説明

バッテリートレイ

【課題】略直方体形の複数のバッテリーを装置内に固定でき、かつ装置から容易に取り外すことが出来るバッテリートレイの提供。
【解決手段】バッテリートレイ1は、平面視で長方形を呈する底壁の周囲に側壁が立設された第1および第2のトレイ部T1,T2を有し、第1のトレイ部T1にテーパー状の4つの側面と互いに平行な上下面からなる略直方体形のバッテリー200が収容されるように構成される。バッテリートレイ1は、第2のトレイ部T2の第2のトレイ面3の内面に、テーパー状に漸次高さが変化する第1の凸部32,33が設けられる。この構成で、バッテリー200をトレイ部T1に収容したとき、第1の凸部32,33が、バッテリー200の当接面206に当接することにより、バッテリー200の位置決め面207を第1のトレイ部T1のバッテリー保持壁4の内面に平行に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、バッテリートレイの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
無停電電源装置(UPS)や自動車に用いられる鉛蓄電池などのバッテリーは、樹脂製のケース内に電解液を密閉して製造される。そして、電解液はケース内に完全に密閉されているので、バッテリーの通常の使用状態であればケース外部に漏れることはないが、ケースに加わる外的な衝撃やケース内の電極の熱膨張などの異常事態が発生した場合はケースに亀裂が入り、電解液が漏れるおそれがある。液漏れした場合、電解液が金属や回路基板に付着すると、発火等のおそれがある。こうした事態を防ぐために、バッテリーの下方に電解液の受け皿(トレイ)を配置することが行われる。
【0003】
例えば、特許文献1には、トレイ自体を箱型に形成し、そのトレイ内に直方体形のバッテリーを収容する例が記載されている。
【0004】
図8はバッテリーの概略的な外観を示す斜視図である。なお、この図において、バッテリーに必要な細かな構成(例えば、電極や配線)は省略している。バッテリー200は電解液を密封するための略直方体形のケース201を有する。ケース201は、図8に示すように、容器部202と蓋部203の2つのパーツに分けて作製される。容器部202内に図示しない電解液が注入され、容器部202の開口側に蓋部203を被せ、接合箇所を溶接することにより、ケース201が密閉される。
【0005】
容器部202は上面が解放した箱状であり、射出成形によって作られる。この射出成型では、図7(a)に示すように、左右の金型301,302の間に成型したい形状に隙間303を開けて、この隙間303に樹脂を白矢印のように装填して冷却し、樹脂が固まった後に左右金型301,302を黒矢印のように離間させ、容器部202の成型品を取り出すことが行われている。成型品が大きくなると、抜き型の際に金型から成型品が剥がれにくくなり、場合によっては成型品と金型が擦れて傷が付くことがあるため、図7(a)に示すように、抜き型方向にテーパー304,305を設けて、型が抜けやすくすることが一般に行われている。図7(b)は、このようにして得られる成型品である容器部202の断面図を示している。
【0006】
UPSや自動車に用いられるバッテリーは、容量も大きいものが求められ、必然的に外形が大きくなる。また、射出成型は安価に出来るため、大型のバッテリーは上述のように射出成型で製造される場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−112557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1では、テーパーを省略してバッテリーを直方体形状に記載しているが、実際には図8に示すように、テーパー状の側面(204,205,206,207)を有する形状となる。
【0009】
図9に示すように、このようなバッテリー200を、テーパー状の側面の一つを下向きにして特許文献1のような箱型のトレイ101内に収容すると、バッテリー200のテーパーで絞られた寸法が小さい部分は隙間102が大きくなり、トレイ101内でバッテリー200ががたついてしまうため、これを防止するために、バッテリーの形状に合わせたトレイ形状にするなど、何らかの方法でバッテリー200をトレイ101内に固定する必要がある。また、特許文献1のように、装置には複数個のバッテリー200が用いられ、バッテリー200をトレイ101内に収容した状態で、トレイ101が装置内に固定されているが、バッテリー200には寿命があるため、交換時には容易にトレイ101を装置から取り出せることが望ましい。
【0010】
ここで、バッテリー200が使用される装置の容量が大きくなると、バッテリー容量も大きくなる。今、装置に例えば4つのバッテリー200が使用されるとする。この場合、トレイ101に単純に4つのバッテリー200を収容することが考えられるが、バッテリー自体の重量が重いため、全てのバッテリー200を一つのトレイ101に収容すると、組み立て時やバッテリー200の交換時の作業性が損なわれる。そこで、2つのトレイ101に2つずつバッテリー200を収容し、各トレイ101をネジなどで装置に固定することが考えられる。特許文献1にあるように、装置は横置きと縦置きのいずれかの向きに設置されるが、複数個のトレイ101を用いる場合、装置が設置される向きに合わせてトレイ101を固定しなければならない。特許文献1のような箱型のトレイ101を複数個並べて固定するには、トレイ101の大きさに加えて、ネジ止め箇所などの固定用のスペースが必要になり、装置全体が大型化してしまう。また、バッテリー200の交換時に、装置に固定されたトレイ101を取り外すのが容易ではなくなるといった問題がある。
【0011】
そこで、この発明は、簡単な構成で、テーパー状に形成された側面を有する略直方体形のバッテリーを収容し、他のバッテリーと互いに規制しあうことによって省スペースで装置内に固定でき、かつ装置から容易に取り外すことが出来るバッテリートレイを提供すること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明のバッテリートレイは、平面視で長方形を呈する第1のトレイ面と、第1のトレイ面の一辺に垂直に立設された第2のトレイ面と、第1のトレイ面の第2のトレイ面が立設された辺と対向する辺に垂直に立設されたバッテリー保持壁と、第1及び第2のトレイ面の残りの辺を囲む壁を形成する側壁とが一体的に形成され、第1のトレイ面とバッテリー保持壁と第2のトレイ面及び側壁によって構成される第1のトレイ部と、第2のトレイ面と第1のトレイ面及び側壁によって構成される第2のトレイ部とを有し、第1のトレイ部にテーパー状の4つの側面と互いに平行な上下面からなる略直方体形のバッテリーが収容されるように構成される。この発明のバッテリートレイは、第2のトレイ面の内面に、テーパー状に漸次高さが変化する第1の凸部が設けられている。
【0013】
この構成において、バッテリーのテーパー状に形成された一組の側面の一つを下向きにして第1のトレイ部に収容したとき、第2のトレイ面の第1の凸部が、第1の凸部に対面するバッテリーのテーパー状の側面に当接することにより、バッテリーの反対側の側面を、第1のトレイ部のバッテリー保持壁と平行に保持する。
【0014】
ここで、第1の凸部としては、第2のトレイ面の内面に並んでテーパー状に漸次高さが異なるように凸設された複数のリブからなるものが好適である。なお、第2のトレイ面の内面にテーパー状に漸次高さが異なるように凸設された壁で第1の凸部を形成しても良い。ただ、成型誤差の影響を少なくできる点でリブの方が好ましい。
【0015】
また、この発明のバッテリートレイにおいては、第2のトレイ面の外面に、第2の凸部が設けられている。この構成によると、バッテリートレイの第2のトレイ面の外側に別のバッテリートレイを同じ向きで配置するときに、バッテリートレイの第2の凸部を、別のバッテリートレイ上のバッテリーの、バッテリー保持壁に平行に保持された側面に当接させるようにすれば、バッテリートレイ相互の位置関係を一定にして配置出来る。また、同様の配置で複数のバッテリーを直線状に配列すれば、隣接するバッテリートレイ間の間隔を一定に揃えることが可能となる。
【0016】
ここで、第2の凸部としては、形成の容易さを考慮して、第2のトレイ面の外面に並んで略等しい高さで凸設された複数のリブからなるものが好適である。なお、第2の凸部を、前記第2のトレイ面の外面に略等しい高さで凸設された壁から形成しても良い。
【0017】
(段落削除)また、この発明のバッテリートレイは、前記トレイ部の平面視で長方形を呈する前記二つの側壁の一方の周囲に側壁が立設された第2のトレイ部を有する。この構成によると、第2のトレイ部を下にして配置することが可能となる。すなわち、バッテリーの縦横両置きが実現される。
【0018】
また、この発明のバッテリートレイにおいては、前記第2のトレイ面の内面に、前記第1の凸部と前記第2のトレイ面との段差からなる電解液を溜める受け皿部が形成されている。この構成によると、第2のトレイ部を下にしてバッテリートレイを配置した場合に、バッテリーから電解液が漏れたとしても、受け皿部に電解液が溜まるので第2のトレイ部の全体に電解液が広がるのを防止出来る。
【0019】
また、この発明のバッテリートレイにおいては、第1及び第2のトレイ面の内面に、バッテリーの位置ズレを防止するストッパーリブが設けられている。この構成によると、一つのバッテリートレイに複数のバッテリーをがたつくことなく収容可能となる。
【0020】
また、この発明のバッテリートレイにおいては、第1のトレイ面の外面に、第1のトレイ面の長手方向に沿って凹溝を形成し、第1のトレイ面の内面に、凹溝の上面と第1のトレイ面との段差からなる電解液を溜める受け皿部が形成されている。この構成によると、第1のトレイ面の凹溝の上面にバッテリーが載置され、バッテリーから電解液が漏れたとしても、受け皿部に電解液が溜まるので第1のトレイ部の全体に電解液が広がるのを防止出来る。
【0021】
さらに、第1のトレイ面の凹溝に、バッテリー固定用のバンドを通すための孔を設けても良い。これによると、第1のトレイ面の外面側では凹溝をバンドが通るため、バンドが邪魔にならない。また、段差で高くなった第1のトレイ面の凹溝上面に孔が開くため、孔から電解液が漏れることもない。なお、第1のトレイ面の凹溝の上面に、バッテリーの位置ズレを防止する壁状のストッパーリブを形成し、壁状のストッパーリブにバッテリー固定用のバンドを通すための孔を設けると、ストッパーリブとバンド孔を兼用でき、段差があるため、確実に漏れた電解液がこぼれないように出来る。
【発明の効果】
【0022】
この発明のバッテリートレイによれば、簡単な構成で、テーパー状に形成された側面を有する略直方体形のバッテリーを収容し、他のバッテリートレイと互いに規制しあうことによって省スペースで装置内に固定でき、かつ装置から容易に取り外すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の実施形態に係るバッテリートレイをバッテリーとともに上方から見て示す斜視図であり、バッテリーをバッテリートレイから浮かした状態で示すものである。
【図2】この発明の実施形態に係るバッテリートレイを下方から見て示す斜視図である。
【図3】この発明の実施形態に係るバッテリートレイにバッテリーを収容した状態を示す平断面図である。
【図4】バッテリーを収容したバッテリートレイを、装置のフレームに固定する手順を説明する斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態に係るバッテリートレイを横置きにして、複数のバッテリートレイを水平方向にレイアウトした例を示す側面図である。
【図6】この発明の実施の形態に係るバッテリートレイの縦置きにして、複数のバッテリートレイを垂直方向にレイアウトした例を示す側面図である。
【図7】射出成型で上面解放の箱型の成型品を加工する工程と、金型の抜き型の工程を示す断面図である。
【図8】テーパー状の側面を有するバッテリーの外観の概略を示す斜視図である。
【図9】テーパー状の側面を有するバッテリーを箱型のバッテリートレイに収容した状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
この発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。
【0025】
図1はこの発明の実施形態に係るバッテリートレイを上方から見た斜視図である。図2はこの発明の実施形態に係るバッテリートレイを下方から見た斜視図である。以下、説明の都合上、図1に示された座標軸に基づき、前後、左右および上下の各方向を定義する。
【0026】
まず、バッテリートレイ1の概略構成について説明する。図1に示すように、この発明のバッテリートレイ1は、平面視で長方形を呈する第1のトレイ面2の周囲(四辺)に側壁が立設された第1のトレイ部T1と、平面視で長方形を呈する第2のトレイ面3の周囲に側壁が立設された第2のトレイ部T2を有し、第1のトレイ面2と第2のトレイ面3は垂直に形成される。後述するが、第1のトレイ部T1にバッテリー200が収容されるように構成される。バッテリートレイ1は、例えば、樹脂の成型品として一体的に作製される。
【0027】
このようにバッテリートレイ1の外観は、第1のトレイ面2と第2のトレイ面3でL字形に形成され、その周囲を低い壁(バッテリー保持壁4、前壁5,10、後壁6,11、上壁9)で取り囲んだ基本形状を呈し、中空の直方体を、図で見て左側と下側に一定の幅の壁を残して切り欠いた形状をしている。この基本形状は、バッテリートレイ1に、互いに直交する第1のトレイ部T1および第2のトレイ部T2を提供している。なお、図1では第1のトレイ部T1が下になる向きでバッテリートレイ1を示しているが、後述するように、第2のトレイT2を下にしてバッテリートレイ1を使用することも可能である。
【0028】
第1のトレイ部T1は、第1のトレイ面2とその四辺を囲む、第2のトレイ部T2と、第2のトレイ面3と平行なバッテリー保持壁4と、前壁5、後壁6によって構成される。他方、第2のトレイ部T2は、第2のトレイ面3とその四辺を囲む、第1のトレイ部T1と、上壁9、前壁10、後壁11によって構成される。
【0029】
第1のトレイ部T1には、テーパー状に形成された側面204,205,206,207を有する略直方体形のバッテリー200が、その側面の一つ(本実施の形態では、側面204)を下向きにして収容される。以下、説明の都合上、バッテリー200の側面204,205,206,207を、それぞれ載置面、上面、当接面、位置決め面と称する。
【0030】
図1に示されるごとく、第1および第2のトレイ部T1,T2は前後方向に長い長方体形状を呈しており、図1に示すように、その長手方向に二つのバッテリー200を並べて収容可能となっている。なお、バッテリー200の収容個数は、二つに限られず、一つでも良いし、作業性に支障がない程度の個数であれば三つ以上としても良い。
【0031】
図2に示すように、第1のトレイ部T1を下側から見れば、2本の平行な凹溝27A,27Bが形成されており、これを図1の上方から見ると、この凹溝27A,27Bが第1のトレイ面2の上方に突出しており、凹溝27A,27Bが形成されていない部分が凹状の第1の受け皿部7を構成している。後述するが、この凹溝27A,27Bの上面にバッテリー200が載置される。
【0032】
第1のトレイ部T1の凹溝27Aの上面には、上に突出したブロック状のストッパーリブ12〜14が設けられ、凹溝27Bの上面には、上に突出した板状のストッパーリブ15〜18が設けられている。これらストッパーリブ12〜18の高さは、前壁5,後壁6,バッテリー保持壁4の高さと同じ高さにされており、バッテリートレイ1を重ねても、安定して搬送することができる。これらのストッパーリブ12〜18は、バッテリー前後方向の位置ズレを防止するために用いられる。また、凹溝27A上に配設されたブロック状のストッパーリブ12〜14には、図1に示すように、バッテリー固定用のバンド50を通すための孔23〜26が貫通している。
【0033】
凹溝27A,27Bは、バッテリートレイ1を装置本体に組み込む際の、ガイドレールとして用いることも出来る。また、装置に防振の脚314(図4参照。)を取り付けたり、フレーム300をネジ止めする場合、装置内部に向けてネジ頭などの出っ張りができることがあるが、これら凹溝27A,27Bが出っ張り上に配置すれば、装置内にバッテリートレイ1を取り付けるためのスペーサなどを省略できるため、少ないスペースでバッテリートレイ1を装置に収納することができる。
【0034】
第1のトレイ部T1の前壁5および後壁6には、バッテリー200を搭載する図示しない装置のフレーム300に設けられた穴に嵌合する突起爪28〜31が凸設されている。バッテリートレイ1は、これらの突起爪28〜31を用いて装置に装着される。
【0035】
バッテリートレイ1の第2のトレイ面3の内面にはテーパー状に漸次高さが変化する第1の凸部32,33が設けられる。本例の場合、バッテリー200の断面寸法が後ろに向けて小さくなるように配置されるため、第1の凸部32,33の高さは、後ろに向けて漸次高さが高くなるように形成される。本実施の形態では、図1に示すように、第1の凸部32,33は、テーパー状に漸次高さが異なるように凸設された複数のリブからなる。なお、第1の凸部32,33としては、リブに限定されることはなく、テーパー状に漸次高さが変化する凸条などで構成することも、連続したスロープ状の壁で構成することも、階段状に形成された壁で構成することも可能である。図3に示すように、第1の凸部32,33の複数のリブの先端がなすテーパー角(β)は、バッテリー200の左面206および右面207のテーパー角(図7(b)におけるα)に対して二倍の角度に設定される。したがって、バッテリー200をトレイ部に収容したとき、第1の凸部32,33が、バッテリー200の当接面206に当接することにより、バッテリー200の位置決め面207がバッテリー保持壁4と平行に配置される。第1の凸部32,33を複数のリブで構成しているので、これら複数のリブの先端でバッテリー200の当接面206に当接する形となり、バッテリー200又はバッテリートレイ1の成型に多少の誤差があっても、バッテリートレイ1にバッテリー200を収容することが出来る。さらに、第1の凸部32,33は第2のトレイ面3にのみ設ければよく、第2のトレイ面3と並行にバッテリー保持壁4を形成すればバッテリー200を位置決めできるので、金型の加工コストが抑えられる効果もある。なお、後述するように、第2のトレイ部T2において、第2のトレイ面3の第1の凸部32,33が形成されていない部分が第2の受け皿部8となる。
【0036】
また、バッテリートレイ1の第2のトレイ面3上部には、右に突出した板状のストッパーリブ19〜22が形成され、ストッパーリブ12〜18と共に、バッテリー200の前後方向の位置を規制するためのストッパーとして作用する。このストッパーリブ19〜22の高さは、成型が容易なように前壁10,後壁11と同じ高さにされている。
【0037】
バッテリートレイ1の第2のトレイ部T2の第1の凸部32,33が形成される位置の外面には、図2および図3に示すように、第2の凸部34,35が設けられている。本実施の形態では、第2の凸部34,35は、略等しい高さで凸設された複数のリブからなる。なお、第2の凸部34,35としては、リブに限定されることはなく、略等しい高さの凸条や壁などで構成することも可能である。
【0038】
図1、図3に示すように、バッテリー200の前後面をストッパーリブ12,13,15,16及び19,20の間に収容すると、バッテリー200は第1の凸部32にその当接面206が当接して右に若干回転し、バッテリー200の位置決め面207が第1のトレイ部T1のバッテリー保持壁4と平行にされるとともに、バッテリー200の前後がストッパーリブ12,13,15,16により位置決めされる。もう一つのバッテリー200も同様に、ストッパーリブ13,14,17,18及び21,22内に収容され、バッテリー200の位置決め面207が第1のトレイ部T1のバッテリー保持壁4に平行に保持される。そしてバッテリー200の上面205の左端には、第2のトレイ部T2の上壁9が対向するため、上下方向の位置もある程度規制することが出来る。この状態では、バッテリー200の載置面204の一部が、第1のトレイ部T1の凹溝27A,27Bに載置され、第1の受け皿部7からは離間している。
【0039】
次に、孔23からバンド50を通し、一方のバッテリー200上に掛けて孔24に挿入して一周させ、第1のトレイ部T1の下面で夫々締め上げながらバンド50を締結する。同様に孔25から通されたバンド50も他のバッテリー200上を通して孔26から一周させ、第1のトレイ部T1の下面で夫々締め上げながらバンド50を締結する。バンドは溶着しても良く、バンド50として結束バンドを用いれば、用意に締め付け固定できる。このようにすることで、バッテリートレイ1の第1のトレイ部T1にバッテリー200を固定することが出来る。
【0040】
このようにバッテリー200を固定した状態では、バンド50が第1のトレイ部T1の外側にはみ出すことがない。また、孔23〜26は凹溝27A上に形成されるため、図2に示すように、第1のトレイ部T1の下面で、バンド50がこの凹溝27Aを通るので、第1のトレイ部T1の下側からバンド50がはみ出すことがなく、すっきりと収めることが出来、バッテリートレイ1を装置に取り付けるときでも、バンド50が作業の邪魔になることがない。
【0041】
そして、バッテリー200が液漏れなどした場合、電解液は受け皿部7で受け止められるが、受け皿部7とバッテリー200の載置面204とは離間して固定されているため、直接電解液がバッテリー200の載置面204に触れないようにできる。また、液漏れした状態で振動などが加えられても、壁4,5,6及び第2のトレイ面3により堰き止められ、簡単には装置本体に電解液が溢れることはなく、装置本体の腐食や短絡を防止することが出来る。
【0042】
本例では、高さを有するブロック状のストッパーリブ12〜14にバンド50を通す孔23〜26を形成しているので、トレイ部に孔を設けるスペースを節約出来る。ここで、凹溝27に孔23〜26に直接孔を形成することもできる。その場合、第1の受け皿7と凹溝27A,27Bとの段差分だけ、電解液が漏れたときの受け皿として利用できる。本例では、高さを有するブロック状のストッパーリブ12〜14に孔23〜26を設けているので、万一電解液が漏れた場合、各壁とストッパーリブ12〜14の高さ分電解液を堰き止める作用があるため、より確実にバッテリートレイ1から電解液がこぼれるのを防止できる。なお、ストッパーリブの個数は、バッテリー200の数により適宜増減すれば良い。
【0043】
バッテリー200とバッテリートレイ1とが、バンド50で固定されていて、更に本発明では、ケースに組み込んだ状態でバッテリーパック同士が互いの位置を規制して取り付け位置に固定されるようにしている。
【0044】
図4に示すように、バッテリートレイ1が取り付けられる装置のフレーム300は、前後方向に長い、前後面が長方形状の箱型形状をしている。装置本体が横置きの場合、フレーム300の前後面の長手方向が左右に配置され、縦置きの場合には、フレーム300の前後面の長手方向が上下に配置される状態を指す。つまり、横置きの場合、図5に示すように、2つのバッテリートレイ1,1’が左右に配置され、縦置きの場合、図6に示すように、バッテリートレイ1上にバッテリートレイ1’が配置される。
【0045】
図4〜図6を用いて装置へのバッテリートレイ1の取り付け方法を説明する。300は、装置本体のフレームを示す。本例ではフレームとして金属が用いられている。左フレーム,下フレーム,右フレームからなるU字状のフレームの後端に、後フレームをネジや溶接などで取り付ける。また、フレーム300内のバッテリートレイ1が配置される位置と後フレーム間に、前後を仕切る仕切板301を取り付ける。本例では、仕切板301を左フレーム及び下フレームにネジや溶接などで固定する。なお、図示しないが、仕切板301と後フレームの間の空間には、回路基板やファン等の部品が配置される。
【0046】
次に、図4に示すように、一のバッテリートレイ1の右側に別のバッテリートレイ1’を同じ向きで配置するときには、まず一のバッテリートレイ1を装置前部から後部に向けてスライドさせて挿入する。仕切板301の下部には、突起爪30,31に対向する位置に横穴302,303が形成されており、この横穴302,303に突起爪30,31が挿入されて、これ以上後ろに移動できなくなる。突起爪30,31を横穴302,303に挿入した状態で、この横穴302,303をガイドとしてバッテリートレイ1を若干左側にスライドさせ、左フレームにバッテリートレイ1の外面に形成された第2の凸部34,35を当接させることで、一のバッテリートレイ1が固定されるべき場所に配置される。本実施例では、仕切板301の横穴302,303に突起爪30,31を挿入した後、バッテリートレイ1を左にスライドさせているが、左にスライドさせるのは固定位置を調整するための動作であり、仕切板301に穴を形成してここに突起爪30,31を挿入した位置を、バッテリートレイ1の固定位置としても良い。次に、他のバッテリートレイ1’をフレーム300の前部から後部に向けてスライドさせ、仕切板301の取付孔304,305に突起爪30’,31’を挿入する。この状態では、一のバッテリートレイ1に収容されたバッテリー200の位置決め面207に、別のバッテリートレイ1’の第2の凸部34’,35’が当接するので、バッテリートレイ1及びバッテリー200が他のバッテリートレイ1’と連携し、相互の位置関係を一定にして配置出来る。また、同様の配置で複数のバッテリーを直線状に配列すれば、少ないスペース内に隣接するバッテリートレイ間の間隔を一定に揃えることが可能となる。
【0047】
ここで、他のバッテリートレイ1’の右に配置される、装置の右フレームには、絶縁シート316で被覆した突出部315が設けられており、突出部315が他のバッテリートレイ1’のバッテリー200’の位置決め面207’に若干のクリアランスを持って対向するようにされている。そのため、装置内でバッテリートレイ1,1’が左右に移動するのを規制できる。
【0048】
この後、取付孔310,311,312,313が形成された前フレーム309を装置前面側から装着し、バッテリートレイ1,1’の突起爪28,29,28’,29’を取付孔310,311,312,313に挿入して前フレーム309をネジや係止爪などで取り付ける。このようにすることで、一のバッテリートレイ1及びバッテリー200は、他のバッテリートレイ1’に、他のバッテリートレイ1’のバッテリー200’は右フレームの突出部315に、また他のバッテリートレイ1’はバッテリー200により相互の移動が規制され、バッテリートレイの左右方向を固定することができる。また、仕切板301の横穴302,303および取付孔304,305と突起爪30,31,30’,31’及び前フレーム309の取付孔310,311,312,313と突起爪28,29,28’,29’により、バッテリートレイ1、1’の上下方向が固定される。さらに、仕切板301と前フレーム309に挟まれることで、バッテリートレイ1,1’の前後方向が固定され、その結果、複数のバッテリートレイを固定することが出来る。尚、前フレーム309は前面カバーとして兼用させることも出来る。また、右フレームの突出部315に換えて、バネを用いても良い。
【0049】
バッテリー200の点検や交換時には、前フレーム309を外すだけで、上述と逆の手順でバッテリートレイ1,1’を前側にスライドさせて容易に取り出すことができる。
【0050】
バッテリートレイ1は上面と右側面及び前後面が開放されているため、バッテリートレイ1を引き出せば、バッテリー200を外さなくても、液漏れが生じているか否かを容易に確認することが出来る。
【0051】
また、バッテリートレイ1の第1のトレイ面2の下面に、凹溝27A,27Bを形成しているため、バッテリートレイ1をスライドする際の摩擦力を小さく抑えることができ、スムーズにバッテリートレイ1を移動させることができる。
【0052】
ここで、下フレーム下面には、装置全体の脚などの部品が取り付けられることがある。本例では下フレーム下面に脚314がネジ止めされており、ネジ先が下フレームから上に突出している。しかし、バッテリートレイ1に形成された凹溝27A,27Bがネジ先の上を通過するため、このような邪魔な出っ張り等があってもバッテリートレイ1は前後左右にスライド出来る。また、図示しないが、下フレームにレールを設け、レール上の凹溝27A,27Bをスライドさせるようにすることも可能である。
【0053】
図5の横置きの状態では、バッテリートレイ1の第1のトレイ部T1が下に位置するため、受け皿部7が液漏れの際の受け皿として作用する。前述した通り、バッテリー200の載置面204は凹溝27A,27B上に配置されて受け皿部7とは直接接触しない。したがって、バッテリー200が液漏れした場合に、電解液がバッテリー200の電極などに付着するのが防止され、電解液は受け皿部7で受けられてフレームに付着するのが防止でき、受け皿部7を電解液の液溜まりにすることが出来る。
【0054】
なお、本例では一のバッテリートレイ1の第2の凸部34,35を左フレームの面に当接させた例を示したが、左フレームに、第2の凸部34,35が挿入される穴を形成しても良い。
【0055】
ここで、本実施の形態のバッテリートレイ1は、図5のように、第1のトレイ部100を下にして配置すること(バッテリー200の横置き)だけでなく、図6に示すように、第2のトレイ部T2を下にして配置すること(バッテリー200の縦置き)も可能である。すなわち、バッテリー200の縦横両置きが実現される。
【0056】
縦置きでは、図6のように、複数のバッテリートレイを上下に積み重ねることが出来る。縦置きにした場合、図のように左フレームが下側に配置され、バッテリートレイ1,1’の第2のトレイ部T2が下側に配置される。そして、バッテリー200,200’の当接面206が、第2のトレイ面3の第1凸部32,33,32’33’上に載置され、バッテリー200,200’の位置決め面207が上に位置し、第1の凸部32,33,32’,33’のテーパーに沿ってバッテリー200,200’が斜めに保持され、その結果上に配置されるバッテリー200の位置決め面207が水平に一直線上に保持される。
【0057】
縦置きの場合には、一のバッテリートレイ1の第2の凸部34,35が左フレーム上に載置され、一のバッテリー200の水平に保持された位置決め面207が上に位置し、その上に他のバッテリートレイ1’の第2の凸部34’,35’が載置される。そのため他のバッテリートレイ1’の自重により、一のバッテリートレイ1の上下方向の移動が規制される。また、横置きの場合と同様に、仕切板301の横穴302,303及び取付孔304,305に突起爪30,31,30’,31’が挿入され、前フレーム309の取付孔310,311,312,313に突起爪28,29,28’,29’が挿入されて前後左右方向の位置が規制されて、バッテリートレイ1,1’が固定される。
【0058】
このように、一のバッテリートレイのバッテリー200の上に来る面(位置決め面207)が水平に保持され、その上に他のバッテリートレイ1’の第2の凸部34’,35’が載置されるので、上下方向の位置を少ないスペースで良好に規制することが出来る。このとき、バッテリー200,200’は第1の凸部32,33,32’,33’上に載置され、第2のトレイ部T2の受け皿部8には直接接しない。そのため、液漏れなどが生じても、電解液が装置やバッテリー200,200’の当接面206,206’に直接接触しないため、バッテリーの電極やフレームへの電解液の付着が防止でき、腐食や短絡による事故等を防止することが出来る。このように、縦置きの場合には受け皿部8を液溜まりとして作用させることが出来る。
【0059】
以上述べたように、本例によれば、装置を縦横何れの向きに置いた場合でも、バッテリーから液が漏れても、その電解液を受けることができ、少ないスペースでバッテリートレイ及びバッテリーの位置を、互いに規制し合うことができる。なお本例では、一つのバッテリートレイに2つのバッテリーを収容し、バッテリートレイを2個用いた場合を説明したが、3つ以上のバッテリートレイを用いても良く、一つのバッテリートレイに3つ以上のバッテリーを収容することも出来る。
【0060】
したがって、装置の種類に応じてスペースを有効利用して数多くのバッテリー200を設置することが可能となる。
【0061】
また、上述したように、第1および第2のトレイ部T1,T2には、前後方向に延びて受け皿部7,8がそれぞれ設けられる。これらの受け皿部7,8は、トレイ部T1またはT2に、バッテリー200から漏れた電解液の溜まる場所を提供している。これにより、定期メンテナンスなどの折に、トレイ部T1またはT2からバッテリー200を外したり持ち上げなくても受け皿部7,8を見れば電解液の漏れをチェックすることが可能となる。なお、受け皿部7,8に電解液を吸収するパッドを設置しても良い。
【0062】
なお、上記の説明では、バッテリートレイ1が樹脂の一体成型品である場合を説明したが、バッテリートレイ1の材料は樹脂に限られるものではなく、他の材料を用いて製作しても良い。例えば、他の樹脂やセラミックスなども適用可能である。また、同じ樹脂や他の材料を用いて第1の凸部32,33や第2の凸部34,35を別に製作し、後からバッテリートレイ1にはめ込むこともできる。この場合には、異なる形状のバッテリー200であっても、第1の凸部32,33や第2の凸部34,35を変更するだけで、バッテリー200及びバッテリートレイ1を固定することも出来る。
【0063】
本例によれば、バッテリー200を他のバッテリートレイ1’の第2の凸部34,35や右フレームの突出部で位置規制するため、第2の凸部34,35や突出部が当接しない場所では、バッテリー200と他のバッテリートレイ1’との間に、何もない隙間が形成される。この隙間にバッテリーの電極配線などを配置させることができるため、バッテリートレイ1と他のバッテリートレイ1’とを密着させても、配線のためのスペースを確保することができる。逆に言えば、一つのバッテリートレイ1のバッテリー保持壁4上端と、他のバッテリートレイ1’の第2の凸部34,45の下端との間に、配線の太さと同程の隙間ができるように形成すれば、配線を邪魔することなく少ないスペースにバッテリートレイ1を取り付けて固定することが出来る。
【0064】
また、本例では第2のトレイ部T2の外面に第2の凸部34,35を形成し、これと対面する一のバッテリー200の右面の移動を阻止する例を示したが、バッテリートレイ1を一つだけ用いる場合などには、第2の凸部を設けなくても良い。その場合、バッテリートレイ1の第2のトレイ部T2の外面を左フレームで、右フレームの突出部315によりバッテリー200の位置決め面207の移動を規制するようにすれば、バッテリートレイ1とバッテリー200を固定することが出来る。このように、テーパー状の側面を有するバッテリー200を収容するバッテリートレイ1で、バッテリートレイ1の第1のトレイ部T1に、第1の凸部を設けた第2のトレイ面3を垂直に連接し、第1のトレイ部T1にバッテリーを載置したとき、バッテリー200の第2のトレイ面3と対面する側の当接面206が第1の凸部に当接して回転され、バッテリー200の当接面206と対向する位置決め面207が、第2のトレイ面と並行に形成されたバッテリー保持壁4に平行に位置保持されれば良い。このようにすることで、バッテリー保持壁4と平行に保持されたバッテリー200の位置決め面207に、他のバッテリートレイの一部やフレーム等を対面させれば、バッテリー200及びバッテリートレイ1の位置を規制することが出来る。そのため、少ないスペース内に簡単な方法でバッテリートレイ1を固定出来る。また、取り外しに際しても、フレームの一部を外すだけでバッテリートレイ1を引き出すことができ、バッテリー200の交換や修理の作業性を向上させることが出来る。
【0065】
また、本例によれば、縦横何れの方向にも置いても、バッテリートレイ1にバッテリー200を収容した状態で、バッテリー200の上面,位置決め面,前後面の四面がほぼ露出した状態にできるため、放熱性が良く、液漏れなどが生じた場合には、バッテリートレイ1全体を引き出さなくても、第1又は第2トレイ部T1,T2の受け皿部7,8を見れば直ちに異常を視認でき、保守点検などのメンテナンス性を向上することが出来る。
【0066】
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、この発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0067】
1,1’…バッテリートレイ
3,3’…第2のトレイ面
4,4’…バッテリー保持壁
32,33,32’,33’…第1の凸部
34,35,34’,35’…第2の凸部
T1…第1のトレイ部
T2…第2のトレイ部
200,200’…バッテリー
206,206’…当接面
207,207’…位置決め面
300…バッテリー搭載装置のフレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視で長方形を呈する第1のトレイ面と、該第1のトレイ面の一辺に垂直に立設された第2のトレイ面と、前記第1のトレイ面の前記第2のトレイ面が立設された辺と対向する辺に垂直に立設されたバッテリー保持壁と、前記第1及び第2のトレイ面の残りの辺を囲む壁を形成する側壁とが一体的に形成され、前記第1のトレイ面と前記バッテリー保持壁と前記第2のトレイ面及び側壁によって構成される第1のトレイ部と、前記第2のトレイ面と前記第1のトレイ面及び側壁によって構成される第2のトレイ部とを有し、前記第1のトレイ部にテーパー状の4つの側面と互いに平行な上下面からなる略直方体形のバッテリーが収容されるバッテリートレイにおいて、
前記第2のトレイ面の内面に、テーパー状に漸次高さが変化する第1の凸部が設けられ、
前記バッテリーの側面の一つを下向きにして前記第1のトレイ部に収容したとき、前記第2のトレイ面の前記第1の凸部が、当該第1の凸部に対面する前記バッテリーのテーパー状の側面に当接することにより、当該バッテリーの反対側の側面を、前記第1のトレイ部の前記バッテリー保持壁と平行に保持するバッテリートレイ。
【請求項2】
前記第1の凸部が、前記第2のトレイ面の内面に並んでテーパー状に漸次高さが異なるように凸設された複数のリブからなる請求項1に記載のバッテリートレイ。
【請求項3】
前記第1の凸部が、前記第2のトレイ面の内面にテーパー状に漸次高さが異なるように凸設された壁からなる請求項1に記載のバッテリートレイ。
【請求項4】
前記第2のトレイ面の外面に、第2の凸部が設けられた請求項1〜3のいずれかに記載のバッテリートレイ。
【請求項5】
前記第2の凸部が、前記第2のトレイ面の外面に並んで略等しい高さで凸設された複数のリブからなる請求項4に記載のバッテリートレイ。
【請求項6】
前記第2の凸部が、前記第2のトレイ面の外面に略等しい高さで凸設された壁からなる請求項4に記載のバッテリートレイ。
【請求項7】
前記第2のトレイ面の内面に、前記第1の凸部と前記第2のトレイ面との段差からなる電解液を溜める受け皿部が形成された請求項1〜6のいずれかに記載のバッテリートレイ。
【請求項8】
前記第1及び第2のトレイ面の内面に、バッテリーの位置ズレを防止するストッパーリブが設けられた請求項1〜7のいずれかに記載のバッテリートレイ。
【請求項9】
前記第1のトレイ面の外面に、該第1のトレイ面の長手方向に沿って凹溝を形成し、前記第1のトレイ面の内面に、前記凹溝の上面と前記第1のトレイ面との段差からなる電解液を溜める受け皿部が形成された請求項1〜8のいずれかに記載のバッテリートレイ。
【請求項10】
前記第1のトレイ面の前記凹溝に、バッテリー固定用のバンドを通すための孔が設けられた請求項9に記載のバッテリートレイ。
【請求項11】
前記第1のトレイ面の前記凹溝の上面に、前記バッテリーの位置ズレを防止する壁状のストッパーリブを形成し、前記壁状のストッパーリブにバッテリー固定用のバンドを通すための孔が設けられた請求項9に記載のバッテリートレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−119220(P2012−119220A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269248(P2010−269248)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【出願人】(000144393)株式会社三社電機製作所 (95)
【Fターム(参考)】