説明

加工装置

【課題】光学エンジンの使用率を上げることにより、作業能率を高める。
【解決手段】加工領域に対向して設けられ光源からの光を加工対象物に照射する照射手段。照射手段に対向する加工領域と隣接する第1のアライメント撮像領域および加工対象物が載置された第1のXYテーブル。第1のアライメント撮像領域の反対側に隣接する第2のアライメント撮像領域および加工対象物が載置された第2のXYテーブル。第1、および第2のアライメント撮像領域に対向してそれぞれ設けられ、加工対象物上のアライメントマークを撮像する撮像装置と、撮像装置で撮像されたアライメントマークの座標値と設計上のアライメントマークの座標値とに基づき加工対象物における最終的な加工位置の座標値を演算する画像処理装置と、を備え、アライメント作業が終了した第1のXYテーブル上または第2のXYテーブル上の加工対象物のいずれか一方を照射手段によって加工する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パターンマスクに代えて空間的光変調器(Digital Micromirror
Device−以下、「DMD」という。)を用いてプリント基板、半導体、液晶表面の感光性ドライフィルムまたは液状レジスト等が塗布された露光対象物(以下、「ワーク」という。)に紫外光等の光により電気回路等を露光(描画)するマスクレス露光装置等の加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、DMDを用いた従来の露光装置が開示されており、図5は当該露光装置の全体構成図である。光源21から出力された光はコリメータレンズ22により平行光21aに変換されてDMD23に入射する。DMD23には、正方形のマイクロミラーが多数配列されている。DMD23はDMD制御装置24に接続されており、DMD制御装置24は、DMD23の各マイクロミラーを個別にオンオフ制御(回転制御)する。DMD制御装置24は制御装置50に接続されている。そして、マイクロミラーがオンの場合、平行光21aは入射したマイクロミラーにより反射され、各マイクロミラー毎に設けられたマイクロレンズ25により集光されて基板26に入射し、マイクロミラーがオフの場合は基板26から離れた位置に入射する。マイクロレンズ25は、マイクロミラーによって反射された平行光21aを各辺方向に収束させ、基板26上でそれぞれ1辺が数μmの大きさのスポットにする。
【0003】
XYθテーブル30は、ベース29上をX方向に移動自在なXテーブル31と、Xテーブル31上をY方向に移動自在のYテーブル32と、Yテーブル32上にXY平面内で回転自在に支持されたθテーブル33とから構成されている。θテーブル33の回転の中心は、Yテーブル32の中心に合わせてある。θテーブル33はエンコーダを備えるモータにより位置フィードバック制御され、0.05度の精度で回転方向に位置決めされる。また、Xテーブル31とYテーブル32はそれぞれ図示を省略する直線案内装置に支持され、図示を省略するリニアスケールにより位置フィードバック制御され、±1μmの精度で位置決めされる。
【0004】
吸着テーブル34はθテーブル33上に固定されている。吸着テーブル34の表面には内部の空洞部に連通する多数の穴が設けられており、前記空洞部は真空源35に接続されている。基板26は、吸着テーブル34上に吸着されて固定されている。なお、基板26の表面四隅にはアライメントマーク(位置決めマーク)が設けられている。
【0005】
また、XYθテーブル30と対向する位置に、CCDカメラ40が配置されている。CCDカメラ40の光軸はXYθテーブル30の表面に垂直である。CCDカメラ40は、基板26のアライメントマークの座標位置を測定するために使用する。CCDカメラ40は、画像処理装置41を介して制御装置50に接続されている。
【0006】
【特許文献1】特開2007−219011号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
マスクレス露光装置においては光学エンジンが設けられ、光源からの光は、この光学エンジンによって露光対象物における所定の位置に照射される。光学エンジンは、DMD、DMD制御装置、並びにマイクロレンズ等の光学部品から構成される。この光学エンジンは高価なものであり、露光装置全体に占めるその価格の割合が半分を超えることもあり得る。
【0008】
例えば特許文献1に開示されたマスクレス露光装置においては、1つのXYθテーブルおよびCCDカメラを備えている。従って、ワークおよびワークにおける露光位置等のアライメント作業をしている間は光学エンジンを使用した露光動作を行うことが不可能である。結果として、光学エンジンを使用しないワークの搬入・搬出およびCCDカメラ、照明装置および画像処理装置等を使用してのアライメント作業時間(アライメント時間)と、光学エンジンを使用する露光作業時間とがほぼ同じにしかならない場合があった。
【0009】
本発明が解決しようとする課題には上記の問題点が挙げられ、光学エンジンの使用率を上げることにより、作業能率を高めることが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、加工領域に対向して設けられ光源からの光を加工対象物に照射する照射手段と前記加工対象物とを相対的に移動させ、前記光を前記加工対象物の表面に入射させて前記表面を加工する加工装置において、前記照射手段に対向する加工領域と前記加工領域に隣接する第1のアライメント撮像領域との領域内をX方向およびY方向に移動自在に設けられ、その上に載置された前記加工対象物を前記照射手段に対して位置決めする第1のXYテーブルと、前記加工領域と前記加工領域に対して前記第1のアライメント撮像領域の反対側に隣接する第2のアライメント撮像領域との領域内をX方向およびY方向に移動自在に設けられ、その上に載置された前記加工対象物を前記照射手段に対して位置決めする第2のXYテーブルと、前記第1のアライメント撮像領域および前記第2のアライメント撮像領域に対向してそれぞれ設けられ、前記加工対象物上のアライメントマークを撮像する撮像装置と、前記撮像装置で撮像された前記アライメントマークの座標値と設計上のアライメントマークの座標値とに基づき前記加工対象物における最終的な加工位置の座標値を演算する画像処理装置と、を備え、アライメント作業が終了した前記第1のXYテーブル上または前記第2のXYテーブル上の前記加工対象物のいずれか一方を前記照射手段によって加工することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
一方のXYテーブルで加工動作を行っている時に他方のXYテーブルにおいて次のワークのアライメント作業、ワークの搬入・搬出を行うことができる。従って、光学エンジンの使用率を上げて加工装置における作業能率を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図1〜図3を参照して説明する。ここでは、加工装置としてマスクレス露光装置(以下、露光装置と称する)について説明する。まず、全体構成について説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る露光装置の簡略正面図である。図2(a)、図2(b)は、図1におけるXYθテーブル1L、1Rの部分拡大図である。また、図3は、本発明に係る露光装置の平面図である。露光装置中央部には、光学エンジン(照射手段)4が配置される。ベース8上には、XYθテーブル1L、1Rが光学エンジン4に対して図1において左右にそれぞれ配置されている。XYθテーブル1L、1Rは、直線案内装置によってX方向、Y方向に移動自在である。
【0014】
次に詳細を説明する。XYθテーブル1L、1Rについて説明する。XYθテーブル1LはYテーブル1al、Xテーブル1bl、θテーブル1clから、XYθテーブル1RはYテーブル1ar、Xテーブル1br、θテーブル1crから構成される。本実施例における露光装置は、X方向およびY方向への直線案内装置を有しており、XYθテーブル1L、1RそれぞれのYテーブル1al、1arは、図示しない駆動装置によってY方向に対して共通の軌道11上を移動する。Yテーブル1alは、図3に示す範囲(Y1+Y)を移動領域としており範囲(Y1+Y)をY方向に移動自在である。また、Yテーブル1arは、図3に示す範囲(Y2+Y)を移動領域としており範囲(Y2+Y)をY方向に移動自在である。Yテーブル1al、1arは、それぞれその上にX方向への軌道12L、12Rを有しており、この軌道12L、12RによってXテーブル1bl、1brはX方向に移動自在である。Xテーブル1bl、1brは、その上にXY平面内で回転自在に支持されたθテーブル1cl、1crをそれぞれ有している。Xテーブル1bl、1br、θテーブル1cl、1crは、図3に示す範囲X1をX方向の移動領域としており範囲X1をX方向に移動自在である。
【0015】
XYθテーブル1L、1Rは、θテーブル1cl、1cr上に固定された吸着テーブル2L、2Rをそれぞれ有している。θテーブル1cl、1crは、上下方向(Z軸方向)に移動自在である。また、吸着テーブル2L,2Rは、その上にワークを固定するための負圧吸着機構およびクランプを有している。そして、上述のX方向、Y方向へのXYθテーブル1L,1Rの駆動装置は、例えばリニアモータまたはモータとボールスクリューとから構成される。
【0016】
図3におけるX方向を長さ方向、Y方向を幅方向とする。図3において、幅Y、長さX1の領域が露光領域(加工領域)であり、幅Y1、長さX1の領域が第1のアライメント撮像領域であり、幅Y2、長さX1の領域が第2のアライメント撮像領域である。長さX1は、Yテーブル1al、1arの長さによって定められる。また、露光領域の幅Yは、例えばワークの幅の最大値がXYθテーブルの幅Ytと等しい場合、2Yt≦Yであるように設定される。第1および第2のアライメント撮像領域の幅Y1、Y2は、少なくともXYθテーブルの幅Ytより大に設定される。
【0017】
XYθテーブル1Lは、吸着テーブル2L上に載置されたワークを吸着テーブル2Lから持ち上げるように動作するリフタ9を備えている。
ここで、リフタ9について説明する。リフタ9は、XYθテーブル1Lおよびその上に固定された吸着テーブル2L内に設けられ、吸着テーブル2L上に載置されたワークを図示しない駆動装置によってワーク下部から押し上げて吸着テーブルから離間させるように動作する。図2(a)において、ワーク10がリフタ9によって吸着テーブル2Lから持ち上げられている様子を示している。リフタ9とワーク10との接触面の形状、大きさおよび接触位置等は必要に応じて変更することが可能である。図示の場合、シリンダ(図示せず)を使用したピストン動作によってリフタ9は上昇し、ワーク10を持ち上げる。リフタ9を上昇させる際には、ワーク10は常に吸着テーブル2Lに対して平行に保たれる。
また、XYθテーブル1L、1Rの上方にはそれぞれ、ワークに設けられたアライメントマークの位置を検出するための光学アライメント装置(または撮像装置)3L、3Rが配置されている。光学アライメント装置3L,3Rはそれぞれ、2つのCCDカメラおよび照明装置を備え、ワークの4隅に設けられたY方向の一対のアライメントマークをCCDカメラで2個同時に撮像を行う。ワークの4隅に設けられるアライメントマークは、表面および裏面共に例えばドリルによる貫通穴、レーザマーキング等で設けられている。また、光学アライメント装置3L、3Rそれぞれには画像処理装置(図示せず)が接続されている。画像処理装置は光学アライメント装置3L、3Rそれぞれに対して設けられても良いし、共通であっても良い。この画像処理装置は、CCDカメラで撮像されたアライメントマークの実際の座標値を求めた後、アライメントマークの実際の座標値と設計上のアライメントマークの座標値に基づき、最終的な露光位置(露光スポット)のXY座標を演算する。当該最終的な露光位置のXY座標に基づいてXYθテーブルの位置制御が行われる。
【0018】
図1において、光学エンジン4の後方には反転搬送装置5が設けられている。この反転搬送装置5は、図示を省略するモータ等に接続された回転軸7を有しており、その回転軸7と共に回転することができるハンド6を有している。ハンド6は吸着面6aを有しており、吸着面6a上にワーク10を吸着固定することができる。ハンド6は、その待機状態において吸着面6aが吸着テーブル2Lおよび2Rの表面に対して平行、上向きとなっている。また、反転搬送装置5は、XYθテーブル1L、1RをY方向に案内する軌道11とは別であるY方向への軌道5aに支持されており、Y方向に所定の範囲内で移動自在である。
図3に示すように、制御装置13はXYθテーブル1L、1R、反転搬送装置5およびリフタ9等の制御を行う。
【0019】
次に、本実施形態における露光装置の動作を図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、XYθテーブル1Lを、XYθテーブル1Lにおける搬入位置1La(図3参照)に移動した後(S100)、吸着テーブル2L上に、図示しないワーク搬入装置によってワーク10を搬入する(S105)。ワーク10搬入後、吸着テーブル2Lの負圧吸着およびクランプによってワーク10を吸着テーブル2L上に固定する。光学アライメント装置3Lにおける2つのCCDカメラの光軸を、ワーク10の2つのアライメントマークにそれぞれ合わせるようにXYθテーブル1Lを移動して撮像する(S110)。残りの2つのアライメントマークについても同様に行う。その後、CCDカメラで測定したアライメントマークの実際の座標値と設計上のアライメントマークの座標値とに基づき、XYθテーブル1Lの位置補正を行うと共に、露光位置座標についての最終的なデータを求める。その後、XYθテーブル1Lを露光スキャン位置に移動させ(S120)、最終的なデータに基づいてXYθテーブル1L、DMDを制御してスキャン露光を行う(S125)。スキャン露光終了後、XYθテーブル1Lをその搬出位置1La(図3参照)に移動する(S130)。次に、吸着テーブル2Lの負圧吸着およびクランプを解除して、リフタ9によりワーク10を平行に持ち上げて、吸着テーブル2Lとワーク10との間に空間Sを形成する(図2a参照)。
【0020】
反転搬送装置5は、ハンド6を水平な状態にして軌道5aの中央部(Y方向の中央部)である待機位置からY方向に移動し、吸着テーブル2Lとワーク10との間に形成された空間Sにハンド6を差し込む。空間Sへのハンド6の差し込み後、ハンド6の吸着面6aによりワーク10をハンド6に吸着させる(S200)。必要であればリフタ9を下げワーク10とハンド6とのギャップを小さくしてからワーク10をハンド6に吸着させても良い。図2(b)は、この時の状態を示した図である。その後、制御装置13はリフタ9を元の位置に戻し、XYθテーブル1Lを搬入位置1Laに移動させ、次のワーク10がある場合には次のワーク10の搬入動作を行う。引き続いて、次のワーク10のアライメント作業が行われる。
【0021】
反転搬送装置5は、ワーク10吸着後にハンド6を例えば45度上方方向に回転させた状態でXYθテーブル1Rにおける搬入位置1Ra方向に移動し、XYθテーブル1Rがその搬入位置1Raに移動してワークの受け取り準備が整うまで待機する。XYθテーブル1Rのワーク受け取り準備完了後、反転搬送装置5はそのハンド6をさらに回転させてXYθテーブル1R上にワーク10を載置する(ワーク10は反転して載置される)(S210)。吸着テーブル2Rが負圧吸着およびクランプを動作させてワーク10をその上に固定した後、反転搬送装置5はワークに対する吸着を切ってそのハンド6を上方方向に回転して(例えばハンド6がXYθテーブル1Rに対して垂直になる角度である90度まで)待機位置に移動する。
【0022】
ワーク10が反転されて載置固定されたXYθテーブル1Rは、光学アライメント装置3RによりXYθテーブル1Lの場合と同様にワーク裏面の4隅に設けられたアライメントマークによるアライメント動作を行う。すなわち、光学アライメント装置3Rにおける2つのCCDカメラの光軸を、ワーク裏面の2つのアライメントマークの中心にそれぞれ合わせるようにXYθテーブル1Rを移動し、当該2つのアライメントマークをそれぞれ撮像する(S305)。残りの2つのアライメントマークについても同様に行う。その後、CCDカメラで測定したアライメントマークの実際の座標値と設計上のアライメントマークの座標値に基づき、XYθテーブル1Rの位置補正を行うと共に、露光位置座標についての最終的な補正データを求める(S310)。その後、XYθテーブル1Rを露光スキャン位置に移動し(S315)、当該補正データに基づいてXYθテーブル1R、DMDを制御してスキャン露光を行う(S320)。スキャン露光終了後、XYθテーブル1Rをその搬出位置1Ra(図3参照)に移動する(S325)。次に、XYθテーブル1Rにおける吸着テーブル2Rの負圧吸着およびクランプを解除して、図示しないワーク搬出装置によってワークを搬出する(S330)。一方、XYθテーブル1Lにおいては、ステップ100(S100)〜ステップ115(S115)の動作が行われる。
つまり、一方のXYθテーブルで露光動作を行っている時に他方のXYθテーブルにおいて次のワークのアライメント作業を行うことができる。
以上の動作が露光するワーク10がなくなるまで続けられる。
【0023】
本実施例においては、XYθテーブル1Lのみがリフタ9を備えている構成を示したが、XYθテーブル1Rにもリフタ9を設けても良い。
【0024】
本願のマスクレス露光装置においては、2つのXYθテーブルと反転搬送装置とを有することによりワークの表面および裏面の露光が1つの装置で可能であり、ワーク表面露光とワーク裏面露光とを交互に行うことができる。
【0025】
以上のように、本願の実施例による露光装置によれば、1つの装置においてワーク表面のアライメントおよび露光、ワーク反転、ワーク裏面アライメントおよび露光を行うことができる。つまり、一方のXYθテーブルでワークの露光動作を行っている間に、他方のXYθテーブルで次のワークのアライメント作業を終了させておくことができるので直ちに露光動作を行うことができ、光学エンジンの使用率を上げてマスクレス露光装置における作業能率を高めることができる。
【0026】
また、反転搬送装置5を使用してワークを反転する必要がなく、異なるワークをXYθテーブル1L、1Rにおいて交互に露光する場合においても同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0027】
また、本実施例においては、加工装置を加工面が床と平行になるように構成したが、加工面が床に対して垂直になるように構成しても良い。
【0028】
また、本願におけるマスクレス露光装置においてはθテーブルを設けているが、ワークの回転方向への位置決めは、加工部の座標値データを回転方向に補正しても良いため、必ずしもθテーブルを有する必要はない。
【0029】
さらに、本願におけるマスクレス露光装置においては、光源からの光を位置決めしてワークに露光するために、DMDを含む光学エンジンを使用しているが、これに限定されるものではなく、例えばポリゴンミラーを使用して光源からの光を位置決めする場合にも適用できることは言うまでもない。
【0030】
また、例えばレーザ加工機のようなレーザ光を直接照明する場合にも本願に係る発明が適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係るマスクレス露光装置の簡略正面図である。
【図2】本発明に係るマスクレス露光装置におけるXYθテーブルおよび反転搬送装置の動作説明図である。
【図3】本発明に係るマスクレス露光装置の平面図である。
【図4】本発明に係るマスクレス露光装置における露光動作を示すフローチャートである。
【図5】従来のマスクレス露光装置の全体構成図である。
【符号の説明】
【0032】
1L、1R XYθテーブル
3L、3R 光学アライメント装置
4 光学エンジン
5 反転搬送装置
6 ハンド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加工領域に対向して設けられ光源からの光を加工対象物に照射する照射手段と前記加工対象物とを相対的に移動させ、前記光を前記加工対象物の表面に入射させて前記表面を加工する加工装置において、
前記照射手段に対向する加工領域と前記加工領域に隣接する第1のアライメント撮像領域との領域内をX方向およびY方向に移動自在に設けられ、その上に載置された前記加工対象物を前記照射手段に対して位置決めする第1のXYテーブルと、
前記加工領域と前記加工領域に対して前記第1のアライメント撮像領域の反対側に隣接する第2のアライメント撮像領域との領域内をX方向およびY方向に移動自在に設けられ、その上に載置された前記加工対象物を前記照射手段に対して位置決めする第2のXYテーブルと、
前記第1のアライメント撮像領域および前記第2のアライメント撮像領域に対向してそれぞれ設けられ、前記加工対象物上のアライメントマークを撮像する撮像装置と、
前記撮像装置で撮像された前記アライメントマークの座標値と設計上のアライメントマークの座標値とに基づき前記加工対象物における最終的な加工位置の座標値を演算する画像処理装置と、を備え、
アライメント作業が終了した前記第1のXYテーブル上または前記第2のXYテーブル上の前記加工対象物のいずれか一方を前記照射手段によって加工することを特徴とする加工装置。
【請求項2】
前記第1のXYテーブル上に載置された前記加工対象物を反転させて前記第2のXYテーブル上に載置する反転搬送装置をさらに備え、前記加工対象物の表面および裏面を加工することを特徴とする請求項1記載の加工装置。
【請求項3】
前記第1および第2のXYテーブルは、前記Y方向への案内装置が共通であることを特徴とする請求項1または2記載の加工装置。
【請求項4】
前記反転搬送装置は吸着手段を備え、前記第1のXYテーブルは、前記第1のXYテーブル上に載置された前記加工対象物を持ち上げるリフタを備え、当該持ち上げられた加工対象物は、前記反転搬送装置の前記吸着手段によってその裏面を吸着されて反転されることを特徴とする請求項2記載の加工装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−223447(P2009−223447A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−65043(P2008−65043)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(000233332)日立ビアメカニクス株式会社 (237)
【Fターム(参考)】