説明

デジタルカメラ

【課題】ライブビュー画像と撮影画像とを容易に区別することができて使い勝手のよいライブビュー表示機能を有するデジタルカメラを提供することである。
【解決手段】このカメラは、撮影レンズ11を通過した被写体光束から被写体の画像が撮影用表示素子67で取得される。そして、その撮像光路に対して進退可能な第1反射ミラー51が設けられて、上記撮像光路内に於いては上記被写体光束をファインダ光学系50に導く。また、第1反射ミラー51によって反射された被写体光束から、フォーカシングスクリーン56上に被写体像が形成される。このフォーカシングスクリーン56上に形成された被写体像を含むファインダ像データは、表示用撮像素子61に取得される。Bμcom80は、第1反射ミラー51の動作に応じて、撮影用表示素子67で取得された画像と表示用撮像素子61で取得された画像を切り換えて液晶モニタ36に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデジタルカメラに関し、より詳細には観察中の画像と撮影中の画像とを表示画面に表示可能なデジタルカメラの改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、撮影レンズ等の撮影光学系により結像される被写体像を、撮像素子によって光電変換し、これにより得られた画像信号に基づいて液晶モニタ等の画像表示装置に表示するデジタルカメラが一般的に知られている。
【0003】
こうした被写体像を表示するカメラとしては、可動ミラーをハーフミラーで構成してライブビュー表示を可能にしたカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ファインダ光学系内にハーフミラーを配置し、ライブビュー表示用の撮像素子に被写体光束を導くカメラが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2001−186401号公報
【特許文献2】特開2000−165730号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1及び特許文献2に記載のカメラでは、通常の観察時にライブビュー画像を表示し、撮影時に撮影画像を表示するようにしている。こうしたカメラに於いて、連続的に撮影を行う場合は、ライブビュー画像と撮影画像とが頻繁に切り替わることになる。すると、ユーザが撮影した画像を確認する際に、実際に撮影した画像であるのかライブビュー画像であるのか、その判別がし難いものとなっていた。
【0005】
したがって、本発明の目的は、ライブビュー画像と撮影画像とを容易に区別することができて使い勝手のよいライブビュー表示機能を有するデジタルカメラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち請求項1に記載の発明は、撮影レンズを通過した被写体光束から被写体像データを取得する第1の撮像手段と、上記第1の撮像手段の撮像光路に対して進退可能であり、上記撮像光路内に於いては上記被写体光束をファインダ光学系に導く可動ミラーと、上記ファインダ光学系の一部であって、上記可動ミラーによって反射された上記被写体光束から被写体像を形成するスクリーンマットと、上記スクリーンマット上に形成された被写体像を含むファインダ像データを取得する第2の撮像手段と、上記第1若しくは第2の撮像手段で取得された像データを表示可能な表示手段と、上記可動ミラーの動作に応じて、上記表示手段の表示内容を切り換える制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記第2の撮像手段は、上記スクリーンマットに形成された被写体像と共に、上記スクリーンマット上に設けられた測距枠、若しくは上記ファインダ光学系内に設けられた表示情報を撮像することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、上記可動ミラーが上記撮像光路内にある状態では、上記第2の撮像手段は、撮像動作を繰り返し実行し、それと共に上記表示手段は、上記第2の撮像手段で取得された像データを随時表示することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記表示手段は、上記可動ミラーの上記撮像光路からの退避開始に応答して表示画像の更新を中止することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記表示手段は、上記可動ミラーが上記撮像光路から退避している間、表示画像を固定することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記表示手段は、上記可動ミラーの上記撮像光路からの退避開始に応答して表示画像を固定し、上記第1の撮像手段の撮像動作終了後に上記第1の撮像手段で取得された被写体像データを表示することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、被写体を観察するための複数のミラーで構成されるファインダ光学系と、撮影レンズを介して上記被写体からの光束を電気信号に変換する第1の撮像手段と、上記第1の撮像手段の撮像光路に対して進退可能であり、上記撮像光路内に於いては上記被写体からの光束を上記ファインダ光学系に導く可動ミラーと、上記第1の撮像手段で取得された画像データを表示する表示手段と、を備えるデジタルカメラに於いて、上記ファインダ光学系に導かれる被写体からの光束を電気信号に変換する上記第1の撮像手段とは異なる第2の撮像手段と、上記可動ミラーの動作に応じて、上記第1の撮像手段で取得された画像データと上記第2の撮像手段で取得された画像データを切り換えて上記表示手段に表示させる制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明に於いて、上記ファインダ光学系の一部であって、上記可動ミラーによって反射された上記被写体光束から被写体像を形成するスクリーンマットを更に具備し、上記第2の撮像手段は、上記スクリーンマットに形成された被写体像と共に、上記スクリーンマット上に設けられた測距枠、若しくは上記ファインダ光学系内に設けられた表示情報を撮像することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明に於いて、上記可動ミラーが上記撮像光路内にある状態では、上記第2の撮像手段は、撮像動作を繰り返し実行し、それと共に上記表示手段は、上記第2の撮像手段で取得された像データを随時表示することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、上記表示手段は、上記可動ミラーの上記撮像光路からの退避開始に応答して表示画像の更新を中止することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、上記表示手段は、上記可動ミラーが上記撮像光路から退避している間、表示画像を固定することを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明は、請求項9に記載の発明に於いて、上記表示手段は、上記可動ミラーの上記撮像光路からの退避開始に応答して表示画像を固定し、上記第1の撮像手段の撮像動作終了後に上記第1の撮像手段で取得された被写体像データを表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ライブビュー画像と撮影画像とを容易に区別することができて使い勝手のよいライブビュー表示機能を有するデジタルカメラを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明の撮像装置が適用された一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの構成を示す外観斜視図である。
【0021】
図1に於いて、この一眼レフレックスタイプのデジタルカメラ(以下、カメラと略記する)1は、交換レンズとしてのレンズ鏡筒10と、カメラ本体30から主に構成されており、該カメラ本体30の前面に対して、所望のレンズ鏡筒10が着脱自在に設定されている。
カメラ本体30の上面には、レリーズ釦31と、モードダイヤル32と、パワースイッチレバー33と、コントロールダイヤル34等が設けられている。
【0022】
レリーズ釦31は、撮影準備動作及び露光動作を実行させるための釦である。このレリーズ釦31は、第1レリーズスイッチと第2レリーズスイッチの2段式のスイッチで構成されており、レリーズ釦31が半押し操作されることによって、第1レリーズスイッチがオンされて測光処理や測距処理などの撮影準備動作が実行される。また、レリーズ釦31が全押し操作されることによって、第2レリーズスイッチがオンされて露光動作が実行される。
【0023】
モードダイヤル32は、撮影時の撮影モードを設定するための操作部材である。このモードダイヤル32が所定方向に回転操作されることによって、撮影時の撮影モードが設定される。本実施形態に於いては、後述する液晶モニタに表示される画像を、ファインダビューとライブビューとで切り換える機能も有している。パワースイッチレバー33は、当該カメラ1の電源のオン/オフをするための操作部材である。このパワースイッチレバー33が回動操作されることにより、当該カメラ1のメイン電源のオン/オフが切り換えられる。
【0024】
コントロールダイヤル34は、撮影情報の設定を行うための部材である。このコントロールダイヤル34が操作されることにより、撮影時に種々の設定が行われる。
【0025】
ボディユニット30の背面部には、撮影画像やメニュー等を表示するための液晶モニタ36と、再生釦37と、メニュー釦38と、十字キー40と、OK釦41と、接眼光学系のファインダ43等が配置されている。
【0026】
上記再生釦37は、カメラ1の動作モードを、後述するFlashROM84や記録メディア85に記録されたJPEGファイルから画像を再生できる再生モードに切り換えるための釦である。メニュー釦38は、液晶モニタ36にメニュー画面を表示させるための釦である。このメニュー画面は、複数の階層構造から成るメニュー項目によって構成されている。ユーザは、所望のメニュー項目を十字キー40で選択することができ、OK釦41で選択した項目を決定することができる。
【0027】
図2は、本発明の第1の実施形態に於けるカメラのファインダ光学系の構成を示す斜視図である。
【0028】
ファインダ光学系50は、レンズ鏡筒内の撮影レンズ11を通過した被写体からの光束を、上記ファインダ43を構成する接眼レンズ57へと導くための複数のミラー、すなわち第1反射ミラー51、第2反射ミラー52、第3反射ミラー53、第4反射ミラー54と、フォーカシングスクリーン(スクリーンマット)56と、接眼レンズ57とを有して構成される。
【0029】
上記第1反射ミラー51は軸51aを中心に図示矢印A方向に回動可能に構成されるもので、その一部が後述するAFセンサユニット71のためにハーフミラーで構成されている。第1反射ミラー51は、被写体の観察時は図示の如く、撮影レンズ11から入射された光束を、撮影レンズ10の光軸に対し略90°の角度である第2反射ミラー52の方向、すなわちカメラ本体30のレンズ鏡筒10側より見て右方向に反射する。そして、撮像時は、撮影光路より退避されて、被写体からの光束が、第1反射ミラーの後方に配置される撮像素子(図示せず)に導かれるように動作する。
【0030】
上記第1反射ミラー51の反射面で反射された光束は、フォーカシングスクリーン56を介して第2反射ミラー72に入射する。この第2反射ミラー52は、上記第1反射ミラー51からの反射光軸上であって、その反射面が上記第1反射ミラーの反射光軸に対し、所定の角度だけ傾いて配置されている。第2反射ミラー52に入射された上記第1反射ミラー51からの反射光束は、該第1反射ミラー51からの反射光軸に対し略90°の角度、すなわちカメラ本体30の上方に向けて反射される。
【0031】
上記第2反射ミラー52の反射面で反射された光束は、該第2反射ミラー52の反射面の反射光軸上であって、その反射面が第2の反射面の反射光軸に対し所定の角度だけ傾いて配置される第3反射ミラー53に入射される。第3反射ミラー53に入射された第2反射ミラー52からの反射光束は、第3反射ミラー53の反射面にて、上記第2反射ミラー52の反射面からの反射光軸に対し略90°の角度であって、上記第1反射ミラー51の反射面による反射方向と相反する方向に反射される。つまり、第2反射ミラー52の反射面からの反射光束は、第3反射ミラー53の反射面にて、カメラ本体30の左方向に向けて反射される。換言すれば、第1反射ミラー51の反射面にて反射された光束は、第2、第3反射ミラー52、53によって折り返すように導かれ、第3反射ミラー53の反射面の反射光軸は、上記第1反射ミラー51の反射面の反射光軸と略平行となって第4反射ミラー54に向かう。
【0032】
上記第3反射ミラー53の反射面で反射された光束は、該第3反射ミラー53の反射面の反射光軸上であって、その反射面が上記第3反射ミラー53の反射面の反射光軸に対し所定の角度だけ傾いて配置される第4反射ミラー54に入射される。そして、第4反射ミラー54に入射された上記第3反射ミラー53からの反射光束は、第4反射ミラー54の反射面にて、上記第3反射ミラー53からの反射光軸に対し略90°の角度に反射される。つまり、第3反射ミラー53の反射面からの反射光束は、第4反射ミラーの反射面の反射光軸上に配置された接眼レンズ57に入射される。
【0033】
上記フォーカシングスクリーン56は、上述したファインダ光学系50に入射された光束を光学像として結像させるために、該光束を拡散させる拡散面を有するもので、後述する撮影用撮像素子67の撮像面上と光学的に等価な位置に配置されている。
【0034】
また、上記第2反射ミラー52と第4反射ミラー54は、ハーフミラーで構成されている。第2反射ミラー52の反射面の裏面側には、被写体の明るさを測定する測光センサ63と、合焦表示用LED64が配置されている。この合焦表示用LED64は、画面の何処に合焦点があるかをスーパーインポーズ表示するためのものである。一方、第4反射ミラー54の反射面の裏面側には、結像レンズ60及び表示用撮像素子61が配設されている。この表示用撮像素子61は、フォーカシングスクリーン56上の像を、結像レンズ60を介して結像するためのものである。したがって、表示用撮像素子61に結像された像は反転しているものの、撮影者の目58が見ている像と同じものとなる。
【0035】
このように、撮影レンズ11からの被写体光束は、上述した第1乃至第4反射ミラー51〜54によって、その像が正立正像となるように反転されて接眼レンズ57に導かれる。これにより、接眼レンズ57(ファインダ43)を通して、撮影者の眼58でフォーカシングスクリーン56上に結像した被写体像が観察可能となる。
【0036】
尚、本実施形態では、第1反射ミラー51、第2反射ミラー52、第3反射ミラー53及び第4反射ミラー54は、入射光束に対して略90°の角度で反射するように配置しているが、これに限られるものではない。
【0037】
図3は、本発明の第1の実施形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【0038】
図3に於いて、上記レンズ鏡筒10は、上記カメラ本体30の前面に設けられた、図示されないレンズマウントを介して着脱自在に装着可能である。そして、上記レンズ鏡筒10は、撮影レンズ11と、絞り12と、レンズ駆動機構13と、絞り駆動機構14と、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと略記する)15とから構成されている。
【0039】
上記撮影レンズ11は、レンズ駆動機構13内に存在する図示されないDCモータによって、光軸方向に駆動される。絞り12は、絞り駆動機構14内に存在する図示されないステッピングモータによって駆動される。また、Lμcom15は、上記レンズ駆動機構13や絞り駆動機構14等、レンズ鏡筒10内の各部を駆動制御する。このLμcom15は、通信コネクタ20を介して、後述するボディ制御用マイクロコンピュータ80と電気的に接続がなされ、該ボディ制御用マイクロコンピュータ80の指令に従って制御される。
【0040】
一方、カメラ本体30は、以下のように構成されている。
【0041】
レンズ鏡筒10内の撮影レンズ11、絞り12を介して入射される図示されない被写体からの光束は、可動ミラーである第1反射ミラー51で反射され、フォーカシングスクリーン56、更に上記第1反射ミラー51と共にファインダ光学系50を構成する第2乃至第4反射ミラー52〜54(図2参照)等を介して、接眼レンズ57に至る。また、第1反射ミラー51のハーフミラーの部分を透過した被写体光束の一部は、第1反射ミラー51とは独立して作動するサブミラー70で反射されて、自動測距を行うためのAFセンサユニット71に導かれる。尚、図3に於いては、第1反射ミラー51は別に示されているが、第2乃至第4の反射ミラー等と共にファィンダ光学系50を構成しているものである。
【0042】
光軸上で上記第1反射ミラー51の後方には、フォーカルプレーン式のシャッタ66と、光学系を通過した被写体像を光電変換するための撮像光学系の光電変換素子であり、CCD等で構成される撮影用撮像素子67が設けられている。つまり、第1反射ミラー51が撮影光路より退避した場合、撮影レンズ11及び絞り12を通った光束は、撮影用撮像素子67の撮像面上に結像される。
【0043】
また、上述したように、ファインダ光学系50には、第2反射ミラー52の近傍に測光センサ63及び合焦表示用LED64が、第4反射ミラー54の近傍に表示用撮像素子61が配設されている。この表示用撮像素子61と上記撮影用撮像素子67は、インターフェイス回路81を介して、画像処理を行うための画像処理コントローラ82に接続されている。そして、この画像処理コントローラ82には、上述した液晶モニタ36と、記憶領域として設けられたSDRAM83、FlashMemory84及び記録メディア85等が接続されている。これらは、電子撮像機能と共に電子記録表示機能を提供できるように構成されている。
【0044】
上記記録メディア85は、図示されないカメラのインターフェイスを介してカメラ本体30に対し脱着可能な各種のメモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の外部記録媒体である。
【0045】
上記画像処理コントローラ82は、測光回路87を介した測光センサ63と、AFセンサ駆動回路72と、ミラー駆動機構73と、シャッタチャージ機構75と、シャッタ制御回路76と、不揮発性メモリ(EEPROM)88と共に、このカメラ本体30内の各部を制御するためのボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと略記する)80に接続されている。
【0046】
上記Bμcom80には、更に、当該カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するための動作表示用LCD90と、カメラ操作スイッチ(SW)91と、電源回路92を介して電池93とが接続されている。
【0047】
尚、上記Bμcom80とLμcom15とは、レンズ鏡筒10の装着時に於いて、通信コネクタ20を介して通信可能に電気的接続がなされる。そして、デジタルカメラとしてLμcom15がBμcom80に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
【0048】
上記AFセンサ駆動回路72は上記AFセンサユニット71を駆動制御するための回路であり、ミラー駆動機構73は第1反射ミラー51を駆動制御する機構である。また、シャッタチャージ機構75は、上記シャッタ66を構成する図示されない先幕と後幕を駆動するばねをチャージするものである。シャッタ制御回路76は、上記シャッタ66の先幕と後幕の動きを制御すると共に、Bμcom80との間でシャッタの開閉動作を制御する信号とストロボと同調する信号の授受を行う。また、上記測光回路87は、測光センサ63の電気信号に基づいて測光処理する回路である。
【0049】
不揮発性メモリ88は、上述したSDRAM83、FlashMemory84、記録メディア85以外の記憶領域として、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する記憶手段であり、Bμcom80からアクセス可能に設けられている。
【0050】
動作表示用LCD90は、当該カメラの動作状態を表示出力によってユーザへ告知するためのものである。上記カメラ操作スイッチ91は切り換え手段として、例えば撮影動作の実行を指示すると共に後述するように第1反射ミラー51を撮影光路の内外に切り換えるレリーズスイッチ、撮影モードと画像表示モードを切り換えるモード変更スイッチ及びパワースイッチ、等、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群で構成される。更に、電源回路92は、電源としての電池93の電圧を、当該カメラシステムの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給するために設けられている。
【0051】
次に、図4及び図5のタイミングチャートを参照して、本第1の実施形態に於けるカメラの基本的な撮影動作について説明する。
【0052】
図4は、第1の実施形態に於いてライブビューモードのカメラの動作を説明するタイミングチャートであり、図5は第1の実施形態に於いてファインダビューモードのカメラの動作を説明するタイミングチャートである。尚、図4及び図5のタイミングチャートに於いて、AEは自動露出、AFは自動焦点調節、EXPは本露光、MU及びMDは第1反射ミラー51のミラー退避及び復帰、SCはシャッタチャージ、E1は露出情報、Pは画像処理、P1は撮影用撮像素子67の画像、D1は表示用撮像素子61の画像を、それぞれ表している。
【0053】
先ず、ライブビューモード時の撮影動作について説明する。
カメラ1のパワースイッチレバー33が操作されて電源がオンされると、測光センサ63及びAFセンサユニット71によって、所定間隔でAE及びAFのシーケンスが繰り返し実行される。このとき、カメラ1がファインダビューモードに設定されていたとすると、カメラ本体30の背面部に設けられた液晶モニタ36には、露出情報が表示される。そして、所定のタイミングでモードダイヤル32の操作によってライブビューモードに切り換えられると、表示用撮像素子61が稼働して、撮像された画像の画像処理が行われて、その画像が液晶モニタ36に表示されるようになる。以降、これらの処理が繰り返される。
【0054】
そして、レリーズ釦31が半押しされることによってファーストレリーズスイッチ(1RSW)がオンされると、撮影準備動作に入る。すなわち、撮影レンズ11が駆動されて合焦動作が行われ、合焦範囲内になったならば合焦表示用LED64が点灯する。そして、この状態でレリーズ釦31の全押し操作であるセカンドレリーズスイッチ(2RSW)がオンになるまで待機する。
【0055】
セカンドレリーズスイッチがオンされたならば、第1反射ミラー51が撮影光路から退避されて本露光による絞り込みが行われる。同時に、撮影用撮像素子67内の電荷の消去動作(FLUSH)が行われ、上記本露光が行われた後に取り込んだ画像のデータ読み込み及び画像処理がなされる。また、本露光終了後は、第1反射ミラー51が撮影光路内に復帰され、シャッタチャージ機構75によるシャッタチャージが行われる。一方、液晶モニタ36には、画像処理が施された撮影用撮像素子67の画像が、所定期間表示される。その後、所定期間が経過すると、再び表示用撮像素子61で取り込まれた画像が液晶モニタ36に表示されるようになる。
【0056】
こうして、例えば連写により4回、撮影用撮像素子67による撮影が行われると、その度に液晶モニタ36に表示される画像が、表示用撮像素子61の画像から撮影用撮像素子67の画像に切り替わる。そして、ファースト及びセカンドレリーズスイッチがオフにされると、液晶モニタ36には表示用撮像素子61による画像が表示される。
【0057】
次に、図5に基づいて、ファインダビューモード時の撮影動作について説明する。
先ず、カメラ1のパワースイッチレバー33が操作されて電源がオンされると、測光センサ63及びAFセンサユニット71によって、所定間隔でAE及びAFのシーケンスが繰り返し実行される。このとき、カメラ本体30の背面部に設けられた液晶モニタ36には、露出情報が表示される。そして、所定のタイミングでレリーズ釦31が半押しされることによってファーストレリーズスイッチがオンされると、撮影準備動作に入る。すなわち、撮影レンズ11が駆動されて合焦動作が行われ、合焦範囲内になったならば合焦表示用LED64が点灯する。そして、この状態でレリーズ釦31の全押しであるセカンドレリーズスイッチ(2RSW)がオンになるまで待機する。この撮影準備動作の間は、撮影者は、ファインダ43を覗いて撮影を行うため、不要な表示はエネルギーの無駄の防止や意識を集中させるために、液晶モニタ36には何も表示されない。
【0058】
次いで、セカンドレリーズスイッチがオンされたならば、第1反射ミラー51が撮影光路から退避されて本露光による絞り込みが行われる。同時に、撮影用撮像素子67内の電荷を消去する動作が行われ、上記本露光が行われた後に取り込んだ画像のデータ読み込み及び画像処理がなされる。また、本露光終了後は、第1反射ミラー51が撮影光路内に復帰され、シャッタチャージ機構75によるシャッタチャージが行われる。一方、液晶モニタ36には、画像処理が施された撮影用撮像素子67の画像が、所定期間表示される。その後、次の撮影を行うべく準備動作の間は液晶モニタ36が消灯され、画像処理後に再び撮影用撮像素子67の画像が液晶モニタ36に表示されるようになる。
【0059】
こうして、例えば4回撮影用撮像素子67による撮影が行われると、その度に撮影用撮像素子67の画像が液晶モニタ36に表示される。尚、ファインダビューモードに於いては、表示用撮像素子61は稼働しない。
【0060】
次に、図6を参照して、ファインダ43で観察される画像と液晶モニタ36に表示される画像について説明する。
図6(a)はフォーカシングスクリーン56の1つの例を示した図、(b)は液晶モニタ36の表示例を示した図である。
【0061】
図6(a)に於いて、フォーカシングスクリーン56の表面には、AFを行う際の基準点としてAFターゲットマーク95が刻印されている。撮影者は、このようなAFターゲットマーク95が設けられたフォーカシングスクリーン56上に投影された画像を、ファインダ43を通して観察する。
【0062】
一方、カメラ本体30の背面部の液晶モニタ36には、図6(b)に示されるように、被写体画像が表示される。図6(b)の左側の画像から、時間の経過と共に順次更新されているものとする。ライブビューモード時に於ける液晶モニタ36の表示画像、すなわちライブビュー画像96a、96bには、それぞれ上述したAFターゲットマーク95の画像(97a、97b、97c)も含まれた状態で表示されている。そして、上述したようにファースト(1st)レリーズスイッチがオンされて、撮影レンズが合焦状態になると、合焦表示用LED64が点灯するので、ライブビュー画像96c上でもそれに対応するAFターゲットマーク、例えば97aが点灯表示される。
【0063】
この状態でセカンド(2nd)レリーズスイッチがオンされると、液晶モニタ36上には、実際に撮影された撮影用撮像素子67の画像96dが表示される。そして、所定期間、画像96dが表示された後、合焦マーク97a〜97cが表示されたライブビュー画像96eが、液晶モニタ36に表示される。尚、実際に撮影された撮影用撮像素子67の画像96dが液晶モニタ36に表示される場合は、図示の如く画像の周囲に枠を表示する等、ライブビュー画像と差別化するようにしてもよい。
【0064】
このように、実際の撮影画像を表示する際は、AFターゲットマークの無い撮影画像を表示するので、ライブビュー画像と容易に区別することができる。
【0065】
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、コントロールダイヤルにてモードを選択することによってライブビュー画像と撮影画像を切り換えて表示するようにしていた。これに対し、本第2の実施形態では、直接レバーを切り換えてライブビュー画像と撮影画像を切り換えて表示するようにしている。
【0066】
以下、この第2の実施形態について説明するが、デジタルカメラの基本的な構成については、図1乃至図6に示される第1の実施形態と同じであり、基本的な撮影動作についても同様である。したがって、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略する。
【0067】
図7は、本発明の第2の実施形態を示すもので、本発明の撮像装置が適用された一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの構成を示す外観斜視図である。
【0068】
図7に於いて、カメラ本体100の上面には、撮影画像とライブビュー画像とを切り換えるためのファィンダ/ライブビュー(F/L)切換レバー101が設けられている。このF/L切換レバーを、ファインダビュー時にはカメラ本体30の上面部に記された「F」に、ライブビュー時には「L」の記号に合わせることにより、ファインダ43を通した画像とライブビュー画像とを切り換えることができる。
【0069】
図8は、本発明の第2の実施形態に於けるカメラのファインダ光学系の構成を示す斜視図である。
【0070】
ファインダ光学系102は、その一部がハーフミラーで構成された第1反射ミラー51、ハーフミラーで構成された第2反射ミラー52、第3反射ミラー53、軸103aを中心に図示矢印B1 及びB2 方向に回動可能な第4反射ミラー103と、フォーカシングスクリーン(スクリーンマット)56と、接眼レンズ57とを有して構成される。
【0071】
また、第2反射ミラー52の反射面の裏面側には測光センサ63が配置されている。更に、フォーカシングスクリーン56に隣接して、撮影情報等を表示するための表示用LCD104が配設されている。
【0072】
図9及び図10は第2の実施形態による第4反射ミラー103の駆動機構を示す斜視図で、図9は被写体観察時のアイピースシャッタを開いた状態を示した図、図10はアイピースシャッタを閉じた状態を示した図である。また、図11は第2の実施形態に於けるF/Lモード切換レバー101を示した図である。
【0073】
第4反射ミラー103は、アイピース115が取り付けられているアイピース枠105の近傍の回転軸108に回動可能(図8に於いて矢印B方向)に取り付けられている。この回転軸108にはバネ(トグルバネ)109が巻回されており、その一端部がアイピース枠105上の所定の位置に設けられたバネ止めピン110に当てつけられ、他端部が回転軸108に設けられたバネ止めピン110に引っ掛けられている。
【0074】
また、アイピース枠105の開口部近傍には、第4反射ミラー103の開閉状態と共にファインダ/ライブビューのモード切り換えを行うためのF/L検出スイッチ106が設けられている。このF/L検出スイッチ106は、検出部106aが突起状に設けられている。図10に示されるように、第4反射ミラー103によってF/L検出スイッチ106の検出部106aが押し込まれることにより、第4反射ミラー103が閉じられたことが検出される。そして、検出部106aが開放されると、第4反射ミラー103が開いた状態となることがわかる。
【0075】
上記バネ109は、開く方向(図示矢印B1 方向)に付勢されているもので、通常は、図9に示されるように、第4反射ミラー103がストッパ112に当てついた状態となる。このとき、第2反射ミラー52、第3反射ミラー53から導かれた光束は、第4反射ミラー103で反射されてアイピース105に至る。尚、上記ストッパ112は、第1反射ミラー51等が収納されている、図示されないミラーボックスの上部等に固設されている。ストッパ112は偏芯して取り付けられており、第4反射ミラー103の角度を微調整することができる構造となっている。
【0076】
また、回転軸108の上面に設けられている突起部113は、図示されない係合部材を介して、図11に示されるF/L切換レバー101と連動している。すなわち、このF/L切換レバー101が図示矢印C方向に操作されることにより、その操作方向に連動して回転軸108が回転し、図8に示される矢印B方向に第4反射ミラー103が回転する。
【0077】
その結果、図10に示されるように、第4反射ミラー103がアイピース枠105に当接した状態が、ライブビュー画像として表示用撮像素子61に被写体像が取り込まれる状態となる。また、このとき、アイピース115からの外部光束は、第4反射ミラー103によってアイピース枠115内で遮られることにより、カメラ本体30に入射することがない。加えて、F/L検出スイッチ106によってアイピース115が遮光されたことが、Bμcom80に伝達される。
【0078】
尚、F/L切換レバー101は、周知のロック機構が設けられるものであってもよいし、また掛止部が設けられるものであってもよい。そして、このF/L切換レバー101と回転軸108とは、例えばバネ係合されたオーバチャージ機構を有して構成されたものであってもよいし、或いは直結された構成であってもよい。
【0079】
図12は、本発明の第2の実施形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【0080】
図12に於いて、フォーカシングスクリーン56の近傍に配置された表示用LCD104と、F/L検出スイッチ106は、Bμcom80に接続されている。Bμcom80は、F/L検出スイッチ106の検出状態に応じて表示用LCD104の点灯状態を制御する。
【0081】
本第2の実施形態に於けるカメラの基本的な撮影動作については、図4及び図5に示されるタイミングチャートに従って動作する上述した第1の実施形態と同様である。上述した第1の実施形態と異なっているのは、本第2の実施形態では、コントロールダイヤルにてモードを選択することによってライブビュー画像と撮影画像を切り換えていたのを、F/Lモード切換レバー101を切り換え、F/L検出スイッチ106がこれを検出したならばライブビュー画像と撮影画像を切り換えるようにしていることである。
【0082】
次に、図13を参照して、第2の実施形態に於いて液晶モニタ36に表示される画像について説明する。
図13(a)は撮影用表示素子61に表示される画像の例を示した図、(b)は液晶モニタ36に表示される画像の例を示した図である。
【0083】
図13(a)に於いて、表示用撮像素子61には、フォーカシングスクリーン56及び表示用LCD104に対応して、被写体像表示部121と撮影情報表示部122から成るファインダ像120が表示される。撮影者は、被写体像表示部121に表示される被写体像を観察すると共に、撮影情報表示部122に表示されるシャッタスピード、露出等、撮影に関する種々の情報を得ることができる。
【0084】
一方、カメラ本体30の背面部の液晶モニタ36には、図13(b)に示されるように、図6(a)に示されるような被写体像表示部121及び撮影情報表示部122に対応した画像123a及び124aが表示される。そして、図13(b)の左側の画像から、時間の経過と共に順次更新されているものとする。ライブビューモード時に於ける液晶モニタ36の表示画像、すなわちライブビュー画像123a、123bは、それぞれ上述した撮影情報の画像124a、124bが表示されている。そして、上述したようにファースト(1st)レリーズスイッチがオンされると、ライブビュー画像123c及び124cが表示される。
【0085】
この状態でセカンド(2nd)レリーズスイッチがオンされると、液晶モニタ36上に表示されていた撮影情報の画像及びライブビュー画像の周囲に表示されていた撮影情報に代わって、実際に撮影された撮影用撮像素子67の画像125のみが表示される。そして、所定期間、画像125が表示された後、ライブビュー画像123d及び124dが、液晶モニタ36に表示される。
【0086】
このように、ライブビュー画像を表示する際は被写体像と共に撮影情報を表示し、実際の撮影画像を表示する際は被写体像のみ表示するようにしたので、ライブビュー画像と実際の撮影画像を容易に区別することができる。
【0087】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明の撮像装置が適用された一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの構成を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に於けるカメラのファインダ光学系の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態に於いてライブビューモードのカメラの動作を説明するタイミングチャートである。
【図5】第1の実施形態に於いてファインダビューモードのカメラの動作を説明するタイミングチャートである。
【図6】ファインダ43で観察される画像と液晶モニタ36に表示される画像について説明するもので、(a)はフォーカシングスクリーン56の1つの例を示した図、(b)は液晶モニタ36の表示例を示した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示すもので、本発明の撮像装置が適用された一眼レフレックスタイプのデジタルカメラの構成を示す外観斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に於けるカメラのファインダ光学系の構成を示す斜視図である。
【図9】第2の実施形態による第4反射ミラー103の駆動機構を示す斜視図で、被写体観察時のアイピースシャッタを開いた状態を示した図である。
【図10】第2の実施形態による第4反射ミラー103の駆動機構を示す斜視図で、図10はアイピースシャッタを閉じた状態を示した図である。
【図11】第2の実施形態に於けるF/Lモード切換レバー101を示した図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係るカメラのシステム構成を示すブロック図である。
【図13】第2の実施形態に於いて液晶モニタ36に表示される画像について説明するもので、(a)は撮影用表示素子61に表示される画像の例を示した図、(b)は液晶モニタ36に表示される画像の例を示した図である。
【符号の説明】
【0089】
10…レンズ鏡筒、11…撮影レンズ、12…絞り、13…レンズ駆動機構、14…絞り駆動機構、15…レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lμcom)、20…通信コネクタ、30…カメラ本体、31…レリーズ釦、32…モードダイヤル、33…パワースイッチレバー、34…コントロールダイヤル、36…液晶モニタ、43…ファィンダ、50…ファインダ光学系、51…第1反射ミラー、52…第2反射ミラー、53…第3反射ミラー、54…第4反射ミラー、56…フォーカシングスクリーン、57…接眼レンズ61…表示用撮像素子、64…合焦表示用LCD、66…シャッタ、67…撮影用表示素子、71…AFセンサユニット、72…AFセンサ駆動回路、73…ミラー駆動機構、75…シャッタチャージ機構、76…シャッタ制御回路、81…インターフェイス回路、82…画像処理コントローラ、83…SDRAM、84…FlashRom、85…不揮発性メモリ(EEPROM)、90…動作表示用LCD、91…カメラ操作スイッチ(SW)、92…電源回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影レンズを通過した被写体光束から被写体像データを取得する第1の撮像手段と、
上記第1の撮像手段の撮像光路に対して進退可能であり、上記撮像光路内に於いては上記被写体光束をファインダ光学系に導く可動ミラーと、
上記ファインダ光学系の一部であって、上記可動ミラーによって反射された上記被写体光束から被写体像を形成するスクリーンマットと、
上記スクリーンマット上に形成された被写体像を含むファインダ像データを取得する第2の撮像手段と、
上記第1若しくは第2の撮像手段で取得された像データを表示可能な表示手段と、
上記可動ミラーの動作に応じて、上記表示手段の表示内容を切り換える制御手段と、
を具備することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
上記第2の撮像手段は、上記スクリーンマットに形成された被写体像と共に、上記スクリーンマット上に設けられた測距枠、若しくは上記ファインダ光学系内に設けられた表示情報を撮像することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
【請求項3】
上記可動ミラーが上記撮像光路内にある状態では、上記第2の撮像手段は、撮像動作を繰り返し実行し、それと共に上記表示手段は、上記第2の撮像手段で取得された像データを随時表示することを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
【請求項4】
上記表示手段は、上記可動ミラーの上記撮像光路からの退避開始に応答して表示画像の更新を中止することを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
【請求項5】
上記表示手段は、上記可動ミラーが上記撮像光路から退避している間、表示画像を固定することを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
【請求項6】
上記表示手段は、上記可動ミラーの上記撮像光路からの退避開始に応答して表示画像を固定し、上記第1の撮像手段の撮像動作終了後に上記第1の撮像手段で取得された被写体像データを表示することを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
【請求項7】
被写体を観察するための複数のミラーで構成されるファインダ光学系と、撮影レンズを介して上記被写体からの光束を電気信号に変換する第1の撮像手段と、上記第1の撮像手段の撮像光路に対して進退可能であり、上記撮像光路内に於いては上記被写体からの光束を上記ファインダ光学系に導く可動ミラーと、上記第1の撮像手段で取得された画像データを表示する表示手段と、を備えるデジタルカメラに於いて、
上記ファインダ光学系に導かれる被写体からの光束を電気信号に変換する上記第1の撮像手段とは異なる第2の撮像手段と、
上記可動ミラーの動作に応じて、上記第1の撮像手段で取得された画像データと上記第2の撮像手段で取得された画像データを切り換えて上記表示手段に表示させる制御手段と、
を具備することを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項8】
上記ファインダ光学系の一部であって、上記可動ミラーによって反射された上記被写体光束から被写体像を形成するスクリーンマットを更に具備し、
上記第2の撮像手段は、上記スクリーンマットに形成された被写体像と共に、上記スクリーンマット上に設けられた測距枠、若しくは上記ファインダ光学系内に設けられた表示情報を撮像することを特徴とする請求項7に記載のデジタルカメラ。
【請求項9】
上記可動ミラーが上記撮像光路内にある状態では、上記第2の撮像手段は、撮像動作を繰り返し実行し、それと共に上記表示手段は、上記第2の撮像手段で取得された像データを随時表示することを特徴とする請求項8に記載のデジタルカメラ。
【請求項10】
上記表示手段は、上記可動ミラーの上記撮像光路からの退避開始に応答して表示画像の更新を中止することを特徴とする請求項9に記載のデジタルカメラ。
【請求項11】
上記表示手段は、上記可動ミラーが上記撮像光路から退避している間、表示画像を固定することを特徴とする請求項9に記載のデジタルカメラ。
【請求項12】
上記表示手段は、上記可動ミラーの上記撮像光路からの退避開始に応答して表示画像を固定し、上記第1の撮像手段の撮像動作終了後に上記第1の撮像手段で取得された被写体像データを表示することを特徴とする請求項9に記載のデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−323273(P2006−323273A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−148170(P2005−148170)
【出願日】平成17年5月20日(2005.5.20)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】