説明

電子デバイス

【課題】コストを増加させずに、第2のケースで第1のケースを効果的にカバーできる電子デバイスを提供する。
【解決手段】電子デバイス1は、第1のケース11、第2のケース12、および固定アセンブリ13を含む。第1のケース11は第1の枢動部を有する。第2のケース12は、固定溝を含む第2の枢動部と、第2の枢動部を介して第1の枢動部と枢着されることで、第1のケースに対して回転可能であることで開閉がなされる表示部とを有する。第2の枢動部および表示部は角度をなす。固定アセンブリは、第1のケース11内に枢動可能に配置され、固定部材と第1の弾性部材とを含む。固定部材は、第2の枢動部の固定溝に対応して設けられる。第1の弾性部材は固定部材に接続されている。固定部材が固定溝に固定されると、第1の弾性部材は弾性力を発揮して表示部に第1のケースをしっかりカバーさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本非仮出願は、米国特許法U.S.C.35巻セクション119(a)に基づき、台湾・中華民国において2009年11月3日に出願された特許出願第098137288号明細書の優先権を主張しており、その全内容をここに参照として組み込む。
【0002】
本発明は電子デバイスに係り、より詳しくは、固定アセンブリを有する電子デバイスに係る。
【背景技術】
【0003】
電子技術の開発に伴い、様々な種類の消費者電子製品(ノートブックコンピュータ、ポータブルプレーヤ、ポータブルゲーム機、情報携帯端末(PDA)、電子辞書、および携帯電話機)を小型化する開発がなされてきており、ユーザの可搬性、利便性を高めている。通常の電子製品は殆どの場合、折り畳み構造を採用しており、パネルが本体をカバーして、電子製品のパネルに傷がつかないようにしている。
【0004】
ノートブックコンピュータを例にとって説明する。ノートブックコンピュータは、本体と、本体に枢動機構により接続されたスクリーンとを含む。ノートブックコンピュータが格納され搬送されるとき、スクリーンは本体をカバーして、スクリーンの表面が他の物体により傷つかないよう、キーボードの間隙に埃が入り込まないよう、あるいは、枢動機構が不意の衝撃によって損傷を受けないよう保護することができる。ノートブックコンピュータを利用するときは、ユーザはノートブックコンピュータのスクリーンを開くだけでよい。
【0005】
先行技術では、ノートブックコンピュータは殆どの場合、以下の2つの方法を利用してスクリーンおよび本体を閉じていた。1つ目の方法では、スクリーンはフックと、フックに接続された押圧部材とを有していてよく、本体は、フックと協同する固定溝を有している。スクリーンが本体をカバーしているときには、フックは固定溝に係合して、スクリーンが開かないようにしている。ユーザがスクリーンを開こうとすると、フックは固定溝から外れて、押圧部材が一方向に押圧され続ける間、スクリーンを本体から開けることができる。
【0006】
2つ目の方法では、カムシャフトを利用して、スクリーンと本体との間の角度が一定の値まで下がったときにスクリーンに本体を自動的にカバーさせ、スクリーンの角度が該一定の値よりも大きくなったときにスクリーンを自動的に開けさせる。しかし、上述した2つの方法は以下の欠点を有する。
【0007】
フックが押圧部材と協同する1つ目の方法では、フックがノートブックコンピュータのスクリーンの表面から突出しているために、容易に衝突して壊れ易いので、スクリーンを本体に対して効果的に閉じることができない。カムシャフトを利用する2つ目の方法では、ノートブックコンピュータの全コストが増加してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記に鑑みて、本発明の目的の1つは、コストを増加させずに、第2のケースで第1のケースを効果的にカバーできる電子デバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するべく、本発明の電子デバイスは、第1のケース、第2のケース、および固定アセンブリを含む。第1のケースは第1の枢動部を有する。第2のケースは、表示部と、表示部に連結された第2の枢動部とを有する。表示部は第2の枢動部を介して第1の枢動部と枢着されることで、第1のケースに対して回転可能であることで開閉がなされる。第2の枢動部および表示部は角度をなし、第2の枢動部は固定溝を有する。固定アセンブリは第1のケース内に枢動可能に配置され、固定アセンブリは固定部材と第1の弾性部材とを含む。固定部材は、第2の枢動部の固定溝に対応して設けられる。第1の弾性部材は固定部材に接続される。固定部材が固定溝に固定されると、第1の弾性部材は弾性力を発揮して表示部に第1のケースをしっかりカバーさせる。
【0010】
本発明の一実施形態では、表示部が第1のケースから開かれると、固定部材は固定溝により押圧されて回転し、固定部材が固定溝から外れ、第1の弾性部材を変形させる、とする構成も可能である。
【0011】
本発明の一実施形態では、第1のケースは情報入力部を有し、第2の枢動部および第1の枢動部の間の枢動場所は、情報入力部の水平面よりも低い、とする構成も可能である。
【0012】
本発明の一実施形態では、固定アセンブリの固定部材が固定溝に固定される固定方向は、表示部の幅方向に垂直である、とする構成も可能である。
【0013】
本発明の一実施形態では、固定アセンブリの固定部材が固定溝に固定される固定方向は、表示部の幅方向に平行である、とする構成も可能である。
【0014】
本発明の一実施形態では、固定アセンブリおよび第2の枢動部は、第1の枢動部の両側に設けられる、とする構成も可能である。
【0015】
本発明の一実施形態では、固定アセンブリおよび第2の枢動部は、第1の枢動部の同じ側に設けられる、とする構成も可能である。
【0016】
本発明の一実施形態では、電子デバイスは、第2の弾性部材をさらに備え、第2の弾性部材は第1のケース内に設けられ、固定アセンブリと接続され、固定アセンブリは第2の弾性部材によって往復運動する、とする構成も可能である。
【0017】
本発明の一実施形態では、第2のケースはさらに別の第2の枢動部を有し、2つの第2の枢動部は表示部の両側にそれぞれ連結される、とする構成も可能である。
【0018】
本発明の一実施形態では、電子デバイスは、別の第2の枢動部に対応する別の固定アセンブリをさらに備え、2つの固定アセンブリは、第1のケースの両側に枢着される、とする構成も可能である。
【0019】
本発明においては、電子デバイスの第2の枢動部が固定溝を有しており、固定アセンブリは第1のケース内に枢動可能に配置され、固定部材と第1の弾性部材とを有する。従って、固定アセンブリの固定部材が固定溝に固定されると、第1の弾性部材が下方向に(つまり、表示部が第1のケースをカバーする方向に)弾性力を発揮して、表示部に第1のケースをカバーさせ続ける。従って、第1のケースおよび表示部は、電子デバイスを利用していないときは、外部力により無作為に開けることができないようになっており、表示部の表面が傷付いたり、第1のケースに設けられている情報入力部の間隙に埃が入り込んだり、あるいは、第1の枢動部および第2の枢動部が不意の衝撃によって損傷を受けたりしないようになっている。加えて、本発明の好適な実施形態では、電子デバイスはさらに第2の弾性部材を有することができる。固定アセンブリは、第2の弾性部材によって水平方向に往復運動することができ、電子デバイスが開かれたときに固定部材が第2のケースの底部端を傷つけることがないようになっている。従って、本発明の電子デバイスの固定アセンブリは、第1のケースの第1の枢動部付近に隠れることになり、これにより、固定アセンブリが外部に曝されることにより衝撃を受けたり破損したりすることが回避され、さらに、カムシャフトを利用する際のようなコスト増加が回避される。
【0020】
本発明のこれらの、およびその他の特徴、側面、よび利点は、以下の記載、添付請求項、および添付図面を参照することで理解が深まる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施形態における電子デバイスを示す概略図である。
【図2】図1の電子デバイスの固定アセンブリを示す拡大側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における電子デバイスのある状態を示す概略図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における電子デバイスのある状態を示す概略図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における別の形態の電子デバイスの固定アセンブリを示す概略図である。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるある形態の電子デバイスを示す上面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるある形態の電子デバイスを示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の好適な実施形態における電子デバイスを、関連図面を参照しながら記載するが、ここで同じ部材には同じ参照番号を付している。
【0023】
<第1の実施形態>
【0024】
図1は、本発明の第1の実施形態における電子デバイス1を示す概略図である。図2は、図1の電子デバイス1の固定アセンブリ13を示す拡大側面図である。本発明の実施形態の電子デバイス1は、ノートブックコンピュータ、ポータブルプレーヤ、ポータブルゲーム機、情報携帯端末(PDA)、電子辞書、携帯電話機等のポータブル電子デバイスである。本実施形態ではノートブックコンピュータを例にとって説明する。しかし本発明はそれに限定はされない。
【0025】
図1および図2を参照すると、電子デバイス1は、第1のケース11、第2のケース12、および固定アセンブリ13を含む。加えて、電子デバイス1はさらに、別の固定アセンブリ13を含んでよく、2つの固定アセンブリ13が第1のケース11の両側にそれぞれ設けられている。しかし本発明はこれに限定はされない。もちろん、電子デバイス1はさらに第1のケース11の中央部または片側に唯一の固定アセンブリ13を含んでもよい。さらに、電子デバイス1はさらに、構造の安定性および開閉の利便性を考えて3以上の固定アセンブリ13を含むこともできる。
【0026】
第1のケース11は、人と機械との間のインタフェースとして利用される情報入力部111および/または接触部材(不図示)を有してもよい。加えて、第1のケース11はさらに、2つのサブケースを含むことで情報入力部111および/または接触部材を挟持することができる。本実施形態では、第1のケース11はさらに、2つの第1の枢動部112を有してよい。本実施形態では、2つの第1の枢動部112が2つの固定アセンブリ13に対応しており、第1のケース11の両側にそれぞれ設けられている(図2では片側の第1の枢動部112が1つだけ示されている)。
【0027】
第2のケース12は、表示インタフェースとして利用される表示部121を有してよい。加えて、表示部121は2つのサブケースを含むことで液晶表示パネル等のパネル121aを間に挟持してもよい。
【0028】
第2のケース12は、さらに、表示部121に連結された第2の枢動部122を有することができ、表示部121は、第2の枢動部122を介して第1の枢動部112と枢着され、第1のケース11に対して回転して開閉される。
【0029】
第2の枢動部122は固定溝Gを有してよい。さらに、第2の枢動部122および表示部121は角度Θを成す。本実施形態では、角度Θは90度であってよい。しかし本発明はこれに限定はされない。
【0030】
第2の枢動部122および第1の枢動部112の間の枢動場所は、情報入力部111の水平面よりも低い。つまり、第2の枢動部122に枢着される第1の枢動部112の設計は、本発明においては沈下する設計となっている。つまり、電子デバイス1の水平面方向の情報入力部111は、第1の枢動部112および第2の枢動部122の枢動場所よりも高い。
【0031】
固定アセンブリ13は、第1のケース11に枢動可能に配置され、固定部材131と第1の弾性部材132とを含む。固定アセンブリ13は、第2の枢動部122の固定溝Gに対応して設けられ、第1のケース11の第1の枢動部112および第2のケース12の第2の枢動部122の付近に隠れている。
【0032】
固定部材131は、第1のケース11に設けられ、第2の枢動部122の固定溝Gに対応している。固定部材131は固定ブロックであってよい。しかし本発明はこれに限定はされず、固定溝Gと固定部材131とが良好に協同し互いに固定されることが重要である。
【0033】
電子デバイス1が利用されていないとき、固定部材131は固定溝Gに固定される。固定部材131が固定溝Gに固定される固定方向は、表示部121の幅方向に垂直である。しかし、固定部材131が固定溝Gに固定される固定方向は、表示部121の幅方向に平行であってもよい。本実施形態では、固定部材131が固定溝Gに固定される固定方向は、表示部121の幅方向に垂直である。
【0034】
第1の弾性部材132は、第1のケース11に配置され、固定部材131に接続される。固定部材131は突出ブロックを有してよく、第1の弾性部材132はこの突出部材によって配置されてよい。上述した構造はあくまで例示であり、本発明はこれに限定はされない。本実施形態の第1の弾性部材132は、ばね、ねじりばね、または板ばねであってよい。本実施形態では、ねじりばねを例にとる。しかし本発明はこれに限定はされない。もちろん、固定部材131の形状および配置態様が異なる場合には、固定部材131が第1の弾性部材132に接続され第1の弾性部材132が固定部材131に弾性力F1を及ぼすことのできる限り、第1の弾性部材132の形状および配置態様もこれに対応して異なってよい。
【0035】
電子デバイス1が利用されておらず固定部材131が固定溝Gに固定されているとき、第1の弾性部材132は弾性力F1を発揮して、外部力が生じる電子デバイス1を開けようとする力に対抗して、表示部121で第1のケース11をカバーする。
【0036】
電子デバイス1が格納されるとき、または搬送されるとき、第1の弾性部材132は下方向に(つまり、表示部121が第1のケース11をカバーする方向に)弾性力F1を発揮して、表示部に第1のケース11をカバーさせ続ける。従って、表示部121および第1のケース11は、電子デバイス1を利用していないときは、外部力により無作為に開けることができないようになっており、表示部121の表面が傷付いたり、第1のケース11に設けられている情報入力部111の間隙に埃が入り込んだり、あるいは、第1の枢動部112および第2の枢動部122が不意の衝撃によって損傷を受けたりしないようになっている。
【0037】
図3および図4はそれぞれ、本発明の第1の実施形態における電子デバイスのそれぞれ異なる状態を示す概略図である。
【0038】
図3において、電子デバイス1を開くとき、表示部121に対する方向Oの外部力が第1の弾性部材132の弾性力F1より大きい場合、固定部材131は固定溝Gに押圧されて回転し、固定部材131が固定溝Gから外れ、表示部121が第1のケース11に対して方向Oに回転して、電子デバイス1が開く。この段階で、第1の弾性部材132は変形して、下方向の弾性力F1を生じる。
【0039】
図4において、電子デバイス1を閉じるとき、表示部121に対して方向Cの外部力を与えて、表示部121を第1のケース11に対して方向Cに回転させることができる。固定部材131の底部が固定溝Gの底部端に接触すると、第1の弾性部材132の下方向の弾性力F1により、固定部材131は自動的に固定溝Gに入り、これにより表示部121は効果的に第1のケース11をカバーすることができる。
【0040】
さらに図5を参照されたい。図5は、本発明の実施形態における別の形態の電子デバイス1aの固定アセンブリ13aを示す概略図である。本実施形態では、電子デバイス1aは、さらに、第2の弾性部材133aを含むことができ、この第2の弾性部材133aは第1のケース11内に設けられて、固定アセンブリ13aと接続される。固定アセンブリ13aは、第2の弾性部材133aによって水平方向Hに往復運動することができる。
【0041】
従って、表示部121が第1のケース11から開かれると、固定アセンブリ13aは水平方向H沿いの左側に移動して、電子デバイス1aが開かれたときに第2のケース12の第2の枢動部122の底部端にかかる固定部材131aからの力を弱めることができ、固定部材131aが第2のケース12を傷つけないようにすることができる。本実施形態では第2の弾性部材133aとしてばねを例示した。しかし本発明はこれに限定はされない。
【0042】
<第2の実施形態>
【0043】
図6および図7を参照されたい。図6および図7は、本発明の第2の実施形態における互いに異なる形態の電子デバイス2、2aを示す上面図である。
【0044】
本実施形態と第1の実施形態との間の主要な差異は、固定アセンブリ23、23aの固定部材231、231aが、それぞれ表示部(不図示)の幅方向に平行であることである。さらに図6が示すように、固定部材231および第2の枢動部222は、第1の枢動部212の両側にそれぞれ設けられてよい。つまり、第2の枢動部222および第1の枢動部212は、2つの固定部材231間に設けられる。このかわりに、図7が示すように、固定部材231aおよび第2の枢動部222aを、それぞれ第1の枢動部212aの同じ側に設けることもできる。
【0045】
同様に、電子デバイス2、2aが格納されるとき、または搬送されるとき、第1の弾性部材(不図示)が発揮する弾性力(不図示)により、表示部は第1の本体(不図示)をカバーし続けることができる。従って、表示部および第1の本体は、電子デバイス2、2aを利用していないときには、外部力により無作為に開けることができないようになっており、表示部の表面が傷付いたり、第1の本体に設けられている情報入力部の間隙に埃が入り込んだり、あるいは、第1の枢動部212、212aおよび第2の枢動部222、222aが不意の衝撃によって損傷を受けたりしないようになっている。さらに、電子デバイス2、2aの設計態様は、固定アセンブリ23、23aの配置位置が変わると変更されてもよい。
【0046】
本発明の実施形態においては、電子デバイスの第2の枢動部が固定溝を有しており、固定アセンブリは第1のケース内に枢動可能に配置され、固定部材と第1の弾性部材とを有する。従って、固定アセンブリの固定部材が固定溝に固定されると、第1の弾性部材が下方向に(つまり、表示部が第1のケースをカバーする方向に)弾性力を発揮して、電子デバイスが利用されていないときに表示部に第1のケースをカバーさせ続ける。従って、第1のケースおよび表示部は、電子デバイスを利用していないときは、外部力により無作為に開けることができないようになっており、表示部の表面が傷付いたり、第1のケースに設けられている情報入力部の間隙に埃が入り込んだり、あるいは、第1の枢動部および第2の枢動部が不意の衝撃によって損傷を受けたりしないようになっている。
【0047】
本発明を好適な実施形態を参照しながら詳細に記載してきたが、本開示は本発明の範囲を限定するものではない。当業者であれば、本発明の範囲および精神を逸脱することなく様々な変形例および変更例を想到することができる。従って添付請求項の範囲は、上述した好適な実施形態の記載に限定されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の枢動部を有する第1のケースと、
表示部と、前記表示部に連結された第2の枢動部とを有する第2のケースと、
前記第1のケース内に枢動可能に配置された固定アセンブリとを備え、
前記表示部は前記第2の枢動部を介して前記第1の枢動部と枢着されることで、前記第1のケースに対して回転可能であることで開閉がなされ、
前記第2の枢動部および前記表示部は角度をなし、
前記第2の枢動部は固定溝を含み、
前記固定アセンブリは、前記第2の枢動部の前記固定溝に対応して設けられた固定部材と、前記固定部材に接続された第1の弾性部材とを有し、
前記固定部材が前記固定溝に固定されると、前記第1の弾性部材は弾性力を発揮して前記表示部に前記第1のケースを確実にカバーさせる電子デバイス。
【請求項2】
前記表示部が前記第1のケースから開かれると、前記固定部材は前記固定溝により押圧されて回転し、前記固定部材が前記固定溝から外れ、前記第1の弾性部材を変形させる請求項1に記載の電子デバイス。
【請求項3】
前記第1のケースは情報入力部を有し、
前記第2の枢動部および前記第1の枢動部の間の枢動場所は、前記情報入力部の水平面よりも低い請求項1または2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記固定アセンブリの前記固定部材が前記固定溝に固定される固定方向は、前記表示部の幅方向に垂直である請求項1から3の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記固定アセンブリの前記固定部材が前記固定溝に固定される固定方向は、前記表示部の幅方向に平行である請求項1から3の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記固定アセンブリおよび前記第2の枢動部は、前記第1の枢動部の両側に設けられる請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記固定アセンブリおよび前記第2の枢動部は、前記第1の枢動部の同じ側に設けられる請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項8】
第2の弾性部材をさらに備え、
前記第2の弾性部材は前記第1のケース内に設けられ、前記固定アセンブリと接続され、
前記固定アセンブリは前記第2の弾性部材によって往復運動する請求項1から7の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記第1の弾性部材は、ばね、ねじりばね、または板ばねである請求項1から8の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記第2のケースはさらに別の第2の枢動部を有し、
2つの前記第2の枢動部は前記表示部の両側にそれぞれ連結される請求項1から9の何れか1項に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記別の第2の枢動部に対応する別の固定アセンブリをさらに備え、
2つの前記固定アセンブリは、前記第1のケースの両側に枢着される請求項10に記載の電子デバイス。
【請求項12】
前記電子デバイスは、ノートブックコンピュータ、ポータブルプレーヤ、ポータブルゲーム機、情報携帯端末、電子辞書、または携帯電話機である請求項1から11の何れか1項に記載の電子デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−101011(P2011−101011A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246223(P2010−246223)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(508226687)和碩聯合科技股▲ふん▼有限公司 (29)
【Fターム(参考)】