイマーを起動し、ネットワークに接続された配信装置の探索を開始する(S1001)。
【0065】
機器管理部608は、配信装置から機器発見応答を受信するための待機状態となる。機器管理部608は、通信部601で機器発見要求に対する応答が受信されたか否かを判断し(S1002)、応答が受信された場合には配信装置が存在する、すなわち、機器を発見したと判断する(S1003)。応答が受信されていない場合には、タイムアウトが発生したか否かを判断し(S1004)、タイムアウトが発生した場合には処理を終了する。タイムアウトが発生していない場合には、ステップS1002の処理に戻り、タイムアウトがするまで、ステップS1002での応答受信待ちを継続する。
【0066】
すなわち、機器管理部608は、配信装置(DVDレコーダ101)が存在した場合、DVDレコーダ101からの応答を受信し、DVDレコーダ101の能力情報を取得する。DVDレコーダ101から応答を受信しない場合、タイムアウト発生後、処理を終了する(S1001〜S1004)。
【0067】
配信装置(DVDレコーダ101)が存在した場合、すなわち、ステップS1003において機器を発見した場合、ダビング可否判断部607は、前記機器管理部608がDVDレコーダ101から受信した能力情報を解析し(S1005)、ダビング可能か否かを判断する(S1006)。DVDレコーダ101がダビング不可能だった場合、ステップS1002に戻って機器発見要求応答の受信待ちを継続するかまたは処理を終了する。
【0068】
DVDレコーダ101がダビング可能であった場合、ダビング出力管理部606は、DVDレコーダ101に対して、AVデータの送信を開始する(S1007)。AVデータの送信が完了すると、AVデータ一覧管理部602は、蓄積部603に蓄積しているAVデータ一覧からダビング完了したAVデータの情報を削除する(S1008)。これにより、ダビング完了したAVデータの情報は、DVDレコーダ101から受信したAVデータ一覧のみに表示され、DVDレコーダ101からのみ受信可能となるため、ユーザが誤ることなく有線接続したDVDレコーダ101から前記AVデータを受信することが可能となる。
【0069】
図11は、本発明の実施の形態におけるビデオカメラ103のAVデータ送信処理を説明するフローチャートである。ビデオカメラ103は、テレビ102からの要求に応じて、蓄積したAVデータを送信する。
【0070】
最初に、通信部601は、他の機器(テレビ102)から受信した機器発見要求に応答する(S1101)。次に、AVデータ一覧管理部602は、テレビ102からの要求に応じて、AVデータ一覧をテレビ102に対して送信する(S1102)。次に、再生出力管理部605は、テレビ102からAVデータの送信要求があったか否かを判断し(S1103)、テレビ102からAVデータ送信要求があった場合、前記送信したAVデータ一覧に基づいてテレビ102が選択したAVデータを、テレビ102に対して送信する(S1104)。再生出力管理部605は、ステップS1103において、テレビ102からAVデータ送信要求がなかった場合、処理を終了する。
【0071】
図12は、本発明の実施の形態におけるDVDレコーダ101のダビング処理を説明するフローチャートである。DVDレコーダ101は、ビデオカメラ103からのダビング要求に従って、前記ビデオカメラ103に蓄積されたAVデータを受信し、蓄積する。
【0072】
最初に、通信部701は、他の機器(ビデオカメラ103)からの機器発見要求を受信し、応答を送信する(S1201)。次に、ダビング入力管理部705は、ビデオカメラ103からAVデータを受信する(S1202)。蓄積部703は、前記ダビング入力管理部705が通信部701を介して受信したAVデータを蓄積する(S1203)。ビデオカメラ103からAVデータの受信が完了すると、AVデータ一覧管理部702は、前記受信したAVデータの情報をAVデータ一覧に追加する(S1204)。
【0073】
図13は、本発明の実施の形態におけるテレビ102のAVデータ表示処理を説明するフローチャートである。
【0074】
最初に、テレビ102は、メニュー画面を表示し、ユーザによってネットワーク上の記録装置に蓄積されているAVデータを再生する指示が選択されたか否かを判断し(S1301)、ネットワーク上のAVデータを再生する指示が選択された場合には、テレビ102における機器管理部802は、ネットワークに接続された記録装置の探索を開始する(S1302)。ステップS1301において、ネットワーク上のAVデータを再生する指示が選択されなかった場合、テレビ102は、指示が選択されるまで待機するか、または処理を終了する。
【0075】
次に、テレビ102は、ネットワークに接続されているDVDレコーダ101及びビデオカメラ103からAVデータ一覧を取得して表示部804に表示し、ユーザの入力に従って、再生するAVデータを選択する。ビデオカメラ103が撮影したAVデータが、既にDVDレコーダ101にダビングされている場合、ダビング済みのビデオカメラ103のAVデータの情報は、前記ビデオカメラ103のAVデータ一覧から削除されている。そのため、ユーザは誤ることなく、DVDレコーダ101にダビングされたAVデータを選択することが可能となる。
【0076】
最初に、表示部804に表示したメニュー画面で、ネットワーク上のAVデータを再生する指示が選択された場合(S1301)、機器管理部802は、内蔵のタイマーを起動し、ネットワークに接続された記録装置(ビデオカメラ103およびDVDレコーダ101)の探索を開始する(S1302)。機器管理部802は、記録装置から機器発見応答を受信するための待機状態となる。機器管理部802は、通信部801で機器発見要求に対する応答が受信されたか否かを判断し(S1303)、記録装置からの応答を受信した場合、ネットワークに接続された機器を発見したと判断する(S1305)。機器発見要求に対する応答を送信した記録装置からその能力情報を取得する(S1306)。記録装置から応答を受信しない場合、タイムアウトが発生したか否かを判断し(S1304)、タイムアウトが発生した場合には処理を終了する。タイムアウトが発生していない場合には、S1303の処理に戻り、タイムアウトが発生するまで、S1303およびS1304での判断を繰り返すことにより、記録装置からの応答受信待ち状態を継続する。
【0077】
機器を発見すると(S1305)、再生入力管理部803は、発見したすべての記録装置(ビデオカメラ103およびDVDレコーダ101)からAVデータ一覧を取得する(S1307)。表示部804は、前記受信したAVデータの一覧を表示する(S1308)。ビデオカメラ103が撮影したAVデータが、既にDVDレコーダ101にダビングされている場合、前記AVデータの情報は、DVDレコーダ101のAVデータ一覧に表示される。また、AVデータがダビングされていない場合、前記AVデータの情報は、ビデオカメラ103のAVデータ一覧に表示される。尚、表示部804は、DVDレコーダ101及びビデオカメラ103から受信したAVデータ一覧を全て表示するように構成しても、装置毎にAVデータ一覧を分けて表示するように構成しても良い。
【0078】
次に、再生入力管理部803は、表示部804に表示したAVデータ一覧の中からAVデータが選択されたか否かを判断し(S1309)、表示したAVデータ一覧のうち、DVDレコーダ101から受信したAVデータ一覧からAVデータが選択された場合、DVDレコーダ101からAVデータを受信する(S1310)。表示部804は、前記受信したAVデータを表示する(S1311)。ここで、ビデオカメラ103内のAVデータで、すでにDVDレコーダ101にダビング済みのAVデータの情報は、ビデオカメラ103のAVデータ一覧からは削除され、DVDレコーダ101のAVデータ一覧に記載されている。従って、ユーザは、ビデオカメラ103がネットワークに接続されたときに実行されるダビング処理(図3のステップS307)で、ビデオカメラ103内のAVデータをDVDレコーダ101にダビングしておくことにより、再生時には、DVDレコーダ101から有線による通信路を介して、安定したAVデータの再生を行うことができる。
【0079】
ステップS1309において、AVデータが選択されないままタイムアウトした場合には、再生入力管理部803は、処理を終了する。
【0080】
なお、上記のステップS1308およびステップS1309において、ネットワーク上のビデオカメラ103から取得されたAVデータ一覧からAVデータが選択され、その再生が指示された場合には、さらに、ビデオカメラ103が図3に示したシーケンスを開始して選択されたAVデータをDVDレコーダ101にダビングし、その後、テレビ102がDVDレコーダ101からAVデータを受信するようにしてもよい。
【0081】
なお、上記実施の形態において、機器管理部608によって、ネットワーク上に複数の機器が発見された場合、ダビング可否判断部607は、機器発見の応答に含まれる機器IDなどのデータから、発見された機器のうち、最も高機能な機器を選択してダビングの可否を判定するとしてもよい。
【0082】
また、上記実施の形態において、図3のシーケンスは、ビデオカメラ103がネットワークに接続されたときに開始すると説明したが、本発明はこれに限定されず、テレビ102からの、再生指示とは異なる別の命令により、ダビング指示を受け付け、図3のシーケンスを開始するとしてもよい。これによって、ユーザは、ビデオカメラ103に蓄積されているAVデータを、任意のタイミングでDVDレコーダ101にダビングしておくことができるという効果がある。
【0083】
以上のように、本発明の実施の形態によれば、携帯型ビデオカメラなどの記録装置が、ネットワークに接続されているより性能の高い配信装置を発見した場合、前記配信装置の機能を利用して、AVデータを配信できる記録装置、表示装置及びデータ送受信システムを実現することができる。
【0084】
なお、上記実施の形態では、記録装置としてビデオカメラを例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、記録装置はデジタルカメラ、携帯型音楽プレーヤ、携帯電話機などであってもよい。また、配信装置としてDVDレコーダを例にとって説明したが、本発明はこれに限定されず、配信装置はHDDレコーダ、パソコンなどであってもよい。
【0085】
また、図2では、テレビ102へのユーザの操作により、テレビ102から機器発見要求が送信される場合について説明したが、機器発見要求が送信されるのはテレビ102側からだけでなく、ビデオカメラ103からであるとしてもよい。例えば、ユーザがビデオカメラ103を操作して、ビデオカメラ103内に蓄積されているAVデータをネットワーク上の表示装置(テレビ102)で再生することを指示した場合に、このシーケンスを開始するとしてもよい。
【0086】
以上、本発明の記録装置、テレビ及びデータ送受信システムについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明は、ネットワークに接続される任意の機器間でAVデータを送信または転送する記録装置、テレビ及びデータ送受信システムに利用することができ、特にムービー等のAVデータを蓄積可能なモバイル型の記録装置に利用することができる。すなわち、本発明は、安定したデータの配信が要求されるAVデータなどを、ネットワークを介して他の機器に配信する携帯型のビデオカメラ、オーディオプレーヤ、携帯電話機などとして有用である。
【符号の説明】
【0088】
101 DVDレコーダ
102 テレビ
103 ビデオカメラ
104 ルーター
105 インターネット
601、701、801 通信部
602、702 AVデータ一覧管理部
603、703 蓄積部
604 撮像部
605、704 再生出力管理部
606 ダビング出力管理部
607 ダビング可否判断部
608、802 機器管理部
705 ダビング入力管理部
803 再生入力管理部
804 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
AVデータを記録し、ネットワークを介して接続された表示装置に対し、記録した前記AVデータを送信する記録装置であって、
記録されたAVデータを蓄積する蓄積手段と、
前記ネットワークに接続された配信装置を探索する機器管理手段と、
前記探索の結果、発見された前記配信装置が、前記AVデータをダビング可能な機器であるか否かを判断するダビング可否判断手段と、
発見された前記配信装置が、前記AVデータをダビング可能な機器であると判断された場合、前記配信装置に対して、蓄積した前記AVデータを無線で送信し、送信した前記AVデータを前記配信装置にダビングさせるダビング出力管理手段と、
前記ネットワーク上で、前記AVデータをダビング可能な他の機器が発見されなかった場合に、前記AVデータを前記表示装置に直接、無線で送信する再生出力管理手段と
を備える記録装置。
【請求項2】
前記記録装置は、さらに、前記蓄積手段に蓄積されたAVデータの情報を一覧で示したAVデータ一覧を作成するAVデータ一覧管理手段を備え、
前記AVデータ一覧管理手段は、前記ダビング出力管理手段がダビングを完了したAVデータの前記情報を、前記AVデータ一覧から削除する
請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記ダビング出力管理手段は、ダビング済みのAVデータを前記配信装置から前記表示装置に有線で送信させる旨の指示を前記表示装置に通知する
請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
記録装置、配信装置及び表示装置を備えたデータ送受信システムであって、
前記記録装置は、
記録されたAVデータを蓄積する第1の蓄積手段と、
前記ネットワークに接続された配信装置を探索する機器管理手段と、
前記探索の結果、発見された前記配信装置が、前記AVデータをダビング可能な機器であるか否かを判断するダビング可否判断手段と、
発見された前記配信装置が、前記AVデータをダビング可能な機器であると判断された場合、前記配信装置に対して、蓄積した前記AVデータを無線で送信し、送信した前記AVデータを前記配信装置にダビングさせるダビング出力管理手段と、
前記ネットワーク上で、前記AVデータをダビング可能な他の機器が発見されなかった場合に、前記AVデータを前記表示装置に直接、無線で送信する第1の再生出力管理手段と
を備え、
前記配信装置は、
AVデータを蓄積する第2の蓄積手段と、
前記記録装置から、ダビングするよう指示された前記AVデータを有線或いは、無線で受信し、受信した前記AVデータを前記第2の蓄積手段にダビングするダビング入力管理手段と、
前記表示装置に対して、前記第2の蓄積手段にダビングされている前記AVデータを、有線で送信する第2の再生出力管理手段と
を備え、
前記表示装置は、
前記記録装置からAVデータを無線で受信し、前記配信装置からAVデータを有線で受信する再生入力管理手段と、
前記記録装置および前記配信装置のいずれかから受信した前記AVデータを表示する表示手段と
を備えるデータ送受信システム。
【請求項5】
前記記録装置は、さらに、前記第1の蓄積手段に蓄積されたAVデータの情報を一覧で示した第1のAVデータ一覧を作成する第1のAVデータ一覧管理手段を備え、
前記第1のAVデータ一覧管理部は、前記ダビング出力管理手段がダビングを完了したAVデータの前記情報を、前記第1のAVデータ一覧から削除し、
前記配信装置は、さらに、前記第2の蓄積手段に蓄積されたAVデータの情報を一覧で示した第2のAVデータ一覧を作成する第2のAVデータ一覧管理手段を備え、
前記第2のAVデータ一覧管理部は、前記ダビング入力管理手段が前記第2の蓄積手段にダビングしたAVデータの前記情報を、前記第2のAVデータ一覧に追加し、
前記表示装置では、
前記再生入力管理手段は、
前記記録装置から前記第1のAVデータ一覧を、前記配信装置から前記第2のAVデータ一覧を受信し、
受信した前記第1のAVデータ一覧および前記第2のAVデータ一覧のいずれかを前記表示手段に表示させるとともに、
表示された前記第1または第2のAVデータ一覧の中から再生すべきAVデータの情報を選択する入力を、ユーザから受け付けて、
選択された前記AVデータの情報が含まれている前記第1の又は第2のAVデータ一覧を送信した前記記録装置および配信装置のいずれかから、選択された前記情報で示されるAVデータを取得して、
取得した前記AVデータを前記表示手段に表示させる
請求項4に記載のデータ送受信システム。
【請求項6】
記録されたAVデータを蓄積する蓄積手段を備え、AVデータを記録し、ネットワークを介して接続された表示装置に対し、記録した前記AVデータを送信する記録装置における記録方法であって、
前記ネットワークに接続された配信装置を探索する機器管理ステップと、
前記探索の結果、発見された前記配信装置が、前記AVデータをダビング可能な機器であるか否かを判断するダビング可否判断ステップと、
発見された前記配信装置が、前記AVデータをダビング可能な機器であると判断された場合、前記配信装置に対して、蓄積した前記AVデータを無線で送信し、送信した前記AVデータを前記配信装置にダビングさせるダビング出力管理ステップと、
前記ネットワーク上で、前記AVデータをダビング可能な他の機器が発見されなかった場合に、前記AVデータを前記表示装置に直接、無線で送信する再生出力管理ステップと
を含む記録方法。
【請求項7】
前記記録方法は、さらに、前記蓄積手段に蓄積されたAVデータの情報を一覧で示したAVデータ一覧を作成するAVデータ一覧管理ステップを含み、
前記AVデータ一覧管理ステップでは、前記ダビング出力管理ステップにおいてダビングを完了したAVデータの前記情報を、前記AVデータ一覧から削除する
請求項6に記載の記録方法。
【請求項8】
前記ダビング出力管理ステップで、ダビング済みのAVデータを前記配信装置から前記表示装置に有線で送信させる旨の指示を前記表示装置に通知する
請求項6又は請求項7に記載の記録方法。
【請求項9】
記録されたAVデータを蓄積する蓄積手段を備え、AVデータを記録し、ネットワークを介して接続された表示装置に対し、記録した前記AVデータを送信する記録装置のためのプログラムであって、
コンピュータを、請求項1に記載の記録装置に含まれる各手段として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−39454(P2012−39454A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−178764(P2010−178764)
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】