説明

携帯用送信機

【課題】分解しても電子部品に触れることができない改造防止対策構造を持つ携帯用送信機を提供すること。
【解決手段】基板31に電子部品36とアンテナボビン35を実装した電子回路ユニット3を有し、携帯しているだけで自動的に電波による認証が行われ、キー必要操作をキーレスにより達成するインテリジェントキーにおいて、前記電子回路ユニット3は、基板31の片面に電子部品36を配置すると共に、該電子部品36をアンテナボビン35の内部に収納した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インテリジェントキー等に適用され、携帯しているだけで自動的に電波による認証が行われ、キー必要操作をキーレスにより達成する携帯用送信機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車のドアロックやドアアンロックを遠隔操作する携帯用送信機としては、内ケースの弾性爪により配線基板が着脱可能に設けられ、配線基板に送信回路と押釦スイッチを実装したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−70373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の携帯用送信機にあっては、送信回路が配線基板に剥き出しで実装されていたため、ユーザーが電池を交換する際等に送信回路に触れることができ、出力アップ等の改造も比較的容易に可能である、という問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、分解しても電子部品に触れることができない改造防止対策構造を持つ携帯用送信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明では、基板に電子部品とアンテナボビンを実装した電子回路ユニットを有し、携帯しているだけで自動的に電波による認証が行われ、キー必要操作をキーレスにより達成する携帯用送信機において、
前記電子回路ユニットは、基板の片面に電子部品を配置すると共に、該電子部品をアンテナボビンの内部に収納したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
よって、本発明の携帯用送信機にあっては、基板に実装されている電子部品は、基板の片面に配置されていると共にアンテナボビンの内部に収納されている。
したがって、分解して内部から電子回路ユニットを取り出しても、基板とアンテナボビンにガードされている電子部品に容易に触れることができない。
この結果、分解しても電子部品に触れることができない改造防止対策構造を持つ携帯用送信機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の携帯用送信機を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
【実施例1】
【0008】
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のインテリジェントキー(携帯用送信機の一例)の全体構成を示す分解斜視図である。
【0009】
実施例1のインテリジェントキーは、図1に示すように、アッパーケース1と、弾性体カバー2と、電子回路ユニット3と、バッテリー4と、ロアケース5と、キー6と、を備えている。
【0010】
前記インテリジェントキーを用いたインテリジェントキーシステムは、ドアロック/アンロック機能、エンジン始動/停止機能、ドアリクエストスイッチ機能、トランクリクエストスイッチ機能、エンジンイモビライザ機能等を有する。
【0011】
前記ドアロック/アンロック機能とは、ドアロックボタンとドアアンロックボタンを操作することにより、ドアの解錠や施錠を行う機能をいう。つまり、ボタン操作によりインテリジェントキーからドアロックまたはアンロック信号がリモコンエントリチューナを経由してボディコントロールモジュールへ送信され、ボディコントロールモジュールは、信号を受信して車両に登録されているキーIDと照合し、IDが一致した場合、各ドアロックアクチュエータを作動させる信号を出力することで行われる。
【0012】
前記エンジン始動/停止機能とは、キーを取り出すことなくエンジンスイッチを押すだけでエンジンの始動・停止を可能とする機能をいう。つまり、インテリジェントキーを携帯してエンジンスイッチを押すことにより、電子IDを双方向通信により照合し、照合結果が一致した場合、エンジンを始動あるいは停止する。
【0013】
前記ドアリクエストスイッチ機能は、インテリジェントキーを携帯することにより、リクエストスイッチを押すだけでドアのロック/アンロックを行うことができる機能をいう。
【0014】
前記トランクリクエストスイッチ機能は、インテリジェントキーを携帯することにより、トランクリクエストスイッチを押すだけでトランクを開けることができる機能をいう。
【0015】
前記エンジンイモビライザ機能は、キーID(イモビライザ用)を車両に登録することで、ID登録されていないインテリジェントキーでのエンジン始動を防ぐ機能である。
【0016】
前記アッパーケース1は、ボタン操作側面となるもので、ケース本体部11と、ドアロックボタン穴部12と、ドアアンロックボタン穴部13と、パニックボタン穴部14と、キー着脱溝部15を有する。
【0017】
前記弾性体カバー2は、電子回路ユニット3のアッパーケース1側の片面と外周部を被覆するもので、基板カバー部21と、ドアロックボタン部22と、ドアアンロックボタン部23と、パニックボタン部24と、キー着脱溝部25を有する。なお、パニックボタン部24は、緊急通報のための非常用ボタンであり、押すことにより音声やライト等が作動する。
【0018】
前記電子回路ユニット3は、基板31のアッパーケース1側の片面に、ドアロックスイッチ32とドアアンロックスイッチ33とパニックスイッチ34を有し、基板31のロアケース5側の片面にアンテナボビン35を有する。
【0019】
前記ロアケース5は、キー着脱面となるもので、ケース本体部51と、キー着脱溝部52を有する。
【0020】
実施例1のインテリジェントキーは、電子回路ユニット3のアッパーケース1側の片面を弾性体カバー2により覆い、ロアケース5側の片面にバッテリー4を装着し、全体をアッパーケース1とロアケース5により包み込み、両ケース1,5を容易に離脱しないように嵌合することで組み立てられる。なお、キー6は、ロアケース5に対し、差し込みによりロック状態で固定され、図外の操作ボタンに対するロック解除操作によりロアケース5から抜き出される。
【0021】
図2は実施例1のインテリジェントキーにおける電子回路ユニットであり、(a)は正面図を示し、(b)は背面図を示し、(c)はA2−A2線による断面図を示す。図3は実施例1のインテリジェントキーにおける電子回路ユニットのコイル断線構造を示す図2(b)のB2−B2線による断面図である。
【0022】
前記電子回路ユニット3は、図2(b)に示すように、基板31の片面の外周に沿ってアンテナボビン35を設定している。そして、図2(a)に示すように、基板31のアンテナボビン35を設定した片面とは反対面にドアロックスイッチ32とドアアンロックスイッチ33とパニックスイッチ34を配置している。そして、図2(c)に示すように、基板31の片面に電子部品36を配置すると共に、該電子部品36をアンテナボビン35の内部に収納している。なお、前記アンテナボビン35は、図2(b)に示すように、外周にアンテナコイル38を巻き付けるコイル溝部35bを有し、上部にバッテリー収納部35cを有し、下部に電子部品カバー部35dを有する。
【0023】
前記電子回路ユニット3には、図2(c)に示すように、基板31からアンテナボビン35を切り離して分解しようとすると、端子37に接続してあるアンテナコイル38が断線するコイル断線構造39を有する。
【0024】
前記コイル断線構造39は、図3に示すように、基板31に設けた端子貫通穴31aと、アンテナボビン35のコイル端部に設けた端子貫通穴35aと、両貫通穴31a,35aに跨って配置される端子37と、を有する。そして、前記端子37の基板側端部に端子頭部37a(抜け止め構造)を設け、前記端子37のアンテナボビン側端部にアンテナコイル38を固定(コイル固定部37b)することで構成される。前記端子の抜け止め構造としての端子頭部37aは、基板31に設けた端子貫通穴31aの内径よりも大径とすることで、基板31からの抜け止めを達成している。なお、端子頭部37aは、基板31に対しハンダ付けにより固定される。
【0025】
次に、作用を説明する。
図4は従来例のインテリジェントキーにおける電子回路ユニットであり、(a)は正面図を示し、(b)は背面図を示し、(c)はA1−A1線による断面図を示す。図5は従来例のインテリジェントキーにおける電子回路ユニットのコイル端子構造を示す図4(b)のB1−B1線による断面図である。図6は従来例の電子回路ユニットにおいて基板とアンテナボビンとを分解した状態を示す断面図である。
【0026】
従来例の電子回路ユニットは、図4(b)に示すように、基板の片面の中程から上部に亘る領域にアンテナボビンを設定し、図4(a)に示すように、基板のアンテナボビンを設定した片面とは反対面にスイッチ類を配置している。そして、図4(a),(b),(c)に示すように、基板のアンテナボビンの下部位置と、基板のスイッチ類の下部位置、つまり、基板の両面に電子部品を配置している。
【0027】
そして、この電子回路ユニットのコイル端子構造は、図5に示すように、基板に設けた端子貫通穴と、アンテナボビンのコイル端部に設けた端子貫通穴と、両貫通穴に跨って配置される同径ピン状の端子と、を有する。そして、端子のアンテナボビン側端部にアンテナコイルを固定し、端子の基板側端部を基板に対しハンダ付けにより固定している。
【0028】
したがって、従来例のインテリジェントキーにあっては、下記に列挙するような問題点を有する。
(a) 基板の両面に対し電子部品が剥き出しで実装されているため、バッテリー交換のためにケースを開くだけで、容易に電子部品に触れることができる。
(b) 電子部品の交換を試みるために、端子のハンダ付けを溶かし、アンテナボビンを基板から分解すると、図6に示すように、アンテナコイルを断線させることなく分解を行うことができる。
(c) アンテナボビンの設定領域が、基板の片面の中程から上部に亘る領域であるため、電子部品がハンダ付けされている基板の下部領域の剛性が低く、強い力でのボタン操作時にハンダ付け部分にクラックが生じるおそれがある。
(d) 基板の両面に対し電子部品が剥き出しで実装されているため、電子部品の密閉性が低く、電子部品が静電気による影響を受けやすい。
【0029】
一方、近々改訂となる国内電波法の施行に伴い、違法改造への対策として、「容易に分解できない構造」が義務づけられることになるが、上記従来構造では、出力アップ等の違法改造が比較的容易に可能である。
【0030】
本発明者は、新たな改訂法に対し従来構造は違法改造対策構造となっていない点に着目し、従来は両面に実装されていた電子部品を片面にレイアウトし、従来に比べ、拡大したアンテナボビン内に電子部品を収納する構成を採用した。これによって、分解しても電子部品に触れることができない改造防止対策構造を持つインテリジェントキーを提供することができる。
【0031】
図7は実施例1の電子回路ユニットにおいて基板とアンテナボビンとを分解した際のコイル断線状態を示す断面図である。
以下、実施例1のインテリジェントキーの作用を、「電子部品への触れ防止作用」、「分解時のアンテナ機能消失作用」、「ボタン操作時の耐ハンダクラック性能の向上作用」、「電子部品の耐静電気性能の向上作用」に分けて説明する。
【0032】
[電子部品への触れ防止作用]
従来、基板31の両面に実装していた電子部品36を基板31の片面にレイアウトし、アンテナボビン35内に電子部品36を収納することで、バッテリー4を交換するために両ケース1,5を開いたとしても、容易に電子部品36に触れることができない。
すなわち、分解して内部から電子回路ユニット3を取り出しても、図2に示すように、電子部品36は、基板31とアンテナボビン35に回りを囲まれてガードされているため、指を差し込む余地すらない。
【0033】
[分解時のアンテナ機能消失作用]
上記のように、電子部品36は、基板31とアンテナボビン35に回りを囲まれてガードされているため、電子部品36の交換を試みるには、基板31とアンテナボビン35を引き離して分解する必要がある。
しかし、端子37の端子頭37a側のハンダ付けを溶かし、図7に示すように、アンテナボビン35を端子37から引き離すと、端子頭37aにより端子37は基板31に対する固定状態が維持されるため、端子37が端子貫通穴35aから抜け、このとき、アンテナボビン35のアンテナコイル38が引っ張られて断線させることになる。
結果的に、違法改造を試みようと分解すると、アンテナ機能が消失してしまうことで、違法改造対策構造となる。
【0034】
[ボタン操作時の耐ハンダクラック性能の向上作用]
アンテナボビン35の設定領域が、基板31の片面の全体に亘る領域に拡大されたものであるため、電子部品36がハンダ付けされている基板31の剛性が増す。
このため、強い力でのボタン操作を行っても、基板31の撓み変形が小さく抑えられ、電子部品36のハンダ付け部分にクラックが発生するのを防止する耐ハンダクラック性能を向上させることができる。
【0035】
[電子部品の耐静電気性能の向上作用]
電子部品36を基板31の片面にレイアウトし、アンテナボビン35内に電子部品36を収納することで、電子部品36の密閉性が増す。
このため、基板の両面に対し電子部品が剥き出しで実装されている従来例に比べ、電子部品36が静電気による影響を受けにくくなり、耐静電性能を向上させることができる。
【0036】
次に、効果を説明する。
実施例1のインテリジェントキーにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【0037】
(1) 基板31に電子部品36とアンテナボビン35を実装した電子回路ユニット3を有し、携帯しているだけで自動的に電波による認証が行われ、キー必要操作をキーレスにより達成するインテリジェントキーにおいて、前記電子回路ユニット3は、基板31の片面に電子部品36を配置すると共に、該電子部品36をアンテナボビン35の内部に収納したため、分解しても電子部品に触れることができない改造防止対策構造を持つインテリジェントキーを提供することができる。加えて、電子部品36が静電気による影響を受けにくくなり、耐静電性能を向上させることができる。
【0038】
(2) 前記電子回路ユニット3は、基板31からアンテナボビン35を切り離して分解しようとすると、端子37に接続してあるアンテナコイル38が断線するコイル断線構造39を有するため、改造を試みようと基板31とアンテナボビン35を引き離して分解すると、分解時にアンテナ機能を消失させることができる。
【0039】
(3) 前記コイル断線構造39は、基板31に設けた端子貫通穴31aと、アンテナボビン35のコイル端部に設けた端子貫通穴35aと、両貫通穴31a,35aに跨って配置される端子37と、を有し、前記端子37の基板側端部に抜け止め構造を設け、前記端子37のアンテナボビン側端部にアンテナコイル38を固定したため、基板31とアンテナボビン35を引き離すとき、基板31側に端子37を残すことにより、アンテナコイル38の端子37への固定部分を断線させることができる。
【0040】
(4) 前記端子37の抜け止め構造は、基板31に設けた端子貫通穴31aの内径よりも大径とした端子頭部37aであるため、簡単な構造にて、アンテナボビン35の引き離し時、基板31側に端子37を残すことができる。
【0041】
(5) 前記電子回路ユニット3は、基板31の片面の外周に沿ってアンテナボビン35を設定し、基板31の片面とは反対面にスイッチ32,33,34を配置したため、強い力でのボタン操作を行っても、基板31の撓み変形が小さく抑えられ、電子部品36のハンダ付け部分にクラックが発生するのを防止する耐ハンダクラック性能を向上させることができる。
【0042】
(6) 前記電子回路ユニット3は、ドアロックボタン22とドアアンロックボタン23を有し、ドアロック/アンロック機能とエンジン始動/停止機能を有するインテリジェントキーに内蔵されたユニットであるため、送受信出力をアップし、車両位置からより離れた位置での電波による認証が可能なインテリジェントキーの改造を確実に防止することができる。
【0043】
以上、本発明の携帯用送信機を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0044】
実施例1では、電子回路ユニットの電子部品への触れ防止機能と共に分解によりアンテナ機能を消失させる例を示したが、電子部品への触れ防止機能と共に分解により送信機能を消失させるものや、電子部品への触れ防止機能と共に電子回路の記憶機能や処理機能を消失させる例としても良い。要するに、電子回路ユニットは、基板の片面に電子部品を配置すると共に、該電子部品をアンテナボビンの内部に収納したものであれば、実施例1には限られることはない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
実施例1では、インテリジェントキーへの適用例を示したが、リモコンキーやスマートキーと呼ばれるような携帯用送信機に対しても適用することができる。要するに、基板に電子部品とアンテナボビンを実装した電子回路ユニットを有し、携帯しているだけで自動的に電波による認証が行われ、キー必要操作をキーレスにより達成する携帯用送信機であれば適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】実施例1のインテリジェントキー(携帯用送信機の一例)の全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】実施例1のインテリジェントキーにおける電子回路ユニットであり、(a)は正面図を示し、(b)は背面図を示し、(c)はA2−A2線による断面図を示す。
【図3】実施例1のインテリジェントキーにおける電子回路ユニットのコイル断線構造を示す図2(b)のB2−B2線による断面図である。
【図4】従来例のインテリジェントキーにおける電子回路ユニットであり、(a)は正面図を示し、(b)は背面図を示し、(c)はA1−A1線による断面図を示す。
【図5】従来例のインテリジェントキーにおける電子回路ユニットのコイル端子構造を示す図4(b)のB1−B1線による断面図である。
【図6】従来例の電子回路ユニットにおいて基板とアンテナボビンとを分解した状態を示す断面図である。
【図7】実施例1の電子回路ユニットにおいて基板とアンテナボビンとを分解した際のコイル断線状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 アッパーケース
2 弾性体カバー
3 電子回路ユニット
31 基板
31a 端子貫通穴
32 ドアロックスイッチ
33 ドアアンロックスイッチ
34 パニックスイッチ
35 アンテナボビン
35a 端子貫通穴
35b コイル溝部
35c バッテリー収納部
35d 電子部品カバー部
36 電子部品
37 端子
37a 端子頭部(抜け止め構造)
38 アンテナコイル
39 コイル断線構造
4 バッテリー
5 ロアケース
6 キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に電子部品とアンテナボビンを実装した電子回路ユニットを有し、携帯しているだけで自動的に電波による認証が行われ、キー必要操作をキーレスにより達成する携帯用送信機において、
前記電子回路ユニットは、基板の片面に電子部品を配置すると共に、該電子部品をアンテナボビンの内部に収納したことを特徴とする携帯用送信機。
【請求項2】
請求項1に記載された携帯用送信機において、
前記電子回路ユニットは、基板からアンテナボビンを切り離して分解しようとすると、端子に接続してあるアンテナコイルが断線するコイル断線構造を有することを特徴とする携帯用送信機。
【請求項3】
請求項2に記載された携帯用送信機において、
前記コイル断線構造は、基板に設けた端子貫通穴と、アンテナボビンのコイル端部に設けた端子貫通穴と、両貫通穴に跨って配置される端子と、を有し、
前記端子の基板側端部に抜け止め構造を設け、前記端子のアンテナボビン側端部にアンテナコイルを固定したことを特徴とする携帯用送信機。
【請求項4】
請求項3に記載された携帯用送信機において、
前記端子の抜け止め構造は、基板に設けた端子貫通穴の内径よりも大径とした端子頭部であることを特徴とする携帯用送信機。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載された携帯用送信機において、
前記電子回路ユニットは、基板の片面の外周に沿ってアンテナボビンを設定し、基板の片面とは反対面にスイッチを配置したことを特徴とする携帯用送信機。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載された携帯用送信機において、
前記電子回路ユニットは、ドアロックボタンとドアアンロックボタンを有し、ドアロック/アンロック機能とエンジン始動/停止機能を有するインテリジェントキーに内蔵されたユニットであることを特徴とする携帯用送信機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−255714(P2008−255714A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−100940(P2007−100940)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】