説明

デジタルカメラ

【課題】 操作性の良好なデジタルカメラを提供する。
【解決手段】 デジタルカメラは撮影モードMD1と、再生モードMD2とを備えているが、両モードを切り換える切換スイッチは設けられていない。撮影モードMD1において再生に関するイベント、具体的にはレンズキャップ装着、画像や音声の再生に関する4連スイッチ等の操作、再生に関するメモリカードの装着が検出されると再生モードMD2へ自動的に移行する。逆に再生モードMD2において撮影に関するイベント、具体的にはポップアップフラッシュの操作、アイカップへの接眼の検知、撮影に関する各種設定、撮影に関するメモリカードの装着およびセルフ撮影、フォーカス、ズーム、絞り、シャッターボタン、録音、表示切換の各操作が検出されると撮影モードMD1へ自動的に移行する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、少なくとも撮影モードまたは再生モードを備えるデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のデジタルカメラでは液晶等による撮影画像表示手段を設けているものが多く、そのため、「撮った画像がすぐその場で確認できる」というのが銀塩フィルムを使用するカメラ(以下銀塩カメラと略称する)にないデジタルカメラの特徴となっている。
【0003】また、撮影の際にも、被写体の確認を同じ表示手段で行えるようになっているものが大半である。これによって、実際に得られる画像や、その色合いも事前に確認可能であるなど、デジタルカメラには銀塩カメラにはないメリットがある。
【0004】以上のようなデジタルカメラの場合、表示手段が、撮影済みでメモリカードに保存されている画像を表示する機能と、被写体画像を撮影に先だって事前に確認する機能と2通りの機能を持つことになり、デジタルカメラとしてはこれらに対応した2つのモードを持つことになる。すなわち「撮影モード」、「再生モード」と呼ばれるものであり、通常、デジタルカメラは、これらのモードを切り換えるためのスイッチを備え、このスイッチによって撮影者が上記2つのモードの何れかを選択するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、銀塩カメラを扱いなれた者にとっては、銀塩カメラには基本的に撮影モードしかないため、このモード切り換えにはなじみがなく、再生モードにセットされていることに気が付かずに、シャッターボタンを押し続けてシャッターチャンスを逃したり、撮影モード下で画像を表示しようとして、操作を誤って撮影画像を消去したりという事態が発生していた。このように従来のデジタルカメラは、操作性に問題があった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の問題の克服を意図しており、操作性の良好なデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、焦点合わせを行う合焦手段と、当該合焦手段に関する操作を行うためのフォーカス操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記フォーカス操作部材の操作を検出する合焦操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記合焦操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラであって、前記フォーカス操作部材がフォーカスリングである。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラであって、前記フォーカス操作部材がオートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り替える自動手動切換手段である。
【0010】また、請求項4の発明は、ズームを行うズーム手段と、当該ズーム手段に関する操作を行うためのズーム操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記ズーム操作部材の操作を検出する変倍操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記変倍操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0011】また、請求項5の発明は、絞り設定を行う絞り設定手段と、当該絞り設定手段に関する操作を行うための絞り操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記絞り操作部材の操作を検出する絞り操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記絞り操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0012】また、請求項6の発明は、シャッター速度設定を行うシャッター速度設定手段と、当該シャッター速度設定手段に関する操作を行うためのシャッター速度操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記シャッター速度操作部材の操作を検出するシャッター速度操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記シャッター速度操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0013】また、請求項7の発明は、ゲイン設定を行うゲイン設定手段と、当該ゲイン設定手段に関する操作を行うためのゲイン操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記ゲイン操作部材の操作を検出するゲイン操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記ゲイン操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0014】また、請求項8の発明は、ホワイトバランス設定を行うホワイトバランス設定手段と、当該ホワイトバランス設定手段に関する操作を行うためのホワイトバランス操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記ホワイトバランス操作部材の操作を検出するホワイトバランス操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記ホワイトバランス操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0015】また、請求項9の発明は、フラッシュ設定を行うフラッシュ設定手段と、当該フラッシュ設定手段に関する操作を行うためのフラッシュ操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記フラッシュ操作部材の操作を検出するフラッシュ操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記フラッシュ操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0016】また、請求項10の発明は、請求項9に記載のデジタルカメラであって、前記フラッシュ操作部材が、フラッシュの発光の仕方を切り換えるフラッシュ設定スイッチである。
【0017】また、請求項11の発明は、請求項9に記載のデジタルカメラであって、前記フラッシュ操作部材が、ポップアップ形式のフラッシュである。
【0018】また、請求項12の発明は、撮影により得られた画像に関連付けて音声記録を行う音声記録手段と、当該音声記録手段に関する操作を行うための録音操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記録音操作部材の操作を検出する録音操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記録音操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0019】また、請求項13の発明は、ファインダーを備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、撮影者が前記ファインダーを覗いたことを検出する接眼検出手段と、前記その他のモードにおける前記接眼検出手段による前記ファインダーを覗いたことの検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0020】また、請求項14の発明は、セルフ撮影を行うセルフ撮影手段と、当該セルフ撮影手段に関する設定を行うためのセルフ撮影設定部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記セルフ撮影設定部材の操作を検出するセルフ撮影操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記セルフ撮影操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0021】また、請求項15の発明は、複数の異なる撮影条件下での撮影のための複数のプログラムを備え、当該複数のプログラムのうちの何れかを使用して撮影を行うプログラム撮影手段と、当該使用するプログラムを切り換えて設定するプログラム設定部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記プログラム設定部材の操作を検出するプログラム操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記プログラム操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0022】また、請求項16の発明は、複数の表示手段を備え、当該複数の表示手段のうちから使用する表示手段を切り換える表示手段切換部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記表示手段切換部材の操作を検出する表示切換操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記表示切換操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0023】また、請求項17の発明は、請求項16に記載のデジタルカメラであって、前記複数の表示手段が液晶ディスプレイおよび電子ビューファインダであるとともに、前記表示手段切換部材が前記液晶ディスプレイによる表示と前記電子ビューファインダによる表示とを切り換えるものである。
【0024】また、請求項18の発明は、撮影処理開始のためのシャッターボタンを備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記シャッターボタンの操作を検出するシャッター操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記シャッター操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0025】また、請求項19の発明は、請求項18に記載のデジタルカメラであって、さらに、前記撮影モードへの移行に次いで撮影処理を実行するよう制御する撮影制御手段を備えている。
【0026】また、請求項20の発明は、記憶媒体の装着部を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、記憶媒体の前記装着部への装着を検出する媒体装着検出手段と、前記装着部に装着された記憶媒体が書き込み可能であるか否かを検出する媒体状態検出手段と、前記その他のモードにおける書き込み可能な記憶媒体の前記装着部への装着の検出に応じて、前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0027】また、請求項21の発明は、記憶媒体の装着部を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記装着部に装着された記憶媒体に記憶された撮影用プログラムを検出するプログラム検出手段を備え、前記その他のモードにおける前記プログラム検出手段による前記撮影用プログラムの検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0028】また、請求項22の発明は、レンズを保護するレンズ保護部材を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記レンズ保護部材が前記レンズを覆っていることを検出する保護部材検出手段と、前記その他のモードにおける前記保護部材検出手段による前記レンズ保護部材が前記レンズを覆っていることの検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0029】また、請求項23の発明は、表示手段および当該表示手段への撮影済み画像の表示処理に関する操作を行うための表示操作部材を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記表示操作部材の操作を検出する表示操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記表示操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0030】また、請求項24の発明は、請求項23に記載のデジタルカメラであって、前記表示操作部材がサムネイル表示のためものである。
【0031】また、請求項25の発明は、請求項23に記載のデジタルカメラであって、前記表示操作部材が1コマを表示するためものである。
【0032】また、請求項26の発明は、請求項23に記載のデジタルカメラであって、前記表示操作部材が前記撮像済み画像に対する画像処理を行うためものである。
【0033】また、請求項27の発明は、請求項23に記載のデジタルカメラであって、前記表示操作部材が複数の画像を連続して表示するためものである。
【0034】また、請求項28の発明は、撮影済み画像に関連付けられた音声データを再生する音声再生手段と、当該音声再生手段に関する操作を行うための音声再生操作部材を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記音声再生操作部材の操作を検出する音声再生操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記音声再生操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0035】また、請求項29の発明は、記憶媒体の装着部を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、記憶媒体の前記装着部への装着を検出する媒体装着検出手段と、前記装着部に装着された記憶媒体が書き込み可能であるか否かを検出する媒体状態検出手段と、前記その他のモードにおける書き込み不可能な記憶媒体の前記装着部への装着の検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0036】また、請求項30の発明は、記憶媒体の装着部を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記装着部に装着された記憶媒体に記憶された再生用プログラムを検出するプログラム検出手段を備え、前記その他のモードにおける前記プログラム検出手段による前記再生用プログラムの検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えている。
【0037】また、請求項31の発明は、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードと撮影に関する処理を行う撮影モードとを有するデジタルカメラであって、専ら前記再生モードにおける操作を行うための複数のスイッチまたはセレクタからなる再生用操作部材を、前記デジタルカメラの特定の面に配置するとともに、専ら前記撮影モードにおける操作を行うための複数のスイッチまたはセレクタからなる撮影用操作部材を、前記特定の面とは異なる面に配置している。
【0038】また、請求項32の発明は、請求項31に記載のデジタルカメラであって、さらに、前記撮影用操作部材がレンズ周囲に配置されている。
【0039】また、請求項33の発明は、請求項31に記載のデジタルカメラであって、さらに、前記撮影用操作部材が前記デジタルカメラの本体上面に配置されている。
【0040】さらに、請求項34の発明は、請求項31に記載のデジタルカメラであって、さらに、前記再生用操作部材が前記デジタルカメラの本体背面に配置されている。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0042】<1.全体構成>図1〜図4は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の要部構成を示す図であり、図1は平面図、図2は側面図、図3は背面図に相当する。また、図4は上面の様子を示す図である。これらの図は必ずしも三角図法に則っているものではなく、デジタルカメラ1の要部構成を概念的に例示することを主眼としている。
【0043】これらの図に示すように、デジタルカメラ1は、略直方体状のカメラ本体部2と撮像部3とに大別される構造である。
【0044】撮像部3は、撮影レンズであるマクロ機能付きレンズ群30の後方位置の適所にCCDカラーエリアセンサ303(以下単に「CCD303」という)を有する撮像回路302が設けられている。また、このレンズ群30は、ズームレンズ300と合焦レンズ301とを備えている。
【0045】一方、カメラ本体部2の内部には、フォーカスリング41を駆動し、それにより合焦レンズ301を駆動して合焦を行うためのフォーカスモータM1が設けられている。
【0046】カメラ本体部2の前面には、グリップ部Gが設けられ、また、カメラ本体部2の上面には撮影処理に関するスイッチであるシャッターボタン9が設けられている。
【0047】また、図1に示すように、デジタルカメラ1は右側面にメモリカード8の装着部としてメモリカードスロット501を備えている。
【0048】また、メモリカードスロット501内にはカードI/F212が設けられるとともに、メモリカードスロット501近傍にはシール読取りセンサ502が設けられている。そして、このデジタルカメラ1ではメモリカード8としてスマートメディア(登録商標)を用いている。
【0049】図5はスマートメディアにおける書き込み可能状態と書き込み不可状態とを示す図である。図5(a)に示すように、スマートメディアは、書込不可シールNWがシール貼付位置PSに貼られていない状態では、書き込み可能状態を示し、逆に、図5(b)に示すように、書込不可シールNWがシール貼付位置PSに貼られた状態では書き込み不可状態を示す。そして、図1に示すようにメモリカードスロット501近傍で、メモリカードスロット501にスマートメディアが装着された状態でのシール貼付位置PSに対応する位置には、LEDおよびフォトカプラとからなるシール読取りセンサ502が設けられている。書込不可シールNWはその表面が高反射率のシールとなっており、全体制御部211はシール読取りセンサ502によるスマートメディアのシール貼付位置PSからの反射光の強度信号をもとに、そのスマートメディアに書込不可シールNWが貼られているか否かを検知する。
【0050】また、デジタルカメラ1は、4本の単三形乾電池E1〜E4を直列接続してなる電源電池Eを駆動源としている。
【0051】一方、図3に示すように、カメラ本体部2の背面には、略中央に撮影画像のライブビュー表示、アフタービュー表示及び記録画像の再生表示等を行なうための液晶ディスプレイ(LCD)10および撮影画像のライブビュー表示、アフタービュー表示のための電子ビューファインダ(EVF)20が設けられている。このうちEVF20は、液晶ディスプレイを接眼レンズにて拡大表示するものである。このLCD10およびEVF20では、カラーで画像表示が行われる。
【0052】ところで、このデジタルカメラ1は、主に「撮影モード」と「再生モード」という2つのモードを備えている。このうち、撮影モードは、撮影に関する処理を行うモードであり、再生モードは、メモリカード8に記録された撮影画像をLCD10に再生表示するといった撮影済み画像に関する処理を行うモードである。
【0053】ただし、このデジタルカメラ1には撮影モードと再生モードとを切り換える切換スイッチといったものは設けられていない。それは、後に詳述するように、再生モードにおいて撮影に関するイベント(撮影に関する各種操作やアイカップへの接眼)の検出により自動的に撮影モードへ移行し、逆に撮影モードで再生に関するイベント(再生に関する各種操作)の検出により自動的に再生モードへ移行するものとなっているからである。
【0054】表1、表2、表3は順に撮影モードでのみ、再生モードでのみ、撮影および再生モードの両方で、それぞれ有効な部材を、機能または操作とともに示す表である。なお、表1においては一部の部材におけるイベントの検出手段も並記している。
【0055】
【表1】


【0056】
【表2】


【0057】
【表3】


【0058】以下、表1〜表3を参照しつつ、デジタルカメラ1の撮影モードおよび再生モードに主に関係する各部材について説明する。
【0059】図2に示すように、鏡胴にはフォーカスリング41、ズームリング42、絞りリング43が設けられている。フォーカスリング41はオートフォーカス(AF)実行時はフォーカスモータM1で、マニュアルフォーカス(MF)実行時は手動で回動される操作部材(セレクタ)であり、それに応じてレンズ301が駆動されて合焦が行われる。また、フォーカスリング41にはAFとMFとを切り換えるAF/MF切換スイッチ44が設けられている。また、フォーカスリング41内には、その回動位置を検出するフォーカス操作センサ401が設けられている。
【0060】ズームリング42は手動で回動させることによりズーム操作を行うための操作部材(セレクタ)である。また、ズームリング42内には、その回動位置を検出するズーム操作センサ402が設けられている。
【0061】絞りリング43は手動で回動させることにより絞りを調節する操作部材(セレクタ)であり、絞りリング43内には、その回動位置を検出する絞り操作センサ403が設けられている。マニュアル撮影時には撮影者が絞りリング43を手動操作し、絞りを調節する。また、撮像部3内部には絞りを駆動する絞り駆動アクチュエータ404が設けられている。そして、自動露出調整(AE)時には、絞り駆動アクチュエータ404で絞りを駆動する。
【0062】また、このデジタルカメラ1にはレンズ300を保護するためのレンズキャップ45が付属しており、撮像部3における鏡胴の先端に着脱可能となっている。
【0063】カメラ本体部2上端部の適所にはポップアップ形式のフラッシュ5が設けられている。なお、フラッシュ5は手動でポップアップしたり、収納したりできるものとなっている。また、カメラ本体部2内部のフラッシュ5近傍にはフラッシュ5の状態(ポップアップ状態または収納状態)を検出するフラッシュポップアップセンサ405が設けられている。また、カメラ本体部2の背面のEVF20周囲にはアイカップ46が設けられ、アイカップ46にはLEDとフォトカプラとからなる接眼センサ406が設けられている。接眼センサ406はアイカップ46に撮影者の目EYが接眼しているか否かを検出する。
【0064】また、図4に示すように、カメラ本体部2の上面左側には、音声入力のためのマイク47が設けられている。
【0065】また、上面右側には、前述のシャッターボタン9以外に、撮影モードにおける表示をLCD10とEVF20のいずれで行うかを切り換えるスライド式のEVF/LCD切換スイッチ49と、セルフ撮影を行うか否かを切り換えるためのセルフ撮影スイッチ50と、自動発光、発光禁止、常時発光を切り換えるフラッシュ設定スイッチ51と、プログラムの切換、設定の切換え、さらには電源のオン/オフを行うためのロータリースイッチ52と、その押下中、音声記録が行われるスイッチである録音ボタン53と、撮影の各種設定を選択するためのスイッチである選択ボタン54a,54bと、その撮影の各種設定の項目一覧を表示する液晶表示手段である設定表示部55とが設けられている。
【0066】さらに、図3に示すように、デジタルカメラ1の側面にはUSBコネクタ56が設けられ、背面左上部には音声再生用のスピーカ57が設けられている。また、その下方にはLCD10に表示される表示項目を選択するためのソフトキー(ファンクションキー)としてのスイッチSW1,SW2が設けられている。さらに、背面右方には、ボタンU,D,L,Rからなる4連スイッチ35が設けられており、ボタンU,D,L,Rで後述する各種選択の切換操作を行う。
【0067】なお、以上における各種スイッチは全体制御部211に接続され、その操作は常時、全体制御部211に検知される。
【0068】また、表1に示すように、以上の各部材のうち、フォーカスリング41、ズームリング42、絞りリング43、AF/MF切換スイッチ44、フラッシュ5、アイカップ46、EVF20、EVF/LCD切換スイッチ49、セルフ撮影スイッチ50、フラッシュ設定スイッチ51、ロータリースイッチ52(電源のオン/オフ以外)、選択ボタン54a,54b、シャッターボタン9、録音ボタン53およびマイク47は撮影モードでのみ有効であり、4連スイッチ35、スイッチSW1,SW2およびスピーカ57は再生モードでのみ有効であり、さらに、ロータリースイッチ52の電源オン/オフ、メモリカードスロット501およびLCD10は撮影モードおよび再生モードのいずれでも有効である。
【0069】以上から分かるように、再生モードにおける操作を行うためのスイッチ(4連スイッチ35およびスイッチSW1,SW2)は全てカメラ本体部2の背面側に集められており(図3参照)、撮影モードにおける操作を行うためのスイッチ(シャッターボタン9、AF/MF切換スイッチ44、EVF/LCD切換スイッチ49、セルフ撮影スイッチ50、フラッシュ設定スイッチ51、ロータリースイッチ52、録音ボタン53、選択ボタン54a,54b)およびセレクタ(フォーカスリング41、ズームリング42、絞りリング43)は全てレンズ周囲とカメラ本体部2の上面側に集められている(図2および図4参照)。これにより、操作性が良好なカメラとなっている。
【0070】<2.機能的構成>図6は、デジタルカメラ1の内部ブロック図である。同図において、CCD303は、レンズ群30により結像された被写体の光像を、R(赤),G(緑),B(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。タイミングジェネレータ314は、CCD303の駆動を制御するための各種のタイミングパルスを生成するものである。
【0071】撮像部3における露出制御は、絞り制御ドライバ306に制御された絞り駆動アクチュエータ404によるレンズ群30の絞りの駆動と、CCD303の露光量、すなわち、シャッタースピードに相当するCCD303の電荷蓄積時間を調節して行なわれる。被写体輝度が低輝度時に適切なシャッタースピードが設定できない場合は、CCD303から出力される画像信号のレベル調整を行なうことにより露光不足による不適正露出が補正される。すなわち、低輝度時は、シャッタースピードとゲイン調整とを組み合わせて露出制御が行なわれる。画像信号のレベル調整は、信号処理回路313内のAGC回路のゲイン調整において行なわれる。
【0072】タイミングジェネレータ314は、タイミング制御回路202から送信される基準クロックに基づきCCD303の駆動制御信号を生成するものである。タイミングジェネレータ314は、例えば積分開始/終了(露出開始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0073】信号処理回路313は、CCD303から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路313は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とを有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行ない、AGC回路のゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行なう。
【0074】センサ群305は前述のフォーカス操作センサ401、ズーム操作センサ402等の各種センサにより構成される。
【0075】調光回路304は、フラッシュ撮影におけるフラッシュ5の発光量を全体制御部211により設定された所定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影においては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の反射光がセンサ群305に含まれる調光センサにより受光され、この受光量が所定の発光量に達すると、調光回路304から発光停止信号が出力され、この発光停止信号に応答してフラッシュ5の発光を強制的に停止し、これによりフラッシュ5の発光量が所定の発光量に制御される。
【0076】A/D変換器205は、画像信号の各画素信号を12ビットのデジタル信号に変換するものである。A/D変換器205は、タイミング発生回路から入力されるA/D変換用のクロックに基づいて各画素信号(アナログ信号)を12ビットのデジタル信号に変換する。
【0077】タイミングジェネレータ314、A/D変換器205に対するクロックを生成するタイミング制御回路202が設けられている。タイミング制御回路202は、全体制御部211内の基準クロックにより制御される。
【0078】黒レベル補正回路206は、A/D変換された画素信号の黒レベルを基準の黒レベルに補正するものである。また、WB(ホワイトバランス)回路207は、R,G,Bの各色成分の画素データのレベル変換を行なうものである。WB回路207は、全体制御部211から入力されるレベル変換テーブルを用いてR,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換する。なお、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数(特性の傾き)であるWBパラメータは全体制御部211により、オートまたはマニュアルで、撮影画像毎に設定される。
【0079】γ補正回路208は、画素データの階調を補正するものである。
【0080】画像メモリ209は、γ補正回路208から出力される画素データを記憶するメモリである。画像メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有している。すなわち、画像メモリ209は、CCD画素数に対応する画素分の画素データの記憶容量を有し、各画素データが対応する画素位置に記憶されるようになっている。
【0081】VRAM210は、LCD10に表示される画像データのバッファメモリである。VRAM210は、LCD10の画素数に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0082】VRAM220は、EVF20に表示される画像データのバッファメモリである。VRAM220は、EVF20の画素数に対応した画像データの記憶容量を有している。
【0083】また、撮影待機状態においては、撮像部3により1/30秒毎に撮像された画像の各画素データがA/D変換器205〜γ補正回路208により所定の信号処理を施された後、画像メモリ209に一時記憶されるとともに、全体制御部211を介してVRAM210、VRAM220に転送され、LCD10やEVF20に表示される(ライブビュー表示)。また、撮影直後において全体制御部211は、シャッターボタン9が全押しされた瞬間に画像メモリ209に一時記憶されていた画素データおよびVRAM210、VRAM220に記憶された画素データの保持を所定時間継続させる。これにより撮影された画像が所定時間LCD10やEVF20に表示される(アフタービュー表示)。これによって、撮影者は被写体像または撮影画像を視認することができる。
【0084】また、再生モードにおいては、メモリカード8から読み出された画像が全体制御部211で所定の信号処理が施された後、VRAM210に転送され、LCD10に再生表示される。なお、再生モードにおいてはEVF20では画像表示は行われない。
【0085】カードI/F212は、メモリカード8への画像データの書き込み及び画像データの読出しを行なうためのインターフェースである。また、通信用I/F224は、パーソナルコンピュータ225等をUSBコネクタ56を介して通信可能に外部接続するための、USB規格に準拠したインターフェースである。ただし、この実施の形態のデジタルカメラ1では標準ではパーソナルコンピュータ225と通信を行うことはできず、そのような通信を行うためには、制御プログラムを更新する必要がある。
【0086】RTC219は、撮影日時を管理するするための時計回路である。図示しない別の電源で駆動される。
【0087】操作部250は、上述した4連スイッチ35、スイッチSW1,SW2、シャッターボタン9、AF/MF切換スイッチ44、EVF/LCD切換スイッチ49、セルフ撮影スイッチ50、フラッシュ設定スイッチ51、ロータリースイッチ52、録音ボタン53、選択ボタン54a,54bで構成される操作部材(スイッチ)である。
【0088】シャッターボタン9は、銀塩カメラで採用されているような途中まで押し込んだ半押し状態と完全に押し込んだ全押し状態とが検出可能な2段階スイッチになっている。
【0089】電源制御部230は、電源電池Eに接続されるとともに、デジタルカメラ1内部のRTC219以外の電力を必要とする各部に接続されており、全体制御部211、RTC219以外の各部への電力供給を制御する。とりわけ、このデジタルカメラ1では撮影にのみ関する部材の集合であり、撮影モード時のみオンする撮影専用ブロックBLを有しており、この撮影専用ブロックにおける電力を必要とする各部には撮影モード時のみ電力を供給し、再生モードでは電力を供給しない。その際、電源制御部230は全体制御部211から撮影モードまたは再生モードに移行した旨の信号を受けて上記電力制御を行う。これにより電力消費を抑えている。
【0090】全体制御部211は、DRAMからなるワークRAM211a、フラッシュROM211bを内蔵したマイクロコンピュータからなり、フラッシュROM211bに記憶された制御プログラムを実行することにより、上述した各部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1の撮影動作を統括制御するものである。
【0091】特に、全体制御部211はAF制御機能を有し画像メモリ209またはワークRAM211a内に記憶された画像データを読み出し、その画像のコントラストが最大となるようにフォーカスモータM1を駆動してレンズを移動させ、焦点合わせを行う。その際、コントラストが最大となるようにするための制御方法としては山登り方式等の公知の技術を用いることができる。
【0092】また、全体制御部211はAE制御機能を有し、画像メモリ209またはワークRAM211aに記憶された画像データから輝度を求め、それをもとに絞り制御ドライバ306およびタイミング制御回路202に適した絞り値やシャッタースピード(SS)を設定することにより露出調整を行う。
【0093】また、全体制御部211はWB制御機能を有し、画像メモリ209またはワークRAM211aに記憶された画像データからWBパラメータを求め、そのWBパラメータをWB回路207に設定する。それによりWB回路207がCCD303で得られた画像データに対してWB処理を行う。
【0094】また、撮影モードにおいてはCCD303によってレンズ300から入射する光により画像データが常時得られているが、全体制御部211はその画像データを常時監視しており、その画像データの明るさが所定値以下に低下した場合には、鏡胴にレンズキャップ45が装着されたと判断する。
【0095】以下、全体制御部211によるメモリカード8への画像および音声の記録および再生について説明する。
【0096】図7はメモリカード8のデータ配列を示す図である。このデジタルカメラ1で使用可能なメモリカード8は、画像データや音声データを記録するための記録用メモリカード、撮影済み画像やそれに付随する音声データが記録された再生用メモリカード、ブラケット撮影等の特殊な撮影を行うための撮影用プログラムが記録された撮影用プログラム入りメモリカード(以下「撮影用プログラムカード」という)、スライドショー等の特殊な再生を行うための再生用プログラムを記録した再生用プログラム入りメモリカード(以下「再生用プログラムカード」という)、さらには全体制御部211のフラッシュROM211bに記憶された制御プログラムを更新するためのセットアップ用カードの5種類である。
【0097】これらのうち、メモリカードから読み出して直接実行するためのプログラムを記憶したメモリカード(以下「プログラムカード」という)である撮影用プログラムカードおよび再生用プログラムカードにおいては、その記憶領域RAの先頭にはプログラム格納エリアPAが設けられている。そして、プログラム格納エリアPAには、プログラム名PA1に次いで、そのプログラムが撮影モード用か再生モード用かといったモード情報PA2が記録され、その後、プログラム本体PA3が記録されている。なお、プログラムカード以外のメモリカード、すなわち、記録用メモリカードおよび再生用メモリカードには、プログラム格納エリアPAは設けられていない。
【0098】そして、プログラムカードを使用する際には、全体制御部211はプログラムカードからプログラムを読み出し、そのプログラムにより撮影モードまたは再生モードの制御を行う。
【0099】また、撮影用プログラムカードおよび再生用プログラムカードにおいてはプログラム格納エリアPAに次いで画像データ(録音を伴う場合には音声データ)等が記憶される(記憶された)データエリアDAが設けられている。
【0100】また、記録用メモリカード、再生用メモリカードの場合には、記憶領域RAの先頭からデータエリアDAが開始しており、記憶領域RA全体がデータエリアDAとなっている。
【0101】画像記録時のメモリカード8は、図7に示すように、デジタルカメラ1によって記憶された画像を、所定の圧縮率で230コマの画像分、記憶可能であり、各コマのデータは、タグ情報DA1(コマ番号、露出値、シャッタースピード、圧縮率、撮影日、撮影時のフラッシュ5のオン/オフのデータ、シーン情報、画像の判定結果等の情報)と、JPEG形式で圧縮された高解像度の圧縮画像の画像データDA3とサムネイル表示用のサムネイル画像の画像データDA4とを含み、コマ単位で扱うことが可能である。また、このデジタルカメラ1では録音(音声データの記録)も可能となっており、録音を行った場合には音声データDA2も含まれる。そして、画像ファイルのタグ情報DA1には音声データDA2へのリンク情報(記憶領域の先頭アドレス)が記述され、そのリンク情報が示すアドレス以降に音声データDA2が記憶されている。
【0102】なお、セットアップ用カードの詳細については説明を省略する。
【0103】全体制御部211は、撮影モードにおいて、シャッターボタン9により撮影が指示されると、撮影指示後に画像メモリ209に取り込まれた画像から上記サムネイル画像と圧縮画像とを生成し、撮影画像に関するタグ情報等の情報とともに両画像をメモリカード8に記憶する。なお、撮影モードにおいてはアフタービュー表示中等に録音ボタン53を押すと録音ボタン押下中だけマイク47を通じて音声を記録することができ、その際、全体制御部211は音声データをメモリカード8に記録するとともに、撮影された画像データに対するタグ情報のうちの一つとして、その音声データに対するリンク情報を記述する。
【0104】また、全体制御部211は、再生モードにおいて、メモリカード8内のコマ番号の最も大きな(直近に撮影された)画像データまたは指定された画像データを読み出し、データ伸張し、VRAM210、220に転送することにより、LCD10やEVF20に撮影済み画像が表示される。また、再生モードにおいて、後述する音声再生や各種画像処理等のメニュー操作に応じて全体制御部211は音声再生や画像処理等、メニューに応じた処理を実行する。
【0105】<3.処理手順および設定操作>つぎに、撮影モードと再生モードにおける処理手順および各種操作について説明する。
【0106】撮影モードでは、ライブビュー画像をLCD10およびEVF20のうち、EVF/LCD切換スイッチ49によって選択されている方に表示し、撮影者はロータリースイッチ52および選択ボタン54a,54bによる撮影モード設定(後述)やフォーカス操作、絞り操作、ズーム操作を行った後、通常の撮影処理が行われる。
【0107】ここで、通常の撮影処理とは、以下のような処理である。まず、シャッターボタンが半押しされると、撮影モード設定に従った、合焦、露出調整、WB調整等が行われる。次いでシャッターボタンが全押しされると、それにより画像メモリ209に撮影画像が蓄えられ、所定時間のアフタービュー表示を行い、その間に撮影者が録音ボタン53を押すと音声が記録され、さらに撮影者の保存操作があればそれらのデータがメモリカード8に記録される。
【0108】ただし、再生モードにおいて、撮影者がシャッターボタンを押した場合には、後述するように自動的に撮影モードへ移行するとともに、各種設定やフォーカス操作、絞り操作、ズーム操作のステップは行われないで、いきなり撮影処理に移行する。以下、この直接撮影処理について説明する。
【0109】図8は直接撮影処理のフローチャートである。直接撮影処理においては、再生モードにおいてシャッターボタン9が半押し状態になったか否かを全体制御部211が常時監視(ステップS1)しており、半押し状態が検出されるとAF、AE、自動ホワイトバランス調整(AWB)が全体制御部211の制御のもとに行われる(ステップS2)。
【0110】つぎに、シャッターボタン9が全押しになるか否かが所定時間監視され(ステップS3)、全押しされなければ、ステップS5に進み、全押しされるとステップS4に進む。
【0111】全押し状態が検出されると、画像メモリ209中の画像データが保持され、LCD10およびEVF20のうちの選択されている方には、所定時間その画像がアフタービュー表示される。なお、この間に撮影者の所望によりこの画像に対して音声記録を行うこともできる。
【0112】そして、撮影者がその画像を保存したい場合には、所定の保存操作によりメモリカード8に画像データおよび音声記録が行われた場合には音声データが記録される(ステップS4)。
【0113】その後、撮影者の所望により画像処理等のその他の処理が行われる(ステップS5)。ただし、ステップS3において、所定時間内にシャッターボタン9が全押しされなかった場合には、ステップS5のその他の処理は行われない。
【0114】その後ステップS1に戻り、次の撮影に備えて待機状態(シャッターボタン9の半押しを監視する状態)となる。
【0115】また、メモリカードスロット501に撮影用プログラムカードが装着された場合には、そのプログラムに応じた撮影処理が行われる。
【0116】図9および図10はロータリースイッチ52および選択ボタン54a,54bによる各種操作を説明するための図である。
【0117】ロータリースイッチ52をLock位置に合わせると、電源をオフすることができる。なお、前述のように電源のオン/オフ操作、すなわち、ロータリースイッチ52をLock位置に合わせることにより電源をオフする操作、およびLock位置からLock位置以外の位置に合わせることにより電源をオンする操作は、撮影モードおよび再生モードのいずれにおいても有効である。
【0118】また、撮影モードにおいて、ロータリースイッチ52をLock位置以外の位置にセットすることにより撮影に関する各種設定を行うことができる。
【0119】また、ロータリースイッチ52をP位置に合わせると、プログラム選択が行える。このプログラム選択においては、設定表示部55にポートレート、スポーツ、夜景等の被写体に応じたプログラム線図(被写体輝度に対するシャッタースピードと、絞り値の組み合わせ)の項目一覧が表示される。撮影者は選択ボタン54a,54bを押して、所望のプログラムを選択(反転表示)する。なお、各プログラム線図は予め全体制御部211内のフラッシュROM211bに記憶されている。
【0120】また、ロータリースイッチ52をA位置に合わせると、絞り優先AEの設定が行える。絞り優先AEの設定においては、撮影者が絞りリング43を回動させると、それに応じた絞り値が設定表示部55に表示される。この場合、シャッタースピードは、被写体輝度に応じて、自動的に決定される。
【0121】また、ロータリースイッチ52をS位置に合わせると、シャッター優先AEの設定が行える。シャッター優先AEの設定においては、シャッタースピードの一覧が設定表示部55に表示され、撮影者が選択ボタン54a,54bを押すことによって選択(反転表示)する。絞り値は、被写体輝度に応じて決まる。なお、この絞り値は絞りリング43による設定より優先される。
【0122】また、ロータリースイッチ52をM位置に合わせると、露光のマニュアル設定が行える。露光のマニュアル設定においては、絞りとシャッタースピードとを撮影者が手動で設定する。具体的には絞り値として絞りリング43の位置に応じた値が設定され、シャッタースピードは、設定表示部55に表示された一覧のうちのいずれかを選択ボタン54a,54bを押すことによって選択(反転表示)する。
【0123】また、ロータリースイッチ52をW位置に合わせると、ホワイトバランス設定が行える。ホワイトバランス設定においては、自動、昼光、蛍光灯、電灯といった項目一覧が設定表示部55に表示され、撮影者が選択ボタン54a,54bを押すことによって選択(反転表示)する。なお、各項目に対応するWBパラメータは、予めフラッシュROM211bに記憶されている。
【0124】また、ロータリースイッチ52をG位置に合わせると、ゲイン設定が行える。ゲイン設定においては、ISO感度値の一覧が設定表示部55に表示され、撮影者が選択ボタン54a,54bを押すことによって選択(反転表示)する。すると、全体制御部211が選択値に応じて、ゲインを設定する。
【0125】さらに、ロータリースイッチ52をSet位置に合わせると、その他の設定が行える。その他の設定においては、RTC219に設定されている日時が設定表示部55に表示され、撮影者が選択ボタン54a,54bを押すことによって設定する。具体的には選択ボタン54bで設定したい項目(年、月、日、時、分、秒)を選択し、選択された項目の値を選択ボタン54aで変化させることで設定する。
【0126】以上が、ロータリースイッチ52による各種設定操作である。
【0127】再生モードでは、メモリカード8に記憶された撮影済み画像データを再生表示する。ただし、再生モードでは前述のように撮影モード時のみオンする撮影専用ブロックBL、とりわけEVF20には電源制御部230が電力供給を遮断するため、再生表示は、LCD10でのみ可能となる。
【0128】図11は再生モードにおける操作を説明するための図である。LCD表示オフの状態または撮影モードの画面D0から、4連スイッチ、スイッチSW1,SW2のうちのいずれかを押下する操作等の再生に関するイベントの検出により、再生モードに移行する。再生モードに移行すると、初期状態としてコマ番号が最大の画像データが表示された記録画像表示画面D1が表示される。この画面ではさらに、スイッチSW1,SW2に対応して「サムネイル」と「設定」の選択項目が表示される。この画面でスイッチSW1を押して「サムネイル」の項目を選択するとサムネイル一覧画面D2に移行する。なお、記録画像表示画面D1において表示した画像に音声データが付随している場合にはその旨のアイコンICが表示される。
【0129】サムネイル一覧画面D2にはスイッチSW1,SW2に対応して「戻る」と「削除」の選択項目が表示される。この画面でボタンUを操作するとコマ番号の大きな画像が選択され、ボタンDを押すとコマ番号の小さな画像が選択される。そして、所望の画像を選択した状態でスイッチSW1を押して「戻る」の項目を選択すると、選択されたコマ番号の画像が表示された記録画像表示画面D1に移行する。逆に、スイッチSW2を押して「削除」の項目を選択すると選択されたコマ番号の画像データが削除され、サムネイル一覧画面D2が継続する。
【0130】記録画像表示画面D1においてスイッチSW2を押して「設定」の項目を選択すると再生モード設定画面D3に移行する。
【0131】再生モード設定画面D3にはスイッチSW1,SW2に対応して「実行」と「戻る」の選択項目が表示されるとともに、音声の再生、彩度の強調処理、カードのフォーマット、エッジの強調処理等の各種処理に対するメニュー項目の一覧が表示される。この画面でボタンUを押すと1つ上のメニュー項目が選択され、ボタンDを押すと1つ下のメニュー項目が選択される。所望のメニュー項目を選択した状態でスイッチSW1を押して「実行」の項目を選択すると、メニュー項目に対応する処理が実行される。その際、処理毎に異なる内容を表示する処理実行画面D4に移行する。そして、処理が終了すると再生モード設定画面D3に移行する。
【0132】なお、再生用プログラムカードを装着して再生用プログラムを実行すると、その再生用プログラムを全体制御部211が実行することにより、異なる処理や再生を行うことができるようになる。例えば、スライドショーによる再生を行う再生用プログラムを記憶した再生用プログラムカードが装着された場合、直接、複数の撮影済み画像が連続して表示されるスライドショーが行われるといった具合である。
【0133】再生モード設定画面D3においてスイッチSW2を押して「戻る」の項目を選択すると記録画像表示画面D1に戻る。
【0134】なお、再生モード設定画面D3における再生モードメニューにおいては彩度の強調処理、エッジの強調処理といった画像処理が含まれており、この画像処理の後に記録画像表示画面D1に戻ると、撮影済み画像に対してその画像処理を施した画像が表示される。これにより、表示される画像がその画像処理の前後で変化する。
【0135】そして、記録画像表示画面D1において後に詳述する撮影に関するイベントの検出により撮影モードに移行する。
【0136】以上が、再生モードにおける処理手順および操作である。
【0137】<4.モード間遷移>図12は電源オン/オフおよび撮影モードと再生モードとのモード間の遷移の様子を示す図である。以下、図12を用いて、状態遷移について説明する。なお、以下における状態遷移の制御は全体制御部211により行われる。
【0138】電源がオンされる(ステップS1)と、まず、全体制御部211がメモリカード装着の検出(ステップS12)を行い、メモリカード8がメモリカードスロット501に装着されると、それに次いで判別処理(ステップS13)を行う。
【0139】図13は判別処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、装着されたメモリカード8が書き込み禁止か否かを判別し(ステップS31)、書き込み禁止であれば、ステップS32に進み、そうでなければステップS34に進む。なお、前述のようにシール読取りセンサ502によって書込不可シールNWの有無を検出し、その結果ステップS31において書き込み禁止か否かを判別する。
【0140】書き込み禁止であった場合には、装着されたメモリカード8は再生用メモリカードであるので、最も大きなコマ番号のファイルを選択し(ステップS32)、再生モードにセットする(ステップS33)。
【0141】つぎに、メモリカード8がプログラムカードであるか否かを判別し(ステップS34)、プログラムカードであればステップS36に進み、プログラムカードでなければステップS35に進む。この判別は、全体制御部211がメモリカード8のプログラム格納エリアPA(図7参照)を検索し、プログラム格納エリアPAがあればプログラムカードと判定し、なければプログラムカードでないと判定する。
【0142】プログラムカードでなかった場合には、装着されたメモリカード8は記録用メモリカードであり、撮影画像を記録することができるので、撮影モードにセットする(ステップS35)。
【0143】ステップS34における判定でプログラムカードであった場合には、再生用プログラムを記録しているか否かを判定する(ステップS36)、再生用プログラムを記録していた場合にはステップS37に進み、撮影用プログラムを記録していた場合にはステップS39に進む。なお、この具体的判定方法としては、プログラム格納エリアPAのモード領域PA2(図7参照)に再生モードである旨が記録されていた場合には、再生用プログラムを記録していると判断し、モード領域PA2に撮影モードである旨が記録されていた場合には、撮影用プログラムを記録していると判断する。
【0144】再生用プログラムを記録していた場合には、装着されたメモリカード8は再生用プログラムカードであるので、再生モードにセットし(ステップS37)、プログラム本体PA3(図7参照)を読み出して、その再生用プログラムを実行する(ステップS38)。
【0145】撮影用プログラムを記録していた場合には、装着されたメモリカード8は撮影用プログラムカードであるので、撮影モードにセットし(ステップS39)、プログラム本体PA3(図7参照)を読み出して、その撮影用プログラムを実行する(ステップS40)。
【0146】以上で、撮影モードMD1または再生モードMD2(図12参照)のいずれかにセットされた。そして、図12に示すように、以下のように再生モードと撮影モードとの間で状態遷移する。
【0147】再生モードにおける以下のような撮影に関するイベントの検出により撮影モードに移行する(表1参照)。
【0148】フラッシュ操作によって移行する。フラッシュ操作は具体的には、フラッシュ設定スイッチ51による自動発光、発光禁止、常時発光の切り換え操作およびフラッシュ5の手動でのポップアップまたは収納の操作である。
【0149】アイカップ46への接眼の検知によっても移行する。
【0150】また、撮影モード設定操作によっても移行する。具体的には図9および図10に示した電源オフ操作以外のプログラム選択、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル設定、ホワイトバランス設定、ゲイン設定、その他の設定の各操作である。
【0151】また、セルフ撮影操作によっても移行する。具体的にはセルフ撮影ボタンの押下である。
【0152】また、フォーカス操作によっても移行する。具体的には、フォーカスリング41によるフォーカス操作(AFモード時はフォーカスモータによる自動操作、MF時は手動操作)および、AF/MF切換スイッチ44によるAFとMFとの切り換え操作である。
【0153】また、ズーム操作によっても移行する。具体的には、ズームリング42によるズーム操作である。
【0154】また、絞り操作によっても移行する。具体的には、絞りリング43による絞り操作(AE時は絞り駆動アクチュエータ404による自動操作、マニュアル露出時は手動操作)である。
【0155】また、シャッターボタン操作によっても移行する。具体的には、シャッターボタン9の半押しおよび全押し操作である。
【0156】また、録音操作によっても移行する。具体的には、録音ボタン53の押下である。そして、この操作により直近に撮影された(コマ番号が最大の)撮影済み画像に対して直ちに音声記録を行うことができる。
【0157】また、表示切換操作によっても移行する。具体的には、撮影モードにおける表示をLCD10、EVF20のいずれで行うかのEVF/LCD切換スイッチ49による切り換えである。
【0158】また、選択ボタン操作によっても移行する。具体的には、選択ボタン54a,54bの押下である。
【0159】さらに、メモリカードスロット501への記録用メモリカード、撮影用プログラムカードの装着操作によっても移行する。再生モードにおいても、装着されていたメモリーカード8が抜かれ、再度、メモリカード8が装着された場合には図13と同様の判別処理を行う。そして、判別処理におけるステップS35およびステップS39の処理によって撮影モードに移行するのである。ただし、再生用メモリカード、再生用プログラムカードの装着によっては移行しない。
【0160】なお、撮影モードにおいては前述のように撮影モード設定に続いて撮影処理が行われる。
【0161】逆に、撮影モードにおいて以下のような再生に関するイベントの検出により再生モードに移行する。
【0162】レンズキャップ装着の検知により移行する。レンズキャップ45の鏡胴先端への装着の検知は前述のようにCCD303による画像データを基に全体制御部211が行う。
【0163】また、4連スイッチ35、スイッチSW1,SW2の操作によっても移行する。具体的には図1で示した再生モードにおける各種処理のための4連スイッチ35(ボタンL、R、U、D)、スイッチSW1,SW2のいずれかの押下操作である。
【0164】さらに、メモリカードスロット501への再生用メモリカード、再生用プログラムカードの装着操作によっても移行する。撮影モードにおいても、装着されていたメモリーカード8が抜かれ、再度、メモリカード8が装着された場合には図13と同様の判別処理を行う。そして、判別処理におけるステップS33およびステップS37の処理によって再生モードに移行するのである。ただし、記録用メモリカード、撮影用プログラムカードの装着によっては移行しない。
【0165】なお、再生モードにおいては前述のように撮影済み画像の再生や、再生モード設定画面D3(図11参照)における各種操作である再生モード設定が行われる。
【0166】なお、再生モードおよび撮影モードのいずれにおいてもロータリースイッチ52による電源オフ操作によって電源がオフされる(図12:ステップS14)。
【0167】以上説明したように、撮影に関するイベント(フォーカス操作、ズーム操作、絞り操作、シャッター速度設定操作、ゲイン設定操作、ホワイトバランス設定操作、フラッシュ操作、録音操作、アイカップ46への接眼、セルフ撮影操作、プログラム選択操作、表示切換操作、シャッターボタン操作、記録用メモリカードまたは撮影用プログラムカードの装着)の検出によって撮影モードへ自動的に移行するので操作性が良好であり、再生モードのまま撮影しようとして、シャッターチャンスを逃すことがない。
【0168】また、再生に関するイベント(レンズキャップ装着、表示操作部材および音声再生操作部材としての4連スイッチ、スイッチSW1,SW2の操作、再生用メモリカードまたは再生用プログラムカードの装着)の検出によって再生モードへ移行するので、画像表示や音声再生等、撮影済み画像に関する処理を行いたい時にすぐ行え、さらに操作性がよい。
【0169】また、撮影モードにおける、レンズキャップ45がレンズを覆っていることの検出に応じて再生モードに移行させるため、再生モードにおいてレンズを保護することができ、また、レンズキャップ45がレンズを覆っている状態で、撮影者が撮影モードであると間違うことがないのでシャッターチャンスを逃さない。
【0170】また、再生用操作部材(4連スイッチ35およびスイッチSW1,SW2)と撮影用操作部材(シャッターボタン9、AF/MF切換スイッチ44、EVF/LCD切換スイッチ49、セルフ撮影スイッチ50、フラッシュ設定スイッチ51、ロータリースイッチ52、録音ボタン53、選択ボタン54a,54b、フォーカスリング41、ズームリング42、絞りリング43)とがデジタルカメラ1外面のうち異なる面、すなわち、背面と上面にそれぞれ配置されているため、再生モードと撮影モードのそれぞれにおいて有効な操作部材を間違えにくく、さらに操作性が良好である。
【0171】さらに、撮影用操作部材がレンズを含む鏡胴周囲および本体上面に配置され、再生用操作部材が本体背面に配置されているので、撮影や再生に関する操作を連想させる位置に撮影用操作部材や再生用操作部材が設けられているため、一層操作性が良好である。
【0172】<5.変形例>上記実施の形態においてデジタルカメラ1の例を示したが、この発明はこれに限定されるものではない。
【0173】例えば、上記実施の形態では撮影モードと再生モードのみを備えるものとしたが、フラッシュROM211bに記憶された制御プログラムを更新することにより撮影モードと再生モードとは別に、データ転送モードを備えるものとしてもよい。このデータ転送モードにおいては、USBコネクタ56を通じてパーソナルコンピュータ225と接続し(図6参照)、通信を行うことにより画像等のデータをデジタルカメラ1からパーソナルコンピュータ225に転送したり、逆にパーソナルコンピュータ225からデジタルカメラ1に転送したりする。
【0174】すなわち、この発明では上記データ転送モードのように、撮影モードと再生モード以外の別のモードを備えていてもよく、その場合には撮影モードおよび別のモードにおける再生に関するイベントの検出により再生モードへ移行したり、再生モードおよび別のモードにおける撮影に関するイベントの検出により撮影モードへ移行するといった制御うものとすればよい。
【0175】また、上記実施の形態では、図13に示したように、装着されたメモリカード8が、書込み可能かつ再生用プログラムカードでない場合には、撮影モードに移行するものとしたが、この条件に加えて、さらに、書込み可能な空き領域の有無を検出し、書込み可能な空き領域がある場合にのみ撮影モードに移行するようにしてもよい。それにより、メモリカードに空き領域がないのに撮影しようとしてシャッターチャンスを逃すといったことがなく、より操作性が良好となる。
【0176】さらに、上記実施の形態では、1コマの画像の表示、サムネイル画像の表示、スライドショーおよび音声再生の各処理は、再生モードにおいてスイッチSW1,SW2および4連スイッチ35といった共通のスイッチの操作によるものとしたが、それぞれ、1コマの画像の表示用のスイッチ、サムネイル画像の表示用のスイッチ、スライドショー用のスイッチおよび音声再生用のスイッチをそれぞれ個別に設け、それらのスイッチの操作により共通に再生モードへ移行するものとしてもよい。
【0177】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請求項21の発明によれば、それぞれ、フォーカス操作部材の操作、ズーム操作部材の操作、絞り操作部材の操作、シャッター速度操作部材の操作、ゲイン操作部材の操作、ホワイトバランス操作部材の操作、フラッシュ操作部材の操作、録音操作部材の操作、撮影者がファインダーを覗いたこと、セルフ撮影設定部材の操作、プログラム設定部材の操作、表示手段切換部材の操作、シャッターボタンの操作、書き込み可能な記憶媒体の装着部への装着、撮影用プログラムの検出によって撮影モードへ移行させるので、自動的に撮影モードへ移行するため、操作性が良好である。
【0178】また、特に請求項1ないし請求項11および請求項13ないし請求項21の発明によれば、再生モードのまま撮影しようとして、シャッターチャンスを逃すことがない。
【0179】また、請求項22ないし請求項30の発明によれば、それぞれ、レンズ保護部材がレンズを覆っていること、表示操作部材の操作、音声再生操作部材の操作、書き込み不可能な記憶媒体の装着部への装着、再生用プログラムの検出によって再生モードへ移行させるので、記録済み画像に関する処理を行いたい時にすぐ行うことができ、操作性がよい。
【0180】また、特に請求項22の発明によれば、その他のモードにおけるレンズ保護部材がレンズを覆っていることの検出に応じて再生モードに移行させるため、再生モードにおいてレンズを保護することができ、また、レンズ保護部材がレンズを覆っている状態で、撮影者が撮影モードであると間違うことがないのでシャッターチャンスを逃さない。
【0181】また、請求項31ないし請求項34の発明によれば、再生用操作部材と撮影用操作部材とを異なる面に配置しているため、再生モードと撮影モードのそれぞれにおいて有効な操作部材が分かりやすいので、操作性が良好である。
【0182】さらに、特に請求項32の発明によれば、撮影用操作部材がレンズ周囲に配置されているので、特に請求項33の発明によれば、撮影用操作部材がデジタルカメラの本体上面に配置されているので、特に請求項33の発明によれば再生用操作部材がデジタルカメラの本体背面に配置されているので、それぞれ、撮影や再生に関する操作を連想させる位置に撮影用操作部材や再生用操作部材が設けられているので、さらに操作性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの要部構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの要部構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの要部構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るデジタルカメラの要部構成を示す図である。
【図5】スマートメディアにおける書き込み可能状態と書き込み不可状態とを示す図である。
【図6】デジタルカメラの内部ブロック図である。
【図7】メモリカードのデータ配列を示す図である。
【図8】直接撮影処理のフローチャートである。
【図9】ロータリースイッチおよび選択ボタンによる撮影設定操作を説明するための図である。
【図10】ロータリースイッチおよび選択ボタンによる撮影設定操作を説明するための図である。
【図11】再生モードにおける操作を説明する図である。
【図12】電源オン/オフおよび撮影モードと再生モードとのモード間の遷移の様子を示す図である。
【図13】判別処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
2 カメラ本体部
5 フラッシュ
8 メモリカード
9 シャッターボタン
10 LCD
20 EVF
35 4連スイッチ(表示操作部材、音声再生操作部材)
41 フォーカスリング
42 ズームリング
43 絞りリング
44 AF/MF切換スイッチ(自動手動切換手段)
45 レンズキャップ(レンズ保護部材)
47 マイク(211とともに音声記録手段)
49 EVF/LCD切換スイッチ(表示手段切換部材)
50 セルフ撮影スイッチ(セルフ撮影設定部材)
51 フラッシュ設定スイッチ
52 ロータリースイッチ(シャッター速度操作部材、ゲイン操作部材、ホワイトバランス操作部材、プログラム設定部材)
53 録音ボタン(録音操作部材)
54a,54b 選択ボタン(シャッター速度操作部材、ゲイン操作部材、ホワイトバランス操作部材、プログラム設定部材)
55 設定表示部
57 スピーカ(音声再生手段)
211 全体制御部(モード制御手段、シャッター速度設定手段、シャッター速度操作検出手段、ゲイン設定手段、ゲイン操作検出手段、ホワイトバランス設定手段、ホワイトバランス操作検出手段、フラッシュ設定手段、フラッシュ操作検出手段、録音操作検出手段、セルフ撮影手段、セルフ撮影操作検出手段、プログラム撮影手段、プログラム操作検出手段、表示切換操作検出手段、シャッター操作検出手段、撮影制御手段、媒体装着検出手段、プログラム検出手段、保護部材検出手段、表示操作検出手段、音声再生操作検出手段)
300 ズームレンズ
301 合焦レンズ
303 CCD
401 フォーカス操作センサ(合焦操作検出手段)
402 ズーム操作センサ(変倍操作検出手段)
403 絞り操作センサ(絞り操作検出手段)
404 絞り駆動アクチュエータ
405 フラッシュポップアップセンサ(フラッシュ操作検出手段)
406 接眼センサ(接眼検出手段)
501 メモリカードスロット(装着部)
502 シール読取りセンサ(媒体状態検出手段)
SW1,SW2 スイッチ(表示操作部材、音声再生操作部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】 焦点合わせを行う合焦手段と、当該合焦手段に関する操作を行うためのフォーカス操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記フォーカス操作部材の操作を検出する合焦操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記合焦操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラであって、前記フォーカス操作部材がフォーカスリングであることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項3】 請求項1に記載のデジタルカメラであって、前記フォーカス操作部材がオートフォーカスとマニュアルフォーカスとを切り替える自動手動切換手段であることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項4】 ズームを行うズーム手段と、当該ズーム手段に関する操作を行うためのズーム操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記ズーム操作部材の操作を検出する変倍操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記変倍操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項5】 絞り設定を行う絞り設定手段と、当該絞り設定手段に関する操作を行うための絞り操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記絞り操作部材の操作を検出する絞り操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記絞り操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項6】 シャッター速度設定を行うシャッター速度設定手段と、当該シャッター速度設定手段に関する操作を行うためのシャッター速度操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記シャッター速度操作部材の操作を検出するシャッター速度操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記シャッター速度操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項7】 ゲイン設定を行うゲイン設定手段と、当該ゲイン設定手段に関する操作を行うためのゲイン操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記ゲイン操作部材の操作を検出するゲイン操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記ゲイン操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項8】 ホワイトバランス設定を行うホワイトバランス設定手段と、当該ホワイトバランス設定手段に関する操作を行うためのホワイトバランス操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記ホワイトバランス操作部材の操作を検出するホワイトバランス操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記ホワイトバランス操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項9】 フラッシュ設定を行うフラッシュ設定手段と、当該フラッシュ設定手段に関する操作を行うためのフラッシュ操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記フラッシュ操作部材の操作を検出するフラッシュ操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記フラッシュ操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項10】 請求項9に記載のデジタルカメラであって、前記フラッシュ操作部材が、フラッシュの発光の仕方を切り換えるフラッシュ設定スイッチであることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項11】 請求項9に記載のデジタルカメラであって、前記フラッシュ操作部材が、ポップアップ形式のフラッシュであることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項12】 撮影により得られた画像に関連付けて音声記録を行う音声記録手段と、当該音声記録手段に関する操作を行うための録音操作部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記録音操作部材の操作を検出する録音操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記録音操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項13】 ファインダーを備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、撮影者が前記ファインダーを覗いたことを検出する接眼検出手段と、前記その他のモードにおける前記接眼検出手段による前記ファインダーを覗いたことの検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項14】 セルフ撮影を行うセルフ撮影手段と、当該セルフ撮影手段に関する設定を行うためのセルフ撮影設定部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記セルフ撮影設定部材の操作を検出するセルフ撮影操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記セルフ撮影操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項15】 複数の異なる撮影条件下での撮影のための複数のプログラムを備え、当該複数のプログラムのうちの何れかを使用して撮影を行うプログラム撮影手段と、当該使用するプログラムを切り換えて設定するプログラム設定部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記プログラム設定部材の操作を検出するプログラム操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記プログラム操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項16】 複数の表示手段を備え、当該複数の表示手段のうちから使用する表示手段を切り換える表示手段切換部材を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記表示手段切換部材の操作を検出する表示切換操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記表示切換操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項17】 請求項16に記載のデジタルカメラであって、前記複数の表示手段が液晶ディスプレイおよび電子ビューファインダであるとともに、前記表示手段切換部材が前記液晶ディスプレイによる表示と前記電子ビューファインダによる表示とを切り換えるものであることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項18】 撮影処理開始のためのシャッターボタンを備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記シャッターボタンの操作を検出するシャッター操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記シャッター操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項19】 請求項18に記載のデジタルカメラであって、さらに、前記撮影モードへの移行に次いで撮影処理を実行するよう制御する撮影制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項20】 記憶媒体の装着部を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、記憶媒体の前記装着部への装着を検出する媒体装着検出手段と、前記装着部に装着された記憶媒体が書き込み可能であるか否かを検出する媒体状態検出手段と、前記その他のモードにおける書き込み可能な記憶媒体の前記装着部への装着の検出に応じて、前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項21】 記憶媒体の装着部を備えるとともに、撮影に関する処理を行う撮影モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記装着部に装着された記憶媒体に記憶された撮影用プログラムを検出するプログラム検出手段を備え、前記その他のモードにおける前記プログラム検出手段による前記撮影用プログラムの検出に応じて前記撮影モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項22】 レンズを保護するレンズ保護部材を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記レンズ保護部材が前記レンズを覆っていることを検出する保護部材検出手段と、前記その他のモードにおける前記保護部材検出手段による前記レンズ保護部材が前記レンズを覆っていることの検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項23】 表示手段および当該表示手段への撮影済み画像の表示処理に関する操作を行うための表示操作部材を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記表示操作部材の操作を検出する表示操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記表示操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項24】 請求項23に記載のデジタルカメラであって、前記表示操作部材がサムネイル表示のためものであることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項25】 請求項23に記載のデジタルカメラであって、前記表示操作部材が1コマを表示するためものであることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項26】 請求項23に記載のデジタルカメラであって、前記表示操作部材が前記撮像済み画像に対する画像処理を行うためものであることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項27】 請求項23に記載のデジタルカメラであって、前記表示操作部材が複数の画像を連続して表示するためものであることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項28】 撮影済み画像に関連付けられた音声データを再生する音声再生手段と、当該音声再生手段に関する操作を行うための音声再生操作部材を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記音声再生操作部材の操作を検出する音声再生操作検出手段と、前記その他のモードにおける前記音声再生操作検出手段による前記操作の検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項29】 記憶媒体の装着部を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、記憶媒体の前記装着部への装着を検出する媒体装着検出手段と、前記装着部に装着された記憶媒体が書き込み可能であるか否かを検出する媒体状態検出手段と、前記その他のモードにおける書き込み不可能な記憶媒体の前記装着部への装着の検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項30】 記憶媒体の装着部を備えるとともに、撮影済み画像に関する処理を行う再生モードとその他のモードとを有するデジタルカメラであって、前記装着部に装着された記憶媒体に記憶された再生用プログラムを検出するプログラム検出手段を備え、前記その他のモードにおける前記プログラム検出手段による前記再生用プログラムの検出に応じて前記再生モードに移行させるモード制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項31】 撮影済み画像に関する処理を行う再生モードと撮影に関する処理を行う撮影モードとを有するデジタルカメラであって、専ら前記再生モードにおける操作を行うための複数のスイッチまたはセレクタからなる再生用操作部材を、前記デジタルカメラの特定の面に配置するとともに、専ら前記撮影モードにおける操作を行うための複数のスイッチまたはセレクタからなる撮影用操作部材を、前記特定の面とは異なる面に配置したことを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項32】 請求項31に記載のデジタルカメラであって、さらに、前記撮影用操作部材がレンズ周囲に配置されていることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項33】 請求項31に記載のデジタルカメラであって、さらに、前記撮影用操作部材が前記デジタルカメラの本体上面に配置されていることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項34】 請求項31に記載のデジタルカメラであって、さらに、前記再生用操作部材が前記デジタルカメラの本体背面に配置されていることを特徴とするデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図10】
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【図13】
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【公開番号】特開2001−251538(P2001−251538A)
【公開日】平成13年9月14日(2001.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−62034(P2000−62034)
【出願日】平成12年3月7日(2000.3.7)
【出願人】(000006079)ミノルタ株式会社 (155)
【Fターム(参考)】