説明

携帯端末機用スイング式カバー開閉装置

【課題】携帯端末機用スイング式カバー開閉装置を提供する。
【解決手段】本発明の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100は、本体ケース10と、本体ケース10に回転可能に装着されるカバーケース30と、カバーケース30の回転によってそのカバーケース30に弾発力を提供する弾性ユニット70とを含み、弾性ユニット70は、本体ケース10に回転可能に連結されるハウジング71と、ハウジング71の内部にスライディング及びロッキング可能に結合され、カバーケース30に回転可能に連結されるスライド部材81と、ハウジング71の内部に設置されてスライド部材81に弾発力を発揮するスプリング部材91とを含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の例示的な実施例は携帯用端末機用カバー開閉装置に関するものであって、より詳しくは、携帯端末機のカバーを半自動的に時計回りまたは反時計回りの方向に回転させられるようにする携帯端末機用スイング式カバー開閉装置に係わる。
【背景技術】
【0002】
一般に、固定された場所でというより、移動中に通信及び放送などのサービスを無線で利用するためには、携帯電話、PDA、ノートパソコン、及びDMBフォーンなどの携帯端末機が多く使用される。
【0003】
前記携帯端末機は、情報化時代に応じた生活の便宜性を享受するためになくてはならない重要な必需品の一つになっており、特に、携帯電話機の場合は小学生、中学生、高校生から老人まで、普及対象が非常に広範囲である。
【0004】
前記のように携帯端末機は、最近になって需要量と使用者層が急激に増加するに伴って、これを利用する消費者の立場では、新しいデザインや機能が付与された製品を期待し続けている。
【0005】
前記携帯端末機は、キーパッドが備えられる本体と、ディスプレイ用液晶が備えられるカバーが相互開閉可能に結合され、通常、本体に対するカバーの開閉構造によって、フォルダー方式、ヒンジ方式、スライディング方式、及びスイング方式などに区分される。
【0006】
そして、最近、DMB(digital multimedia broadcasting)サービスが商用化されるに伴って、写真及び動画などのマルチメディアを便利に鑑賞することができるように、カバーを本体に対して所定の角度に回転させる場合、本体とカバーの間に形成されるスイング装置によって半自動的に回転されると共にカバーが本体に対して開放される構造を有するスイング式カバー開閉装置が消費者に大人気である。
【0007】
しかし、従来の技術による大部分の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置は半自動的にカバーを開閉するように構成されるために、製品の大きさ及び厚さ、部品数などが増加するという問題点があり、これは携帯端末機の小型化及びスリム化の障害要因となっているので、このような問題点を解決するための技術開発が切実に要求されている。
【0008】
また、従来の技術では、通常、面接触方式のカム及び弾性部材を採用してカバーを半自動的に開閉させる構造であるため、全体的な構造が複雑であり、カムの面接触によるカバーの開閉作動が安定的でないという問題点を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の例示的な実施例は前記の問題点を改善するために発明されたものであって、カバーの開閉動作が滑らかで安定的であり、耐久性が向上し、簡単な構造で携帯端末機のスリム化及び軽量化を実現することができる携帯端末機用スイング式カバー開閉装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置は、携帯端末機の本体に構成され、一側に貫通部を形成している本体ケースと、前記携帯端末機のカバーに構成され、前記貫通部を貫通する中空軸部が一体に突出して形成され、前記中空軸部を通じて前記本体ケースに回転可能に装着されるカバーケースと、前記本体ケース及び前記カバーケースに両端部が各々回転可能に結合され、前記カバーケースの回転によってそのカバーケースに弾発力を提供する弾性ユニットとを含み、前記弾性ユニットは、前記本体ケースに第1ヒンジピンによって回転可能に連結されるハウジングと、前記ハウジングの内部にスライディング及びロッキング可能に結合され、第2ヒンジピンによって前記カバーケースに回転可能に連結されるスライド部材と、前記ハウジングの内部に設置されて前記スライド部材に弾発力を発揮する複数のスプリング部材とを含んで構成される。
【0011】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記本体ケースには、少なくとも90度以上の軌跡を描く円弧形状のレール部が前記貫通部の周辺側に形成され、前記レール部の両端部に係止部が各々形成され、前記レール部に対応して、前記カバーケースの下部面には、前記レール部に沿ってスライディングされる突起形態のストッパーが一体に形成されることができる。
【0012】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置は、前記貫通部の下部面周辺部分に回転可能に支持された状態で、前記貫通部を通じて前記中空軸部に嵌合される環形態の回転支持部材をさらに含むことができる。
【0013】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記カバーケースの中空軸部には、前記回転支持部材が嵌合される装着端を周方向に沿って形成し、前記装着端には少なくとも一つのキー突起が一体に形成され、前記回転支持部材には、その内周面に前記キー突起と形態の結合をなすキー溝が形成されることができる。
【0014】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記回転支持部材は、前記貫通部の下部面周辺部分を支持する支持リブを一体に形成することができる。
【0015】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記貫通部の下部面周辺部分には、前記支持リブがスライディング可能なスライディング溝が形成されることができる。
【0016】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記本体ケースには、前記ハウジングの回転軌跡に相応する装着ホールが貫通して形成されることができる。
【0017】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記本体ケースには、前記カバーケースの予め設定された回転角度を制御する補助ストッパーをさらに含み、前記補助ストッパーは前記装着ホールの両側孔端からなるのが好ましい。
【0018】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記ハウジングは、プレート形態に形成され、前記各スプリング部材を装着するための複数のスプリング装着溝を幅方向に沿って連続的に形成し、前記各スプリング装着溝と連結されると共に前記スライド部材と形態の結合をなすガイド溝を形成し、その両側に前記ガイド溝と連結される長孔形態のロッキングホールを形成することができる。
【0019】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記スライド部材は、前記ガイド溝に嵌合される板形状からなり、前記ハウジングの両側のスプリング装着溝に装着された前記各スプリング部材に嵌合される一対の支持ピンを一体に形成し、前記各支持ピンには、前記ロッキングホールに結合されるロッキング突起が一体に形成されることができる。
【0020】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記本体ケース及び前記ハウジングには、前記第1ヒンジピンを結合するための第1及び第2ヒンジホールが各々形成され、前記カバーケース及び前記スライド部材には、前記第2ヒンジピンを結合するための第3及び第4ヒンジホールが各々形成され、前記スライド部材は、前記貫通部の上部面周辺部分で支持されるのが好ましい。
【0021】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置は、前記カバーケースが予め設定された角度で回転する場合、前記カバーケースを上側方向に浮上させるために、前記カバーケースには、前記中空軸部の外側周辺に沿って第1カム面を有する第1カム部が一体に形成され、前記本体ケースには、前記第1カム部に対応して、前記貫通部の上部面周辺に沿って前記第1カム面と相互面接触する第2カム面を有する第2カム部が一体に形成されることができる。
【0022】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置は、前記カバーケースの開閉時、前記本体ケースと前記カバーケースの間に所定のギャップを形成するために、前記支持リブの上面には第3カム面からなる第3カム部が形成され、前記第3カム部に対応する前記貫通部の下部面周辺部分には前記第3カム面と相互面接触する第4カム面を有する第4カム部が一体に形成されることができる。
【0023】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記カバーケースの中空軸部には、前記第1カム部の内側に前記回転支持部材が嵌合される装着端を形成し、前記装着端には少なくとも一つのキー突起が一体に形成され、前記回転支持部材には、前記第3カム部の内側周辺部に前記キー突起と形態の結合をなすキー溝が形成されることができる。
【0024】
前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、前記各カム部のカム面には90度の間隔で凸区間を形成し、これら凸区間の間に凹区間を各々形成することができる。
【発明の効果】
【0025】
前述のような本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置によれば、携帯端末機のカバーを回転させるための構成を本体ケース及びカバーケースに一体に形成し、その本体ケースに弾性ユニットを構成することはもちろん、本体ケースに弾性ユニットを装着するための装着ホールを形成することによって、全体的な装置の厚さが薄くなるので携帯端末機のスリム化及び軽量化に有利であることはもちろん、その携帯端末機の設計が簡単かつ容易に行われる。
【0026】
また、本実施例では、カム構造による面接触方式の従来の技術と異なって耐久性が向上され、簡単な構造でカバーをより滑らかく安定的に開閉させることが可能である。
【0027】
さらに、本実施例では、カバーの開閉時にそのカバーを浮上させることができ、カバーケースと本体ケースの間に所定のギャップを形成することにより、カバーケース及び本体ケースで発生する摩擦騒音及びスクラッチ損傷などを減少させることができ、これらケースの揺動を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置を示した平面構成図である。
【図2】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線における断面構成図である。
【図4】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置に適用される本体ケースの上部面を示した斜視図である。
【図5】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置に適用されるカバーケースの上部面を示した斜視図である。
【図6】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置に適用される本体ケースの下部面を示した斜視図である。
【図7】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置に適用される本体ケースの下部面を示した斜視図である。
【図8】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置に適用される弾性ユニットの構成を示した分解斜視図である。
【図9】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、携帯端末機のカバーを90度に開放した状態を示した平面構成図である。
【図10】本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置において、携帯端末機のカバーを180度に開放した状態を示した平面構成図である。
【図11】本発明の例示的な他の実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置を示した分解斜視図である。
【図12】本発明の例示的な他の実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置に適用されるカバーケースの下部面を示した斜視図である。
【図13】本発明の例示的な他の実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置に適用される本体ケースの下部面を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野にて通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は多様な相違した形態に具現されることができ、ここで説明する実施例に限られない。
【0030】
図1は、本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置を示した平面構成図であり、図2は、本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置の分解斜視図であり、図3は、図1のA−A線における断面構成図である。
【0031】
図面を参照すれば、本発明の例示的な実施例によるスイング式カバー開閉装置100が適用される携帯端末機1として、キーパッドなどが構成される本体3、及びディスプレー部などが構成されるカバー5からなる携帯電話機が挙げられる。
【0032】
このような携帯端末機1は、本実施例によるスイング式カバー開閉装置100によって、カバー5を所定の角度で時計回りあるいは反時計回り方向に回転させられる構造からなる。
【0033】
前記携帯端末機1は、本体3とカバー5がほぼ正四角形からなる。
【0034】
そして、本実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100は、本体3とカバー5の間でこれらの一側角部分(携帯端末機を立てた時の上側角部分)に構成される。
【0035】
ここで、このような本発明の例示的な実施例によるスイング式カバー開閉装置100は、前述の携帯電話機に適用されることに特に限定されず、PDA、PMP、DMBなどのような各種携帯端末機に適用されることもできる。
【0036】
本実施例による前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100は耐久性が向上し、カバー5の開閉動作が滑らかく安定的であり、カバー5を半自動的に回転させることができ、簡単な構造で携帯端末機1のスリム化及び軽量化を図れる構成からなる。
【0037】
このような携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100は、基本的に、本体ケース10、カバーケース30、回転支持部材50、及び弾性ユニット70を含んで構成される。これを各構成別により詳しく説明すれば次の通りである。
【0038】
本実施例において、前記本体ケース10は板形状からなり、携帯端末機1の本体3に配置される。
【0039】
前記本体ケース10は、前面(本体ケースを立てた時の前面)の上側角部に貫通部11を形成している。
【0040】
このような貫通部11は後述のカバーケース30の中空軸部31が貫通できる円形の孔からなる。
【0041】
そして、前記本体ケース10は、図4に示されたように、その上部面において貫通部11の周辺部分に所定の幅を有する周辺突起13が突出して形成される。
【0042】
また、前記本体ケース10には、後述の弾性ユニット70の一側端部を回転可能にヒンジ結合するための第1ヒンジホールH1を形成している。
【0043】
さらに、ボルト及びリベットなどのような締結部材(図示せず)によって、前記本体ケース10にキーパッドなどを設置して携帯端末機1の本体3を構成するために、その本体ケース10に多数の締結孔(図示せず)が形成されていることは明らかである。
【0044】
さらに、前記本体ケース10は、周辺突起13の外側に少なくとも90度以上の回転軌跡、好ましくは90度の回転軌跡を描く円弧形状のレール部15を形成する。
【0045】
ここで、前記レール部15は、周辺突起13に対応する円弧を描く溝形態からなり、そのレール部15の両端部には係止部17が各々形成される。
【0046】
本実施例において、前記カバーケース30は板形状からなり、携帯端末機1のカバー5に配置される。
【0047】
前記カバーケース30は、図5に示されたように、本体ケース10の貫通部11に対応して、前面(カバーケースを立てた時の前面)の上側角部に後方に向かって円形の中空軸部31が一体に突出して形成されている。
【0048】
このような中空軸部31は、本体ケース10の貫通部11に貫通可能に形成される。
したがって、前記カバーケース30は、中空軸部31によって本体ケース10に実質的に回転可能に装着されるようになる。
【0049】
そして、前記カバーケース30は、その下部面に本体ケース10のレール部15に対応するストッパー33を形成している。
【0050】
前記ストッパー33は、中空軸部31の周辺外側にカバーケース30と一体に突出して形成され、レール部15と形態の結合を成して、カバーケース30の回転によってそのレール部15に沿ってスライディングされる。
【0051】
このストッパー33は、カバーケース30が回転する時、前記レール部15に沿ってスライディングされながらそのレール部15両側の係止部17に掛かることによって、前記カバーケース30が予め設定された回転角度(好ましくは90度)以上に回転することを阻止する機能を果たすようになる。
【0052】
また、前記カバーケース30は、後述の弾性ユニット70の他の一側端部を回転可能にヒンジ結合するための第3ヒンジホールH3を形成している。
【0053】
ここで、ボルト及びリベットなどのような締結部材(図示せず)によって、前記カバーケース30にディスプレー部などを設置して携帯端末機1のカバー5を構成するために、そのカバーケース30に多数の締結孔(図示せず)が形成されていることは明らかである。
【0054】
本実施例において、前記回転支持部材50(当業界では通常、“ワッシャー”ともいう)は、本体ケース10に対してカバーケース30を回転可能に支持すると同時に、その本体ケース10とカバーケース30を回転可能に相互結合するためのものである。
【0055】
前記回転支持部材50は、本体ケース10に回転可能に支持された状態で、その本体ケース10の貫通部11によってカバーケース30の中空軸部31に嵌合されて固定される環形態からなる。
【0056】
前記回転支持部材50は、図6及び図7に示されたように、本体ケース10の下部面側から貫通部11に嵌合されると共に、その貫通部11の周辺部分に回転可能に支持される。
【0057】
このために、前記回転支持部材50は、貫通部11の周辺部分を支持する支持リブ51がその下端の周辺部分に一体に形成される。支持リブ51は、回転支持部材50の同心円外側に突出する。
【0058】
これと共に、前記貫通部11の周辺部分には、回転支持部材50の支持リブ51と形態の結合を成し、その支持リブ51がスライディングできるようにスライディング溝19が形成される。
【0059】
そして、前記回転支持部材50は、本体ケース10の貫通部11を通じてカバーケース30の中空軸部31に圧入方式で嵌合される。
【0060】
つまり、前記回転支持部材50は、その支持リブ51がスライディング溝19に回転可能に支持された状態でカバーケース30の中空軸部31に嵌合されて、そのカバーケース30と共に回転するようになる。
【0061】
前記のようにカバーケース30の中空軸部31に回転支持部材50を嵌合して装着するために、その中空軸部31には回転支持部材50が嵌合されて装着される、いわゆるステップとしての装着端35がその中空軸部31の周方向に沿って形成される(図5参照)。
【0062】
本実施例において、前記中空軸部31の装着端35及び回転支持部材50には、その回転支持部材50を装着端35に固定させると同時に回転支持部材50の位置を一定に維持させるための位置固定手段を備えている。
【0063】
このような位置固定手段は、中空軸部31の装着端35に一体に突出して形成される少なくとも一つのキー突起37と、前記キー突起37に対応して回転支持部材50の内周面に形成されるキー溝53(図2参照)とからなる。
【0064】
前記キー突起37は中空軸部31の装着端35に一対に備えられるが、これらキー突起37は中空軸部31の中心を基準にして180度方向に配置される。
【0065】
そして、前記キー溝53は、各キー突起37と形態の結合をなす凹溝からなる。
【0066】
本実施例において、前記弾性ユニット70は、本体ケース10に支持された状態で、カバーケース30の回転によってそのカバーケース30に弾発力を提供するためのものである。
【0067】
つまり、前記弾性ユニット70は、カバーケース30が一定の区間回転するまで使用者がそのカバーケース30に力を加えることによって前記カバーケース30に弾発力が提供され、残りの区間で、その弾発力によってカバーケース30の回転運動が自動的に行われるようにする機能を果たす。
【0068】
前記弾性ユニット70は、本体ケース10の第1ヒンジホールH1及びカバーケース30の第3ヒンジホールH3に両端部が各々回転可能に結合される。
【0069】
このような弾性ユニット70は、図8に示されたように、ハウジング71、スライド部材81、及び複数のスプリング部材91を含んで構成される。
【0070】
ここで、前記ハウジング71は、本体ケース10の第1ヒンジホールH1に回転可能に連結される。
【0071】
前記スライド部材81は、カバーケース30の第3ヒンジホールH3に回転可能に連結されると共に、ハウジング71の内部にスライディング及びロッキング可能に結合される。
【0072】
そして、前記スプリング部材91はハウジング71の内部に設けられる。
【0073】
前記弾性ユニット70の各構成をより詳しく説明すれば、まず、ハウジング71は全体的な外形形状がプレート形態からなり、第1ヒンジピン71Aによって本体ケース10の第1ヒンジホールH1に回転可能に連結される。
【0074】
さらに、前記ハウジング71の一側端部には、本体ケース10の第1ヒンジホールH1によって第1ヒンジピン71Aが結合できる第2ヒンジホールH2を形成している。
【0075】
本実施例において、前記ハウジング71は、本体ケース10の貫通部11の中心と同一線上に位置するヒンジ点、つまり、本体ケース10の第1ヒンジホールH1とハウジング71の第2ヒンジホールH2とが一致した状態でこれらヒンジホールH1、H2に第1ヒンジピン71Aが嵌合された地点を中心に90度の軌跡を描きながら回転可能であるように設置される。
【0076】
そして、前記ハウジング71は、他の一側端部から内部へと幅方向に沿って各々のスプリング部材91を装着するための複数のスプリング装着溝74を連続的に形成している。
【0077】
好ましくは、前記スプリング装着溝74は、ハウジング71の内部にて幅方向に沿って一定の間隔で離隔して4個所に形成される。
【0078】
また、前記ハウジング71の内部には、各スプリング装着溝74と相互連結されると共に、スライド部材81が形態の結合を成して挿入されるガイド溝75を形成している。
【0079】
前記ガイド溝75は、ハウジング71の幅方向に沿って各スプリング装着溝74と相互連結され、そのハウジング71の両側端部まで延長して形成される。
【0080】
さらに、前記ハウジング71の両側端面には、ガイド溝75に連結される長孔形態のロッキングホール76を形成している。
【0081】
本実施例において、前記スライド部材81は、ハウジング71の他の一側端部からガイド溝75に挿入可能であるように板形状からなる。
【0082】
前記スライド部材81は、ハウジング71のガイド溝75とロッキングホール76に各々スライディング及びロッキング可能に装着された状態で、その端部がカバーケース30の第3ヒンジホールH3にヒンジ結合される。
【0083】
このために、前記スライド部材81の端部には、カバーケース30の第3ヒンジホールH3を通じて第2ヒンジピン71Bが結合できる第4ヒンジホールH4を形成している。
【0084】
ここで、前記スライド部材81は、カバーケース30に回転可能に連結された状態で、前述の本体ケース10の周辺突起13の上面で支持される(図4参照)。
【0085】
そして、前記スライド部材81は、ハウジング71の両側のスプリング装着溝74に装着された各スプリング部材91に嵌合される一対の支持ピン84を一体に形成している。
【0086】
ここで、前記各支持ピン84には、ハウジング71のロッキングホール76に嵌合されて、スライド部材81に対して発揮されるスプリング部材91の弾発力によってそのロッキングホール76にロッキングできるロッキング突起88が形成される。
【0087】
前記において、各スプリング部材91は、ハウジング71のスプリング装着溝74に嵌合されてスライド部材81に対して弾性力を発揮する機能を果たすようになる。
【0088】
このようなスプリング部材91は、本実施例では圧縮コイルスプリングからなるのが好ましい。
【0089】
一方、前述の弾性ユニット70のハウジング71に対応して、本実施例による本体ケース10には、そのハウジング71の回転軌跡に相応する装着ホール18が形成される(図4参照)。
【0090】
つまり、前記装着ホール18は、ハウジング71の回転軌跡に相応する本体ケース10の一部分を切開することによって形成される。前記ハウジング71はその装着ホール18の内部領域にて90度の回転軌跡を描きながら回転する。
【0091】
このように前記本体ケース10にハウジング71の回転軌跡に相応する装着ホール18を形成する理由は、ハウジング71の厚さの分だけ本体ケース10の厚さを減らすためである。
【0092】
他方、本実施例による前記本体ケース10は、カバーケース30の予め設定された回転角度(90度)を補助的に制御するための補助ストッパー16をさらに含んでいる。
【0093】
このような補助ストッパー16は前述のストッパー33の機能を補助するためのものであって、前記装着ホール18の両側孔端からなる。
【0094】
以下、前記のように構成される本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100の組み立て順序及び作動過程を詳細に説明する。
【0095】
本発明の例示的な実施例の前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100の組み立て順序によると、まず、本実施例では弾性ユニット70を本体ケース10に装着し、本体ケース10の第1ヒンジホールH1とハウジング71の第2ヒンジホールH2を相互一致させた状態で、第1及び第2ヒンジホールH1、H2に第1ヒンジピン71Aを嵌合させる。
【0096】
この時、前記弾性ユニット70のハウジング71は、本体ケース10の装着ホール18内部領域に位置すると共に、第1ヒンジピン71Aを中心に予め設定された回転角度(90度)の軌跡に沿って装着ホール18の内部領域にて回転可能な状態にある。
【0097】
したがって、本実施例では、弾性ユニット70のハウジング71を装着ホール18に装着することによって、そのハウジング71の厚さの分だけ本体ケース10の厚さを減らして装置100全体の厚さを減らす結果をもたらし、究極的には携帯端末機1のスリム化及び軽量化を図れるようになる。
【0098】
そして、前記弾性ユニット70のスライド部材81は、本体ケース10の周辺突起13上面で支持された状態にある。
【0099】
次に、本実施例では、本体ケース10の下部面側から回転支持部材50を貫通部11に嵌合させる。この場合、回転支持部材50の支持リブ51は貫通部11周辺部分のスライディング溝19と形態の結合をなすようになる。
【0100】
次に、カバーケース30の中空軸部31を本体ケース10の貫通部11に挿入し、その中空軸部31を回転支持部材50と圧入方式で結合させる。
【0101】
前記過程では、中空軸部31の装着端35へ回転支持部材50を嵌合させ、その装着端35のキー突起37を回転支持部材50のキー溝53に結合させる方式によってカバーケース30の中空軸部31と回転支持部材50の結合が行われる。
【0102】
したがって、本実施例では、前記回転支持部材50がカバーケース30の中空軸部31に嵌合されると同時に、キー溝53に装着端35のキー突起37が結合されながらその中空軸部31の装着端35に回転支持部材50が装着されるので、前記回転支持部材50を中空軸部31に固定させることができ、その回転支持部材50の位置を一定に維持させることができる。
【0103】
これにより、前記回転支持部材50の支持リブ51が本体ケース10のスライディング溝19に支持された状態でその回転支持部材50がカバーケース30の中空軸部31に嵌合されるので、前記回転支持部材50はカバーケース30と共に回転できるようになる。
【0104】
この過程において、本実施例では、カバーケース30のストッパー33が本体ケース10のレール部15に位置するようにし、カバーケース30の第3ヒンジホールH3とスライド部材81の第4ヒンジホールH4とを相互一致させる。
【0105】
最後に、この状態で第3ヒンジホールH3及び第4ヒンジホールH4に第2ヒンジピン71Bを嵌合させることによって本実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100の組み立てが完了する。
【0106】
このような状態で、前記本体ケース10にキーパッドなどを設置して本体3を構成し、カバーケース30にディスプレー部などを設置してカバー5を構成すると、携帯端末機1に対する本実施例によるスイング式カバー開閉装置100の装着が完了する。
【0107】
前述した組み立て過程から分かるように、本実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100は、携帯端末機1のカバー5を回転させるための構成を本体ケース10及びカバーケース30に一体に形成し、その本体ケース10の中に弾性ユニット70を構成することにより、全体的な装置の厚さが薄くなるので携帯端末機1のスリム化及び軽量化に有利であることはもちろん、その携帯端末機1の設計が簡単にかつ容易に行われる。
【0108】
さらに、本実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100は本体ケース10及びカバーケース30に一体に構成されるので、構成部品の数が最小化されることによって組立性が向上し、製造コストの節減などが可能になる。
【0109】
前述のような本発明の例示的な実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置100の作動過程を、先に開示した図面及び下記の図面を参照して詳しく説明する。
【0110】
まず、図1に示されたように、携帯端末機1の本体3に対してカバー5を完全に閉じた場合、弾性ユニット70はカバー5の回転方向に対して一側方向に斜めな状態を維持する。
【0111】
ここで、前記弾性ユニット70のスプリング部材91には、カバー5からの比較的小さい大きさの弾発力が作用する。
【0112】
この時、カバーケース30のストッパー33は本体ケース10の中にあって、レール部15の一側係止部17にかかっている状態にある。
【0113】
そして、前記弾性ユニット70のハウジング71は本体ケース10の補助ストッパー16、つまり、装着ホール18の一側孔端にストッピングされた状態にある。
【0114】
このような状態で、図9に示されたように、カバー5に時計回り方向に回転力を加えれば、カバー5はカバーケース30の中空軸部31を中心軸にして回転し始める。
【0115】
この過程で、カバー5は、本体3から半分ぐらい(ほぼ90度)開けられる時まで回転する。
【0116】
つまり、回転支持部材50が本体ケース10に回転可能に支持されると共にカバーケース30と結合されるので、カバー5は、カバーケース30のストッパー33が本体ケース10のレール部15に沿ってスライディングされながら時計回り方向への回転が行われる。
【0117】
この場合に、前記弾性ユニット70は、そのハウジング71とスライド部材81が本体ケース10及びカバーケース30に各々ヒンジ結合されているので、カバー5が回転することによって反時計回り方向に回転するようになる。
【0118】
ここで、前記弾性ユニット70は、本体ケース10の貫通部11の中心と同一線上(頂点)に位置するようになる。
【0119】
前記のように弾性ユニット70がカバー5と共に回転することによって、その弾性ユニット70のスライド部材81はスプリング部材91を最大に圧縮するようになる。
【0120】
そして、前記スプリング部材91は、その弾性復原力をスライド部材81を通してカバー5に発揮するようになる。
【0121】
この後、使用者がカバー5に対して継続して回転力を加えれば、図10に示されたように、弾性ユニット70が本体ケース10の貫通部11の中心と同一線上を通過する瞬間に、使用者がそれ以上力を加えなくても、カバー5は、スライド部材81に提供されるスプリング部材91の弾性復原力によって時計回り方向に沿って自動的に回転する。
【0122】
ここで、前記カバー5は、カバーケース30のストッパー33が本体ケース10のレール部15に沿ってスライディングされながら時計回り方向への回転が行われ、そのストッパー33がレール部15の他の一側の係止部17にかかるまでに180度回転する。
【0123】
この過程では、前記弾性ユニット70は、ハウジング71が本体ケース10の補助ストッパー16、つまり、装着ホール18の他の一側の孔端にストッピングされた状態にあり、スプリング部材91は、カバー5が閉じられた時と同様に原状復原されて弾発力が弱くなったり解除されたりする。
【0124】
そして、前記弾性ユニット70は、カバー5の回転方向に対して他の一側方向に斜めな状態を維持する。
【0125】
したがって、本実施例では、カバーケース30が本体ケース10に対して90度の回転軌跡を描きながら回転し、そのために携帯端末機1のカバー5は本体3から180度回転しながら完全に開けられるようになる。
【0126】
このように前記カバーケース30が本体ケース10に対して90度の回転軌跡を描く間、カバー5が180度回転する理由は、携帯端末機1の本体3及びカバー5が正四角形からなり、本実施例によるスイング式カバー開閉装置100がその本体3とカバー5の間でこれらの角部分に構成されているためである。
【0127】
一方、カバー5の開放が完了した状態でそのカバー5を再び閉じる場合、前記カバー5に反時計回り方向に力を加えれば、前記カバー5の開放作動の逆順に各部品の動作が行われてカバー5は完全に閉じられるようになる。
【0128】
これにより、本実施例ではカム構造による面接触方式の従来の技術と異なって耐久性が向上し、簡単な構造によってカバー5をより滑らかく安定的に開閉させるのが可能になる。
【0129】
そして、本実施例では、携帯端末機1のカバー5を回転させるための構成を本体ケース10及びカバーケース30に一体に形成し、その本体ケース10の中に弾性ユニット70を構成し、本体ケース10に弾性ユニット70を装着するための装着ホール18を形成することによって、全体的な装置の厚さが薄くなるので携帯端末機1のスリム化及び軽量化に有利であることはもちろん、その携帯端末機1の設計が簡単にかつ容易になる。
【0130】
図11は、本発明の例示的な他の実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置を示した分解斜視図である。
【0131】
図面を参照すれば、本実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置200は前記の実施例の構成を基本としながら、カバーケース130が回転する場合、そのカバーケース130を本体ケース110に対して上側方向に浮上させられる構造からなる。
【0132】
このために、前記カバーケース130は、図12に示されたように、中空軸部131の外側周辺部分に第1カム面124を有する第1カム部121を一体に形成している。
【0133】
そして、前記本体ケース110は、第1カム部121に対応して、貫通部111の上部面周辺に沿って第1カム面124と相互面接触する第2カム面144を有する第2カム部141を一体に形成している。
【0134】
一方、本実施例による前記携帯端末機用スイング式カバー開閉装置200は、本体ケース110に対してカバーケース130が浮上及び下降しながら開閉された場合、前記本体ケース110とカバーケース130の間に所定のギャップを形成することができる構造からなる。
【0135】
このために、本実施例では、回転支持部材150に、支持リブ151の上面が第3カム面164からなる第3カム部161を一体に形成している。
【0136】
そして、前記本体ケース110は、図13に示されたように、貫通部111の下部面周辺部分に第3カム面164と相互面接触する第4カム面214を有する第4カム部211を一体に形成している。
【0137】
ここで、前記各カム面124、144、164、214は90度間隔で凸区間(D1)を形成し、これら凸区間(D1)の間に凹区間(D2)を各々形成する。
【0138】
したがって、前記のように構成される本発明の例示的な他の実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置200によれば、カバー5の閉鎖時、カバーケース130及び本体ケース110の各カム部121、141はこれらカム面124、144の凸区間(D1)が凹区間(D2)に接触された状態にある。
【0139】
この状態でカバー5を回転させると、前記各カム面124、144の凸区間(D1)が相互接触された状態となると共に、前記カバー5は上側方向に浮上するようになる。
【0140】
そして、前記カバー5の開放が完了した場合、各カム面124、144の凸区間(D1)が凹区間(D2)に接触すると共に前記カバー5は下側方向に下降するようになる。
【0141】
また、前記カバー5の開放が完了した状態でそのカバー5を再び閉じる場合、前記カバー5は開放作動の逆順に浮上及び下降動作が行われるようになる。
【0142】
一方、本実施例において、本体ケース110に対してカバーケース130が浮上及び下降しながら開閉される間、回転支持部材150及び本体ケース110の各カム部161、211は、これらカム面164、214の凸区間(D1)が相互接触すると同時に凹区間(D2)にスライディングされるので、前記本体ケース110とカバーケース130との間に所定のギャップを形成し、これらケース110、130の揺動を最小化することができるようになる。
【0143】
このような本実施例による携帯端末機用スイング式カバー開閉装置200の残りの構成、これら構成の結合構造、及び作用は前述の実施例と同一であるので、本明細書でより詳しい説明は省略する。
【0144】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明及び添付した図面の範囲内で多様に変形して実施するのが可能であり、これもまた本発明の範囲に属する。
【符号の説明】
【0145】
1 携帯端末機
3 本体
5 カバー
10、110 本体ケース
11 貫通部
13 突起
15 レール部
16 補助ストッパー
17 係止部
18 装着ホール
19 スライディング溝
30、130 カバーケース
31、131 中空軸部
33 ストッパー
35 装着端
37 キー突起
50、150 回転支持部材
51、151 支持リブ
53 キー溝
70 弾性ユニット
71 ハウジング
71A 第1ヒンジピン
71B 第2ヒンジピン
74 装着溝
75 ガイド溝
76 ロッキングホール
81 スライド部材
84 支持ピン
88 ロッキング突起
91 スプリング部材
100、200 スイング式カバー開閉装置
121 第1カム部
124 第1カム面
141 第2カム部
144 第2カム面
161 第3カム部
164 第3カム面
D1 凸区間
D2 凹区間
H1 第1ヒンジホール
H2 第2ヒンジホール
H3 第3ヒンジホール
H4 第4ヒンジホール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末機の本体に構成され、一側に貫通部を形成している本体ケースと、
前記携帯端末機のカバーに構成され、前記貫通部を貫通する中空軸部が一体に突出して形成され、前記中空軸部を通じて前記本体ケースに回転可能に装着されるカバーケースと、
前記本体ケース及び前記カバーケースに両端部が各々回転可能に結合され、前記カバーケースの回転によってそのカバーケースに弾発力を提供する弾性ユニットとを含み、
前記弾性ユニットは、前記本体ケースに第1ヒンジピンによって回転可能に連結されるハウジングと、前記ハウジングの内部にスライディング及びロッキング可能に結合され、第2ヒンジピンによって前記カバーケースに回転可能に連結されるスライド部材と、前記ハウジングの内部に設置されて前記スライド部材に弾発力を発揮する複数のスプリング部材とを含んで構成される、携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項2】
前記本体ケースには、少なくとも90度以上の軌跡を描く円弧形状のレール部が前記貫通部の周辺側に形成され、前記レール部の両端部に係止部が各々形成され、
前記レール部に対応して、前記カバーケースの下部面には、前記レール部に沿ってスライディングされる突起形態のストッパーが一体に形成される、請求項1に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項3】
前記貫通部の下部面周辺部分に回転可能に支持された状態で、前記貫通部を通じて前記中空軸部に嵌合される環形態の回転支持部材をさらに含む、請求項1に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項4】
前記カバーケースの中空軸部には、前記回転支持部材が嵌合される装着端を周方向に沿って形成し、前記装着端には少なくとも一つのキー突起が一体に形成され、
前記回転支持部材には、その内周面に前記キー突起と形態の結合をなすキー溝が形成される、請求項3に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項5】
前記回転支持部材は、前記貫通部の下部面周辺部分を支持する支持リブを一体に形成する、請求項3に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項6】
前記貫通部の下部面周辺部分には、前記支持リブがスライディング可能なスライディング溝が形成される、請求項5に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項7】
前記本体ケースには、前記ハウジングの回転軌跡に相応する装着ホールが貫通して形成される、請求項1に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項8】
前記本体ケースは、前記カバーケースの予め設定された回転角度を制御する補助ストッパーをさらに含み、
前記補助ストッパーは前記装着ホールの両側孔端からなる、請求項7に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項9】
前記ハウジングは、プレート形態に形成され、前記各スプリング部材を装着するための複数のスプリング装着溝を幅方向に沿って連続的に形成し、前記各スプリング装着溝と連結されると共に前記スライド部材と形態の結合をなすガイド溝を形成し、その両側に前記ガイド溝と連結される長孔形態のロッキングホールを形成する、請求項1に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項10】
前記スライド部材は、前記ガイド溝に嵌合される板形状からなり、前記ハウジングの両側のスプリング装着溝に装着された前記各スプリング部材に嵌合される一対の支持ピンを一体に形成し、
前記各支持ピンには、前記ロッキングホールに結合されるロッキング突起が一体に形成される、請求項9に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項11】
前記本体ケース及び前記ハウジングには、前記第1ヒンジピンを結合するための第1及び第2ヒンジホールが各々形成され、前記カバーケース及び前記スライド部材には、前記第2ヒンジピンを結合するための第3及び第4ヒンジホールが各々形成され、
前記スライド部材は前記貫通部の上部面周辺部分で支持される、請求項1に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項12】
前記カバーケースが予め設定された角度に回転する場合、前記カバーケースを上側方向に浮上させるために、
前記カバーケースには、前記中空軸部の外側周辺に沿って第1カム面を有する第1カム部が一体に形成され、
前記本体ケースには、前記第1カム部に対応して、前記貫通部の上部面周辺に沿って前記第1カム面と相互面接触する第2カム面を有する第2カム部が一体に形成される、請求項1に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項13】
前記貫通部の下部面周辺部分に回転可能に支持された状態で、前記貫通部を通して前記中空軸部に嵌合され、前記貫通部の下部面周辺部分を支持する支持リブを一体に形成している環形態の回転支持部材をさらに含み、
前記カバーケースの開閉時、前記本体ケースと前記カバーケースの間に所定のギャップを形成するために、前記支持リブの上面には第3カム面からなる第3カム部が形成され、前記第3カム部に対応する前記貫通部の下部面周辺部分には前記第3カム面と相互面接触する第4カム面を有する第4カム部が一体に形成される、請求項12に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項14】
前記カバーケースの中空軸部には、前記第1カム部の内側に前記回転支持部材が嵌合される装着端を形成し、前記装着端には少なくとも一つのキー突起が一体に形成され、
前記回転支持部材には、前記第3カム部の内側周辺部に前記キー突起と形態の結合をなすキー溝が形成される、請求項13に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。
【請求項15】
前記各カム部のカム面には90度の間隔で凸区間を形成し、これら凸区間の間に凹区間を各々形成する、請求項13に記載の携帯端末機用スイング式カバー開閉装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−526715(P2011−526715A)
【公表日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516094(P2011−516094)
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【国際出願番号】PCT/KR2008/005121
【国際公開番号】WO2010/002066
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(509229153)プレッコ カンパニー リミテッド (5)
【Fターム(参考)】