説明

キャリア搬送装置

【課題】必要なキャリアの個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】キャリア1に収納された複数のウェーハ10の内、任意のウェーハ10を保持し、プロセス装置52に移載できるキャリア掛け換えフィンガー30を供えることにより、プロセス処理を行うウェーハ10を選択的にプロセス装置52に移載し、他のウェーハ10はキャリア1に残したまま他の工程に移動することができるため、必要なキャリア1の個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のウェーハをプロセス処理する際に用いる、ウェーハを搭載するキャリアの搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスを製造する生産ラインでは、一般的に、薄膜形成等の数百〜千数百程度の工程をプロセス処理することでデバイスチップを生産する。しかも、自動車といった他業種と比較して、製品製造開始から製品完成までの所要時間(以降これをリードタイムと称す)は、30日〜60日以上と非常に長い。且つ、今後さらに長くなることが予測される。
【0003】
そのため、従来のキャリア搬送装置では、優先度の高いロットを分割して枚葉の進行制御を行うことで、ロットの割り込み処理を行う場合があった。これにより優先度の高いロットが他のロットを追い越すことができ、優先度の高いロットについては短い製作期間で生産することができていた。又、装置を空けて待っていないために、装置の稼動率が高い状態で生産を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−46006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来のキャリア搬送装置では、優先度の高いロットとノーマルのロットが混載されるマルチロット(1キャリア内nロット混在)となるため、優先的に処理されないロットは、優先的に処理されるロットと一緒にキャリア内に留まる事になり、先の処理に進めず滞留することになる。一方、滞留しないように、分割したロット全てを個別にキャリアに移載して別々に処理を進捗させると、非常に多くのキャリアが必要になり、いずれの場合も、ロット搬送にムダを発生させるという問題点があった。
【0006】
上記問題点を解決するために、本発明のキャリア搬送装置は、必要なキャリアの個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明のキャリア搬送装置は、ウェーハをプロセス装置に搬送するキャリア搬送装置であって、複数の前記ウェーハを収納するキャリアと、前記プロセス装置内に設けられて独立して上下動作可能な複数のフィンガーを備えるウェーハ保持器と、前記キャリアを載荷して前記キャリアを前記ウェーハ保持器に向かって移動させる可動式ロードポートとを有し、前記ウェーハを前記フィンガーが掬い上げることが可能な位置に前記キャリアを移動させ、任意の前記ウェーハに対応するフィンガーのみを上昇させることにより、任意の前記ウェーハのみを前記プロセス装置に移載することができることを特徴とする。この構成によれば、マルチロットの内任意のロットを一括して短時間に抜き出して処理が可能になる。つまり、優先的に処理するウェーハだけを移載し、そのままプロセス装置にて処理を行い、ノーマルに処理する他のウェーハは任意の状態に遷移させることができる。
【0008】
また、前記任意のウェーハを移載後、残りの前記ウェーハを前記キャリアに収納したまま、前記キャリアを別の工程のために搬送させることを特徴とする。この構成によれば、移載されたウェーハとキャリア内に残ったウェーハとは独立した状態に遷移させることが可能になる。つまり、キャリアを可動式ロードポートから搬出できるため、ロットの滞留時間が短くなる。そして、空いたロードポートに次ロットを仕掛けることができ、短TAT処理を実現できる。
【0009】
また、前記任意のウェーハをプロセス処理した後、前記任意のウェーハを前記キャリアとは別のキャリアに収納して搬送することを特徴とする。この構成によれば、マルチロットの複数のキャリアを使った連続処理が可能となり、短時間で次工程に搬送することができる。
【0010】
また、処理対象品を処理装置に搬送するキャリア搬送装置であって、複数の前記処理対象品を並べて収納するキャリアと、前記処理装置内に設けられて独立して上下動作可能な複数のフィンガーを備える保持器と、前記キャリアを載荷して前記キャリアを前記保持器に向かって移動させる可動式ロードポートとを有し、前記処理対象品を前記フィンガーが掬い上げることが可能な位置に前記キャリアを移動させ、任意の前記処理対象品に対応するフィンガーのみを上昇させることにより、任意の前記処理対象品のみを前記処理装置に移載することができることを特徴とする。この構成によれば、マルチロットの内任意のロットを一括して短時間に抜き出して処理が可能になる。このため、複数のキャリアを使った連続処理が可能となり、短時間で次工程に搬送することができる。
【0011】
以上により、必要なキャリアの個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、キャリアに収納された複数のウェーハの内、任意のウェーハを保持し、プロセス装置に移載できるキャリア掛け換えフィンガーを供えることにより、プロセス処理を行うウェーハを選択的にプロセス装置に移載し、他のウェーハはキャリアに残したまま他の工程に移動することができるため、必要なキャリアの個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明におけるキャリア搬送装置の構成を説明する図
【図2】本発明の可動式ロードポートの動作を説明する図
【図3】本発明の掛け換えフィンガーの動作を説明する図
【図4】本発明においてウェーハを選択的に移載する動作を説明する図
【図5】本発明におけるノッチ方向の推移を説明する図
【図6】本発明におけるウェーハ吸着を説明する図
【図7】第2の実施形態におけるウェーハ搬送方法を説明する図
【図8】従来のウェーハ移載によるノッチ方向の変化を示す図
【図9】従来の移載ロボットアームの動作を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明のキャリア搬送方法及びそのキャリア搬送装置に関して、以下に図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1〜図6,図8,図9を用いて、第1の実施形態に係るキャリア搬送装置について説明する。
【0015】
図1は本発明におけるキャリア搬送装置の構成を説明する図、図2は本発明の可動式ロードポートの動作を説明する図、図3は本発明の掛け換えフィンガーの動作を説明する図、図4は本発明においてウェーハを選択的に移載する動作を説明する図、図5は本発明におけるノッチ方向の推移を説明する図、図6は本発明におけるウェーハ吸着を説明する図、図8は従来のウェーハ移載によるノッチ方向の変化を示す図、図9は従来の移載ロボットアームの動作を説明する図である。
図1に示す本発明のキャリア搬送装置において、1は複数のウェーハを収納可能なキャリアであり、例えば300mmウェーハ収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)と呼ばれるキャリアを示す。10はウェーハ、20は可動式ロードポートであり、水平方向に精度よくスライドする機構を有する。30はウェーハ10を一括して保持できるキャリア掛け換えフィンガーであり、ウェーハ10の受け渡しを行う際に、掛け換えフィンガー30の各フィンガーは独立して上下する機構を持つ。キャリア1が可動式ロードポート20に載置されると(図1(a))、まず、掛け換えフィンガー30がキャリア1中の任意のウェーハ10を保持し(図1(b))、保持したウェーハ10を順次移載ロボット51によりプロセス装置52内に挿入する(図1(c))。また、図2は、可動式ロードポート20の、水平方向に精度よくスライドする機構を説明したものである。可動式ロードポート20の中には、例えばウォーム・ギアとラック・アンド・ピニオンを組み合わせたギアが組み込まれており、それらを駆動することで可動式ロードポート20が、搬送状態(図2(a))からウェーハ10移載状態(図2(b))に水平方向に精度が出ているガイド、例えばスライドレールを介して前後に動作するので、その上に乗ったキャリア1は内部のウェーハ10を精度良く水平方向に移動させることができる構成である。特に水平移動した際のウェーハ10の可動式ロードポート20底面からの高さγとδはほぼ同じで、誤差も200μm以内となる。ちなみに、キャリア内のウェーハとウェーハの間隔は10mmであり、ウェーハを保持するパーツの厚みは3mm、ウェーハ厚さは0.8mmである。ウェーハを載せたウェーハ保持部がキャリア内に挿入する際の挿入空間の余裕寸法は6.2mmとなる。現在の多軸ロボットのアームの水平方向の移動による先端部の上下移動の触れ幅は、ウェーハを移載する距離では約2〜3mmであり、0.2mm以下のウェーハ水平方向の移動精度が要求されることになる。
【0016】
また、図3は、キャリア掛け換えフィンガー30の動作について説明したものである。キャリア掛け換えフィンガー30は、ウェーハ10を保持する部分であるフィンガーがキャリア1内のウェーハ10に1対1で対応するように複数あり(図3(a))、ウェーハ10をすくう際に、各フィンガーが独立して上下動作を行う機構(詳細は図示せず)を持つ。可動式ロードポート20を水平移動させることにより、可動式ロードポート20の上に載置されたキャリア1の中のウェーハ10がキャリア掛け換えフィンガー30に向かって精確に水平移動し、キャリア掛け換えフィンガー30の間に挿入される(図3(b))。そして、挿入が完了すると、例えば下から2番目のフィンガーを除いてウェーハ10を掬い上げる動作が行われる(図3(c))。詳しくは、選択されたウェーハ10に対応するフィンガーのみが上昇してそのウェーハ10を掬い上げ、その他のフィンガー、ここでは下から2番目のフィンガーは上昇せずに下から2番目のウェーハ10を掬い上げないことにより、ウェーハ10を選択的に掬い上げる。そして、可動式ロードポート20がキャリア1をキャリア掛け換えフィンガー30から離れる方向に正確に水平移動し、キャリア掛け換えフィンガー30へのウェーハ10の移載を完了する(図3(d))。このとき、キャリア1内の下から2番目のウェーハ10はキャリア1内に残ることになる。
【0017】
ここで、図9に示すように、従来のキャリア搬送装置では、キャリア1からウェーハ10を一括して掬い上げることが困難であった。図9において、54は移載ロボットアームであり、ウェーハ10を搬送する移載ロボット51の一部である。移載ロボットアーム54は、ウェーハ10を保持しながらアームを曲げている時(図9(a))とウェーハ移載をするために移載ロボットアーム54を延ばしたとき(図9(b))では、ウェーハ10のロボット軸の基準高さ(図9では、アームの保持部と仮定)からの距離αとβ(アームの保持部からウェーハ10底面までの高さ)では、アームのたわみにより高さが異なる。実際には、アームを30cm程伸ばした時にα>βとなり、約1mm小さくなる。しかも、アームのたわみは毎回変化することも分かっている。よって、正確に個々のウェーハ10を選択して保持することが困難であるので、ウェーハ10を一括して移載ロボットアーム54で掬い上げることは非常に困難であった。
【0018】
本発明では、移載ロボットアーム54を用いず、高精度に水平移動可能なキャリア掛け換えフィンガー30を用いてウェーハ10をキャリア1から取り出すことができ、キャリア1から必要なウェーハ10のみを一括して短時間にプロセス装置52に移動することができるため、他のウェーハ10はキャリア1に残したまま他の工程に移動することができ、必要なキャリアの個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることができる。
【0019】
次に、第1の実施形態におけるキャリア1からプロセス装置に必要なウェーハ10のみを移載する動作について図4を用いて説明する。
図4に示すように、まず、キャリア1を可動式ロードポート20上に載荷し(図4(a))、キャリア1を可動式ロードポート20によりキャリア掛け換えフィンガー30側に移動させて(図4(b))、キャリア1内の優先順位が高いウェーハ10等の任意のウェーハ10をキャリア掛け換えフィンガー30に移載する(図4(c))。移載されたウェーハ10はウェーハ移載ロボット51によってプロセス装置52内へ移載され、プロセス処理が行われる。この時、選択されなかった他のウェーハ10はキャリア1内に残すことができ、他の工程を行うことができるため、必要なキャリアの個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることができる。
【0020】
ここで、プロセス装置52内のウェーハ10のノッチ方向が同一であることが好ましい。以下、従来のキャリア搬送装置においてウェーハ10をプロセス装置52内で搬送した場合のノッチ方向について図8を用いて説明する。
【0021】
図8(a)は、従来のキャリア1からプロセス装置52へウェーハ10を搬送する動作を説明する図である。最初、ウェーハ10のノッチ11の位置はプロセス装置52側にあるとする。プロセス装置52内の移載ロボット51によりプロセス装置52に投入される際、ウェーハ10の向きは反転して、ノッチ11が逆向きになる。従来、プロセス装置52内でウェーハ10を搬送しようとすると、図8(b)のように、例えば移載ロボット51などを使い、投入されたウェーハ10をさらに搬送することになり、ウェーハ10のノッチ11の位置がさらに反対を向く場合がある。このよに、ノッチ11の向きが一定にならない場合には、工程品質管理を行う上で解析が上手くいかないことがある。よって、プロセス装置52内におけるウェーハ10のノッチ11の向きを同一にする必要がある。
【0022】
本実施形態では、図5で示したように、キャリア1に収納した状態で任意のウェーハ10を所定の位置まで搬送することができるので、プロセス装置52内でウェーハ10を複数回搬送する必要がなくなり、キャリア掛け換えフィンガー30による移載の後プロセス装置52内での移動を1度行うだけですむので、プロセス装置52内での処理の際にノッチ11の位置を一定に保つことができる。
【0023】
また、図6で示したように、ウェーハ10は、キャリア掛け換えフィンガー30に備わったウェーハ吸着部31から移載ロボットアームウェーハ吸着部55を使って移載ロボットアーム54に確実に移載される。つまり、キャリア掛け換えフィンガー30に備わったウェーハ吸着部31は、図6では例えば円形状であるが、ウェーハ吸着部31上にあるキャリアから移載されたウェーハ10を吸着する移載ロボットアームウェーハ吸着部55が、例えば図6では移載ロボットアーム54に3か所設置されており、その配置形状に沿って移載ロボットアーム54が凹形状に丸く削りとられており、移載時にはここにウェーハ吸着部31をはめ込むことができるため、例えば円形状をしたウェーハ吸着部31と干渉することなく移載ロボットアーム54により確実にウェーハ10が運ばれる。
(第2の実施形態)
前記本発明の第1の実施形態に係るキャリア搬送装置において、キャリア掛け換えフィンガー30がキャリア1内の1枚もしくは複数枚のウェーハ10を移載した後、キャリア1をアンドックして搬出することができる。以下、図7を用いて第2の実施形態におけるキャリア搬送装置について詳しく述べる。図7は第2の実施形態におけるウェーハ搬送方法を説明する図である。キャリア1は可動式ロードポート20によりキャリア掛け換えフィンガー30に任意のウェーハ10移載することができる。キャリア1は必要なロット/ウェーハが抜き取られることにより、可動式ロードポート20上にそのまま載荷し続ける必要がなくなる。そこで、可動式ロードポート20によりキャリア1をキャリア掛け換えフィンガー30による保持位置からアンドックすることができる。そのため、優先的にロット処理するウェーハ10だけをキャリア掛け換えフィンガー30に残し、その他のロット及びキャリア1は任意に進捗させることが可能となる。つまり、図7(a),(b)に示すように、キャリア1内のウェーハ10を任意の位置のプロセス装置52に搬送し、他のウェーハ10をキャリア1に保持したまま移動して別の位置のプロセス装置52に搬送することができる。これは、ホスト(図示せず)によって、キャリア掛け換えフィンガー30にウェーハ10が存在する所在管理をすることができるため、ホストの指示によりキャリア1内のウェーハ10を任意の位置に搬送することができるためである。よって、図7に示すようなプロセス装置52とウェーハ10の独立した動きを実現できるようになる。
【0024】
以上のように、本実施形態のキャリア搬送装置では、キャリア掛け換えフィンガー30を用いてウェーハ10をキャリア1から取り出すことによりキャリア1から必要なウェーハ10のみを一括してプロセス装置52に移動することができ、その他のウェーハ10はキャリア1に保持されたまま別の位置に移動して別のプロセス装置52等に搬送することができるため、必要なキャリアの個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることができる。また、キャリア1の空いたポートに、即時、次ロットを収納する事ができ、短TAT処理を実現できる。
【0025】
さらに、優先順位が高い等の最初に選択されたウェーハ10のプロセス処理の終了後、初めに保持されていたキャリア1に戻しても良いが、処理終了後は他のキャリア1に収納し、以降の工程のために搬送することもできる。これにより、マルチロットの連続処理において最短時間で次工程に搬送する事ができ、よりプロセス効率を向上させることができる。
【0026】
以上の説明では、ウェーハをプロセス処理する場合に用いるキャリア搬送装置について説明したが、この場合に限らず、様々な物を処理する装置に用いるキャリア搬送装置に対して適応可能である。
【0027】
つまり、半導体チップをパッケージングする組み立て処理、液晶やプラズマといった平面ディスプレイなどのガラス基板の処理等、様々な処理対象品を処理する装置において、処理対象品を並べて収納するキャリアと、処理対象品を1つずつ独立して保持でき、さらに、独立して上下動作が可能なフィンガーを備える保持器とを有する構成とすることにより、処理を行う処理対象品を選択的に処理装置に移載し、他の処理対象品はキャリアに残したまま他の工程に移動することができるため、必要なキャリアの個数を抑えながら処理中のロットの滞留を防止し、処理効率を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、必要なキャリアの個数を抑えながらプロセス中のロットの滞留を防止し、プロセス効率を向上させることができ、複数のウェーハをプロセス処理する際に用いる、ウェーハを搭載するキャリアの搬送装置等に有用である。
【符号の説明】
【0029】
1 キャリア
10 ウェーハ
11 ノッチ
20 可動式ロードポート
30 キャリア掛け換えフィンガー
31 ウェーハ吸着部
51 移載ロボット
52 プロセス装置
54 移載ロボットアーム
55 移載ロボットアームウェーハ吸着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェーハをプロセス装置に搬送するキャリア搬送装置であって、
複数の前記ウェーハを収納するキャリアと、
前記プロセス装置内に設けられて独立して上下動作可能な複数のフィンガーを備えるウェーハ保持器と、
前記キャリアを載荷して前記キャリアを前記ウェーハ保持器に向かって移動させる可動式ロードポートと
を有し、前記ウェーハを前記フィンガーが掬い上げることが可能な位置に前記キャリアを移動させ、任意の前記ウェーハに対応するフィンガーのみを上昇させることにより、任意の前記ウェーハのみを前記プロセス装置に移載することができることを特徴とするキャリア搬送装置。
【請求項2】
前記任意のウェーハを移載後、残りの前記ウェーハを前記キャリアに収納したまま、前記キャリアを別の工程のために搬送させることを特徴とする請求項1記載のキャリア搬送装置。
【請求項3】
前記任意のウェーハをプロセス処理した後、前記任意のウェーハを前記キャリアとは別のキャリアに収納して搬送することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のキャリア搬送装置。
【請求項4】
処理対象品を処理装置に搬送するキャリア搬送装置であって、
複数の前記処理対象品を並べて収納するキャリアと、
前記処理装置内に設けられて独立して上下動作可能な複数のフィンガーを備える保持器と、
前記キャリアを載荷して前記キャリアを前記保持器に向かって移動させる可動式ロードポートと
を有し、前記処理対象品を前記フィンガーが掬い上げることが可能な位置に前記キャリアを移動させ、任意の前記処理対象品に対応するフィンガーのみを上昇させることにより、任意の前記処理対象品のみを前記処理装置に移載することができることを特徴とするキャリア搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−18661(P2011−18661A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−160305(P2009−160305)
【出願日】平成21年7月7日(2009.7.7)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】