説明

マイクロバブル発生貫流ポンプ

【課題】 曝気槽や養殖槽および培養槽においては、水流と共に大量の微細気泡を槽内全体に効率良く一様に供給するエアレ−ション技術を必要とする。船舶のマイクロバブルによる摩擦抵抗低減には乱れのない安定したマイクロバブルの発生技術を必要とする。
【解決手段】
本発明の微細気泡発生機構を有するマイクロバブル発生貫流ポンプを曝気槽や養殖槽および培養槽内に設置し、効果的なエアレ−ションを行う。また、船舶においても、安定した大量のマイクロバブルの流れを船体に沿って供給し、船体の摩擦抵抗を低減する。マイクロバブルの発生は、羽根車中心部に組み込んだ特殊な回転機構により、気泡が散気孔から高速回転を伴いながら放出されるのと羽根車内の流れとの混合により微細化されて得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は下水処理場における曝気による水質浄化、魚介類全般の養殖用の水槽内流れの改善、植物栽培などに関係するエアレ−ション技術、および船体外板をマイクロバブルで覆うことによる摩擦抵抗低減技術などに関する。
【背景技術】
【0002】
曝気、養殖および植物栽培における従来の技術は以下のようである。
曝気に関する従来技術では、下水処理などで必要な工程の一つであるエアレ−ションによる処理方法として、散気式、気泡噴射式、水中攪拌式などがあるが(例えば特許文献1に開示されたもの)、いずれも気泡径は微小とは言いがたく、浮上速度が速いため短時間に大気に放出される傾向にある。また、エアレ−ションの槽内での一様性に問題がある。また、特許文献2に開示されているように、プロペラタイプの旋回翼の吐出し側の流れに微細気泡を混入させる方法もあるが、均一な微細気泡が得られにくいなどの問題がる。
【0003】
養殖に関する従来技術の微細気泡発生装置と水流供給装置は以下のようものがある。微細気泡発生装置として、例えば特許文献3、特許文献4および特許文献5に開示されているようにセラミックス材料などを利用した多孔質のエア分散発生器を水槽底面に設置した例もあるが、実際には気泡径は微小とは言いがたく、浮上速度が早く、短時間に大気に放出され、効率が悪い。また、水流供給装置としては、例えば特許文献6に開示されているように送水ポンプに接続された複数のノズル孔を設けたパイプを水面下に設置し、ノズルからの噴流によって流れを供給するものもあるが、噴流後の拡散、乱れのため、水流が遠くまで達せず、安定した自然な流れが得られない。
【0004】
従って、養殖に関する従来技術では河川と同様の良好な流れが得られず、また微細気泡を効率よく水槽内に供給できないため、水中への酸素溶存性を高める効果が小さいなど、水環境の改善が不十分である。
【0005】
植物栽培に関する従来技術の気泡発生装置としては、培養槽内にブロワにより圧力をかけてノズルより噴射するもの(特許文献7)やセラミックスなどを利用した分散発生器を使用したもの、空洞にした水中翼の内部に二酸化炭素ガスを供給し、翼後端より二酸化炭素ガスを微細化して噴出する方法(特許文献8)などがあるが、均一な微細気泡は得られ難く、乱れも大きいため、一様な気泡を伴う水流が遠くまで達しないという問題がる。また、撹拌機による流動(特許文献9)では槽内全体に一様に供給するのが難しい。
【0006】
マイクロバブルによる摩擦低減船に関しては、船首側に設けた細いスリットや多数の噴出口およびノズルにより微細気泡を吹き出させる方法などがある。例えば、吹き出し口がスリット形状では特許文献10、多数の噴出口形状では特許文献11や特許文献12、ノズル形状では特許文献13などが開示されている。
【0007】
空気吹き出し口の形状は種々あるが、いずれも吐き出される気泡径は微小とは言い難く、浮上速度の影響が大きいこと、また吹き出しによる流れは乱れが大きく、剥離などを起こし、船体に沿って流れ難いなどの問題がる。特に船の側面に噴出口がある場合、吹き出される気泡は、浮力の影響や乱れの影響もあり、安定して船尾まで船の側面を気泡流で覆うことは困難である。従ってマイクロバブルによる顕著な省エネ効果は得られ難い。
【0008】
非特許文献1によれば、気泡群の浮力の影響が大きいこと、船首側の船底に設けた細いスリットからの空気吹き出し法では、吹き出し気泡は不安定で剥離なども生じるため、船尾まで船底を安定して覆うことは困難であることから、船底の外側部に端板を設けて船底の側面からの気泡の流出を抑える必要がると述べている。
【0009】
上記のように、曝気、養殖、植物栽培などの従来技術では気泡径の微小化の問題や微小気泡を含む流れを槽内全体に一様に供給するのが困難などの問題があり、エアレ−ションの効率が悪い。また、摩擦低減船として供給されるマイクロバブルも不安定で微小と言い難く、浮力の影響などもあり、安定して船体全体を覆うことは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】実開平6−48898号広報
【特許文献2】特開2005−59002号広報
【特許文献3】特開平7−31327号広報
【特許文献4】特開平5−168981号公報
【特許文献5】特開2003−125671号広報
【特許文献6】特開平6‐181657号広報
【特許文献7】特公開平8−322553号広報
【特許文献8】特公開平6−78745号広報
【特許文献9】特公開平5−284962号広報
【特許文献10】特開平9−156576号公報
【特許文献11】特開平9−207873号公報
【特許文献12】特開平11−49080号公報
【特許文献13】特開2008−18781号公報
【非特許文献1】児玉良明「空気潤滑法による船舶の抵抗低減技術の実用化にむけて」日本機械学会誌,112−1086(2009−5),46−49.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従来の技術では気泡の微細化が不十分であり、浮上速度が早く効率が悪い。従来より微細化した気泡流を槽内全体や船体に沿って全体に一様に供給するマイクロバブル発生技術が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明は曝気槽や養殖槽および培養槽などの槽内に微細気泡を一様な流れとともに供給すること、さらに船舶の摩擦抵抗低減のためのマイクロバブルの発生技術を提供することにある。図1は貫流ポンプ(クロスフローポンプ)を基本として、新規のエアレーション技術を備えたマイクロバブル発生貫流ポンプ80の全体構成を示す。(a)は平面図(b)は装置の全体構造を示す。図2には羽根車部の断面における気泡を含む流れの状態を示す。図3はモ−タが水中使用対応でない場合のマイクロバブル発生貫流ポンプ81の装置構成を示す。貫流ポンプ本体は図1および図2に示すように基本的には円筒状の多翼羽根車7を収容したポンプケ−シング30と流れを制御する舌部8および羽根車内に散気孔5を有する散気孔パイプ4からなる。
【0013】
本発明の微細気泡発生技術の基本は、羽根車内に挿入した散気孔パイプ4を専用のモータで高速回転させ、気泡が散気孔5から回転伴いながら放出されることにより、微細化されることにある。図1に散気孔パイプ4を自在に回転させるための機構を示す。図1(b)の断面図に示すようにポンプ駆動用モータ12bの駆動軸2は羽根車7を貫通せず、駆動側の羽根車側板17の羽根車ボス23に駆動軸2の軸端を嵌め込んだ構成にしている。反駆動側の羽根車側板の回転軸16は中空にして、ポンプケーシング30の側面に設置した外輪用と内輪用の2種の軸受を備えた軸受ユニット26の外輪用の軸受27に嵌め込まれ、該羽根車中空回転軸16の内径側に隙間を開けて小径の散気孔パイプ4を内輪用の軸受28に嵌め込んで通し、その散気孔パイプ4の先端を羽根車内全体幅に渡って突き出し、先端は振れ止めリング15内まで伸びている。散気孔パイプ4の逆方向端は内輪用の軸受28から突き出してシャフトが中空のサブモータ20bに接続し、サブモータの中空シャフトと散気孔パイプを連結して羽根車内への気体の供給と散気孔パイプ4の回転を可能にしている。散気孔5は羽根車内のパイプ4の外周面に多数の散気孔を穿孔、あるいは追加の多孔質材を貼りつけたものである。図1に示すように散気孔パイプ4の回転駆動源がサブモータ20b、あるいは20(後述)の場合はタイプAとする。
【0014】
この構成により、羽根車7の回転に関係なく散気孔パイプ4をサブモータ20bにより回転速度や回転方向を自在に調節出来るようにした貫流ポンプ本体部を水面下に設置し、サブモータ20bの後端密閉ブラケット19に接続したホース13を通してエアポンプ11および液体ポンプ11bから空気や炭酸ガスなどの気体および培養液や中和剤などの液体をサブモータ20bの中空シャフトを通して羽根車内の散気孔5の部分に供給できる構成にしている。供給された気体は散気孔パイプ4の散気孔5から羽根車内に気泡となって放出されることになるが、気泡は回転を伴って散気孔5から放出されるため、回転を伴う効果と羽根車内の流れとの混合により気泡は微小径となって放出される。さらに回転する羽根6の間を通過することにより細分化され、水流とともに槽内などに吐出される。
【0015】
散気孔パイプ4は、専用のサブモータ20bを駆動源としているので、前述のように羽根車の回転に関係なく回転速度や回転方向を調節できるという特徴がある。散気孔パイプ4の回転速度は大きいほど気泡は微細化される。また散気孔パイプ4の回転方向を羽根車と逆回転にすれば、羽根車中心部の流れの局部的乱れが大きくなり、さらに微細化される。また、水中への溶存性を効率よく高めることになる。
【0016】
流れは図2の羽根車部の断面図に示すように吸込み側9から吐出し側10に向って2回羽根6を通過する。即ち流れは吸込み側9では、羽根車7の外側から内側へ、吐出し側10では内側から外側へ流出して羽根車7を横断するのでゴミなどが詰り難い。羽根車7は幅方向に長くとれること、また、流れが羽根車に接線方向に吐出されることから、吐出し流れは従来技術と異なり、幅広のシート状で乱れも少なく、拡散せずに遠くまで達することができるので、羽根車内に大量に発生した微細気泡は吐出し流れとともに槽内などに幅広で一様に供給される。貫流ポンプの流れは2次元的であるから、流量を増やすためには、単純に羽根車7の幅方向の長さを増やせばよい。あるいは貫流ポンプ本体を数個幅方向につないでもよい。また、舌部8を含む吸込み口から吐出し口までの形状を使用用途に合わせて柔軟に変えることが出来るので、多用途の使用に対応できる(請求項6に関係)。
【0017】
図3は図1の駆動用モータとサブモータが水中使用対応でない場合に、駆動用モータ12とサブモータ20を水槽の外に設置したときの装置構成を示す。この場合はモータが水槽の外部に設置されているので、メンテナンスが容易である。
【0018】
請求項2に記載の発明は、散気孔パイプ4の回転駆動源を前記サブモータ20あるいは20bに替えて、図4に示すようにプーリモータ22を駆動源とするベルト18による駆動により、散気孔パイプ4を回転できるようにしたものである。気体などはプーリと一体化した散気孔パイプ4を保持するパイプ保持軸受37の後端気密ブラケットに接続したホース13から散気孔パイプ4内に導入し、羽根車内の散気孔5に供給できるようにしている。散気孔パイプ4の回転方向も変えることが出来る。図4のように散気孔パイプ4の回転駆動がプーリモータ22の場合はタイプBとする。
【0019】
請求項3に記載の発明は、散気孔パイプ4を専用のモータで回転させるのでなく、羽根車駆動用の主モータの動力を伝達機構により間接的に散気孔パイプ4の回転に伝達して、高速化できるようにしたものである。伝達機構は歯車列やコロ列および遊星歯車などで構成されるが、本図は歯車列の場合で、図5(a)に装置の断面図、(b)に歯車列の構成、図6に装置平面図を示す。歯車列35を装置に組込むために、図5(a)の断面図に示すように羽根車中空回転軸16の軸端を反駆動側のポンプケ−シング30の側面に設置した羽根車回転用の軸受27から少し突き出し、その軸端の中空回転軸の外径に嵌めこんで同軸として一体化した円環の内側に歯を付けた原動節の内歯車45aに中間歯車45bを介して伝達される中心に位置する従動節の小歯車45cに動力を伝えるもので、小歯車45cは中心に散気孔パイプ4を貫通させて同軸一体化したものである。これらの3種の歯車を組合せた歯車列35によって、散気孔パイプ4の回転方向は羽根車7の回転方向とは逆回転となり、回転数は羽根車7の回転数より大きくできることから、羽根車7内に発生する気泡は微細化される。散気孔パイプ4と一体化した小歯車45cの回転数は内歯車45aの歯数Zaと小歯車の歯数Zcの比、Za/Zcで増速される。気体の散気孔パイプへの供給方法は図4に示すパイプ保持軸受37の場合と基本的に同様である。
図5に示すように散気孔パイプ4の回転が歯車列35によって伝達される場合はタイプCとする。
【0020】
請求項4に記載の発明は、パイプ回転用のサブモータのシャフトが中空でない場合の気体の供給方法に関する。図7に示すパイプ回転用のサブモータ21のシャフトは中空ではなく気体を通すことは出来ないので、サブモータ21に接続する散気孔パイプ4の途中に散気孔パイプ4が貫通する固定の気密エアチャンバー24を設けている。エアチャンバー内を通るパイプの部分には気体導入のための複数の小穴25やスリット穴を開けた構造にし、気体はエアチャンバー24に接続したホース13によりエアポンプ11から供給し、該小穴25を通して羽根車内の散気孔に気体を送りこむ構成になっている。
【0021】
請求項5に記載の発明は、貫流ポンプの羽根車内において、発生する気泡をさらに微細化させるために、図8の断面図(a)と側断面図(b)に示すように、複数の細長棒状体29を羽根車7内の散気孔パイプ4の外径側に隙間を空けて、回転軸に平行で略同芯状に配列して羽根車両側板17の幅間に差し渡して取付けたものである。細長棒状体29は羽根車と一体となって回転するが、散気孔パイプ4の回転速度や回転方向は前述のように駆動方法の違いから、羽根車と一体の細長棒状体29の回転とは相対的に異なる。散気孔から放出される気泡は細長棒状体29の回転による局部的後流乱れに混合され微細化される。加えて回転速度や回転方向の違いなどによる局部的乱れの大きい流れに混合されると、気泡の微細化がさらに促進される。本図の細長棒状体は、パイプを短冊状に刳り貫いて6個の棒状体として作製した例を示す。
【発明の効果】
【0022】
本発明のマイクロバブル発生貫流ポンプによる気泡の微細化技術と貫流ポンプ特有の流れの特性を活かすことにより、従来より微細化した大量の気泡を幅広で一様な流れとともに槽内などに供給できる。曝気槽ではエアレ−ション技術による水質改善、養殖槽では魚類の飼育と水環境の改善、培養槽では、微粒化した培養液も同時に供給できることによる植物栽培などの成長促進、船舶に対しては、マイクロバブルによる船体摩擦抵抗の低減技術などに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は本発明のマイクロバブル発生貫流ポンプの基本的構成を示す。(a)は平面図、(b)は気泡発生機構を含む貫流ポンプ全体の構造を示す断面図である。
【図2】図2は羽根車部の構造と気泡流れの状態を示す断面図である。
【図3】図3は羽根車の駆動モータと散気孔パイプの駆動モータが図1と異なり、水中使用対応でない場合に、モータを水槽の外に設置した場合の装置構成を示す。
【図4】図4は散気孔パイプの回転駆動を図1の装置とは異なり、プーリモータ駆動とした場合の別形態のマイクロバブル発生貫流ポンプの平面図である。
【図5】図5(a)はポンプ駆動モータの動力源を歯車列により伝達して、散気孔パイプを高速回転させる装置構成を示す断面図、(b)は歯車列の構成を示す。
【図6】図6は図5に示すマイクロバブル発生貫流ポンプの平面図である。
【図7】図7は散気孔パイプの途中に組み込んだエアチャンバー内のパイプ小穴を通して、気体を羽根車内へ供給するための構造を示す断面図である。
【図8】図8(a)は気泡微細化のため、複数の細長棒状体を羽根車内に略同芯状に配列して羽根車幅間に差し渡した構造を示す断面図、(b)は側断面図である。
【図9】図9は曝気槽の中にマイクロバブル発生貫流ポンプを据付けた形態を示す。(a)は槽内の気泡流れの状態を示す断面図、(b)は側断面図である。(実施例1)
【図10】図10はマイクロバブル発生貫流ポンプを曝気槽の外に据付けたときの装置構成を示す。(a)は平面図、(b)は曝気槽の外に設置したポンプ内の流れと曝気槽内の気泡流れの状態を示す断面図である。(実施例2)
【図11】図11はマイクロバブル発生貫流ポンプのケ−シング形状をインライン型にアレンジして配管途中に据付けたときの形態を示す。(a)は平面図、(b)はライン内の気泡流れの状態を示す断面図である。(実施例3)
【図12】図12はマイクロバブル発生貫流ポンプを水耕栽培用の回流型培養槽の外に設置し、槽内を循環させる場合の構成を示す。(a)は全体構成を示す平面図、(b)はポンプと培養槽内の気泡流れの状況を示す断面図である(実施例4)
【図13】図13は矩形型水耕栽培用の培養槽の水面下にケーシング首振り機構を有するマイクロバブル発生貫流ポンプを2台設置した場合の据付け状態と気泡流れの状態を示す。(実施例5)
【図14】図14は図13の平面図で、マイクロバブル発生貫流ポンプ2台を培養槽内に設置したときの形態を示す。
【図15】図15は縦置きのマイクロバブル発生貫流ポンプを養殖槽に据付けたときの気泡流れの状態を示す。(a)は平面断面図、(b)は(a)のY−Y矢視図である。(実施例6)
【図16】図16はマイクロバブル発生貫流ポンプを船首部の船の側面と底面に設置した場合の形態と気泡流れの状態を示す。(実施例7)
【図17】図17は図16の摩擦低減船を船底側から見た場合のマイクロバブル発生貫流ポンプの据付け状態と気泡流れの状態を示す。
【図18】図18は図17の船底の外板に設置したマイクロバブル発生貫流ポンプの拡大図で、(a)は据付け断面図、(b)は気泡流れの状態を示す断面図である。
【図19】図19はマイクロバブル発生貫流ポンプを本体装置は船底内部に据付け、取水口と吐出し口は船底外板を通して外部に開口した構成を示す断面図である。(実施例8)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の実施の形態を利用分野ごとに図9〜図19を参照して説明する。図9〜図11は曝気関連、図12〜14は培養槽関連、図15は養殖関連、図16〜図19は摩擦低減船関連を示すが、使用用途が重複するケースもある。本実施例では、前述のように微細気泡発生技術の手法によってタイプ分けする。散気孔パイプ4の回転駆動がサブモータ20、20bの場合はタイプA、プーリモータ22の場合はタイプB、歯車列35による伝達駆動の場合はタイプCとする。
【実施例1】
【0025】
図9は本発明の第1実施例の矩形型の曝気槽41の中にタイプAのマイクロバブル発生貫流ポンプ83を設置したときの形態を示す。(a)は気泡流れの状態を示す断面図、(b)は側断面図である。曝気槽41内にマイクロバブル発生貫流ポンプ83を一方の壁面近くの水面下に設置し、タンク内に幅広で一様な微細気泡流を供給できるようにした装置である。気体はポンプ羽根車内部において前述の図1に示すようにエアポンプ11からホ−ス13によりサブモータ20bの中空シャフトを通して散気孔パイプ4に供給され、羽根車内部においてパイプ外周部に穿孔された散気孔5から回転を伴いながら供給される。前述のように散気孔パイプ4の回転速度や回転方向はサブモータ20bにより自在に変えることが出来るので、散気孔5から羽根車内に放出される気泡は回転速度を上げれば微細化される。さらに図8に示す細長棒状体29をセットした構造にすれば、さらに気泡は微細化される。
【0026】
この実施の形態によれば、マイクロバブル発生貫流ポンプ83によって供給される微細気泡を含む吐出し流れは、従来技術とは異なり、幅広の水流で、遠くまで達することができるため、タンク内全体に渡って、吐き出し流れから吸込み側へ回り込む大きな循環流れが形成される。また、良好な微細気泡を供給できることからエアレーションの効率が良い。従って処理時間を短縮できる。
【実施例2】
【0027】
図10は本発明の第2実施例で、矩形型の曝気槽42の外にタイプBのマイクロバブル発生貫流ポンプ89を設置した場合の形態を示す。羽根車の回転駆動源はモ−タ12、散気孔パイプ4の回転駆動源はプーリモータ22である。(a)は平面図、(b)は装置内の気泡流れの状態を示す断面図である。本装置はマイクロバブル発生貫流ポンプ89を曝気槽42の内側でなく外に設置して、ポンプの吐出し口と吸込み口を曝気槽42に接続して循環するようにしたもので、図9の実施例1と同様に吐き出し流れから吸込み側へ回り込む大きな循環流れに伴って、大量の微細気泡を曝気槽42の全体に渡って供給することが出来る。本実施例ではマイクロバブル発生貫流ポンプ89が曝気槽42の外に設置されているため、メンテナンスが容易である。
【実施例3】
【0028】
図11は本発明の第3実施例で、ポンプケーシング形状をインライン型にしたタイプAのマイクロバブル発生貫流ポンプ84を配管途中に組み込んだときの形態を示すもので、請求項6に関係する。(a)は平面図、(b)はポンプを配管の途中に接続した形態と気泡流れの状態を示す断面図である。ポンプは図10に示すケーシング30と舌部8の形状を図11に示すようにインライン型にアレンジしたケーシング形状32と舌部形状8bを使用している。本装置のインライン型のマイクロバブル発生貫流ポンプ84を数台配管の途中に連結して接続すれば、流れを止めることなく連続的に処理水のエアレーションを十分に行うことができるので、エアレーション用タンクを不要とすることが出来る。
【0029】
本実施例に示すように、貫流ポンプの構造は2次元的で簡単なため、舌部を含むケーシング形状を使用状態に合わせて柔軟に変形できるので、いろんな用途に対応できるという優れた特徴を持っている。
【実施例4】
【0030】
図12は本発明の第4実施例で、回流型の培養槽60の外にタイプAのマイクロバブル発生貫流ポンプ85を設置した場合の形態を示す。(a)は平面図、(b)は装置内の気泡流れの状態を示す断面図である。本装置は培養槽の外に設置したポンプの吐出し口と吸込み口を培養槽60に接続して流れが循環するようにしたもので、U字型の培養槽60の水面側に植物63を育成する水耕栽培用フロート64を浮かせ、水面下を微細気泡流が循環するように構成されている。気体は前述の図1に示すようにエアポンプ11からホース13により散気孔パイプ4内に供給され、羽根車内部において散気孔5から回転を伴いながら微細気泡となって供給される。培養液は液体ポンプ11bによって散気孔5から微粒化して供給することによって植物栽培に適した環境にすることができる。
【0031】
この実施の形態によれば、マイクロバブル発生貫流ポンプ85によって培養槽60の水面に浮かべた水耕栽培用フロ−ト64の下を回流する幅広の一様な流れが得られ、ポンプの吐出し流れと共に微細気泡や培養液を槽内全体に供給することができる。また、流れは乱れも少なく拡散せず遠くまで達することから、従来のように撹拌機がなくても槽内に安定した回流が得られる。本実施例ではマイクロバブル発生貫流ポンプ85が培養槽60の外に設置されているため、実施例2の図10と同様にメンテナンスが容易である。
【実施例5】
【0032】
図13と図14は本発明の第5実施例で、培養槽61の底面にタイプCのマイクロバブル発生貫流ポンプ91を2台設置した場合の形態を示す。図13は培養槽内の気泡流れの状態を示す断面図、図14は装置の形態を示す平面図である。本装置は実施例4の図12と同様に培養槽61の水面に植物63を育成する水耕栽培用フロート64を浮かせ、水面下の底面にはマイクロバブル発生貫流ポンプ91を2台設置した構成になっている。本装置の散気孔パイプ4の回転駆動は、前述の図5に示す歯車列35をポンプに組み込んで伝達される。従って、散気孔パイプ4の回転方向は羽根車7の回転方向とは逆で、回転数は歯数比Za/Zcにより増速される。吐出し方向の周期的方向変化の角度θはケーシング可動部にリンク付きの首振り機構を備えることによって行われる。
【0033】
気体は前述の図5に示したようにエアポンプ11から歯車列35の端面を覆う密閉ブラケットに接続したホ−ス13により散気孔パイプ4内に供給され、羽根車内部においてパイプに穿孔された散気孔5から回転を伴いながら微細気泡となって供給される。培養液は液体ポンプ11bによって同じ散気孔5から微粒化して供給され、植物栽培に適した環境にすることができる。
【0034】
この実施の形態によれば、マイクロバブル発生貫流ポンプ91の首振り機構によるスイングによって、ポンプの吐出し流れとともに微細気泡や微粒化された培養液を培養槽61の水面に浮かべた水耕栽培用フロ−ト64の全体に渡って効率よく供給することができる。首振り機構によれば、従来のように撹拌機がなくても槽内全体に安定して供給できる。
【0035】
実施例4と実施例5の別形態の使用例として、海洋バイオマスとして注目される藻類の増殖培養に本発明のマイクロバブル発生貫流ポンプを同様に利用できる。図12〜図14において、水耕栽培用フロ−ト64を外し、替わりに藻類育成用の網状のものを取付け、他は略同様の構成とした藻類培養槽において、二酸化炭素含有ガスをエアポンプ11から前述の図1に示す散気孔パイプ4を通して散気孔5から放出させることによって、ポンプ吐出口から槽内に二酸化炭素含有ガスの微細気泡を供給する。その二酸化炭素含有ガスの微細気泡を含む流れは前記水耕栽培の時と同様に槽内全体に行き渡り、藻類増殖に適した環境を作る。
【実施例6】
【0036】
図15は本発明の第6実施例で、養殖槽にタイプCのマイクロバブル発生貫流ポンプ92を据え付けた場合の形態を示す。(a)は平面断面図、(b)は(a)のY−Y矢視図である。本実施例では貫流ポンプの据付けが縦置きになっていて、駆動用のモータ12が水面より上に設置できることから、据付およびメンテナンスが容易である。散気孔パイプの回転駆動は請求項3に関係する歯車列35を介して伝達され、羽根車の回転速度より高速化されるため、散気孔から放出される気泡はより微細化される。エアポンプ11から散気孔パイプ4への気体の供給方法は実施例5の図14と同様である
【0037】
この実施の形態によれば、マイクロバブル発生貫流ポンプ92によって供給される微細気泡を含む吐出し流れは乱れも少なく、拡散することなく、遠くまで達することができる。従って、水槽内で河川と同様の水流の中で魚類を育てられることから、従来の養殖魚より身の締まった魚が得られる。また、安定した一定方向の流れが得られることから、魚同士が衝突して傷つくこともない。魚の種類ごとに、それぞれに適した吐出し水流速度を変える場合はバルブ調節でなく、直接ポンプ回転数を変えることによって容易に変えることができる。
【0038】
水面近くにマイクロバブル発生貫流ポンプ92を設置した場合は、散気孔パイプ4が回転することによって、パイプ内の圧力が負圧になるため、エアポンプ11を介しなくても、自然にエアが供給される。従って、この場合はエアポンプ11を必要としない。
【実施例7】
【0039】
図16と図17は本発明の第7実施例で、タイプAのマイクロバブル発生貫流ポンプ86と同86bを船体の外板にセットしたときの形態を示す。マイクロバブル発生貫流ポンプ86は船首部の水面下の左舷に、同86bは船底外板にセットしたときのマイクロバブルの流れの状態を示す。いずれも船体表面に沿ってマイクロバブルが流れるようにポンプの吸込み口と吐出し口の方向を船体外板に沿うようにケーシング形状をアレンジしている。図17は船底側から見た対称図面の半分を描いた平面図である。マイクロバブル発生貫流ポンプ86bは船底外板に水中モータ12bの両端軸にポンプを接続した構成であり、図18の(a)、(b)にその拡大図とポンプ断面におけるマイクロバブルの流れが船底表面70bに沿って流出する状態を示す。
【0040】
船体を覆うための気泡群は、浮力の影響を受けないように微細化したマイクロバブルを必要とする。本発明の気泡の微細化技術には数種の手法がる。前述の図1および図2に示すように気泡は散気孔5から回転を伴いながら羽根車内に放出されるが、回転速度が大きいほど微細化される。本実施例では散気孔パイプ4が専用のサブモータ20bによって回転駆動されることから、散気孔パイプ4の回転速度を増せば、気泡が微細化され、マイクロバブルが得られる。また、回転方向を羽根車7と逆にすれば、羽根車中心部の流れの乱れが局部的に大きくなり、気泡混合により、さらに微細化されたマイクロバブルが得られる。
【0041】
この実施の形態によれば、図16と図17に示すように船首部の左舷の外板に設置したマイクロバブル発生貫流ポンプ86の羽根車内で発生したマイクロバブルの吐出し流れは一様で安定した流れなので、コアンダ効果(流れが物体表面に沿って流れる)によって曲率のある船体表面に沿って流れる。マイクロバブルの吐出し流れDは、貫流ポンプの特性により、幅広のシ−ト状で乱れも少なく、また拡散することなく、一様な流れとなって遠くまで達するので広範囲に渡って船体をマイクロバブルで覆うことが出来るので摩擦抵抗を効率よく低減できる。船底の外板に設置したマイクロバブル発生貫流ポンプ86bのポンプから吐き出されるマイクロバブルの流れも同様の手法で船体表面をマイクロバブルで覆うことができる。前述のように貫流ポンプの流れは2次元的であるから、単純に羽根車7の幅方向の長さを増やしたり貫流ポンプ本体を数個幅方向につなぐことによって、船体の大きさに柔軟に対応できる。
【0042】
摩擦抵抗低減のためには、基本的には船体表面が水と接する薄い境界層を気泡で覆えばよく、厚い層で覆う必要はない。ポンプ吐出し口からの流れDの流出速度は外流F(船体近傍を通り過ぎる流れで、船の速度や海流に関係)との速度関係において、吐出し流れDが最も拡散し難い速度に選定すれば良い。吐出し口からの流出速度は羽根車の回転数によって容易に変えることが出来る。いずれにしても、吐出し流れDの流速は外流Fの速度よりも速くする必要がある。また、マイクロバブルの吐出し流れDは、船体の摩擦低減だけでなく船の推進にも若干寄与する。
【0043】
液体ポンプ11bはポンプに貝などが附着するのを防いだり、ポンプ内部を洗浄したりするときにホ−ス13を通じて薬液や洗浄液をホース13によって、ポンプ内に供給するために使用する。
【0044】
以上、全体をまとめると、本発明のマイクロバブル発生貫流ポンプは曝気、養殖、培養槽など広い分野のエアレ−ション技術と船舶の摩擦低減に関係するマイクロバブル発生技術として貢献できる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明の特殊なエアレ−ション技術は、大量の微細化した気泡を貫流ポンプ特有の幅広で安定した吐出し流れと共に一様に供給できること、およびポンプケーシング形状を使用用途ごとに変形して柔軟に対応できることから、曝気、養殖、植物・藻類栽培などに関連したエアレ−ション技術や船舶の摩擦低減に関係するマイクロバブル発生技術など、多用途の分野で利用できる。
【符号の説明】
【0046】
2 モータ駆動軸
4 散気孔パイプ
5 散気孔
6 羽根
7 羽根車
8,8b,8c ケーシング舌部
9 ポンプ吸込側
10 ポンプ吐出側
11 エアポンプ
11b 液体ポンプ
12 駆動用モータ(羽根車駆動用)
12b 駆動用モ−タ(羽根車駆動用、水中使用)
13 ホース
14 水面
15 振れ止めリング
16 羽根車中空回転軸
17 羽根車側板
18 ベルト
19 サブモータ後端密閉ブラケット
20 サブモータ(シャフトが中空)
20b サブモータ(シャフトが中空、水中使用)
21 サブモータ(充実シャフト)
22 プーリモータ
23 羽根車ボス
24 エアチャンバー
25 エア導入小穴(エアチャンバー内)
26 軸受ユニット
27 羽根車軸受(羽根車中空回転軸用)
28 パイプ軸受(散気孔パイプ用)
29 羽根車内部で、羽根車幅間に同芯状に取付けた複数の細長棒状体
30,31,32,33,34 ポンプケ−シング
35 歯車列
37 パイプ保持軸受
40 水槽
41、42 曝気槽
45a 内歯車(原動節)
45b 中間歯車
45c 小歯車(従動節)
50 養殖槽
60,61 培養槽
63 植物
64 水耕栽培用フロ−ト
70,71 船
70b 船底外板
75 スクリュー
77 ポンプを船底内部に設置したときの取水口
78 ポンプを船底内部に設置したときの吐出し口
80,81,82,83,84 タイプAのマイクロバブル発生貫流ポンプ
85,86,86b,87 タイプAのマイクロバブル発生貫流ポンプ
88,89 タイプBのマイクロバブル発生貫流ポンプ
90,91,92 タイプCのマイクロバブル発生貫流ポンプ
B 微小気泡
D ポンプ吐出し口から船体表面に沿って流出するマイクロバブルの流れ
F 外流(船の速度や海流に関係する船体近傍を通り過ぎる流れ)
S 散気孔から微細気泡(微粒子)となって噴出する流れ
θ ポンプケ−シングの首振りの角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
羽根車形状が円筒状で多翼の貫流ポンプにおいて、モータ駆動軸は羽根車を貫通せず、駆動側の羽根車側板の羽根車ボスにモータの軸端を嵌め込んだ構成にし、反駆動側の羽根車側板の羽根車回転軸は中空にした構成において、該羽根車中空回転軸を保持するために、ポンプケーシングの側面に設置した軸受部を外輪用と内輪用の2種の回転軸受を備えたユニット構造にし、外輪用の軸受に嵌め込んだ該羽根車中空回転軸の内径側に隙間を開けて小径の散気孔パイプを該内輪用の軸受に嵌め込んで通し、その散気孔パイプの先端を羽根車内全体幅に渡って振れ止めリング内まで突き出し、該散気孔パイプの逆方向端を内輪用の軸受から突き出してシャフトが中空のサブモータに接続し、中空シャフトと散気孔パイプを連結して羽根車内への気体の供給と散気孔パイプの回転を可能にした貫流ポンプ本体部を水面下に設置し、該サブモータ後端の密閉ブラケットに接続したホースから該中空シャフトを通して、外部から気体などを羽根車内の散気孔部に供給すると共に散気孔パイプを自在に回転可能にしたことを特徴とするマイクロバブル発生貫流ポンプ
【請求項2】
前記散気孔パイプの回転駆動源をサブモータに替えて、プーリモータによるベルト駆動とし、プーリと一体で同軸回転する該散気孔パイプを保持する軸受後端の密閉ブラケットに接続したホースから、気体などを軸受に嵌め込んだ該散気孔パイプを通して、羽根車内の散気孔に供給できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のマイクロバブル発生貫流ポンプ
【請求項3】
前記散気孔パイプを専用のモータで回転させるのでなく、羽根車駆動用の主モータの動力を歯車列や遊星歯車などの伝達機構を利用して、散気孔パイプを間接的に高速回転できるようにしたもので、歯車列の構成では、前記羽根車中空回転軸の軸端を反駆動側のポンプケーシングの側面に設置した羽根車軸受に嵌め込んで少し突き出させ、その軸端の中空回転軸外径に嵌めこんで同軸一体化した円環の内側に歯を付けた原動節の内歯車に中間歯車を介して伝達される中心に位置する従動節の小歯車は中心に散気孔パイプを貫通させて同軸一体化したもので、これらの3種の歯車の組み合わせによる歯車列によって、散気孔パイプの回転方向を羽根車の回転方向とは逆回転とし、回転数を羽根車本体の回転数より高速にすることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロバブル発生貫流ポンプ
【請求項4】
前記散気孔パイプ回転用のサブモータのシャフトが中空でない場合の気体供給方法として、サブモータに接続する散気孔パイプの途中に該散気孔パイプが貫通する固定の気密エアチャンバーを設け、エアチャンバー内を通るパイプの部分に気体導入のための複数の小穴やスリット穴を開けた構造にし、エアチャンバーに接続したホースにより、外部から気体などをエアチャンバー内のパイプに開けた該小穴を通して羽根車内の散気孔に供給することを特徴とする請求項1に記載のマイクロバブル発生貫流ポンプ
【請求項5】
羽根車内において、前記散気孔パイプの外径側に隙間を開けて、複数の細長棒状体を回転軸に平行で略同芯状に配列して羽根車側板間に差し渡して取付けた構成にし、別駆動で回転する散気孔パイプと羽根車と一体となって回転する該細長棒状体との間で、回転速度や回転方向が相対的に異なるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のマイクロバブル発生貫流ポンプ
【請求項6】
前記貫流ポンプ本体を配管途中に組み込むために、貫流ポンプの舌部を含むケ−シング形状をインライン型にアレンジしたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のマイクロバブル発生貫流ポンプ

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−22477(P2013−22477A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156501(P2011−156501)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(709003735)
【Fターム(参考)】