説明

粉粒体排出装置

【課題】オーガ6の穀粒排出部21の左右回動角度の可能範囲が容易にわかり、排出オーガ6の穀粒排出口21aの詰まりを防止して、操作性や作業効率の良い粉粒体排出装置の提供である。
【解決手段】穀粒を排出するオーガ6の先端に設けられ、オーガ6の軸心に直行する方向に所定角度で左右回動する穀粒排出部21の左右回動角度をセンサ55により検知して、検知した左右回動角度の情報から左右回動可能な範囲を決定し、該可能な範囲の情報について報知手段52により報知させ、前記可能な範囲が限界に近づいた場合に前記報知内容を変化させる粉粒体排出装置により解決できる。また、前記報知手段52が音を発生するブザー52aであり、前記可能な範囲に関する情報について前記ブザー52aにより音を発生させる構成にしても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大豆、小豆、米、麦、蕎麦、粉等の粉粒体を外部へ排出する粉粒体排出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインや粉粒体運搬車には、グレンタンク内に一時貯留された穀粒を外部へ排出する排出オーガが設けられ、穀粒は排出オーガによってトラックやコンテナなどに排出されたり、袋詰めにされた後、搬出され利用される。そして通常は、排出オーガ内に穀粒を搬送するための螺旋を設けており、該螺旋が回動することによって穀粒を外部へ排出している。
【0003】
しかし、穀粒を外部へ排出する際に、排出オーガの穀粒排出口から一箇所に集中して排出するため、頻繁に排出位置を変える必要があり作業が煩雑で、作業性が良くなかった。また、排出オーガの穀粒排出口は下を向いているので、排出オーガをオーガ受けに収納する際にオーガ内に残った穀粒が落下するなどの不具合があった。
【0004】
そこで、下記特許文献1では、排出オーガの先端に、オーガの軸心に直行する方向に左右回動する穀粒排出口を設けた穀粒排出装置が提案されている。
【特許文献1】特開2004−008088号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1記載の構成では、排出オーガの先端に設けた穀粒排出口がオーガの軸心に直行する方向に左右回動することから、運搬車のタンクに穀粒を排出するとき、一箇所に集中することなく、タンクの隅々まで均して排出することができ、排出作業を容易にできる。また、排出オーガの先端に設けた穀粒排出口を反転させて上向きにしてオーガ受けに収納できるため、オーガ受けに収納する際の穀粒の落下を防止できる。
【0006】
しかし、 所定角度を超えて排出オーガの穀粒排出口を回動させ、このことを忘れた状態で穀粒を排出させると穀粒が詰まることがあり、その場合には作業を一旦中断せねばならず、作業上の障害になることがある。また、排出オーガの穀粒排出口が左右回動しすぎないよう、穀粒排出口が詰まってしまう角度を超えないように操作することが必要となり、操作性が良いとは言えない。更に前記穀粒排出口が左右回動しすぎて、穀粒排出口が詰まってしまう角度を超えそうになっても、作業者には容易に分からない。
【0007】
本発明の課題は、排出オーガの穀粒排出口の詰まりを防止して、排出オーガの操作性や作業性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記課題は、以下の構成を採用することにより達成できる。
請求項1記載の発明は、穀粒を排出するオーガ(6)の先端に設けられた穀粒排出部(21)がオーガ(6)の軸心に直行する方向に所定角度で左右回動する粉粒体排出装置において、前記オーガ(6)の左右回動角度を検知するセンサ(55)と、該センサ(55)により検知した前記オーガ(6)の左右回動角度に関する情報を報知する報知手段(52)と、前記オーガ(6)の左右回動角度に関する情報から前記左右回動する可能な範囲を決定し、前記可能な範囲の情報について上記報知手段(52)により報知させ、前記オーガ(6)の左右回動する可能な範囲が限界に近づいた場合に前記報知内容を変化させる制御手段(40)とを有する粉粒体排出装置である。
【0009】
請求項2記載の発明は、穀粒を排出するオーガ(6)の先端に設けられた穀粒排出部(21)がオーガ(6)の軸心に直行する方向に所定角度で左右回動する粉粒体排出装置において、前記オーガ(6)の左右回動角度を検知するセンサ(55)と、音を発生する音発生手段(52a)と、前記センサ(55)により検知した前記オーガ(6)の左右回動角度の情報をもとに前記左右回動する可能な範囲を決定し、前記可能な範囲に関する情報について前記音発生手段(52a)により音を発生させる制御手段(40)とを有する粉粒体排出装置である。
前記音発生手段(52a)はブザー以外にもスピーカなどの音を発生するあらゆる手段を用いることができる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、穀粒排出部(21)の左右回動角度に応じて、報知手段(52)の報知内容が変化するので、作業者は、その左右回動角度が限界値に近いか否かを確認しながら穀粒排出作業ができるので、穀粒排出作業性に優れる。
請求項2記載の発明によれば穀粒排出部(21)の左右回動角度の変化が音でわかるため、左右回動可能範囲を耳で聞いて確認しながら、オーガ(6)を目視したままで穀粒排出作業ができるので、穀粒排出作業性に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の一実施例を図により説明する。図1には本発明の一実施例である粉粒体排出装置を備えたコンバインの側面図を示し、図2には図1のコンバインの横排出オーガ の縦断側面図を示す。
上記コンバインは、走行装置1、走行装置1の上方前部に設けた操作席9、走行装置1の上方に設けた脱穀装置2、脱穀装置2の前方に設けた刈取部3、脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク4、グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5、横排出オーガ6、該横排出オーガ6の未使用時に該横排出オーガ6を支持するオーガ受け43などから構成される。
【0012】
前記横排出オーガ6は、前記縦揚穀装置5に接続した筒状の固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた筒状の移動オーガ8とにより分割形成する構成である。前記固定オーガ7の基部と縦揚穀装置5との接続部分は公知であり、横排出オーガ6の先端が上下動自在および縦揚穀装置5の軸心を中心に旋回するように構成する。固定オーガ7には固定オーガ螺旋10を設けている。固定オーガ螺旋10は固定オーガ7に設けた中間側軸受部11に軸装している。
【0013】
前記移動オーガ8を移動させるための構成は任意であり、一例を示すと、固定オーガ7の外周部分には外側軸受部材12を設け、外側軸受部材12には伸縮作動軸部材13の先端を軸装し、伸縮作動軸部材13には移動オーガ8の任意部分に設けた伸縮用受部材15を螺合させ、前記伸縮作動軸部材13の基部側は前記固定オーガ7の外周に設けたモータ等により構成する駆動部材16に接続し、駆動部材16により伸縮作動軸部材13を回転させて伸縮用受部材15を長さ方向に往復移動させて移動オーガ8を固定オーガ7に対して伸縮させる。
【0014】
そして、前記移動オーガ8には伸縮螺旋17を設けており、該伸縮螺旋17が回動することにより穀粒を搬送する。前記横排出オーガ6は、その先端に軸心方向に対する円周方向に所定範囲の角度以内で左右回動するオーガ穀粒排出口21aを有するオーガ先端排出部21を回動自在に設けている。
【0015】
オーガ先端排出部21は、移動オーガ8(横排出オーガ 6)と同心状の筒部材を、移動オーガ8の先端に左右回動のみ自在に取付け、この移動オーガ8の軸心に対して交差する方向の排出口21aを有する。オーガ先端排出部21全体が移動オーガ8に対して回動する。
【0016】
図3には、本発明の一実施例である粉粒体排出装置の横排出オーガ6の先端に設けられた穀粒排出部21の正面図を示し、図4には、図3の粉粒体排出装置のオーガ6の先端部分の側断面図を示し、図5にはコンバインの操作席9に設けた操作部53の図を示す。図6には図3の粉粒体排出装置の制御部の接続状態を示したブロック図を示す。図7にはコンバインの操作席9に設けたモニターの図を示す。
【0017】
穀粒排出作業停止中にオーガ先端排出部21は例えば移動オーガ8に対して真上の位置まで回動可能であり、所定角度以上オーガ先端排出部21を左右回動させると、機体移動中にオーガ穀粒排出口21aから穀粒が漏れるのを防止できる。反面、穀粒排出作業中に所定角度までオーガ先端排出部21を左右回動させると穀粒詰まり発生の原因となる。
【0018】
このように前記横排出オーガ6は、その先端に軸心方向に対する円周方向に左右回動するオーガ先端排出部21を回動自在に設けているから、オーガ先端排出部21を移動オーガ8の軸心中心に左右回動させると、穀粒排出方向を変更できる。これは、オーガ先端排出部21を縦揚穀装置5中心に旋回させた場合と同様な排出位置の変更となり、しかも、操作が簡単であり、微調節も容易である。したがって、一層、操作性および作業性を向上させる。
【0019】
穀粒排出部21がオーガ6の軸心に直行する方向に左右回動する角度は、穀粒排出口ケース28に設けられたポジションセンサ55により検知し、該センサ55が検知した前記左右回動角度に関する情報を報知装置52により報知する。
【0020】
ポジションセンサ55が検知した情報から前記左右回動可能な範囲を決定し、該可能な範囲の情報について報知装置52により報知させ、前記左右回動する可能な範囲が限界に近づいた場合に報知内容を変化させる制御は図6に示す制御装置40により行われる。
図5では報知装置52の例として、ブザー52aを図示しているが、その他ランプ52c(図6)などにしても良いし、これらに限定されない。
【0021】
図3、図4に示すように、オーガ6の筒体6aの先端でオーガ6の中心軸上に固着された回転中心軸51にはギア24,25が並列状に軸着している。また筒体6aの先端部には軸受け29を介して回動自在に穀粒排出口ケース28が設けられている。穀粒排出口ケース28には旋回用モータ26と該モータ26により駆動軸27aを中心に駆動する駆動ギア27とポジションセンサ55が固定されている。該ポジションセンサ55の軸心部には扇状ギア41の中心軸41aが回動自在に設けられ、扇状ギア41はギア24に噛合し、駆動ギア27はギア25に噛合している。
【0022】
従って、モータ26の駆動で駆動ギア27が駆動すると、不動のギア25の回りを駆動ギア27が回転するので、該駆動ギア27と一体のモータ26とポジションセンサ55を固着した穀粒排出口ケース28が回転中心軸51を中心に回動する。この穀粒排出口ケース28の回動で扇状ギア41がギア24に噛合しながら、かつポジションセンサ55の軸心部に対する回転角度を変えながら中心軸41aを中心に回動する。この扇状ギア41のポジションセンサ55の軸心部に対する回転角度の変化をポジションセンサ55が検出するので、穀粒排出口21aの回転中心軸51に対する回動位置をポジションセンサ55により検出することができる。
【0023】
ポジションセンサ55が検知した前記穀粒排出口21aの回動角度の情報について、制御装置40は報知装置52を作動させて報知させ、穀粒排出部21の左右回動角度が限界位置に近づくと、上記制御装置40が更に作動して上記報知内容を変化させる構成である。
【0024】
例えば、穀粒排出部21の左右回動角度を検知するセンサ55のデータから、左右回動可能な範囲を操縦席の操作部53に設けた、例えばブザー52aにより間欠音で知らせて、穀粒排出部21の左右回動の限界位置が近づくと、音の間隔が狭くなるように制御装置40により制御する構成である。本構成によれば、穀粒排出部21の左右回動角度に応じて、間欠音の間隔が変化することにより、左右回動角度が限界値に近いか否かを耳で聞きながら、作業者は横排出オーガ6を目視したまま作業ができ、穀粒排出作業性に優れる。その他、音の強弱を変化させたり、音の高低を変えたり、違う音にしたりしても良い。更に視覚により認識できるような構成としても良い。例えば上記ブザー52aをランプ52cやモニター52b(図7)などに変えて、穀粒排出部21の左右回動角度の限界位置が近づくと、ランプ52cが点滅したり、表示が変化する構成としても良い。またブザー52aやランプ52c、モニター52bなどを併用しても良い。
【0025】
また、図5に示したブザー52aに代えて、スピーカーを用いて穀粒排出部21の左右回動角度を検知するセンサ55のデータから、左右回動可能な範囲を音声で知らせても良い。そして穀粒排出部21の左右回動角度の検知センサ55からのデータにより、左右回動角度の限界値が近づくと、音声により警告し、また、左右回動角度の限界値に達すると、そのことを言葉で知らせる構成としても良い。本構成を採用することにより、穀粒排出部21の左右回動角度の変化が音声で分かるため、ブザーなどの音のみよりも詳しく、また分かり易く、左右回動可能範囲を耳で聞いて確認しながら、作業者は横排出オーガ6を目視したまま作業ができ、穀粒排出作業性に優れる。
【0026】
更に図3及び図4に示すように、横排出オーガ6の穀粒排出部21にカメラ60を設けて、穀粒排出部21から穀粒用コンテナ61(図9(b))へ穀粒を排出するときに、穀粒用コンテナ61内の穀粒の様子が分かるような構成としている。すなわち穀粒排出部21に設けたカメラ60の映像を操作席9のモニター52bに表示させる構成である本構成を採用することにより、操作席9にあるモニター52bから穀粒用コンテナ61内の様子が分かるようになるため、穀粒排出作業性や操作性が向上する。
【0027】
また、穀粒を排出する横排出オーガ6の先端に設けられた穀粒排出部21が横排出オーガ6の軸心に直行する方向に所定角度で左右回動する粉粒体排出装置において、穀粒の排出中に自動収納スイッチ57(図5)を押しても、自動収納制御に入らない様にしても良い。自動収納スイッチ57とは、横排出オーガ6がどの位置にあってもオーガ受け43(図1)に横排出オーガ6を収納するためのスイッチである。排出クラッチスイッチ59がオンの場合は、自動収納スイッチ57を押しても自動収納制御に入らない様に構成する。本構成を採用することにより、穀粒の排出作業中に自動収納スイッチ57を押しても自動収納制御に入らないため、穀粒をばらまきながら横排出オーガ6が自動収納されることがない。
【0028】
図8には、本発明の他の実施例である粉粒体排出装置を設けたコンバインの側面図を示す。
図8に示すように、180°に反転する横排出オーガ6において、穀粒を排出する横排出オーガ6の先端に設けられた穀粒排出部21が横排出オーガ6の軸心に直行する方向に所定角度で左右回動することにより横排出オーガ6の張出位置Wはもちろんのこと、横排出オーガ6の収納位置Sでも、どの位置にあっても穀粒の排出ができる構成である。
【0029】
本構成を採用することにより横排出オーガ6が上方へ180°反転するタイプのコンバインのオーガでも穀粒排出部21が横排出オーガ6の軸心に直行する方向に所定角度で左右回動することにより、横排出オーガ6の張出位置Wはもちろん、横排出オーガ6の収納位置Sでも穀粒の排出ができるため、穀粒排出作業性が向上する。また、W位置へは横オーガ6を180°反転させるだけであるので、オーガを上昇させてから旋回させる構成に比較してW位置への移動時間が短くなる。
【0030】
図9(a)には、本発明の他の実施例である粉粒体排出装置を設けたコンバインの斜視図を示し、図9(b)には穀粒用コンテナ61の斜視図を示す。
図9に示すように、穀粒用コンテナ61には発信機62を設けており、コンバインには前記発信機62との距離がわかるように、受信機63を設けている。そして、これら発信機62と受信機63により、操作席9のモニター52b(図7)に横排出オーガ6が穀粒用コンテナ61に届くかどうかを表示する。例えば操作席9のモニター52bに、発信機62と受信機63の距離を表示させれば良い。また、横排出オーガ6が穀粒用コンテナ61に届くかどうかについても、具体的に、図や記号などで表示すれば良い。本構成を採用することにより、穀粒用コンテナ61に横排出オーガ6が届くかどうかがモニター52bで分かるために、穀粒排出の操作性や作業性が向上する。
【0031】
また、穀粒用コンテナ61に発信機62を設けて、コンバインに受信機63を設けた構成において、自動張出スイッチ64(図5)を押してから、コンバインを穀粒用コンテナ61に近づけて、横排出オーガ6が届く距離になると、横排出オーガ6が自動で張出を開始する構成としても良い。例えば自動張出スイッチ64を押しても、穀粒用コンテナ61が遠いと横排出オーガ6は動かないが、穀粒用コンテナ61に近づいて、横排出オーガ6が穀粒用コンテナ61に届く距離になると、自動で横排出オーガ6の張出が始まるようになる。
【0032】
本構成を採用することにより、自動張出スイッチ64を押しておけば、穀粒用コンテナ61にコンバインが近づいた場合に、自動で横排出オーガ6が張り出されるため、穀粒排出作業性が向上する。
【0033】
また上記穀粒用コンテナ61に発信機62を設け、コンバインに受信機63を設けた構成において、コンバインを穀粒用コンテナ61に近づけて、横排出オーガ6が穀粒用コンテナ61に届く距離になると、操作席9に設けたランプ52c(図7)が点灯する構成としても良い。図7に示す例では、モニター52bの上に報知装置52の一例としてランプ52cを設けているが、横排出オーガ6の操作部53(図5)に設けても良いし、横排出オーガ6に設けても良い。報知装置52として、ランプ52c以外にブザー52aやスピーカーを設けても良い。横排出オーガ6が穀粒用コンテナ61に届く距離になると、ブザー52a(図5)が鳴ったり、スピーカーにより音声で知らせるようにしても良い。ブザー52aやスピーカーは、操作部53に限らず、どこに設けても良い。本構成を採用することにより、穀粒用コンテナ61に横排出オーガ6が届く距離になると、操作席9のランプ52cが点灯したり、ブザー52aが鳴ったりするため、穀粒排出作業性が向上する。また、スピーカーを設けた場合は、音声による言葉で知らせるため、詳しく分かり、また分かり易く、穀粒排出の操作性が向上する。また、音声により知らせるため、作業者に不安を与えない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施例である粉粒体排出装置を備えたコンバインの側面図である。
【図2】図1のコンバインの横排出オーガの縦側断面図である。
【図3】本発明の一実施例である粉粒体排出装置のオーガの先端に設けられた穀粒排出部の正面図である。
【図4】図3の粉粒体排出装置のオーガの先端部分の側断面図である。
【図5】図1のコンバインの操作席に設けた操作部の図である。
【図6】図3の粉粒体排出装置の制御部の接続状態を示したブロック図である。
【図7】図1のコンバインの操作席に設けたモニターの図である。
【図8】本発明の他の実施例である粉粒体排出装置を設けたコンバインの側面図である。
【図9】図9(a)は、本発明の他の実施例である粉粒体排出装置を設けたコンバインの斜視図であり、図9(b)は穀粒用コンテナの斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
1 走行装置 2 脱穀装置
3 刈取部 4 グレンタンク
5 縦揚穀装置 6 横排出オーガ
6a 筒体 7 固定オーガ
8 移動オーガ 9 操作席
10 固定オーガ螺旋 11 中間側軸受部
12 外側軸受部材 13 伸縮作動軸部材
15 伸縮用受部材 16 駆動部材
17 伸縮螺旋 21 オーガ穀粒排出部
21a オーガ穀粒排出口 24,25 ギア
26 旋回用モータ 27 駆動ギヤ
27a 駆動軸 28 穀粒排出口ケース
29 軸受け 40 制御装置
41 ギア 41a 中心軸
43 オーガ受け 51 回転中心軸
52 報知装置 52a ブザー
52b モニター 52c ランプ
53 操作部 55 センサ
57 自動収納スイッチ 59 排出クラッチスイッチ
60 カメラ 61 コンテナ
62 発信機 63 受信機
64 自動張出スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
穀粒を排出するオーガ(6)の先端に設けられた穀粒排出部(21)がオーガ(6)の軸心に直行する方向に所定角度で左右回動する粉粒体排出装置において、
前記オーガ(6)の左右回動角度を検知するセンサ(55)と、
該センサ(55)により検知した前記左右回動角度に関する情報を報知する報知手段(52)と、
前記オーガ(6)の左右回動角度に関する情報から前記左右回動する可能な範囲を決定し、前記可能な範囲の情報について上記報知手段(52)により報知させ、前記左右回動する可能な範囲が限界に近づいた場合に前記報知内容を変化させる制御手段(40)と
を有することを特徴とする粉粒体排出装置。
【請求項2】
穀粒を排出するオーガ(6)の先端に設けられた穀粒排出部(21)がオーガ(6)の軸心に直行する方向に所定角度で左右回動する粉粒体排出装置において、
前記オーガ(6)の左右回動角度を検知するセンサ(55)と、
音を発生する音発生手段(52a)と、
前記センサ(55)により検知した前記オーガ(6)の左右回動角度の情報をもとに前記左右回動する可能な範囲を決定し、前記可能な範囲に関する情報について前記音発生手段(52a)により音を発生させる制御手段(40)と
を有することを特徴とする粉粒体排出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−43938(P2007−43938A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−230803(P2005−230803)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】