説明

LSIパッケージ、プリント基板および電子装置

【課題】LSIパッケージおよびプリント基板のスルーホール間に生じるクロストークノイズの低減を低コストに実現する技術を提供する。
【解決手段】LSIパッケージをプリント基板に実装した電子装置において、複数の送信端子13と、複数の受信端子14とを有し、複数の送信端子13のそれぞれは差動信号を送信する送信端子対13pからなり、複数の受信端子14のそれぞれは差動信号を受信する受信端子対14pからなるLSIパッケージ10は、2対の送信端子対13p、2対の受信端子対14pのそれぞれが、互いに隣接し、各端子対の信号を結ぶ直線同士が交差して配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LSIパッケージをプリント基板に実装した電子装置に関し、特に、低ノイズLSIパッケージおよびプリント基板のスルーホール配置技術に適用して有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子装置の大容量化に伴いLSIパッケージ間の信号伝送は2倍/3年で高速化しており、特にサーバ、ルータ等の大容量データ処理装置で用いるバックプレーンでは、2012年頃に電気伝送の限界である20Gbpsを超える伝送速度が要求され、従来無視していたプリント基板のスルーホール間のクロストークノイズが増大する。このクロストークノイズが伝送距離の短縮やビット誤り率が上昇する要因になってしまう。
【0003】
そこで、クロストークノイズの低減のため、低クロストークノイズのスルーホール配置が必要となる。例えば、特許文献1には、コネクタのクロストークノイズの低減技術として、スルーホールを千鳥状に配置する例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2008−525972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1のスルーホール配置の技術を、本発明のLSIパッケージおよびプリント基板に対応させた場合に、その端子配置(スルーホール配置)は図8のように示すことができる。図8のLSIパッケージ10x(プリント基板も同様)の端子配置において、送信端子対13pおよび受信端子対14pは、各端子の間を1ピッチとすると、送信端子対13p同士、受信端子対14p同士で上下方向に1/2ピッチずつずらして千鳥状に配置されている(従来例1と称する)。図8においては、信号密度:8対/24端子の領域を示している。しかし、この特許文献1の技術は、コネクタを対象としたものであり、本発明のようなLSIパッケージやプリント基板に適用したものではない。
【0006】
また、本発明者は、本発明の前提となるクロストークノイズの低減技術として図9のようなLSIパッケージおよびプリント基板の端子配置(スルーホール配置)を検討した。図9のLSIパッケージ10y(プリント基板も同様)の端子配置において、送信端子対13pおよび受信端子対14pは、送信端子対13p同士、受信端子対14p同士で間隔を広げて端子対同士間の電気結合を疎としている(従来例2と称する)。しかし、この従来例2の技術は、信号密度:8対/48端子となり、従来例1と比べて信号密度が50%に低下し、LSIパッケージのサイズが大きくなりコストが上昇してしまう。
【0007】
そこで、本発明の目的は、LSIパッケージおよびプリント基板のスルーホール間に生じるクロストークノイズの低減を低コストに実現する技術を提供することにある。
【0008】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0010】
すなわち、代表的なものの概要は、LSIパッケージ、プリント基板に適用し、複数の送信端子と、複数の受信端子とを有し、複数の送信端子のそれぞれは差動信号を送信する送信端子対からなり、複数の受信端子のそれぞれは差動信号を受信する受信端子対からなる構成において、2対の送信端子対、2対の受信端子対のそれぞれは、互いに隣接し、各端子対の信号を結ぶ直線同士が交差して配置されていることを特徴とする。または、送信端子対と受信端子対とは、2端子分以上離して配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0012】
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、LSIパッケージおよびプリント基板のスルーホール間に生じるクロストークノイズの低減を低コストに実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態1の電子装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1において、LSIパッケージの端子配置を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1において、プリント基板の端子配置を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1において、(a),(b)はLSIパッケージおよびプリント基板の送信端子対、受信端子対の電流による磁界と電界の作用を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1において、シミュレーションによるクロストークノイズの低減効果を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態2において、LSIパッケージの端子配置を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2において、プリント基板の端子配置を示す図である。
【図8】特許文献1のスルーホール配置の技術を本発明のLSIパッケージおよびプリント基板に対応させた場合のLSIパッケージの端子配置を示す図である。
【図9】本発明の前提として検討したLSIパッケージの端子配置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0015】
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1の電子装置およびそれを構成するLSIパッケージおよびプリント基板を、図1〜図5に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態1の電子装置の概略構成を示す図である。
【0017】
本実施の形態1の電子装置は、LSIパッケージ10と、このLSIパッケージ10を実装するプリント基板20などを有して構成される。
【0018】
LSIパッケージ10は、回路が形成された半導体チップ11と、この半導体チップ11が搭載された拡張基板12などを有して構成される。このLSIパッケージ10は、プリント基板20への実装面に、詳細は後述するが、複数の送信端子13と、複数の受信端子14などが配置されている。この送信端子13および受信端子14は、拡張基板12内のスローホール16,17に繋がっている。半導体チップ11と送信端子13および受信端子14とは、スルーホール16,17および図示しない配線を通じて電気的に接続されている。
【0019】
プリント基板20は、LSIパッケージ10の実装面に、詳細は後述するが、複数の送信端子21と、複数の受信端子22などが配置されている。この送信端子21および受信端子22は、プリント基板20内のスローホール24,25に繋がっている。
【0020】
図2は、LSIパッケージ10の端子配置を示す図である。この図2は、LSIパッケージ10をプリント基板20への実装面側から見た図である。
【0021】
LSIパッケージ10は、プリント基板20への実装面に、複数の送信端子13として、差動信号を送信する複数の送信端子対13pが配置され、複数の受信端子14として、差動信号を受信する複数の受信端子対14pが配置されている。このLSIパッケージ10において、特に、2対の送信端子対13pは、互いに隣接し、各送信端子対13pの信号を結ぶ直線同士が交差して配置され、同様に、2対の受信端子対14pは、互いに隣接し、各受信端子対14pの信号を結ぶ直線同士が交差して配置されている。
【0022】
図2においては、信号密度:8対/36端子の例で、8対端子領域を示している。図2において、上側に送信端子対13pが4対配置され、下側に受信端子対14pが4対配置され、それ以外の端子はGND・電源(GNDまたは電源)端子15である。送信端子対13pおよび受信端子対14pは、差動信号を対象としているため、図2において、奥から手前の方向に電流が流れている端子は○印、手前から奥の方向に電流が流れている端子は×印で示している。
【0023】
送信端子対13pの2対について、この2対は互いに隣接し、各対の信号を結ぶ直線同士が交差(図2では直交した例を図示)して配置されている。すなわち、一方の対の信号を結ぶ直線と、他方の対の信号を結ぶ直線とが直交する配置となっている。
【0024】
受信端子対14pの2対についても同様に、この2対は互いに隣接し、各対の信号を結ぶ直線同士が交差(図2では直交した例を図示)して配置されている。
【0025】
このLSIパッケージ10の送信端子対13p、受信端子対14p、GND・電源端子15の各端子に繋がる拡張基板12のスルーホールは、送信端子対13p、受信端子対14p、GND・電源端子15と同様の配置になっている。すなわち、LSIパッケージ10の拡張基板12内のスルーホールも図2のような配置になっている。
【0026】
図3は、プリント基板20の端子配置を示す図である。この図3は、プリント基板20をLSIパッケージ10の実装面側から見た図である。図3は、図2に対応する部分を示し、信号密度:8対/36端子の例で、8対端子領域を示している。
【0027】
プリント基板20は、LSIパッケージ10の実装面に、LSIパッケージ10と同様に、複数の送信端子21として、差動信号を送信する複数の送信端子対21pが配置され、複数の受信端子22として、差動信号を受信する複数の受信端子対22pが配置されている。このプリント基板20においても、LSIパッケージ10と同様に、特に、送信端子対21pの2対、受信端子対22pの2対について、それぞれ、この2対は互いに隣接し、各対の信号を結ぶ直線同士が交差(図3では直交した例を図示)して配置されている。それ以外の端子はGND・電源(GNDまたは電源)端子23である。
【0028】
このプリント基板20の送信端子対21p、受信端子対22p、GND・電源端子23の各端子に繋がるスルーホールは、送信端子対21p、受信端子対22p、GND・電源端子23と同様の配置になっている。すなわち、プリント基板20内のスルーホールも図3のような配置になっている。
【0029】
このプリント基板20にLSIパッケージ10を実装した状態では、プリント基板20の送信端子対21pにLSIパッケージ10の送信端子対13pが電気的に接続され、同様に、プリント基板20の受信端子対22pにLSIパッケージ10の受信端子対14pが電気的に接続される。また、GND・電源端子も、プリント基板20のGND・電源端子23にLSIパッケージ10のGND・電源端子15が電気的に接続される。このように、プリント基板20にLSIパッケージ10を実装し、LSIパッケージ10とプリント基板20とが電気的に接続されることで、本実施の形態の電子装置が実現される。
【0030】
図4は、LSIパッケージ10およびプリント基板20の送信端子対13p,21p、受信端子対14p,22pの電流による磁界と電界の作用を示す図である。この送信端子対13p,21p、受信端子対14p,22pに流れる電流は、言い換えれば各端子に繋がるスルーホールを流れてくる電流に対応するので、ここではスルーホールに着目して説明する。
【0031】
図4(a)に示すように、例えば送信端子対13p(21p)の2対(受信端子対14p,22pの2対の場合も同様)について考えると、この2対は互いに隣接し、各対の信号を結ぶ直線同士が直交して配置されている。この配置を磁界的に見ると、一方の対のスルーホールの+極が作る磁界と−極が作る磁界とが直交するように、他方の対のスルーホールを配置することで、差動モードの結合をゼロにすることができる。すなわち、+極磁力線と−極磁力線とが合成された磁力線上では磁界が互いに干渉しないので、スルーホール間に生じるクロストークノイズを低減することができる。
【0032】
また、図4(b)に示すように、この配置を電界的に見ると、一方の対のスルーホールの+極と−極の2極から等距離の位置の等電位面上に、他方の対のスルーホールを配置することで、電界の結合をゼロにすることができる。すなわち、対の同相の電圧レベル上下は互いに打ち消し合うので、スルーホール間に生じるクロストークノイズを低減することができる。
【0033】
図5は、シミュレーションによるクロストークノイズの低減効果を示す図である。図5は、本実施の形態1(後述する実施の形態2の例も図示)と前述した従来例1,2について、伝送周波数[GHz](横軸)に対するクロストークノイズ比[dB](縦軸)を示している。
【0034】
図5から分かるように、本実施の形態1によれば、伝送周波数が5GHz(伝送速度が10Gbpsに対応)の時に、クロストークノイズ比を−20dB(信号振幅の10%)から−34dB(信号振幅の2.0%)にすることができ、従来例2と同等の効果が得られ、信号密度の低下は、従来例1の8対/24端子と比べて8対/36端子となり33%に留めることができる。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態1によれば、LSIパッケージ10およびプリント基板20の送信端子対13p,21p、受信端子対14p,22pの端子配置(スルーホール配置)を、互いに隣接し、各対の信号を結ぶ直線同士を直交して配置することにより、スルーホール間のクロストークノイズを低減することができる。この結果、信号密度の低下を最小限に留め、LSIパッケージ10のサイズを大きくする必要がないので、コストの上昇を抑えることが可能となり、LSIパッケージ10およびプリント基板20のスルーホール間に生じるクロストークノイズの低減を低コストに実現することができる。
【0036】
なお、本実施の形態1のような送信端子対13p,21p、受信端子対14p,22pの端子配置(スルーホール配置)においては、前述したような各対の信号を結ぶ直線同士が直交する場合に限らず、例えば、各端子対の2対が直交を除く任意の角度で交差する端子配置とすることもできる。さらに、各端子対の3対以上が交差する端子配置とすることも可能である。
【0037】
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2の電子装置およびそれを構成するLSIパッケージおよびプリント基板を、図6〜図7に基づいて説明する。
【0038】
本実施の形態2の電子装置の概略構成は、前記実施の形態1の図1と同様なので説明を省略する。本実施の形態2は、前記実施の形態1に対して、LSIパッケージ10aおよびプリント基板20aの送信端子対13p,21p、受信端子対14p,22pの端子配置(スルーホール配置)が異なる。以下においては、異なる部分を主に説明する。
【0039】
図6は、LSIパッケージ10aの端子配置を示す図である。この図6は、LSIパッケージ10aをプリント基板20aへの実装面側から見た図である。なお、LSIパッケージ10aの拡張基板12内のスルーホールも図6のような配置になっている。
【0040】
LSIパッケージ10aは、プリント基板20aへの実装面に、複数の送信端子13として、差動信号を送信する複数の送信端子対13pが配置され、複数の受信端子14として、差動信号を受信する複数の受信端子対14pが配置されている。このLSIパッケージ10aにおいて、特に、送信端子対13pと受信端子対14pとは、2端子分以上(図6では2端子分の例を図示)離して配置されている。
【0041】
図6においては、信号密度:8対/28端子の例で、8対端子領域を示している。図6において、上側に送信端子対13pが4対配置され、下側に受信端子対14pが4対配置され、それ以外の端子はGND・電源端子15である。送信端子対13pおよび受信端子対14pは、差動信号を対象としているため、図6において、奥から手前の方向に電流が流れているピンは○印、手前から奥の方向に電流が流れているピンは×印で示している。
【0042】
送信端子対13pと受信端子対14pとは、その間が2端子分離して配置されている。すなわち、上側に配置された送信端子対13pと下側に配置された受信端子対14pとの間には、GND・電源端子15が2端子設けられている。
【0043】
さらに、上側に配置された送信端子対13pの隣同士は、各端子の間を1ピッチとすると、上下方向に1ピッチずつずらして配置されている。同様に、下側に配置された受信端子対14pの隣同士も、上下方向に1ピッチずつずらして配置されている。
【0044】
図7は、プリント基板20aの端子配置を示す図である。この図7は、プリント基板20aをLSIパッケージ10aの実装面側から見た図である。図7は、図6に対応する部分を示し、信号密度:8対/28端子の例で、8対端子領域を示している。なお、プリント基板20a内のスルーホールも図7のような配置になっている。
【0045】
プリント基板20aは、LSIパッケージ10aの実装面に、LSIパッケージ10aと同様に、複数の送信端子21として、差動信号を送信する複数の送信端子対21pが配置され、複数の受信端子22として、差動信号を受信する複数の受信端子対22pが配置されている。このプリント基板20aにおいても、LSIパッケージ10aと同様に、特に、送信端子対21pと受信端子対22pとは、その間が2端子分以上(図7では2端子分の例を図示)離して配置されている。
【0046】
本実施の形態2のシミュレーションによるクロストークノイズの低減効果は、前述した図5に示すように、前記実施の形態1には及ばないものの、伝送周波数が5GHz(伝送速度が10Gbpsに対応)の時に、クロストークノイズ比を−29dBにすることができる。信号密度の低下は、従来例1の8対/24端子と比べて8対/28端子となり14%に留めることができる。
【0047】
以上説明したように、本実施の形態2によれば、LSIパッケージ10aおよびプリント基板20aの送信端子対13p,21p、受信端子対14p,22pの端子配置(スルーホール配置)を、2端子分離して配置することにより、スルーホール間のクロストークノイズを低減することができる。この結果、信号密度の低下を最小限に留め、LSIパッケージ10aのサイズを大きくする必要がないので、コストの上昇を抑えることが可能となり、LSIパッケージ10aおよびプリント基板20aのスルーホール間に生じるクロストークノイズの低減を低コストに実現することができる。
【0048】
なお、本実施の形態2のような送信端子対13p,21p、受信端子対14p,22pの端子配置(スルーホール配置)においては、前述したような2端子分離す場合に限らず、例えば、3端子分以上離す端子配置とすることもできる。さらに、各端子対の隣同士を上下方向に1ピッチ未満ずつずらす端子配置とすることも可能である。
【0049】
また、本実施の形態2と前記実施の形態1とを組み合わせた端子配置(スルーホール配置)とすることも可能である。例えば、送信端子対13p,21pは実施の形態2の端子配置を適用し、受信端子対14p,22pは実施の形態1の端子配置を適用することができる。このように、特にクロストークノイズの影響が問題となる受信端子対14p,22pのみに、各対の信号を結ぶ直線同士が交差する端子配置を適用することで、コモンモードからの差動ノイズを回避することができる。
【0050】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、LSIパッケージをプリント基板に実装した電子装置に関し、特に、低ノイズLSIパッケージおよびプリント基板の端子配置(スルーホール配置)技術に利用可能である。
【符号の説明】
【0052】
10,10a,10x,10y…LSIパッケージ、11…半導体チップ、12…拡張基板、13…送信端子、13p…送信端子対、14…受信端子、14p…受信端子対、15…GND・電源端子、16,17…スルーホール、
20,20a…プリント基板、21…送信端子、21p…送信端子対、22…受信端子、22p…受信端子対、23…GND・電源端子、24,25…スルーホール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信端子と、複数の受信端子とを有し、
前記複数の送信端子のそれぞれは差動信号を送信する送信端子対からなり、前記複数の受信端子のそれぞれは差動信号を受信する受信端子対からなるLSIパッケージであって、
前記送信端子対と前記受信端子対とは、2端子分以上離して配置されていることを特徴とするLSIパッケージ。
【請求項2】
複数の送信端子と、複数の受信端子とを有し、
前記複数の送信端子のそれぞれは差動信号を送信する送信端子対からなり、前記複数の受信端子のそれぞれは差動信号を受信する受信端子対からなるプリント基板であって、
前記送信端子対と前記受信端子対とは、2端子分以上離して配置されていることを特徴とするプリント基板。
【請求項3】
請求項1記載のLSIパッケージと、請求項2記載の前記LSIパッケージを実装するプリント基板とを有する電子装置。
【請求項4】
複数の送信端子と、複数の受信端子とを有し、
前記複数の送信端子のそれぞれは差動信号を送信する送信端子対からなり、前記複数の受信端子のそれぞれは差動信号を受信する受信端子対からなるLSIパッケージであって、
2対の前記送信端子対は、互いに隣接し、各送信端子対の信号を結ぶ直線同士が交差して配置され、
2対の前記受信端子対は、互いに隣接し、各受信端子対の信号を結ぶ直線同士が交差して配置されていることを特徴とするLSIパッケージ。
【請求項5】
請求項1記載のLSIパッケージであって、
2対の前記送信端子対は、互いに隣接し、各送信端子対の信号を結ぶ直線同士が交差して配置され、
2対の前記受信端子対は、互いに隣接し、各受信端子対の信号を結ぶ直線同士が交差して配置されていることを特徴とするLSIパッケージ。
【請求項6】
請求項2記載のプリント基板であって、
2対の前記送信端子対は、互いに隣接し、各送信端子対の信号を結ぶ直線同士が交差して配置され、
2対の前記受信端子対は、互いに隣接し、各受信端子対の信号を結ぶ直線同士が交差して配置されていることを特徴とするプリント基板。
【請求項7】
請求項5記載のLSIパッケージと、請求項6記載の前記LSIパッケージを実装するプリント基板とを有する電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−18673(P2011−18673A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160469(P2009−160469)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】