説明

電源装置

【課題】小型で且つ過渡的大電力需要を賄うことができる電源装置を提供すること。
【解決手段】商用電源を投入・遮断する遮断機と、任意の周波数の駆動電力を電動機M1、M2に出力するインバータ11、21を備えた電源装置において、インバータ11、21には商用電源を整流する整流部と、該整流部により整流した電圧を平滑する平滑部を具備し、平滑部の出力部にスイッチング素子で構成された周波数変換部を設け、該周波数変換部の出力電力が所定値以上となった場合、平滑部のコンデンサ又は別途設置した電力供給用コンデンサ12より周波数変換部へ不足する電力を供給し、更に周波数変換部の出力電力が所定値以下となった場合、整流部より電力供給用コンデンサ12に充電する過渡電力供給部14を設け、インバータ11、21への入力電力に対して出力電力の負荷変動を時間的に平均化しつつ周波数変換部の上位側の部品及び設備の容量を小型化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商用電源からの電力を整流部で直流に変換し、平滑部で平滑し、該平滑部からの直流をスイッチング素子で構成された周波数変換部で任意の周波数の交流に変換し、電動機に供給する電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
産業用途やハイブリッド電気自動車に代表される車両用駆動用途等のパワーインバータシステムでは、始動時や負荷変動時に過渡的に大きい電力を必要とする。パワーインバータシステムからこのような過渡的大電力を供給できるようにするためには、通常はパワーインバータシステムの容量をこの最大電力をカバーできる容量として設計している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−333891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、パワーインバータシステムである電源装置の容量を、上記のように過渡的大電力需要を賄うことが可能な最大仕様で設計した場合、ハーネスや各部品の定格は、大容量で耐電流の大きいものが要求され、電源装置が大型化し、且つ高価になるという問題がある。
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、小型で且つ過渡的大電力需要を賄うことができる電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は、商用電源を投入・遮断する遮断機と、任意の周波数の駆動電力を電動機に出力するインバータシステムを備えた電源装置において、インバータシステムには商用電源を整流する整流部と、該整流部により整流した電圧を平滑する平滑部を具備し、平滑部の出力部にスイッチング素子で構成された周波数変換部を単独或いは複数設け、該周波数変換部の出力電力が所定値以上となった場合、平滑部のコンデンサ又は別途設置した電力供給用コンデンサより周波数変換部へ不足する電力を供給し、更に周波数変換部の出力電力が所定値以下となった場合、整流部より電力供給用コンデンサに充電する過渡電力供給システムを設け、インバータシステムへの入力電力に対して出力電力の負荷変動を時間的に平均化しつつ周波数変換部の上位側の部品及び設備の容量を小型化することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上記電源装置において、電力供給用コンデンサは、電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタで構成されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記電源装置において、電力供給用コンデンサに使用する電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタの出力電圧を周波数変換部に必要な所望の電圧に昇圧する昇圧回路を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記電源装置において、電力供給用コンデンサに使用する電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタに対して、充電電圧を供給する降圧充電回路を設け、且つ該降圧充電回路は前記電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタへの充電電流を所定の電流に制御することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上記電源装置において、昇圧回路は、整流部及び平滑部出力電圧に対して僅かに高い電圧を供給することで逆流防止回路を設けることなく、整流部を経由して商用電源側への電力の電力逆流を発生させることなく、周波数変換部へ電力を供給することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、上記電源装置において、昇圧回路と降圧充電回路を兼用する双方向充放電回路を設け、電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタに対する充・放電を可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、周波数変換部の出力電力が所定値以上となった場合、平滑部のコンデンサ又は別途設置した電力供給用コンデンサより周波数変換部へ不足する電力を供給し、更に周波数変換部の出力電力が所定値以下となった場合、整流部より電力供給用コンデンサに充電する過渡電力供給システムを設けたので、インバータシステムへの入力電力に対して出力電力の負荷変動を時間的に平均化しつつ過渡的大電力需要を賄うことができ、周波数変換部の上位側の部品容量の小型化及び設備の小型化が可能で、且つ安価な電源装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る電源装置のシステム構成例を示す図である。
【図2】本発明に係る電源装置の他のシステム構成例を示す図である。
【図3】本発明に係る電源装置の整流部、平滑部、周波数変換部等の構成例を示す図である。
【図4】本発明に係る電源装置の整流部、平滑部、周波数変換部等の他の構成例を示す図である。
【図5】本発明に係る電源装置の整流部、平滑部、周波数変換部等の他の構成例を示す図である。
【図6】本発明に係る電源装置の整流部、平滑部、周波数変換部等の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明に係る電源装置のシステム構成例を示す図である。本電源装置10はインバータ11、21を備え、インバータ11、21はそれぞれ電動機M1、M2に任意周波数の駆動電力を供給し、電動機M1、M2を任意の回転速度で運転するようになっている。インバータ11、21には電動機M1、M2の負荷が過渡的に過大となり、インバータ11、21の出力が不足した場合、その不足分を補給するための過渡電力供給部14、24が接続されている。また、過渡電力供給部14は電力供給用コンデンサ12と、該電力供給用コンデンサ12への充電及び電力供給用コンデンサ12からインバータ11に電力を供給するための充放電用のDC/DCコンバータ13を備えている。また、過渡電力供給部24にも同様に、電力供給用コンデンサ22と、該電力供給用コンデンサ22への充電及び電力供給用コンデンサ22からインバータ21に電力を供給するための充放電用のDC/DCコンバータ23を備えている。
【0015】
商用電源1からの交流電源は漏電ブレーカ2、ノーヒューズブレーカ3を通して電源装置10に供給されるようになっている。6は電源装置10の全体を制御する全体制御部であり、AC/DC変換器5を介して商用電源1からの交流を直流に変換して、所定電圧値の直流電力が供給されるようになっている。インバータ11は後に説明するように整流部、平滑部、及び周波数変換部を備え、商用電源1からの交流を整流部で直流に変換し、平滑部で平滑し、該平滑された直流をインバータ11、21に供給し、該インバータ11、21で任意周波数の駆動電力に変換し、それぞれ電動機M1、M2に供給している。
【0016】
そして、例えば、電動機M1、M2で駆動する負荷に過渡的に過大負荷が発生し、インバータ11、21の出力電力が所定値以上(定格出力を超える出力電力以上)となった場合、電力供給用コンデンサ12、22よりインバータ11、21の入力部へ不足分電力を供給する。これにより、商用電源1から供給される漏電ブレーカ2やノーヒューズブレーカ3を流れる電流量は定格電流値以上となることはなく、ノーヒューズブレーカ3は作動して電源を遮断することはない。即ち、インバータ11、21への入力電力に対して出力電力を時間的に平均化しつつ漏電ブレーカ2やノーヒューズブレーカ3等のインバータ11、21の上位側の部品及び設備の容量を小型化することが可能となる。また、インバータの出力電力が所定値以下(定格出力以下)となった場合、平滑部より電力供給用コンデンサ12、22に該電力供給用コンデンサ12、22が満充電になるまで充電する。
【0017】
図2は発明に係る電源装置の他のシステム構成例を示す図である。図2に示す電源装置10’が図1に示す電源装置10と異なる点は、電源装置10ではインバータ11、21がそれぞれ整流部(図示せず)を備えているのに対して、電源装置10’では全体で1個の整流部7を具備し、該整流部7から整流部を持たない各インバータ11’、21’に直流電力を供給すると共に、整流部7からDC/DCコンバータ8を介して全体制御部6に所定電圧の直流電源を供給するようになっている点である。
【0018】
図3は図1に示す電源装置10のインバータ11の構成例を示す図である。図示するようにインバータ11は、整流部30、平滑部33、周波数変換部36を備え、整流部30と平滑部33の間に突入電流保護素子38を直列に接続して構成されている。整流部30は整流素子31と31の直列回路を3個並列に接続した構成で、3個の直列回路の中点が3相交流のU、V、W相の入力端子に接続されている。突入電流保護素子38は抵抗器38bと開閉素子38aが並列に接続された構成であり、商用電源1を電源装置10に投入した際に、整流部30から平滑部33及び周波数変換部36に過大な電流が流れるので、この時突入電流保護素子38の開閉素子38aを開くことにより、整流器30からの電流は抵抗器38bを通して流れることになり、過大な突入電流を抑制することができる。
【0019】
平滑部33には平滑コンデンサ34が接続されており、該平滑コンデンサ34は整流部30からの脈流電圧出力を平滑するのに必要とする容量と該容量を超える所定容量を備えたコンデンサである。そして周波数変換部36の出力が過渡的に過大となった場合には、整流部30から供給される電力の不足分を該平滑コンデンサ34に蓄電している電力で補うようにしている。周波数変換部36は複数個(図では6個)のスイッチング素子37から構成され、平滑部33の直流電圧を擬似正弦波の交流電圧に変換し、電動機Mに供給する。ここでは、周波数変換部36のスイッチング素子37の制御は入力直流電圧値が一定で通電する時間を制御する所謂PWM制御である。
【0020】
インバータ電動機の速度制御方式には、上記のPWM(Pulse Width Modulation)方式の他にPAM(Pulse Amplitude Modulation)方式がある。
・PWM方式は、コンバータ部にリアクタンスとコンデンサからなるパッシブフィルタを配置し、力率改善と高調波の制御を行う。また、整流部と組み合わせたコンデンサ分圧の倍電圧回路より、交流を直流に変換し、インバータ部(周波数変換部)に供給する。周波数変換部はこの直流電圧を周波数変換すると共に、電流流通率を変えてモータへの出力電圧(平均電圧)を可変制御する。
・PAM方式は、アクティブフィルタでコンバータを構成し、スイッチング素子を制御することによって、インバータ部(周波数変換部)に供給する直流電圧そのものを変化させ、モータへの出力電圧を制御している。この場合、周波数変換部への電圧印加は連続(電流流通率100%)である。また、これにより、電源の電流波形を正弦波状に制御している。
【0021】
図4は図1に示す電源装置10のインバータ11の他の構成例を示す図である。図4に示すインバータ11が図3に示すインバータ装置10と異なる点は、平滑部33のコンデンサ34とは別に電力供給用コンデンサ12と充放電用のDC/DCコンバータ13を備えた過渡電力供給部14を設けている点である。DC/DCコンバータ13は電力供給用コンデンサ12の端子電圧を周波数変換部36の入力に適した電圧に昇圧させる作用と、平滑部33の直流電圧を電力供給用コンデンサ12の蓄電に適した電圧に降圧させる作用を有するDC/DCコンバータである。これにより複数並列に接続された電力供給用コンデンサ12に効率よく充電ができると共に、複数並列に接続された電力供給用コンデンサ12の出力電圧を周波数変換部36の入力電圧に必要な電圧値に昇圧して供給できる。
【0022】
図5は図1に示す電源装置10のインバータ11の他の構成例を示す図で、上記PAM方式を採用した場合である。図5に示すインバータ11が図4に示すインバータ装置10と異なる点は、平滑部33と周波数変換部36の間にDC/DCコンバータ40と過渡電力供給部14を接続した点である。DC/DCコンバータ40は制御部の制御により平滑部33の直流出力電圧を昇圧制御し、周波数変換部36に供給し、周波数変換部36で所定周波数の擬似正弦波に変換し、電動機Mに供給する。このように周波数変換部36への入力電圧を制御することにより、周波数変換部36の交流出力電圧を制御して電動機Mを制御する。
【0023】
過渡電力供給部14のDC/DCコンバータ13は複数並列に接続された電力供給用コンデンサ12を効率良く充電するためにDC/DCコンバータ40の出力電圧を電力供給用コンデンサ12の充電に適した電圧に降圧させて充電する。また、電動機Mの負荷が過渡的に過大となりDC/DCコンバータ40の出力電力に不足を生じた場合、電力供給用コンデンサ12の出力電圧をDC/DCコンバータ40の出力電力に昇圧させ、周波数変換部36に供給する。これによりDC/DCコンバータ40からの不足電力分を電力供給用コンデンサ12に蓄電された電力で補充することができる。
【0024】
図6は過渡電力供給部14の概略構成例を示す図である。図示するように、本過渡電力供給部14は、昇圧回路と降圧充電回路を兼用する双方向充放電回路41を備えている。双方向充放電回路41はスイッチング素子を具備する降圧部41b、スイッチング素子を具備する昇圧部41a、制御部41c、リアクタンス41d、及びコンデンサ41eで構成されている。制御部41cには平滑部33の電圧値、電力供給用コンデンサ12の電圧値が入力されている。
【0025】
電動機Mの負荷が過渡的に過大となり、整流部30からの供給電力に不足が生じ、電力供給用コンデンサ12の蓄電電力を周波数変換部36に供給する場合は、制御部41cの制御により昇圧部41aのスイッチング素子をON・OFFすることにより、コンデンサ41eの端子電圧を上昇させ周波数変換部36の入力部に電力を供給する。この時E1点の電圧を整流部30及び平滑部33の電圧より僅かに高くすることにより、逆流防止回路を設けることなく、整流部30を経由して商用電源1側への電力逆流を発生させることなく、周波数変換部36に不足分の電力を供給できる。また、過渡的過大電力が解消して、電力供給用コンデンサ12に蓄電する場合は、降圧部41bをON・OFFすることにより、平滑部33からの電圧を電力供給用コンデンサ12の蓄電に適する電圧まで降圧させて蓄電する。
【0026】
電力供給用コンデンサ12としては、継続した充放電ができるコンデンサであればよい。ここでは電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタを用いる。特に近年のリチウムイオンキャパシタは、従来の電気二重層キャパシタの約4倍のエネルギー密度を有し、電圧も大きいことから、耐久性、安全性においても、本発明に係る電源装置の過渡電力供給部14の電力供給用コンデンサ12として好適である。
【0027】
なお、図2のインバータ11’、21’の構成は整流部30が無いだけで、図3〜図6に示す構成と略同じであるのでその説明は省略する。
【0028】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、図1及び図2ではインバータを2台備えた電源装置を例に説明したが、インバータは1台であっても2台以上の複数台であってもよい。また、各インバータには1つの周波数変換部を設け、周波数変換部単独で電動機に任意の周波数の駆動電力を供給する例を説明したが、周波数変換部は複数であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、周波数変換部の出力電力が所定値以上となった場合、平滑部のコンデンサ又は別途設置した電力供給用コンデンサより周波数変換部へ不足する電力を供給し、更に周波数変換部の出力電力が所定値以下となった場合、整流部より電力供給用コンデンサに充電する過渡電力供給システムを設けたので、インバータシステムへの入力電力に対して出力電力の負荷変動を時間的に平均化しつつ過渡的大電力需要を賄うことができ、周波数変換部の上位側の部品及び設備の容量を小型化することができる電源装置として利用することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 商用電源
2 漏電ブレーカ
3 ノーヒューズブレーカ
5 AC/DC変換部
6 全体制御部
7 整流部
8 DC/DCコンバータ
10 電源装置
10’ 電源装置
11 インバータ
11’ インバータ
12 電力供給用コンデンサ
13 DC/DCコンバータ
14 過渡電力供給部
21 インバータ
21’ インバータ
22 電力供給用コンデンサ
23 DC/DCコンバータ
24 過渡電力供給部
30 整流部
31 整流素子
33 平滑部
34 平滑コンデンサ
36 周波数変換部
37 スイッチング素子
38 突入電流保護素子
38a 開閉素子
38b 抵抗器
40 DC/DCコンバータ
41 双方向充放電回路
41a 昇圧部
41b 降圧部
41c 制御部
41d リアクタンス
41e コンデンサ
M1 電動機
M2 電動機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用電源を投入・遮断する遮断機と、任意の周波数の駆動電力を電動機に出力するインバータシステムを備えた電源装置において、
前記インバータシステムには商用電源を整流する整流部と、該整流部により整流した電圧を平滑する平滑部を具備し、前記平滑部の出力部にスイッチング素子で構成された周波数変換部を単独或いは複数設け、該周波数変換部の出力電力が所定値以上となった場合、前記平滑部のコンデンサ又は別途設置した電力供給用コンデンサより前記周波数変換部へ不足する電力を供給し、更に前記周波数変換部の出力電力が所定値以下となった場合、前記整流部より前記電力供給用コンデンサに充電する過渡電力供給システムを設け、前記インバータシステムへの入力電力に対して出力電力の負荷変動を時間的に平均化しつつ前記周波数変換部の上位側の部品及び設備の容量を小型化することを特徴とする電源装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電源装置において、
前記電力供給用コンデンサは、電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタで構成されていることを特徴とする電源装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電源装置において、
前記電力供給用コンデンサに使用する電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタの出力電圧を前記周波数変換部に必要な所望の電圧に昇圧する昇圧回路を設けたことを特徴とする電源装置。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の電源装置において、
前記電力供給用コンデンサに使用する電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタに対して、充電電圧を供給する降圧充電回路を設け、且つ該降圧充電回路は前記電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタへの充電電流を所定の電流に制御することを特徴とする電源装置。
【請求項5】
請求項3に記載の電源装置において、
前記昇圧回路は、前記整流部及び平滑部出力電圧に対して僅かに高い電圧を供給することで逆流防止回路を設けることなく、前記整流部を経由して商用電源側への電力の電力逆流を発生させることなく、前記周波数変換部へ電力を供給することを特徴とする電源装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の電源装置において、
昇圧回路と降圧充電回路を兼用する双方向充放電回路を設け、前記電気二重層キャパシタ又はリチウムイオンキャパシタに対する充・放電を可能にしたことを特徴とする電源装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−55042(P2012−55042A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−193978(P2010−193978)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000000239)株式会社荏原製作所 (1,477)
【Fターム(参考)】