説明

水平多関節型ロボット

【課題】 作業軸の上下を使い分けられるようにすることにより、1種類のロボットで様々なワークの搬送形態、種類等に対応できるようにした水平多関節型ロボットを提供する。
【解決手段】 関節軸14、16により連結された複数の水平アーム15、17を有し、そのうちの先端アーム17の先端部に設けられた作業軸18が、上下両端部にエンドエフェクタの取付部18b、18cを有するものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水平多関節型ロボットに関し、特にロボットアームの先端部に装着されるエンドエフェクタの取付部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
スカラ型ロボットとも呼ばれる水平多関節型ロボットは、特にコンパクト性、作業性に優れており、産業用ロボットの中でも多用されているロボットである。通常、第1アームと第2アームがそれぞれ第1関節軸、第2関節軸を介して水平面内で回動し、第2アームの先端部に装着された作業軸にハンドなどのエンドエフェクタを取り付けて、ワークの組立や搬送など所望の作業を実行させる構造となっている(例えば、特許文献1、2参照)。この場合、特許文献1に示されるロボットでは、第2アームの上面がワークの搬送のための取付部となっており、特許文献2に示されるロボットでは、第2アームの下面がワークの組立・搬送に供される取付部となっている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−24966号公報
【特許文献2】特開平11−301813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のように、従来の水平多関節型ロボットは、ハンドあるいはワークの取付部が第2アームすなわち先端アームの片側(上側または下側)にしか設けられていないものである。例えば、ウェハやガラス基板等を移載する作業を行う場合には、先端アームの上側にハンド等のエンドエフェクタを取り付ける必要があり、他方、部品の組立・搬送等を行う場合には、先端アームの下側にエンドエフェクタを取り付ける必要があった。そのため、ワークの搬送形態、種類等に合わせて、ロボットの種類、取付方法を変更する必要があった。したがって、従来のロボットシステムはワークの搬送形態、種類等によってロボットの形式が混在する可能性があり、設備費が高くなるものであった。
【0005】
また、エンドエフェクタや作業軸等を駆動するための駆動装置の配線あるいは配管用のダクトがアームの周囲に露出するような構造では、外観上も見劣りがするうえに、アームの動きを制限しないように配線・配管用ダクトの配置を考慮しなければならず、また外部物体等との干渉が生じないように配慮する必要がある。
【0006】
本発明は、上述したような課題に鑑みてなされたもので、作業軸の上下を使い分けられるようにすることにより、1種類のロボットで様々なワークの搬送形態、種類等に対応できるようにした水平多関節型ロボットを提供することを目的とする。
また、本発明は、エンドエフェクタや作業軸等の駆動装置の配線あるいは配管の外部への露出部を極力少なくするとともに、アームの動きに制限を加えることなく、また外部物体等との干渉のおそれのない水平多関節型ロボットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る水平多関節型ロボットは、関節軸により連結された複数の水平アームを有し、そのうちの先端アームの先端部に設けられた作業軸が、上下両端部にエンドエフェクタの取付部を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の水平多関節型ロボットは、先端アームの先端部に設けられた作業軸の上下両端部にエンドエフェクタの取付部が設けられているので、エンドエフェクタが先端アームの上側に取り付けられている場合には、ウェハやガラス基板等のワークを移載する作業に適用することができ、エンドエフェクタが先端アームの下側に取り付けられている場合には、部品の組立や搬送等の一般的な作業に適用することができる。したがって、1種類の本ロボットを配置するだけで、様々なワークの搬送形態、種類等に対応させることが可能となり、コンパクトで経済的なロボットシステムを構築することができる。
【0009】
また、前記作業軸は、中空回転軸とするのが好ましい。この構成によれば、エンドエフェクタの配線あるいは配管を中空回転軸の中を通して行うことができるので、配線・配管がほとんど外部に露出することなくすっきりとしたものになる。
【0010】
前記中空回転軸は、少なくとも一端に取付フランジを有するものとする。取付フランジは中空回転軸の上下両端に設けられていてもよいものであるが、少なくとも上端に取付フランジがあれば、平板状のワークの搬送に適合させることができる。
【0011】
また、本発明によれば、前記エンドエフェクタのための配線が、前記中空回転軸の中を通した構成となっているものである。
エンドエフェクタが電気配線を必要とする場合、その電気配線を中空回転軸の中を通して行うことにより、上述のように外観上すっきりとしたものになる。また、この配線がアームの動きの支障となることはなく、外部物体等との干渉のおそれもない。
【0012】
また、本発明によれば、前記エンドエフェクタのための配管が、前記中空回転軸の中を通した構成、または前記エンドエフェクタの取付部と反対側の取付部に気密に接続した構成となっているものである。
エンドエフェクタが流体圧を利用するものである場合、流体供給配管を前記電気配線の場合と同様に中空回転軸の中を通すか、またはエンドエフェクタの取付部と反対側の取付部に気密に接続するものである。これにより、電気配線の場合と同様の効果が得られる。
【0013】
また、本発明によれば、前記エンドエフェクタの取付部は、フランジ結合手段または即着脱式結合手段からなるものである。すなわち、エンドエフェクタの取付部を、複数のねじもしくはボルトによるフランジ継手とするか、あるいはねじカップリング等による即着脱式に構成するものである。前者は取付部の高さを低くできる利点があり、後者は簡単かつ短時間に着脱できる利点がある。
【0014】
また、本発明によれば、前記作業軸の駆動手段が、前記先端アームの内部に設けられているものである。
したがって、作業軸の駆動手段が先端アームの外部に突出することがないので、外部物体等との干渉を心配する必要もなく、外観上もすっきりとしたアーム形状となる。
【0015】
また、本発明によれば、前記複数の水平アームと複数の関節軸およびアーム駆動手段は、ともに中空に構成されているものである。
この構成により、作業軸の駆動手段およびアーム駆動手段の配線やエンドエフェクタの配管をアーム内を通して引き回すことができるため、外観形状が良好なものとなり、またこれらの配線や配管によってアームの動きが制限されることもなく、外部物体等との干渉のおそれもないものとなる。
【0016】
また、本発明によれば、上下動機構に連結され、前記水平アームを支持するアームベースが中空に構成されているものである。
さらにアームベースを中空に構成することにより、配線や配管をアームベース内を通して引き回すことが可能となる。
【0017】
また、本発明によれば、前記エンドエフェクタの配線および/または配管が、前記先端アームの中を通した構成となっているものである。
この構成により、エンドエフェクタの配線や配管をほとんど外部に露出させることなくアーム内部に収めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における水平多関節型ロボットの側面図、図2はこの水平多関節型ロボットの上面図、図3はこの水平多関節型ロボットの斜視図である。また、図4はこの水平多関節型ロボットのアーム部分を示す断面図である。
【0020】
この水平多関節型ロボット10は、ベース11と、ベース11に上下動機構12を介して連結されたアームベース13と、アームベース13に第1関節軸14を介して連結された第1アーム15と、第1アーム15に第2関節軸16を介して連結された第2アーム17と、第2アーム17の先端部に回転可能に設けられた作業軸18とを備えている。
第1アーム15および第2アーム17はいずれも水平面内で回動する水平アームであり、第2アーム17がここでは先端アームを構成している。また、アームの個数は特に限定されるものではない。一般的には2個から4個の間である。
【0021】
上下動機構12は、ボールネジ、ラックアンドピニオン、ベルト等による直動軸のものである。なお、直動式に限られるものではなく、平行リンクにて構成されるリンク構造でもよい。
【0022】
作業軸18は、中実軸でもよいが、好ましくは、図4に示すように、中空回転軸18aとする。この中空回転軸18aの上下端には取付部として、それぞれ上部中空取付フランジ18b、下部中空取付フランジ18cが設けられており、各中空取付フランジ18b、18cに、後述するように作業目的・内容に応じて適切なエンドエフェクタが取り付けられるようになっている。
【0023】
中空回転軸18aは、上下部をそれぞれ軸受18dにより回転自在に第2アーム(先端アーム)17の先端部に支持されており、中空回転軸18aの中間部には一例としてベルト駆動機構20が連結されている。このベルト駆動機構20は、第2アーム17の内部に設けられた減速機付き駆動モータ20aの駆動プーリ20bと中空回転軸18aの従動プーリ20cとをタイミングベルト20dで連結した構成となっている。したがって、中空回転軸18aは、図3の矢印T4方向に360度回転することができる。
【0024】
また、第1アーム15の第1関節軸14、第2アーム17の第2関節軸16は、それぞれ波動歯車機構からなる第1減速機41、第2減速機42を介して第1モータ43、第2モータ44により回転駆動するようになっている。すなわち、第1アーム15は、第1関節軸14を中心に、図3の矢印T1方向に360度回転することができ、また第2アーム17は、第2関節軸16を中心に、矢印T2方向に360度回転することができる。そしてさらに、これらの第1アーム15、第2アーム17、第1関節軸14、第2関節軸16、第1減速機41、第2減速機42、第1モータ43、第2モータ44、およびアームベース13は、図4に示すように、すべて中空構造となっている。そのため、例えば、中空回転軸18aの減速機付き駆動モータ20aの配線21を、第2アーム17内から第2モータ44、第2減速機42、第2関節軸16の中を通して第1アーム15内へ導き、さらに第1関節軸14、第1減速機41、第1モータ43の中を通してアームベース13内に導くことができる。配線21の手順はこの逆でもよい。また、図示は省略するが、第2モータ44の配線も第2モータ44の中を通してから上記配線21と同様に第1アーム15内を経由してアームベース13内に導くことができる。このため、先端アームに取り付けられるエンドエフェクタや中空回転軸駆動モータ20aの配線21や配管(後述する)をアーム内部に収めることができるので、外観上すっきりとしたものとなり、かつ、配線や配管用ダクトが外部に露出している場合のように外部物体との干渉のおそれは全くない。また、これらの配線や配管によって第1、第2アーム15、17の動きが制限されることはなく、それぞれ360度の動作範囲を有する。
【0025】
また、中空回転軸駆動モータ20aは、第2アーム17の内部に設けられているので、モータ20aによる突出部がなく、したがって外部物体等との干渉のおそれもなく、また第2アーム17の外観をすっきりとした形状に形成することができる。
【0026】
次に、この水平多関節型ロボット10のエンドエフェクタの取付例を図5乃至図7に示す。図5はエンドエフェクタを第2アーム17の上側に取り付けた例を示すものであり、(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は断面図である。
【0027】
図5において、エンドエフェクタの一例として吸着用ハンド26が示されている。この吸着用ハンド26は、上から見てコ字状に形成された支持腕26aを有し、支持腕26aには吸引孔26bが設けられている。吸着用ハンド26は、全体的に平板状に形成されており、前記中空回転軸18aの上部中空取付フランジ18bにねじ(またはボルト)28により取り付けられる。また、吸引孔26bに連通する吸引チューブ27が第2アーム17の下側から下部中空取付フランジ18cおよび中空回転軸18aの中を通って吸着用ハンド26に接続されている。吸引チューブ27の基端側は、第2アーム17の内部を通って吸引ポンプあるいはシリンダ(図示せず)等に接続されている。
【0028】
このような吸着用ハンド26を第2アーム17の先端部に設けられた中空回転軸18aの上部中空取付フランジ18bに取り付けることにより、ウェハやガラス基板などのように薄くて平板なワーク50を吸着用ハンド26上に吸着保持して、第1、第2アーム15、17の回動動作並びに中空回転軸18aの回動動作により、目的の位置に移載することができる。すなわち、第2アーム17の上側にエンドエフェクタが取り付けられている場合には、この水平多関節型ロボット10をウェハやガラス基板等の移載作業に適用することができる。
【0029】
図6はエンドエフェクタを第2アーム17の下側に取り付けた例を示すものであり、(A)は側面図、(B)は断面図である。図6においては、エンドエフェクタの一例として、パイプ状の吸着用ハンド29が中空回転軸18aの下部中空取付フランジ18cに下向きに取り付けられている。そして、吸引チューブ27の一端が第2アーム17の上側から上部中空取付フランジ18bおよび中空回転軸18aの中を通って吸着用ハンド29に接続され、基端側は第2アーム17の上側からアーム内部に入り、上記の吸引ポンプあるいはシリンダ(図示せず)等に接続されている。
【0030】
したがって、このようなパイプ状の吸着用ハンド29を第2アーム17の先端部に設けられた中空回転軸18aの下部中空取付フランジ18cに取り付けることにより、小物部品等のワーク(図示せず)を組み立てたり、搬送することが可能となる。すなわち、第2アーム17の下側にエンドエフェクタが取り付けられている場合には、この水平多関節型ロボット10を組立作業等の一般的な作業に適用することができる。
【0031】
本実施の形態によれば、第2アーム17の先端部に設けられた作業軸である中空回転軸18aの上下両端部にエンドエフェクタの中空取付フランジ18b、18cが設けられているので、エンドエフェクタが第2アーム17の上側に取り付けられている場合にはウェハやガラス基板等の平板状ワークの移載作業を行うことができ、エンドエフェクタが第2アーム17の下側に取り付けられている場合には部品の組立・搬送等の一般的な作業を行うことができる。したがって、エンドエフェクタの取付部として中空回転軸18aの上下端部を使い分けることにより、この水平多関節型ロボット10の1種類だけで、様々なワークの搬送形態、種類に対応して作業を行うことができるため、きわめて経済的かつコンパクトなロボットシステムを構成することができる。
【0032】
なお、吸引チューブ27は、上述のように中空回転軸18aの中を通さずに、図5の場合は下部中空取付フランジ18cに、図6の場合は上部中空取付フランジ18bにフランジ継手で気密に接続してもよい。また、エンドエフェクタが電動の場合はその配線が中空回転軸18aの中を通して接続される。
【0033】
また、上記の取付例では、吸引チューブ27の一部が第2アーム17の下側あるいは上側に露出しているが、部分的な露出であり、しかも第2アーム17に沿って適当な固定具(図示せず)により固定することができるので、吸引チューブ27等の配管の露出部分がロボット動作の支障となったり、外部物体等と干渉するようなおそれは全くない。
【0034】
図7は、別のエンドエフェクタを第2アーム17の下側に取り付けた例を示すもので、エンドエフェクタがエアシリンダ30a等で把持爪30bを開閉させるようにした把持装置30により構成されているものである。この把持装置30は中空回転軸18aの下部中空取付フランジ18cに取り付けられている。
このような把持装置30によっても、部品の組立・搬送等を行うことができる。
【0035】
実施の形態2.
図8は本発明の実施の形態2における水平多関節型ロボットの第2アーム17部分の断面図である。
上述の実施の形態1では、中空回転軸18aの上下両端に中空取付フランジ18b、18cを設けたものを示したが、本実施の形態では、一方の、例えば上部中空取付フランジ18bをもつ中空回転軸18eとしたものである。また、この中空回転軸18eの下部は第2アーム17の下側へ多少長く伸びている。そして、この下側へ伸びている突出部分に、図示しないツール(例えば、スクリュードライバ、溶接トーチ等)を取り付けることにより、所要の組み付け作業を行わせることができる。
【0036】
実施の形態3.
図9は本発明の実施の形態3を示す中空回転軸18aとエンドエフェクタ25の結合手段の構成図で、(A)は結合状態の断面図、(B)は中空回転軸側の下面図、(C)はエンドエフェクタ側の上面図である。
上述の実施の形態1、2では、中空回転軸18aとエンドエフェクタの結合をフランジ結合により行うものとしたが、本実施の形態では、ねじカップリングにより即着脱式に行えるように構成したものである。
すなわち、あらかじめエンドエフェクタ25を下端に取り付けた中空筒体31に、雌ねじ32を切ったカップリング33を設ける。また、中空筒体31には位置決めキー34が設けられる。このような構成により、エンドエフェクタ25側の結合手段が構成される。 一方、中空回転軸18a側には、中空回転軸18aの下部に中空筒体31が嵌合する継手部35を設け、継手部35にはカップリング33の雌ねじ32と結合する雄ねじ36を設ける。また、継手部35には位置決めキー34が挿入されるキー溝37が設けられる。38は下部軸受18dの押さえフランジ部である。このような構成により、中空回転軸18a側の対応する結合手段が構成される。
【0037】
中空回転軸18aはそのままでは回転するので、押さえフランジ部38を手あるいは工具で回転しないように押さえておき、あらかじめエンドエフェクタ25を取り付けた中空筒体31を継手部35に位置決めして嵌合し、ついでカップリング33を継手部35にねじ込んでいくことにより、簡単かつ短時間に結合することができる。また、図示は省略してあるが、必要がある場合には結合部にOリング等のシール材を装着することにより、結合部の気密性を保持することもできる。
【0038】
実施の形態4.
図10は本発明の実施の形態4を示す第2アーム17部分の断面図である。
これまでに述べた実施の形態1乃至3では、中空回転軸18aの駆動手段はベルト駆動機構20によるものとしたが、本実施の形態では、図10のようにプーリ部を直接駆動の中空モータ22とするものである。すなわち、この構成では、中空モータ22のモータ軸を中空回転軸18aとするものである。したがって、中空回転軸18aの駆動手段をコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態1における水平多関節型ロボットの側面図。
【図2】この水平多関節型ロボットの上面図。
【図3】この水平多関節型ロボットの斜視図。
【図4】この水平多関節型ロボットのアーム部の断面図。
【図5】エンドエフェクタの第2アーム上側への取付例を示す図で、(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は断面図。
【図6】エンドエフェクタの第2アーム下側への取付例を示す図で、(A)は側面図、(B)は断面図。
【図7】別のエンドエフェクタの第2アーム下側への取付例を示す断面図。
【図8】本発明の実施の形態2における第2アーム部分の断面図。
【図9】本発明の実施の形態3を示す中空回転軸とエンドエフェクタの結合手段の構成図で、(A)は結合状態の断面図、(B)は中空回転軸側の下面図、(C)はエンドエフェクタ側の上面図。
【図10】本発明の実施の形態4を示す第2アーム部分の断面図。
【符号の説明】
【0040】
10 水平多関節型ロボット、11 ベース、12 上下動機構、13 アームベース、14 第1関節軸、15 第1アーム、16 第2関節軸、17 第2アーム(先端アーム)、18 作業軸、18a 中空回転軸、18b 上部中空取付フランジ、18c 下部中空取付フランジ、18d 軸受、18e 中空回転軸、20 ベルト駆動機構、20a 減速機付き駆動モータ、20b 駆動プーリ、20c 従動プーリ、20d タイミングベルト、21 配線、22 中空モータ、25 エンドエフェクタ、26 吸着用ハンド、26a 支持腕、26b 吸引孔、27 吸引チューブ、28 ねじ、29 吸着用ハンド、30 把持装置、30a エアシリンダ、30b 把持爪、31 中空筒体、32 雌ねじ、33 カップリング、34 位置決めキー、35 継手部、36 雄ねじ、37 キー溝、38 押さえフランジ部、41 第1減速機、42 第2減速機、43 第1モータ、44 第2モータ、50 ワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
関節軸により連結された複数の水平アームを有し、そのうちの先端アームの先端部に設けられた作業軸が、上下両端部にエンドエフェクタの取付部を有することを特徴とする水平多関節型ロボット。
【請求項2】
前記作業軸は、中空回転軸からなることを特徴とする請求項1記載の水平多関節型ロボット。
【請求項3】
前記中空回転軸は、少なくとも一端に取付フランジを有することを特徴とする請求項2記載の水平多関節型ロボット。
【請求項4】
前記エンドエフェクタのための配線が、前記中空回転軸の中を通した構成となっていることを特徴とする請求項2または3記載の水平多関節型ロボット。
【請求項5】
前記エンドエフェクタのための配管が、前記中空回転軸の中を通した構成、または前記エンドエフェクタの取付部と反対側の取付部に気密に接続した構成となっていることを特徴とする請求項2または3記載の水平多関節型ロボット。
【請求項6】
前記エンドエフェクタの取付部は、フランジ結合手段または即着脱式結合手段からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の水平多関節型ロボット。
【請求項7】
前記作業軸の駆動手段が、前記先端アームの内部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の水平多関節型ロボット。
【請求項8】
前記複数の水平アームと複数の関節軸およびアーム駆動手段は、ともに中空に構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の水平多関節型ロボット。
【請求項9】
上下動機構に連結され、前記水平アームを支持するアームベースが中空に構成されていることを特徴とする請求項8記載の水平多関節型ロボット。
【請求項10】
前記エンドエフェクタの配線および/または配管が、前記先端アームの中を通した構成となっていることを特徴とする請求項8または9記載の水平多関節型ロボット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−167864(P2006−167864A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−363919(P2004−363919)
【出願日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】