説明

把持装置

【課題】溝形部材の把持後に溝形部材の姿勢調整を必要としない把持装置を提供することを課題とする。
【解決手段】把持装置40は、ロアサッシュ12の底壁71に当接する第1当接部43と、連結部材18の下面73に当接する第2当接部45と、第1電動モータ46で回転させられることでロアサッシュ12の側壁72の凸部15に係合する第1凹部49及び側壁75の凸部16に係合する第1凹部48が設けられている第1係合部51と、第2電動モータ52で回転させられることで凸部15、16に係合する2つの第2凹部が設けられている第2係合部56とを備えている。
【効果】把持装置40に対するロアサッシュ12の位置決め精度が向上するので、把持装置40に対するロアサッシュ12の姿勢調整が不要になる。したがって、ロアサッシュ12の把持後にロアサッシュ12の姿勢調整を必要としない把持装置40を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺の溝形部材を把持する把持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、長尺の溝形部材であるサッシュ部材を把持する装置としてサッシュ部材把持装置が知られている(例えば、特許文献1(図2)参照。)。
【0003】
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図8は従来の技術の基本構成を説明する図であり、(a)に示すように、サッシュ部材把持装置100は、移動装置101に設けた機台102の下端に取付けられている第1モータ103と、この第1モータ103の出力軸104に取付けられている第1把持片105と、出力軸104に回転自在に嵌められ機台102の上端に設けたピン106と係合しているロック機構を備える第1フローティング機構107と、出力軸104に球面軸受108を介して回転自在に嵌められ第1フローティング機構107に設けたロック機構109と係合しているピン111を上部に備える第2フローティング機構112と、この第2フローティング機構112の上端部に取付けた第2モータ113の出力軸114に取付けられている第2把持片115と、第2フローティング機構112の上端から上に延びた支持部材116に上向きに設けられている位置決め部材117とからなる。
【0004】
想像線で示すようにサッシュ部材118の上端を位置決め部材117で位置決めして、第1把持片105及び第2把持片115をサッシュ部材118の内側に配置している。この状態で第1モータ103及び第2モータ113を起動させると、出力軸104及び出力軸114が回転するので、第1把持片105及び第2把持片115はサッシュ部材118の内側の側壁を押す。第1把持片105及び第2把持片115の押圧作用でサッシュ部材118を把持することができる。
【0005】
(b)は(a)のb−b線断面図であり、サッシュ部材118の内側に第2把持片115が配置されている。ところで、特許文献1のサッシュ部材把持装置100は、第2把持片115をサッシュ部材118の内側に挿入したとき、サッシュ部材118の深さ方向(左右方向)に対する第2把持片115の把持位置が明確に決まらないので、第2把持片115は想像線で示す位置でサッシュ部材118を把持することがある。すなわち、サッシュ部材118に対する把持片の把持位置が一定でない。
【0006】
サッシュ部材118に対する把持片の把持位置が一定でないと、サッシュ部材把持装置100に対するサッシュ部材118の姿勢も一定にならない。このようにサッシュ部材118の姿勢が把持毎に変わるのでは、サッシュ部材把持装置100で把持したサッシュ部材118をドアに取り付ける度に第1フローティング機構107及び第2フローティング機構112を用いて姿勢の調整を実施する必要がある。姿勢調整作業は、手間がかかるので、作業効率の低下を招く。
【0007】
そのため、サッシュ部材(溝形部材)の把持後に溝形部材の姿勢調整を必要としない把持装置が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−187842公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、溝形部材の把持後に溝形部材の姿勢調整を必要としない把持装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1に係る発明は、移動装置に連結部を介して設けられ長尺の溝形部材を把持する把持装置において、この把持装置は、前記連結部に取り付けた支持部材の一端から前方へ延ばされ前記溝形部材の底壁に当接する第1当接部と、前記支持部材の他端から前方へ延ばされ前記溝形部材の端部に当接する第2当接部と、この第2当接部と前記第1当接部との間で前記支持部材に設けられていると共に前記支持部材に設けた駆動源に連結されこの駆動源で回転させられることで前記溝形部材の側壁に形成された凸部に係合する凹部が設けられている係合部とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明では、凹部の組数は、複数であることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明では、支持部材は、底壁が所定の距離内にあることを検出するセンサを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、把持装置は、第1当接部と、第2当接部と、係合部とを備えたので、溝形部材の内側に把持装置をセットしたときに、第1当接部が溝形部材の底壁に当接し、第2当接部が溝形部材の端部に当接する。第1当接部及び第2当接部で溝形部材に対する把持装置の位置決めを実施した状態で、駆動源で係合部を回転させると、係合部に設けた凹部が溝形部材の側壁に形成された凸部に係合する。すなわち、第1当接部及び第2当接部で溝形部材に対する把持装置の位置決めを確実に実施することができる。また、係合部の凹部が溝形部材の側壁の凸部に係合することで、溝形部材の深さ方向に対する係合部の位置を確実に決めることができる。そのため、把持装置に対する溝形部材の位置決め精度が向上するので、把持装置に対する溝形部材の姿勢調整が不要になる。
【0014】
請求項1によれば、溝形部材の把持後に溝形部材の姿勢調整を必要としない把持装置を提供することができる。
【0015】
請求項2に係る発明では、凹部の組数は、複数であるので、複数種の溝形部材で凸部の位置が各々異なる場合でも、各々の溝形部材の凸部に対する係合に1つの係合部で対応することができる。そのため、溝形部材の種類毎に係合部を用意する必要がないので、低価格な把持装置を提供することができる。
【0016】
請求項3に係る発明では、支持部材は、底壁が所定の距離内にあることを検出するセンサを備えているので、把持装置で溝形部材を把持したときに、溝形部材の有無をセンサで確認することができる。そのため、溝形部材の移動準備が完了したことを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る把持装置を備えたロボットアームの斜視図である。
【図2】図1の2部拡大図である。
【図3】図2の3矢視図である。
【図4】本発明に係る係合部とロアサッシュの断面図である。
【図5】ロアサッシュに把持装置をセットするまでの作用を説明する図である。
【図6】センサがロアサッシュの底壁を検出するまでの作用を説明する図である。
【図7】ロアサッシュをドアに向けて移動させるまでの作用を説明する図である。
【図8】従来の技術の基本構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、以下では移動装置はロボットアームとし、溝形部材は乗用車のドアに用いられるロアサッシュとし、センサは非接触式センサとして説明する。
【実施例】
【0019】
図1では右下を前、左上を後として説明する。ロアサッシュ把持エリア10は、支持台11で支持されたロアサッシュ12(詳細後述)に、ロボットアーム13の前端に連結部14(詳細後述)を介して設けられた把持装置40(詳細後述)が臨んで構成されている。
【0020】
ロアサッシュ12は、断面がコ字形に形成されている溝形部材であると共に長尺の部材である。また、内側の側壁(詳細後述)には、凸部15、16(詳細後述)が形成されている。さらに、下端部17には、連結部材18が取り付けられている。
【0021】
連結部14は、ロボットアーム13の前端に取り付けられている力覚センサ19と、この力覚センサ19に連結され前方へ延ばして形成されていると共にモータ21及びこのモータ21に連結されている伝動機構22を備えるフレーム23と、このフレーム23の前端を挟むように形成され伝動機構22に連結された出力軸24と一体になっている回転部材25と、この回転部材25から前方へ延ばされ前端が把持装置40に連結されている連結部材26とで構成される。
【0022】
床27には、ロボットアーム制御部28が設けられ、このロボットアーム制御部28から破線(1)のようにロボットアーム13へ指令を出すことで、ロボットアーム13の動作を制御する。
【0023】
フレーム23の上端には、制御部29が設けられ、この制御部29は破線(2)のようにモータ21に運転開始又は運転停止の指令を出すと共に、把持装置40の各部も制御する(詳細後述)。また、把持装置40の運転状況に応じてロボットアーム13を動作させるときには、破線(3)のように制御部29からロボットアーム制御部28に信号を送る。
【0024】
31は接続座、32はレーザ変位計、33はカメラ、34はナットランナ、81はボルト用穴である。
制御部29からの指令でモータ21を起動させると、モータ21のトルクが伝動機構22、出力軸24、回転部材25及び連結部材26に伝達されるので、把持装置40を白抜き矢印の方向に自在に回転させることができる。把持装置40を任意の角度で停止させるときには、制御部29からモータ21へ停止指令を出す。
【0025】
図2に示されるように、把持装置40は、連結部材26に取り付けた支持部材41の上端42に設けられていると共に上端42から前方へ延ばされロアサッシュ(図1の符号12)の底壁(詳細後述)に当接する第1当接部43(詳細後述)と、支持部材41の下端44に設けられていると共に下端44から前方へ延ばされロアサッシュの下端部(図1の符号17)に設けた連結部材(図1の符号18)の下面(詳細後述)に当接する第2当接部45(詳細後述)と、この第2当接部45と第1当接部43との間で支持部材41の上端42側に取り付けた第1電動モータ46の第1出力軸47に設けられていると共に第1電動モータ46に連結されこの第1電動モータ46で回転させられることでロアサッシュの側壁(詳細後述)に形成された凸部(図1の符号15、16)に係合する第1凹部48、49が設けられている第1係合部51(詳細後述)と、この第1係合部51と第2当接部45との間で支持部材41の下端44側に取り付けた第2電動モータ52の第2出力軸53に設けられていると共に第2電動モータ52に連結されこの第2電動モータ52で回転させられることでロアサッシュの側壁に形成された凸部に係合する第2凹部54、55が設けられている第2係合部56(詳細後述)と、この第2係合部56と第1係合部51との間で支持部材41の上端42側に取付部材57を介して設けられている非接触式センサ58(詳細後述)とを備えている。
【0026】
第1当接部43の前端には、ロアサッシュの底壁に接触する第1当接面59を備えている。
第2当接部45は、連結部材(図1の符号18)の左側の下面に接触する左の第2当接面61と、連結部材の右側の下面に接触する右の第2当接面62と、第2当接面61、62が連結部材の左側及び右側の下面に接触したときにロアサッシュの外周を取り囲むように形成されている溝63とを備え、前側に2つに先割れした形状に形成されている。
【0027】
制御部29は、第1電動モータ46に破線(4)のように運転開始又は運転停止の指令を出すことができる。また、第2電動モータ52に破線(5)のように運転開始又は運転停止の指令を出すことができる。さらに、制御部29は、破線(6)のように非接触式センサ58からの出力信号を受け取ることができる。64、65は軸受部、66、67は位置調整板、68はボルト、69はピン部材である。
【0028】
図3に示されるように、ロアサッシュ12は、内側に底壁71と側壁72を備え、この側壁72には、凸部15が形成されている。また、連結部材18の左側の下端には、左の第2下面73が設けられている。同様に連結部材18の右側の下端には、右の第2下面が設けられているが、ここでは図示を省略する。
【0029】
把持装置40に臨んでいるロアサッシュ12を仮に白抜き矢印のように移動させると、想像線で示したロアサッシュ12が把持装置40に接触する。このとき、第1当接部43の第1当接面59は、ロアサッシュ12の底壁71に当接し、第2当接部45の左の第2当接面61は、ロアサッシュ12に取り付けた連結部材18の左の第2下面73に当接する。第1当接部43及び第2当接部45でロアサッシュ12に対する把持装置40の位置決めを確実に実施することができる。
【0030】
加えて、支持部材41は、底壁71が所定の距離L1内にあることを検出する非接触式センサ58を備えていることを特徴とする。把持装置40でロアサッシュ12を把持したときに、ロアサッシュ12の有無を非接触式センサ58で確認することができる。そのため、ロアサッシュ12の移動準備が完了したことを確認することができる。74はボルト、82、83はボルト用穴である。
【0031】
図4において、(a)は図3の4a−4a線断面図に相当する。ロアサッシュ12の内側に第1係合部51が挿入されている。この状態で制御部(図2の符号29)から第1電動モータ(図2の符号46)に運転開始の指令を出すと、第1係合部51は矢印(7)のように回転する。
【0032】
(b)に示すように、第1係合部51の第1凹部48がロアサッシュ12の側壁75に形成された凸部16に係合し、第1係合部51の第1凹部49がロアサッシュ12の側壁72に形成された凸部15に係合している。
【0033】
この第1係合部51の作用は、第2係合部(図2の符号56)でも同様に発揮される作用である。すなわち、第1係合部51の第1凹部48がロアサッシュ12の凸部16に係合し、第1凹部49がロアサッシュ12の凸部15に係合すると共に、第2係合部の2つの第2凹部がロアサッシュ12の2つの凸部15、16に係合することで、把持装置(図2の符号40)はロアサッシュ12の把持を完了させることができる。
【0034】
加えて、凹部の組数は、複数であることを特徴とする。具体的には、第1係合部51は、2組の凹部を備えている。1組目は、第1係合部51の右側に設けた第1凹部48及び第1凹部49であり、2組目は、第1係合部51の左側に設けられ第1凹部48、49よりも大きく凹状に形成されている第1凹部76及び第1凹部77である。
【0035】
凹部の組数は、複数であるので、複数種のロアサッシュ12で凸部の位置が各々異なる場合でも、各々のロアサッシュ12の凸部に対する係合に1つの係合部で対応することができる。そのため、ロアサッシュ12の種類毎に係合部を用意する必要がないので、低価格な把持装置を提供することができる。
【0036】
なお、凹部の組数は、実施例では2組としたが、取り扱うロアサッシュ12の種類に応じて組数を変更してもよく、凹部の組数は任意に決めてよい。
以上に述べた把持装置の作用を次に述べる。
【0037】
図5において、(a)に示されるように、支持台11で支持されたロアサッシュ12に把持装置40が臨んでいる。次に、把持装置40を矢印(8)のように下降させる。
【0038】
(b)に示されるように、第1当接部43の第1当接面59がロアサッシュ12の底壁71に当接し、第2当接部45の左の第2当接面61がロアサッシュ12に取り付けた連結部材18の左の第2下面73に当接したので、制御部(図2の符号29)から第1電動モータ46及び第2電動モータ52に運転開始指令を出す。この指令により、第1係合部51及び第2係合部56が矢印(9)のように回転する。
【0039】
図6において、(a)に示されるように、制御部(図2の符号29)から第1電動モータ46及び第2電動モータ52に運転停止指令を出したので、第1係合部51及び第2係合部56の回転が止まっている。
【0040】
(b)は(a)のb−b線断面図に相当し、第1係合部51の第1凹部48がロアサッシュ12の凸部16に係合し、第1凹部49がロアサッシュ12の凸部15に係合している。
【0041】
(c)に示されるように、非接触式センサ58がロアサッシュ12の底壁71が所定の距離L1内にあることを検出すると、非接触式センサ58は破線(10)のように制御部29へ出力信号を送る。次に、制御部29は破線(11)のようにロボットアーム制御部28へロアサッシュ12の持ち上げ準備完了の信号を出す。
【0042】
図7において、(a)に示されるように、ロボットアーム制御部(図1の符号28)からの動作指令によって、ロボットアーム(図1の符号13)で把持装置40を矢印(12)のように持ち上げる。
【0043】
(b)に示されるように、把持装置40で把持したロアサッシュ12をロボットアームの動作で矢印(13)のようにドア78の想像線で示した組付位置79へ移動させる。
【0044】
把持装置40は、第1当接部43と、第2当接部45と、第1係合部51と、第2係合部56とを備えたので、ロアサッシュ12の内側に把持装置40をセットしたときに、第1当接部43の第1当接面59がロアサッシュ12の底壁71に当接し、第2当接部45の左の第2当接面61がロアサッシュ12に取り付けた連結部材18の左の第2下面73に当接する。
【0045】
第1当接部43及び第2当接部45でロアサッシュ12に対する把持装置40の位置決めを実施した状態で、第1電動モータ46で第1係合部51を回転させると、第1係合部51に設けた2つの第1凹部(図4の符号48、49)がロアサッシュ12の2つの凸部(図4の符号15、16)に係合する。同時に第2電動モータ52で第2係合部56を回転させると、第2係合部56に設けた2つの第2凹部がロアサッシュ12の2つの凸部に係合する。
【0046】
すなわち、第1当接部43及び第2当接部45でロアサッシュ12に対する把持装置40の位置決めを確実に実施することができる。また、第1係合部51の2つの第1凹部がロアサッシュ12の側壁の2つの凸部に係合し、且つ第2係合部56の2つの第2凹部がロアサッシュ12の側壁の2つの凸部に係合することで、ロアサッシュ12の深さ方向に対する第1係合部51及び第2係合部56の位置を確実に決めることができる。
【0047】
そのため、把持装置40に対するロアサッシュ12の位置決め精度が向上するので、把持装置40に対するロアサッシュ12の姿勢調整が不要になる。したがって、ロアサッシュ12の把持後にロアサッシュ12の姿勢調整を必要としない把持装置40を提供することができる。
【0048】
尚、本発明に係る把持装置は、実施の形態ではロアサッシュの把持に適用したが、同様の断面形状を有する部材等の把持にも適用できるので、一般の溝形部材の把持に適用することは差し支えない。
また、本発明に係る移動装置は、実施の形態ではロボットアームを適用して説明したが、搬送装置や運搬機械等を適用してもよい。
【0049】
加えて、本発明に係る駆動源は、実施の形態では電動モータを適用したが、この他に空圧モータ、油圧モータを適用してもよい。
さらに、本発明に係るセンサは、実施の形態では非接触式センサを適用して説明したが、接触式センサを適用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明の把持装置は、乗用車のドアに用いられるロアサッシュの把持に好適である。
【符号の説明】
【0051】
10…ロアサッシュ把持エリア、12…ロアサッシュ、13…ロボットアーム(移動装置)、14…連結部、15、16…凸部、18…連結部材、40…把持装置、41…支持部材、42…上端(一端)、43…第1当接部、44…下端(他端)、45…第2当接部、46…第1電動モータ(駆動源)、48、49、76、77…第1凹部(凹部)、51…第1係合部、52…第2電動モータ(駆動源)、54、55…第2凹部(凹部)、56…第2係合部、58…非接触式センサ(センサ)、59…第1当接面、61…左の第2当接面、62…右の第2当接面、71…底壁、72、75…側壁、73…左の第2下面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動装置に連結部を介して設けられ長尺の溝形部材を把持する把持装置において、
この把持装置は、前記連結部に取り付けた支持部材の一端から前方へ延ばされ前記溝形部材の底壁に当接する第1当接部と、前記支持部材の他端から前方へ延ばされ前記溝形部材の端部に当接する第2当接部と、この第2当接部と前記第1当接部との間で前記支持部材に設けられていると共に前記支持部材に設けた駆動源に連結されこの駆動源で回転させられることで前記溝形部材の側壁に形成された凸部に係合する凹部が設けられている係合部とを備えたことを特徴とする把持装置。
【請求項2】
前記凹部の組数は、複数であることを特徴とする請求項1記載の把持装置。
【請求項3】
前記支持部材は、前記底壁が所定の距離内にあることを検出するセンサを備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の把持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−228017(P2010−228017A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−75687(P2009−75687)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】