説明

半導体装置

【課題】制御電極層のない素子のレイアウトサイズを増加させることなく、CMPによる平坦化での過研磨を防ぐことができる半導体装置を提供すること。
【解決手段】半導体基板上に配されるとともに拡散層で構成された拡散層抵抗7と、拡散層抵抗7の外周を囲むように配されるとともに拡散層で構成されたPウェルコンタクト6と、Pウェルコンタクト6の外周を囲むように配されるとともに拡散層で構成されたNウェルコンタクト4と、を備えた抵抗セルを有する半導体装置であって、Pウェルコンタクト6及びNウェルコンタクト4は、それぞれ複数に分断されており、隣り合うPウェルコンタクト6間の領域に制御電極層9bが配されてPウェルコンタクト6と制御電極層9bが交互に配置され、隣り合うNウェルコンタクト4間の領域に制御電極層9aが配されてNウェルコンタクト4と制御電極層9aが交互に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抵抗セルアレイのように、半導体層に形成されるが、半導体層の上方に形成されるポリシリコン層のような制御電極層を有しない素子を備えた半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、MISトランジスタで構成される論理回路やメモリ等と共に半導体装置に搭載される電源発生回路では、抵抗セルを多用した回路で構成されている。その抵抗セルレイアウトパターンでは、シート抵抗が大きい拡散層を用いて構成する拡散層抵抗を使用する場合が多い。抵抗セルレイアウトパターンでは、拡散層抵抗アレイを数個から数十個並べて構成することになる(図4参照;従来例1)。図4において、半導体基板101(P-sub)からのノイズや隣り合う拡散層抵抗107のノイズによる影響を防ぐため、拡散層抵抗107(N−拡散層)は、夫々、ディープNウェル102(deep-N-well)及びNウェル103(N-well)に囲まれたPウェル105(P-well)領域内に形成される。そして、拡散層抵抗107(N−拡散層)は、Pウェルコンタクト106(P+拡散層)で囲まれ、さらにその外周をNウェルコンタクト104(N+拡散層)で囲まれた構成となっている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−133315号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図4(従来例1)の抵抗セルレイアウトパターンでは、拡散層とポリシリコン層(ゲート電極)で構成する通常のMISトランジスタと異なり、拡散層抵抗107、Pウェルコンタクト106、及びNウェルコンタクト104は、拡散層で構成されており、ポリシリコン層が全く存在しない。一方、抵抗セルレイアウトパターンから離れた他の領域に配置されたMISトランジスタ(通常は複数のMISトランジスタで論理回路等を構成する)には、ゲート電極層としてポリシリコン層(ゲート電極およびその入力信号線)が存在する。そのため、抵抗セルレイアウトパターンが配置された領域では、MISトランジスタが配置される他の領域と比較して、ポリシリコン層の使用密度が極端に減るため、CMPによる平坦化を行う前の層間絶縁膜が、ポリシリコン層が存在する他の領域と比較して、盛り上がりがなく平坦になっている。このような状態のウェハ上でCMP(Chemical Mechanical Polishing;化学機械研磨)により層間絶縁膜の平坦化を行うと、拡散層抵抗107が配された領域の平坦な層間絶縁膜は過剰に研磨されることになる。このように過剰に研磨されると、この影響を受けて他の領域においても層間絶縁膜の下に形成されたMISトランジスタのゲート電極も削られることになり、MISトランジスタのチャネル幅が設計値より狭くなり(値が小さくなり)、MISトランジスタの閾値電圧Vtの値が下がる、いわゆる逆ナロウチャネル効果が発生する。この逆ナロウチャネル効果は、抵抗セルレイアウトパターンに比較的近く配置され、過研磨の影響を受け易いMISトランジスタで生じる。ここで、逆ナロウチャネル効果とは、MISトランジスタのチャネル幅が狭くなることにより、ゲート絶縁膜とチャネル界面付近でゲート電極からの電界が集中し、MISトランジスタが動作する閾値電圧Vtが下がる現象をいう。MISトランジスタの閾値電圧Vtの値が下がると、MISトランジスタの設計値とずれが生じ、結果的に回路特性を左右する問題が生じる。
【0005】
そこで、従来においては、図5(従来例2)のようにPウェルコンタクト106とNウェルコンタクト104の間や、拡散層抵抗107とPウェルコンタクト106の間にポリシリコン層109a、109bを入れる領域を設け、その領域にポリシリコン層109a、109bを配置することにより、CMPによる平坦化での過研磨の防止を実現していた。これと同様な手法を用いた従来技術として、特許文献1では、半導体基板上にて抵抗帯の周囲を取囲むようにワード線(トランスファゲート)が配置されたものが開示されている(従来例3)。
【0006】
しかしながら、従来例2では、抵抗セルレイアウトの空いた領域にポリシリコン層をわざわざ配置することになり、抵抗のレイアウトサイズが増加してしまう。また、従来例3(特許文献1)では、抵抗帯の外面にそって取囲む形でワード線(トランスファゲート)を配置しているので、トランスファゲートの密度が過剰になる。トランスファゲートの密度が過剰になると、その上に形成される層間絶縁膜の厚さが、トランスファゲートの密度の低い場所より相対的に厚くなり、ウェハ全体の平坦化を行った場合、密度が高い領域の層間絶縁膜が残り、段差ができ、CMPがやりにくくなる。また、この層間絶縁膜の残りや、過剰なトランスファゲートを取り除くために、さらに研磨を行うと、抵抗帯が存在しない領域の他の密度の低い部分が過研磨となり、他の領域に形成されたトランジスタの閾値電圧Vtの値が下がるおそれがある。
【0007】
以上の説明では、ポリシリコン層(従来例3ではトランスファゲート)が存在しない素子として、抵抗セルレイアウトパターンを例に、過研磨が発生することを述べたが、図4において、拡散層抵抗107の替わりにダイオードを配置する場合の構成は、例えば、Pウェル105(P-well)領域内にN型拡散層領域を形成し、さらに、このN型拡散層領域内にP型拡散層領域を形成することで得られる。つまり、抵抗セルレイアウトパターンと同様に、このダイオードもポリシリコン層が存在しない素子として形成されるため、やはり過研磨の問題が生じることになる。拡散層抵抗107の替わりにバイポーラトランジスタを配置する場合も、バイポーラトランジスタはポリシリコン層が存在しない素子であるため、同様に過研磨の問題が生じる。
【0008】
また、以上の説明では、MISトランジスタのゲート電極としてポリシリコン層を用い、抵抗、ダイオード又はバイポーラトランジスタには、このポリシリコン層が存在しないことを説明した。しかしながら、MISトランジスタのゲート電極としては、このポリシリコン層に代えて、ポリシリとメタルの多層構造のポリシリメタルゲート、メタル層を用いたメタルゲート、さらに他の導電性材料層を加えた多層構造のゲート電極等が可能である。そして、MISトランジスタのゲート電極層としていずれの材料を採用した場合にも、抵抗、ダイオード又はバイポーラトランジスタのように、半導体層の上方にゲート電極、つまり制御電極を有しない素子が配された領域においては、過研磨の問題が生じる。
【0009】
本発明の主な課題は、抵抗、ダイオード又はバイポーラトランジスタのように、ポリシリコン層等の制御電極層を有しない素子のレイアウトサイズを増加させることなく、CMPによる平坦化での過研磨を防ぐことができ、周辺のMISトランジスタの閾値電圧Vtが設計値とのずれのない半導体装置を提供することである。
【0010】
本発明は、MISトランジスタのゲート電極として、上述の、ポリシリコン層、ポリシリメタル層、メタル層、又は、これらのいずれかの材料に他の導電性材料層を加えた多層構造の、いずれを採用した場合においても、その過研磨の問題の解決を図れるものである。そこで、ポリシリコン層、ポリシリメタル層、メタル層、又は、これらのいずれかの材料に他の導電性材料層を加えた多層構造のように、MISトランジスタの制御電極であるゲート電極と同じ層として形成される層を、制御電極層と称することにする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の視点においては、第1導電型の半導体層の上方に制御電極層を有せず、かつ、前記半導体層に形成された第2導電型の不純物領域を有する素子と、前記素子の周囲に形成されたコンタクト部と、を備え、前記コンタクト部には、前記半導体層の上方にて該コンタクト部の延在方向に配された制御電極層と、前記半導体層に第1導電型の不純物で形成されたコンタクト領域とが交互に配置されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の視点においては、第1導電型の第1ウェル領域の上方に制御電極層を有せず、かつ、前記第1ウェル領域に形成された第2導電型の不純物領域を有する素子と、前記素子の周囲の第1ウェル領域に形成された第1ウェルコンタクト部と、を備え、前記第1ウェルコンタクト部には、前記第1ウェル領域の上方にて該第1ウェルコンタクト部の延在方向に配された第1制御電極層と、前記第1ウェル領域に第1導電型の不純物で形成された第1ウェルコンタクト領域とが交互に配置されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の視点においては、第1導電型の第1ウェル領域の上方に制御電極層を有せず、かつ、前記第1ウェル領域に形成された第2導電型の不純物領域を有する素子と、前記第1ウェル領域を囲んで形成された第2導電型の第2ウェル領域と、前記素子の周囲の前記第1ウェル領域に形成された第1ウェルコンタクト部、及び、前記第1ウェル領域の周囲の前記第2ウェル領域に形成された第2ウェルコンタクト部のうちの少なくとも一方のウェルコンタクト部と、を備え、前記一方のウェルコンタクト部には、対応するウェル領域の上方にて該一方のウェルコンタクト部の延在方向に配された制御電極層と、対応するウェル領域に形成されたウェルコンタクト領域とが交互に配置され、前記ウェルコンタクト領域は、該ウェルコンタクト領域が形成されたウェル領域と同じ導電型の不純物で形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の視点においては、半導体基板における第1導電型の第1不純物領域の上方に制御電極層を有せず、かつ、前記第1不純物領域に形成された第2導電型の第2不純物領域を有する素子と、前記素子の周囲に形成されたコンタクト部と、を備え、前記コンタクト部には、該コンタクト部の延在方向に形成された制御電極層とコンタクト領域とが交互に配置され、前記コンタクト領域は、該コンタクト領域が接する前記半導体基板の不純物領域と同じ導電型の不純物で形成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の第5の視点においては、半導体基板上に配されるとともに拡散層で構成された拡散層抵抗と、前記拡散層抵抗の外周を囲むように配されるとともに拡散層で構成された第1コンタクトと、前記第1コンタクトの外周を囲むように配されるとともに拡散層で構成された第2コンタクトと、を備えた抵抗セルを有する半導体装置であって、前記第1コンタクトは、複数に分断された第1コンタクト部で構成され、前記第2コンタクトは、複数に分断された第2コンタクト部で構成され、隣り合う前記第1コンタクト部間の領域に第1制御電極層が配されて前記第1コンタクト部と前記第1制御電極層が交互に配置され、隣り合う前記第2コンタクト部間の領域に第2制御電極層が配されて前記第2コンタクト部と前記第2制御電極層が交互に配置されていることを特徴とする。
【0016】
本発明の前記半導体装置において、前記第1コンタクト部の外周側には前記第2制御電極層が配されており、前記第1制御電極層の外周側には前記第2コンタクト部が配されており、前記第1コンタクト部と前記第1制御電極層の配列と、前記第2コンタクト部と前記第2制御電極層の配列とが相対的にずれて配置されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、従来のようにPウェルコンタクト(図5の106)とNウェルコンタクト(図5の104)の間や、拡散層抵抗(図5の107)とPウェルコンタクト(図5の106)の間に配置されていたポリシリコン層(図5の109a、109b)のような制御電極層が不要となり、PウェルコンタクトとNウェルコンタクトの間や、拡散層抵抗とPウェルコンタクトとの間の領域を小さく設計することができるので、抵抗のレイアウトサイズを増加させないようにすることができる。また、拡散層抵抗の外周に形成されたPウェルコンタクト、及びPウェルコンタクトの外周に形成されたNウェルコンタクトを分断し、Pウェルコンタクト間、及びNウェルコンタクト間に制御電極層を配置することにより、抵抗セルレイアウトパターン、ダイオードまたはバイポーラトランジスタのように制御電極層を有しない素子に近接する外周部の制御電極層密度を上げることができ、CMPによる平坦化での過研磨を防止することができる。抵抗セルレイアウトパターン、ダイオードまたはバイポーラトランジスタのように制御電極層を有しない素子領域における層間絶縁膜の過研磨が防止されることで、他の領域に形成されたMISトランジスタのゲート電極となる制御電極層が削られることを回避できるため、MISトランジスタのチャネル幅が設計値より狭くなることがなくなり、MISトランジスタの閾値電圧Vtや、抵抗セルの抵抗値が設計値と同じにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施形態に係る半導体装置では、半導体基板(図2の1)上に配されるとともに拡散層で構成された拡散層抵抗(図1の7)と、前記拡散層抵抗(図1の7)の外周を囲むように配されるとともに拡散層で構成されたPウェルコンタクト(図1の6)と、前記Pウェルコンタクト(図1の6)の外周を囲むように配されるとともに拡散層で構成されたNウェルコンタクト(図1の4)と、を備えた抵抗セルを有する半導体装置であって、前記Pウェルコンタクト(図1の6)は、複数に分断されたPウェルコンタクト部(図1の6の個々の部分)で構成され、前記Nウェルコンタクト(図1の4)は、複数に分断されたNウェルコンタクト部(図1の4の個々の部分)で構成され、隣り合う前記Pウェルコンタクト部(図1の6)間の領域に第1制御電極層(図1の9b)が配されて前記Pウェルコンタクト部(図1の6)と前記第1制御電極層(図1の9b)が交互に配置され、隣り合う前記Nウェルコンタクト部(図1の4)間の領域に第2制御電極層(図1の9a)が配されて前記Nウェルコンタクト部(図1の4)と前記第2制御電極層(図1の9a)が交互に配置されている。また、実製品で拡散層抵抗に要求される特性により、PウェルコンタクトまたはNウェルコンタクトのいずれか一方のみを設け、Pウェルコンタクト部またはNウェルコンタクト部を制御電極層と交互に配置した構成とすることも可能である。ここで、交互に配置されるとは、図1のように平面的に見て交互に配置されるという意味で用いており、以下の説明においても同様である。
【実施例1】
【0019】
本発明の実施例1に係る半導体装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係る半導体装置における抵抗セルレイアウトパターンの構成を模式的に示した部分平面図である。図2は、本発明の実施例1に係る半導体装置における抵抗セルレイアウトパターンの構成を模式的に示した(A)図1のX−X´間の断面図、及び(B)図1のY−Y´間の断面図である。なお、図1においては、層間絶縁膜10、配線12a、12bを省略している。
【0020】
図1および図2を参照すると、半導体装置は、P型の半導体基板1(例えば、P型シリコン基板)における抵抗セルレイアウトパターンが形成される領域の深い部分にディープNウェル2が形成されている。半導体装置は、半導体基板1において、ディープNウェル2上にPウェル5が形成されており、Pウェル5の周囲の領域にNウェル3が形成されており、Nウェル3がディープNウェル2の周縁部に到達している。つまり、Pウェル5の側面を囲んでNウェル3が形成され、さらにPウェル5の下面に接してディープNウェル2が形成されており、Pウェル5は、Nウェル3及びディープNウェル2によって半導体基板1(P-Sub)と分離されている。
【0021】
図1に示すように、Nウェル3には、N+拡散層であるNウェルコンタクト4が形成されている。Nウェルコンタクト4は、例えばポリシリコン層のような、制御電極層9aにより複数に分断されており、制御電極層9a下には形成されておらず、隣り合う制御電極層9aの間の領域に形成されている。
【0022】
制御電極層9aは、隣り合うNウェルコンタクト4の間の領域のNウェル3上にて絶縁膜8aを介して配設されている(図2)。Nウェルコンタクト4と制御電極層9aとは、交互に配されてPウェル5を囲むように延在している。Nウェルコンタクト4の内周側には、例えばポリシリコン層のような、制御電極層9bが配されており、制御電極層9aの内周側にはPウェルコンタクト6が配されており、Nウェルコンタクト4と制御電極層9aの配列とPウェルコンタクト6と制御電極層9bの配列とが、延在方向において相対的にずれて配置されている。
【0023】
半導体装置は、Pウェル5の表面中央部に、短冊状でN−拡散層である拡散層抵抗7が形成されており、拡散層抵抗7の端部に接続されたN+拡散層13が形成されている。半導体装置は、Pウェル5における拡散層抵抗7を囲むように外周にP+拡散層であるPウェルコンタクト6が形成されている。Pウェルコンタクト6は、拡散層抵抗7とNウェル3との間のPウェル5の表面領域に形成されており、制御電極層9bにより複数に分断されている。P+拡散層であるPウェルコンタクト6は、制御電極層9bの下には形成されておらず、隣り合う制御電極層9bの間の領域に形成されている。制御電極層9bは、隣り合うPウェルコンタクト6の間の領域のPウェル5上にて絶縁膜8bを介して配設されている(図2)。Pウェルコンタクト6と制御電極層9bとは、交互に配されて拡散層抵抗7を囲むように延在している。Pウェルコンタクト6の外周側には制御電極層9aが配されており、制御電極層9bの外周側にはNウェルコンタクト4が配されており、Pウェルコンタクト6と制御電極層9bの配列とNウェルコンタクト4と制御電極層9aの配列とが、延在方向において相対的にずれて配置されている。つまり、Pウェルコンタクト6と制御電極層9aとが隣接し、Nウェルコンタクト4と制御電極層9bとが隣接するように配列されている。ここで、隣接するとは、図1のように平面的に見て隣接するという意味で用いている。
【0024】
半導体装置は、Nウェル3、Nウェルコンタクト4、Pウェル5、Pウェルコンタクト6、拡散層抵抗7、及び制御電極層9a、9bを含む半導体基板1上に層間絶縁膜10が形成されている。層間絶縁膜10は、Nウェルコンタクト4に通ずる下穴が形成されており、その下穴にコンタクトプラグ11aが形成されている。コンタクトプラグ11aは、層間絶縁膜10上に形成された配線12aと接続されている。層間絶縁膜10は、Pウェルコンタクト6に通ずる下穴が形成されており、その下穴にコンタクトプラグ11bが形成されている。コンタクトプラグ11bは、層間絶縁膜10上に形成された配線12bと接続されている。層間絶縁膜10は、拡散層抵抗7の端部に接続されたN+拡散層13に通ずる下穴が形成されており、その下穴にコンタクトプラグ11cが形成されている。コンタクトプラグ11cは、層間絶縁膜10上に形成された配線(図示せず)と接続されている。
【0025】
制御電極層9a、9bは、CMP(Chemical Mechanical Polishing;化学機械研磨)による平坦化での過研磨を防止するためのものである。制御電極層9a、9bは、Pウェルコンタクト6と制御電極層9bの配列と、Nウェルコンタクト4と制御電極層9aの配列とを相対的にずらして配置したり、Nウェルコンタクト4間やPウェルコンタクト6間の間隔を調整することで、密度を均等に調節できる。
【0026】
次に、本発明の実施例1に係る半導体装置の製造方法の一例について説明する。
【0027】
まず、P型の半導体基板1上に、ディープNウェル2を形成するための開口部を有するレジストを形成し、当該レジストをマスクとしてN型不純物の注入によりディープNウェル2を形成し、その後、当該レジストを除去する。
【0028】
次に、ディープNウェル2を含む半導体基板1上に、Pウェル5を形成するための開口部を有するレジストを形成し、当該レジストをマスクとしてP型不純物の注入によりPウェル5を形成し、その後、当該レジストを除去する。
【0029】
次に、Pウェル5を含む半導体基板1上に、Nウェル3を形成するための開口部を有するレジストを形成し、当該レジストをマスクとしてN型不純物の注入によりNウェル3を形成し、その後、当該レジストを除去する。
【0030】
次に、Pウェル5及びNウェル3を含む半導体基板1上に、拡散層抵抗7を形成するための開口部を有するレジストを形成し、当該レジストをマスクとしてN型不純物の注入により拡散層抵抗7を形成し、その後、当該レジストを除去する。
【0031】
次に、Pウェル5及びNウェル3を含む半導体基板1上に、Nウェルコンタクト4及びN+拡散層13を形成するための開口部を有するレジストを形成し、当該レジストをマスクとしてN型不純物の注入によりNウェルコンタクト4及びN+拡散層13を形成し、その後、当該レジストを除去する。
【0032】
次に、Pウェル5及びNウェル3を含む半導体基板1上に、Pウェルコンタクト6を形成するための開口部を有するレジストを形成し、当該レジストをマスクとしてP型不純物の注入によりPウェルコンタクト6を形成し、その後、当該レジストを除去する。
【0033】
次に、Nウェル3、Nウェルコンタクト4、Pウェル5、Pウェルコンタクト6、拡散層抵抗7、及び拡散層抵抗7を含む半導体基板1上に、絶縁膜8a、8bとなる絶縁膜を成膜し、その後、制御電極層9a、9bとなる導電層として例えばポリシリコンを成膜する。
【0034】
次に、制御電極層9a、9bを形成するための開口部を有するレジストを形成し、当該レジストをマスクとして、露出する制御電極層、絶縁膜をエッチング除去することにより、制御電極層9a、9b、絶縁膜8a、8bを形成し、その後、当該レジストを除去する。
【0035】
次に、Nウェル3、Nウェルコンタクト4、Pウェル5、Pウェルコンタクト6、拡散層抵抗7、及び制御電極層9a、9bを含む半導体基板1上に層間絶縁膜10を成膜する。
【0036】
次に、層間絶縁膜10の表面をCMPにより平坦化する。
【0037】
次に、層間絶縁膜10上に、コンタクトプラグ11a、11b、11c用の下穴を形成するための開口部を有するレジストを形成し、当該レジストをマスクとして、Nウェルコンタクト4、Pウェルコンタクト6が現れるまで層間絶縁膜10をエッチング除去してコンタクトプラグ11a、11b、11c用の下穴を形成し、その後、当該レジストを除去する。
【0038】
次に、層間絶縁膜10に形成された下穴にコンタクトプラグ11a、11b、11cを形成する。
【0039】
その後、コンタクトプラグ11a、11b、11cを含む層間絶縁膜10上の所定の位置に配線12a、12bを形成する。これにより、図1、図2に示す半導体装置ができる。
【0040】
実施例1によれば、従来のようにPウェルコンタクト(図5の106)とNウェルコンタクト(図5の104)の間や、拡散層抵抗(図5の107)とPウェルコンタクト(図5の106)の間に配置されていたポリシリコン層(図5の109a、109b)に相当する制御電極層が不要となり、Pウェルコンタクト(図5の106)とNウェルコンタクト(図5の104)の間や、拡散層抵抗(図5の107)とPウェルコンタクト(図5の106)の間の領域を小さく設計することができるので、抵抗のレイアウトサイズを増加させないようにすることができる。
【0041】
また、拡散層抵抗7の外周に形成されたPウェルコンタクト6、及びPウェルコンタクト6の外周に形成されたNウェルコンタクト4を分断し、Pウェルコンタクト6間、及びNウェルコンタクト4間に制御電極層9b、9aを配置することにより、抵抗セルレイアウトパターンにおける制御電極層の密度を上げることができ、CMPによる平坦化での過研磨を防止することができる。抵抗セルレイアウトパターンにおける過研磨が防止されることで、他の領域に形成されたMISトランジスタのゲート電極が削られることを回避できるため、MISトランジスタのチャネル幅が設計値より狭くなることがなくなり、MISトランジスタの閾値電圧Vtや、抵抗セルの抵抗値が設計値と同じにできる。
【実施例2】
【0042】
本発明の実施例2に係る半導体装置について図面を用いて説明する。図3は、本発明の実施例2に係る半導体装置における抵抗セルレイアウトパターンの構成を模式的に示した部分平面図である。
【0043】
実施例2に係る抵抗セルレイアウトパターンは、実施例1(図1参照)に係る抵抗セルレイアウトパターンを並べて配置したものである。隣り合う拡散層抵抗7の間の領域に配置されたNウェルコンタクト4及び制御電極層9aは、隣り合う抵抗セル間で共通化されている。その他の構成(断面構成も含む)は、実施例1と同様である。実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、隣り合う抵抗セル間でNウェルコンタクト4及び制御電極層9aが共通化されることで、抵抗セル間での制御電極層9a、9bの密度が過剰になることがなく、その上に形成される層間絶縁膜(図2の10に相当)の厚さにむらがなくなり、ウェハ全体の平坦化を行った場合、段差ができない。
【実施例3】
【0044】
次に、本発明の実施例3に係る半導体装置について、例えばポリシリコン層のような、制御電極層が存在しない素子としてダイオードを配置する場合について説明する。
【0045】
実施例3では、実施例1(図1及び図2参照)において、拡散層抵抗7の替わりにダイオードを配置する場合の構成は、例えば、Pウェル5(P-well)領域内にN型拡散層領域を形成し、さらに、このN型拡散層領域内にP型拡散層領域を形成することで、PN接合のダイオードを得たものである。そして、このN型拡散層領域、P型拡散層領域に通ずる下穴が層間絶縁膜10に形成され、その下穴の夫々にコンタクトプラグが形成されている。夫々のコンタクトプラグは、層間絶縁膜10上に形成された配線と接続される。
【0046】
また、実施例1の拡散層抵抗(N−拡散層)7の領域内にP型拡散層領域を形成し、P型拡散層領域に通ずるコンタクトプラグ形成してダイオード構成とすることも可能である。そして、夫々の拡散層の不純物濃度を調整することで、所望のダイオード特性を得ることもできる。
【0047】
また、実施例2の抵抗セルレイアウトパターンの場合と同様にダイオードを複数並べて配置し、ダイオードを並列または直列に接続した構成とすることも可能である。
【0048】
実施例3によれば、このように、Pウェル5(P-well)領域内にダイオードを形成した場合においても、上述した抵抗セルレイアウトパターンの場合と同様に、その外周部にPウェルコンタクト6と制御電極層9b(延在方向に交互配列、Nウェルコンタクト4と制御電極層9a(延在方向に交互配列)を、順に配することにより、ダイオードのように制御電極層を有しない素子に近接する外周部の制御電極層密度を上げることができ、他の領域に形成されたMISトランジスタのゲート電極が削られることを回避できる。
【実施例4】
【0049】
次に、本発明の実施例4に係る半導体装置について、例えばポリシリコン層のような、制御電極層が存在しない素子としてバイポーラトランジスタを配置する場合について説明する。
【0050】
実施例4では、実施例1(図1及び図2参照)において、拡散層抵抗7の替わりにバイポーラトランジスタを配置する場合の構成は、例えば、Pウェル5(P-well)領域内にN型拡散層領域を形成し、このN型拡散層領域内にP型拡散層領域を形成し、さらに、このP型拡散層領域内N型拡散層領域を形成することで、NPN型のバイポーラトランジスタを得ることができる。そして、このNPN型のバイポーラトランジスタを構成するN型拡散層領域、P型拡散層領域、N型拡散層領域の夫々に通ずる下穴が層間絶縁膜10に形成され、その下穴の夫々にコンタクトプラグが形成されている。夫々のコンタクトプラグは、層間絶縁膜10上に形成された配線と接続される。
【0051】
また、実施例1の拡散層抵抗(N−拡散層)7の領域内にP型拡散層領域を形成し、このP型拡散層領域内にN型拡散層領域を形成し、夫々の拡散層領域に通ずるコンタクトプラグ形成してNPN型のバイポーラトランジスタ構成とすることも可能である。そして、夫々の拡散層の不純物濃度を調整することで、所望のバイポーラトランジスタ特性を得ることもできる。
【0052】
また、実施例2の抵抗セルレイアウトパターンの場合と同様にバイポーラトランジスタを複数並べて配置し、バイポーラトランジスタの並列接続、直列接続、またはダーリントン接続した構成等とすることも可能である。
【0053】
実施例4によれば、このように、Pウェル5(P-well)領域内にバイポーラトランジスタを形成した場合においても、上述した抵抗セルレイアウトパターンの場合と同様に、その外周部にPウェルコンタクト6と制御電極層9b(延在方向に交互配列、Nウェルコンタクト4と制御電極層9a(延在方向に交互配列)を、順に配することにより、バイポーラトランジスタのように制御電極層を有しない素子に近接する外周部の制御電極層密度を上げることができ、他の領域に形成されたMISトランジスタのゲート電極が削られることを回避できる。
【0054】
なお、本発明は、電源発生回路に用いられ、半導体基板からのノイズの回り込みによるウェルの揺れを防止する必要のある抵抗素子の周囲に配置されるNウェルコンタクト、Pウェルコンタクトに適用できるものである。しかし、これら高精度が要求される抵抗素子部に限定されず、その他の抵抗素子、ダイオードまたはバイポーラトランジスタのように制御電極層を有しない素子の周囲に配置されるNウェルコンタクト、Pウェルコンタクトに適用した場合においても、本発明はレイアウト面積の増加を招くことなく有効に過研磨を防止でき、半導体装置の回路特性劣化を防止できるものである。
【0055】
さらに、上述の説明では、P導電型の半導体基板(P-Sub)にNウェル、Pウェル、N−拡散層抵抗(又はダイオード)、制御電極層等を形成する場合について記載したが、N導電型の半導体基板(N-Sub)にPウェル、Nウェル、P−拡散層抵抗(又はダイオード)、制御電極層等を形成することも可能である。このN導電型の半導体基板(N-Sub)を用いた場合も、前述と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施例1に係る半導体装置における抵抗セルレイアウトパターンの構成を模式的に示した部分平面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る半導体装置における抵抗セルレイアウトパターンの構成を模式的に示した(A)図1のX−X´間の断面図、及び(B)図1のY−Y´間の断面図である。
【図3】本発明の実施例2に係る半導体装置における抵抗セルレイアウトパターンの構成を模式的に示した部分平面図である。
【図4】従来例1に係る半導体装置における抵抗セルレイアウトパターンの構成を模式的に示した(A)部分平面図、及び(B)X−X´間の断面図である。
【図5】従来例2に係る半導体装置における抵抗セルレイアウトパターンの構成を模式的に示した(A)部分平面図、及び(B)X−X´間の断面図である。
【符号の説明】
【0057】
1 半導体基板(P-sub)
2 ディープNウェル(deep-N-well)
3 Nウェル
4 Nウェルコンタクト(N+拡散層)
5 Pウェル
6 Pウェルコンタクト(P+拡散層)
7 拡散層抵抗(N−拡散層)
8a、8b 絶縁膜
9a 制御電極層(第2制御電極層)
9b 制御電極層(第1制御電極層)
10 層間絶縁膜
11a、11b、11c コンタクトプラグ
12a、12b 配線
13 N+拡散層
101 半導体基板(P-sub)
102 ディープNウェル(deep-N-well)
103 Nウェル(N-well)
104 Nウェルコンタクト(N+拡散層)
105 Pウェル(P-well)
106 Pウェルコンタクト(P+拡散層)
107 拡散層抵抗(N−拡散層)
108a、108b 絶縁膜
109a、109b ポリシリコン層
110 層間絶縁膜
111a、111b、111c コンタクトプラグ
112a、112b 配線
113 N+拡散層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型の半導体層の上方に制御電極層を有せず、かつ、前記半導体層に形成された第2導電型の不純物領域を有する素子と、
前記素子の周囲に形成されたコンタクト部と、
を備え、
前記コンタクト部には、前記半導体層の上方にて該コンタクト部の延在方向に配された制御電極層と、前記半導体層に第1導電型の不純物で形成されたコンタクト領域とが交互に配置されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
第1導電型の第1ウェル領域の上方に制御電極層を有せず、かつ、前記第1ウェル領域に形成された第2導電型の不純物領域を有する素子と、
前記素子の周囲の第1ウェル領域に形成された第1ウェルコンタクト部と、
を備え、
前記第1ウェルコンタクト部には、前記第1ウェル領域の上方にて該第1ウェルコンタクト部の延在方向に配された第1制御電極層と、前記第1ウェル領域に第1導電型の不純物で形成された第1ウェルコンタクト領域とが交互に配置されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
前記第1ウェル領域を囲んで形成された第2導電型の第2ウェル領域と、
前記第2ウェル領域に形成された第2ウェルコンタクト部と、
を備え、
前記第2ウェルコンタクト部には、前記第2ウェル領域の上方にて該第2ウェルコンタクト部の延在方向に配された第2制御電極層と、前記第2ウェル領域に第2導電型の不純物で形成された第2ウェルコンタクト領域とが交互に配置されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1ウェルコンタクト領域と前記第2制御電極層とが隣接して配置され、前記第2ウェルコンタクト領域と前記第1制御電極層とが隣接して配置されていることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
【請求項5】
第1導電型の第1ウェル領域の上方に制御電極層を有せず、かつ、前記第1ウェル領域に形成された第2導電型の不純物領域を有する素子と、
前記第1ウェル領域を囲んで形成された第2導電型の第2ウェル領域と、
前記素子の周囲の前記第1ウェル領域に形成された第1ウェルコンタクト部、及び、前記第1ウェル領域の周囲の前記第2ウェル領域に形成された第2ウェルコンタクト部のうちの少なくとも一方のウェルコンタクト部と、
を備え、
前記一方のウェルコンタクト部には、対応するウェル領域の上方にて該一方のウェルコンタクト部の延在方向に配された制御電極層と、対応するウェル領域に形成されたウェルコンタクト領域とが交互に配置され、
前記ウェルコンタクト領域は、該ウェルコンタクト領域が形成されたウェル領域と同じ導電型の不純物で形成されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項6】
前記第2ウェル領域は、前記第1ウェル領域の下面および側面を囲んで形成されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一に記載の半導体装置。
【請求項7】
半導体基板における第1導電型の第1不純物領域の上方に制御電極層を有せず、かつ、前記第1不純物領域に形成された第2導電型の第2不純物領域を有する素子と、
前記素子の周囲に形成されたコンタクト部と、
を備え、
前記コンタクト部には、該コンタクト部の延在方向に形成された制御電極層とコンタクト領域とが交互に配置され、
前記コンタクト領域は、該コンタクト領域が接する前記半導体基板の不純物領域と同じ導電型の不純物で形成されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項8】
前記コンタクト部は、前記素子の周囲の前記第1不純物領域に配置されていることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
【請求項9】
前記コンタクト部は、前記第1不純物領域を囲む第2導電型の第3不純物領域に配置されていることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
【請求項10】
前記素子が、拡散層抵抗またはダイオード若しくはパイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一に記載の半導体装置。
【請求項11】
半導体基板上に配されるとともに拡散層で構成された拡散層抵抗と、
前記拡散層抵抗の外周を囲むように配されるとともに拡散層で構成された第1コ
ンタクトと、
前記第1コンタクトの外周を囲むように配されるとともに拡散層で構成された第
2コンタクトと、
を備えた抵抗セルを有する半導体装置であって、
前記第1コンタクトは、複数に分断された第1コンタクト部で構成され、
前記第2コンタクトは、複数に分断された第2コンタクト部で構成され、
隣り合う前記第1コンタクト部間の領域に第1制御電極層が配されて前記第1コンタクト部と前記第1制御電極層が交互に配置され、
隣り合う前記第2コンタクト部間の領域に第2制御電極層が配されて前記第2コンタクト部と前記第2制御電極層が交互に配置されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項12】
前記第1コンタクト部の外周側には前記第2制御電極層が配されており、
前記第1制御電極層の外周側には前記第2コンタクト部が配されており、
前記第1コンタクト部と前記第1制御電極層の配列と、前記第2コンタクト部と前記第2制御電極層の配列とが相対的にずれて配置されていることを特徴とする請求項11記載の半導体装置。
【請求項13】
前記抵抗セルは、並べて配置され、
隣り合う前記拡散層抵抗の間の領域に配置された前記第2コンタクト部及び前記第2制御電極層は、隣り合う前記抵抗セル間で共通化されていることを特徴とする請求項11又は12記載の半導体装置。
【請求項14】
前記半導体基板は、P型シリコン基板であり、前記P型シリコン基板の所定の領域における所定深さの部分にディープNウェルが形成され、
前記ディープNウェル上にPウェルが形成され、前記Pウェルの周囲の領域にて前
記ディープNウェルに到達するNウェルが形成され、
前記拡散抵抗は、前記Pウェル上に形成されたN−拡散層であり、
前記第1コンタクト部は、前記Pウェル上にて前記拡散層抵抗と離間して形成さ
れたP+拡散層であり、
前記第2コンタクト部は、前記Nウェル上に形成されたN+拡散層であり、
前記第1制御電極層は、前記Pウェル上で絶縁膜を介して配され、
前記第2制御電極層は、前記Nウェル上で絶縁膜を介して配され、
前記Nウェル、前記第2コンタクト部、前記Pウェル、前記第1コンタクト部、前記拡散層抵抗、及び前記第1制御電極層、及び前記第2制御電極層を含む前記半導体基板上に層間絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−109251(P2010−109251A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−281412(P2008−281412)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【Fターム(参考)】