説明

光導波路素子及びその製造方法

【課題】DCドリフトを安定化し、製造工程も複雑化せず、製品の特性も精度良くコントロール可能な光導波路素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】電気光学効果を有する基板1と、該基板に形成された光導波路2と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層5と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極3,4とを有する光導波路素子において、該バッファ層の該基板側には、Liの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となる領域6が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光導波路素子及びその製造方法に関し、特に、電気光学効果を有する基板に光導波路とバッファ層及び変調電極とを形成した光導波路素子におけるDCドリフトを安定化した光導波路素子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光通信分野や光計測分野において、ニオブ酸リチウム(LN)などの電気光学効果を有する基板上に光導波路と変調電極を形成した、光強度変調器などの光導波路素子は広く使われている。図1は、光導波路素子の一部を示す断面図であり、電気光学効果を有する基板1に、Ti等の熱拡散部を形成することで光導波路2を形成している。光導波路に電界を印加する変調電極として、信号電極3及び接地電極4が光導波路2の近傍に配置されている。
【0003】
LNなどの電気光学効果を有する基板で作製された光導波路素子は、バイアス制御用のDC電圧を印加すると、バイアス点がシフトする、所謂、DCドリフト現象が発生する。光通信システムの中で光導波路素子を使用するには、長期的な安定駆動を実現する必要があり、このDCドリフト現象の低減などDCドリフトの安定化が課題となっている。
【0004】
このような問題に対して、特許文献1では、DCドリフト現象の発生要因として、基板からのLiがバッファ層において可動イオンとなることが考えられ、このLiの拡散を抑制する膜を基板とバッファ層との間に挿入し、特性を安定化させることが提案されている。
【0005】
また、特許文献2においては、光導波路素子の外部から進入する汚染源が原因と考え、汚染源がバッファ層に進入を防ぐため、バッファ層に保護膜を形成する方法が提案されている。
【0006】
さらに、特許文献3においては、酸素の乾燥ガス雰囲気中でアニール処理を行うことで、基板やバッファ層内のOH量などをコントロールし、DCドリフト特性の安定化を行っている。
【0007】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に係る技術では、主に基板や外部からの可動イオンとなり得る、不純物の進入を防ぐために、拡散抑制層や保護膜層を用いている。これらの膜は、その効果発揮させるため、拡散係数が小さく、またイオン分極が発生し難い材料を用いることが必要となる。このため、これら材料として、主に金属や半導体が利用される。このような材料を、光導波路が形成される基板とその上部にあるバッファ層との間に敷設すると、その材料の屈折率や光吸収作用により、光導波路素子における光損失や消光比などの特性を劣化させる原因となる。
【0008】
また、バッファ層の上部に敷設する場合も同様に、信号電極などの信号の伝搬損失や電界の印加効率の低下を引き起こす可能性があり、光導波路素子の特性が劣化する原因となる。また、特性の劣化を抑制するため、部分的に敷設することなどの対策も考えられるが、この場合にはリソグラフィの技術などを用いたパターン形成などを行う必要があり、生産性が悪いなどの問題を生じる。
【0009】
また、バッファ層の抵抗値を下げたり、膜質をコントールするために、バッファ層に不純物を注入する方法があるが、このような技術では、基板や電極とのバランスが問題となり、実質デバイスとしての特性安定化を行う際には、そのコントロールを厳密に行う必要があり特性の安定化が実質的に難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平7−64126号公報
【特許文献2】特開2001−133743号公報
【特許文献3】特開平7−128624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上述した問題を解消し、DCドリフトを安定化し、製造工程も複雑化せず、製品の特性も精度良くコントロール可能な光導波路素子及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子において、該バッファ層の該基板側には、Liの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となることを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光導波路素子において、該バッファ層におけるLiを1×1021(atoms/cm)以上含有する領域の厚みが、膜厚方向に1/4以上を占めることを特徴とする。
【0014】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の光導波路素子において、該バッファ層には、In又はTiの少なくともいずれかがドープされていることを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る発明は、電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子の製造方法において、少なくとも該バッファ層を形成した後、主に酸素雰囲気中で、400〜1000℃で熱処理することによって、該バッファ層の該基板側には、Liの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となる領域を形成することを特徴とする。
【0016】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の光導波路素子の製造方法において、該熱処理に際して、Liを含む材料を一緒の雰囲気中で熱処理することを特徴とする。
【0017】
請求項6に係る発明は、電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子の製造方法において、該バッファ層を真空成膜法で形成する際に、成膜材料にLiを含む材料を混ぜ、該バッファ層のLiの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となるよう形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に係る発明により、電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子において、該バッファ層の該基板側には、Liの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となり、Li−Oの結合が強くなるため、電界によるLiの移動が抑制されDCドリフトを減少させるなど、DCドリフトを安定化することが可能となる。しかも、熱処理によりLiを含有させるため、温度調整することでLiの含有量を容易にコントロールでき、製造工程も複雑化せず、製品の特性も精度良くコントロールすることが可能となる。
【0019】
請求項2に係る発明により、バッファ層におけるLiを1×1021(atoms/cm)以上含有する領域の厚みが、膜厚方向に1/4以上を占めることで、DCドリフトの安定化をより確実に実現することが可能となる。
【0020】
請求項3に係る発明により、バッファ層には、In又はTiの少なくともいずれかがドープされているため、バッファ層の抵抗値を下げることができ、より一層DCドリフトの特性を安定化することが可能となる。
【0021】
請求項4に係る発明により、電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子の製造方法において、少なくとも該バッファ層を形成した後、主に酸素雰囲気中で、400〜1000℃で熱処理することによって、該バッファ層の該基板側には、Liの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となる領域を形成するため、熱処理の温度を制御するだけで、製造工程が複雑化せずに、バッファ層におけるLiの含有量を精度良くコントロールでき、DCドリフトの特性を安定化した光導波路素子を提供することが可能となる。
【0022】
請求項5に係る発明により、熱処理に際して、Liを含む材料を一緒の雰囲気中で熱処理するため、バッファ層の表面からもLiの侵入を促進でき、DCドリフトの特性を安定化した光導波路素子を効率的に製造することが可能となる。
【0023】
請求項6に係る発明により、電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子の製造方法において、該バッファ層を真空成膜法で形成する際に、成膜材料ににLiを含む材料を混ぜ、該バッファ層のLiの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となるよう形成するため、バッファ層を形成する際に予めLiを含有させることができ、製造工程を複雑化させず、DCドリフトの特性を安定化した光導波路素子を効率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】従来の光導波路素子の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の光導波路素子を示す断面図である。
【図3】熱処理温度が200℃でのLiの分布状況を示すグラフである。
【図4】熱処理温度が500℃でのLiの分布状況を示すグラフである。
【図5】熱処理温度が600℃でのLiの分布状況を示すグラフである。
【図6】熱処理温度が700℃でのLiの分布状況を示すグラフである。
【図7】熱処理を行わない場合と300℃又は600℃で熱処理した場合の光導波路素子のDCドリフトの変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の光導波路素子について、以下に詳細に説明する。
図2に示すように、本発明の光導波路素子は、電気光学効果を有する基板1と、該基板に形成された光導波路2と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層5と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極(3,4)とを有する光導波路素子において、該バッファ層の該基板側には、Liの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となる領域6が形成されていることを特徴とする。
【0026】
バッファ層内にLiの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となる領域を形成させ、Li−Oの結合を強くすることで、変調信号やDCバイアスアなどの電界によるLiの移動が抑制されDCドリフトを減少させ、DCドリフトの特性を安定化することが可能となる。しかも、熱処理の温度をコントロールすることで、Liを含有量を容易にコントロールできるため、製造工程も複雑化せず、製品の特性も精度良くコントロールすることが可能となる。
【0027】
本発明に利用される基板としては、電気光学効果を有する材料を用いた基板が利用でき、例えば、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、PLZT(ジルコン酸チタン酸鉛ランタン)、及び石英系の材料、並びにこれらの材料を組み合わせた基板が利用可能である。特に、熱処理によってバッファ層内にLiを含有させる場合には、ニオブ酸リチウム(LN)結晶などLiを豊富に含む基板が好適に利用される。
【0028】
基板に光導波路を形成する方法としては、Tiなどを熱拡散法やプロトン交換法などで基板表面に拡散させることにより形成することができる。また、光導波路以外の基板をエッチングしたり、光導波路の両側に溝を形成するなど、基板に光導波路に対応する部分を凸状としたリッジ形状の導波路を利用することも可能である。リッジ形状の場合には、導波路近傍の電界効率が高いため、Liの移動が起こりやすいため、本発明をより好適に適用することが可能である。
【0029】
光導波路素子では、基板1上に信号電極3や接地電極4などの変調電極が形成される。このような電極は、Ti・Auの電極パターンの形成及び金メッキ方法などにより形成することが可能である。
【0030】
光導波路2と変調電極(3,4)との間には、バッファ層5が設けられている。バッファ層は、光導波路形成後に、主に平行平板型のマグネトロンスパッタでSiOのターゲットを用いてスパッタリングにより0.5μmから1.0μm程度のSiO2膜を形成する。特に、SiOターゲットは、DCドリフトの特性安定化のために、膜の抵抗値を下げる目的でInやTiなどの金属を微量Dopeしたものを使用することが可能である。
【0031】
本発明の光導波路素子では、バッファ層内にLiの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となる領域を形成することで、電界によるLiの移動を抑制している。しかも、バッファ層におけるLiを1×1021(atoms/cm)以上含有する領域の厚みが、膜厚方向に1/4以上を占めることで、DCドリフトの安定化をより確実に実現することが可能となる。
【0032】
バッファ層内にLiを含有させる方法として、電気光学効果を有する基板であるニオブ酸リチウム基板などからは、Liが豊富に供給でき、SiOを主に含むバッファ層を形成した後、基板全体を熱処理することで、容易にバッファ層内にLiを含有させることができる。光デバイスに使用されるバッファ層の材質であるSiOなどは拡散係数が大きく、Liは容易に拡散することが可能である。
【0033】
また、Liの含有量の制御においては、熱処理温度で容易にコントールでき、400〜1000℃の範囲の温度であれば、Liを十分拡散させることが可能である。特に、600℃以上で熱拡散させると、1×1021(atoms/cm)以上含有する領域を容易に形成することが可能である。熱処理温度は、数度単位では無く、もっと粗い温度制御でもLi拡散をコントロールすることが可能である。
【0034】
Liは、SiO内で可動するイオンでもあり、Liの量によりバッファ層の抵抗率や静電容量値もコントロールされる。Liは、熱処理なしや200℃程度の低温でもバッファ層内に進入するが、バッファ層の密度やLiと酸素の結合状態によりLiがバッファ層内で移動度が異なる。本発明では、400〜1000℃、好ましくは600℃以上の酸素雰囲気中で熱処理することで、Li−Oの結合が強まり、また、バッファ層自体が緻密になる。その結果、Liの移動度を小さくし、DCドリフトの悪化要素となる電界によるLiの移動を抑制することが可能となる。
【0035】
図3〜図6は、LN基板上にSiOのバッファ層を0.6〜0.8μm程度形成したものを、200℃,500℃,600℃及び700℃で熱処理を行い、バッファ層内におけるLiの含有量の分布を計測したグラフである。
【0036】
図3は、200℃で熱処理した場合であるが、バッファ層におけるLiの含有量は、1×1019(atoms/cm)以下となっている。図4は、500℃で熱処理した場合であるが、バッファ層におけるLiの含有量は、1×1021(atoms/cm)以上の領域の厚みが0.4μm程度となっている。図5は、600℃で熱処理した場合であるが、バッファ層におけるLiの含有量は、1×1021(atoms/cm)以上の領域の厚みが0.6μm程度となっている。さらに、図6は、700℃で熱処理した場合であるが、バッファ層におけるLiの含有量は、1×1021(atoms/cm)以上の領域の厚みが0.8μm程度とほぼ全てのバッファ層内に広がっている。
【0037】
図7では、熱処理を行わない光導波路素子と、300℃又は600℃で熱処理を行った光導波路素子について、150℃の温度環境におけるDCドリフトの様子を示したグラフである。熱処理を行わない光導波路素子や300℃で熱処理を行った光導波路素子と比較し、600℃で熱処理した光導波路素子は、同じ試験環境下でのDCドリフトが減少しており、特性が安定化していることが容易に理解される。同様に、実験を行った結果、400℃以上で熱処理を行なった場合には、DCドリフトの減少が見られ、特に600℃以上の場合では、ほぼ同じ結果が得られた。なお、1000℃を超える場合には、Liの拡散効果に違いは無く、むしろ、Ti熱拡散で光導波路を形成しており、Tiの拡散が進行するなどの弊害も発生する。
【0038】
バッファ層にLiを含有させる方法としては、さらに、熱処理に際して、LiClやLiOなどLiを豊富に含む材料を一緒の雰囲気中で熱処理することで、バッファ層の表面からもLiの侵入を促進でき、DCドリフトの特性を安定化した光導波路素子を効率的に製造することが可能となる。
【0039】
また、基板に光導波路を形成した後、その上にSiOを主原料とするバッファ層をスパッタ法・蒸着法・CVD法等の真空成膜法で形成する。特に、好ましくはスパッタ法で形成する。このバッファ層を形成する際に、成膜材料、例えばスパッタ法のターゲットにLiOなどのLiを含む材料を混ぜ、該バッファ層のLiの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となるよう形成することも可能である。バッファ層を形成する際に予めLiを含有させることができ、製造工程を複雑化させず、DCドリフトの特性を安定化した光導波路素子を効率良く製造することができる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
以上説明したように、本発明によれば、DCドリフトを安定化し、製造工程も複雑化せず、製品の特性も精度良くコントロール可能な光導波路素子及びその製造方法を提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0041】
1 電気光学効果を有する基板
2 光導波路
3 信号電極
4 接地電極
5 バッファ層
6 Li含有領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子において、
該バッファ層の該基板側には、Liの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となることを特徴とする光導波路素子。
【請求項2】
請求項1に記載の光導波路素子において、該バッファ層におけるLiを1×1021(atoms/cm)以上含有する領域の厚みが、膜厚方向に1/4以上を占めることを特徴とする光導波路素子。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の光導波路素子において、該バッファ層には、In又はTiの少なくともいずれかがドープされていることを特徴とする光導波路素子。
【請求項4】
電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子の製造方法において、
少なくとも該バッファ層を形成した後、主に酸素雰囲気中で、400〜1000℃で熱処理することによって、該バッファ層の該基板側には、Liの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となる領域を形成することを特徴とする光導波路素子の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の光導波路素子の製造方法において、該熱処理に際して、Liを含む材料を一緒の雰囲気中で熱処理することを特徴とする光導波路素子の製造方法。
【請求項6】
電気光学効果を有する基板と、該基板に形成された光導波路と、該光導波路の上に形成されたSiOを主原料とするバッファ層と、該バッファ層上に形成され、該光導波路を伝搬する光波を変調する変調電極とを有する光導波路素子の製造方法において、
該バッファ層を真空成膜法で形成する際に、成膜材料にLiを含む材料を混ぜ、該バッファ層のLiの含有量が1×1021(atoms/cm)以上となるよう形成することを特徴とする光導波路素子の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−79990(P2013−79990A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218429(P2011−218429)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000183266)住友大阪セメント株式会社 (1,342)
【Fターム(参考)】