説明

電動駆動装置および電池パック

【課題】低速での回生制動量を増加できる電動駆動装置を提供する。
【解決手段】二次電池Eを電源としてインバータIによりモータMを駆動する電動駆動装置において、インバータIと二次電池Eの正極との間に設けられた第1スイッチング素子FET1と、一次巻線n1および二次巻線n2の各々の一端が第1スイッチング素子FETとインバータIとを結ぶ配線に接続されたトランスTと、トランスTの一次巻線n1の他端と二次電池Eの負極との間に接続された第2スイッチング素子FET2と、トランスTの二次巻線n2の他端から第1スイッチング素子FET1と二次電池Eとを結ぶ配線に二次電池を充電する方向の電流が流れるように接続されたダイオードD1と、インバータIからの回生電圧を昇圧させるように第1スイッチング素子FET1および第2スイッチング素子FET2を制御する制御回路22を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリを電源とするモータによって車両を駆動する電動駆動装置および電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2次電池を電源としてモータにより車両を駆動あるいは駆動力を補助するする電動バイクや電動アシスト自転車が知られている。このような電動バイクや電動アシスト自転車では、回生制動を行うことによりエネルギーの有効活用が図られている。この回生制動時においては、モータからの回生電圧は、モータの回転数に比例するため、低速での回生制動時には、回生電圧がバッテリの電圧より低くなって2次電池に蓄電することができない。
【0003】
このような問題を解消するために、特許文献1は、インバータのスイッチング素子とモータの巻線により昇圧チョッパ回路を構成し、モータからの回生電圧を昇圧してバッテリを充電する技術を開示している。
【0004】
より詳しくは、特許文献1は、従来よりも高い回生効率を得るように電動モータの回生制動を制御できるモータ制御装置を開示している。このモータ制御装置は、電動モータから発生された電力を該電動モータの電源となるバッテリに供給するインバータと、インバータをPWM(Pulse Wide Modulation)制御する制御回路と、電動モータの回転数を検出する回転数/回転位置検出回路とを備えている。制御回路は、回転数/回転位置検出回路の出力値に基づいて、PWMデューティをバッテリに供給される回生電力がピークとなる点での値またはその近傍値以下に制限する。
【0005】
この昇圧チョッパ回路による回生制動では、モータの回転数が小さくなり昇圧比が大きくなるとバッテリへの充電時間が減少し、バッテリへの充電電流およびモータ電流が減少する(特許文献1の図5、非特許文献1の図16参照)。モータの制動トルクは、モータ電流に比例するため、減速するに従って制動トルクが小さくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−173444号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】SANYO TECHNICAL REVIEW Vol.35 No.1 pp106-123
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、昇圧チョッパ回路による回生制動においては、低速時の回生制動力が小さいという問題がある。
【0009】
本発明の課題は、低速での回生制動量を増加できる電動駆動装置および電池パックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の電動駆動装置は、二次電池を電源としてインバータによりモータを駆動する電動駆動装置において、インバータと二次電池の一方の端子との間に設けられた第1スイッチング素子と、一次巻線および二次巻線の各々の一端が第1スイッチング素子とインバータとを結ぶ配線に接続されたトランスと、トランスの一次巻線の他端と二次電池の他方の端子との間に接続された第2スイッチング素子と、トランスの二次巻線の他端から第1スイッチング素子と二次電池とを結ぶ配線に二次電池を充電する方向の電流が流れるように接続されたダイオードと、インバータからの回生電圧を昇圧させるように第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を制御する制御回路とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電池パックは、二次電池と、インバータに接続するための接続端子と二次電池の一方の端子との間に設けられた第1スイッチング素子と、一次巻線および二次巻線の各々の一端が第1スイッチング素子と接続端子とを結ぶ配線に接続されたトランスと、トランスの一次巻線の他端と二次電池の他方の端子との間に接続された第2スイッチング素子と、トランスの二次巻線の他端から第1スイッチング素子と二次電池とを結ぶ配線に二次電池を充電する方向の電流が流れるように接続されたダイオードと、インバータからの回生電圧を昇圧させるように第1スイッチング素子および第2スイッチング素子を制御する制御回路を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、回生電流が予め定めた電流以上の場合に、第2スイッチング素子をオン/オフ動作させることにより、第2スイッチング素子、トランス、第1スイッチング素子FET1およびダイオードをフォワード型昇圧回路として機能させるので、低速での回生制動量を増加できる電動駆動装置および電池パックを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例1に係る電動駆動装置の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施例1に係る電動駆動装置の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の実施例1に係る電動駆動装置の構成を示す回路図である。なお、以下においては、この電動駆動装置が電動アシスト自転車に適用された場合を例に挙げて説明する。
【0016】
この電動駆動装置は、電動アシスト自転車の本体に組み込まれて該電動アシスト自転車を駆動するための駆動部1と、電動アシスト自転車に着脱可能に取り付けられて駆動部1に電源を供給する電池パック2とを備えている。駆動部1と電池パック2との間は、接続端子3aおよび3bによって接続されている。
【0017】
駆動部1は、インバータI、モータM、トルクセンサ11、ブレーキレバー12、検出回路13および駆動部制御回路14を備えている。
【0018】
トルクセンサ11は、人がペダルを踏むことにより発生するトルクを検出し、トルク信号として駆動部制御回路14に送る。ブレーキレバー12は、電動アシスト自転車にブレーキをかけるために使用され、このブレーキレバーが操作されたことを示すブレーキ信号は、駆動部制御回路14に送られる。検出回路13は、モータMの回転数および回転位置を検出し、検出信号として駆動部制御回路14に送る。
【0019】
駆動部制御回路14は、トルクセンサ11からのトルク信号、ブレーキレバー12からのブレーキ信号および検出回路13からの検出信号に基づき制御信号を生成し、インバータIを構成する複数のスイッチング素子Q1〜Q6に送る。また、駆動部制御回路14は、電池パック2の制御回路22との間で制御に必要な信号を送受する。
【0020】
インバータIは、駆動部制御回路14からの制御信号に応じて動作する。すなわち、駆動部制御回路14は、トルクセンサ11からのトルク信号に基づき、電動アシスト自転車の走行を補助するアシスト走行モードであるかどうかを判断し、アシスト走行モードであれば、インバータ動作を行わせるための制御信号を生成してインバータIに送る。これにより、インバータIは、電池パック2から接続端子3aおよび3bを経由して供給される直流電力を、例えば3相の交流電力に変換し、モータMに送る。モータMは、インバータIからの交流電力によって回転駆動される。
【0021】
一方、駆動部制御回路14は、ブレーキレバー12からのブレーキ信号に基づき、回生制動を行う回生走行モードであるかどうかを判断し、回生走行モードであれば、昇圧チョッパ動作を行わせるための制御信号を生成してインバータIに送る。モータMは、回生走行モードでは、発電機として動作する。
【0022】
この場合、駆動部制御回路14からの制御信号によって、インバータIのスイッチング素子とモータMの巻線により昇圧チョッパ回路が構成され、モータMからの回生電圧が昇圧されて、接続端子3aおよび3bを経由して電池パック2に供給される。
【0023】
電池パック2は、二次電池E、第1スイッチング素子FET1、第2スイッチング素子FET2、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2、トランスT、電流計測器21および制御回路22を備えている。第1スイッチング素子FET1および第2スイッチング素子FET2は、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)から構成されている。なお、第1ダイオードD1は、本発明の「ダイオード」に対応する。
【0024】
二次電池Eの正極(一方の端子)は、この二次電池Eの過放電を保護するための第1スイッチング素子FET1および接続端子3aを介して、モータMを駆動するインバータIの一方の端子に接続されている。
【0025】
二次電池Eの負極(他方の端子)は、電流計測器21および接続端子3bを介して、インバータIの他方の端子に接続されている。第1スイッチング素子FET1と、インバータIが接続される接続端子3aとを結ぶ配線に、トランスTの一次巻線n1の一端および二次巻線n2の一端が接続されている。なお、トランスTの一次巻線n1と二次巻線n2の極性は逆になるように、配線に接続されている。
【0026】
トランスTの一次巻線n1の他端は、第1スイッチング素子FET2を介して、二次電池Eの負極に接続されている。また、トランスTの二次巻線n2の他端は第1ダイオードD1を介して二次電池Eの正極に接続されている。また、トランスTの励磁電流を二次電池Eに回収するための巻線n3の一端は、第2ダイオードD2を介して二次電池Eの正極に接続され、他端は二次電池Eの負極に接続されている。
【0027】
二次電池Eの正極の電圧、電流計測器21で計測された電流および接続端子3aに現れる回生電圧は、制御回路22に送られる。制御回路22は、入力された二次電池Eの正極の電圧、電流計測器21で計測された電流および接続端子3aに現れる回生電圧に基づき制御信号を生成し、第1スイッチング素子FET1および第2スイッチング素子FET2に送る。制御回路22は、駆動部1の駆動部制御回路14との間で制御に必要な信号を送受する。
【0028】
以上のように構成された実施例1に係る電動駆動装置において、モータMを駆動する場合には、つまりアシスト走行モードの場合には、図2の「モータ駆動時」に示すように、制御回路22は、第1スイッチング素子FET1をオンし、第2スイッチング素子FET2をオフする。これにより、二次電池EからインバータIに直流電力が供給されてインバータIはインバータ動作をするので、従来と同様に、インバータIによってモータMを駆動することができる。
【0029】
次に、回生走行モードにおいて行われる回生制動について説明する。回生制動力は、回生電流に応じて変化するため、必要な回生制動量を得るための回生電流Irが演算される。回生電流Irが小さい場合には、従来のように、インバータIを昇圧チョッパ動作させることによって回生制動を行い、第1スイッチング素子FET1の寄生ダイオードを介して二次電池Eが充電される。
【0030】
しかし、回生電流Irが大きい場合には、インバータIの昇圧チョッパ動作による回生制動では制動が困難になるので、第1スイッチング素子FET1をオフ動作させ、第2スイッチング素子FET2をオン/オフ動作させ、第1スイッチング素子FET1、トランスT、第2スイッチング素子FET2、第1ダイオードD1、第2ダイオードD2からなるフライバック型昇圧回路を機能させる。
【0031】
このために、回生電流Irが予め定めておいた切替電流Isより小さい場合にはインバータIに昇圧チョッパ動作を行わせ、回生電流Irが予め定めておいた切替電流Isより大きい場合には、フライバック型昇圧回路に昇圧動作を行わせて、エネルギーを二次電池Eに回生する。
【0032】
なお、切替電流Isは、モータMが発生するモータ電圧と電池電圧との比によって変わる。したがって、切替電流Isは、モータ電圧と電池電圧の比の関数として定めておく。電池電圧の変動は少ないので、切替電流Isを回生電圧の関数として定めておくように構成することもできる。また、モータ電圧は、モータMの回転数によって変化するため、モータMの回転数の関数として定めておくように構成することもできる。
【0033】
Ir≧Isの場合は、制御回路22は、第2スイッチング素子FET2を回生制動量に応じてオン/オフ動作させることにより、第2スイッチング素子FET2、トランスT、第1スイッチング素子FET1、第1ダイオードD1および第2ダイオードD2をフォワード型昇圧回路として機能させる。
【0034】
この時、回生電圧から電池電圧への昇圧比は、
【数1】

【0035】
で表される。
【0036】
ここで、n1はトランスTの一次巻数、n2は二次巻数、Tonは、第2スイッチング素子FET2のオン時間、Toffは、第2スイッチング素子FET2のオフ時間である。
【0037】
第2スイッチング素子FET2がオンされ、第1スイッチング素子FET1はオフされているとき、インバータIの一端→一次巻線n1→第2スイッチング素子FET2→インバータIの他端の経路に電流が流れるとともに、インバータIの一端→一次巻線n1の一端→二次巻線n2の一端→二次巻線n2→第1ダイオードD1→二次電池E→インバータIの他端の経路に電流が流れて、二次電池Eが充電される。
【0038】
つまり、モータMの回生電圧に二次巻線n2の昇圧電圧が加算された電圧が第1ダイオードD1を介して二次電池Eに印加され、モータ電流は、第2スイッチング素子FET2に流れるとともに第1ダイオードD1を流れて二次電池Eを充電する。
【0039】
また、第2スイッチング素子FET2がオフされ、第1スイッチング素子FET1はオフされているとき、巻線n3の一端→第2ダイオードD2→二次電池E→巻線n3の他端の経路に電流が流れて、二次電池Eが充電される。
【0040】
このように、実施例1に係る電動駆動装置によれば、モータMの回転数が減少し、回生電圧から二次電池電圧への昇圧比が大きくなる時に、二次電池Eを充電するTon時間が長くなるので、モータ電流が小さくなることがなく、また、モータ電流を有効に二次電池Eの充電電流とすることができる。
【0041】
なお、モータMの制動トルクは、モータ電流に略比例し、回転数による変化は大きくないため、制動量を一定とした場合は、モータ電流は略一定となり、減速により昇圧比が大きくなる分、二次電池Eの充電電流は小さくなる。これは、運動エネルギーが速度の二乗に比例することから、一定の加速度で減速した時に回生エネルギーが速度に比例し、二次電池電圧が略一定のため、回生電流が速度に応じて減少することに起因する。
【0042】
実施例1に係る電動駆動装置は、フォワード型昇圧回路を機能させていない状態(第2スイッチング素子FET2のオフが継続されている状態)では、トランスT、第2スイッチング素子FET2、第2ダイオードD2および第1ダイオードD1には電流が流れず、インバータIに対して、第1スイッチング素子FET1を介して二次電池Eの直流電力が供給され、または、インバータIからの回生エネルギーにより二次電池Eが充電される構成となっている。
【0043】
なお、モータMの制御トルクは、モータ電流に略比例し、回転数による変化は大きくないため、制動量を一定とした場合は、モータ電流は略一定となり、減速により昇圧比が大きくなる分、二次電池Eの充電電流は小さくなる。これは、運動エネルギーが加速度の二乗に比例することから、一定の加速度で減速したときに回生エネルギーが速度に比例し、二次電池電圧が略一定のため、回生電流が速度に応じて減少することに起因する。
【0044】
電動アシスト自転車の下り坂での制動においては、速度が上昇しないように回生制動を行えばよいので制動量は小さい。また、モータ回転数も高い状態、すなわち、モータ電圧が高い状態となるため、モータ電圧から電池電圧への昇圧比は小さい。そこで、一般にはIr<IsとなりインバータIによる昇圧チョッパで昇圧することができる。
【0045】
一方、電動アシスト自転車を停止するような場合には、大きな制動量が要求され、Ir≧Isとなり、フォワード型昇圧回路による昇圧を行う必要があるが、一般に停止するときの制動時間は数秒であるので、フォワード型昇圧回路の動作時間は短時間である。
【0046】
したがって、第2スイッチング素子FET2、トランスT、第1ダイオードD1および第2ダイオードD2に通電を行うのは、低速時の回生制動に限られている。このような状態は、通常の使用では、短い時間であるため、第2スイッチング素子FET2、トランスT、第1ダイオードD1および第2ダイオードD2は、短時間定格の素子を採用することができる。したがって、第1ダイオードD1としては、その定常電流容量が、第1スイッチング素子FET1の定常電流容量より小さいものを使用できるので、安価な電池パック2を実現できる。
【0047】
また、フォワード型昇圧回路の一部を構成する第1スイッチング素子FET1を、過放電保護スイッチとして機能させているため、大容量のダイオード素子を削減することができる。
【0048】
実施例1に係る電動駆動装置においては、電池パック2の内部に第1スイッチング素子FET1、トランスTおよび第2スイッチング素子FET2が内蔵されているので、二次電池Eを充電するために、電池パック2とインバータIとの接続を外した場合、電池パック2の接続端子3aと3bとが誤って短絡されても、第1スイッチング素子FET1により、短絡電流を遮断することができる。
【0049】
このように、電池パック2の内部に第2スイッチング素子FET2を内蔵した場合は、一般に、その第2スイッチング素子FET2を制御するための制御回路22も電池パック2に内蔵される。このとき、第2スイッチング素子FET2の制御によって回生電流量が変化し、モータMの制動量が変わることから、制御回路22に対して制動量を表す制動信号が送られる。
【0050】
制御回路22は、受け取った制動信号によって示される制動量に対応する入力電流値になるように制御を行う。この入力電流値は、電池パック2に入出力する電流が計測できる位置に設けられた電流計測器21によって計測される。
【0051】
以上説明したように、本発明の実施例1に係る電動駆動装置によれば、上述した制御方法を採用したので、要求される制動量に対応する回生制動を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、バッテリを電源とするモータにより駆動される電動バイクや電動アシスト自転車に利用することができる。
【符号の説明】
【0053】
1‥駆動部、2‥電池パック、3a、3b‥接続端子、11‥トルクセンサ、12‥ブレーキレバー、13‥検出回路、14‥駆動部制御回路、M‥モータ、I‥インバータ、21‥電流計測器、22‥制御回路、T‥トランス、n1‥一次巻線、n2‥二次巻線、n3‥巻線、FET1‥第1スイッチング素子、FET2‥第2スイッチング素子、D1‥第1ダイオード、D2‥第2ダイオード、E‥二次電池。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次電池を電源としてインバータによりモータを駆動する電動駆動装置において、
前記インバータと前記二次電池の一方の端子との間に設けられた第1スイッチング素子と、
一次巻線および二次巻線の各々の一端が前記第1スイッチング素子と前記インバータとを結ぶ配線に接続されたトランスと、
前記トランスの一次巻線の他端と前記二次電池の他方の端子との間に接続された第2スイッチング素子と、
前記トランスの二次巻線の他端から前記第1スイッチング素子と前記二次電池とを結ぶ配線に前記二次電池を充電する方向の電流が流れるように接続されたダイオードと、
前記インバータからの回生電圧を昇圧させるように前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御回路と、
を備えることを特徴とする電動駆動装置。
【請求項2】
前記制御回路は、前記モータの回生制動時に、前記第1スイッチング素子をオフさせることを特徴とする請求項1記載の電動駆動装置。
【請求項3】
前記制御回路は、回生制動量に応じて前記第2スイッチング素子をオン/オフ制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電動駆動装置。
【請求項4】
前記ダイオードの定常電流容量は、前記第1スイッチング素子の定常電流容量より小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の電動駆動装置。
【請求項5】
二次電池と、
インバータに接続するための接続端子と前記二次電池の一方の端子との間に設けられた第1スイッチング素子と、
一次巻線および二次巻線の各々の一端が前記第1スイッチング素子と前記接続端子とを結ぶ配線に接続されたトランスと、
前記トランスの一次巻線の他端と前記二次電池の他方の端子との間に接続された第2スイッチング素子と、
前記トランスの二次巻線の他端から前記第1スイッチング素子と前記二次電池とを結ぶ配線に前記二次電池を充電する方向の電流が流れるように接続されたダイオードと、
前記インバータからの回生電圧を昇圧させるように前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子を制御する制御回路と、
を備えることを特徴とする電池パック。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−30355(P2011−30355A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−173235(P2009−173235)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】