説明

ウエハ並べ替え装置

【課題】作業性を向上させることができるとともに、短時間でウエハの並べ替えを行い、処理効率の向上を図ることができるウエハ並べ替え装置を提供する。
【解決手段】複数のウエハ2が収容されるカセット1を載置可能な複数のカセットステージ10と、ウエハ2の識別情報を認識する識別手段3を有する識別ステージ30とを平面視円弧状に並べて一列に設置するとともに、各ステージの半径方向外方及び上方を開放状態とし、その半径方向内方位置に、旋回アーム40の先端に1ウエハを一枚ずつ支持して各ステージ間を移送する移送手段4を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カセットに収容されているウエハを1枚ずつ取り出して所定の配置に並べ替えるウエハ並べ替え装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスを製造する工場内においては、基板製造装置や基板検査装置等の処理装置間の搬送等の際には、ウエハを複数枚ずつカセットに収容して取扱われる。
また、各ウエハには工程管理のための識別情報が付されて管理されるが、各ウエハ処理工程においては、必ずしもウエハの識別情報(識別番号)の順に処理されるわけではない。そのため、種々の処理の後にはウエハの順序がバラバラになる場合があり、改めて識別番号順に並べ替える作業が必要となる。
このようなウエハの並べ替えを行うウエハ並べ替え装置として、特許文献1及び特許文献2に開示の装置がある。これらは、搬送ロボットでカセットからウエハを取り出しながら、ウエハの識別情報をアライナーで読み取り、その識別情報に基づき、識別番号順にカセットに収容し直すようにしており、その際に、一つ又は複数のカセットに分割、統合することも行われる。
【0003】
特許文献1では、アンローダ側の複数のカセットを上下に並べて配置し、これらのカセットを一体で上下動可能な構成とされており、ローダ側カセットからアンローダ側カセットへのウエハの移送は、アンローダ側カセットをローダ側カセットと同一面に移動させて行う。特許文献2では、ローダ側カセットとアンローダ側カセットとを隣り合わせて配置しており、これらのカセットとは離れた位置にウエハ識別用のステージを備え、全ての工程を同一水平面で行っている。
【0004】
また、ウエハ上の識別情報を自動的に認識するアライナー等の手段としては、例えば、特許文献3に開示されるような位置合わせ機構がウエハ並べ替え装置内に設けられて利用される。
この位置合わせ機構は、先端が円錐状とされた6本の回転ピンを、ほぼ等間隔でウエハの外周部に当接する位置に配置して構成されており、ウエハの位置合わせを行う際には、カセット内に収容されたウエハを一枚ずつ取り出して、回転ピンの円錐面にウエハの周縁部を当接させて載置し、その状態で回転ピンを回転させることによりウエハを回転させて、オリエンテーションフラット(オリフラ)の方向を所定の方向に合わせることができる。
したがって、常に同じ位置にウエハ上の識別情報を配置して認識することができるとともに、他方のカセットに移載する際にはウエハの方向を揃えて移載することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−288353号公報
【特許文献2】特開2002−367871号公報
【特許文献3】特開2008−311391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1のような従来のウエハ並べ替え装置においては、箱状のハウジングにより全体が覆われており、そのハウジング内に近接させてカセットを載置するような構成とされている。そのため、作業者は限られたスペースでカセットを載置し、取り出す作業を行わなければならず、作業時にカセットを装置の一部に接触させてしまうなど、作業性が悪いという問題がある。
また、この特許文献1の装置においては、カセットの載置及び取り出し作業時に、作業台をハウジングの外側に引き出してカセットの載置及び取り出しが可能となっており、作業性改善のための工夫がなされてはいるが、工程毎にアンローダ側のカセットを上下動し、かつ、カセットをステージ毎引き出す動作を行う必要があり、効率的ではなかった。
さらに、特許文献2の装置においては、搬送ロボットがウエハ識別ステージを経由してローダ側からアンローダ側のカセットにウエハを移送する際に、前後方向及び左右方向に移動するので、移送に時間がかかり効率的でなかった。
また、特許文献3のウエハの位置合わせ機構を構成した場合には、回転ピンを回転させてウエハを所定の方向に配置する際に、回転ピンの回転に伴って、ウエハの周縁部(エッジ)が上方に滑ることがあり、この場合、ウエハが大きく傾いてしまい、識別情報を認識できないという欠点を有していた。
さらに、従来のウエハ並べ替え装置においては、カセットがカセットステージの決められた位置に確実に完全な姿勢にて着座されないことが多々見られていた。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、作業性を向上させることができるとともに、短時間でウエハの並べ替えを行い、処理効率の向上を図ることができるウエハ並べ替え装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のウエハ並べ替え装置は、複数のウエハが収容されるカセットを載置可能な複数のカセットステージと、前記ウエハの識別情報を認識する識別手段を有する識別ステージとが平面視円弧状に並んで一列に設置されているとともに、各ステージの半径方向外方及び上方が開放状態とされ、その半径方向内方位置には、旋回アームの先端に前記ウエハを一枚ずつ支持して各ステージ間を移送する移送手段が設けられていることを特徴とする。
【0009】
このウエハ並べ替え装置においては、各ステージが円弧状に設置されるとともに、これらステージの半径方向外方及び上方が開放状態とされ、その半径方向外方及び上方に作業スペースが確保されている。この場合、円弧状に並べられたステージは、円弧の内周側においては隣り合うステージが近接する配置となるが、外周側では離れた配置となっており、この外周側に十分な作業スペースを確保することができる。
そして、移送手段はウエハを一枚ずつ支持して、半径方向内方位置で旋回アームを旋回させながら、識別手段及び少なくとも二つのカセット間でウエハを移送する構成とされていることから、旋回アームの可動範囲を小さくすることができ、その分、処理スピードを速くして短時間でウエハの並べ替えをすることが可能となっており、処理効率を向上させることができる。
【0010】
また、本発明のウエハ並べ替え装置において、前記カセットステージの載置面上には、前記カセットを位置合わせする位置合わせ部が形成され、前記位置合わせ部は、所定の間隔に並列して配置された一対の凸部の間に前記カセットの下面に形成されたリブ部を嵌合する溝部と、この溝部に設けられ、前記カセットのリブ部を検出する着座センサとで構成されているとよい。
この場合、カセットステージの上方からカセットのリブ部と溝部とを嵌合させることにより、カセットを傾斜させるなど不完全な姿勢とすることなく確実に着座させることができ、その着座をセンサで検出して誤動作を防止することができる。
【0011】
そして、本発明のウエハ並べ替え装置において、前記識別手段は、円周方向に間隔をおいて垂直に立設する複数の回転ピンの先端に前記ウエハの周縁部を当接させた状態で載置し、前記回転ピンを回転させることにより、前記ウエハを所定の方向に位置合わせを行い、そのウエハ上の所定位置に設けられた前記識別情報を識別する識別手段であって、前記回転ピンの先端部分には、前記ウエハの周縁部を載置する円錐状傾斜面と、その先端から上方に延びる小径突出部とが形成されており、前記小径突出部の外周面は軸方向に対する傾斜角度が前記円錐状傾斜面よりも小さい角度で構成されているとよい。
【0012】
前述した特許文献3のように、ウエハの位置合わせ機構を構成した場合には、回転ピンを回転させてウエハを所定の方向に配置する際に、回転ピンの回転に伴って、ウエハの周縁部(エッジ)が上方に滑ることがあり、この場合、ウエハが大きく傾いてしまい、識別情報を認識できないことがあった。
しかし、本発明のウエハ並べ替え装置においては、傾斜角度の小さい小径突出部の外周面が、円錐状傾斜面上に載置されているウエハの周縁部が上方に逃げるのを防止するので、ウエハが大きく傾くことを防止して、確実に識別情報を認識することができる。
また、ウエハを回転ピン上に載置する際に、小径突出部がウエハの周縁部を案内するガイドとなって、ウエハを確実に所定位置に載置することができ、作業効率を向上させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、各ステージが並ぶ円弧の列の外側で、作業者がカセットの出し入れに必要な作業スペースを十分に確保することができるので、作業性を向上させることができる。さらに、円弧の中心に旋回アームによるウエハ移送手段を設けたので、移送手段の可動範囲を小さくすることができ、その分、処理スピードを速くして短時間でウエハの並べ替えを行え、処理効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態のウエハ並べ替え装置を示す図であり、(a)が正面図、(b)が上面図である。
【図2】カセットステージとカセットとの位置合わせ部を説明する図である。
【図3】識別ステージを説明する図である。
【図4】図3に示す識別ステージのA−A断面図である。
【図5】回転ピンを説明する要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明のウエハ並べ替え装置の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明のウエハ並べ替え装置100は、カセット1に収容された複数のウエハ2を一枚ずつ取り出し、個々のウエハ2の識別情報に基づいて、所定の配置に並べ替えるものである。
【0016】
ウエハ並べ替え装置100は、図1に示すように、複数のウエハ2が収容されるカセット1を載置可能な四つのカセットステージ10と、ウエハ2に付されている識別情報を認識する識別手段3を有する識別ステージ30との五つのステージが平面視円弧状に並んで一列に設置されており、これらのステージの半径方向外方及び上方が開放状態に構成され、半径方向内方位置には、ウエハ2を一枚ずつ支持して各ステージ間を移送する移送手段4が設けられている。
【0017】
このウエハ並べ替え装置100においては、カセットステージ10は、ウエハ2が並べ替えられる前の状態のカセット1を載置するローダ側のカセットステージと、識別後に所定の順序でウエハ2を収容するカセット1を載置するアンローダ側のカセットステージとにより構成されており、図1では、円弧の列の中央に識別ステージ12が配置され、その識別ステージ12の左側に配置されるカセットステージをローダ側カセットステージ10aとし、右側に配置されるカセットステージをアンローダ側カセットステージ10bに設定している。
なお、並べ替え作業の都度、四つのステージのうちの一つ又は複数をローダ側カセットステージとして選択し、残りのステージのうちの一つ又は複数をアンローダ側カセットステージとして選択するようにしてもよい。
【0018】
また、前述したように、各ステージは円弧状に並んで設置されていることから、円弧の内周側においては隣り合う各ステージが近接する配置とされ、外周側では図1(b)にXで示すように広い離間間隔をおいて離れた配置とされており、円弧の外周側に広い作業スペースが確保されている。
【0019】
移送手段4は、ウエハ2を一枚ずつ支持して、カセットステージ10及び識別ステージ30の各ステージ間を移送する搬送ロボットであり、円弧の中心位置で旋回する旋回アーム40により構成されている。この旋回アーム40には、ウエハ2をカセット1から出し入れする水平移動可能なスライダが設けられており、このスライダの水平移動並びに各ステージ間を移送するアームの旋回移動、ウエハ2をカセット1の所定位置に配置する上下移動の動きが、3軸のサーボモータ及びPLC(プログラマブルコントローラ)によって制御されている。また、旋回アーム40の先端部でウエハ2を真空吸着によって支持し、各ステージ間を移送する構成とされている。
【0020】
カセットステージ10のカセット載置面には、カセット1との位置合わせをする位置合わせ部11が設けられている。カセット1は、この位置合わせ部11によって、カセットステージ10に着脱可能に保持される。
図2は、カセット1の下面側を示す。図2に示すように、カセット1の下面には、H字状のリブ部15が突出して形成されている。
位置合わせ部11は、所定の間隔に並列して配置された一対の凸部12の間にカセット1のリブ部15を嵌合する溝部13と、この溝部13に設けられる着座センサ14とで構成されている。
【0021】
両凸部12は棒状に形成され、平行に配置されていることにより、両凸部12の間に直線状に溝部13が形成される。そして、その溝部13に、カセット1のH字状のリブ部15のうち中央の連結部分を嵌合するようになっている。
着座センサ14は、溝部13の長さ方向の中間位置に接触子を上方に突出させて設けられており、カセット1のリブ部15が溝部13の底面まで嵌合することにより、接触子が押し込まれ、カセット1の着座が検知される。
【0022】
識別ステージ30は、ウエハ2に付された識別情報を認識する識別手段3を備えている。この識別手段3は、ウエハ2を所定の方向に位置合わせするアライメント機構31と、位置合わせされたウエハ2上の識別情報を読み取るためのカメラ32とで構成されている。
アライメント機構31は、図3及び図4に示すように、円周方向に間隔をおいて垂直に立設し、回転可能に支持された6本の回転ピン33と、ウエハ2のオリエンテーションフラット(オリフラ)を検出する検出部34とにより構成される。
【0023】
回転ピン33の先端部分には、図5に示すように、ウエハ2の周縁部(エッジ)を載置する円錐状傾斜面35と、この円錐状傾斜面35から上方に延びる小径突出部36とが形成されており、小径突出部36の外周面の方が円錐状傾斜面35よりも回転ピン33の軸方向に対する傾斜角度が小さい角度で構成されている。この場合、具体的な傾斜角度は特に限定されるものではないが、例えば小径突出部36の外周面の傾斜角度θ1は15°、円錐状傾斜面35の傾斜角度θ2は75°に設定されている。なお、回転ピン33には、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)樹脂等の耐衝撃性や機械的強度特性に優れた材料を用いることが好ましい。
【0024】
また、各回転ピン33は、図示はしないが、例えばタイミングベルトを介して駆動モータによって同じ速度で回転可能に構成されている。ウエハ2を回転ピン33の円錐状傾斜面35に当接させて載置した状態で、回転ピン33を回転させることにより、ウエハ2を回転させ、そのウエハ2のオリフラ位置を検出部34で検出し、ウエハ2を所定の方向に位置合わせすることができる。
【0025】
本実施形態のウエハ並べ替え装置100においては、各ステージ及び旋回アーム40の下方がハウジング101により覆われ、各駆動機構の大部分がハウジング101内に収容されている。このハウジング101は、前面が各ステージ配列に沿う円弧面に形成され、後面が平坦面に形成されており、後面を建屋の壁面に沿って配置できる構成となっている。
ハウジング101の上面には、各ステージ10,30及び旋回アーム40が設置され、旋回アーム40の上方を覆うように屋根部102が設けられており、各ステージ10,30の上方は開放状態とされている。また、ハウジング101は、その内部空間の雰囲気を吸引して減圧する減圧手段により、装置下部の排気ダクト103から強制的に内部空間内の吸引が行われるようになっている。
なお、旋回アーム40のスライダにも、摺動により発生するパーティクル等の飛散を防止するため、吸引機構が接続されている。また、ハウジング101の前面には、操作パネル104が設けられており、この操作パネル104からウエハ2の並べ替え操作の設定を入力することにより、並べ替えが行われる。
このように、本実施形態のウエハ並べ替え装置100は、ウエハ2の並べ替えにより生じるパーティクル等を装置外に飛散させない構造となっている。
【0026】
次に、このように構成されるウエハ並べ替え装置100において、ローダ側のカセット1に収容された複数のウエハ2を、アンローダ側のカセット1に所定の配置で並べ替える動作について説明する。
まず、複数のウエハ2が収容されたカセット1を、ローダ側カセットステージ10aに載置するとともに、アンローダ側のカセットステージ10bに空のカセット1を載置する。その際、各ステージの外側の半径方向外方及び上方は開放状態とされていることから、カセットステージ10にカセット1を容易に載置することができる。
また、各カセット1の下面に形成されたリブ部15と、カセットステージ10の溝部13とを嵌合させることにより、カセット1を傾斜させることなく確実に着座させることができる。そして、着座センサ14の測定子がカセット1のリブ部15によって押し込まれることで、カセット1の着座を確実に検知し、誤動作を防止することができる。
【0027】
次に、ウエハ2の並べ替え動作を開始する。
旋回アーム40が、ローダ側のカセット1に収容されたウエハ2を一枚ずつ取り出し、識別ステージ30に移送する。ウエハ2は、識別ステージ30の上方から回転ピン33の小径突出部36の外周面に案内され、円錐状傾斜面35に載置される。そして、ウエハ2を円錐状傾斜面35に載置した状態で、回転ピン33を回転させて所定の方向に位置合わせした後、カメラ32でウエハ2に付されている識別情報を読み取る。ウエハ2と円錐状傾斜面35とは、ウエハ2の周縁部で当接しており、その周縁部が回転ピン33の回転動作に伴って上方に逃げようとすると、傾斜角度の小さい小径突出部36の外周面にウエハ2の周縁部が当接することから、ウエハ2が大きく傾くことがなく、確実に識別情報を読み取ることができる。
【0028】
旋回アーム40は、読み取ったウエハ2の識別情報に基づき、アンローダ側のカセット1の予め設定された位置にウエハ2を収容する。
ウエハ2をカセット1内に収容した後、続いてローダ側のカセット1から新たなウエハを取り出し、一連の並べ替え操作を繰り返して、ローダ側カセットステージ10aのカセット1に収容されたウエハ2を、アンローダ側ステージ10bのカセット1に移送し、ウエハ2を所定の順序に並べ替えて収容する。全てのウエハ2をアンローダ側カセットステージ10b上のカセット1に移送し終えたら、各カセット1を各ステージから取り出し、次の工程に送る。
【0029】
本実施形態のウエハ並べ替え装置100によれば、各ステージが並ぶ円弧の列の半径方向外方及び上方が開放状態とされ、作業者がカセット1の出し入れに必要な作業スペースを十分に確保することができるので、作業性を向上させることができる。
さらに、ウエハ2を、各ステージ間を旋回させながら移送する構成としていることから、旋回アーム40の可動範囲を小さくすることができ、その分、処理スピードを速くして短時間でウエハ2の並べ替えをすることが可能となっており、処理効率を向上させることができる。
【0030】
また、本実施形態のウエハ並べ替え装置100は、3軸のサーボモータやPLC(プログラマブルコントローラ)等の汎用品を用いて構成することができるので、低コストで作製できるだけでなく、メンテナンス性にも優れている。また、各駆動機構をハウジング101内に収容して、ハウジング101内を負圧雰囲気としたので、クリーンルーム内等での設置も可能である。
【0031】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、カセットステージの数等は一例であり、使用状況に応じて変更可能である。
【符号の説明】
【0032】
1 カセット
2 ウエハ
3 識別手段
4 移送手段
10 カセットステージ
10a ローダ側カセットステージ
10b アンローダ側カセットステージ
11 位置合わせ部
12 凸部
13 溝部
14 着座センサ
15 リブ部
30 識別ステージ
31 アライメント機構
32 カメラ
33 回転ピン
34 検出部
35 円錐状傾斜面
36 小径突出部
40 旋回アーム
100 ウエハ並べ替え装置
101 ハウジング
102 屋根部
103 排気ダクト
104 操作パネル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のウエハが収容されるカセットを載置可能な複数のカセットステージと、前記ウエハの識別情報を認識する識別手段を有する識別ステージとが平面視円弧状に並んで一列に設置されているとともに、各ステージの半径方向外方及び上方が開放状態とされ、その半径方向内方位置には、旋回アームの先端に前記ウエハを一枚ずつ支持して各ステージ間を移送する移送手段が設けられていることを特徴とするウエハ並べ替え装置。
【請求項2】
前記カセットステージの載置面上には、前記カセットを位置合わせする位置合わせ部が形成され、前記位置合わせ部は、所定の間隔に並列して配置された一対の凸部の間に前記カセットの下面に形成されたリブ部を嵌合する溝部と、この溝部に設けられ、前記カセットのリブ部を検出する着座センサとで構成されていることを特徴とする請求項1記載のウエハ並べ替え装置。
【請求項3】
前記識別手段は、円周方向に間隔をおいて垂直に立設する複数の回転ピンの先端に前記ウエハの周縁部を当接させた状態で載置し、前記回転ピンを回転させることにより、前記ウエハを所定の方向に位置合わせを行い、そのウエハ上の所定位置に設けられた前記識別情報を識別する識別手段であって、前記回転ピンの先端部分には、前記ウエハの周縁部を載置する円錐状傾斜面と、その先端から上方に延びる小径突出部とが形成されており、前記小径突出部の外周面は軸方向に対する傾斜角度が前記円錐状傾斜面よりも小さい角度で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のウエハ並べ替え装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−23302(P2012−23302A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−161944(P2010−161944)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(593223020)玉川エンジニアリング株式会社 (2)
【Fターム(参考)】