説明

電圧増幅出力回路およびこれを使用した表示装置の駆動装置

【課題】
本発明は、電圧増幅出力回路およびこれを使用した液晶表示装置の駆動装置に関する。 本発明によって、発熱特性およびスルーレート(Slewrate)が優れた電圧増幅出力回路およびこれを使用した液晶表示装置の駆動装置を実現することができる。
【解決手段】
本発明は、第1入力端に入力される階調電圧および第2入力端に入力されるフィードバック信号に対応する第1および第2信号を生成して、第1および第2信号によってオン/オフ駆動される第1および第2スイッチを使用して第1電圧を出力する増幅部、第1および第2信号に対応してオン/オフ駆動される第3および第4スイッチを使用して生成されるデータ信号を前記画素に印加する出力部、第1および第2信号を第3および第4スイッチに選択的に供給する出力マルチプレクサ、および第1電圧またはデータ信号のうちのいずれか一つを選択的に第2入力端に供給するフィードバック回路部を含む電圧増幅出力回路を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧増幅出力回路およびこれを使用した液晶表示装置の駆動装置に関し、特に、発熱特性およびスルーレート(Slewrate)が優れた電圧増幅出力回路およびこれを使用した液晶表示装置の駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近来、パーソナルコンピュータやテレビなどの軽量化および薄型化によってディスプレイ装置も軽量化および薄型化が要求されており、このような要求に応じて陰極線管(Cathode−Ray−Tube;CRT)の代わりに液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)などのフラットパネル型ディスプレイが開発されている。
【0003】
液晶表示装置は、両基板の間に注入されている異方性誘電率を有する液晶物質に電界(electric field)を印加し、この電界の強さを調節して外部の光源(バックライト)から基板に透過する光の量を調節することによって、所望の画像信号を得る表示装置である。
【0004】
このような液晶表示装置は、携帯が容易なフラットパネル型ディスプレイの中でも代表的なものであり、この中でも薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)をスイッチング素子として使用したTFT−LCDが主に利用されている。
【0005】
このような液晶表示装置は、二つの電極に電圧を印加して液晶層に電界を生成し、この電界の強さを調節して液晶層を通過する光の透過率を調節することによって、所望の画像を表示する。
【0006】
液晶表示装置は、液晶層に一方向の電界が長時間印加されることによって発生する劣化現象を防止するために、フレーム別、行別、または画素別に共通電圧Vcomに対するデータ信号の電圧の極性を反転させる。この時、データ信号の電圧はデータ駆動部を通して液晶層に伝達されるが、このようなデータ駆動部は、データ信号の電圧を増幅する増幅回路および増幅回路から出力される信号を増幅回路に対応する画素に伝達する出力マルチプレクサを含む。
【0007】
しかし、一般的なデータ駆動部は、出力マルチプレクサの高い抵抗によって発生する発熱による回路素子の破損はもちろん、増幅回路の出力電圧を画素に伝達する速度が遅く、画素を充放電するのにかかる時間に対応するスルーレート(Slewrate)が低下する問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする技術的課題は、発熱特性およびスルーレート(Slewrate)が優れた電圧増幅出力回路およびこれを使用した液晶表示装置の駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の特徴による電圧増幅出力回路は、映像信号に対応する階調電圧を受信して、前記階調電圧に対応するデータ信号を生成して液晶表示装置の画素に印加する電圧増幅出力回路であって、第1入力端に入力される前記階調電圧および第2入力端に入力されるフィードバック信号に対応する第1および第2信号を生成して、前記第1および第2信号によってオン/オフ駆動される第1および第2スイッチを利用して第1電圧を出力する増幅部、前記第1および第2信号に対応してオン/オフ駆動される第3および第4スイッチを利用して生成される前記データ信号を前記画素に印加する出力部、前記第1および第2信号を前記第3および第4スイッチに選択的に供給する出力マルチプレクサ、および前記第1電圧または前記データ信号のうちのいずれか一つを選択的に前記第2入力端に供給するフィードバック回路部を含む。
【0010】
また、本発明の他の特徴による電圧増幅出力回路は、映像信号に対応する階調電圧を受信して、共通電圧より高い第1データ信号および前記共通電圧より低い第2データ信号を生成して前記第1および第2データ信号を液晶表示装置の第1画素および前記第1画素に隣接する第2画素に選択的に印加するポジティブおよびネガティブ増幅出力部を含む電圧増幅出力回路であって、前記ポジティブおよびネガティブ増幅出力部それぞれは、第1入力端に入力される前記階調電圧および第2入力端に入力されるフィードバック信号に対応する第1および第2信号を生成して、前記第1および第2信号によってオン/オフ駆動される第1および第2スイッチを利用して第1電圧を出力する増幅部、前記第1および第2信号に対応してオン/オフ駆動される第3および第4スイッチを利用して生成される前記第1および第2データ信号それぞれを前記第1および第2画素それぞれに印加する出力部、および前記第1電圧、前記第1および第2データ信号のうちのいずれか一つを選択的に前記第2入力端に供給するフィードバック回路部を含む。
【0011】
また、本発明の特徴による液晶表示装置の駆動装置は、複数の基準階調電圧を生成する基準階調電圧生成器、および前記複数の基準階調電圧に基づいて複数の階調電圧を生成して、前記複数の階調電圧のうちの外部から印加される映像信号に対応する階調電圧を選択して、生成されるデータ信号を前記画素に印加するデータ駆動部を含み、前記データ駆動部は、前記映像信号に対応する階調電圧を受信して、前記階調電圧に対応するデータ信号を生成して液晶表示装置の画素に印加する電圧増幅出力回路を含み、前記増幅出力回路は、第1入力端に入力される前記階調電圧および第2入力端に入力されるフィードバック信号に対応する第1および第2信号を生成して、前記第1および第2信号によってオン/オフ駆動される第1および第2スイッチを利用して第1電圧を出力する増幅部、前記第1および第2信号に対応してオン/オフ駆動される第3および第4スイッチを利用して生成される前記データ信号を前記画素に印加する出力部、前記第1および第2信号を前記第3および第4スイッチに選択的に供給する出力マルチプレクサ、および前記第1電圧または前記データ信号のうちのいずれか一つを選択的に前記第2入力端に供給するフィードバック回路部を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明の特徴によれば、動作モードに関係なく常に正確なフィードバック電圧を得ることができ、誤動作を起こさず、高温発熱を防止すると同時に、スルーレート(Slewrate)を向上させる、電圧増幅出力回路およびこれを使用した液晶表示装置の駆動装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例による液晶表示装置を示した図面である。
【図2】本発明の実施例による液晶表示装置の各画素110の等価回路を示した図面である。
【図3】本発明の実施例によるデータ駆動部300のブロック図である。
【図4】一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部10を簡略に示した図面である。
【図5】本発明の実施例による電圧増幅出力部340に含まれる複数の増幅出力部(340−1〜340−m)のうちの一つの増幅出力部(340−1)を簡略に示した図面である。
【図6】本発明の他の実施例による増幅出力部(340−1´)を示した図面である。
【図7】本発明の他の実施例による電圧増幅出力部(340´)を示した図面である。
【図8】一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部20を簡略に示した図面である。
【図9】本発明の他の実施例による電圧増幅出力部(340´)に含まれる複数のポジティブおよびネガティブ増幅出力部(P1−Px、N1−Ny)のうちの一対のポジティブおよびネガティブ増幅出力部(P1、N1)を簡略に示した図面である。
【図10】本発明の他の実施例による一対のポジティブおよびネガティブ増幅出力部(P1´、N1´)を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付した図面を参考にして、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。しかし、本発明は多様な相異する形態で具現され、ここで説明する実施例に限定されない。そして、図面では、本発明を明確に説明するために、説明に関係ない部分は省略し、明細書全体にわたって類似する部分については、類似する図面符号を付けた。
【0015】
明細書全体で、ある部分が他の部分と“連結”されているとする時、これは“直接的に連結”されている場合だけでなく、その中間に他の素子をおいて“電気的に連結”されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を“含む”とする時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0016】
次に、本発明の実施例による電圧増幅出力回路およびこれを使用した液晶表示装置の駆動装置について図面を参考にして詳細に説明する。図1は本発明の実施例による液晶表示装置を示した図面である。
【0017】
図1に示したように、本発明の実施例による液晶表示装置は、液晶表示パネル100、走査駆動部200、データ駆動部300、基準階調電圧生成部400、および信号制御部500を含む。
【0018】
液晶表示装置パネル100には走査駆動部200から印加される走査オン信号を伝達するための複数の走査線G1−Gn、そして複数の走査線と絶縁されて交差して、階調データに対応する階調データ電圧を伝達するためのデータ線D1−Dmが形成されている。行列形態に配列された複数の画素110は、それぞれ走査線およびデータ線によって囲まれていて、走査線およびデータ線を通して入力される信号によってバックライト(図示せず)から照射される光の透過率を変更させるが、これを図2を参照して説明する。
【0019】
図2は本発明の実施例による液晶表示装置の各画素110の等価回路を示した図面である。
【0020】
図2に示したように、液晶表示装置の各画素110は、TFT112、液晶キャパシタC1、およびストレージキャパシタCstを含む。参考に、図2において、データ線Djはデータ線D1−Dmのうちの任意の一つのデータ線を示し、走査線Giは走査線G1p−Gnのうちの任意の一つの走査線を示す。
【0021】
TFT112は、ソース電極がデータ線Djに連結され、ゲート電極が走査線Giに連結される。液晶キャパシタC1は、TFT112のドレイン電極と共通電圧Vcomとの間に連結される。そして、ストレージキャパシタCstは、液晶キャパシタC1と並列に連結される。
【0022】
図2において、走査線Giに走査信号が印加されてTFT112がターンオンされると、データ線Djに供給されたデータ電圧VdがTFT112を通して各画素電極(図示せず)に印加される。そうすると、画素電極に印加される画素電圧Vpおよび共通電圧Vcomの差に相当する電界が液晶(図2では等価的に液晶キャパシタC1で示した)に印加されて、この電界の強さに対応する透過率で光が透過する。この時、画素電圧Vpは1フレームまたは1フィールドの間維持されるべきであり、図2のストレージキャパシタCstは画素電極に印加される画素電圧Vpを維持するために補助的に使用される。
【0023】
走査駆動部200は、液晶表示パネル100の走査ラインG1−Gnに連結されて、ゲートオン電圧Vonおよびゲートオフ電圧Voffの組み合わせからなる走査信号を走査ラインG1−Gnに印加する。具体的に、走査駆動部200は、信号制御部500から伝達されたゲート制御信号Sによってゲートオン電圧Vonを走査ラインG1−Gnに印加して、走査ラインG1−Gnに連結されたTFTをターンオンさせる。そうすると、データラインD1−Dmに印加されたデータ電圧はターンオンされたTFTを通して当該画素110に印加される。
【0024】
データ駆動部300は、液晶表示パネル100のデータ線D1−Dmに連結されていて、基準階調電圧生成部400から入力される基準階調電圧に基づいて複数の階調電圧を生成する。具体的に、データ駆動部300は、信号制御部500からデジタル映像信号DATを受信して、基準階調電圧生成部400から入力される複数の階調電圧のうちの受信されるデジタル映像信号DATに対応する階調電圧、つまりデータ電圧を選択してデータラインD1−Dmに印加する。
【0025】
基準階調電圧生成部400は、電源電圧供給部(図示せず)から入力される複数の電圧VDD、VSS、Vgmaを使用して画素110の透過率に関する二対の基準階調電圧の集合を生成する。二対のうちの一対は共通電圧Vcomに対して正の値Vcom〜VDDを有し、他の一対は負の値Vcom〜Vssを有する。
【0026】
信号制御部500は、外部またはグラフィック制御器(図示せず)から階調データ信号R、G、Bデータおよびその表示を制御する入力制御信号を受信する。入力制御信号の例としては、水平同期信号Hsync、垂直同期信号Vsync、データ印加領域信号DE、およびメインクロックMCLKなどがある。ここで、データ印加領域信号DEはデータが出力される領域を示す信号であり、メインクロックMCLKはマイクロプロセッサ(Microprocessor)(図示せず)から入力されて基準信号になるクロック信号である。
【0027】
信号制御部500は、階調データ信号R、G、Bデータを液晶表示装置パネル100の動作条件に合うように適切に処理して、ゲート制御信号Sg、データ制御信号Sd、およびデジタル映像信号DATを生成する。信号制御部500は、ゲート制御信号Sgを走査駆動部200に伝達し、データ制御信号Sdおよびデジタル映像信号DATをデータ駆動部300に供給することによって、走査駆動部200およびデータ駆動部300を制御する。
【0028】
ゲート制御信号Sgは、走査開始を指示する走査開始信号STVおよびゲートオン電圧Vonの出力周期を制御する少なくとも一つのクロック信号を含む。そして、ゲート制御信号Sgは、ゲートオン電圧Vonの維持時間を限定する出力イネーブル信号OEをさらに含むことができる。
【0029】
データ制御信号Sdは、いずれか一つの行の画素110に対する映像信号の伝送開始を知らせる水平同期開始信号STH、データ線D1−Dmにデータ信号の印加を指示するロード信号(LOAD)、およびデータクロック信号(HCLK)を含む。そして、データ制御信号Sdは、また、共通電圧Vcomに対するデータ信号の電圧の極性(以下、“共通電圧に対するデータ信号の電圧の極性”を略して“データ信号の極性”という)を反転させる反転信号(RVS)をさらに含むことができる。
【0030】
また、データ制御信号(Sd)は、データ駆動部300の動作を制御する複数の信号(SEL0、SEL1、SHL)をさらに含むことができる
【0031】
画素110に印加されたデータ信号の電圧および共通電圧Vcomの差は液晶キャパシタC1の充電電圧、つまり画素電圧Vpとして現れる。液晶分子は、画素電圧Vpの大きさによってその配列が異なり、それによって液晶層を通過する光の偏光が変化する。このような偏光の変化は液晶表示装置パネル100に付着された偏光子によって光の透過率変化として現れる。
【0032】
水平周期[“1H”とも示し、水平同期信号Hsyncおよびデータイネーブル信号(DE)の一周期と同一である]を単位としてこのような過程を繰り返すことによって、すべてのゲート線G1−Gnに対して順次にゲートオン電圧(Von)を印加し、すべての画素100にデータ信号を印加して、1フレーム(frame)の映像を表示する。
【0033】
1フレームが終わると次のフレームが始まって、各画素110に印加されるデータ信号の極性が直前のフレームでの極性と反対になるように、データ駆動部300に印加される反転信号(RVS)の状態が制御される(フレーム反転)。この時、1フレーム内でも反転信号(RVS)の特性によって一つのデータ線を通して流れるデータ信号の極性が変化したり(例:行反転、点反転)、一つの画素行に印加されるデータ信号の極性が互いに異なることもある。(例:行反転、点反転)
【0034】
次に、図3を参考にして、本発明の実施例によるデータ駆動部300について詳細に説明する。
【0035】
図3は本発明の実施例によるデータ駆動部300のブロック図である。
【0036】
図3に示されているように、本発明の実施例によるデータ駆動部300は、シフトレジスター310、ラッチ320、デジアナ変換部330、および電圧増幅出力部340を含む。
【0037】
シフトレジスター310は、信号制御部500からデータクロック信号(HCLK)および複数の制御信号(SHL、SEL0、SEL1)を受信して、シフト方向制御信号(SHL)のレベルによってパルス入出力端子DIO1、DIO2の機能を決定してシフト方向を決定する。例えば、シフト方向制御信号(SHL)がハイレベルであれば、パルス入出力端子DIO1はシフトレジスター310の動作開始を指示する開始パルス(図示せず)の入力ピンとして機能し、パルス入出力端子DIO2は開始パルスの出力ピンとして機能する。もちろん、シフト方向制御信号(SHL)がローレベルであれば、パルス入出力端子DIO1、DIO2の機能は変わるようになる。一方、制御信号SEL0、SEL1は出力選択信号であって、制御信号SEL0、SEL1それぞれのレベルによってシフトレジスター310の出力端子のうちのイネーブルされる出力端子が決定される。
【0038】
ラッチ320は、シフトレジスター310から入力されるイネーブル信号によって信号制御部500から入力されるデジタル映像信号(DAT)を保存する。シフトレジスター310は、データクロック信号(HCK)に同期してイネーブル信号が出力される出力端子の位置を一つずつシフトさせ、これによってシフトレジスター310の出力端子それぞれに対応するラッチ320の領域も順次にシフトされる。これによって、ラッチ320の全領域に信号制御部500から入力されるデジタル映像信号(DAT)が順次に保存される。
【0039】
ラッチ320の全領域に信号制御部500から入力されるデジタル映像信号(DAT)が保存されると、データ駆動集積回路は隣接するデータ駆動集積回路にキャリー(carry)信号などを出力して、隣接するデータ駆動集積回路も同一な動作を行うようにする。このような動作によって、結局、一つの行分のデジタル映像信号(DAT)が全てのデータ駆動部300のラッチ320に分けられて保存される。
【0040】
一つの行分のデジタル映像信号(DAT)がラッチ320の全領域に保存されると、信号制御部500は、ラッチ320に印加するロード信号(LOAD)のレベルを変更し、これによってラッチ320の全領域に保存されたデジタル映像信号(DAT)が一度にデジアナ変換部330に伝達される。
【0041】
デジアナ変換部330は、基準階調電圧生成部400から伝達される複数のアナログ階調電圧のうちの伝達されたデジタル映像信号(DAT)に対応する階調電圧を選択して、電圧増幅出力部340に伝達する。
【0042】
電圧増幅出力部340は、デジアナ変換部330から入力される電圧を増幅して出力する複数の増幅出力部340−1〜340−mを含む。複数の増幅出力部340−1〜340−mそれぞれは、デジアナ変換部330から入力された階調電圧に基づいてデータ信号を生成し、生成されたデータ信号をデータ線D1〜Dmを通して液晶キャパシタC1に出力する。
【0043】
以下、本発明の実施例による電圧増幅出力部340について詳しく説明する。まず、一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部10を図4を参照して説明する。
【0044】
図4は一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部10を簡略に示した図面である。
【0045】
図4に示したように、一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部10は、増幅部11および出力マルチプレクサ(Output MUX)12を含む。
【0046】
増幅部11の出力端11−1は、二つの出力スイッチTR1、TR2を含む。スイッチTR1は、一端がVDD電圧を供給する電源VDDに連結され、他端が出力マルチプレクサ12の入力端に連結される。そして、スイッチTR2は、一端が出力マルチプレクサ12の入力端に連結され、他端がVSS電圧を供給する電源VSSに連結される。
【0047】
出力マルチプレクサ12は、スイッチQを含む。出力マルチプレクサ12の入力端は出力スイッチTR1、TR2の接点に連結され、出力端は液晶キャパシタC1に連結される。
【0048】
増幅部11の反転入力端(−)は出力マルチプレクサ11の入力端及び出力スイッチTR1、TR2の接点に連結されて、現在出力マルチプレクサ12に入力される電圧Vfbがフィードバック(Feedback)される。そして、増幅部11の非反転入力端(+)はデジアナ変換部330から入力される入力電圧(Vin)を受信する。増幅部11は、非反転入力端(+)に入力される電圧および反転入力端(−)に入力される電圧に対応して、液晶キャパシタC1を充電または放電させる。
【0049】
出力マルチプレクサ12のスイッチQは、ハイインピーダンス(Hi impedance;Hi−Z)、チャージシェアー(Charge share)、およびプリチャージ(pre−charge)動作時を除いては、常にオン(On)状態を維持する。
【0050】
スイッチQがオン(On)状態である時に、スイッチQは増幅部11の出力端11−1を通して液晶キャパシタC1に流れる電流経路上で一種の抵抗成分として現れる。一般に、データ駆動部10に含まれる出力マルチプレクサ12のスイッチQの抵抗成分は数十KΩ程度と大きい。スイッチQの大きい抵抗値は、画素の充放電時に、スイッチQを流れる電流との相互作用による高温発熱の発生の原因となる。また、スイッチQの抵抗値は、スイッチQがオン(On)状態を維持する間は電圧増幅出力部10の出力ロッドに作用して、電圧増幅出力部10の出力ロッドを大きく増加させる。これによって、増幅部11から出力される電圧が出力マルチプレクサ12を通して液晶キャパシタC1に伝達される速度が遅くなるので、画素を充放電する時間に対応するスルーレート(Slew rate)が低下する。
【0051】
このようなスルーレートの低下および高温発熱の発生は、電圧増幅出力部10の性能低下および回路素子の破損の原因となって問題になるが、このような問題を解決するための本発明の実施例による電圧増幅出力部340を、図5を参照して説明する。
【0052】
図5は本発明の実施例による電圧増幅出力部340に含まれる複数の増幅出力部340−1〜340−mのうちの一つの増幅出力部340−1を簡略に示した図面である。参考に、本発明の実施例による電圧増幅出力部340に含まれる他の増幅出力部340−2〜340−mは全て増幅出力部340−1と同一な構造に形成される。
【0053】
図5に示したように、本発明の実施例による増幅出力部340−1は、増幅部340−1a、出力マルチプレクサ(Output MUX、340−1b)、フィードバック回路部340−1c、および出力部340−1dを含む。
【0054】
増幅部340−1aは、非反転入力端(+)を通して入力されるデジアナ変換部330の出力電圧(Vin)および反転入力端(−)を通して選択的に入力される二つのフィードバック電圧Vfb、Voutのうちのいずれか一つに対応する電圧を出力マルチプレクサ340−1bに出力する。増幅部340−1aの出力端340−1a−1は、二つの出力スイッチTR11、TR12を含む。出力スイッチTR11は、一端がVDD電圧を供給する電源VDDに連結され、他端が出力マルチプレクサ340−1bのスイッチSW2の一端に連結される。そして、出力スイッチTR12は、一端がスイッチSW2の一端に連結され、他端がVSS電圧を供給する電源VSSに連結される。一方、図5では、増幅部340−1aの出力端340−1a−1を形成する二つの出力スイッチTR11、TR12をそれぞれPNPおよびNPNトランジスターで示したが、これとは反対に、二つの出力スイッチTR11、TR12がそれぞれNPNおよびPNPトランジスターで形成されてもよく、また、二つの出力スイッチTR11、TR12が全てNPNまたはPNPトランジスターで形成されてもよい。
【0055】
出力部340−1dは、二つの出力スイッチTR21、TR22を含む。出力スイッチTR21は、一端がVDD電圧を供給する電源VDDに連結され、他端がデータ線を通して液晶キャパシタC1に連結される。そして、出力スイッチTR22は、一端がデータ線を通して液晶キャパシタC1に連結され、他端がVSS電圧を供給する電源VSSに連結される。一方、図5では、出力部340−1dを形成する二つの出力スイッチTR21、TR22をそれぞれPNPおよびNPNトランジスターで示したが、これとは反対に、二つの出力スイッチTR21、TR22がそれぞれNPNおよびPNPトランジスターで形成されてもよく、また、二つの出力スイッチTR21、TR22が全てNPNまたはPNPトランジスターで形成されてもよい。
【0056】
出力マルチプレクサ340−1bは、信号制御部500から入力される制御信号によってオン/オフされる三個のスイッチSW1、SW2、SW3を含む。スイッチSW2は、増幅部340−1aの出力端340−1a−1の二つの出力スイッチTR11、TR12の接点と出力部340−1dの二つの出力スイッチTR21、TR22の接点との間に連結される。スイッチSW1は、増幅部340−1aの出力端340−1a−1の出力スイッチTR11の制御電極と出力部340−1dの出力スイッチTR21の制御電極との間に連結される。また、スイッチSW3は、増幅部340−1aの出力端340−1a−1の出力スイッチTR12の制御電極と出力部340−1dの出力スイッチTR22の制御電極との間に連結される。
【0057】
出力マルチプレクサ340−1bのスイッチSW2は、増幅部340−1aの出力信号を出力部340−1dに伝達する。そして、出力マルチプレクサ340−1bのスイッチSW2は、増幅部340−1aの出力端340−1a−1の二つの出力スイッチTR11、TR12の制御電極に印加される制御信号を出力部340−1dの二つの出力スイッチTR21、TR22の制御電極に伝達する。参考に、三個のスイッチSW1、SW2、SW3は全て同時にオン/オフ駆動され、ハイインピーダンス(Hi impedance;Hi−Z)、チャージシェアー(Charge share)、およびプリチャージ(pre charge)モードで駆動される時を除いては、常にオン(On)状態を維持する。
【0058】
フィードバック回路部340−1cは、二つのスイッチSW4、SW5を含む。
【0059】
スイッチSW4は、一端が増幅部340−1aの二つの出力スイッチTR11、TR12および出力マルチプレクサ340−1bのスイッチSW2の接点に連結され、他端が増幅部340−1aの反転入力端(−)に連結される。スイッチSW5は、一端が出力部340−1dの二つの出力スイッチTR21、TR22および液晶キャパシタC1の接点に連結され、他端が増幅部340−1aの反転入力端(−)に連結される。
【0060】
二つのスイッチSW4、SW5は常に交互にオン/オフ駆動される。つまり、スイッチSW4は、ハイインピーダンス(Hi impedance;Hi−Z)、チャージシェアー(Charge share)、およびプリチャージ(precharge)モードで駆動される時にだけターンオン状態を維持する。そして、スイッチSW5は、ハイインピーダンス(Hi impedance;Hi−Z)、チャージシェアー(Charge share)、およびプリチャージ(precharge)モードで駆動される時にだけターンオンされる。
【0061】
これによって、ハイインピーダンス(Hi impedance;Hi−Z)、チャージシェアー(Charge share)、およびプリーチャージ(precharge)モードで駆動される時に増幅部340−1aの反転入力端(−)にフィードバックされる信号は、増幅部340−1aの出力信号(Vfb)となる。そして、液晶キャパシタC1を充放電させるドライビングモード(Driving mode)で駆動される時に増幅部340−1aの反転入力端(−)にフィードバックされる信号は、増幅出力部340−1の出力電圧(Vout)になる。
【0062】
一方、図5に示したのとは異なって、液晶キャパシタC1を充放電させるドライビングモード(Driving mode)で駆動される時、つまりマルチプレクサ340−1bのスイッチSW1、SW2、SW3がターンオンされる時に、増幅部340−1aの出力端340−1a−1が駆動されないように実現することもできるので、これを図6に示した。
【0063】
図6は本発明の他の実施例による増幅出力部340−1´を示した図面である。図6に示した本発明の他の実施例による増幅出力部340−1´は、本発明の実施例による増幅出力部340−1の増幅部340−1aの出力端340−1a−1の二つの出力スイッチTR11、TR12の制御電極と出力マルチプレクサ340−1bのスイッチSW1、SW3の一端との間にスイッチSW6、SW7をさらに含むものである。
【0064】
図6に示した本発明の他の実施例による増幅出力部340−1´は、出力マルチプレクサ340−1bのスイッチSW1、SW2、SW3がターンオンされる時に、スイッチSW6、SW7はオフされるように制御される。これによって、液晶キャパシタC1を充放電させるドライビングモード(Driving mode)で駆動される時に、増幅部340−1aの出力端340−1a−1が駆動されない。
【0065】
図5および図6に示した本発明の実施例による増幅出力部340−1、340−1´は、動作モードに関係なく常に正確なフィードバック電圧を得ることができ、増幅部340−1aの誤動作を防止することができる。また、増幅部11の出力電圧を高抵抗成分である出力マルチプレクサ12のスイッチ(Q)を通して液晶キャパシタC1に伝達する一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部10とは異なって、出力部340−1dを通して増幅部340−1aの出力電圧に対応する電圧を液晶キャパシタC1に伝達することによって、スルーレート(Slew rate)を向上させることができ、高温発熱を防止することができる。
【0066】
一方、本発明の実施例による電圧増幅出力部340は、図3に示したものとは異なって、ポジティブ増幅回路P1−Pxおよびネガティブ増幅回路N1−Nyを別途に含むように形成され、これを図7を参照して説明する。
【0067】
図7は本発明の他の実施例による電圧増幅出力部340´を示した図面である。
【0068】
図7に示したように、本発明の他の実施例による電圧増幅出力部340´は、複数のポジティブ増幅出力部P1−Pxおよびネガティブ増幅出力部N1−Nyを含む。
【0069】
複数のポジティブ増幅出力部P1−Pxは、複数の基準階調電圧に基づいて生成された複数の階調電圧のうちの共通電圧Vcomより所定のレベル高い階調電圧を画素の液晶キャパシタC1に印加する。そして、複数のネガティブ増幅出力部N1−Nyは、複数の階調電圧のうちの共通電圧Vcomより所定のレベル低い階調電圧を画素の液晶キャパシタC1に印加する。
【0070】
複数のポジティブおよびネガティブ増幅出力部P1−Px、N1−Nyは、デジアナ変換部(図3の330)から入力される階調電圧を増幅して生成されるデータ信号をデータ線D1−Dmを通して液晶キャパシタC1に出力する。ここで、複数のポジティブ増幅出力部P1−Pxは、共通電圧Vcomより所定のレベル高いデータ信号を生成し、複数のネガティブ増幅出力部N1−Nyは、共通電圧Vcomより所定のレベル低いデータ信号を生成する。複数のポジティブおよびネガティブ増幅出力部P1−Px、N1−Nyは、信号制御部500から入力される反転信号RVSによってデジアナ変換部(図3の330)から入力される階調電圧に対応するデータ信号をデータ線D1−Dmのうちの隣接する二つのデータ線(Dodd、Deven)のうちの一つのデータ線を通して選択的に出力する。
【0071】
以下、本発明の他の実施例による電圧増幅出力部340´について詳しく説明する。まず、ポジティブ増幅出力部およびネガティブ増幅出力部を使用した一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部20を図8を参照して説明する。
【0072】
図8は一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部20を簡略に示した図面である。
【0073】
図8に示したように、一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部20は、ポジティブ増幅出力部P11およびネガティブ増幅出力部N11を含む。ポジティブ増幅出力部P11およびネガティブ増幅出力部N11は、それぞれ図4に示した一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部10とほぼ類似した構造からなるので、同一に形成される部分に対する説明は省略する。ポジティブ増幅出力部P11およびネガティブ増幅出力部N11は、図4に示した一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部10に比べて多くの出力マルチプレクサ23−26を含み、これを利用して増幅部21、22の出力信号を信号制御部500から入力される反転信号RVSに対応して選択的に液晶キャパシタC1または液晶キャパシタC2に出力する。
【0074】
図8に示した一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部20の出力マルチプレクサ23−26のスイッチQ1−Q4は、オン(On)状態である時に、増幅部21、22の出力端21−1、22−1を通して液晶キャパシタC1、C2に流れる電流経路上で一種の抵抗成分として現れる。一般に、データ駆動部20に含まれる出力マルチプレクサ23−26のスイッチQ1−Q4の抵抗成分は数十KΩ程度と大きい。スイッチQ1−Q4の大きい抵抗値は、画素の充放電時に、スイッチQ1−Q4を流れる電流との相互作用による高温発熱の発生の原因となる。また、スイッチQ1−Q4の抵抗値は、スイッチQ1−Q4がオン(On)状態を維持する間は電圧増幅出力部20の出力ロッドに作用して、電圧増幅出力部20の出力ロッドを大きく増加させる。これによって、増幅部21、22から出力される電圧が出力マルチプレクサ23−26を通して液晶キャパシタC1、C2に伝達される速度が遅くなるので、画素を充放電する時間に対応するスルーレート(Slew rate)が低下する。
【0075】
このようなスルーレートの低下および高温発熱の発生は、電圧増幅出力部20の性能低下および回路素子の破損の原因となって問題になるが、このような問題を解決するための本発明の実施例による電圧増幅出力部340´を、図9を参照して説明する。
【0076】
図9は本発明の他の実施例による電圧増幅出力部340´に含まれる複数のポジティブおよびネガティブ増幅出力部P1−Px、N1−Nyのうちの一対のポジティブおよびネガティブ増幅出力部P1、N1を簡略に示した図面である。参考に、本発明の実施例による電圧増幅出力部340´に含まれる他のポジティブおよびネガティブ増幅出力部の複数の対P2−Px、N2−Nyも全て図9に示した一対のポジティブおよびネガティブ増幅出力部P1、N1と同一な構造に形成される。
【0077】
図9に示したように、本発明の他の実施例によるポジティブ増幅出力部P1は、増幅部P1a、出力マルチプレクサP1b−1、P1b−2、フィードバック回路部P1c、および出力部P1dを含む。そして、ネガティブ増幅出力部N1は、増幅部N1a、出力マルチプレクサN1b−1、N1b−2、フィードバック回路部N1c、および出力部N1dを含む。
【0078】
ポジティブ増幅出力部P1は、非反転入力端(+)を通して入力されるデジアナ変換部(図3の330)の出力電圧(Vin)および反転入力端(−)を通して選択的に入力される三個のフィードバック電圧Vfb4、Vout3、Vout4のうちのいずれか一つに対応する電圧を出力マルチプレクサP1b−1、P1b−2に出力する。増幅部P1aの出力端P1a−1は、二つの出力スイッチTR31、TR32を含む。出力スイッチTR31は、一端がVDD電圧を供給する電源VDDに連結され、他端が出力マルチプレクサP1bのスイッチSW9の一端に連結される。そして、出力スイッチTR32は、一端がスイッチSW9の一端に連結され、他端がVSS電圧を供給する電源VSSに連結される。一方、図9では、増幅部P1aの出力端P1a−1を形成する二つの出力スイッチTR31、TR32をそれぞれPNPおよびNPNトランジスターで示したが、これとは反対に、二つの出力スイッチTR31、TR32がそれぞれNPNおよびPNPトランジスターで形成されてもよく、また、二つの出力スイッチTR31、TR32が全てNPNまたはPNPトランジスターで形成されてもよい。
【0079】
出力部P1dは、二つの出力スイッチTR33、TR34を含む。
【0080】
出力スイッチTR33は、一端がVDD電圧を供給する電源VDDに連結され、他端がデータ線を通して液晶キャパシタC1に連結される。そして、出力スイッチTR34は、一端がデータ線を通して液晶キャパシタC1に連結され、他端がVSS電圧を供給する電源VSSに連結される。一方、図9では、出力部P1dを形成する二つの出力スイッチTR33、TR34をそれぞれPNPおよびNPNトランジスターで示したが、これとは反対に、二つの出力スイッチTR33、TR34がそれぞれNPNおよびPNPトランジスタで形成されてもよく、また、二つの出力スイッチTR33、TR34が全てNPNまたはPNPトランジスターで形成されてもよい。
【0081】
出力マルチプレクサP1b−1は、信号制御部500から入力される制御信号によってオン/オフされる三個のスイッチSW8、SW9、SW10を含む。スイッチSW9は、増幅部P1aの出力端P1a−1の二つの出力スイッチTR31、TR32と出力部P1dの二つの出力スイッチTR33、TR34の接点との間に連結される。スイッチSW8は、増幅部P1aの出力端P1a−1の出力スイッチTR31の制御電極と出力部P1dの出力スイッチTR33の制御電極との間に連結される。また、スイッチSW10は、増幅部P1aの出力端P1a−1の出力スイッチTR32の制御電極と出力部P1dの出力スイッチTR34の制御電極との間に連結される。
【0082】
出力マルチプレクサP1b−1のスイッチSW9は、増幅部P1aの出力信号を出力部P1dに伝達する。そして、出力マルチプレクサP1b−1の二つのスイッチSW8、SW10は、増幅部P1aの出力端P1a−1の二つの出力スイッチTR31、TR32の制御電極に印加される制御信号をそれぞれ出力部P1dの二つの出力スイッチTR33、TR34の制御電極に伝達する。参考に、三個のスイッチSW8、SW9、SW10は全て同時にオン/オフ駆動され、増幅部P1aの出力信号を液晶キャパシタC1に供給する場合にターンオンされる。
【0083】
出力マルチプレクサP1b−2は、信号制御部500から入力される制御信号によってオン/オフされる三個のスイッチSW11、SW12、SW13を含む。スイッチSW11は、一端が増幅部P1aの出力端P1a−1の出力スイッチTR31の制御電極および出力マルチプレクサP1b−1のスイッチSW8の接点に連結され、他端がネガティブ増幅出力部N1の出力部(N1d)の出力スイッチTR43の制御電極に連結される。スイッチSW12は、一端が増幅部P1aの出力端P1a−1の二つの出力スイッチTR31、TR32の接点および出力マルチプレクサP1b−1のスイッチSW9の接点に連結され、他端がネガティブ増幅出力部N1の出力部N1dの出力スイッチTR43および出力スイッチTR44の接点に連結される。スイッチSW13は、一端が増幅部P1aの出力端P1a−1の出力スイッチTR32の制御電極および出力マルチプレクサP1b−1のスイッチSW10の接点に連結され、他端がネガティブ増幅出力部N1の出力部N1dの出力スイッチTR44の制御電極に連結される。
【0084】
出力マルチプレクサP1b−2のスイッチSW12は、増幅部P1aの出力信号をネガティブ増幅出力部N1の出力部N1dに伝達する。そして、出力マルチプレクサP1b−2の二つのスイッチSW11、SW13は、増幅部P1a出力端P1a−1の二つの出力スイッチTR31、TR32の制御電極に印加される制御信号をそれぞれネガティブ増幅出力部N1の出力部N1dの二つの出力スイッチTR43、TR44の制御電極に伝達する。参考に、三個のスイッチSW11、SW12、SW13は全て同時にオン/オフ駆動され、増幅部P1aの出力信号を液晶キャパシタC2に供給する場合にターンオンされる。
【0085】
フィードバック回路部P1cは、三個のスイッチSW14、SW15、SW16を含む。
【0086】
スイッチSW14は、一端が増幅部P1aの二つの出力スイッチTR31、TR32および出力マルチプレクサP1bのスイッチSW9の接点に連結され、他端が増幅部P1aの反転入力端(−)に連結される。スイッチSW15は、一端が出力部P1dの二つの出力スイッチTR33、TR34および液晶キャパシタC1の接点に連結され、他端が増幅部P1aの反転入力端(−)に連結される。そして、スイッチSW16は、一端がネガティブ増幅出力部N1の出力部N1dの二つの出力スイッチTR43、TR44および液晶キャパシタC2の接点に連結され、他端が増幅部P1aの反転入力端(−)に連結される。
【0087】
スイッチSW14は、ハイインピーダンス(Hi impedance;Hi−Z)、チャージシェアー(Charge share)、およびプリチャージ(precharge)モードで駆動される時にだけターンオン状態を維持する。そして、スイッチSW15は、出力マルチプレクサP1b−1の三個のスイッチSW8、SW9、SW10と同時にオン/オフ駆動される。また、スイッチSW16は出力マルチプレクサP1b−2の三個のスイッチSW11、SW12、SW13と同時にオン/オフ駆動される。
【0088】
ネガティブ増幅出力部N1は、非反転入力端(+)を通して入力されるデジアナ変換部(図3の330)の出力電圧(Vin)および反転入力端(−)を通じて選択的に入力される三個のフィードバック電圧Vfb5、Vout3、Vout4のうちのいずれか一つに対応する電圧を出力マルチプレクサN1b−1、N1b−2に出力する。増幅部N1aの出力端N1a−1は、二つの出力スイッチTR41、TR42を含む。出力スイッチTR41は、一端がVDD電圧を供給する電源VDDに連結され、他端が出力マルチプレクサN1bのスイッチSW18の一端に連結される。そして、出力スイッチTR42は、一端がスイッチSW18の一端に連結され、他端がVSS電圧を供給する電源VSSに連結される。一方、図9では、増幅部N1aの出力端N1a−1を形成する二つの出力スイッチTR41、TR42をそれぞれPNPおよびNPNトランジスターで示したが、これとは反対に、二つの出力スイッチTR41、TR42がそれぞれNPNおよびPNPトランジスターで形成されてもよく、また、二つの出力スイッチTR41、TR42が全てNPNまたはPNPトランジスターで形成されてもよい。
【0089】
出力部N1dは、二つの出力スイッチTR43、TR44を含む。
【0090】
出力スイッチTR43は、一端がVDD電圧を供給する電源VDDに連結され、他端がデータ線を通して液晶キャパシタC2に連結される。そして、出力スイッチTR44は、一端がデータ線を通して液晶キャパシタC2に連結され、他端がVSS電圧を供給する電源VSSに連結される。一方、図9では、出力部N1dを形成する二つの出力スイッチTR43、TR44をそれぞれPNPおよびNPNトランジスターで示したが、これとは反対に、二つの出力スイッチTR43、TR44がそれぞれNPNおよびPNPトランジスターで形成されてもよく、また、二つの出力スイッチTR43、TR44が全てNPNまたはPNPトランジスターで形成されてもよい。
【0091】
出力マルチプレクサN1b−1は、信号制御部500から入力される制御信号によってオン/オフされる三個のスイッチSW17、SW18、SW19を含む。スイッチSW18は、増幅部N1aの出力端N1a−1の二つの出力スイッチTR41、TR42の接点と出力部N1dの二つの出力スイッチTR43、TR44の接点との間に連結される。スイッチSW17は、増幅部N1aの出力端N1a−1の出力スイッチTR41の制御電極と出力部N1dの出力スイッチTR43の制御電極との間に連結される。また、スイッチSW19は、増幅部N1aの出力端N1a−1の出力スイッチTR42の制御電極と出力部N1dの出力スイッチTR44の制御電極との間に連結される。
【0092】
出力マルチプレクサN1b−1のスイッチSW18は、増幅部N1aの出力信号を出力部N1dに伝達する。そして、出力マルチプレクサN1b−1の二つのスイッチSW17、SW19は、増幅部N1aの出力端N1a−1の二つの出力スイッチTR41、TR42の制御電極に印加される制御信号をそれぞれ出力部N1dの二つの出力スイッチTR43、TR44の制御電極に伝達する。参考に、三個のスイッチSW17、SW18、SW19は全て同時にオン/オフ駆動され、増幅部P1aの出力信号を液晶キャパシタC2に供給する場合にターンオンされる。
【0093】
出力マルチプレクサN1b−2は、信号制御部500から入力される制御信号によってオン/オフされる三個のスイッチSW20、SW21、SW22を含む。スイッチSW20は、一端が増幅部N1aの出力端N1a−1の出力スイッチTR41の制御電極および出力マルチプレクサN1b−1のスイッチSW17の接点に連結され、他端がポジティブ増幅出力部P1の出力部P1dの出力スイッチTR33の制御電極に連結される。スイッチSW21は、一端が増幅部N1aの出力端N1a−1の二つの出力スイッチTR41、TR42および出力マルチプレクサN1b−1のスイッチSW18の接点に連結され、他端がポジティブ増幅出力部P1の出力部P1dの出力スイッチTR33および出力スイッチTR34の接点に連結される。スイッチSW22は、一端が増幅部N1aの出力端N1a−1の出力スイッチTR42の制御電極および出力マルチプレクサN1b−1のスイッチSW19の接点に連結され、他端がポジティブ増幅出力部P1の出力部P1dの出力スイッチTR34の制御電極に連結される。
【0094】
出力マルチプレクサN1b−2のスイッチSW21は、増幅部N1aの出力信号をポジティブ増幅出力部P1の出力部P1dに伝達する。そして、出力マルチプレクサN1b−2の二つのスイッチSW20、SW22は、増幅部N1aの出力端N1a−1の二つの出力スイッチTR41、TR42の制御電極に印加される制御信号をそれぞれポジティブ増幅出力部P1の出力部P1dの二つの出力スイッチTR33、TR34の制御電極に伝達する。参考として、三個のスイッチSW20、SW21、SW22は全て同時にオン/オフ駆動され、増幅部N1aの出力信号を液晶キャパシタC1に供給する場合にターンオンされる。
【0095】
フィードバック回路部N1cは、三個のスイッチSW23、SW24、SW25を含む。
【0096】
スイッチSW23は、一端が増幅部N1aの二つの出力スイッチTR41、TR42および出力マルチプレクサN1bのスイッチSW18の接点に連結され、他端が増幅部N1aの反転入力端(−)に連結される。スイッチSW24は、一端が出力部N1dの二つの出力スイッチTR43、TR44および液晶キャパシタC2の接点に連結され、他端が増幅部N1aの反転入力端(−)に連結される。そして、スイッチSW25は、一端がポジティブ増幅出力部P1の出力部P1dの二つの出力スイッチTR33、TR34および液晶キャパシタC1の接点に連結され、他端が増幅部N1aの反転入力端(−)に連結される。
【0097】
スイッチSW23は、ハイインピーダンス(Hi impedance;Hi−Z)、チャージシェアー(Chargeshare)、およびプリチャージ(precharge)モードで駆動される時にだけターンオン状態を維持する。そして、スイッチSW24は出力マルチプレクサN1b−1の三個のスイッチSW17、SW18、SW19と同時にオン/オフ駆動される。また、スイッチSW25は出力マルチプレクサP1b−2の三個のスイッチSW20、SW21、SW22と同時にオン/オフ駆動される。
【0098】
一方、図9に示したのとは異なって、液晶キャパシタC1、C2を充放電させるドライビングモード(Driving mode)で駆動される時、つまり出力マルチプレクサP1b−1、P1b−2、N1b−1、N1b−2のうちのいずれか一つに含まれるスイッチがターンオンされる時に、増幅部N1a、P1aの出力端N1a−1、P1a−1が駆動されないように実現することもできるので、これを図10に示した。
【0099】
図10は本発明の他の実施例による一対のポジティブおよびネガティブ増幅出力部P1´、N1´を示した図面である。図10に示した本発明の他の実施例によるポジティブ増幅出力部P1´は、本発明の実施例によるポジティブ増幅出力部P1の増幅部P1aの出力端P1a−1の二つの出力スイッチTR31、TR32の制御電極と出力マルチプレクサP1b−1、P1b−2のスイッチSW8、SW10、SW11、SW13の一端との間にスイッチSW26、SW27をさらに含む。そして、ネガティブ増幅出力部N1´は、ネガティブ増幅出力部N1の増幅部N1aの出力端N1a−1の二つの出力スイッチTR41、TR42の制御電極と出力マルチプレクサN1b−1、N1b−2のスイッチSW17、SW19、SW20、SW22の一端との間にスイッチSW28、SW29をさらに含む。
【0100】
図10に示した本発明の他の実施例による一対のポジティブおよびネガティブ増幅出力部P1´、N1´は、出力マルチプレクサP1b−1、P1b−2、N1b−1、N1b−2のうちのいずれか一つに含まれるスイッチがターンオンされる時に、増幅部N1a、P1aの出力端N1a−1、P1a−1のスイッチSW31、SW32、SW41、SW42がオフされるように制御する。これによって、液晶キャパシタC1を充放電させるドライビングモード(Drivingmode)で駆動される時に、増幅部N1a、P1aの出力端N1a−1、P1a−1が駆動されない。
【0101】
図9および図10に示した本発明の実施例による電圧増幅出力部340´は、動作モードに関係なく常に正確なフィードバック電圧を得ることができ、増幅部P1a、N1aの誤動作を防止することができる。また、増幅部21、22の出力電圧を高抵抗成分である出力マルチプレクサ23−26のスイッチQ1〜Q4を通して液晶キャパシタC1、C2に伝達する一般的な液晶表示装置に含まれるデータ駆動部の電圧増幅出力部20とは異なって、出力部P1d、N1dを通して増幅部P1a、N1aの出力電圧に対応する電圧を液晶キャパシタC1、C2に直接伝達することによって、スルーレート(Slew rate)を向上させることができるのはもちろん、高温発熱を防止することができる。
【0102】
本発明を前記記載によって説明したが、本発明は、特許請求の範囲の概念及び範囲を逸脱しない限り、多様な修正及び変形が可能であることが、本発明が属する技術分野の当業者には簡単に理解される。
【符号の説明】
【0103】
100:液晶表示装置パネル
110:画素
200:走査駆動部
300:データ駆動部
310:シフトレジスター
320:ラッチ
330:デジアナ変換部
340:電圧増幅出力部
340−1〜340−m:増幅出力部
340−1a:増幅部
340−1b:出力マルチプレクサ
340−1c:フィードバック回路部
340−1d:出力部
400:基準階調電圧生成部
500:信号制御部
P1−Px、P11:ポジティブ増幅出力部
N1−Ny、N11:ネガティブ増幅出力部
P1a、N1a:増幅部
P1b−1、P1b−2、N1b−1、N1b−2:出力マルチプレクサ
P1c、N1c:フィードバック回路部
P1d、N1d:出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像信号に対応する階調電圧を受信して、前記階調電圧に対応するデータ信号を生成して液晶表示装置の画素に印加する電圧増幅出力回路において、
第1入力端に入力される前記階調電圧および第2入力端に入力されるフィードバック信号に対応する第1および第2信号を生成して、前記第1および第2信号によってオン/オフ駆動される第1および第2スイッチを使用して第1電圧を出力する増幅部;
前記第1および第2信号に対応してオン/オフ駆動される第3および第4スイッチを使用して生成される前記データ信号を前記画素に印加する出力部;
前記第1および第2信号を前記第3および第4スイッチに選択的に供給する出力マルチプレクサ;および
前記第1電圧または前記データ信号のうちのいずれか一つを選択的に前記第2入力端に供給するフィードバック回路部;を含む、電圧増幅出力回路。
【請求項2】
前記第3スイッチは、一端が第2電圧を供給する第1電源に連結され、他端が前記画素に連結され、前記第4スイッチは、一端が前記第3スイッチの他端に連結され、他端が前記第2電圧より低い第3電圧を供給する第2電源に連結される、請求項1に記載の電圧増幅出力回路。
【請求項3】
前記第1スイッチは、一端が前記第1電源に連結され、前記第2スイッチは、一端が前記第1スイッチの他端に連結され、他端が前記第2電源に連結される、請求項2に記載の電圧増幅出力回路。
【請求項4】
前記出力マルチプレクサは、
前記第1スイッチの制御電極および前記第3スイッチの制御電極を選択的に連結する第5スイッチ;
前記第2スイッチの制御電極および前記第4スイッチの制御電極を選択的に連結する第6スイッチ;および
前記第1および第2スイッチの接点および前記第3および第4スイッチの接点を選択的に連結する第7スイッチ;を含む、請求項3に記載の増幅出力回路。
【請求項5】
前記フィードバック回路部は、
前記第1および第2スイッチの接点と前記第2入力端との間に連結される第8スイッチ;および
前記第3および第4スイッチの接点と前記第2入力端との間に連結される第9スイッチ;を含む、請求項4に記載の増幅出力回路。
【請求項6】
前記第5スイッチおよび前記第1スイッチの制御電極を選択的に連結する第10スイッチ;および
前記第6スイッチおよび前記第2スイッチの制御電極を選択的に連結する第11スイッチ;をさらに含む、請求項5に記載の増幅出力回路。
【請求項7】
映像信号に対応する階調電圧を受信して、共通電圧より高い第1データ信号および前記共通電圧より低い第2データ信号を生成して前記第1および第2データ信号を液晶表示装置の第1画素および前記第1画素に隣接する第2画素に選択的に印加するポジティブおよびネガティブ増幅出力部を含む電圧増幅出力回路において、
前記ポジティブおよびネガティブ増幅出力部それぞれは、
第1入力端に入力される前記階調電圧および第2入力端に入力されるフィードバック信号に対応する第1および第2信号を生成して、前記第1および第2信号によってオン/オフ駆動される第1および第2スイッチを使用して第1電圧を出力する増幅部;
前記第1および第2信号に対応してオン/オフ駆動される第3および第4スイッチを使用して生成される前記第1および第2データ信号それぞれを前記第1および第2画素それぞれに印加する出力部;および
前記第1電圧、前記第1および第2データ信号のうちのいずれか一つを選択的に前記第2入力端に供給するフィードバック回路部;を含む、電圧増幅出力回路。
【請求項8】
前記第3スイッチは、一端が第2電圧を供給する第1電源に連結され、他端が前記第1または2画素に連結され、前記第4スイッチは、一端が前記第3スイッチの他端に連結され、他端が前記第2電圧より低い第3電圧を供給する第2電源に連結される、請求項7に記載の電圧増幅出力回路。
【請求項9】
前記第1スイッチは、一端が前記第1電源に連結され、前記第2スイッチは、一端が前記第1スイッチの他端に連結され、他端が前記第2電源に連結される、請求項8に記載の電圧増幅出力回路。
【請求項10】
前記ポジティブ増幅出力部の前記フィードバック回路部は、
前記第1および第2スイッチの接点と前記第2入力端との間に連結される第5スイッチ;
前記第3および第4スイッチの接点と前記第2入力端との間に連結される第6スイッチ;および
前記ネガティブ増幅出力部の前記第3および第4スイッチの接点と前記第2入力端との間に連結される第7スイッチ;を含む、請求項9に記載の増幅出力回路。
【請求項11】
前記ネガティブ増幅出力部の前記フィードバック回路部は、
前記第1および第2スイッチ接点と前記第2入力端との間に連結される第5スイッチ;
前記第3および第4スイッチの接点と前記第2入力端との間に連結される第6スイッチ;および
前記ポジティブ増幅出力部の前記第3および第4スイッチの接点と前記第2入力端との間に連結される第7スイッチ;を含む、請求項9に記載の増幅出力回路。
【請求項12】
前記ポジティブ増幅出力部は、
前記第1および第2信号を前記第3および第4スイッチに選択的に供給する第1出力マルチプレクサ;および
前記第1および第2信号を前記ネガティブ増幅出力部の前記第3および第4スイッチに選択的に供給する第2出力マルチプレクサ;を含む、請求項9に記載の増幅出力回路。
【請求項13】
前記第1出力マルチプレクサは、
前記第1スイッチの制御電極および前記第3スイッチの制御電極を選択的に連結する第5スイッチ;
前記第2スイッチの制御電極および前記第4スイッチの制御電極を選択的に連結する第6スイッチ;および
前記第1および第2スイッチの接点および前記第3および第4スイッチの接点を選択的に連結する第7スイッチ;を含む、請求項12に記載の増幅出力回路。
【請求項14】
前記第2出力マルチプレクサは、
前記第1スイッチの制御電極および前記ネガティブ増幅出力部の前記第3スイッチの制御電極を選択的に連結する第8スイッチ;
前記第2スイッチの制御電極および前記ネガティブ増幅出力部の前記第4スイッチの制御電極を選択的に連結する第9スイッチ;および
前記第1および第2スイッチの接点および前記ネガティブ増幅出力部の前記第3および第4スイッチの接点を選択的に連結する第10スイッチ;を含む、請求項13に記載の増幅出力回路。
【請求項15】
前記第5および第8スイッチおよび前記第1スイッチの制御電極を選択的に連結する第11スイッチ;および
前記第6および第9スイッチおよび前記第2スイッチの制御電極を選択的に連結する第12スイッチ;をさらに含む、請求項14に記載の増幅出力回路。
【請求項16】
前記ネガティブ増幅出力部は、
前記第1および第2信号を前記第3および第4スイッチに選択的に供給する第1出力マルチプレクサ;および
前記第1および第2信号を前記ポジティブ増幅出力部の前記第3および第4スイッチに選択的に供給する第2出力マルチプレクサ;を含む、請求項9に記載の増幅出力回路。
【請求項17】
前記第1出力マルチプレクサは、
前記第1スイッチの制御電極および前記第3スイッチの制御電極を選択的に連結する第5スイッチ;
前記第2スイッチの制御電極および前記第4スイッチの制御電極を選択的に連結する第6スイッチ;および
前記第1および第2スイッチの接点および前記第3および第4スイッチの接点を選択的に連結する第7スイッチ;を含む、請求項16に記載の増幅出力回路。
【請求項18】
前記第2出力マルチプレクサは、
前記第1スイッチの制御電極および前記ポジティブ増幅出力部の前記第3スイッチの制御電極を選択的に連結する第8スイッチ;
前記第2スイッチの制御電極および前記ポジティブ増幅出力部の前記第4スイッチの制御電極を選択的に連結する第9スイッチ;および
前記第1および第2スイッチの接点および前記ポジティブ増幅出力部の前記第3および第4スイッチの接点を選択的に連結する第10スイッチ;を含む、請求項17に記載の増幅出力回路。
【請求項19】
前記第5および第8スイッチおよび前記第1スイッチの制御電極を選択的に連結する第11スイッチ;および
前記第6および第9スイッチおよび前記第2スイッチの制御電極を選択的に連結する第12スイッチ;をさらに含む、請求項18に記載の増幅出力回路。
【請求項20】
複数の基準階調電圧を生成する基準階調電圧生成器;および
前記複数の基準階調電圧に基づいて複数の階調電圧を生成して、前記複数の階調電圧のうちの外部から印加される映像信号に対応する階調電圧を選択して、生成されるデータ信号を前記画素に印加するデータ駆動部;を含み、
前記データ駆動部は、
前記映像信号に対応する階調電圧を受信して、前記階調電圧に対応するデータ信号を生成して液晶表示装置の画素に印加する電圧増幅出力回路を含み、
前前記増幅出力回路は、
第1入力端に入力される前記階調電圧および第2入力端に入力されるフィードバック信号に対応する第1および第2信号を生成して、前記第1および第2信号によってオン/オフ駆動される第1および第2スイッチを利用して第1電圧を出力する増幅部;
前記第1および第2信号に対応してオン/オフ駆動される第3および第4スイッチを使用して生成される前記データ信号を前記画素に印加する出力部;
前記第1および第2信号を前記第3および第4スイッチに選択的に供給する出力マルチプレクサ;および
前記第1電圧または前記データ信号のうちのいずれか一つを選択的に前記第2入力端に供給するフィードバック回路部;を含む、液晶表示装置の駆動装置。
【請求項21】
前記第3スイッチは、一端が第2電圧を供給する第1電源に連結され、他端が前記画素に連結され、前記第4スイッチは、一端が前記第3スイッチの他端に連結され、他端が前記第2電圧より低い第3電圧を供給する第2電源に連結される、請求項20に記載の液晶表示装置の駆動装置。
【請求項22】
前記第1スイッチは、一端が前記第1電源に連結され、前記第2スイッチは、一端が前記第1スイッチの他端に連結され、他端が前記第2電源に連結される、請求項21に記載の液晶表示装置の駆動装置。
【請求項23】
前記出力マルチプレクサは、
前記第1スイッチの制御電極および前記第3スイッチの制御電極を選択的に連結する第5スイッチ;
前記第2スイッチの制御電極および前記第4スイッチの制御電極を選択的に連結する第6スイッチ;および
前記第1および第2スイッチの接点および前記第3および第4スイッチの接点を選択的に連結する第7スイッチ;を含む、請求項22に記載の液晶表示装置の駆動装置。
【請求項24】
前記フィードバック回路部は、
前記第1および第2スイッチ接点と前記第2入力端との間に連結される第8スイッチ;および
前記第3および第4スイッチの接点と前記第2入力端との間に連結される第9スイッチ;を含む、請求項23に記載の液晶表示装置の駆動装置。
【請求項25】
前記第5スイッチおよび前記第1スイッチの制御電極を選択的に連結する第10スイッチ;および
前記第6スイッチおよび前記第2スイッチの制御電極を選択的に連結する第11スイッチ;をさらに含む、請求項24に記載の液晶表示装置の駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2011−501825(P2011−501825A)
【公表日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−529848(P2010−529848)
【出願日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際出願番号】PCT/KR2008/005817
【国際公開番号】WO2009/051361
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(510003106)エムシー テクノロジー カンパニー リミテッド (3)
【Fターム(参考)】