説明

農薬散布用ホバークラフト

【課題】特別なテクニックを要せずに、ラダーの向きを変え推進力を加えることで容易に離岸することができる農薬散布用ホバークラフトを提供する。
【解決手段】ホバークラフト本体5と、進行方向と進行速度の他、種々の設定を所望に遠隔制御する無線信号を送信すると共に、CCDカメラ12によって映し出される船艇前方の映像信号を受信しモニタ31に現出する他、畦道や土手等の障害物に対する接近状態を感知した際、超音波センサー装置11が送信する警告信号を受信し、スピーカー30から警告音を発生させるコントローラ26の組み合わせから構成されており、農薬散布用ホバークラフト1は、ホバークラフト本体5の船首6近傍上甲板及び船尾7近傍上甲板に設けられた固定具17間にグラスファィバー製の離岸ロッド16が右舷8縁及び左舷9縁より側方に円弧状膨出して張架されていることに特徴する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作によって水田に農薬散布を実施するに適した農薬散布用ホバークラフトにおいて、その離岸性を改善した農薬散布用ホバークラフトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来一体的に農地が形成されていた農業地域においても、近年、宅地化の波が押し寄せ、所謂、農地と宅地が複雑に混在する市街地混在農地が増加している。しかし、これらの市街地混在農地においても、従来通り水田が形成され水稲栽培が行われている。一方、水稲栽培においては、雑草除草の観点から農薬散布が実施されている。ここで、上記雑草除草においては、水田に対する苗の移植後の初期の段階で実施することが効果的であることが知られており、この時期に使用される除草剤は水田初期除草剤と呼ばれている。
ところで、上記除草剤などの農薬の散布方法としては、航空散布の他、霧吹きと同じ原理の噴霧機、高速の気流を利用し微細な微粒子にして噴霧するミスト機、大型で強力なファンを備えた水田用大型送風散布機(スーパースパウタ・スプレーヤ)などがある。また近年、農業従事者の高齢化問題や人手不足等の理由から、農薬散布の効率化が求められるようになり、最も効率的な散布方法として空中散布がいたるところで実施されるようになってきた。そしてまた、上記空中散布には、有人ヘリコプターと遠隔操作による無人ヘリコプターなどの方法があり、これらの方法は農薬散布の効率化の促進を果たすという利点がある反面、ある程度の地域のまとまりが必要であるとの制限もあった。更に、上記空中散布においては、転作による他作物や特殊な栽培ほ場の混在、上記市街地混在農地や有機栽培などのほ場が存在する地区における利用の困難性があると共に、2003年3月施行された改正農薬取締法並びに農林水産省・環境省により、新たに使用者段階での適正な使用が義務付けられるようになった。
ここで、上記農薬の散布方法の中では、空中散布が最も有効な方法と考えられるが、遠隔操作による無人ヘリコプターの実施態様において、一度に積載できる農薬量に限りがあるため、農薬の通常の希釈倍率とは異なる高濃度の農薬が散布されているという現状も見受けられた。そして、そのような背景もあって、今日的には上記改正農薬取締法や使用者段階での適正な使用の義務付け等によって、空中散布の実施が厳しくなった。更に一方では、上記改正農薬取締法により、登録農薬であっても生産物の種類によっては農薬の飛散等が原因となり、生産された農産物が基準外と判断されるため、生産農家にとっては切実な問題も生じてきた。
以上のような背景から、空中散布に変わり、薬剤の飛散がないと共に効率的な農薬散布が実施できる新たな散布方法の提案が求められるようになった。
【0003】
このような事情を受け、上記要望に応えるものとして、特開平9−233985号「水田用ホバークラフトおよびその農薬散布方法」が提案されている。ここで、その発明の概要を示すと、当該発明は農薬や肥料等の散布作業の機械化の手段として、水面上を走行して薬剤を散布するようにした水田用ホバークラフトに関するものであり、その第一の要旨は、ホバークラフト本体に粒剤、顆粒水和剤、液剤等の農薬用タンクと当該農薬を散布するための散布装置とを搭載し、走行、散布を遠隔操作するようにした水田用ホバークラフトであった。更に、当該水田用ホバークラフトは、水田用ホバークラフト本体の輪郭主要部に光源を備えることができるものであった。そしてまた、当該水田用ホバークラフトは、浮上用空気流のバランスによって走行制御することができるようにしても良いものでもあった。更に続いて、当該水田用ホバークラフトは、上記記載の水田用ホバークラフトであって、農薬を実装し、遠隔操作により水田上を走行させ、その間に農薬を散布するようにしたものでも良いという特徴を有するものでもあった。
次に、上記特開平9−233985号に係る「水田用ホバークラフト」の操作性を改善したものとして、本願特許出願人の出願に係る特開2007−151481号「農薬散布用ホバークラフト」が提案されている。ここで、当該発明の概要は、水田用ホバークラフトが操縦者から遠く離れた位置にあっても、的確に当該水田用ホバークラフトに対する操縦が実施できるようにするために、当該ホバークラフト本体後部に構成されるファンダクトの上部に、船艇前方の映像をコントローラ上のモニターに写すためのCCDカメラ及び畦道や土手等の障害物に対する設定距離以上の接近を感知しコントローラ上のスピーカーから警告音を発生させる超音波センサー装置を設けたこと等を特徴とするものであった。
【特許文献1】特開平9−233985号公報
【特許文献2】特開2007−151481号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記背景技術の項に記載の特開2007−151481号公報に係る農薬散布用ホバークラフトによれば、従来の水田用のホバークラフトに比べ、操作性が格段に改善されると共に障害物に対する接近を感知する超音波センサー装置によって当該ホバークラフトの作業中における損傷を低減できるものであり、ラジコン操作の経験のない者であっても直ぐに実作業を行うことができる等のメリットから、各所で実演が行われ概ね好評を博する結果を得ている。
しかしながら、特開2007−151481号公報に係る農薬散布用ホバークラフトによる種々の圃場における実演を通して新たに課題も発見されることとなった。その課題とは当該農薬散布用ホバークラフトの離岸性についてであり、圃場の対岸に到達した当該農薬散布用ホバークラフトの方向を反転させる際に生じる課題であり、本来、ラダーの向きを変え、間欠的に推進力を加えるようにすることで当該農薬散布用ホバークラフトの推進方向を反転することができるものであるが、これに対してラダーの向きを変え、一律的に推進力を加えすぎた場合には当該農薬散布用ホバークラフトが離岸できずに岸に沿って滑り動いてしまうという欠点があった。そこで、この欠点解決のために本発明者らは更なる研究と試験を重ねようやく、上記離岸性の問題を解決し得る改良型農薬散布用ホバークラフトを完成するに至ったものである。而して、本発明の目的は、ラジコンによって遠隔操作を行い水田における農薬散布を実施するための農薬散布用ホバークラフトにおいて、特別なテクニックを要せずに、ラダーの向きを変え推進力を加えることで容易に離岸することができる農薬散布用ホバークラフトを提供することにある。

【課題を解決するための手段】
【0005】
しかして、本発明に係る農薬散布用ホバークラフトは、上記目的を達成するため以下の構成より成るものである。
【0006】
即ち、上記目的を達成するため、本発明に係る農薬散布用ホバークラフトは、ホバークラフト本体に液剤農薬等を充填するための農薬用タンクと当該農薬を散布するための散布装置を装着し、遠隔操作によって上記散布装置及びホバークラフト本体を操作可能としたラジコンホバークラフトにおいて、当該ホバークラフト本体の船首近傍上甲板及び船尾近傍上甲板に設けられた固定具間に弾力性及び耐久性を有したロッド材を右舷縁及び左舷縁より側方に円弧状膨出して張架する離岸ロッドを設けたことを第一の要旨とする。
【0007】
更に、本発明に係る農薬散布用ホバークラフトは、ホバークラフト本体に液剤農薬等を充填するための農薬用タンクと当該農薬を散布するための散布装置を装着し、遠隔操作によって上記散布装置及びホバークラフト本体を操作可能とすると共に、当該ホバークラフト本体後部に構成されるファンダクトの上部に、船艇前方の映像をコントローラ上のモニターに写すためのCCDカメラ及び畦道や土手等の障害物に対する設定距離以上の接近を感知しコントローラ上のスピーカーから警告音を発生させる超音波センサー装置を設けたラジコンホバークラフトにおいて、当該ホバークラフト本体の船首近傍上甲板及び船尾近傍上甲板に設けられた固定具間に弾力性及び耐久性を有したロッド材を右舷縁及び左舷縁より側方に円弧状膨出して張架する離岸ロッドを設けたことを第二の要旨とする。
【0008】
そして、本発明に係る農薬散布用ホバークラフトは、ホバークラフト本体に液剤農薬等を充填するための農薬用タンクと当該農薬を散布するための散布装置を装着し、遠隔操作によって上記散布装置及びホバークラフト本体を操作可能とすると共に、当該ホバークラフト本体後部に構成されるファンダクトの上部に、船艇前方の映像をコントローラ上のモニターに写すためのCCDカメラ及び畦道や土手等の障害物に対する設定距離以上の接近を感知しコントローラ上のスピーカーから警告音を発生させる超音波センサー装置を設ける一方、当該超音波センサー装置の作動を受けて、点灯する危険指示発光体灯がホバークラフト本体に具備されているラジコンホバークラフトにおいて、当該ホバークラフト本体の船首近傍上甲板及び船尾近傍上甲板に設けられた固定具間に弾力性及び耐久性を有したロッド材を右舷縁及び左舷縁より側方に円弧状膨出して張架する離岸ロッドを設けたことを第三の要旨とする。
【0009】
また、ここで上記記載のロッド材としては、竹製、プラスチックロッド、グラスファイバーロッド、カーボンロッド等を使用することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る農薬散布用ホバークラフトは上記記載の構成によることから、圃場の対岸に到達した当該農薬散布用ホバークラフトの方向を反転させる際に、コントローラの操作によって、当該農薬散布用ホバークラフトのラダーの向きを変え、当該農薬散布用ホバークラフトに推進力を加えるようにすると、当該農薬散布用ホバークラフトの舷縁より側方に円弧状膨出したロッド材が対岸縁に船首側から当接し、次に、当該円弧状膨出したロッド材に沿って当該農薬散布用ホバークラフトの進行方向をスムーズに反転することができるので、特別なテクニックを要せずに、容易に離岸することかできるという効果がある。
【0011】
また、本発明に係る農薬散布用ホバークラフトは、上記のようにホバークラフト本体の船首近傍上甲板及び船尾近傍上甲板に設けられた固定具間に弾力性及び耐久性を有したロッド材を右舷縁及び左舷縁より側方に円弧状膨出して張架するようにしたので、右舷側及び左舷側における不測の障害物との衝突に際して、その衝撃力を緩和させると共にホバークラフト本体をガードすることができるという効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
ラジコンによって遠隔操作を行い水田における農薬散布を実施するための農薬散布用ホバークラフトにおいて、特別なテクニックを要せずに、ラダーの向きを変え推進力を加えることで容易に離岸することができる農薬散布用ホバークラフトを提供するという目的を達成するため、ホバークラフト本体の船首近傍上甲板及び船尾近傍上甲板に設けられた固定具間に弾力性及び耐久性を有したロッド材を右舷縁及び左舷縁より側方に円弧状膨出して張架する離岸ロッドを設けることにより実現した。
【実施例1】
【0013】
以下、本発明の一実施例について説明するものとする。先ず、図1は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトの概要を示した斜視図、図2は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトの概要を示した平面図、図3は同じく本発明に係る農薬散布用ホバークラフトの概要を示した底面図、図4は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトを遠隔操作するコントローラの概要図である。図示のように、本発明に係る農薬散布用ホバークラフト1は、ホバークラフト本体5と、当該ホバークラフト本体5の進行方向と進行速度の他、種々の設定を所望に遠隔制御する無線信号を送信すると共に、上記ホバークラフト本体5に設けられたCCDカメラ12によって映し出される船艇前方の映像信号を受信しモニター31に現出すると共に、畦道や土手等の障害物に対する接近距離が3〜5m以内(設定可能)の接近状態を感知した際、超音波センサー装置11が送信する警告信号を受信し、スピーカー30から警告音を発生させるコントローラ26の組み合わせから構成されており、更に、ホバークラフト本体5の船首6近傍上甲板及び船尾7近傍上甲板に設けられた固定具17間にグラスファィバー製の離岸ロッド16が右舷8縁及び左舷9縁より側方に円弧状膨出して張架されていることに特徴を有している。
【0014】
更に詳しくは、図示のようにホバークラフト本体5は、薬剤タンク2と、当該薬剤タンク2と連通し薬剤を圃場に散布する薬剤散布ノズル22とコントローラ26からの受信信号によって薬剤散布ノズル22の開閉を制御するノズル開閉バルブ(図示せず)からなる散布装置と、回転軸にファン14が固着されホバークラフト本体5の推進と浮上を成すために送風を行うエンジン10と、当該エンジン10を駆動すると共に、ホバークラフト本体5側の送受信及びら制御装置を作動するバッテリーと、上記ファン14を被覆するファンダクト19の上部に設けられたCCDカメラ12及び超音波センサー装置11と、上記CCDカメラ12の後部に具備され上記超音波センサー装置11の作動を受けて点灯する危険指示発光灯13と、ホバークラフト本体5にバンクを付け旋回性を向上させるために「ハ」の字形に取着され、コントローラ26からの受信信号によってホバークラフト本体5を左右に旋回させるラダー15と、コントローラ26と無線信号を送受信するホバークラフト側アンテナ4と、ホバークラフト本体5の船首6近傍上甲板及び船尾7近傍上甲板に設けられた固定具17間にグラスファイバーロッド材を右舷8縁及び左舷9縁より側方に円弧状膨出して張架した離岸ロッド16、並びに、船体下部に一体的に装着されたフィンガースカート24から構成されている。ここで、図2中の符号3は上記バッテリーを収納するバッテリー室3、符号21はバッテリーチェッカー用覗き窓21、そして符号20はホバークラフト本体5の外周に周着され、障害物等との衝突の際、ホバークラフト本体5に対する損傷を緩和するためのクッションゴム20、更に符号18は、ホバークラフト本体5の運搬の際に使用できるハンドル18である。
【0015】
続いて、図3は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトの概要を示した底面図であったが、ここでの符号25は空気孔25であり、上記エンジン10の駆動によるファン14からの送風による空気を当該空気孔25から押出しホバークラフト本体5を浮上させている。更に、符号23は水抜き23である。続いて、図4は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトを遠隔操作するコントローラの概要図を示し、図中の符号27は、コントローラ側アンテナ27、符号32はコントローラ26のメインスイッチ32、符号28は上記ホバークラフト本体5側の薬剤散布ノズル22のノズル開閉バルブの開閉を行うための薬剤散布スイッチ28、符号29は上記薬剤散布ノズル22から散布される薬剤量を調整するための薬剤量調節ダイヤル29、更にまた、符号33はホバークラフト本体5側のエンジン10の出力を調節しホバークラフト本体5の推進速度をコントロールするための速度制御スティック33、そして、符号34はホバークラフト本体5側のラダー15を制御するための方向制御スティック34である。
【0016】
更にまた、図5は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトが対岸に到達した際の模擬図、図6は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトが反時計回りにやや旋回している際の模擬図、図7は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトが反時計回りに90度旋回した際の模擬図、図8は本発明に係る農薬散布用ホバークラフトが反時計回りに135度旋回して対岸から離れた際の模擬図である。図示のように、コントローラ26の操作によって、当該農薬散布用ホバークラフト1のラダー15の向きを変え、農薬散布用ホバークラフト1に推進力を加えるようにすると、農薬散布用ホバークラフト1の右舷縁より側方に円弧状膨出した離岸ロッド16が対岸に船首6側から当接し、次に、離岸ロッド16の円弧状の膨出に沿って進行方向をスムーズに反転することができる。
【産業上の利用可能性】
【0017】
本発明に係る農薬散布用ホバークラフトは上記構成より成るから、ホバークラフトが離岸できずに対岸に沿って滑り動いてしまうという欠点が解消され、農薬散布用ホバークラフトの操作性が改善され、その有用性は極めて高いと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る農薬散布用ホバークラフトの概要を示した斜視図。
【図2】本発明に係る農薬散布用ホバークラフトの概要を示した平面図。
【図3】本発明に係る農薬散布用ホバークラフトの概要を示した底面図。
【図4】本発明に係る農薬散布用ホバークラフトを遠隔操作するコントローラの概要図。
【図5】本発明に係る農薬散布用ホバークラフトが対岸に到達した際の模擬図。
【図6】発明に係る農薬散布用ホバークラフトが反時計回りにやや旋回している際の模擬図。
【図7】本発明に係る農薬散布用ホバークラフトが反時計回りに90度旋回した際の模擬図。
【図8】本発明に係る農薬散布用ホバークラフトが反時計回りに135度度旋回して対岸から離れた際の模擬図。
【符号の説明】
【0019】
1 農薬散布用ホバークラフト
2 薬剤タンク
3 バッテリー室
4 ホバークラフト側アンテナ
5 ホバークラフト本体
6 船首
7 船尾
8 右舷
9 左舷
10 エンジン
11 超音波センサー装置
12 CCDカメラ
13 危険指示発光灯
14 ファン
15 ラダー
16 離岸ロッド
17 固定具
18 ハンドル
19 ファンダクト
20 クッションゴム
21 バッテリーチェッカー用覗き窓
22 薬剤散布ノズル
23 水抜き
24 フィンガースカート
25 空気孔
26 コントローラ
27 コントローラ側アンテナ
28 薬剤散布スイッチ
29 薬剤量調節ダイヤル
30 スピーカー
31 モニター
32 メインスイッチ
33 速度制御スティック
34 方向制御スティック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホバークラフト本体に液剤農薬等を充填するための農薬用タンクと当該農薬を散布するための散布装置を装着し、遠隔操作によって上記散布装置及びホバークラフト本体を操作可能としたラジコンホバークラフトにおいて、当該ホバークラフト本体の船首近傍上甲板及び船尾近傍上甲板に設けられた固定具間に弾力性及び耐久性を有したロッド材を右舷縁及び左舷縁より側方に円弧状膨出して張架する離岸ロッドを設けたことを特徴とする、農薬散布用ホバークラフト。
【請求項2】
ホバークラフト本体に液剤農薬等を充填するための農薬用タンクと当該農薬を散布するための散布装置を装着し、遠隔操作によって上記散布装置及びホバークラフト本体を操作可能とすると共に、当該ホバークラフト本体後部に構成されるファンダクトの上部に、船艇前方の映像をコントローラ上のモニターに写すためのCCDカメラ及び畦道や土手等の障害物に対する設定距離以上の接近を感知しコントローラ上のスピーカーから警告音を発生させる超音波センサー装置を設けたラジコンホバークラフトにおいて、当該ホバークラフト本体の船首近傍上甲板及び船尾近傍上甲板に設けられた固定具間に弾力性及び耐久性を有したロッド材を右舷縁及び左舷縁より側方に円弧状膨出して張架する離岸ロッドを設けたことを特徴とする、農薬散布用ホバークラフト。
【請求項3】
ホバークラフト本体に液剤農薬等を充填するための農薬用タンクと当該農薬を散布するための散布装置を装着し、遠隔操作によって上記散布装置及びホバークラフト本体を操作可能とすると共に、当該ホバークラフト本体後部に構成されるファンダクトの上部に、船艇前方の映像をコントローラ上のモニターに写すためのCCDカメラ及び畦道や土手等の障害物に対する設定距離以上の接近を感知しコントローラ上のスピーカーから警告音を発生させる超音波センサー装置を設ける一方、当該超音波センサー装置の作動を受けて、点灯する危険指示発光体灯がホバークラフト本体に具備されているラジコンホバークラフトにおいて、当該ホバークラフト本体の船首近傍上甲板及び船尾近傍上甲板に設けられた固定具間に弾力性及び耐久性を有したロッド材を右舷縁及び左舷縁より側方に円弧状膨出して張架する離岸ロッドを設けたことを特徴とする、農薬散布用ホバークラフト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−240242(P2009−240242A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−91699(P2008−91699)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(505453527)株式会社アビーズ (2)
【Fターム(参考)】