説明

負荷装置およびその消費電力制御方法

【課題】瞬低に対してパワーコンディショナがリセットされることなく、復電後速やかに系統へ接続することを可能にする負荷装置およびその消費電力制御方法を提供する。
【解決手段】電源電圧監視部11は、直流給電機能付きパワーコンディショナの直流出力電圧を常に監視する。監視している直流出力電圧が一定値幅より下がった場合、瞬低判定部12は、直流出力電圧の電圧値の単位時間当たりの低下量(低下の傾き)を確認し、瞬低判定基準値の範囲に入っていることを確認した場合は、瞬低による電源電圧の低下であると判断する。コントロール部15は、瞬低判定部12が瞬低であると判定すると、消費電力制御部16に消費電力の抑制を指示し、消費電力制御部16は、直流出力電圧の低下量に対応した量だけ直流機器17の消費電力を低減させるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源装置から供給された直流電圧を外部に出力する直流給電機能付きパワーコンディショナに接続される負荷装置およびその消費電力制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の再生可能エネルギーの利用に対する取り組みの増加に伴い、その発電量は無視できない情勢になりつつある。特に、太陽光発電システムは、急激な拡大が進んでおり、総発電出力に占める割合が高くなった場合において、系統擾乱により太陽光発電システムが一斉に系統から解列すると、系統内の需給バランスが崩れ、広範囲におよぶ停電が発生する可能性がある。このため、大量に導入が想定される太陽光発電システムには、系統擾乱時に解列せず、運転を継続する等の機能(Fault Ride Through(FRT)の機能)が求められる。
【0003】
さて、太陽電池のエネルギーが全て電力系統へ電力変換されている、従来のパワーコンディショナでは、瞬時電圧低下、特に0〔V〕まで電圧が下がるような電圧低下の場合、系統電圧が消滅するため、位相と合わせることができなくなるので、ゲートブロック(Gate Block)を行って短い時間インバータ出力を停止する。従来のパワーコンディショナは、その間、太陽電池からの電力を調整することによりリンク電圧を一定に保つように制御し、系統が復電するとただちに太陽電池の発電量を上げ、インバータ出力を回復させることにより、FRTの要件に対応することが可能である。
【0004】
図6は、従来のパワーコンディショナの構成を示す図である。図6を用いて従来のパワーコンディショナのFRT要件に対応した動作を説明する。電力系統107に連系した状態で、太陽電池101で発電したエネルギーをDCDC変換器103で電圧変換し、DCAC変換器104でAC変換して電力系統107へ出力している状態が発電状態である。ここで瞬低(瞬時電圧低下)が発生すると電圧検出器(VT)108が瞬低を検出し、ゲートブロック回路111でゲートブロック信号を発生し、DCAC変換器104の動作を停止するとともに、DCDC変換器103の動作を、自己消費電力を補う程度まで低減させる。
【0005】
瞬低が所定の時間以上越えた場合は、停電として連系リレー106を解列し、図示しないエラー表示を表示し、パワーコンディショナはスタンバイ状態へ遷移する。瞬低が所定の時間以内に復電した場合は、ゲートブロック回路111を解除し、DCDC変換器103を動作させて再び太陽電池101からエネルギーを引き出すと同時にDCAC変換器104を動作させてAC電圧を電力系統107へ出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−101455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、従来のパワーコンディショナが備えるDCDC変換器のリンクコンデンサに蓄えられたエネルギーを、直流のまま外部へ出力する直流給電機能の付いたパワーコンディショナが考えられている。この直流給電機能付きパワーコンディショナは、瞬低を検出して電力系統への接続をゲートブロックにより遮断している間に、直流出力に接続された機器により消費される電力が太陽電池の発電量を上回ったときには、リンクコンデンサに蓄えたエネルギーを放出してしまい、パワーコンディショナ自体を制御するための電力がなくなった時点で、パワーコンディショナの制御系がリセットされてしまい、復電後に速やかに電力系統への接続を行うことができなくなるので、上述したFRTの要件に対応させることができない。
【0008】
また、直流出力に接続された機器は、通常、消費電力が一定となるように制御されるため、電力の供給源であるパワーコンディショナのリンク電圧が低下すると、その分、より多くの電流を消費し、リンク電圧の低下を加速させることとなるので、直流出力に接続された機器により消費される電力が太陽電池の発電量よりも少し多い場合においても、蓄積された電力を復電前に消費してしまい、制御系にリセットがかかり、復電後に速やかに電力系統への接続を行うことができなくなり、上述したFRTの要件に対応させることができないことがある。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、瞬低に対してパワーコンディショナがリセットされることなく、復電後速やかに電力系統へ接続することを可能にする負荷装置およびその消費電力制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、電源装置から供給された直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、系統連系保護装置を介して電力系統へ系統連系すると共に、前記電源装置から供給された直流電圧を外部に出力する直流給電機能付きパワーコンディショナに接続される負荷装置であって、前記直流給電機能付きパワーコンディショナが出力する直流電圧が低下した場合に、単位時間における前記直流電圧の低下量を確認し、単位時間における前記直流電圧の低下量が所定の低下量の範囲にあるときは、電力系統に瞬低が発生したと判定して、前記直流電圧の低下量に応じて消費電力を抑制することを特徴とする。
【0011】
前記所定の低下量の範囲は、予め設定できることが好ましい。また、電力系統に瞬低が発生したと判定した後に前記直流給電機能付きパワーコンディショナの直流電圧が変動したときは、前記直流電圧の変動に応じて消費電力の抑制量を変化させることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、電源装置から供給された直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、系統連系保護装置を介して電力系統へ系統連系すると共に、前記電源装置から供給された直流電圧を外部に出力する直流給電機能付きパワーコンディショナに接続される負荷装置の消費電力制御方法であって、前記直流給電機能付きパワーコンディショナが出力する直流電圧が低下した場合に、単位時間における前記直流電圧の低下量を確認するステップと、単位時間における前記直流電圧の低下量が所定の低下量の範囲にあるときは、電力系統に瞬低が発生したと判定して、前記直流電圧の低下量に応じて消費電力を抑制するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、瞬低の間、リンクコンデンサの電圧低下を抑制するように動作するため、瞬低に対してパワーコンディショナがリセットされることなく、復電後速やかに電力系統へ接続することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の負荷装置が接続される直流給電機能付きパワーコンディショナの構成を示す図である。
【図2】本発明の負荷装置が直流給電機能付きパワーコンディショナに接続された状態を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る負荷装置の構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る負荷装置の動作を説明するフロートチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る負荷装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【図6】従来のパワーコンディショナの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について説明する前に、まず、本発明の負荷装置が接続される直流給電機能付きパワーコンディショナについて説明する。図1は、本発明の負荷装置が接続される直流給電機能付きパワーコンディショナの構成を示す図である。直流給電機能付きパワーコンディショナは、パワーコンディショナの機能に加えて、リンクコンデンサに蓄えられたエネルギーを直流のまま外部へ出力する直流給電の機能を有している。
【0016】
まず、パワーコンディショナの機能の部分について説明する。図1において、電源装置としての太陽電池101は、太陽光エネルギーを電流に変換する。通常、太陽電池101のフォトダイオード部は、直列つなぎのモジュールになっており、発電時は200V程度の高電圧を発生する。ノイズフィルタ102は、落雷その他外部からの外乱の進入を防ぐ。DCDC変換器103は、太陽電池の発生電圧をDCAC変換で使える電圧(例えば、200VのACならば300〜370V、以下、リンク電圧と言う)に変換する。電力検出器(P)110は、発電量を測定する。DCAC変換器104は、4個のスイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御し、直流のリンク電圧から商用の50Hzや60HzのAC電圧に変換する。電圧検出器(VT)108は、DCAC変換後の電圧を測定し、電流検出器(CT)109は、DCAC変換後の電流を測定する。ノイズフィルタ105で電力系統107へのノイズ出力を無くす。連系リレー106は、必要に応じて電力系統107から遮断する時にオフさせる。電力系統107は商用電源である。ゲートブロック回路111は、必要に応じてDCAC変換器104を緊急に停止させる。
【0017】
次に、直流給電の機能の部分について説明する。図1において、DCDC変換器103のリンクコンデンサに蓄えられたエネルギーは、直流のまま分岐され、出力するラインの電力を検出する電力検出器(R)120を通り、出力調整回路121を通って、ノイズフィルタ122でノイズを除去され、電流検出器(CT)123で電流を検出されて、直流機器(図示せず)へ出力される。
【0018】
このように構成することで、直流給電機能付きパワーコンディショナは、太陽電池(PV)の発電エネルギーを直流機器へ出力し、余剰分を電力系統107へ出力する。また、直流給電機能付きパワーコンディショナは、日射量が低下してきた場合には、直流機器への出力を補うためにDCAC変換器104が逆動作を行い、すなわちACDC変換を行って電力系統107からエネルギーを吸い上げて直流機器へ出力する動作を行う。
【0019】
この直流給電機能付きパワーコンディショナは、従来のパワーコンディショナと同じ処理でFRT要件に対応させようとすると、太陽電池の発電量が直流機器の消費を賄うだけの発電量にならないときは、リンク電圧を低下させ、瞬低から復電した場合に速やかに電力系統へ出力することが困難になる。
【0020】
次に、本発明の負荷装置について説明する。図2は、本発明の負荷装置が直流給電機能付きパワーコンディショナに接続された状態を示す図である。本発明の負荷装置125は消費電力を制御できる直流機器であり、直流給電機能付きパワーコンディショナの直流出力に接続して、瞬低が生じても、復電後速やかに電力系統へ接続することを可能にするものである。
【0021】
図3は、本発明の実施の形態に係る負荷装置の構成図である。図3に示す負荷装置125は、電源電圧監視部11と、瞬低判定部12と、瞬低判定基準値記憶部13と、瞬低判定基準値設定部14と、コントロール部15と、消費電力制御部16と、直流機器17とを備えている。
【0022】
電源電圧監視部11は、直流給電機能付きパワーコンディショナの直流出力電圧を監視する。瞬低判定基準値設定部14は、瞬低判定基準値の範囲(所定の低下量の範囲)を設定する。瞬低判定基準値の範囲は、瞬低と判定するための単位時間当たりの直流出力電圧の低下量の範囲であり、直流機器17の消費電力量や、太陽電池の発電量に基づいて予め設定する。瞬低判定基準値記憶部13は、設定した瞬低判定基準値を記憶する。
【0023】
瞬低判定部12は、直流給電機能付きパワーコンディショナの直流出力電圧の単位時間当たりの低下量が瞬低判定基準値の範囲にあるか否かを確認し、瞬低判定基準値の範囲にあるときは瞬低であると判定する。コントロール部15は、瞬低判定部12が、瞬低であると判定したときに、消費電力制御部16に消費電力の抑制を指示する。消費電力制御部16は、直流機器17の消費電力を制御する。直流機器17は、例えばLED照明、直流駆動空調機等である。
【0024】
LED照明等の直流機器は、広範囲の電源電圧に対応して駆動できるように設計されており、通常は電源電圧が下がった場合には、その時の状態を維持しようとする。直流機器は、例えば、LED照明の場合は、明るさを維持するために、消費電流量を増やして、供給される電力が一定となるように動作する。しかしながら、直流給電機能付きパワーコンディショナから電源を供給されている状態でそのような制御が行われると、瞬低が発生したときに、直流機器の消費電力が直流給電機能付きパワーコンディショナの発電量を上回っている場合には、直流給電機能付きパワーコンディショナは、直流出力電圧が徐々に低下することになるが、電圧の低下に伴い、消費電流量が増加し、パワーコンディショナ内部に蓄えられたエネルギーの消費を早めることとなり、瞬低からの複電前に、パワーコンディショナの制御電源が無くなってしまい、パワーコンディショナの制御系がリセットされてしまい、上述したFRT要件に対応できなくなってしまう。
【0025】
そこで、本発明の実施の形態に係る負荷装置は、負荷装置に供給される電源の電圧低下を検出し、単位時間当たりの低下量の傾きから、瞬低が発生していると判断した場合は、例えば、負荷装置がLED照明であった場合は照明を徐々に暗くするなどの制御を行うことにより、消費電力を減らして、直流給電機能付きパワーコンディショナの直流出力電圧の低下をおさえる。そして、ある程度、消費電力を減らしたところで、電源電圧の低下が収まった時点で、消費電力の抑制を停止させ、その電圧以上の電圧が維持されるように制御する。さらに、そのような制御の状態を継続しているうちに電源電圧が上がり始めたら、電圧の上昇幅に合わせて、徐々に元の消費電力の状態まで戻していくように制御する。
【0026】
次に、本発明の実施の形態に係る負荷装置の動作を図4のフロートチャートに基づいて説明する。
【0027】
まず、負荷装置125の電源電圧監視部11は、直流給電機能付きパワーコンディショナの直流出力電圧を常に監視する(S11)。そして、電源電圧監視部11は、監視している直流出力電圧が一定値幅より下がったか否かを判定し(S12)、一定値幅より下がった場合(S12でYesの場合)、瞬低判定部12は、直流出力電圧の電圧値の単位時間当たりの低下量(低下の傾き)を確認し(S13)、瞬低判定基準値の範囲、例えば、50〜100V/msecの範囲に入っていることを確認した場合(S13でYesの場合)は、瞬低による電源電圧の低下であると判断する(S14)。
【0028】
S12において、監視している電圧が一定値幅より下がらない場合(S12でNoの場合)、およびS13において、電圧値の単位時間当たりの低下量が所定の低下量の範囲に入っていない場合(S13でNoの場合)は、S11に戻る。
【0029】
コントロール部15は、瞬低判定部12が瞬低であると判定すると、消費電力制御部16に消費電力の抑制を指示し、消費電力制御部16は、直流出力電圧の低下量に対応した量だけ直流機器17の消費電力を低減させるように制御する。そして、消費電力制御部15は、直流出力電圧の低下が止まり、安定するまでこの直流出力電圧の監視から消費電力の調整までを繰り返す(S15)。この繰り返しの途中あるいは直流出力電圧が安定した後に、例えば、日射量の増加などの要因による太陽電池の発電量の増大等で直流出力電圧が上昇することがあれば、その増加量に応じて、直流機器17の消費電力を増加させる方向に制御する。この増加方向の制御は、最大で抑制制御の開始前の値、すなわち、抑制制御していない状態まで増加させる。
【0030】
そして、消費電力制御部16は、直流出力電圧が増加し、電力を抑制しない状態まで制御し(S16)、さらに直流出力電圧が元の値まで戻ったことを確認した時点で、瞬低が終わり、複電したと判断し(S17)、直流機器17の消費電力の抑制制御を終了する(S18)。
【0031】
図5は、本発明の実施の形態に係る負荷装置の動作を説明するタイミングチャートである。
【0032】
本発明の負荷装置における消費電力の抑制制御は、系統電圧の瞬低が要因となる直流給電機能付きパワーコンディショナの直流給電電圧(直流出力電圧)の低下を、負荷装置が検出することにより開始される。系統電圧に瞬低が発生し、直流給電電圧が低下すると、本発明の負荷装置は、消費電力を抑制することを開始する。そして、直流給電電圧が安定するところで消費電流の抑制量を固定する。その後は、日射の変化に応じて直流給電電圧が上昇した場合は、上昇した量に合わせて消費電力量を増やす方向へ制御し、直流給電電圧が下降したら、消費電力を減らす方向へ制御する。
【0033】
そして、瞬低から復電した場合は、直流給電機能付きパワーコンディショナは、ゲートブロックを解除し、太陽電池の発電量が負荷装置の消費電力を上回るときは、太陽電池からの電力により直流出力を行い、余剰分を電力系統へ交流で出力し、太陽電池の発電量が負荷装置の消費電力に満たないときは、電力系統から受け取る電力で直流出力の不足分を補うので、負荷装置への直流電力の供給は、規定値に安定することとなり、本発明の負荷装置は、消費電力の抑制を解除して安定した駆動を行うことができる。
【0034】
なお、上述した実施の形態では、負荷装置の内部に、直流機器と、直流機器の消費電力を制御するコントロール部等を備えているが、直流機器と、直流機器の消費電力を制御するコントロール部等とを別体にしてもよい。
【0035】
また、上述した実施の形態では、電源装置を太陽電池とし、太陽電池から昇圧回路を通して昇圧した直流電圧を供給する直流給電機能付きパワーコンディショナを例にして、本発明の負荷装置について説明したが、電源装置は、燃料電池、風力発電装置、蓄電池などでも良く、本発明の負荷装置が接続されるパワーコンディショナは、燃料電池、風力発電装置、蓄電池などの電源装置から供給された直流電圧を外部に出力する直流給電機能付きパワーコンディショナでも良い。
【0036】
上述のように、本発明は、瞬低の間、リンクコンデンサの電圧低下を抑制するように動作するため、瞬低に対してパワーコンディショナがリセットされることなく、復電後速やかに電力系統へ接続することが可能となる。
【0037】
また、本発明は、瞬低が生じても、その間、太陽電池の発電量以下となるように消費電力を抑制するので、パワーコンディショナが制御用の電源を失うことなく複電まで動作を継続できる。
【符号の説明】
【0038】
11 電源電圧監視部
12 瞬低判定部
13 瞬低判定基準値記憶部
14 瞬低判定基準値設定部
15 コントロール部
16 消費電力制御部
17 直流機器
101 太陽電池(PV)
102、105、122 ノイズフィルタ
103 DCDC変換器
104 インバータ
106 連系リレー
107 電力系統
108 電圧検出器(VT)
109、123 電流検出器(CT)
110、120 電力検出回路
121 出力調整回路
124 直流機器
125 負荷装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源装置から供給された直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、系統連系保護装置を介して電力系統へ系統連系すると共に、前記電源装置から供給された直流電圧を外部に出力する直流給電機能付きパワーコンディショナに接続される負荷装置であって、
前記直流給電機能付きパワーコンディショナが出力する直流電圧が低下した場合に、単位時間における前記直流電圧の低下量を確認し、単位時間における前記直流電圧の低下量が所定の低下量の範囲にあるときは、電力系統に瞬低が発生したと判定して、前記直流電圧の低下量に応じて消費電力を抑制することを特徴とする負荷装置。
【請求項2】
前記所定の低下量の範囲は、予め設定できることを特徴とする請求項1に記載の負荷装置。
【請求項3】
電力系統に瞬低が発生したと判定した後に前記直流給電機能付きパワーコンディショナの直流電圧が変動したときは、前記直流電圧の変動に応じて消費電力の抑制量を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の負荷装置。
【請求項4】
電源装置から供給された直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、系統連系保護装置を介して電力系統へ系統連系すると共に、前記電源装置から供給された直流電圧を外部に出力する直流給電機能付きパワーコンディショナに接続される負荷装置の消費電力制御方法であって、
前記直流給電機能付きパワーコンディショナが出力する直流電圧が低下した場合に、単位時間における前記直流電圧の低下量を確認するステップと、
単位時間における前記直流電圧の低下量が所定の低下量の範囲にあるときは、電力系統に瞬低が発生したと判定して、前記直流電圧の低下量に応じて消費電力を抑制するステップと、
を含むことを特徴とする負荷装置の消費電力制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−110848(P2013−110848A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253855(P2011−253855)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】