説明

開閉パネルの保持構造

【課題】
装置に用いる開閉パネルが装着される時の位置合わせを容易にして操作性を良好にし、開口部との接触による傷付きを防止することで外観性を損ねてしまう恐れをなくした開閉パネルの保持構造を提供する。
【解決手段】
上部を開放した開口部2の側壁2aに回動軸3と、保持部4と、規制部7とを備えた本体部1と、前記保持部4により保持されて前記開口部2を閉じるパネル部6aと、同パネル部6aの両側から垂下して前記回動軸3に係脱可能に係合する切欠部5を有し、前記パネル部6aが前記開口部2を開放する回動範囲を前記規制部7により規制するフランジ部6bとを備えた開閉パネル6と、からなる開閉パネルの保持構造において、前記開閉パネル6は、前記フランジ部6bが前記回動軸3および前記規制部7により係脱自在にガイドされ、かつ回動自在にガイドされるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置の本体部に備えた開口部に開閉パネルを保持する開閉パネルの保持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の開閉パネルの保持構造(パネル部材のヒンジ構造)は、開閉の際に開閉パネル(パネル部材)あるいは本体部(筐体)に傷が付くのを防止するものとして、図3に示すように、装置の本体部(筐体)aに備えた開口部bに開閉パネル(パネル部材)cを回動自在に枢支する開閉パネル(パネル部材)cのヒンジ構造において、本体部(筐体)aあるいは開閉パネル(パネル部材)cのうち、何れか一方には半球状のヒンジ突起dを隆起して他方側のヒンジ凹部eに係脱自在に、かつ回動自在に嵌合するとともに、ヒンジ突起dおよびヒンジ凹部eの近傍には、開閉パネル(パネル部材)cの開放終端位置を規制するストッパfを夫々突設して構成したものが知られている(例えば、特開平4−323481号公報)。
【0003】
これにより、開閉パネルcの保持構造(パネル部材cのヒンジ構造)は、ストッパf同士が当接面gで互いに当接した当接後の操作力により離脱自在となるように形成されていることから、開閉パネル(パネル部材)c等が損傷してしまうことを防止することができるようになっていた。
【0004】
しかしながら、ヒンジ突起dをヒンジ凹部eに係脱自在に、かつ回動自在に嵌合する際、ヒンジ突起dとヒンジ凹部eとを位置合わせしながら嵌合する必要があることから嵌合時の操作性は必ずしも良好ではなく、例えば、装置の本体部(筐体)aに備えた大きい開口部bに大形状の開閉パネル(パネル部材)cを装着する時には、とくに、位置合わせが困難になって嵌合時の操作性が更に悪くなってしまうという問題点を有していた。
【0005】
また、開閉の際に開閉パネル(パネル部材)cあるいは装置の本体部(筐体)aに傷が付くのを防止できる反面、ヒンジ突起dとヒンジ凹部eとを位置合わせしながら嵌合する時には、位置合わせが困難であるため手許に狂いが生じやすくなり、開閉パネル(パネル部材)cが装置に備えた開口部bの周縁に接触することになって、開閉パネル(パネル部材)cもしくは開口部bの周縁に施されている塗装の一部が傷付けられてしまったり、剥がれてしまうなどにより外観性を損ねてしまう恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平4−323481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、装置に用いる開閉パネルが装着される時の位置合わせを容易にして操作性を良好にし、開口部との接触による傷付きを防止することで外観性を損ねてしまう恐れをなくした開閉パネルの保持構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した目的を達成できるように構成するため、本発明は以下に示す特徴を備えている。
【0009】
上部を開放した開口部の側壁に回動軸と、保持部と、規制部とを備えた本体部と、前記保持部により保持された位置で前記開口部を閉じるパネル部と、同パネル部の両側から垂下して前記回動軸に係脱可能に係合する切欠部を有し、前記パネル部が前記開口部を開放する回動範囲を前記規制部により規制するフランジ部とを備えた開閉パネルと、からなる開閉パネルの保持構造において、
前記開閉パネルは、前記フランジ部が前記回動軸および前記規制部により係脱自在にガイドされ、かつ回動自在にガイドされてなることを特徴としている。
【0010】
また、前記回動軸に鍔部を備え、同鍔部を備えた回動軸と前記規制部とで、前記開閉パネルが前記開口部に位置決めされてなることを特徴としている。
【0011】
また、前記保持部の一部が、前記開閉パネルの回動範囲を規制する規制部を兼ねてなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、装置に用いられる開閉パネルを装着する時および回動する時のガイドを構成することで、開閉パネルが装着される時の位置合わせを容易にして操作性を良好にし、開口部との接触による傷付きを防止して外観性を損ねてしまう恐れをなくした開閉パネルの保持構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による開閉パネルの保持構造が用いられる装置の説明図で、(A)は装置の斜視図であり、(B)は装置の要部斜視図であり、(C)は図1(B)に示すa−a断面図である。
【図2】本発明による開閉パネルの保持構造の説明図で、(A)は開閉パネルで開口部を閉じた状態を示す要部断面図であり、(B)は図2(A)に示すA部の開閉パネルの係脱状態を示す拡大図であり、(C)は回動軸に切欠部を係合した係合状態を示す拡大図であり、(D)は開閉パネルで開口部を閉じた状態を示す拡大図であり、(E)は図2(A)に示すB矢視図である。
【図3】従来例による開閉パネルの保持構造の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。なお、図2(A)により開閉パネルで開口部を閉じた状態を示すA部の拡大図は図2(D)であるが、ここでは、図2(B)により開閉パネルの係脱状態を、図2(C)により係合状態を、図2(D)により開口部を閉じた状態を夫々示して、順次説明することとする。
【0015】
本発明による開閉パネルの保持構造は、図1(A)乃至図1(C)と、図2(A)乃至図2(E)とに示すように、例えば、装置(本体部)1に用いられる開閉パネル6が、装置(本体部)1に備えた開口部2に係脱自在に、かつ回動自在に保持されるように構成したものである。
【0016】
装置(本体部)1は、上部を開放した開口部2を備えており、この開口部2を利用することにより、内部に実装されている図示しない電装品類のメンテナンスが行われるようになっている。
【0017】
装置(本体部)1に備えた開口部2は、開閉パネル6が係脱自在に、かつ回動自在に保持されることによって閉じられたり、もしくは開放されたりする構成になっており、また、開閉パネル6の上面部をなすパネル6aには、例えば、装置(本体部)1が消防緊急指令台の操作卓である場合、緊急指令を実行するための図示しない操作ボタンや送受話器などが配設されている。
【0018】
開閉パネル6は、図示しない操作ボタンや送受話器などが配設された上面部をなすパネル6aと、図1(B)と、図2(A)乃至図2(E)とに示すように、操作者の側となるパネル6aの前端部両側から垂下したフランジ部6bと、フランジ部6bの前端部を開放するように形成された切欠部5と、フランジ部6bの外形形状の一部を円弧状に形成した円弧状外周縁6cと、円弧状外周縁6cに連続的に形成された直線状外周縁6dとを備えている。
【0019】
図示しない操作ボタンや送受話器などが配設された開閉パネル6の上面部をなすパネル6aは、図1(A)および図1(B)に示すように、操作者の側となる装置(本体部)1(または開口部2)の前部が低くなるように傾斜させた構成になっており、これによって、例えば、図示しない操作ボタンや送受話器などの操作性が良好になるようにしている。
【0020】
装置(本体部)1に備えた開口部2は、両側壁2aの前方寄りに回動軸3を備えており、この回動軸3よりも後方寄りとなる側壁2aには、装着された開閉パネル6が、パネル6aの周縁下部に当接することで開口部2を閉じた位置に保持される保持部4を備えている。
【0021】
なお、フランジ部6bの外形形状の一部を円弧状に形成した円弧状外周縁6cは、切欠部5を回動軸3に係合した状態で開閉パネル6を回動する際、回動軸3からの距離が一定となるように所定の半径で形成した構成としている。
【0022】
これにより、切欠部5を有するフランジ部6bは、回動軸3と後述する規制部7とで係脱自在に、かつ回動自在にガイドされるように構成されているため、図2(B)乃至図2(D)に示すように、切欠部5が回動軸3に対し正確な位置合わせなしに容易に、かつ正確に係合できるようにガイドされることから、操作者の側となる装置(本体部)1(または開口部2)の前端部が低くなるように傾斜した構成であっても、開閉パネル6が、回動時に前後方向に位置ずれしたりガタつきが生じてしまう恐れがないようにガイドされることになる。
【0023】
開閉パネル6は、パネル6aの周縁下部を保持部4に当接することで開口部2を閉じた位置に保持された際、図1(A)乃至図1(C)に示すように、保持部4に設けられているねじ孔からなる固定部9に、固定ねじからなる固定具8でパネル6aを固定することによって開口部2に装着されることになり、また、固定部9から固定具8を取り外すことにより、回動軸3に係合した切欠部5を有するフランジ部6bの側を回転中心に回動自在となり、回動させることで開口部2を開放したのち、この開口部2から離脱させることも可能となる。
【0024】
なお、切欠部5を有するフランジ部6bは、この実施の形態の説明においては、操作者の側となるパネル6aの前端部の両側から垂下した構成として説明している。
【0025】
しかしながら、切欠部5を有するフランジ部6bは、必ずしも操作者の側に限らず、図示はしないが、操作者の反対側となるパネル6aの後端部の両側から垂下した構成であってもよく、その場合、回動軸3も同様に、切欠部5を有するフランジ部6bの位置に対応して開口部2の両側壁2aの後方寄りに設けられた構成にすればよい。
【0026】
これにより、切欠部5を有するフランジ部6bは、回動軸3と後述する規制部7とで係脱自在に、かつ回動自在にガイドされるように構成されているため、切欠部5を有するフランジ部6bが操作者の側に設けられていても、または、操作者の反対側となるパネル6aの後端部の両側に設けられていても、何れでも、切欠部5が回動軸3に対し正確な位置合わせなしに容易に、かつ正確に係合できるようにガイドされることから、操作者の側となる装置(本体部)1(または開口部2)の前端部が低くなるように傾斜していても、開閉パネル6が、回動時に前後方向に位置ずれしたりガタつきが生じてしまう恐れがないようにガイドされることになる。
【0027】
開口部2の側壁2aに設けられた保持部4は、図2(B)乃至図2(D)に示すように、その一部を切欠して回動軸3の近傍に位置するように形成された端面が、開閉パネル6を装着したり、回動する時のガイドの一部を構成するとともに、開閉パネル6の回動範囲を規制(位置決め)する時の規制部7を兼ねている。
【0028】
開閉パネル6の着脱時には、図2(B)および図2(C)に示すように、回動軸3に対しフランジ部6bが有する切欠部5を容易に係脱できるようにするため、フランジ部6bの直線状外周縁6dが規制部7によってガイドされるようになっている。
【0029】
その際、切欠部5は角度θを有して先端を拡開させたことで、回動軸3に対し切欠部5を係脱しやすくした構成となる。
【0030】
また、開閉パネル6の回動時には、回動軸3に係合した切欠部5の基端部を中心に、図2(C)に示す位置から開口部2を閉じるように回動し、規制部7によってガイドされたフランジ部6bの直線状外周縁6dが規制部7から離れながら、直線状外周縁6dに連続形成されている円弧状外周縁6cの一部が規制部7の一部に沿うようにガイドされ、パネル部6aが開口部2を閉じるように図2(D)に示す位置まで回動し、保持部4に当接して保持されることになる。
【0031】
なお、開口部2を開放する時の開閉パネル6の回動範囲(位置)については、開閉パネル6が開口部2(の上部)を完全に開放するための終端位置まで回動した時の開放終端位置として説明する。
【0032】
パネル6aの周縁下部に当接し、開口部2を閉じた位置で開閉パネル6を保持する保持部4が、その一部を切欠した端面からなる規制部7を兼ねる構成にしたことで、開口部2を開放する開閉パネル6の回動位置(開放終端位置)を規制するのに、個別の規制部材を用いる必要は生じない。
【0033】
開閉パネル6は、切欠部5を有するフランジ部6bが、図2(B)乃至図2(E)に示すように、回動軸3と規制部7とによって、係脱自在にガイドされることで装着時の位置合わせや取外し時の操作性を容易にしたり、回動自在にガイドされることで前後方向の位置ずれをなくしガタつきが生じてしまう恐れがない構成にしている。
【0034】
ここで、装置1に用いられる開閉パネル6が、装置1に備えた開口部2に係脱自在に、かつ回動自在に保持されるように構成された保持構造について詳細に説明する。
【0035】
装置1に備えた開口部2に係脱自在に、かつ回動自在に保持される開閉パネル6は、操作者の側となる前端部の両側からフランジ部6bを垂下するとともに、フランジ部6bに、開口部2の両側壁2aに備えた回動軸3に対応する切欠部5を有する構成になっており、開口部2の両側壁2aに備えた回動軸3と、これに対応する切欠部5と、開閉パネル6の回動位置(開放終端位置)を規制する規制部7とで、開閉パネル6が開口部2に係脱自在に、かつ回動自在に保持される保持構造が構成されている。
【0036】
切欠部5は、フランジ部6bの前端部に形成された構成になっており、切欠部5の先端から、回動軸3に向けて上方から係脱自在に、かつ回動自在に係合するようになっている。
【0037】
開口部2の両側壁2aに備えた回動軸3に、開閉パネル6のフランジ部6bに有した切欠部5が係合する際、係合させるための位置合わせを容易にするため、回動軸3と、回動軸3の近傍に位置させた規制部(保持部4の端面)7とで、開口部2に、開閉パネル6の一部を接触させることなく係脱自在に係合させることができるように、切欠部5が回動軸3に向けてガイドされながら係合する構成にしている。
【0038】
その際、開閉パネル6のフランジ部6bに有した切欠部5は、図2(B)乃至図2(D)に示す角度θのように、先端側が拡開するように形成された構成になっており、これによって、切欠部5を有しているフランジ部6bの先端部片側6b1の形状は先細状になっている。
【0039】
切欠部5を有しているフランジ部6bの先端部片側6b1の形状を先細状に形成するため、切欠部5の基端部は、回動軸3に対し回動自在に係合するよう半円状に形成されており、この半円状に形成された基端部からフランジ部6bの前端に向けて延びる切欠部5の両縁は、開閉パネル6のパネル6aに近い側となる他方がパネル6aと平行に形成され、パネル6aから遠い側となる一方が、図2(B)乃至図2(D)に示す角度θをなすように傾斜している。
【0040】
これにより、先細状に形成しているフランジ部6bの先端部片側6b1を、図2(B)および図2(C)に示すように、正確に位置決めすることなしに上方から回動軸3と規制部(保持部4の端面)7との間に挿入して、フランジ部6bの先端部他片側6b2は開口部2の深さに対するパネル6aの高さ位置を変えないように、切欠部5を容易に回動軸3に導きながら正確に係合させるためのガイドを構成できるようになる。
【0041】
すなわち、切欠部5の先端側が拡開するように形成した形状は、図2(B)および図2(C)に示す角度θのように、切欠部5の両縁のうち、パネル6aから遠い側となる一方のみ傾斜させた構成にすることで、この傾斜させた側となるフランジ部6bの先端部片側6b1を、正確な位置決めなしに回動軸3と規制部(保持部4の端面)7との間に容易に係合させるためのガイドを構成できることになる。
【0042】
切欠部5が回動軸3に係合するようにフランジ部6bがガイドされたのち、開閉パネル6が回動する際、フランジ部6bの円弧状外周縁6cの一部が規制部(保持部4の端面)7の一部によって規制された状態で、図2(C)に示す位置から、規制部(保持部4の端面)7の一部に沿うようにガイドされながら、図2(D)に示す位置まで回動することになる。
【0043】
すなわち、回動軸3と規制部(保持部4の端面)7とで、回動軸3に対応する切欠部5を有するフランジ部6bのガタつきを抑えることができるようになって、開閉パネル6をフランジ部6bにガタつきが生じることなく回動させるためのガイドを構成できることになる。
【0044】
また、開口部2の両側壁2aに備えた回動軸3に切欠部5を係合させた開閉パネル6を回動する際、図2(C)に示す位置から図2(D)に示す位置まで切欠部5が回動軸3から離脱することなく回動するため、切欠部5を有するフランジ部6bの円弧状外周縁6cの一部が回動軸3の近傍に位置させた規制部(保持部4の端面)7の一部に沿いながら、開閉パネル6が前後に位置ずれしないように規制されて回動することになるので、開閉パネル6の前後部と開口部2の前後部との間に、図2(E)に示すように所定の隙間Cを確保できるようになって、開閉パネル6の前後部と開口部2の前後部とが接触する恐れがない構成となる。
【0045】
なお、図2(D)および図2(E)に示すように開閉パネル6で開口部2を閉じた際、開閉パネル6の前後部と、開口部2との間に確保されている図2(E)に示す所定の隙間Cからは、図1(B)と、図2(A)乃至図2(E)とに示す保持部4や目隠し部4’によって内部が見えてしまわないように目隠しができるようになっている。
【0046】
そして、図2(C)に示すように開閉パネル6が開口部2を開放した際、切欠部5を有するフランジ部6bの円弧状外周縁6cに連続形成された直線状外周縁6dが規制部(保持部4の端面)7に当接して回動範囲が規制され、開閉パネル6の回動位置(開放終端位置)が位置決めされることになる。
【0047】
また、回動軸3には鍔部3aが設けられており、この鍔部3aによって、回動軸3に係合した切欠部5を有するフランジ部6bを備えた開閉パネル6が左右に位置ずれしないように規制されるとともに、開閉パネル6の両側部と開口部2の両側部との間に、図2(E)に示すように鍔部3aの厚さに相当する隙間Dを確保できるようになって、開閉パネル6の両側部と開口部2の両側部とが接触する恐れがない構成となる。
【0048】
なお、開閉パネル6の両側部と、開口部2との間に確保されている図2(E)に示す所定の隙間Dからは、パネル6aの周縁下部を保持する保持部4によって内部が見えてしまわないように目隠しができるようになっている。
【0049】
以上説明したように、本発明の構成によれば、開放されている開口部2に開閉パネル6を保持(装着)して閉じる際、または、開閉パネル6が開口部2を閉じた位置から回動して開口部2を開放した際、開閉パネル6は開口部2に接触しないように回動軸3と規制部(保持部4の端面)7とでガイドされながら、開口部2および回動軸2の上方から係脱自在に、かつ回動自在に保持(装着)できるようにした開閉パネルの保持構造を提供することができる。
【符号の説明】
【0050】
1 装置(本体部)
2 開口部
2a 側壁
3 回動軸
3a 鍔部
4 保持部
4’ 目隠し部
5 切欠部
6 開閉パネル
6a パネル
6b フランジ部
6b1 先端部片側
6b2 先端部他片側
6c 円弧状外周縁
6d 直線状外周縁
7 規制部(保持部4の端面)
8 固定具
9 固定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部を開放した開口部の側壁に回動軸と、保持部と、規制部とを備えた本体部と、前記保持部により保持された位置で前記開口部を閉じるパネル部と、同パネル部の両側から垂下して前記回動軸に係脱可能に係合する切欠部を有し、前記パネル部が前記開口部を開放する回動範囲を前記規制部により規制するフランジ部とを備えた開閉パネルと、からなる開閉パネルの保持構造において、
前記開閉パネルは、前記フランジ部が前記回動軸および前記規制部により係脱自在にガイドされ、かつ回動自在にガイドされてなることを特徴とする開閉パネルの保持構造。
【請求項2】
前記回動軸に鍔部を備え、同鍔部を備えた回動軸と前記規制部とで、前記開閉パネルが前記開口部に位置決めされてなることを特徴とする請求項1に記載の開閉パネルの保持構造。
【請求項3】
前記保持部の一部が、前記開閉パネルの回動範囲を規制する規制部を兼ねてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の開閉パネルの保持構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−267692(P2010−267692A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−116208(P2009−116208)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】