説明

光半導体装置

【課題】 導波路型のフォトダイオードにおける信頼性を向上させること。
【解決手段】 半導体からなり、メサ型構造を有する光導波路50と、半導体からなり、光導波路50に接続され、光導波路50よりも広いメサ型構造を有する光導波路構造を備えたフォトダイオード52と、を有する光半導体。フォトダイオード52における導波路幅を広げることで、コア20の側面付近に欠陥が生じた場合でも光の導波領域を保護することができるため、フォトダイオード52の信頼性を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光導波路を有する光半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光に信号を乗せて光ファイバで伝送する光通信システムにおいては、半導体からなる光導波路を備える光半導体装置が利用される。光導波路を備える光半導体装置として、例えばマッハツェンダ型光変調器が知られている。
【0003】
マッハツェンダ型光変調器における導波路は、入力された光を分岐する分岐部と、分岐された光を伝搬させる2つの光導波路と、光導波路を伝搬した光を再び合波させる合波部と、合波部からの出力光を外部へと導く出力導波路と、を含む。分岐した2つの光導波路上には、変調電極及び位相調整電極が設けられている。変調電極は、印加された電圧により合波の際の干渉条件を変化させ、光出力のオン・オフの切り替えを行う。位相調整電極は、変調される前の光の位相を揃える調整を行う。
【0004】
また、合波部の後段に位置する出力導波路には、光を検出する光強度検出電極が設けられている。光強度検出電極の検出結果に基づき、位相変調が正しく行われているかどうかを確認し、必要に応じて修正を施すことができる。このとき、出力導波路のうち光強度検出電極が設けられた領域は、導波路型のフォトダイオードとして機能する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−49473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
光導波路を有する光半導体装置では、フォトダイオードとして機能する光導波路において、導波路のコア部分に生じた欠陥により、信頼性が損なわれてしまう場合があった。
【0007】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、導波路型のフォトダイオードにおける信頼性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、半導体からなり、メサ型構造を有する光導波路と、半導体からなり、前記光導波路に接続され、前記光導波路よりも広いメサ型構造を有する光導波路構造を備えたフォトダイオードと、を有することを特徴とする光半導体装置である。
【0009】
上記構成において、前記光導波路および前記フォトダイオードの幅は、シングルモードのみを許容する導波路幅である構成とすることができる。
【0010】
上記構成において、前記フォトダイオードの導波路幅と前記光導波路の導波路幅との差は、0.5〜1.0μmである構成とすることができる。
【0011】
上記構成において、前記フォトダイオードの導波路幅と前記光導波路の導波路幅との差は、1.0〜2.5μmであり、前記フォトダイオードと前記光導波路との接続部は、前記フォトダイオードから前記光導波路に向かって導波路幅が大きくなるテーパ形状となっている構成とすることができる。
【0012】
上記構成において、前記光半導体装置は、マッハツェンダ型光変調器であり、前記フォトダイオードは、前記マッハツェンダ型光変調器を構成する導波路に設けられている構成とすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、導波路型のフォトダイオードにおける信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、実施例1に係る光半導体装置の平面図である。
【図2】図2は、実施例1に係る半導体装置の断面図である。
【図3】図3は、出力光導波路の平面図である。
【図4】図4は、出力光導波路の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、実施例1に係る光変調装置の平面図である。本実施例では、光導波路を備える光半導体装置として、マッハツェンダ型光変調器に本発明を適用した態様について説明する。図1のように、実施例1に係る光変調装置は、マッハツェンダ型光変調器10と、位相調整用電極40にDC電圧を印加する位相調整回路12と、変調用電極42に変調用の電圧を印加する駆動回路14と、マッハツェンダ型光変調器10の入力端にレーザ光を供給する波長可変レーザ15とを備える。波長可変レーザは、例えば周知のチューナブルレーザであり、その詳細な構成については説明を省略する。本実施例では、波長可変レーザ15はマッハツェンダ型光変調器10と共通の基板上に集積して形成されているが、波長可変レーザ15はマッハツェンダ型光変調器10と別の基板上に形成されていてもよい。
【0016】
マッハツェンダ型光変調器10は、半導体基板上のメサ状の光導波路の経路を組み合わせて構成される光変調器である。図2(a)は、図1のA−A間の断面模式図の例であり、図2(b)は、図1のB−B間の断面模式図の例であり、図2(c)はC−C間の断面図である。
【0017】
図2(a)のように、光導波路は、半導体基板16上に形成されている。光導波路は、半導体基板16上において、下クラッド層18a、コア20、上クラッド層18bがこの順に積層されている。光導波路構造自体は、この積層構造をメサ型に画定することで構成されている。半導体基板16の上面、光導波路の上面及び側面には、パッシベーション膜22及び絶縁膜24が形成されている。
【0018】
半導体基板16は、例えばInP等の半導体からなる。下クラッド層18a及び上クラッド層18bは、例えばInP等の半導体からなる。コア20は、下クラッド層18a及び上クラッド層18bよりもバンドギャップエネルギが小さい半導体からなり、例えばInGaAsP等からなる。それにより、コア20を通過する光が下クラッド層18a及び上クラッド層18bによって閉じ込められる。パッシベーション膜22は、例えばSiN等の誘電体からなる。絶縁膜24は、例えばALポリマー等の絶縁体からなる。
【0019】
図1のように、マッハツェンダ型光変調器10には、第1入力端26aに接続された第1入力光導波路28aが設けられ、第2入力端26bに接続された第2入力光導波路28bが設けられている。第1入力光導波路28a及び第2入力光導波路28bは、第1MMI(Multi Mode Interference)30で合波し、第1光導波路32a及び第2光導波路32bに分岐する。マッハツェンダ型光変調器10の長手方向を対称軸とした場合に、第1光導波路32aは第1入力端26aと同じ側に配置され、第2光導波路32bは第2入力端26bと同じ側に配置されている。
【0020】
第1光導波路32a及び第2光導波路32bは第2MMI34で合波し、第1出力端36aに接続された第1出力光導波路38aと、第2出力端36bに接続された第2出力光導波路38bと、に分岐する。マッハツェンダ型光変調器10の長手方向を対称軸とした場合に、第1出力端36aは第2光導波路32bと同じ側に配置され、第2出力端36bは第1光導波路32aと同じ側に配置されている。第1光導波路32aの光路長と第2光導波路32bの光路長との間には、あらかじめ差が設けられている。例えば、第1光導波路32aを伝搬する光と第2光導波路32bを伝搬する光とに−0.5πの位相差が生じるような光路長差が設けられている。
【0021】
第1光導波路32a及び第2光導波路32bの夫々には、位相調整用電極40及び変調用電極42が設けられている。位相調整用電極40及び変調用電極42は、互いに離間している。位相調整用電極40及び変調用電極42の位置関係は特に限定されるものではないが、本実施例においては、位相調整用電極40は変調用電極42よりも光入力端側に配置されている。第1出力光導波路38a及び第2出力光導波路38bの夫々には、光強度検出電極44が設けられている。出力光導波路38において、上部にコンタクト層46を介して光強度検出電極44が設けられた領域は、光強度を検出するための導波路型のフォトダイオードとして機能している。
【0022】
図2(b)のように、変調用電極42は、上クラッド層18b上において、コンタクト層46を介して配置されている。コンタクト層46は、例えばInGaAs等の半導体からなる。なお、上クラッド層18bとコンタクト層46との間には、パッシベーション膜22及び絶縁膜24は設けられていない。位相調整用電極40も、図2(b)と同様に上クラッド層18b上にコンタクト層46を介して配置されている。また、図2(c)のように、光強度検出電極44は、上クラッド層18b上において、コンタクト層46を介して配置されている。光強度検出用電極44における導波路幅は、位相調整用電極40及び変調用電極42における導波路幅より大きくなっているが、この点については後段で詳述する。位相調整用電極40、変調用電極42、及び光強度検出電極44は、例えばAu等の金属からなる。
【0023】
各変調用電極42の一端には、第1光導波路32a及び第2光導波路32b夫々を伝搬する光を変調させる変調用の電圧が駆動回路14により印加される。各変調用電極42の他端には、終端抵抗48が接続されている。各変調用電極42に変調用の電圧が印加されると、第1光導波路32a及び第2光導波路32bにおいてコア20の屈折率が変化し、第1光導波路32a及び第2光導波路32bを通過する光の位相が変化する。
【0024】
駆動回路14は、第1光導波路32aに設けられた変調用電極42と、第2光導波路32bに設けられた変調用電極42と、に変調信号として差動信号を入力する。つまり、第1光導波路32aの変調用電極42にハイにドライブさせる電圧が印加されると、第2光導波路32bの変調用電極42にはローにドライブさせる電圧が印加される。反対に、第1光導波路32aの変調用電極42にローにドライブさせる電圧が印加されると、第2光導波路32bの変調用電極42にはハイにドライブさせる電圧が印加される。このように、第1光導波路32aの変調用電極42に印加される電圧と第2光導波路32bの変調用電極42に印加される電圧とに電位差があることで、第1光導波路32aを伝搬する光と第2光導波路32bを伝搬する光とにその電位差に応じた位相差を生じさせる。
【0025】
例えば、第1光導波路32aの変調用電極42にハイにドライブさせる電圧が印加され、第2光導波路32bの変調用電極42にローにドライブさせる電圧が印加された場合に、第1光導波路32aを伝搬する光と第2光導波路32bを伝搬する光とに−0.5πの位相差が生じる。また、例えば、第1光導波路32aの変調用電極42にローにドライブさせる電圧が印加され、第2光導波路32bの変調用電極42にハイにドライブさせる電圧が印加された場合に、第1光導波路32aを伝搬する光と第2光導波路32bを伝搬する光とに+0.5πの位相差が生じる。
【0026】
上述したように、第1光導波路32aを伝搬する光と第2光導波路32bを伝搬する光とに−0.5πの位相差が生じるような光路長差があらかじめ設けられている。このため、各変調用電極42に変調用の電圧が印加されて第1光導波路32aを伝搬する光と第2光導波路32bを伝搬する光とに−0.5πの位相差が生じる場合は、第1光導波路32aを通過した光と第2光導波路32bを通過した光とに−πの位相差が生じることになる。このように、第1光導波路32aを通過した光と第2光導波路32bを通過した光とに−πの位相差が生じる場合は、第1入力端26aから入力された光は第1出力端36bから出力され、第2出力端36aからは出力されない。一方、変調用電極42に変調用の電圧が印加されて第1光導波路32aを伝搬する光と第2光導波路32bを伝搬する光とに+0.5πの位相差が生じる場合は、第1光導波路32aを通過した光と第2光導波路32bを通過した光との位相差は0になる。第1光導波路32aを通過した光と第2光導波路32bを通過した光との位相差が0の場合には、第1入力端26aから入力された光は第2出力端36aから出力され、第1出力端36bからは出力されない。
【0027】
このように、第1光導波路32aを通過した光と第2光導波路32bを通過した光との位相差に応じて、第1入力端26aから入力された光が出力される出力端が第1出力端36aと第2出力端36bとの間で切り替る。これにより、第1出力端36a又は第2出力端36bからの出力信号を変調信号として利用することができる。本実施例においては、第1出力端36aの出力信号を変調信号として利用する。
【0028】
マッハツェンダ型光変調器10の光導波路の製造において製造バラツキが少なからず発生し、光導波路の長さや幅等が設計寸法から外れてしまうことがある。これにより、第1光導波路32aの光路長と第2光導波路32bの光路長とが設計値から外れてしまい、第1光導波路32aを伝搬する光と第2光導波路32bを伝搬する光との位相差が設計値からズレてしまうことがある。このような光の位相差の設計値からの誤差を調整するのが位相調整回路12である。
【0029】
位相調整回路12は、各位相調整用電極40にDC(直流)電圧を印加して、第1光導波路32a及び第2光導波路32bにおいてコア20の屈折率を変化させ、第1光導波路32a及び第2光導波路32bを伝搬する光の位相を変化させることで位相調整を行う。具体的には、位相調整回路12は、各光強度検出電極44で検出される出力信号の光強度に基づいて、各位相調整用電極40に印加するDC電圧をフィードバック制御する。第1光導波路32aを通過した光と第2光導波路32bを通過した光との位相差が0又は−πに合致して変化する場合には、第1出力端36aから出力される光強度と第2出力端36bから出力される光強度とは、一定の時間幅で同じ大きさとなる。そこで、位相調整回路12は、第1出力導波路38aの光強度検出電極44で検出された光強度と、第2出力導波路38bの光強度検出電極44で検出された光強度と、が同じ大きさとなるように、各位相調整用電極40に印加するDC電圧を調整する。これにより、第1光導波路32aを通過した光と第2光導波路32bを通過した光との位相差を0又は−πに合致させることができ、製造ばらつきによる位相のズレを調整することができる。
【0030】
次に、出力光導波路38の詳細な構成について説明する。
【0031】
図3は、光強度検出電極44の付近における出力光導波路38(38aまたは38bのいずれでもよい)の構成を示す平面図である。図3(a)は本実施例の構成を示し、図3(b)はその変形例を示す(変形例については後段で詳述する)。出力光導波路38において、光強度検出電極44が設けられた領域(以下、第1領域50と称する。)は、導波路型のフォトダイオードとして機能している。また、出力光導波路38において、第1領域50以外の領域(フォトダイオードの前後に接続された光導波路)を第2領域52と称する。図3(a)に示すように、本実施例に係る半導体装置では、第1領域50の導波路幅が第2領域52に比べて大きくなっている。
【0032】
図4は、光導波路の幅を比較するための断面図である。図4(a)は図3(a)の第1領域50の断面を示し、図4(b)は第2領域52の断面を示す。半導体基板16及び光導波路38に係る構成のみを示し、電極及びコンタクト層の表示、並びに一部のハッチの表示を省略している。図中の円(符号60)で示す領域は、光の導波領域を示している。
【0033】
このように、光導波路はメサ型に画定されている。このため、コア20が誘電体よりなるパッシベーション膜22に接触している。コア20(半導体)とパッシベーション膜22(誘電体)との間は界面準位の差が大きく、パッシベーション膜22内のキャリアの影響により、コア20の側面付近の領域(符号62)に欠陥が生じ、フォトダイオードの機能が損なわれてしまう場合がある。メサ型に画定された光導波路は、その幅がモード特性を決めるファクタの一つである。このタイプの光導波路は高次モードが発生しないように、そのメサ幅が制限される。これまでは、フォトダイオードが設けられる領域の光導波路の幅は、それ以外の光導波路の幅と同じに構成されていた。例えば、従来のマッハツェンダ型光変調器では、高次モードが発生しないように、光強度検出電極44が設けられた第1領域50の導波路幅は、その他の領域(第2領域52)の導波路幅と同じに設計されていた。しかし、図4(a)に示すように、導波路幅が狭いとコア20の欠陥が光の導波領域に重なってしまい、フォトダイオードの信頼性が損なわれてしまう場合がある。
【0034】
これに対し、本実施例では、光強度検出電極44が設けられた第1領域50の導波路幅が、その他の領域(第2領域52)の導波路幅より大きく設計されている。これにより、図4(b)に示すように、コア20の側面付近の領域(符号62)に欠陥が生じた場合でも、光の導波領域(符号60)が影響を受けることはない。その結果、フォトダイオードの信頼性を向上させることができる。
【0035】
光導波路の幅が大きくする場合、高次モードが発生しないように考慮することが好ましい。この観点から、第1領域50及び第2領域52の導波路幅の差は、例えば0.5μm〜2.5μmとすることが好ましい。このとき、上記導波路幅の差が0.5μm〜1.0μmである場合には、図4(a)のように第1領域50と第2領域52との境界部分の導波路幅が不連続となっていてもよい。
【0036】
一方、上記導波路幅の差が1.0μm〜2.5μmである場合、第1領域50と第2領域52との境界部分は、図3(b)の変形例のように、第1領域50の側から第2領域52の側に向かって大きくなるテーパ形状とすることが好ましい。第1領域50と第2領域52との境界部分にテーパ部54を形成することにより、導波路幅を比較的大きくした場合でも、高次モードの発生を抑制することができる。また、導波路幅を大きくすることにより、コア20への欠陥の発生による信頼性の低下を抑制することができる。例えば、第2領域52の導波路幅を1.5μmとした場合、第1領域50の導波路幅はテーパ部54を形成しない場合には2.0μm〜2.5μmとすることが好ましく、テーパ部54を形成する場合には2.5μm〜4.0μmとすることが好ましい。
【0037】
実施例1に係る構成は、コア20が誘電体(パッシベーション膜22)に直接接触している光半導体装置に対して特に好適であるが、コア20の側面に半導体層が形成されている場合でも、本構成により同様に信頼性の向上を図ることができる。この場合、パッシベーション膜22を例えばInP等の半導体とすることができる。また、実施例1では、マッハツェンダ型光変調器における出力導波路38を例に説明したが、実施例1に係る構成は導波路型のフォトダイオードを有する任意の光半導体装置に対し適用することができる。
【0038】
また、本実施例で説明した形式以外のマッハツェンダ型光変調器に本発明を適用することもできる。たとえば、マッハツェンダ型光変調器は、入力端と出力端がそれぞれ単一の場合であっても、本発明を適用することができる。出力端が単一の場合、本発明のフォトダイオードは出力端に位置する光導波路に設けられる。また、フォトダイオードの配置位置についても、たとえば、MMIの間に位置する2つの光導波路(いわゆるアーム)やマッハツェンダ型光変調器の入力側の光導波路に設けることもできる。
【0039】
さらに、本発明の構成は、マッハツェンダ型光変調器以外の光導波路に適用することもできる。たとえば、複数の半導体レーザの出力を1つのMMIに結合するタイプの光半導体装置が挙げられる。この場合、各半導体レーザの出力とMMIとを接続する光導波路それぞれに本発明の構成を有するフォトダイオードを設けることができる。
【0040】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0041】
10 マッハツェンダ型光変調器
12 位相調整回路
14 駆動回路
16 半導体基板
18 クラッド層
20 コア
22 パッシベーション膜
24 絶縁膜
26 入力端
28 入力導波路
30 第1MMI
32 光導波路
34 第2MMI
36 出力端
38 出力光導波路
40 位相調整用電極
42 変調用電極
44 光強度検出電極
50 第1領域
52 第2領域
54 テーパ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体からなり、メサ型構造を有する光導波路と、
半導体からなり、前記光導波路に接続され、前記光導波路よりも広いメサ型構造を有する光導波路構造を備えたフォトダイオードと、
を有することを特徴とする光半導体装置。
【請求項2】
前記光導波路および前記フォトダイオードの幅は、シングルモードのみを許容する導波路幅であることを特徴とする請求項1に記載の光半導体装置。
【請求項3】
前記フォトダイオードの導波路幅と前記光導波路の導波路幅との差は、0.5〜1.0μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の光半導体装置。
【請求項4】
前記フォトダイオードの導波路幅と前記光導波路の導波路幅との差は、1.0〜2.5μmであり、
前記フォトダイオードと前記光導波路との接続部は、前記フォトダイオードから前記光導波路に向かって導波路幅が大きくなるテーパ形状となっていることを特徴とする請求項1または2に記載の光半導体装置。
【請求項5】
前記光半導体装置は、マッハツェンダ型光変調器であり、前記フォトダイオードは、前記マッハツェンダ型光変調器を構成する導波路に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−118276(P2012−118276A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267649(P2010−267649)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】