説明

ブロック実行順表示装置

【課題】シーケンスプログラムおよびNCプログラムからなる制御プログラムの全体を構造的かつ視覚的に表現し、制御プログラムの実行順序および実行状態を容易に把握することができるブロック実行順表示装置を提供する。
【解決手段】数値制御およびシーケンス制御を備えた生産装置50と、シーケンスプログラム13aを実行するプログラマブルコントローラ10と、NCプログラム23aを実行する数値制御装置20と、シーケンス機能ブロックおよびNCプログラム実行ブロックを実行順に配列したブロック実行順配列を表示するブロック実行順配列表示手段116aと、配列要素の一つを選択する選択手段と、選択手段によってNCプログラム実行ブロックが選択されると、複数のNC機能ブロックを実行順に配列したNC機能ブロック実行順配列を表示するNC機能ブロック実行順配列表示手段116cを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は例えば加工機械等の数値制御装置及びプログラマブルコントローラのブロック実行順表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加工機械等の生産装置では、軸制御するために数値制御装置が使用され、補助装置等の軸制御以外の補助的な動作を制御するためにプログラマブルコントローラが使用されている。この数値制御装置に用いられるプログラムは、NC言語により記述されたNCプログラムであり、プログラマブルコントローラに用いられるプログラムは、ラダー回路図や、シーケンシャルファンクションチャート(SFCプログラム)等のプログラム言語により記述されたシーケンスプログラムである。ラダー回路図は、接点とコイルとによる信号の論理組合せであり、制御回路を視覚的に把握することに適している。SFCプログラムは、プログラムをフローチャート形式の複数のステップに分割したグラフィック形式のプログラム言語であり、プログラムの実行順序や実行条件を表現するのに適している。これらのNCプログラムおよびシーケンスプログラムは、各制御軸と補助装置とが連携して、一連の動作が指定された動作順におこなわれるようにプログラミングされている。
【0003】
生産装置には、このような数値制御装置やプログラマブルコントローラの運転状況を監視したり、異常・故障箇所の検出やプログラムのデバッグ等に、周辺機器としてモニタ装置が設けられることが多い。特許文献1に開示されているような、SFCプログラムが使用されているプログラマブルコントローラ用のモニタ装置では、ディスプレイ等にSFCプログラムがグラフィック表示され、活性中のステップやトランジションが背景色を変更等して表示される。これにより、SFCプログラムの現在実行中の位置をオペレータが視覚的に容易に把握することができるので、異常・故障箇所の検出等も容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平3−91005号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、数値制御装置とプログラマブルコントローラを組み合わせて制御をおこなう生産装置の場合、それぞれ種類の異なるNCプログラムおよびシーケンスプログラムから制御プログラムが構成されているため、モニタ装置において実行順序および実行状態を把握するのは容易ではない。例えば、SFCプログラム上において、ステップとして示される工程の実行順序を表示から理解するのは容易であるが、一連の工程に含まれるNCプログラム動作の工程について、NCプログラムの内容や実行順序を見ることは容易ではない。モニタ装置では、SFCプログラム上のステップを選択すると、ステップに関連付けられたアクションであるラダー回路等からなる制御回路を表示することができるが、NCプログラム動作が関連付けられたステップを選択した場合、NCプログラムを起動する制御回路が表示されることとなり、NCプログラムの内容を見ることはできない。従って、NCプログラムの内容や実行順序を見るには、別途NCプログラムを読み出し、表示させたNC言語から判断することになるので、手間がかかるとともに、NC言語の知識を要するものであった。
【0006】
ところで、異常・故障箇所の検出やプログラムのデバッグ等においては、NCプログラム側からシーケンスプログラムの内容を確認したい場合もある。例えば、M指令と呼ばれるNCプログラム内に記述された補助装置に対する指令は、補助装置の制御回路の入力条件に相当するものである。この補助装置の制御回路の実体は、シーケンスプログラム内のSFCプログラムとは別個のラダー回路図等からなるプログラム部分に存在している。このため、NCプログラム上からM指令に対応するシーケンスプログラムの内容を確認するには、別途ラダー回路図等からなるプログラム部分を読み出し、さらに表示させた回路からM指令に対応する補助装置の制御回路を探し出す必要があり、容易ではない。加工機械にトラブルが発生し、その原因を一刻も早く見つけなければならないときに、NCプログラムの停止位置や制御回路を探すために多くの時間を費やすと、製造ラインの長時間停止が発生するという問題があった。
【0007】
本発明はかかる問題点を解決するためになされたもので、シーケンスプログラムおよびNCプログラムからなる制御プログラムの全体を構造的かつ視覚的に表現し、制御プログラムの実行順序および実行状態を容易に把握することができるブロック実行順表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係わる発明は、上記の課題を解決するため、数値制御によって移動可能に装架された複数の移動部材およびシーケンス制御によって動作される複数の補助装置を備えた生産装置と、前記複数の補助装置の各動作を表す複数のシーケンス機能ブロックに夫々含まれる制御回路を動作順に配列したシーケンスプログラムを実行するプログラマブルコントローラと、前記移動部材を数値制御によって移動させるための数値制御情報および実行される前記シーケンス機能ブロックの少なくとも一方を含むNCブロックを実行順に配列したNCプログラムを実行する数値制御装置と、前記複数のシーケンス機能ブロックおよび前記NCプログラムの実行を示すNCプログラム実行ブロックを、実行順に配列したブロック実行順配列を表示装置に表示するブロック実行順配列表示手段と、前記表示装置に表示された前記ブロック実行順配列に含まれる複数の前記シーケンス機能ブロックの表示および前記NCプログラム実行ブロックの表示のうちの一つを選択する選択手段と、前記NCプログラムは、関連する一連の動作に対応する連続した複数のNCブロックを含む複数のNC機能ブロックに分割して作成され、前記選択手段によって前記NCプログラム実行ブロックが選択されると、複数の前記NC機能ブロックを前記NCプログラムでの実行順に配列したNC機能ブロック実行順配列を表示装置に表示するNC機能ブロック実行順配列表示手段と、を備えることである。
【0009】
請求項2に係わる発明は、請求項1に記載のブロック実行順表示装置であって、前記表示装置に表示された前記NC機能ブロック実行順配列において、前記選択手段で前記NC機能ブロックのうちの一つを選択すると、当該NC機能ブロックに含まれる複数の前記NCブロックを実行順に配列したNCブロック実行順配列を前記表示装置に表示するNCブロック実行順配列表示手段を備えることである。
【0010】
請求項3に係わる発明は、請求項2に記載のブロック実行順表示装置であって、前記NCブロック実行順配列表示手段は、前記選択手段で選択された前記NC機能ブロックに含まれるシーケンス機能ブロックを個別に前記表示装置に表示することである。
【0011】
請求項4に係わる発明は、請求項2に記載のブロック実行順表示装置であって、前記NCブロック実行順配列表示手段は、前記NCブロック実行順配列においてNCブロックに含まれる前記数値制御情報および前記シーケンス機能ブロックを並列に表示することである。
【0012】
請求項5に係わる発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のブロック実行順表示装置であって、前記ブロック実行順配列表示手段は、複数の前記シーケンス機能ブロックおよび前記NCプログラム実行ブロックのうち前記生産装置で現在実行中のブロックを他のブロックと識別可能に前記ブロック実行順配列上に表示することである。
【0013】
請求項6に係わる発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のブロック実行順表示装置であって、前記NC機能ブロック実行順配列表示手段は、前記生産装置で現在実行中の前記NC機能ブロックを他の前記NC機能ブロックと識別可能に前記NC機能ブロック実行順配列上に表示することである。
【0014】
請求項7に係わる発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載のブロック実行順表示装置であって、前記NCブロック実行順配列表示手段は、前記生産装置で現在実行中の前記NCブロックを他の前記NCブロックと識別可能に前記NCブロック実行順配列上に表示する実行中NCブロック表示手段を備えることである。
【0015】
請求項8に係わる発明は、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載のブロック実行順表示装置であって、前記表示装置に表示された前記ブロック実行順配列において、前記選択手段で前記シーケンス機能ブロックのうちの一つを選択すると、当該シーケンス機能ブロックに含まれる制御回路を前記表示装置に表示する制御回路表示手段を備えることである。
【発明の効果】
【0016】
上記のように構成した請求項1の発明によれば、ブロック実行順配列表示手段により、シーケンスプログラムのシーケンス機能ブロックおよびNCプログラム実行ブロックを実行順に配列したブロック実行順配列を表示装置に表示することができる。このブロック実行順配列では、シーケンスプログラムの各動作およびNCプログラムの一連の動作を、それぞれ1つのブロックとして、シーケンスプログラムとNCプログラムを区別することなく、動作の実行順に配列して表示するので、生産装置の動作の概略及び実行順序を容易に把握することができる。また、選択手段により、ブロック実行順配列からNCプログラム実行ブロックが選択されると、NC機能ブロック実行順配列表示手段により、NC機能ブロック実行順配列を表示装置に表示することができる。このNC機能ブロック実行順配列では、関連する一連の動作に対応する連続したNCブロックを含むNC機能ブロックを、1つのブロックとして、動作の実行順に配列して表示するので、NCプログラム動作の概略及び動作順序を容易に把握することができる。このように、生産装置の動作をブロック実行順配列として表し、さらにブロック実行順配列の個々のNCプログラム実行ブロックについて、NC機能ブロック実行順配列として表すことにより、動作の全体を階層的な構造として表現とすることができる。これにより、シーケンスプログラム及びNCプログラムからなる生産装置の制御プログラムの全体が構造的かつ視覚的に表現されるので、制御プログラムの概略および制御プログラムの実行順序を容易に把握することができる。
【0017】
請求項2に係わる発明によれば、選択手段により、NC機能ブロック実行順配列からNC機能ブロックが選択されると、NCブロック実行順配列表示手段により、NCブロック実行順配列を表示装置に表示することができる。このNCブロック実行順配列では、連続したNCブロックを、動作の実行順に配列して表示するので、NC機能ブロックの概略及びNCブロックの実行順序を容易に把握することができる。このように、NCプログラムの動作をNC機能ブロック実行順配列として表し、さらにNC機能ブロック実行順配列の個々のNC機能ブロックについて、NCブロック実行順配列として表すことにより、NCプログラムを階層的な構造として表現とすることができる。これにより、NCプログラムが構造的かつ視覚的に表現されるので、NCプログラムの概略から詳細および実行順序を把握するのに適している。
【0018】
請求項3に係わる発明によれば、選択手段により、NC機能ブロック実行順配列からNC機能ブロックが選択されると、NCブロック実行順配列表示手段により、NC機能ブロックに含まれるシーケンス機能ブロックを表示装置に表示することができる。これにより、例えばNC機能ブロック内のM指令について、M指令に対応する補助装置の制御回路を容易に表示することができる。
【0019】
請求項4に係わる発明によれば、NCブロック実行順配列表示手段により、NCブロックに含まれる数値制御情報およびシーケンス機能ブロックを並列に表示することができる。これにより、連続したNCブロックの数値制御の実行順序が直列に表示され、数値制御と同時に実行されるシーケンス機能ブロックが並列して表示されるので、全体が時系列的に並べて配置されることとなり、実行順序を視覚的に把握することができる。
【0020】
請求項5に係わる発明によれば、ブロック実行順表示手段により、シーケンスプログラムのシーケンス機能ブロックおよびNCプログラム実行ブロックを実行順に配列したブロック実行順配列を表示装置に表示するとともに、現在実行中のブロックを他のブロックと識別可能な状態で表示することができる。従って、現在実行中の動作状態の把握が容易となり、異常発生による停止時においても、停止したブロック位置を容易に把握することができる。
【0021】
請求項6に係わる発明によれば、NC機能ブロック実行順配列表示手段により、NCプログラムのNC機能ブロックについてNC機能ブロック実行順配列を表示装置に表示するとともに、現在実行中のNC機能ブロックを他のNC機能ブロックと識別可能な状態で表示することができる。従って、現在実行中のNC機能ブロック動作状態の把握が容易となり、異常発生による停止時においても、停止したNC機能ブロック位置を容易に把握することができる。
【0022】
請求項7に係わる発明によれば、NCブロック実行順配列表示手段により、NCプログラムのNCブロック実行順配列を表示装置に表示するとともに、実行中NCブロック表示手段により、現在実行中のNCブロックを他のNCブロックと識別可能な状態で表示することができる。従って、現在実行中のNCブロック動作状態の把握が容易となり、異常発生による停止時においても、停止したNCブロック位置を容易に把握することができる。
【0023】
請求項8に係わる発明によれば、選択手段により、ブロック実行順配列からシーケンス機能ブロックが選択されると、制御回路表示手段により、シーケンス機能ブロックに含まれる制御回路を表示装置に表示することができる。従って、異常発生時の原因解析において、補助機能の動作に問題があれば、当該シーケンス機能ブロックを選択することで、補助機能に対応する制御回路を表示することができるので、原因解析を容易におこなうことができる。例えば、M指令により動作する補助装置に関する機械トラブルが発生し、ブロック実行順配列から、当該M指令のシーケンス機能ブロックが選択された場合、このM指令を出力とする制御回路を経由することなく、M指令を入力条件とする補助装置の制御回路を直接表示することができるので、補助装置の実行状況を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態を示すブロック実行順表示装置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態のブロック実行順表示装置を適用した加工機械の概略図。
【図3】本発明の実施形態のブロック実行順表示装置によるブロック実行順配列の表示例。
【図4】本発明の実施形態のブロック実行順表示装置によるNC機能ブロック実行順配列の表示例。
【図5】本発明の実施形態のブロック実行順表示装置によるNCブロック実行順配列のリスト形式の表示例。
【図6】図5のNCブロック実行順配列のSFCプログラム形式の表示例。
【図7】図5のNCブロック実行順配列のダイアログ形式の表示例。
【図8】本発明の実施形態のブロック実行順表示装置による制御回路表示例。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は本発明のブロック実行順表示装置の構成を示すブロック図であり、図2は図1のブロック実行順表示装置を適用した加工機械の概略図である。図3〜図8は本発明のブロック実行順表示装置による表示例である。
【0026】
次に、本実施形態のブロック実行順表示装置100の構成について説明する。
図1に示すように、プログラマブルコントローラ10には、CPU11の内部バス12を介して、プログラムメモリ13、RAM14、ROM15、I/O制御回路17、信号入出力インターフェース18、通信インターフェース19が接続されている。
【0027】
数値制御装置20には、CPU21の内部バス22を介して、プログラムメモリ23、RAM24、ROM25、サーボインターフェース27、信号入出力インターフェース28、通信インターフェース29が接続されている。
【0028】
表示部110は、液晶表示板121と、その液晶表示板121上を被覆した透明の電極板からなるタッチパネル122とにより構成されている。
【0029】
ブロック実行順表示装置100には、CPU111の内部バス112を介して、RAM114、ROM115、表示部インターフェース118、通信インターフェース119が接続されている。
【0030】
プログラマブルコントローラ10とブロック実行順表示装置100は、それぞれの通信インターフェース19,119を介して接続されている。同様に、数値制御装置20とブロック実行順表示装置100は、それぞれの通信インターフェース29,119を介して接続されている。プログラマブルコントローラ10と数値制御装置20は、それぞれの信号入出力インターフェース18,28を介して接続されている。
【0031】
制御対象である生産装置50は、プログラマブルコントローラ10のI/O制御回路17を介して、補助装置41,42,43に接続されている。また、数値制御装置20のサーボインターフェース27を介して、制御軸の各軸用のモータ31,32,33,34に接続されている。
【0032】
プログラマブルコントローラ10のROM15は、システムプログラムに含まれるシーケンス制御部15a、シーケンス解析部15bが格納されている。RAM14は、システムプログラムがシーケンスプログラム13aを実行する際に使用されるワークメモリ14aが設けられている。プログラムメモリ13には、生産装置50の運転動作を制御するためのSFCプログラムや補助装置41,42,43を制御するためのラダー回路図からなるシーケンスプログラム13aが格納されている。システムプログラムは、CPU11により実行されてプログラマブルコントローラ10の全体を制御する。
【0033】
数値制御装置20のROM25は、システムプログラムに含まれるNCプログラム解析部25a、NC制御部25bが格納されている。RAM24には、システムプログラムがNCプログラム23aを実行する際に使用されるワークメモリ24aが設けられている。プログラムメモリ23には、生産装置50の軸動作を制御するためのNC言語にて記述されたNCプログラム23aが格納されている。システムプログラムは、CPU21により実行されて数値制御装置20の全体を制御する。
【0034】
ブロック実行順表示装置100のROM115は、システムプログラム116に含まれるブロック実行順序配列表示手段116a、制御回路表示手段116b、NC機能ブロック実行順表示手段116c、実行中NC機能ブロック表示手段116d、NCブロック実行順表示手段116eが格納されている。RAM114は、システムプログラム116が、上記の表示手段116a〜116eを実行する際に使用されるワークメモリ114aが設けられている。システムプログラムは、CPU111により実行されてブロック実行順表示装置100の全体を制御するとともに、オペレータの操作により、上記の表示手段116a〜116eを適宜呼び出す。上記の表示手段116a〜116eは、表示部インターフェース118を介して、表示部110に表示する。
【0035】
次に、本実施形態を加工機械150に適用した例を示す。
図2に示すように、加工機械150は、テーブル151とツールTが取り付け可能な主軸装置154を有した、いわゆる立形マシニングセンタである。それぞれの軸部には駆動用のモータが取り付けられ、数値制御装置20により制御されている。正面部には、パレット上のワークWを固定するジグクランプ装置(図示せず)およびクーラント装置(図示せず)を備え、側面部には、工具マガジン154およびATC155を備えている。プログラマブルコントローラ10と、数値制御装置20と、ブロック実行順表示装置100は、制御箱156に格納されており、インターフェースを介して加工機械150の各軸モータおよび補助装置に接続されている。また、制御箱156の前面には表示部110を備えている。クーラント装置やATC155は、補助装置に該当し、NCプログラムからのM指令により、動作が制御可能である。
【0036】
次に、本実施形態のブロック実行順表示装置100の動作について説明する。
加工機械150の制御の全体は、プログラマブルコントローラ10のプログラムメモリ13に格納されたシーケンスプログラム13aのSFCプログラムによりおこなわれる。このSFCプログラムは、制御手順を示す複数のステップと、これらステップを接続するリンクと、ステップから次のステップへの移行条件を示すトランジションとから基本的に構成される。ワークWの加工は、数値制御装置20のプログラムメモリ23に格納されたワークWごとに用意されたNCプログラム23aによりおこなわれる。このNCプログラム23aは、SFCプログラムのステップの1つから起動される。補助装置の制御は、プログラマブルコントローラ10のプログラムメモリ13に格納されたシーケンスプログラム13aのラダー回路図によりおこなわれる。補助装置に対する指令は、シーケンスプログラム13aまたはNCプログラム23aのどちらからでもおこなうことができる。なお、これらのシーケンスプログラム13aおよびNCプログラム23aは、それぞれの作成装置等によって作成されている。
【0037】
ここで、NCプログラム作成装置では、ワークWの加工図を参照して、ワークWを加工する部位および加工の種類に応じて、加工諸元のパラメータを設定することで、対応するNCプログラムのブロックが作成可能である。このようにして作成された加工の部位および加工の種類ごとのNCプログラムのブロックはNC機能ブロックと呼ばれる。このように作成されたNCプログラム23aの全体は、NC機能ブロックが実行順に配置された構成となっており、それぞれのNC機能ブロックには、動作に対応する連続したNCブロックが含まれる。
【0038】
図3に示すSFCプログラムは、加工機械150がワークWの加工を自動運転するときに実行される自動運転サイクルのSFCプログラムである。このSFCプログラムは、先頭のステップST001から開始される。このステップST001は、イニシャルステップと呼ばれ、プログラムの開始位置を示すステップである。ステップST001には、ステップST002がリンクしており、続いて、ステップST003、ステップST004、ステップ305、とリンクしている。そして、ステップとステップの間は、それぞれトランジションTR001、トランジションTR002、トランジションTR003、トランジションTR004が配置されている。なお、ステップ305は、図示していないがST005に相当するステップあり、ジャンプステップと呼ばれ、プログラムの実行位置を指定されたステップへジャンプさせることを示すステップである。
【0039】
このSFCプログラムは、イニシャルステップST001から開始され、次のステップST002にてジグクランプをおこない、ワークWをクランプする。このクランプ動作はシーケンスプログラム13aにより制御される。トランジションTR002には、ジグクランプ動作完了を移行条件とするプログラムが設けられているので、ジグクランプ動作完了の信号が検出されると、次のステップST003に移行する。ステップST003により、ワークWを加工するNCプログラムによりワークの加工を開始する。ステップST003には、ワークWを加工するNCプログラム23aの起動条件をオンするプログラムが設けられている。ここで、ステップST003のコメントには、NCプログラム23aがワークWの加工用であることが記述されている。
【0040】
ここで、数値制御装置20は、図1に示すように、プログラマブルコントローラ10から、ワークWを加工するNCプログラム23aが起動されると、プログラムメモリ23からワークWを加工するNCプログラム23aを取得し、NCプログラム解析部25aへ渡す。NCプログラム解析部25aはNC言語の記述を解析し、解析結果をNC制御部25bへ渡す。NC制御部25bは、解析結果に従って軸制御および機器制御をおこなう。軸指令はサーボインターフェース27を介して各軸のモータ31,32,33,34へ出力し、補助装置41,42,43に対するM指令については、信号入出力インターフェース28を介して、プログラマブルコントローラ10へ伝達する。そして、プログラマブルコントローラ10は、信号入出力インターフェース18を介して取得したM指令を入力条件として制御回路が処理した結果をI/O制御回路17を介して、補助装置41,42,43を動作させる。
【0041】
そして、図3のトランジションTR003には、ワークWの加工完了を移行条件とするプログラムが設けられているので、加工完了の信号が検出されると、次のステップST004に移行する。ステップST004では、ジグアンクランプをおこなう。トランジションTR004には、ジグアンクランプ動作完了を移行条件とするプログラムが設けられているので、ジグアンクランプ動作完了の信号が検出されると、次のステップ305(ステップST005に相当)に移行する。ステップST005では、指定されたジャンプ先である先頭ステップST001に、プログラムの実行位置をジャンプさせる。プログラムの実行位置が先頭ステップST001に戻ったSFCプログラムは、前述した動作を繰り返すことで、ワークW加工の自動運転サイクルが連続しておこなわれる。
【0042】
ブロック実行順表示装置100において、上記の自動運転サイクルの実行状況を表示部110に表示することができる。ブロック実行順配列表示手段116aは、プログラマブルコントローラ10から通信インターフェース19および119を介して、自動運転サイクル用のSFCプログラムを取得する。そして、シーケンス機能ブロックおよびNCプログラム実行ブロックを、実行順に縦方向に一列に配置したブロック実行順配列300の形式にした後、表示部110に表示する。これにより、図3に示すようなブロック実行順配列300の表示がおこなわれる。このブロック実行順配列300では、シーケンスプログラム13aの各動作およびNCプログラム23aの実行の動作を、それぞれ1つのブロックとして、シーケンスプログラム13aとNCプログラム23aを区別することなく、動作の実行順に配列して表示するので、加工機械150の動作の概略及び実行順序を容易に把握することができる。このブロック実行順配列300は、いわゆるシーケンスプログラム13aのSFCプログラムの形式に等しい。このブロック実行順配列300は、自動運転サイクルの実行中は、例えばブロックの背景色を変更する等して、現在実行中のブロックを他のブロックと識別可能に表示する。これにより、自動運転サイクル実行中に機械トラブル等が発生して停止した場合も、停止したブロックの位置を容易に知ることができる。
【0043】
また、ブロック実行順配列表示手段116aにより、表示部110に表示されたブロック実行順配列300において、選択手段のタッチパネル122からステップをオペレータがタッチすると、そのステップの内容を表示する。ステップの内容表示は、選択されたステップがシーケンス機能ブロックの場合と、またはNCプログラム実行ブロックの場合で異なる。
【0044】
例えば、シーケンス機能ブロックであるステップST002が選択された場合、システムプログラム116は、制御回路表示手段116bを呼び出す。制御回路表示手段116bは、プログラマブルコントローラ10から通信インターフェース19および119を介して、シーケンスプログラム13aのラダー回路図を取得する。そして、ラダー回路図から、ステップST002に対応する制御回路を検索し、該当した制御回路を表示部110に表示する。
【0045】
また、NCプログラム実行ブロックであるステップST003が選択された場合、システムプログラム116は、NC機能ブロック実行順表示手段116cを呼び出す。NC機能ブロック実行順表示手段116cは、数値制御装置20から通信インターフェース29および119を介して、ステップST003のコメントに記載されたワークWの加工に対応したNCプログラム23aを取得する。このNCプログラム23aは、前述したNCプログラム作成装置によって作成されているので、加工の部位および加工の種類ごとのNC機能ブロックが実行順に配置された構成となっている。そして、このNC機能ブロックを実行順に縦方向に一列に配置したNC機能ブロック実行順配列310の形式にした後、表示部110に表示する。これにより、図4に示すようなNC機能ブロック実行順配列310の表示がおこなわれる。このNC機能ブロック実行順配列310では、加工の部位および加工の種類ごとのNC機能ブロックを1つのブロックとして、動作の実行順に配列して表示するので、NCプログラム動作の概略及び動作順序を容易に把握することができる。
【0046】
なお、トランジション411〜416は、シーケンスプログラム13aのSFCプログラムと形式を合わせるために付けられたものであり、プログラム要素ではなく、NC機能ブロックの完了を示すものである。NCプログラム23aの実行中は、実行中NC機能ブロック表示手段116dにより、例えばブロックの背景色を変更する等して、現在実行中のNC機能ブロックを他のブロックと識別可能に表示する。これにより、NCプログラム23aの実行中に機械トラブル等が発生して停止した場合も、停止したNC機能ブロックの位置を容易に知ることができる。
【0047】
また、NC機能ブロック実行順配列表示手段116aにより、表示部110に表示されたNC機能ブロック実行順配列310において、選択手段のタッチパネル122からNC機能ブロックのステップをオペレータがタッチすると、システムプログラム116は、NCブロック実行順配列表示手段116eを呼び出し、ステップのNCブロック実行順配列320を表示する。例えば、ステップST001が選択された場合、NCブロック実行順配列表示手段116eは、ステップST001に関連付けられたNC機能ブロックをO番号(O0010)のNCプログラム23aから取得する。そして、NCブロック実行順配列表示手段116eは、図5に示すように、選択されたステップに対応するNCブロックを実行順に並べたリスト形式のNCブロック実行順配列320を表示部110に表示する。これにより、図5に示すようなNC機能ブロック実行順配列310の表示がおこなわれる。このNCブロック実行順配列310では、NCブロックを、1つのブロックとして、動作の実行順に配列して表示するので、NCプログラム23aの動作の概略及び動作順序を容易に把握することができる。なお、NCブロックは、N番号と、NC言語にて記述された指令とからなる数値制御情報およびシーケンス機能ブロックを有したブロックであり、NCプログラム23aは、このブロック単位で同時に実行される。
【0048】
また、NCブロック実行順配列表示手段116eは、NCプログラム23aの実行中は、例えばN番号部分に現在実行中マーク223を表示する等して、現在実行中のNCブロックを他のブロックと識別可能に表示する。これにより、NCプログラム23aの実行中に機械トラブル等が発生して停止した場合も、停止したNCブロックの位置を容易に知ることができる。
【0049】
さらに、NCブロック実行順配列表示手段116eは、NCブロック実行順配列320をブロック実行順配列300と同様な、シーケンスプログラム13aのSFCプログラム形式として表示することもできる。NCブロック実行順配列表示手段116eは、NCブロックのNC言語の指令を実行順に縦方向に配置し、NC言語の指令の数値制御情報およびシーケンス機能ブロックを、それぞれ別ブロックとして並列に配置して表示する。これにより、図6に示すようなNCブロック実行順配列320の表示がおこなわれる。この上記した並列した要素を有するブロックは、シーケンスプログラム13aのSFCプログラム形式に合わせて、上下を並列分岐231と並列結合232を示す二重線を配置しているが、これはプログラム要素ではない。トランジション421〜425も、シーケンスプログラム13aのSFCプログラムと形式を合わせるために付けられたものであり、プログラム要素ではなく、NCブロックの完了を示すものである。
【0050】
また、上記のNCブロック実行順配列表示手段116eは、SFCプログラム形式において、NCプログラム23aの実行中は、例えばブロックの背景色を変更する等して、現在実行中のブロックを他のブロックと識別可能に表示する。これにより、NCプログラム23aの実行中に機械トラブル等が発生して停止した場合も、停止したNCブロックの位置を容易に知ることができる。さらに、数値制御情報とシーケンス機能ブロックを別個に表示しているので、M指令に対する実行状況を容易に把握することができる。
【0051】
また、NCブロック実行順配列表示手段116eは、NCブロック実行順配列320をダイアログ画面形式として表示することもできる。NCブロック実行順配列表示手段116eは、NC機能ブロックに対応する加工諸元を示すパラメータ344と、NC機能ブロックに対応するワーク加工図343をデータベースから取得する。さらに、NC機能ブロックにて使用される補助装置に対応するM指令からなるシーケンス機能ブロック345を取得する。そして、上記パラメータ344と、上記ワーク加工図343と、上記シーケンス機能ブロックを画面上に配置したダイアログ画面を表示する。これにより、図7に示すようなNCブロック実行順配列320のダイアログ画面表示がおこなわれる。これによれば、NC機能ブロックに対応する加工諸元のパラメータ344をワーク加工図343を参照しながら見ることができる。このダイアログ画面は、前述したNCプログラム作成装置において、該当するNC機能ブロック作成の画面と同等である。
【0052】
また、このダイアログ画面上に設けられたNCプログラムボタン346は、選択手段のタッチパネル122からオペレータがタッチすると、前述した、NC機能ブロックに対応するNCブロックを実行順に並べたリスト形式のNCブロック実行順配列320(図5)、または、SFCプログラム形式のNCブロック実行順配列320(図6)を表示部110に表示する。
【0053】
また、上記のNCブロック実行順配列表示手段116eは、ダイアログ画面上において、NCプログラム23aの実行中は、例えばシーケンス機能ブロックの背景色を変更する等して、現在実行中のブロックを他のブロックと識別可能に表示する。これにより、NC機能ブロックの加工内容を容易に知ることができる。さらに、シーケンス機能ブロックを別個に表示しているので、M指令に対する実行状況を容易に把握することができる。
【0054】
前述したNCブロック実行順配列320をSFCプログラム形式(図6)およびダイアログ形式(図7)に表示するNCブロック実行順配列表示手段116eにおいて、選択手段のタッチパネル122からシーケンス機能ブロックをオペレータがタッチすると、システムプログラム116は、制御回路表示手段116bを呼び出す。例えば、NCプログラム23aの実行中に補助装置に関する機械トラブルが発生して停止した場合において、NCブロック実行順配列320のSFCプログラム形式(図6)およびダイアログ形式(図7)にて表示された、M指令(M08)のシーケンス機能ブロックが選択されると、制御回路表示手段116bは、プログラマブルコントローラ10から通信インターフェース19および119を介して、ラダー回路図を取得する。そして、ラダー回路図からM08の指令を入力条件とする制御回路を検索し、該当した制御回路330を表示部110に表示する。これにより、図8に示すような制御回路330の表示がおこなわれる。この制御回路330を確認することで、補助装置の実行状況を容易に把握することができる。
【0055】
なお、本実施形態では、ブロック実行順表示装置100の選択手段としてタッチパネル122を使用しているが、マウスやキーボード等を用いても良い。
【符号の説明】
【0056】
10:プログラマブルコントローラ、 11:CPU、 12:内部バス、
13:プログラムメモリ、 13a:シーケンスプログラム、
14:RAM、 14a:ワークメモリ、 15:ROM、
15a:シーケンスプログラム制御部、 15b:シーケンスプログラム解析部、
18:信号入出力インターフェース、 19:通信インターフェース、
20:数値制御装置、 21:CPU、 22:内部バス、
23:プログラムメモリ、 23a:NCプログラム、
24:RAM、 24a:ワークメモリ、
25:ROM、 25a:NCプログラム解析部、 25b:NC制御部、
27:サーボインターフェース、 28:信号入出力インターフェース、
29:通信インターフェース、
31:X軸モータ、 32:Y軸モータ、 33:Z軸モータ、 34:主軸モータ、
41:補助装置1、 42:補助装置2、 43:補助装置3、 50:生産装置、
100:ブロック実行順表示装置、 110:表示部、 111:CPU、
112:内部バス、 114:RAM、 114a:ワークメモリ、
115:ROM、 116:システムプログラム、
116a:ブロック実行順配列表示手段、 116b:制御回路表示手段、
116c:NC機能ブロック実行順表示手段、
116d:実行中NC機能ブロック表示手段、
116e:NCブロック実行順表示手段、
118:表示部インターフェース、 119:通信インターフェース、
121:液晶表示板、 122:タッチパネル、
150:加工機械、 151:テーブル、 152:パレット、
153:主軸装置、 154:工具マガジン、 155:ATC、 156:制御箱、
223:現在実行中マーク、 231:並列分岐、 232:並列結合、
300:ブロック実行順配列、
301:イニシャルステップ、
302:ステップ(シーケンス機能ブロック)、
303:ステップ(NCプログラム実行ブロック)、
304:ステップ(シーケンス機能ブロック)、
305:ジャンプステップ(ST005)、
310:NC機能ブロック実行順配列、
311〜316:ステップ(NC機能ブロック)、
320:NCブロック実行順配列、 321:イニシャルステップ、
322a:数値制御情報、
322b,322c:M指令(シーケンス機能ブロック)、
322〜325:NCブロック、
330:制御回路配列、
340:加工サイクル設定画面、 341:ステップ番号、
342:コメント、 343:ワーク加工図、 344:パラメータ、
345:M指令(シーケンス機能ブロック)、 346:NCプログラムボタン、
401〜404:トランジション、 411〜416:トランジション、
421〜425:トランジション
T:ツール、 W:ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
数値制御によって移動可能に装架された複数の移動部材およびシーケンス制御によって動作される複数の補助装置を備えた生産装置と、
前記複数の補助装置の各動作を表す複数のシーケンス機能ブロックに夫々含まれる制御回路を動作順に配列したシーケンスプログラムを実行するプログラマブルコントローラと、
前記移動部材を数値制御によって移動させるための数値制御情報および実行される前記シーケンス機能ブロックの少なくとも一方を含むNCブロックを実行順に配列したNCプログラムを実行する数値制御装置と、
前記複数のシーケンス機能ブロックおよび前記NCプログラムの実行を示すNCプログラム実行ブロックを、実行順に配列したブロック実行順配列を表示装置に表示するブロック実行順配列表示手段と、
前記表示装置に表示された前記ブロック実行順配列に含まれる複数の前記シーケンス機能ブロックの表示および前記NCプログラム実行ブロックの表示のうちの一つを選択する選択手段と、
前記NCプログラムは、関連する一連の動作に対応する連続した複数のNCブロックを含む複数のNC機能ブロックに分割して作成され、前記選択手段によって前記NCプログラム実行ブロックが選択されると、複数の前記NC機能ブロックを前記NCプログラムでの実行順に配列したNC機能ブロック実行順配列を表示装置に表示するNC機能ブロック実行順配列表示手段と、
を備えるブロック実行順表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載のブロック実行順表示装置であって、前記表示装置に表示された前記NC機能ブロック実行順配列において、前記選択手段で前記NC機能ブロックのうちの一つを選択すると、当該NC機能ブロックに含まれる複数の前記NCブロックを実行順に配列したNCブロック実行順配列を前記表示装置に表示するNCブロック実行順配列表示手段を備えるブロック実行順表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載のブロック実行順表示装置であって、前記NCブロック実行順配列表示手段は、前記選択手段で選択された前記NC機能ブロックに含まれるシーケンス機能ブロックを個別に前記表示装置に表示するブロック実行順表示装置。
【請求項4】
請求項2に記載のブロック実行順表示装置であって、前記NCブロック実行順配列表示手段は、前記NCブロック実行順配列においてNCブロックに含まれる前記数値制御情報および前記シーケンス機能ブロックを並列に表示するブロック実行順表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のブロック実行順表示装置であって、前記ブロック実行順配列表示手段は、複数の前記シーケンス機能ブロックおよび前記NCプログラム実行ブロックのうち前記生産装置で現在実行中のブロックを他のブロックと識別可能に前記ブロック実行順配列上に表示するブロック実行順表示装置。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のブロック実行順表示装置であって、前記NC機能ブロック実行順配列表示手段は、前記生産装置で現在実行中の前記NC機能ブロックを他の前記NC機能ブロックと識別可能に前記NC機能ブロック実行順配列上に表示するブロック実行順表示装置。
【請求項7】
請求項2〜4のいずれか1項に記載のブロック実行順表示装置であって、前記NCブロック実行順配列表示手段は、前記生産装置で現在実行中の前記NCブロックを他の前記NCブロックと識別可能に前記NCブロック実行順配列上に表示する実行中NCブロック表示手段を備えるブロック実行順表示装置。
【請求項8】
請求項3または請求項4のいずれか1項に記載のブロック実行順表示装置であって、前記表示装置に表示された前記ブロック実行順配列において、前記選択手段で前記シーケンス機能ブロックのうちの一つを選択すると、当該シーケンス機能ブロックに含まれる制御回路を前記表示装置に表示する制御回路表示手段を備えるブロック実行順表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−12050(P2013−12050A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−144523(P2011−144523)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】