説明

減衰力可変ダンパの制御装置

【課題】 電流の立ち上がり遅れに起因する操縦安定性や乗り心地の悪化を抑制した減衰力可変ダンパの制御装置を提供する。
【解決手段】 目標電流生成部53は、ステップS11で、目標電流マップから目標減衰力Dtgtとストローク速度Ssとに対応する目標電流Itgtを検索/設定した後、ステップS12でストローク速度Ssからダンパ4の振動周波数を検出する。次に、目標電流生成部53は、ステップS13で振動周波数中にばね下共振周波数成分が所定量以上含まれているか否か(すなわち、ダンパ4がばね下共振を起こしているか否か)を判定し、この判定がYesであった場合には、ステップS15で目標電流Itgtを所定の遅延時間Tdly(例えば、40ms)をもって遅らせる遅延処理を行った後、ステップS14で目標電流Itgtに応じた駆動電流を各ダンパ4のMLVコイル40に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰力可変ダンパの制御装置に係り、詳しくは、電流の立ち上がり遅れに起因する操縦安定性や乗り心地の悪化を抑制する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車のサスペンションに用いられる筒型ダンパでは、乗り心地や操縦安定性の向上を図るべく、減衰力を無段階に可変制御できる減衰力可変型のものが種々開発されている。減衰力可変ダンパの減衰力制御機構としては、モータやソレノイド等を用いてオリフィスの流路面積を増減させる機械制御式のものが一般的であったが、磁性流体や磁気粘性流体を作動液とし、磁気流体バルブ(コイル)に印可する電流を増減させる電流制御式のものが出現している。
【0003】
電流制御式の減衰力可変ダンパ(以下、単にダンパと記す)を装着した自動車では、その走行状態に応じてダンパの制御電流を可変制御して減衰力を適宜増減させることにより、操縦安定性や乗り心地の向上を実現している(特許文献1参照)。例えば、旋回走行時には横方向運動に伴う慣性力(横加速度)によって車体が左右方向にロールするが、この際における車体の過大なロールを抑制すべく、横加速度の微分値に応じて制御電流を増大させることでダンパの減衰力を高めている。また、小さな凹凸が連続するような不整路を走行する際には車輪が短い周期で上下に移動(振動)するが、その振動の伝達抑制と減衰とを行うべく、ダンパが短縮方向にストロークする際には制御電流を減少させて減衰力を低め、ダンパが伸張方向にストロークする際には制御電流を増大させて減衰力を高めている。
【特許文献1】特開2006−69527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した電流制御式のダンパでは、電流ドライバ内でのローパスフィルタによる出力遅れの他、磁気流体バルブ(ヨーク)の磁気定数やヨーク内での渦電流の発生に起因する電流の立ち上がり遅れが存在する。そのため、ダンパが共振するような場合には、ストローク速度の変化に応じた目標電流を供給しても、磁気流体バルブ流れる実電流に遅れが生じ、目標減衰力と実減衰力とが乖離することがあった。
【0005】
例えば、ばね上共振周波数(1.3Hz付近)でダンパが振動している場合(すなわち、ダンパがばね上共振を起こしている場合)には、図9に示すように、目標電流に対する実電流の遅れは小さく、目標減衰力に近い実減衰力を得ることができる。ところが、ばね下共振周波数付近(12Hz付近)でダンパが振動している場合(すなわち、ダンパがばね下共振を起こしている場合)には、図10に示すように、目標電流に対する実電流の遅れが非常に大きくなり、目標減衰力と実減衰力とが大きく異なってしまう。なお、図9,図10において、ハッチングは目標減衰力と同符号の減衰力(以下、正減衰力と記す)が発生している領域を示し、クロスハッチングは目標減衰力と逆符号の減衰力(以下、逆減衰力と記す)が発生している領域を示す。図10に示すように逆減衰力の量が正減衰力の量を上回ってしまうと、減衰力制御が円滑に行われなって操縦安定性や乗り心地が悪化する問題があった。
【0006】
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、電流の立ち上がり遅れに起因する操縦安定性や乗り心地の悪化を抑制した減衰力可変ダンパの制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、車体の懸架に供される電流制御式の減衰力可変ダンパを制御する制御装置であって、前記車体の運動状態に基づき、前記減衰力可変ダンパの目標減衰力を設定する目標減衰力設定手段と、前記目標減衰力設定手段の設定結果と前記減衰力可変式ダンパのストローク速度とに基づき、当該減衰力可変式ダンパに対する目標電流を設定する目標電流設定手段と、前記減衰力可変ダンパの振動周波数を検出する振動周波数検出手段と、前記振動周波数検出手段によって検出された振動周波数に基づき、前記減衰力可変ダンパがばね下共振状態にあるか否かを判定するばね下共振判定手段と、前記ばね下共振判定手段によって前記減衰力可変ダンパがばね下共振状態にあると判定された場合、前記目標電流を遅延させる遅延手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載された減衰力可変ダンパの制御装置において、前記振動周波数検出手段は、前記ストローク速度に基づいて前記振動周波数を検出することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載された減衰力可変ダンパの制御装置において、前記ばね下共振判定手段は、前記振動周波数にばね下共振周波数成分が所定量含まれていた場合に前記減衰力可変ダンパがばね下共振状態にあると判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、ダンパがばね下共振を起こしていた場合、逆減衰力の量が少なくなるように駆動電流の出力タイミングを遅延させることにより、目標減衰力と実減衰力との乖離が小さくなって乗り心地の悪化が抑制される。また、請求項2の発明によれば、バンドパスフィルタ等を用いることにより、比較的容易に振動周波数を検出することができる。また、請求項3の発明によれば、減衰力可変ダンパがばね下共振状態にあるか否かの判定が比較的容易かつ迅速に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を4輪自動車に適用した実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は実施形態に係る4輪自動車の概略構成図であり、図2は実施形態に係るダンパの縦断面図であり、図3は実施形態に係る減衰力制御装置の概略構成を示すブロック図であり、図4は実施形態に係る目標電流生成部の概略構成を示すブロック図である。
【0012】
≪実施形態の構成≫
<自動車の概略構成>
先ず、図1を参照して、実施形態に係る自動車の概略構成について説明する。説明にあたり、4つの車輪やそれらに対して配置された部材、すなわち、タイヤやサスペンション等については、それぞれ数字の符号に前後左右を示す添字を付して、例えば、車輪3fl(左前)、車輪3fr(右前)、車輪3rl(左後)、車輪3rr(右後)と記す一方、総称する場合には、例えば、車輪3と記す。
【0013】
図1に示すように、自動車(車両)Vはタイヤ2が装着された4つの車輪3を備えており、これら各車輪3がサスペンションアームや、スプリング、MRF式減衰力可ダンパ(以下、単にダンパと記す)4等からなるサスペンション5によって車体1に懸架されている。自動車Vには、サスペンションシステムの制御主体であるECU(Electronic Control Unit)7や、EPS(Electric Power Steering:電動パワーステアリング)8が設置されている。また、自動車Vには、車速を検出する車速センサ9、横加速度を検出する横Gセンサ10、前後加速度を検出する前後Gセンサ11、ヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ12等が車体1の適所に設置されるとともに、ダンパ4のストローク速度Ssを検出するストロークセンサ13と、ホイールハウス付近の上下加速度を検出する上下Gセンサ(上下運動量検出手段)14とが各車輪3ごとに設置されている。
【0014】
ECU7は、マイクロコンピュータやROM、RAM、周辺回路、入出力インタフェース、各種ドライバ等から構成されており、通信回線(本実施形態では、CAN(Controller Area Network))を介して各車輪3のダンパ4や各センサ9〜14と接続されている。
【0015】
<ダンパの構造>
図2に示すように、本実施形態のダンパ4は、モノチューブ式(ド・カルボン式)であり、MRFが充填された円筒状のシリンダチューブ21と、このシリンダチューブ21に対して軸方向に相対動するピストンロッド22と、ピストンロッド22の先端に装着されてシリンダチューブ21内を上部油室24と下部油室25とに区画するピストン26と、シリンダチューブ21の下部に高圧ガス室27を画成するフリーピストン28と、ピストンロッド22等への塵埃の付着を防ぐカバー29と、フルバウンド時における緩衝を行うバンプストップ30とを主要構成要素としている。
【0016】
シリンダチューブ21は、下端のアイピース21aに嵌挿されたボルト31を介して、車輪側部材であるトレーリングアーム35の上面に連結されている。また、ピストンロッド22は、上下一対のブッシュ36とナット37とを介して、その上端のスタッド22aが車体側部材であるダンパベース(ホイールハウス上部)38に連結されている。
【0017】
図3に示すように、ピストン26には、上部油室24と下部油室25とを連通する環状連通路39と、環状連通路39の内側に配設されたMLVコイル40とが設けられている。ECU7からMLVコイル40に電流が供給されると、環状連通路39を流通するMRFに磁界が印可されて強磁性微粒子が鎖状のクラスタを形成し、環状連通路39内を通過するMRFの見かけ上の粘度が上昇する。
【0018】
<ダンパ制御装置の概略構成>
ECU7には、図3にその概略構成を示すダンパ制御装置50が内装されている。ダンパ制御装置50は、上述した各センサ9〜14等が接続する入力インタフェース51と、センサ9〜12,14等から入力した検出信号に基づき各ダンパ4の目標減衰力Dtgtを設定する減衰力設定部52と、目標減衰力Dtgtとストローク速度Ssとに応じて各ダンパ4(MLVコイル40)への目標電流Itgtを生成する目標電流生成部53と、目標電流生成部53からの目標電流Itgtを各ダンパ4に出力する出力インタフェース54とから構成されている。なお、本実施形態の減衰力設定部52には、スカイフック制御に供されるスカイフック制御部56と、ロール制御に供されるロール制御部58と、ピッチ制御に供されるやピッチ制御部59とが収容されている。
【0019】
<目標電流生成部>
図4に示すように、目標電流生成部53は、減衰力設定部52から入力した目標減衰力Dtgtとダンパ4のストローク速度Ssとに基づいて目標電流Itgtを設定する目標電流設定部61と、バンドパスフィルタを用いてストローク速度Ssからダンパ4の振動周波数を検出する振動周波数検出部62と、振動周波数検出部62の検出結果からばね下共振を判定するばね下共振判定部63と、ばね下共振判定部63の判定結果に基づき目標電流Itgtを遅延させる遅延処理部64とを各車輪3ごとに備えている。
【0020】
≪実施形態の作用≫
<目標減衰力設定処理>
自動車が走行を開始すると、ダンパ制御装置50では、減衰力設定部52が、所定の処理インターバル(例えば、2ms)をもって、図5のフローチャートにその手順を示す目標減衰力設定処理を実行する。減衰力設定部52は、目標減衰力設定処理を開始すると、先ず図5のステップS1で、横Gセンサ10、前後Gセンサ11、および上下Gセンサ14から得られた車体1の各加速度や、車速センサ9から入力した車速、操舵角センサ(図示せず)から入力した操舵速度等に基づき自動車Vの運動状態を判定する。次に、減衰力設定部52は、自動車Vの運動状態に基づき、ステップS2で各ダンパ4のスカイフック制御目標値Dshを算出し、ステップS3で各ダンパ4のロール制御目標値Drを算出し、ステップS4で各ダンパ4のピッチ制御目標値Dpを算出する。
【0021】
次に、減衰力設定部52は、ステップS5で各ダンパ4のストローク速度Ssが正の値であるか否かを判定し、この判定がYesであった場合(すなわち、ダンパ4が伸び側に作動している場合)、ステップS6で3つの制御目標値Dsh,Dr,Dpのうち値が最も大きいものを目標減衰力Dtgtに設定し、ステップS7で目標電流生成部53に目標減衰力Dtgtを出力する。また、減衰力設定部52は、ステップS5の判定がNoであった場合(すなわち、ダンパ4が縮み側に作動している場合)、ステップS8で3つの制御目標値Dsh,Dr,Dpのうち値が最も小さいものを目標減衰力Dtgtに設定し、ステップS7で目標電流生成部53に目標減衰力Dtgtを出力する。
【0022】
<目標電流生成処理>
本実施形態のダンパ制御装置50では、上述した減衰力制御と並行するかたちで、目標電流生成部53が、図6のフローチャートにその手順を示す目標電流生成処理を実行する。目標電流生成部53は、目標電流生成処理を開始すると、先ず図5のステップS11で、図7の目標電流マップから目標減衰力Dtgtとストローク速度Ssとに対応する目標電流Itgtを検索/設定する。
【0023】
次に、目標電流生成部53は、ステップS12でストローク速度Ssからダンパ4の振動周波数を検出する。次に、目標電流生成部53は、ステップS13で振動周波数中にばね下共振周波数成分が所定量以上含まれているか否か(すなわち、ダンパ4がばね下共振を起こしているか否か)を判定し、この判定がNoであればステップS14で目標電流Itgtに応じた駆動電流を各ダンパ4のMLVコイル40に出力する。
【0024】
一方、ダンパ4がばね下共振を起こしてステップS13の判定がYesになった場合、目標電流生成部53は、ステップS15で目標電流Itgtを所定の遅延時間Tdly(例えば、40ms)をもって遅らせる遅延処理を行った後、ステップS14で目標電流Itgtに応じた駆動電流を各ダンパ4のMLVコイル40に出力する。なお、遅延時間Tdlyは、電流ドライバ内でのローパスフィルタによる出力遅れや、MLVコイル40の磁気定数、MLVコイル40内での渦電流の発生に起因する電流の立ち上がり遅れ等を勘案して設定されるが、実車を用いた走行実験を行うことによって設定するようにしてもよい。
【0025】
本実施形態では、このような構成を採ったことにより、ダンパ4がばね下共振を起こしている場合においても、図8に示すように、目標減衰力と逆符号の逆減衰力の量(逆減衰力の発生領域を図中にクロスハッチングで示す)に対して、目標減衰力と同符号の正減衰力の量(正減衰力の発生領域を図中にハッチングで示す)が有意に多くなり、従来装置で問題となっていた乗り心地の低下が効果的に抑制されるようになる。
【0026】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態はMRF式の減衰力可ダンパに本発明を適用したものであるが、MF(磁性流体)式の減衰力可ダンパや、他種の電流制御式減衰力可変ダンパにも適用可能である。また、上記実施形態では、バンドパスフィルタを用いてストローク速度から振動周波数を検出し、その振動周波数にばね下共振周波数成分が多く含まれる場合にダンパがばね下共振していると判定するようにしたが、バンドパスフィルタを用いて車輪速度から振動周波数を検出するようにしてもよいし、ストローク速度の符号がばね下共振周期の半分付近で反転することをもってばね下共振と判定するようにしてもよい。また、上記実施形態では電流の出力遅れや立ち上がり遅れに応じて単純に目標電流を遅延させるようにしたが、遅延前の目標電流と遅延後の目標電流との加重平均を新たな目標電流とするようにしてもよいし、遅延前の目標電流と遅延後の目標電流とのどちらか大きい方を目標電流としてばね下共振を確実に減衰させるようにしてもよいし、遅延前の目標電流と遅延後の目標電流とのどちらか小さい方を目標電流として乗り心地を向上させるようにしてもよい。その他、自動車や制御装置の具体的構成、制御の具体的手順等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】実施形態に係る4輪自動車の概略構成図である。
【図2】実施形態に係るダンパの縦断面図である。
【図3】実施形態に係る減衰力制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態に係るロール制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図5】実施形態に係る目標減衰力設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】実施形態に係る目標電流生成処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】実施形態に係る目標電流マップである。
【図8】実施形態に係るばね下共振域でのストローク速度−電流−減衰力を示すグラフである。
【図9】従来装置に係るばね上共振域でのストローク速度−電流−減衰力を示すグラフである。
【図10】従来装置に係るばね下共振域でのストローク速度−電流−減衰力を示すグラフである。
【符号の説明】
【0028】
1 車体
3 車輪
4 減衰力可変ダンパ
13 ストロークセンサ
50 ダンパ制御装置
52 減衰力設定部(目標減衰力設定手段)
53 目標電流生成部
61 目標電流設定部(目標電流設定手段)
62 振動周波数検出部(振動周波数検出手段)
63 下共振判定部
64 遅延処理部(遅延手段)
V 自動車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の懸架に供される電流制御式の減衰力可変ダンパを制御する制御装置であって、
前記車体の運動状態に基づき、前記減衰力可変ダンパの目標減衰力を設定する目標減衰力設定手段と、
前記目標減衰力設定手段の設定結果と前記減衰力可変式ダンパのストローク速度とに基づき、当該減衰力可変式ダンパに対する目標電流を設定する目標電流設定手段と、
前記減衰力可変ダンパの振動周波数を検出する振動周波数検出手段と、
前記振動周波数検出手段によって検出された振動周波数に基づき、前記減衰力可変ダンパがばね下共振状態にあるか否かを判定するばね下共振判定手段と、
前記ばね下共振判定手段によって前記減衰力可変ダンパがばね下共振状態にあると判定された場合、前記目標電流を遅延させる遅延手段と
を備えたことを特徴とする減衰力可変ダンパの制御装置。
【請求項2】
前記振動周波数検出手段は、前記ストローク速度に基づいて前記振動周波数を検出することを特徴とする、請求項1に記載された減衰力可変ダンパの制御装置。
【請求項3】
前記ばね下共振判定手段は、前記振動周波数にばね下共振周波数成分が所定量含まれていた場合に前記減衰力可変ダンパがばね下共振状態にあると判定することを特徴とする、請求項2に記載された減衰力可変ダンパの制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−238923(P2008−238923A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−81118(P2007−81118)
【出願日】平成19年3月27日(2007.3.27)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】