説明

排気浄化装置

【課題】 還元剤成分の析出を防止しつつ、その有効利用を図る。
【解決手段】 エンジン10の排気管14に配設され、尿素水溶液などの液体還元剤によりNOxを還元浄化するNOx還元触媒20と、NOx還元触媒20の排気上流に位置する排気管14の下部に配設されたホットプレート28と、ホットプレート28に内蔵された電熱ヒータと、ホットプレート28の上面に液体還元剤を滴下又は噴射により供給する供給ノズル18と、ホットプレート28のプレート温度が少なくとも還元剤成分の融点以上になるように電熱ヒータを制御するコントロールユニット24と、を含んで排気浄化装置を構成する。そして、ホットプレート28の上面に供給された液体還元剤を積極的に気化及び加水分解させることで、還元剤成分の析出を防止しつつ、その有効利用を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体還元剤を用いて排気中の窒素酸化物(NOx)を還元浄化する排気浄化装置において、還元剤成分の析出を防止しつつ、その有効利用を図る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジン排気に含まれるNOxを除去する触媒浄化システムとして、特開2000−27627号公報(特許文献1)に開示された排気浄化装置が提案されている。かかる排気浄化装置は、エンジン排気管に配設された還元触媒の排気上流に、エンジン運転状態に応じた必要量の液体還元剤を噴射供給することで、排気中のNOxと液体還元剤とを触媒還元反応させて、NOxを無害成分に浄化処理するものである。ここで、還元反応は、NOxと反応性が良好なアンモニアを用いるもので、液体還元剤としては、排気熱及び排気中の水蒸気により加水分解してアンモニアを発生する尿素水溶液が用いられる。
【特許文献1】特開2000−27627号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、還元触媒の排気上流に噴射供給された尿素水溶液の一部は、排気管の内壁に付着することが知られている。排気熱により排気管が高温となっているため、その内壁に付着した尿素水溶液から水分が蒸発し、還元剤成分としての尿素が析出されてしまうことがある。エンジン負荷が高ければ、排気温度の上昇に伴って排気管温度が尿素の融点以上となり、尿素が溶解して除去される。しかし、アイドル状態のようなエンジン負荷が低い状態が長時間継続すると、排気管温度が尿素の融点以上まで昇温せず、尿素堆積量が徐々に増加してしまう。そして、尿素堆積量がある程度多くなると排気抵抗が増加し、排気圧力の上昇により燃費及び出力低下を来してしまうおそれがあった。
【0004】
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、電熱ヒータを内蔵したホットプレートの上面に液体還元剤を供給すると共に、ホットプレート温度が少なくとも還元剤成分の融点以上となるように電熱ヒータを制御することで、還元剤成分の析出を防止しつつ、その有効利用を図った排気浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、請求項1記載の発明では、エンジン排気管に配設され、液体還元剤により窒素酸化物を還元浄化する還元触媒と、該還元触媒の排気上流に位置する排気管の下部に配設されたホットプレートと、該ホットプレートを加熱する電熱ヒータと、前記ホットプレートの上面に液体還元剤を供給する還元剤供給手段と、前記電熱ヒータの作動を制御するヒータ制御手段と、を含んで排気浄化装置を構成したことを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の発明では、前記ホットプレートのプレート温度を検出するプレート温度検出手段を備え、前記ヒータ制御手段は、前記プレート温度検出手段により検出されたプレート温度が、少なくとも、還元剤成分の融点である所定値以上となるように電熱ヒータの作動を制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明では、液体還元剤温度を検出する還元剤温度検出手段と、エンジン回転速度を検出する回転速度検出手段と、エンジン負荷を検出する負荷検出手段と、を備え、前記ヒータ制御手段は、前記還元剤温度検出手段,回転速度検出手段及び負荷検出手段により夫々検出された液体還元剤温度,エンジン回転速度及びエンジン負荷に基づいて、前記電熱ヒータの出力を制御することを特徴とする。
【0007】
請求項4記載の発明では、前記ヒータ制御手段は、液体還元剤温度,エンジン回転速度及びエンジン負荷に応じたヒータ出力が設定されたマップを参照して、前記電熱ヒータの出力を演算することを特徴とする。
請求項5記載の発明では、エンジンのアイドル状態が所定時間継続したか否かを判定する継続判定手段と、該継続判定手段によりアイドル状態が所定時間継続したと判定されたときに、前記プレート温度検出手段により検出されたプレート温度が前記所定値未満であれば、前記電熱ヒータが劣化したと診断する劣化診断手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項6記載の発明では、前記劣化診断手段により電熱ヒータが劣化したと診断されたときに、その旨を報知する報知手段が備えられたことを特徴とする。
請求項7記載の発明では、エンジンが始動しているか否かを判定する始動判定手段を備え、前記ヒータ制御手段は、前記始動判定手段によりエンジンが始動していると判定されたときのみ、前記電熱ヒータの作動を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、ホットプレートの上面に供給された液体還元剤は、電熱ヒータにより加熱されているホットプレートから受熱し、その温度が還元剤成分の融点以上に昇温する。このため、液体還元剤は、融点以上に昇温することから、気化及び加水分解が促進され、排気管内に略均等に拡散しつつ還元触媒へと導かれる。一方、排気管を経て還元触媒へと導かれた排気中の窒素酸化物は、触媒還元反応により無害成分となって大気中に放出される。従って、ホットプレートの上面に供給された液体還元剤を積極的に気化及び加水分解させることで、還元剤成分の析出を防止しつつ、その有効利用を図ることができる。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、ホットプレートのプレート温度が少なくとも還元剤成分の融点である所定値以上となるように、電熱ヒータの作動が制御されるので、ホットプレートに供給された液体還元剤を確実かつ効率的に気化及び加水分解させることができる。
請求項3記載の発明によれば、電熱ヒータの出力は、液体還元剤温度,エンジン回転速度及びエンジン負荷に基づいて制御されるため、ホットプレートの上面に比較的低温な液体還元剤が供給されても、必要最小限のエネルギでプレート温度を所定値以上に維持することができる。
【0011】
請求項4記載の発明によれば、電熱ヒータの出力は、液体還元剤温度,エンジン回転速度及びエンジン負荷に応じたヒータ出力が設定されたマップを参照して演算されるため、制御負荷を低く抑えることができる。
請求項5記載の発明によれば、電熱ヒータの劣化しているか否かを、その機能を介して間接的に診断することができる。即ち、エンジンがアイドル状態となると排気温度が低下するため、ホットプレートのプレート温度は徐々に低下する。しかし、電熱ヒータの劣化が少なければ、ホットプレートのプレート温度が所定値以上に維持されているため、アイドル状態が所定時間継続してもプレート温度が所定値未満となることがない。このため、アイドル状態が所定時間継続したときに、ホットプレートのプレート温度が所定値未満となっていれば、電熱ヒータの劣化により発熱量が減少したと診断することができる。
【0012】
請求項6記載の発明によれば、電熱ヒータが劣化したと診断されたときには、その旨が報知されるので、排気浄化装置の点検整備を促すことができる。
請求項7記載の発明によれば、エンジンが始動していなければ、排気中の窒素酸化物を浄化する必要がないので、電熱ヒータを作動させないことで、無駄なエネルギ消費などを回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1は、液体還元剤として尿素水溶液を使用し、エンジン排気中に含まれるNOxを還元触媒反応により浄化する排気浄化装置の全体構成を示す。
エンジン10の排気マニフォールド12に接続される排気管14には、排気流通方向に沿って、一酸化窒素(NO)を二酸化窒素(NO2)へと酸化させる酸化触媒16と、尿素水溶液を上方から下方に向けて滴下又は噴射して供給する供給ノズル18と、尿素水溶液を加水分解して得られるアンモニアによりNOxを還元浄化するNOx還元触媒20と、NOx還元触媒20を通過したアンモニアを酸化させるアンモニア酸化触媒22と、が夫々配設される。供給ノズル18には、図示しない還元剤容器から、コンピュータを内蔵したコントロールユニット24により制御される還元剤供給装置26を介して、エンジン運転状態に応じた必要量の尿素水溶液が供給される。ここで、供給ノズル18,コントロールユニット24及び還元剤供給装置26の協働により、還元剤供給手段が構成される。
【0014】
また、供給ノズル18の下方に位置する排気管14には、供給ノズル18から滴下又は噴射された尿素水溶液を受け、これを融点温度(132℃)以上に加熱することで、その気化及び加水分解を促進する、熱伝導性の優れた金属からなるホットプレート28が配設される。ホットプレート28には、図2に示すように、そのプレート温度Thpを検出する温度センサ30及び電熱ヒータ32が夫々内蔵される。ここで、温度センサ30は、プレート温度検出手段として機能する。
【0015】
ホットプレート28に内蔵された電熱ヒータ32の制御系として、温度センサ30に加え、エンジン10の回転速度Neを検出する回転速度センサ34と、エンジン負荷Qを検出する負荷センサ36と、供給ノズル18から供給される尿素水溶液温度Tuを検出する尿素温度センサ38と、が夫々設けられる。ここで、エンジン負荷Qとしては、吸入空気流量,吸気負圧,アクセル開度,スロットル開度,燃料噴射量などが利用できる。また、回転速度センサ34,負荷センサ36及び尿素温度センサ38は、夫々、回転速度検出手段,負荷検出手段及び還元剤温度検出手段として機能する。そして、温度センサ30,回転速度センサ34,負荷センサ36及び尿素温度センサ38の各信号は、コントロールユニット24に夫々入力され、そのROM(Read Only Memory)に記憶された制御プログラムにより電熱ヒータ32が制御される。なお、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、ヒータ制御手段が実現される。
【0016】
図3は、コントロールユニット24において、所定時間ごとに繰り返し実行される制御プログラムの内容を示す。
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様)では、回転速度センサ34から回転速度Neを読み込む。
ステップ2では、回転速度Neに基づいてエンジン10が始動しているか否か、即ち、回転速度Neが0より大(Ne>0)であるか否かを判定する。そして、エンジン10が始動していればステップ3へと進む一方(Yes)、エンジン10が始動していなければ排気中のNOxを浄化する必要がないので、無駄なエネルギ消費などを回避すべく処理を終了する(No)。なお、ステップ1及び2の処理が始動判定手段に該当する。
【0017】
ステップ3では、温度センサ30からホットプレート28のプレート温度Thpを読み込む。
ステップ4では、プレート温度Thpが所定値T0未満であるか否かを判定する。ここで、所定値T0としては、尿素の融点温度より若干高い温度、換言すると、少なくともその融点温度以上とすればよい。そして、プレート温度Thpが所定値T0未満であれば、ステップ5へと進む(Yes)。一方、プレート温度Thpが所定値T0以上であれば、ステップ9へと進み(No)、ホットプレート28の加熱を停止すべく、電熱ヒータ32の作動を停止する。
【0018】
ステップ5では、尿素温度センサ38から尿素水溶液温度Tuを読み込む。
ステップ6では、負荷センサ36からエンジン負荷Qを読み込む。
ステップ7では、図4に示すようなヒータ出力マップを参照し、尿素水溶液温度Tu,回転速度Ne及びエンジン負荷Qに応じたヒータ出力を演算する。ここで、ヒータ出力マップには、ホットプレート28に尿素水溶液が供給されるとプレート温度Thpが低下することを見越し、これを補うための熱量を発生し得るヒータ出力が設定される。なお、ヒータ出力が離散的に設定されているときには、制御精度を向上させるべく、公知の補間技術を活用してその補間演算を行うことが望ましい。
【0019】
ステップ8では、演算されたヒータ出力に基づいて電熱ヒータ32を作動させる。
かかる排気浄化装置によれば、電熱ヒータ32は、ホットプレート28のプレート温度Thpが所定値T0未満のときには作動する一方、プレート温度Thpが所定値T0以上のときには停止する。このとき、電熱ヒータ32は、尿素水溶液温度Tu,回転速度Ne及びエンジン負荷Qに応じたヒータ出力に基づいて作動が制御されるため、ホットプレート28の上面に比較的低温な尿素水溶液が供給されても、必要最小限のエネルギでプレート温度Thpを所定値T0以上に維持することができる。
【0020】
そして、エンジン10の排気は、排気マニフォールド12,排気管14及び酸化触媒16を経て、NOx還元触媒20へと導入される。一方、供給ノズル18からホットプレート28の上面へと供給された尿素水溶液は、ホットプレート28のプレート温度Thpが尿素の融点以上に維持されていることから、気化及び加水分解が促進されてアンモニアとなり、その排気下流に配設されたNOx還元触媒20へと導入される。NOx還元触媒20では、アンモニアを還元剤として用いて、排気中のNOxが水(H2O)及び無害なガス(窒素N2など)に還元浄化される。このとき、NOx還元触媒20によるNOx浄化率を向上させるべく、酸化触媒16によりNOがNO2へと酸化され、排気中のNOとNO2との割合が触媒還元反応に適したものに改善される。また、NOx還元触媒20を通過したアンモニアは、その排気下流に配設されたアンモニア酸化触媒22により酸化されるので、異臭を放つアンモニアがそのまま大気中に放出されることを防止できる。
【0021】
なお、ホットプレート28の周囲にフィンや絞りを設け、気化及び加水分解したアンモニアの拡散を促進するようにしてもよい。また、ホットプレート28としては、比較的低温の尿素水溶液が供給されても、そのプレート温度Thpが容易に低下しないように、ある程度の熱容量を持たせることが望ましい。さらに、ホットプレート28を排気管14から取り外し可能な構造とすることで、万一尿素の析出が起こったときに、これを洗浄除去できるようにしてもよい。
【0022】
図5は、電熱ヒータ32の劣化を診断すべく、図3に示す制御プログラムと並列かつ所定時間ごとに繰り返し実行される診断プログラムを示す。
ステップ11では、回転速度センサ34から回転速度Neを読み込む。
ステップ12では、回転速度Neに基づいてエンジン10が始動しているか否かを判定する。そして、エンジン10が始動していればステップ13へと進む一方(Yes)、エンジン10が始動していなければ処理を終了する(No)。
【0023】
ステップ13では、負荷センサ36からエンジン負荷Qを読み込む。
ステップ14では、回転速度Ne及びエンジン負荷Qに基づいて、エンジン10がアイドル状態であるか否かを判定する。そして、アイドル状態であればステップ15へと進む一方(Yes)、アイドル状態でなければ処理を終了する(No)。なお、アイドル状態であるか否かは、吸気管に配設されたスロットル弁の開度、又は、これに併設されたアイドルスイッチの出力などから判定するようにしてもよい。
【0024】
ステップ15では、アイドル状態が所定時間継続したか否かを判定する。そして、アイドル状態が所定時間継続したならばステップ16へと進む一方(Yes)、アイドル状態が所定時間継続していなければ処理を終了する(No)。なお、ステップ14及び15の処理が継続判定手段に該当する。
ステップ16では、温度センサ30からホットプレート28のプレート温度Thpを読み込む。
【0025】
ステップ17では、プレート温度Thpが所定値T0未満であるか否かを判定する。そして、プレート温度Thpが所定値T0未満であればステップ18へと進み(Yes)、電熱ヒータ32が劣化していることを報知すべく、警告灯などを作動させる。一方、プレート温度Thpが所定値T0以上であれば処理を終了する(No)。なお、ステップ16及び17の処理が劣化診断手段に、ステップ18の処理が報知手段に夫々該当する。
【0026】
かかる診断プログラムによれば、ホットプレート28に内蔵された電熱ヒータ32が劣化しているか否かを、その機能を介して間接的に診断することができる。即ち、エンジン10がアイドル状態となると排気温度が低下するため、ホットプレート28のプレート温度Thpは徐々に低下する。しかし、電熱ヒータ32の劣化が少なければ、図3に示す制御プログラムにより、ホットプレート28のプレート温度Thpが所定値T0以上に維持されるため、アイドル状態が所定時間継続してもプレート温度ThpがT0未満となることはない。このため、アイドル状態が所定時間継続したときに、ホットプレート28のプレート温度Thpが所定値T0未満となっていれば、電熱ヒータ32の劣化により発熱量が減少したと診断することができる。そして、電熱ヒータ32が劣化したときには、警告灯などによりこれを報知することで、排気浄化装置の点検整備を促すことができる。
【0027】
なお、本発明は、尿素水溶液を液体還元剤として使用する排気浄化装置に限らず、炭化水素を主成分とするガソリン,軽油,アルコールなどを液体還元剤として使用するものにも適用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明を適用した排気浄化装置の全体構成図
【図2】ホットプレートの詳細説明図
【図3】電熱ヒータを制御する制御プログラムのフローチャート
【図4】ヒータ出力マップの説明図
【図5】電熱ヒータの劣化を診断する診断プログラムのフローチャート
【符号の説明】
【0029】
10 エンジン
14 排気管
18 供給ノズル
20 NOx還元触媒
24 コントロールユニット
26 還元剤供給装置
28 ホットプレート
30 温度センサ
32 電熱ヒータ
34 回転速度センサ
36 負荷センサ
38 尿素温度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン排気管に配設され、液体還元剤により窒素酸化物を還元浄化する還元触媒と、
該還元触媒の排気上流に位置する排気管の下部に配設されたホットプレートと、
該ホットプレートを加熱する電熱ヒータと、
前記ホットプレートの上面に液体還元剤を供給する還元剤供給手段と、
前記電熱ヒータの作動を制御するヒータ制御手段と、
を含んで構成されたことを特徴とする排気浄化装置。
【請求項2】
前記ホットプレートのプレート温度を検出するプレート温度検出手段を備え、
前記ヒータ制御手段は、前記プレート温度検出手段により検出されたプレート温度が、少なくとも、還元剤成分の融点である所定値以上となるように電熱ヒータの作動を制御することを特徴とする請求項1記載の排気浄化装置。
【請求項3】
液体還元剤温度を検出する還元剤温度検出手段と、
エンジン回転速度を検出する回転速度検出手段と、
エンジン負荷を検出する負荷検出手段と、
を備え、
前記ヒータ制御手段は、前記還元剤温度検出手段,回転速度検出手段及び負荷検出手段により夫々検出された液体還元剤温度,エンジン回転速度及びエンジン負荷に基づいて、前記電熱ヒータの出力を制御することを特徴とする請求項2記載の排気浄化装置。
【請求項4】
前記ヒータ制御手段は、液体還元剤温度,エンジン回転速度及びエンジン負荷に応じたヒータ出力が設定されたマップを参照して、前記電熱ヒータの出力を演算することを特徴とする請求項3記載の排気浄化装置。
【請求項5】
エンジンのアイドル状態が所定時間継続したか否かを判定する継続判定手段と、
該継続判定手段によりアイドル状態が所定時間継続したと判定されたときに、前記プレート温度検出手段により検出されたプレート温度が前記所定値未満であれば、前記電熱ヒータが劣化したと診断する劣化診断手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載の排気浄化装置。
【請求項6】
前記劣化診断手段により電熱ヒータが劣化したと診断されたときに、その旨を報知する報知手段が備えられたことを特徴とする請求項5記載の排気浄化装置。
【請求項7】
エンジンが始動しているか否かを判定する始動判定手段を備え、
前記ヒータ制御手段は、前記始動判定手段によりエンジンが始動していると判定されたときのみ、前記電熱ヒータの作動を制御することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の排気浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−17043(P2006−17043A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196473(P2004−196473)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願人】(000003908)日産ディーゼル工業株式会社 (1,028)
【Fターム(参考)】