説明

コンテンツ配信装置

【課題】有効期間が設定された複数のコンテンツを配信する側のユーザが、そのプレイリストを生成する際の手間を軽減する。
【解決手段】コンテンツ配信装置100において、プレイリスト生成部20は、再生の有効期間が設定された、配信すべき複数のコンテンツの再生順序を指定するプレイリストを生成する。配信部40は、複数のコンテンツおよびプレイリスト生成部20により生成されたプレイリストを端末装置200に配信する。プレイリスト生成部20は、プレイリストに含まれる複数のコンテンツの有効期間における共通の期間を当該プレイリストの有効期間に設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有効期間のあるコンテンツを配信するコンテンツ配信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有効期間のあるコンテンツの代表例として、広告や告知コンテンツがある。近年、スーパーマーケットなどの施設内にて、商品情報を記述したポップなどの表示物を、紙媒体からディスプレイ表示に切り替える試みがなされている。表示物の内容を変更したい場合、紙媒体の場合では店員が付け替える必要があるが、ディスプレイ表示の場合、その表示データを変更するだけで足りるため、店員の作業を軽減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−261904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながらディスプレイ表示の場合、ディスプレイに表示させるべき広告コンテンツや商品説明コンテンツの表示スケジュールを設定する作業が必要となる。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、有効期間が設定された複数のコンテンツを配信する側のユーザが、そのプレイリストを生成する際の手間を軽減する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様のコンテンツ配信装置は、再生の有効期間が設定された、配信すべき複数のコンテンツの再生スケジュール(再生順序)を指定するプレイリストを生成するプレイリスト生成部と、複数のコンテンツおよびプレイリスト生成部により生成されたプレイリストを端末装置に配信する配信部と、を備える。プレイリスト生成部は、プレイリストに含まれる複数のコンテンツの有効期間における共通の期間をプレイリストの有効期間に設定する。
【0007】
本発明の別の態様もまた、コンテンツ配信装置である。この装置は、再生の有効期間が設定された、配信すべき複数のコンテンツの再生スケジュール(再生順序)を指定するプレイリストを生成するプレイリスト生成部と、複数のコンテンツおよびプレイリスト生成部により生成されたプレイリストを端末装置に配信する配信部と、を備える。プレイリスト生成部は、プレイリストに含まれる複数のコンテンツの有効期間が含まれる期間をプレイリストの有効期間に設定し、プレイリストの有効期間内に、有効期間開始時または有効期間終了時をむかえるコンテンツの推移に応じて、プレイリストの内容を変更する。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、有効期間が設定された複数のコンテンツを配信する側のユーザが、そのプレイリストを生成する際の手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】プレイリストの第1の生成方法を説明するための図である。
【図3】プレイリストの第1の生成方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】プレイリストの第2の生成方法を説明するための図である。
【図5】プレイリストの第2の生成方法の第1例を説明するためのフローチャートである。
【図6】プレイリストの第2の生成方法の第2例を説明するためのフローチャートである。
【図7】代替コンテンツが追加されたプレイリストの生成方法を説明するための図である。
【図8】同一の識別コードを持つ複数のコンテンツが含まれるプレイリストの生成方法を説明するための図である。
【図9】有効期間が変更されたコンテンツが含まれるプレイリストの生成方法を説明するための図である。
【図10】上記コンテンツ削除処理の基本動作を説明するための図である。
【図11】上記コンテンツ削除処理の未来予測を考慮した動作を説明するための図である。
【図12】コンテンツAの有効期間が変更された場合の上記コンテンツ削除処理の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の実施の形態に係るコンテンツ配信システム500の構成を示すブロック図である。コンテンツ配信システム500はコンテンツ配信装置100および端末装置200を含む。コンテンツ配信装置100と端末装置200とは無線LANなどのネットワークにより接続される。本実施の形態では、コンテンツ配信システム500がスーパーマーケット内に構築される例をもとに説明する。
【0012】
コンテンツ配信装置100はサーバおよびコンソール端末(たとえば、PC)の組み合わせにより構成される。コンテンツ配信装置100、コンテンツ保持部10、プレイリスト生成部20、制御部30、配信部40、表示部50および操作部60を備える。
【0013】
プレイリスト生成部20、制御部30および配信部40の構成は、ハードウェア的には、任意のプロセッサのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0014】
コンテンツ保持部10は、端末装置200に配信すべき複数のコンテンツを保持する。コンテンツは動画であってもよいし、静止画であってもよいし、音声であってもよい。本実施の形態では主に、商品説明のための動画および商品宣伝のための動画を想定する。これらの動画の多くには有効期間が設定されているものとする。
【0015】
プレイリスト生成部20は、コンテンツ保持部10に保持される、有効期間が設定された複数のコンテンツの再生スケジュール(再生順序)を指定するプレイリストを生成する。プレイリストの詳細な生成方法は後述する。
【0016】
制御部30はコンテンツ配信装置100全体を統括的に制御する。配信部40は、コンテンツ保持部10に保持される複数のコンテンツおよびプレイリスト生成部20により生成されたプレイリストを端末装置200に配信する。表示部50は、コンテンツ配信装置100のユーザ向けの操作画面を表示する。操作部60はユーザの操作を受け付け、その指示を制御部30に伝達する。
【0017】
端末装置200は、本実施の形態では表示装置である。端末装置200は、受信部70、制御部80、保持部90および表示部95を備える。
【0018】
受信部70は、コンテンツ配信装置100から配信される複数のコンテンツおよび上記プレイリストを受信し、制御部80に出力する。制御部80は端末装置200全体を統括的に制御する。制御部80は主に、受信部70により受信された複数のコンテンツを保持部90に一時保持し、当該プレイリストに指定された再生スケジュールにしたがい、それら複数のコンテンツを表示部95に表示させる。
【0019】
図2は、プレイリストの第1の生成方法を説明するための図である。薄い網点の長方形は、コンテンツA、コンテンツBおよびコンテンツCのそれぞれの有効期間を示している。濃い網点の長方形は、プレイリストの有効期間を示している。すなわち、プレイリスト生成部20は、プレイリストに含まれるすべてのコンテンツ(図2では、コンテンツA〜C)が有効な期間をプレイリストの有効期間に設定する。
【0020】
図3は、プレイリストの第1の生成方法を説明するためのフローチャートである。まず、プレイリスト生成部20は、コンテンツ保持部10から配信すべき複数のコンテンツを抽出する(S10)。つぎに、抽出したすべてのコンテンツの有効期間を特定する(S11)。つぎに、特定したすべての有効期間の論理積を演算する(S12)。つぎに、その論理積期間をプレイリストの有効期間に設定する(S13)。なお、プレイリストにより指定されるコンテンツの再生順番は、プレイリスト生成部20により決定されてもよいし、操作部60からのユーザ操作に起因して決定されてもよい。前者の場合、プレイリスト生成部20はたとえば、コンテンツA→コンテンツB→コンテンツCの順番で繰り返し、再生表示するよう設定する。
【0021】
なお、制御部30は上記プレイリストの有効期間を管理し、その有効期間が終了すると、コンテンツ配信装置100のユーザに、その旨を通知してもよい。たとえば、表示部50に新たなプレイリストを作成するよう促すメッセージを表示してもよいし、当該ユーザが携帯する端末(たとえば、携帯電話機、PHS、スマートフォン)にその旨の電子メールを送信してもよい。
【0022】
図4は、プレイリストの第2の生成方法を説明するための図である。薄い網点の長方形は、コンテンツA、コンテンツBおよびコンテンツCのそれぞれの有効期間を示している。濃い網点の長方形は、プレイリストの有効期間を示している。すなわち、プレイリスト生成部20は、プレイリストに含まれる複数のコンテンツのうち、最も早く有効期間が開始されるコンテンツ(図4ではコンテンツB)の有効期間開始時から、最も遅く有効期間が終了するコンテンツ(図4ではコンテンツC)の有効期間終了時までの期間をプレイリストの有効期間に設定し、その有効期間内に位置するコンテンツの推移に応じて、当該プレイリストの内容を変更する。
【0023】
図4では当該プレイリストの内容は4回変更される。すなわち、当該プレイリストは5つのフェーズから構成される。第1フェースP1ではコンテンツBのみが再生対象に設定される。第2フェーズP2ではコンテンツAおよびコンテンツBが再生対象に設定される。第3フェーズP3ではコンテンツA、コンテンツBおよびコンテンツCが再生対象に設定される。第4フェーズP4ではコンテンツAおよびコンテンツCが再生対象に設定される。第5フェーズP5ではコンテンツCのみが再生対象に設定される。
【0024】
たとえば、プレイリスト生成部20は配信すべき各コンテンツの有効期間開始日時および有効期間終了日時が到来するたびに、その時点で再生可能なコンテンツを特定または抽出し、フェーズごとに内容が異なるプレイリストを生成する。プレイリスト生成部20は、プレイリストの各フェーズに含まれる複数のコンテンツの再生順番を決定する際、当該複数のコンテンツのうち有効期間の終了が最も早く到来するコンテンツを優先してもよいし、当該複数のコンテンツのうちプレイリストに新たに追加されるコンテンツを優先してもよい。
【0025】
図5は、プレイリストの第2の生成方法の第1例を説明するためのフローチャートである。まず、プレイリスト生成部20は、コンテンツ保持部10から配信すべき複数のコンテンツを抽出する(S20)。つぎに、抽出したすべてのコンテンツの有効期間を特定する(S21)。つぎに、特定したすべての有効期間の論理和を演算する(S22)。つぎに、その論理和期間をプレイリストの有効期間に設定する(S23)。
【0026】
ここで、変数nに初期値として1が設定される(S24)。プレイリスト生成部20は、フェーズnに含まれる一つ以上のコンテンツを有効期間終了時の早い順にソートする(S25)。その後、変数nはインクリメントされる(S26)。ステップS25およびステップS26の処理が、全フェーズが終了しない間(S27のN)、繰り返し実行される。全フェーズが終了すると(S27のY)、プレイリスト生成処理が終了する。
【0027】
図4では、フェース2ではコンテンツB→コンテンツAの順に再生されるよう設定される。フェーズ3ではコンテンツB→コンテンツA→コンテンツCの順に再生されるよう設定される。フェーズ4ではコンテンツA→コンテンツCに順に再生されるよう設定される。
【0028】
図6は、プレイリストの第2の生成方法の第2例を説明するためのフローチャートである。図6のフローチャートでは、図5のフローチャートと比較しステップS25の処理のみが異なる。図6では、プレイリスト生成部20は、フェーズnに含まれる一つ以上のコンテンツを、プレイリストに新たに追加されたコンテンツが先になるようソートする(S25’)。
【0029】
図4では、フェース2ではコンテンツA→コンテンツBの順に再生されるよう設定される。フェーズ3ではコンテンツC→コンテンツA→コンテンツBの順に再生されるよう設定される。フェーズ4ではコンテンツC→コンテンツAに順に再生されるよう設定される。
【0030】
なお、コンテンツ配信装置100のユーザは、操作部60を操作して有効期間の範囲内でプレイリストに含まれるコンテンツの再生期間をスケジュール期間として設定することができる。ユーザがスケジュール期間を設定する前に、有効期間が設定されたプレイリストが生成された場合、当該スケジュール期間は自動的にコンテンツの有効期間に設定される。とくに、ユーザが変更しない場合、その設定が有効となる。
【0031】
プレイリスト生成部20は、プレイリストの有効期間に対して、各コンテンツの有効期間が不足する期間について、代替コンテンツをプレイリストに登録する。代替コンテンツとして、たとえば、店のイメージCMなどが該当する。配信部40は、複数のコンテンツおよびプレイリストに加えて、代替コンテンツを端末装置200に配信する。
【0032】
図7は、代替コンテンツが追加されたプレイリストの生成方法を説明するための図である。図7のプレイリストは図4のプレイリストを前提にしている。プレイリストの有効期間内において、有効期間開始日時が到来していないコンテンツの前、および有効期間終了日時を過ぎたコンテンツの後に、予め設定された代替コンテンツが配置される。図7では代替コンテンツを斜線の長方形で描いている。
【0033】
コンテンツ保持部10に保持される複数のコンテンツには、それぞれジャンルを示す識別情報を割り当てることができる。たとえば、肉、魚、野菜、果物、飲料などの単位でジャンル分けしてもよいし、マグロ、カツオ、サンマなど、より細かな単位でジャンル分けしてもよい。
【0034】
プレイリスト生成部20は、プレイリスト内に含まれる複数のコンテンツに、同一の識別情報を持つコンテンツが存在する場合、そのうちの一つのコンテンツの有効期間終了時に、残りのコンテンツの有効期間終了時を合わせる。すなわち、プレイリストに同一の識別コードを持つコンテンツが存在する場合、有効期間の満了したコンテンツと同一の識別コードを持つコンテンツの再生を中止する。
【0035】
図8は、同一の識別コードを持つ複数のコンテンツが含まれるプレイリストの生成方法を説明するための図である。図8ではコンテンツAとコンテンツBが同一の識別コードを持つ。コンテンツBは有効期間が設定されていないコンテンツである。しかしながら、コンテンツBはコンテンツAと同一の識別コードを持つため、コンテンツBの再生期間は、コンテンツAの再生期間(T1〜T2)に制限される。
【0036】
同一ジャンルの商品は、同じタイミングで賞味期限をむかえたり、同じタイミングで陳列棚から入れ替えられることが多い。そこで、同一ジャンルの商品説明のための動画や商品宣伝のための動画も、同一スケジュールで管理したほうがよい場合が多い。
【0037】
つぎに、コンテンツ保持部10に保持されるコンテンツの有効期間が変更された場合について考える。プレイリスト生成部20は、有効期間が変更されたコンテンツを含むプレイリストを、上記第1の生成方法または上記第2の生成方法に従って、プレイリストを変更または再生成する。上記第2の生成方法では、新たに設定されたコンテンツの有効期間に従って、プレイリストの影響を受けるフェーズを変更または再生成する。
【0038】
プレイリスト生成部20は、有効期間の設定されたコンテンツを含むプレイリストに複数のフェーズが含まれる場合であって、コンテンツの有効期間が変更されたことにより、有効期間内にあるコンテンツを含まなくなったフェーズを削除する。
【0039】
図9は、有効期間が変更されたコンテンツが含まれるプレイリストの生成方法を説明するための図である。コンテンツAの有効期間は点線枠まで設定されていたが、矢印に示すようにT3までその有効期間の終了日時が前に変更された状態を示している。プレイリストのフェーズ5に対応する再生スケジュールSc5は、有効期間内にあるコンテンツを含まなくなったため削除される。また、コンテンツの有効期間終了日時が到来したとき、制御部80は保持部90に保持されているそのコンテンツを削除することにより、保持部90の不要な占有をなくすことができる。
【0040】
以下、端末装置200の保持部90に保持される不要コンテンツの削除処理についてより具体的に説明する。端末装置200では、制御部80は保持部90内の不要となったコンテンツを、コンテンツ配信装置100から設定されたスケジュールに合わせて動的に削除する。また、プレイリストに設定されたコンテンツの有効期間に合わせて、有効期間が切れたコンテンツを削除する。コンテンツの有効期間が変更された場合、コンテンツ配信装置100の制御部30は、その変更後の期間に合わせてスケジュールを動的に修正する。
【0041】
端末装置200の制御部80は、その修正に従い、保持部90内のコンテンツの削除順序の最適化を行う。より具体的には、保持部90の記録容量が少なくなった場合に、不要なコンテンツを削除する。ここで、不要なコンテンツとはスケジュールに登録されていない再生予定のないコンテンツか、再生予定日時が遅いコンテンツとなる。しかしながら、最も再生予定日時が遅いコンテンツを削除する方式の場合、改めてそのコンテンツをダウンロードし直す必要がある。そこで、将来の再生スケジュールを確認し、将来改めて再生する必要があるコンテンツは削除せず、スケジュール再生後にそのコンテンツを不要とするような直近のスケジュールの再生を算出し、そのスケジュールの再生後のコンテンツを削除する。これにより、コンテンツ配信装置100と端末装置200との間でコンテンツの不要な送受信を回避することができる。
【0042】
図10は、上記コンテンツ削除処理の基本動作を説明するための図である。上段の点線枠に囲まれたコンテンツA、コンテンツBおよびコンテンツCは、スケジュールに設定されたコンテンツの再生スケジュールを示している。下段の点線枠に囲まれたコンテンツA、コンテンツBおよびコンテンツCは、端末装置200の保持部90に保持されるコンテンツの推移を示している。以下の説明では、保持部90に二種類のコンテンツしか保持しないことを前提とする。
【0043】
制御部80は、コンテンツAの1回目の再生終了後、保持部90に保持されるコンテンツAを削除する。その後、コンテンツ配信装置100からコンテンツCのダウンロードを受信する。コンテンツBの再生終了後、制御部80は保持部90に保持されるコンテンツBを削除し、再度、コンテンツ配信装置100からコンテンツAのダウンロードを受信する。
【0044】
図11は、上記コンテンツ削除処理の未来予測を考慮した動作を説明するための図である。図11のコンテンツの再生スケジュールは、図10と同様である。図11では制御部80は、コンテンツAの1回目の再生終了後も、コンテンツAが将来再生予定のため、保持部90に保持されるコンテンツAを削除しない。コンテンツBの再生終了後、制御部80は保持部90に保持されるコンテンツBを削除し、コンテンツ配信装置100からコンテンツCのダウンロードを受信する。
【0045】
図10と図11とを比較すると、コンテンツCのダウンロード開始時をコンテンツAの1回の再生終了時ではなく、コンテンツBの再生終了時まで遅らせることにより、コンテンツAのダウンロードを1回に減らすことができる。
【0046】
図12は、コンテンツAの有効期間が変更された場合の上記コンテンツ削除処理の動作を説明するための図である。コンテンツAの有効期間が矢印の期間に変更されると、プレイリスト生成部20は、スケジュールからコンテンツAの2回目の再生スケジュールを削除する。コンテンツAの再生終了後、制御部80はコンテンツAの将来の再生予定がなくなったため、保持部90に保持されるコンテンツAを削除する。
【0047】
以上、説明したように本発明の実施の形態によれば、配信すべき複数のコンテンツの有効期間からプレイリストの有効期間および複数のコンテンツの再生順番が自動的に算出されるため、有効期間が設定された複数のコンテンツを配信する側のユーザが、そのプレイリストを生成する際の手間を軽減することができる。また、コンテンツの有効期間が変更された場合も、プレイリストの有効期間が自動的に変更されるため、上記手間を軽減することができる。
【0048】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【符号の説明】
【0049】
10 コンテンツ保持部、 20 プレイリスト生成部、 30 制御部、 40 配信部、 50 表示部、 60 操作部、 70 受信部、 80 制御部、 90 保持部、 95 表示部、 100 コンテンツ配信装置、 200 端末装置、 500 コンテンツ配信システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生の有効期間が設定された、配信すべき複数のコンテンツの再生順序を指定するプレイリストを生成するプレイリスト生成部と、
前記複数のコンテンツおよび前記プレイリスト生成部により生成されたプレイリストを端末装置に配信する配信部と、を備え、
前記プレイリスト生成部は、前記プレイリストに含まれる複数のコンテンツの有効期間における共通の期間を前記プレイリストの有効期間に設定することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項2】
再生の有効期間が設定された、配信すべき複数のコンテンツの再生順序を指定するプレイリストを生成するプレイリスト生成部と、
前記複数のコンテンツおよび前記プレイリスト生成部により生成されたプレイリストを端末装置に配信する配信部と、を備え、
前記プレイリスト生成部は、前記プレイリストに含まれる複数のコンテンツの有効期間が含まれる期間を前記プレイリストの有効期間に設定し、前記プレイリストの有効期間内に、有効期間開始時または有効期間終了時をむかえるコンテンツの推移に応じて、前記プレイリストの内容を変更することを特徴とするコンテンツ配信装置。
【請求項3】
前記プレイリスト生成部は、前記プレイリストに含まれる複数のコンテンツの再生順序を決定する際、当該複数のコンテンツのうち有効期間の終了が最も早く到来するコンテンツを優先する、または前記プレイリストに新たに追加されるコンテンツを優先することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項4】
前記プレイリスト生成部は、前記プレイリストの有効期間に対して、各コンテンツの有効期間が不足する期間について、代替コンテンツを前記プレイリストに登録し、
前記配信部は、前記複数のコンテンツおよび前記プレイリストに加えて、前記代替コンテンツを配信することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信装置。
【請求項5】
前記複数のコンテンツには、ジャンルを示す識別情報がそれぞれ割り当てられており、
前記プレイリスト生成部は、前記プレイリスト内に含まれる複数のコンテンツに、対応する識別情報を持つコンテンツが存在する場合、そのうちの一つのコンテンツの有効期間終了時に、残りのコンテンツの有効期間終了時を合わせることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−254150(P2011−254150A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−124992(P2010−124992)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】