説明

除草機

【課題】走行機体の左右蛇行の影響を受け難く、除草効率の高い除草機を提供することを課題としている。
【解決手段】走行機体1に連結された除草作業機16が、植え付けられた苗の条間を除草するように苗の条間に配置された田車23F,23Rを、植え付けられた苗の株間側を除草するように、先端を株間の近傍に位置させて前後に2つ配置したレーキ38,39,41,42より、走行機体1の近傍に配置して設けた。又は左右方向に複数配置されたレーキ38,39,41,42のうち、除草作業機16の側方側に位置するレーキ38,39を、中央側に位置するレーキ41,42より前方に設けて走行機体1の近傍に配置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、苗の植付け後に圃場の雑草を除去する除草機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来田植え後の苗が活着した状態の水田を移動しながら水田に生える雑草を湛水状態で除去する水田用の除草機が公知となっている(例えば特許文献1参照)。この除草機は走行機体の前部に移動方向に対して左右に往復揺動するツースを、茎葉に接触するように苗列に沿って左右幅方向に複数個設けて第1の除草作業装置とするとともに、回転する複数の除草ロータを第2の除草作業装置としている。
【0003】
第1の除草作業装置(ツース)は、ツースの揺動によって雑草の根部あるいは茎葉部にツースを作用させて雑草を湛水面に浮き上がらせて除草を行う。第2の除草作業装置(除草ロータ)は、湛水中を攪拌しながら苗の条間に沿って回転移動して除草を行う。
【特許文献1】特開2000−92906号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記除草機は、走行機体が水田の耕盤の変化等によって左右に蛇行した場合に、ツースより作業機体から離れた位置に配置されている除草ロータが左右に大きく振れ、除草ロータによって苗が押し倒されて損傷する場合があるという不都合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の除草機は、走行機体1に除草作業機16を連結し、該除草作業機16が、除草用の回転自在な田車23F,23Rと、弾性材からなるレーキ38,39,41,42とを備えた除草機において、田車23F,23Rをレーキ38,39,41,42より前方に設けて、走行機体1の近傍に配置し、植え付けられた苗の条間を除草するように、田車23F,23Rを苗の条間に配置し、植え付けられた苗の株間側を除草するように、レーキ38,39,41,42を、先端が株間の近傍に位置するように前後に2つ配置したことを第1の特徴としている。
【0006】
第2に前方側のレーキ38,41を先端部が株の真後を通過するように設け、後方側のレーキ39,42を先端が株に近接する側方を通過するように設け、前方側のレーキ38,41によって株間の除草を行い、後方側のレーキ39,42によって株際の除草を行うように構成したことを特徴としている。
【0007】
第3に走行機体1に除草作業機16を連結し、該除草作業機16が、除草用の回転自在な田車23F,23Rと、弾性材からなるレーキ38,39,41,42とを備え、左右方向に複数のレーキ38,39,41,42を配置した除草機において、除草作業機16の側方側に位置するレーキ38,39を、中央側に位置するレーキ41,42より前方に設けて、走行機体1の近傍に配置したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
走行機体が左右に蛇行した場合、走行機体に連結されている除草作業機の構成物は、走行機体に前後位置で近いものほど、及び走行機体の左右の中心線に近いものほど変位量は小さくてすむ。
【0009】
以上のように構成される本発明の構造によると、田車を走行機体の近傍に位置させることによって、走行機体の左右蛇行時の田車の左右振れ量は小さく抑えられ、走行機体の左右蛇行時に田車により苗を押し倒し、植え付けられている苗を損傷させるという不都合を防止することができる。
【0010】
なおレーキは弾性材からなるため、特に上記のように走行機体から離れて配置されると、走行機体の左右蛇行によって左右の振れは比較的大きくなるが、レーキと苗側とが接触しても、レーキの弾力性によって苗の折れや引き抜き等が容易に発生することはない。
【0011】
またレーキは前後に2つ設けられているため、一度の除草走行によってレーキによる除草効果を向上させることができる。特に株間側における株間と株際とを前後のレーキによって分担して除草を行う構成とすることによって、より一層の除草効率の向上を図ることができる。
【0012】
一方走行機体の左右蛇行に伴うレーキの左右の振れを小さく抑えることによって、レーキと苗の根部との接触によって植え付けられている苗を上記のように損傷させるという不都合を抑えることができる。
【0013】
このため走行機体の左右側方側に位置するレーキを走行機体の近傍に位置させることによって、左右の中央側のレーキが走行機体の左右の中心線の近傍に位置するとともに、左右側方のレーキが走行機体に前後位置で近づき、走行機体の左右蛇行時のレーキの左右振れ量が小さく抑えられる。これによりレーキの先端と苗の根部との不要な接触が抑制され、レーキと苗の根部とが接触して、植え付けられている苗を損傷させるという不都合を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1,図2は、走行機体の後方に除草作業機を連結した除草機の平面図及び側面図、図3は除草作業機の背面図である。走行機体1は従来公知の乗用田植機のものである。このため走行機体1は左右の前輪2及び後輪3を備え、圃場(水田)に植え付けられた苗条N1,N2,N3,N4,N5,N6,N7,N8をまたいで移動することができる。
【0015】
走行機体1の前部には、エンジンルームを覆うボンネット4が設けられている。ボンネット4の後方には運転席6が設けられている。運転席6内には座席7が設けられている。座席7の前方にはフロント操作パネル8が設けられている、フロント操作パネル8にはステアリングハンドル9や主変速レバー11等が備えられている。
【0016】
走行機体1の後部には昇降リンク機構12が設けられている。該昇降リンク機構12は油圧シリンダ13の伸縮動作によって上下昇降駆動される。該昇降リンク機構12の終端部に設けられるヒッチホルダ14を介して除草作業機16が着脱可能に取り付けられている。
【0017】
ヒッチホルダ14には、ローリング自在にブラケット15が取り付けられている。該ブラケット15には、走行機体1の幅方向(左右方向)の角パイプからなるローリングフレーム17が取り付けられている。また上記ブラケット15には、下部に延出した支持部材18が取り付けられている。
【0018】
図4に示されるように、上記支持部材18にはセンタフロート19が上下昇降自在に取り付けられている。センタフロート19は、走行機体1に設けられる従来公知の油圧感知機構のセンサ(センサフロート)として使用される。上記油圧感知機構によって田面の湛水状態や土質に応じた除草作業機16の高さ調節を自動的行うことができる。
【0019】
上記ローリングフレーム17には、複数の支持杆20が上下位置調節可能に垂下して取り付けられている。左右の最外側に位置する支持杆20に隣接する支持杆20には、上下揺動可能にサイドフロート21が取り付けられている。サイドフロート21はセンタフロート19の左右両側に位置する。左右のサイドフレーム17は前輪2及び後輪3の後方に位置しており、前後輪2,3の車輪跡を消しながら整地を行う。
【0020】
上記ブラケット15側にはブラケットアーム24が後方に向かって取り付けられており、該ブラケットアーム24に支持杆26が上下位置調節可能に垂下して取り付けられている。該支持杆26には、支持ブラケット22を介して回転式の除草手段である前後の田車23F,23Rが1組の田車(2連式田車)として設けられている。
【0021】
ローリングフレーム17側の他の支持杆20には、図5に示されるように、支持ブラケット22を介して回転式の除草手段である前後の田車23F,23Rが1組の田車(2連式田車)として設けられている。全ての田車23F,23Rは、走行機体1の進行方向に対する横軸を中心として自由回転する。全ての田車23F,23Rは田面との接地抵抗によって回転し、この回転により従来同様に除草を行う。なおモータ等の駆動源によって田車23F,23Rを回転駆動させることもできる。
【0022】
本除草作業機16は、上記前後の田車23F,23Rによる2連式田車によって2度掛けの除草を行うことができる。支持杆20,26の高さ調節によって各2連式田車は田車23F,23Rの高さが同時に調節される。
【0023】
中央の2連式田車27は、センターフロート19の真後に配置されている。該田車27は植え付けられた中央の苗条N4とN5との条間に位置して除草を行う。上記中央の2連式田車27の左右両側に位置する2連式田車28,29は、中央の2連式田車27の右側に隣接する苗条N5とN6との条間と、中央の2連式田車27の左側に隣接する苗条N4とN3との間の条間に位置して除草を行う。
【0024】
左右のサイドフロート21の外側に位置する2連式田車31,32は、左側のサイドフレーム21の外側に隣接する苗条N2とN1との条間と、右側のサイドフレーム21の外側に隣接する苗条N7とN8との条間に位置して除草を行う。
【0025】
中央の2連式田車27は、他の2連式田車28,29,31,32に比較して後方に位置し、センタフロート19を前後方向に避けている。中央の2連式田車27以外の2連式田車28,29,31,32は、サイドフロート21の側方に位置している。除草作業機16の走行機体1との連結状態で、中央の2連式田車27以外の2連式田車28,29,31,32は、走行機体1に近接する。
【0026】
上記ローリングフレーム17の左右両側には、後方に向かって支持フレーム33が取り付けられている。両支持フレーム33には、3つの横方向の取付けバー34,36,37が前後に所定間隔を介して取り付けられている。各取付けバー34,36,37には、除草手段である複数のレーキ38,39,41,42が取り付けられている。各レーキ38,39,41,42は取付けバー34,36,37に対して高さ調節が可能となっている。
【0027】
前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38は、植え付けられた苗条N2,N3,N6,N7に対応して配置されており、弾性材からなり、苗条N2,N3,N6,N7の株を挟み込むような先端形状をなし、左右の先端が平面視で交差している。図3に示されるように、上記各レーキ38の先端部が圃場内に挿入され、上記各苗条N2,N3,N6,N7の真後を通過して株間で除草を行う。
【0028】
中間位置の取付けバー36に取り付けられたレーキ39,41は、植え付けられた苗条N2,N3,N4,N5,N6,N7に対応して配置されている。苗条N2,N3,N6,N7に対応しているレーキ39は、上記前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38の真後に配置されている。
【0029】
上記中間位置の取付けバー36に取り付けられた苗条N2,N3,N6,N7に対応しているレーキ39は、前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38に比較してバネ定数が小さな弾性材からなり、先端間に所定の間隙が形成されている。該間隙は上記レーキ39の先端が株際(株に近接する側方)を通過するように設定されている。上記レーキ39は、図3に示されるように、先端部が圃場内に挿入され、各苗条N2,N3,N6,N7の株際の除草を行う。
【0030】
中間位置の取付けバー36に取り付けられ、苗条N4,N5に対応しているレーキ41は、前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38と同じものであり、弾性材からなり、苗条N4,N5の株を挟み込むような先端形状をなし、左右の先端部が平面視で交差している。上記各レーキ41の先端部が圃場内に挿入され、上記各苗条N4,N5の真後を通過し、各苗条N4,N5の株間で除草を行う。
【0031】
後方側の取付けバー37に取り付けられたレーキ42は、植え付けられた苗条N4,N5に対応して配置され、上記中間位置の取付けバー36に取り付けられた苗条N4,N5に対応するレーキ41の真後に配置されている。
【0032】
後方側の取付けバー37に取り付けられたレーキ42は、上記中間位置の取付けバー36に取り付けられた苗条N2,N3,N6,N7に対応しているレーキ39と同じものであり、前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38(中間位置の取付けバー36に取り付けられたレーキ41)に比較してバネ定数が小さな弾性材からなり、先端間に所定の間隙が形成されている。
【0033】
上記間隙は上記レーキ42の先端が株際を通過するように設定されている。該レーキ42は、図3に示されるように、先端部が圃場内に挿入され、各苗条N4,N5の株際の除草を行う。なお後方側の取付けバー37には、本除草作業機16を接地姿勢で支持する左右一対のスタンド43が上下移動自在に取り付けられている。
【0034】
各レーキは上記のように配置されており、各苗条N2,N3,N4,N5,N6,N7に対して前後のレーキ38と39又は41と42が1組の2連レーキとなって、2度掛けの除草を行う。ただし中央の苗条N4とN5に対応する2連レーキ44は、他の2連レーキ46より後方に位置する。
【0035】
なお左右の後輪3の後方、すなわち苗条N2とN3との条間及び苗条N6とN7との条間は、後輪3のラグによる田面の泥土の巻き込み作用によって得られる除草効果と、後輪3の後方に配置したサイドフロート21による車輪跡消し作用による整地効果が期待されるため、特別な除草手段は設けていない。
【0036】
本除草機は以上のように構成されており、センタフロート19及びサイドフロート21が田面に接地するように除草作業機16を下降させ、走行機体1を走行させることによって、2連田車27,28,29,31,32と、2連レーキ44,46によって除草作業を行う。
【0037】
このとき各条間は対応する2連田車27,28,29,31,32によって、株間は各苗条N2,N3,N4,N5,N6,N7に対応する2連レーキ44,46によってそれぞれ1度の走行で2度掛けの除草が行われ、除草効率は高い。特に2連レーキ44,46のうち前方側のレーキ38,41で株間を、後方側のレーキ39,42で株際をそれぞれ分担して除草するため、より一層の除草効率の向上が図られている。
【0038】
なお畦際等において、田車23F,23Rの除草のための攪拌深さを維持するために、傾斜センサを設け、除草作業機16側の左右傾斜を自動的に制御し、田車23F,23Rの除草能力を確保するように構成することもできる。
【0039】
一方走行機体1が左右に蛇行した場合、走行機体1に連結されている除草作業機16の構成物は、走行機体1に前後位置で近いものほど、及び走行機体1の左右の中心線に近いものほど変位量は小さくてすむ。
【0040】
本除草作業機16は、上記のように、2連田車27,28,29,31,32が走行機体1の近傍に位置している。このため走行機体の左右蛇行時の田車23F,23Rの左右振れ量は小さく抑えられ、走行機体1の左右蛇行時に本来条間に位置する田車23F,23Rにより苗を押し倒し、植え付けられている苗を損傷させるという不都合が防止される。
【0041】
なおレーキ38,39,41,42は田車23F,23Rに比較して走行機体1から後方に離れた位置に配置され、且つ各レーキ38,39,41,42が弾性材からなるため、走行機体1の左右蛇行によって左右の振れは比較的大きくなるが、レーキ38,39,41,42と苗側とが接触しても、レーキ38,39,41,42の弾力性によって苗の折れや引き抜き等は容易に発生することはない。
【0042】
ただし本実施形態においては、センタフロートの後方に位置する2つの2連レーキ44に比較して、走行機体1の側方側に位置する4つの2連レーキ46を走行機体1に近づけて配置してある。
【0043】
これにより走行機体1の左右蛇行時に、左右蛇行の影響が少ない走行機体1の左右の中心線の近傍に位置する中央の2連レーキ44の変位量が少ないことに加えて、左右蛇行の影響が大きい左右側方側の4つの2連レーキ46が走行機体1の近傍に位置して左右振れ量が抑えられている。
【0044】
上記のようにレーキ38,39,41,42の左右振れ量が全体として抑えられるため、レーキ38,39,41,42の先端と苗の根部との不要な接触が抑制され、レーキ38,39,41,42と苗の根部とが特に強く接触して、植え付けられている苗を損傷させるという不都合を防止することができる。
【0045】
なお田車23F,23R及びレーキ38,39,41,42を上記のように配置することによって除草作業機16の全長を短くすることができ、旋回時の旋回半径を抑えることができ、除草機の取り扱いが容易である。
【0046】
一方上記実施形態においては、各2連レーキ44,46とも後方側のレーキ39,42は前方側のレーキ38,41に比較して弾性力が小さいため、比較的走行機体1の左右蛇行による左右振れが大きく出る後方側のレーキ39,42による苗の損傷を防止することができる。
【0047】
ただし特に株間での除草効果を向上させたい場合等においては、2連レーキ44,46のいずれか、又は全てを、図6,図7に示されるように、弾性材からなり、苗条N2,N3,N6,N7の株を挟み込むような先端形状をなし、左右の先端が平面視で交差しているレーキ38又は41を前後に連続して配置した構造とすることもできる。これにより特に株元の除草効果が向上する。
【0048】
なお図6,図7に示されるように、レーキ38又は41の基端部に、取付けバー34,36に回動自在に外嵌するボス47を一体的に設け、該ボス47に軸心に直交する方向の押しボルト48を取り付け、ボス47と押しボルト48を介してレーキ38又は41を取付けバー34,37に取り付けるように構成してもよい。図6,図7は最外側の2連レーキ46を前後に連続するレーキ38によって構成した例を示している。
【0049】
押しボルト48は、ボス47の周面を貫通するようにボス47に螺合して取り付けられている。押しボルト48をねじ込み、押しボルト48の端面を取付けバー34,37の周面に押圧することによって、レーキ38又は41が取付けバー34,36に一体的に取り付けられる。
【0050】
このときボス47は取付けバー34,36に対して回動可能であるため、押しボルト48を緩め、ボス47を取付けバー34,36に対して回動させることによって、レーキ38又は41の取付け角度を上下に調節することができる。レーキ38又は41を任意の角度に調節して、押しボルト48をねじ込むことによって、レーキ38又は41の上下角度(上下位置)を調節して位置決めすることができる。
【0051】
レーキ38又は41を、株の植付状態や圃場状態等に合わせて上下位置調節することによって、除草効果を更に向上させることもできる。なお前述の実施形態の他のレーキ38,39,41,42を上記同様に上下回動自在に取り付け、上下角度(上下位置)を任意に調節して位置決めすることができるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】除草機の平面図である。
【図2】除草機の側面図である。
【図3】除草作業機の要部背面図である。
【図4】センタフロート部分の側面図である。
【図5】サイドフロート部分の側面図である。
【図6】他の実施形態の2連レーキを示す要部平面図である。
【図7】他の実施形態の2連レーキを示す要部側面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 走行機体
16 除草作業機
23F 田車
23R 田車
38 レーキ
39 レーキ
41 レーキ
42 レーキ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体(1)に除草作業機(16)を連結し、該除草作業機(16)が、除草用の回転自在な田車(23F),(23R)と、弾性材からなるレーキ(38),(39),(41),(42)とを備えた除草機において、田車(23F),(23R)をレーキ(38),(39),(41),(42)より前方に設けて、走行機体(1)の近傍に配置し、植え付けられた苗の条間を除草するように、田車(23F),(23R)を苗の条間に配置し、植え付けられた苗の株間側を除草するように、レーキ(38),(39),(41),(42)を、先端が株間の近傍に位置するように前後に2つ配置した除草機。
【請求項2】
前方側のレーキ(38),(41)を先端部が株の真後を通過するように設け、後方側のレーキ(39),(42)を先端が株に近接する側方を通過するように設け、前方側のレーキ(38),(41)によって株間の除草を行い、後方側のレーキ(39),(42)によって株際の除草を行うように構成した請求項1の除草機。
【請求項3】
走行機体(1)に除草作業機(16)を連結し、該除草作業機(16)が、除草用の回転自在な田車(23F),(23R)と、弾性材からなるレーキ(38),(39),(41),(42)とを備え、左右方向に複数のレーキ(38),(39),(41),(42)を配置した除草機において、除草作業機(16)の側方側に位置するレーキ(38),(39)を、中央側に位置するレーキ(41),(42)より前方に設けて、走行機体(1)の近傍に配置した除草機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−271340(P2006−271340A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−99912(P2005−99912)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【出願人】(595034891)株式会社キュウホー (14)
【Fターム(参考)】