説明

施肥装置付き田植機

【課題】 走行機体の後部に配備した肥料ホッパから繰出し機構を介して肥料を繰出し、繰出した肥料を前記走行機体の後部に連結した苗植付け装置の作溝器に供給ホースを介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機において、肥料の補給を容易に行うことができるとともに、機体安定性にも優れたものにする。
【解決手段】 走行機体3の後部に運転ステップ20よりも高く隆起した後部フェンダ部21を配置し、繰出し機構42および後輪2を軸支した主伝動ケース12を後部フェンダ部21の下方に配備してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行機体の後部に配備した肥料ホッパから繰出し機構を介して肥料を繰出し、繰出した肥料を前記走行機体の後部に連結した苗植付け装置の作溝器に供給ホースを介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
上記施肥装置付き田植機としては、肥料ホッパおよび繰出し機構を運転座席後方の高位置に配置したものが知られている。
【特許文献1】特開平7−177807号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記構成によると、肥料ホッパが高い位置にあるために、肥料ホッパの上蓋を開いて肥料を補給する際に、重い肥料袋を高く持ち上げる必要があり、非力な作業者にとって肥料補給作業が負担となるものであった。また、高い位置の肥料ホッパに肥料を充填すると機体重心が高いものとなり、圃場内における走行時に機体の安定性が低下して機体操縦が難しくなる。
【0004】
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、肥料の補給を容易に行うことができるとともに、安定性にも優れた施肥装置付き田植機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、走行機体の後部に配備した肥料ホッパから繰出し機構を介して肥料を繰出し、繰出した肥料を前記走行機体の後部に連結した苗植付け装置の作溝器に供給ホースを介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機において、
走行機体の後部に運転ステップよりも高く隆起した後部フェンダ部を配置し、前記繰出し機構および後輪を軸支した主伝動ケースを、前記後部フェンダ部の下方に配備してあることを特徴とする。
【0006】
上記構成によると、繰出し機構を低く設置した分、肥料ホッパの上端を低くすることができ、肥料補給時に肥料袋の持ち上げ高さを低くすることができる。重量物となる肥料ホッパおよび繰出し機構を低く設置することで機体重心を下げ、機体の安定性を高めることができる。また、主伝動ケースの大きい重量が主推進車輪となる後輪の接地荷重を高めることになって確実な推進力をもたらす。
【0007】
従って、第1の発明によると、肥料の補給を容易に行うことができるとともに、機体安定性および推進性能にも優れた施肥装置付き田植機を構成することができる。
【0008】
第2の発明は、走行機体の後部に配備した肥料ホッパから繰出し機構を介して肥料を繰出し、繰出した肥料を前記走行機体の後部に連結した苗植付け装置の作溝器に供給ホースを介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機において、
走行機体の後部に運転ステップよりも高く隆起した後部フェンダ部を配置し、前記繰出し機構およびエンジンを、前記後部フェンダ部の下方に配備してあることを特徴とする。
【0009】
上記構成によると、繰出し機構を低く設置した分、肥料ホッパの上端を低くすることができ、肥料補給時に肥料袋の持ち上げ高さを低くすることができる。重量物となる肥料ホッパおよび繰出し機構を低く設置することで機体重心を下げ、機体の安定性を高めることができる。また、エンジンの大きい重量が主推進車輪となる後輪の接地荷重を高めることになって確実な推進力をもたらす。
【0010】
従って、第2の発明によると、肥料の補給を容易に行うことができるとともに、機体安定性および推進性能にも優れた施肥装置付き田植機を構成することができる。
【0011】
第3の発明は、上記第1または第の発明において、
前記後部フェンダ部で肥料ホッパの一部を一体形成してあるものである。
【0012】
上記構成によると、例えば後部フェンダ部を樹脂成形することにより容易に肥料ホッパと一体化することができ、部品点数および組み付け工数の節減してコスト低減を図ることができる。
【0013】
第4の発明は、上記第1〜3のいずれか一つの発明において、
前記繰出し機構から繰出した肥料を風力搬送して供給ホースに導くブロワを前記後部フェンダ部の下方に配備するとともに、このブロワに暖気を供給する手段を備えてあるものである。
【0014】
上記構成によると、繰出し機構が低く配置されることで繰出し機構から作溝器までの落差が小さくなって供給ホースにおける肥料の流下機能が低下するおそれがあるが、風力搬送によって流下機能の低下が補われ、肥料供給経路での付着や詰まりのない肥料供給が良好に行われる。しかも、この風力搬送に用いられる搬送風が乾燥した暖気であるので、肥料の乾燥が促進されて一層円滑な肥料搬送を行うことができる。
【0015】
第5の発明は、上記第1〜4のいずれか一つの発明において、
運転部の上方を覆う雨除けガードを装備してあるものである。
【0016】
上記構成によると、雨除けガードで施肥装置を覆うことが容易となり、肥料ホッパへの肥料補給時に雨の侵入を防止して、肥料が吸湿して固まったり詰まりやすくなることを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例のいくつかを図面に基づいて説明する。
【0018】
〔第1例〕
【0019】
図1に、本発明に係る第1例の施肥装置付き田植機の全体側面が、また、図2に、その全体平面がそれぞれ示されている。この施肥装置付き田植機は、操向自在な前輪1と操向不能な後輪2を備えた四輪駆動型の走行機体3の後部に、油圧シリンダ4で上下に揺動駆動されるリンク機構5を介して6条植え仕様の苗植付け装置6が昇降可能に連結されている。走行機体3の前端部にはセンターポスト7が立設され、このセンターポスト7の前面に前照灯8装備されるとともに、センターポスト7の上部にステアリングハンドル9が配備され、さらに、走行機体3の後部に運転座席10、エンジン11、後輪2を軸支した伝動ケース12、および、施肥装置13が配備された構造となっている。
【0020】
前記走行機体3の構成を以下に説明する。前記エンジン11は伝動ケース12から前方に延出された機体フレーム15に防振搭載され、かつ、この機体フレーム15の前方延出部位に前記前輪1を操向可能に軸支した前車軸ケース16が連結される。機体フレーム15の前端部にインテグラル型のパワーステアリングユニット17が連結され、パワーステアリングユニット17とステアリングハンドルと9とがステアリング操作軸18を介して連動連結されるとともに、パワーステアリングユニット17の下部に装備されたラック・ピニオン型のステアリング操作機構19を介して左右の前輪1が操向操作されるようになっている。また、機体前端部から運転座席10の足元まで運転ステップ20が設置されるとともに、機体後部には運転ステップ20よりも高く隆起した後部フェンダ部21が配備されて、伝動ケース12から立設した支持フレーム22に支持されている。そして、この後部フェンダ部21における左右中央部位に脱着可能に設けられたセンターカバー23の上方に運転座席10が配備されている。そして、エンジン11、伝動ケース12、および、施肥装置13が後部フェンダ部21の下方空間に配備されている。
【0021】
前記エンジン11は、ラジエータ25を前置きした水冷式のものが採用され、エンジン後面の出力軸11aが吸振カップリング26を介して伝動ケース12の入力軸12aに連動連結されている。伝動ケース12には図示されない無段変速を行う主変速機構や有段ギヤ変速を行う副変速機構が装備されており、これらによって変速された走行系動力が図示されないサイドクラッチを介して左右の後輪2に伝達されるとともに、分岐された走行系動力が伝動軸27を介して前車軸ケース16に伝達され、図示されないデフ機構を介して左右の前輪1が駆動されるようになっている。また、伝動ケース12で変速された動力の一部が作業系動力としてケース後端のPTO軸28から取り出されて前記苗植付け装置6に伸縮伝動軸29を介して伝達され、苗植付け装置6が走行速度と同調した速度で駆動されるようになっている。
【0022】
前記苗植付け装置6は、前記PTO軸28から取り出された作業系動力を受けるフィードケース30、一定ストロークで左右に往復横移動される苗のせ台31、6条分の回転式の植付け機構32、および、田面の植付け箇所を均平整地する3つの整地フロート33、等を備えている。なお、前記PTO軸28は、伝動ケース12に内装された図示されない植付けクラッチによって任意に駆動および停止できるようになっている。
【0023】
前記施肥装置13には、粉粒状の肥料を貯留する肥料ホッパ41、この肥料ホッパ41の下部から定量づつ肥料を各条ごとに繰出す繰出し機構42、繰り出された肥料を風力搬送する電動式のブロワ43、各整地フロート33に取付けた各植付け条ごとの作溝器44、風力搬送される肥料を各作溝器44まで案内する供給ホース45、等が備えられており、機体前進に伴って苗植付け位置の横側近くの田面に各作溝器44で施肥溝が形成され、この施肥溝に肥料が供給されて埋設されるようになっている。
【0024】
図3に示すように、前記肥料ホッパ41は、後部フェンダ部21を凹入成形して一体化されており、その上端開口が開閉自在な上蓋46で閉塞されている。前記繰出し機構42は内装した繰出しロール47を回転させてホッパ下端から肥料を所定量づつ繰出して植付け条数本(この例では6本)の供給ホース45に送り出すよう構成されており、伝動ケース12内の走行伝動系と繰出しロール47とが図示されていない施肥クラッチおよび伝動機構を介して連動連結され、走行速度と同調した回転速度で繰出しロール47が駆動されるようになっている。なお、前記施肥クラッチは前記植付けクラッチの操作系に連動されており、植付けクラッチが切り操作されて植付け作動が停止すると、これに連動して施肥クラッチも切られて施肥作動が停止されるようになっている。
【0025】
繰出された肥料を風力搬送するブロワ43には、エンジン周辺の乾燥した暖気を吸入する吸気ダクト48が接続されており、乾燥した搬送風を分配ダクト49を経て繰出し機構42および各供給ホース45に供給することで肥料の乾燥を促し、肥料が吸湿して繰出し搬送経路に付着堆積することが抑制されている。
【0026】
前記後部フェンダ部21の後部上面には燃料タンク51が設置されるとともに、この燃料タンク51の上方に横長の予備苗のせ台52が支持枠53を介して配備されている。この予備苗のせ台52は苗植付け装置6における苗のせ台31の上端近くに臨設されており、予備苗のせ台52から苗のせ台31への苗移し替えが容易に行えるようになっている。なお、予備苗のせ台52への苗補給は機体横側方から行うことになる。
【0027】
また、後部フェンダ部21は後部支点aを中心にして上方に回動開放可能となっており、後部フェンダ部21を施肥装置13ごと持ち上げ開放することで、施肥装置13およびエンジン11周りを大きく開放し、広い作業空間から施肥装置13、エンジン11、および、伝動ケース12などのメンテナンスを行うことが可能となっている。なお、ラジエータ25への冷却水の補給、エアークリーナ用エレメントの交換などの通常のメンテナンスはセンターカバー23のみを開放して行うことができる。
【0028】
〔第2例〕
【0029】
図4に、本発明に係る第2例の施肥装置付き田植機の全体側面が、また、図5に、その全体平面がそれぞれ示されている。この施肥装置付き田植機は、基本的な構成は上記第1例と同様であり、以下、その相違している構造について説明する。
【0030】
この例においては、前記施肥装置13の肥料ホッパ41は後部フェンダ部21とは別体に構成されており、繰出し機構42と肥料ホッパ41の下部が後部フェンダ部21の下方に配備されるとともに、この上方に突出した肥料ホッパ41の上部に予備苗のせ台52が横架配備されている。この予備苗のせ台52は電動モータなどを利用した図示されない駆動機構によって全体に左右に移動可能、かつ、電動モータなどを利用した図示されない駆動機構によって後部支点bを中心に上方へ回動操作可能となっており、予備苗のせ台52を持ち上げ回動して所定の後傾斜姿勢にすることで、載置収容した予備苗を苗のせ台31に滑落供給することが可能となっている。また、予備苗のせ台52の後端部には苗のせ台31の上端に備えた指標に検出光ビームを照射してその反射の検出によって苗のせ台31および予備苗のせ台52の相対位置を検出する位置検出センサ54が備えられており、苗補給に際しては、任意の横移動位置で停止された苗のせ台31に対応する位置まで予備苗のせ台52が横移動された後、予備苗のせ台52が傾斜回動されるようになっている。
【0031】
〔第3例〕
【0032】
図6に、本発明に係る第3例の施肥装置付き田植機の全体側面が、また、図7に、その全体平面がそれぞれ示されている。この施肥装置付き田植機は、上記第2例の構造において、運転部を覆う雨除けガード60が装備されたものである。
【0033】
前記雨除けガード60は、後部フェンダ部21の後端左右から立設された門形の後部支柱枠61と、センターポスト7の左右から立設されて後方上方に延出された前部支柱枠62とを連結した4柱構造に構成されており、左右の前部支柱枠62の上部に亘って天井部63を取り付けて運転座席10の上方を覆うように構成されている。また、天井部63の前端部にはサンバイザー64が取り付けられるとともに、後部支柱枠61の上端後部にはリヤバイザー65が庇状に突設されている。そして、雨除けガード60の構成部材の主要部は樹脂成形されて雨除けガード全体の軽量化が図られている。また、雨除けガード60における上部の前後には前向き作業灯66と後向き作業灯67が左右一対づつ装備されている。
【0034】
〔第4例〕
【0035】
図8に、本発明に係る第4例の施肥装置付き田植機の全体側面が、また、図9に、その全体平面がそれぞれ示されている。この施肥装置付き田植機は、上記第3例の構造において、雨除けガード60が変形されたものである。
【0036】
この例の雨除けガード60は、左右の前部支柱枠62が運転ステップ20の前端角部から立設されるとともに、左右の前部支柱62枠の間に透明樹脂材からなる主フロントガラス68と前輪前方透視用の足元フロントガラス69が装備されて、左右および後方が開放された構造となっている。また、主フロントガラス68の外側にはワイパ70が装備されるとともに、天井部63には開閉可能な天板71を備えた開口72が備えられており、運転作業者が運転部で起立して開口72から頭を出すことが可能となっている。
【0037】
〔第5例〕
【0038】
図10に、本発明に係る第5例の施肥装置付き田植機の全体平面が示されている。この例では、前記運転ステップ20が機体前端まで幅広く延長されるとともに、上記第4例で示された構造の雨除けガード60が運転ステップ20と同幅に幅広く設けられている。
【0039】
〔第6例〕
【0040】
図11に、本発明に係る第6例の施肥装置付き田植機の全体側面が、また、図12にその全体平面がそれぞれ示されている。この施肥装置付き田植機は、予備苗収容構造と雨除けガード60が変形されている。
【0041】
つまり、この例の雨除けガード60は、上記第3例の基本構造において、左右の前部支柱枠62が運転ステップ20の前端角部から立設されるとともに、運転ステップ20が機体前端まで幅広く延長され、この運転ステップ20における前部とセンターポスト7との間を作業者が歩行移動可能に構成されている。また、各前例に示された機体後部の予備苗のせ台52はなく、それに代えて、運転ステップ20における前部の左右横外側に、苗載置板73aを複数段に装備した段積み式の予備苗のせ台73が立設されており、運転作業者は前方の予備苗のせ台73から取り出した予備苗を後方の苗のせ台31に手作業で移し替えることになる。
【0042】
〔第7例〕
【0043】
図13に、本発明に係る第7例の施肥装置付き田植機の全体側面が、また、図14に、その全体平面がそれぞれ示されている。この施肥装置付き田植機は、上記第6例の構造において、予備苗収容構造が変形されている。
【0044】
つまり、この例では、機体前端から後部フェンダ部21にまで及ぶ前後に長い苗載置板73aを複数段に装備した段積み式の予備苗のせ台73が走行機体の左右に配備されており、多量の予備苗を収容して連続作業が行えるようになっている。また、予備苗のせ台73の各苗載置板73aは、運転部の横側方を開放する位置まで前方に大きくスライド移動可能に支持されており、苗載置板73aを前方スライドすることで運転作業者が機体左右から乗降することができるとともに、苗載置板73aを前方にスライド突出させることで、畦からの苗補給が容易に行えるようになっている。
【0045】
〔他の実施例〕
【0046】
(1)上記各実施例では、エンジン11を後部フェンダ部21の下方空間に配備しているが、走行機体3の前部に搭載する形態で実施することもできる。
【0047】
(2)前記後部フェンダ部21で肥料ホッパ41の下部一部を一体形成し、後部フェンダ部21の上面に別体構造のホッパ部分を突設して容量の大きい肥料ホッパ41を構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】第1例の施肥装置付き田植機を示す全体側面図
【図2】第1例の施肥装置付き田植機を示す全体平面図
【図3】第1例の施肥装置付き田植機の機体後部を示す側面図
【図4】第2例の施肥装置付き田植機を示す全体側面図
【図5】第2例の施肥装置付き田植機を示す全体平面図
【図6】第3例の施肥装置付き田植機を示す全体側面図
【図7】第3例の施肥装置付き田植機を示す全体平面図
【図8】第4例の施肥装置付き田植機を示す全体側面図
【図9】第4例の施肥装置付き田植機を示す全体平面図
【図10】第5例の施肥装置付き田植機を示す全体平面図
【図11】第6例の施肥装置付き田植機を示す全体側面図
【図12】第6例の施肥装置付き田植機を示す全体平面図
【図13】第7例の施肥装置付き田植機を示す全体側面図
【図14】第7例の施肥装置付き田植機を示す全体平面図
【符号の説明】
【0049】
3 走行機体
6 苗植付け装置
11 エンジン
12 主伝動ケース
20 運転ステップ
21 後部フェンダ部
41 肥料ホッパ
42 繰出し機構
43 ブロワ
44 作溝器
45 供給ホース
60 雨除けガード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体の後部に配備した肥料ホッパから繰出し機構を介して肥料を繰出し、繰出した肥料を前記走行機体の後部に連結した苗植付け装置の作溝器に供給ホースを介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機において、
走行機体の後部に運転ステップよりも高く隆起した後部フェンダ部を配置し、前記繰出し機構および後輪を軸支した主伝動ケースを、前記後部フェンダ部の下方に配備してあることを特徴とする施肥装置付き田植機。
【請求項2】
走行機体の後部に配備した肥料ホッパから繰出し機構を介して肥料を繰出し、繰出した肥料を前記走行機体の後部に連結した苗植付け装置の作溝器に供給ホースを介して供給するよう構成した施肥装置付き田植機において、
走行機体の後部に運転ステップよりも高く隆起した後部フェンダ部を配置し、前記繰出し機構およびエンジンを、前記後部フェンダ部の下方に配備してあることを特徴とする施肥装置付き田植機。
【請求項3】
前記後部フェンダ部で肥料ホッパの一部を一体形成してある請求項1または2記載の施肥装置付き田植機。
【請求項4】
前記繰出し機構から繰出した肥料を風力搬送して供給ホースに導くブロワを前記後部フェンダ部の下方に配備するとともに、このブロワに暖気を供給する手段を備えてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の施肥装置付き田植機。
【請求項5】
運転部の上方を覆う雨除けガードを装備してある請求項1〜4のいずれか一項に記載の施肥装置付き田植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−320234(P2006−320234A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−145584(P2005−145584)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】