説明

給湯器

【課題】従来以上に配管内の残湯や燃焼室内の残熱を有効利用でき、より一層高い熱効率が得られる給湯器を提供すること。
【解決手段】給湯器は、給湯燃焼が停止し(S120)、その後、所定時間が経過すると(S125:YES)、浴槽への給湯用電磁弁を開く(S135)。これにより、熱交換器や出湯路内に残っている湯や内胴内の残熱によって熱交換器内で加熱される湯が浴槽へと落とし込まれる。そして、これらの残湯や残熱で加熱された湯がすべて落とし込まれたものと想定される時間が経過したら(S140:YES)、給湯器は、給湯用電磁弁を閉じる(S155)。したがって、給湯器内の残湯や残熱が持つ熱エネルギーを、浴槽において有効利用することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、本件発明者は、浴槽への自動給湯が可能な給湯器において、浴槽への給湯を完了させる際に、先にバーナーの燃焼を停止させてから、いくらか遅れたタイミングで浴槽への通水を停止させる技術を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このような技術を利用すれば、バーナーの燃焼停止直後に配管内に残留している湯を、通水停止までの間に浴槽へ放出させることができる。また、このような残湯の放出に伴ってバーナーの燃焼停止後に新たに熱交換器に流入する水は、燃焼室内に残留する熱を受けて湯となるが、そのような湯も通水停止までの間に浴槽へ放出させることができるので、これにより、燃焼室内の残熱を有効利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−247933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、先に提案した技術では、浴槽への自動給湯時に生じていた残湯や残熱の有効利用を図ることができるものの、利用者が任意に操作する給湯栓等、浴槽以外の出湯箇所へ給湯した際に生じる残湯や残熱については特に利用されていなかった。
【0006】
そのため、浴槽への自動給湯時以外は、配管内の残湯や燃焼室内の残熱が何ら利用されないまま放置されることになり、その熱エネルギーが系外(例えば大気中)へ無駄に放出されてしまう状態にあった。
【0007】
本発明は、上記のような従来技術をさらに改良するためになされたものであり、その目的は、従来以上に配管内の残湯や燃焼室内の残熱を有効利用でき、より一層高い熱効率が得られる給湯器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、本発明において採用した構成について説明する。
請求項1に記載の給湯器は、内胴内に配設された熱交換器と、前記熱交換器内へ水を供給可能な入水路と、前記熱交換器内の水を昇温させる加熱手段と、前記加熱手段での加熱によって得られた前記熱交換器内の湯を出湯箇所へと供給可能な出湯路と、利用者が前記出湯箇所への出湯開始操作を行った際に、前記加熱手段による加熱を開始させる加熱開始制御手段と、利用者が前記出湯箇所への出湯停止操作を行った際に、前記加熱手段による加熱を停止させる加熱停止制御手段と、前記出湯路から分岐して浴槽に至る分岐路と、前記分岐路を介して前記浴槽へ給湯する際に開弁される一方、当該給湯を停止する際に閉弁される弁と、前記出湯停止操作が行われた後、所定の待機期間内に前記出湯開始操作が行われない場合に、一時的に前記弁を開弁させる制御を行うことにより、前記熱交換器内や前記出湯路内に残留する湯又は前記内胴内の残熱によって前記熱交換器内で加熱される湯を、前記浴槽へと排出させる残熱排出制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
このように構成された給湯器によれば、出湯停止操作が行われた後、所定の待機期間内に出湯開始操作が行われない場合、残熱排出制御手段が、一時的に弁を開弁させる制御を行う。その結果、熱交換器内や出湯路内に残留する湯、あるいは内胴内の残熱によって熱交換器内で加熱される湯が、浴槽へと排出される。
【0010】
したがって、熱交換器内や出湯路内に残留する湯や内胴内の残熱が、そのまま放置された場合とは異なり、無駄に放熱されてしまうことがなく、浴槽での有効利用を図ることができる。
【0011】
請求項2に記載の給湯器は、請求項1に記載の給湯器において、前記出湯路又は前記分岐路を流れる湯の温度を検出可能な温度検出手段を備えており、前記残熱排出制御手段は、前記一時的に弁を開弁させる制御として、前記弁を開弁させた後、前記温度検出手段で検出した温度が所定以下になったときに前記弁を閉弁させる制御を行うことを特徴とする。
【0012】
このように構成された給湯器によれば、出湯路又は分岐路を流れる湯の温度が所定以下になれば、弁が閉弁されて浴槽への出湯が停止される。したがって、熱交換器内や出湯路内に残留する湯、あるいは内胴内の残熱によって熱交換器内で加熱される湯の温度が、ある程度高い間だけ浴槽へ湯を排出することができるので、不用な水を浴槽へ排出してしまうのを抑制することができる。
【0013】
請求項3に記載の給湯器は、請求項1に記載の給湯器において、前記残熱排出制御手段は、前記一時的に弁を開弁させる制御として、前記弁を開弁させた後、前記熱交換器から前記浴槽に至る流路の容量に応じて定められた時間が経過したときに前記弁を閉弁させる制御を行うことを特徴とする。
【0014】
このように構成された給湯器によれば、熱交換器から浴槽に至る流路(すなわち、熱交換器から出湯路の一部を経て出湯路と分岐路との分岐点に至り、さらに分岐路を経て浴槽に至る流路)の容量に応じて定められた時間が経過すれば、弁が閉弁されて浴槽への出湯が停止される。したがって、熱交換器から浴槽に至る流路の容量に応じて、その容量分の湯を排出するのに必要となる時間だけ浴槽へ湯を排出することができるので、無駄な水を浴槽へ排出してしまうのを抑制することができる。
【0015】
なお、請求項3に記載の給湯器において、「熱交換器から浴槽に至る流路の容量に応じて定められた時間」は、「熱交換器から浴槽に至る流路の容量」によって変わり、容量が大きいほど長くなる。また、熱交換器から浴槽に至る流路の容量は、熱交換器から浴槽までの配管距離に応じて変わる。
【0016】
したがって、「出湯路及び分岐路の容量に応じて定められた時間」は、個々の給湯器を設置する際に、熱交換器から浴槽に至る流路の容量(管径が一定の場合は熱交換器から浴槽に至る流路の配管距離)を推定した上で設定することになる。
【0017】
ただし、このような熱交換器から浴槽に至る流路の容量又は配管距離の推定値は、厳密な精度を要求される値ではないので、大まかな推定ができていれば十分である。このような大まかな推定を行うための方法としては、例えば、浴槽の湯をポンプで循環させる循環流路が給湯器に設けられている場合、ポンプの能力に対する循環流量と通路圧力損失(管径が一定の場合は配管距離)の関係があらかじめ判明していれば、循環流量に基づいて循環流路の配管距離を推定することができるので、この循環流路の配管距離から、熱交換器から浴槽に至る流路の配管距離も推定することができる。
【0018】
より具体的には、循環流路の配管距離は、おおむね熱交換器と浴槽との間を往復する距離となるので、この循環流路の配管距離を推定できれば、その半分の距離を熱交換器から浴槽に至る流路の配管距離と推定できる。
【0019】
また、このような推定を行う際に必要となる循環流量については、給湯器で循環流路内を流れる湯に対する加熱を行った際の温度上昇に基づいて推定することができる。具体的には、ポンプをONにして循環流路内を水又は湯が流れる状態とし、その状態で給湯器による加熱を行い、そのときの風呂入口温度と風呂出口温度との温度差を測定すれば、給湯器における燃焼量及び熱効率に基づいて、循環流量=(燃焼量×熱効率)/(風呂出口温度−風呂入口温度)を算出することができる。
【0020】
以上のようにして熱交換器から浴槽に至る流路の配管距離を推定できれば、熱交換器から浴槽までの配管内容量が計算できるので、流量センサーで測定される分岐路における流量との関係から、開弁から閉弁に至る時間を決めることができる。
【0021】
また、上記のような熱交換器から浴槽に至る流路の容量又は配管距離の推定値は、上記以外の方法でも求めることができる。例えば、ポンプの能力に対する消費電力と通路圧力損失(管径が一定の場合は配管距離)の関係があらかじめ判明していれば、上記ポンプの消費電力に基づいて循環流路の配管距離を推定することができるので、循環流路の配管距離が推定できれば、すでに説明した通り、熱交換器から浴槽に至る流路の配管距離も推定することができる。
【0022】
この場合も、熱交換器から浴槽に至る流路の配管距離を推定できれば、熱交換器から浴槽に至る流路の配管内容量が計算できるので、流量センサーで測定される分岐路における流量との関係から、開弁から閉弁に至る時間を決めることができる。
【0023】
請求項4に記載の給湯器は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の給湯器において、前記出湯路を流れる湯の流量を検出する第一検出手段と、前記分岐路を流れる湯の流量を検出する第二検出手段とを備え、前記残熱排出制御手段は、前記弁を開弁させる制御を行った後、前記第一検出手段で検出される流量と前記第二検出手段で検出される流量に差が生じた場合は、前記弁を閉弁させる制御を行うことを特徴とする。
【0024】
このように構成された給湯器によれば、出湯路を介して出湯箇所へ供給される湯が、出湯箇所から放出されている状態にある場合、弁が閉弁されることによって残熱排出制御が中止されるので、出湯箇所において必要とされている湯が分岐路側へ無駄に流出してしまうのを防止できる。
【0025】
なお、以上説明したような残熱排出制御手段によって残熱排出制御を行う際には、事前に音声などで、利用者に対して浴槽の栓を閉じるように要請するメッセージを報知すると好ましい。あるいは、給湯器が、自ら浴槽の栓の開閉制御を行うことができる場合は、浴槽の栓を閉じる制御を行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】給湯器全体の概略的な構造を示す説明図。
【図2】給湯燃焼制御を示すフローチャート。
【図3】給湯燃焼制御の変形例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。
[給湯器の構造]
以下に例示する給湯器1は、図1に示すように、給湯栓2や浴槽3などの出湯箇所へ湯を供給する給湯部1Aと、浴槽3内にある湯の保温ないし追い焚きを行う保温部1Bと、これら給湯部1A及び保温部1Bの作動を制御する制御部1Cとを備えている。
【0028】
この給湯器1において、給湯部1Aは、内胴11A内に形成された燃焼室12Aを有し、燃焼室12A内には、バーナー13A〜13Cと熱交換器15Aが配設されている。また、保温部1Bは、内胴11B内に形成された燃焼室12Bを有し、燃焼室12B内には、バーナー13Dと熱交換器15Bが配設されている。
【0029】
これら燃焼室12A,12Bは、互いに連通した構造になっていて、ファンモーター18によってファン19を回転駆動することにより、内胴11A,11Bの外部から燃焼室12A,12Bの内部へ空気を供給可能になっている。
【0030】
また、給湯器1は、バーナー13A〜13Dへのガス供給路となるガス供給管21を備えている。このガス供給管21は、上流端側がガス供給源(例えば、都市ガス内管やプロパンガス用配管等)に接続された本管23と、本管23から複数に分岐した支管24A〜24Dとで構成され、給湯部1Aにおいては支管24A〜24Cの下流端がバーナー13A〜13Cに接続され、保温部1Bにおいては支管24Dの下流端がバーナー13Dに接続されている。
【0031】
このガス供給管21において、本管23には元電磁弁27、及びガス比例制御弁28が設けられ、さらに支管24A〜24Dには切替電磁弁29A〜29Dが設けられている。これら元電磁弁27、ガス比例制御弁28及び切替電磁弁29A〜29Dは、それぞれが制御部1Cに制御されて作動する。
【0032】
さらに、給湯器1は、以下のような各種通水用配管を備えている。まず、給湯部1Aには、熱交換器15Aへの入水路をなす給水管31と、熱交換器15Aからの出湯路をなす出湯管33と、給水管31の流路途中から分岐して出湯管33へと連通するバイパス管35と、出湯管33の流路途中から分岐して保温部1B側へと延びる分岐管37が設けられている。
【0033】
一方、保温部1Bには、浴槽3内の湯を熱交換器15Bへと戻す風呂戻り流路をなす風呂戻り配管41と、熱交換器15Bから浴槽3への風呂行き流路をなす風呂行き配管43が設けられ、これら風呂戻り配管41及び風呂行き配管43が、浴槽3から熱交換器15Bを経て浴槽3へと戻る循環流路を形成している。
【0034】
また、保温部1Bには、風呂戻り配管41の流路途中から分岐して風呂行き配管43へと連通するバイパス管45も設けられている。なお、上述した給湯部1Aの分岐管37は、風呂戻り配管41の流路途中に連通している。
【0035】
これらの通水用配管のうち、給水管31は、その上流端側が水供給源(例えば、水道管)に接続され、給水管31の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、上流端側から順に、上流側から下流側へと流れる水を濾過するストレーナー51、給水管31内を流れる水量を検出する給湯水量センサー53、給水管31内を流れる水量を増減制御する水量制御モーター55、熱交換器15Aへ流れる水の温度を検出する入水温検出用サーミスター57、及び給水管31内の水が凍結するのを防止する凍結予防ヒーター59などが設けられている。
【0036】
出湯管33は、その下流端側が出湯箇所(本実施形態においては給湯栓2のある箇所)に接続され、出湯管33の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、上流端側から順に、熱交換器15Aから流出する湯の温度を検出する第一出湯温検出用サーミスター61、出湯管33とバイパス管35の合流点よりも下流側において湯の温度を検出する第二出湯温検出用サーミスター63などが設けられている。
【0037】
分岐管37は、出湯管33側を上流側として下流側にある風呂戻り配管41への給湯路を形成する配管で、分岐管37の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、分岐管37を介して浴槽3へ給湯を行う際に開弁される給湯用電磁弁71、分岐管37を流れる水量を検出する落し込み水量センサー73、分岐管37における逆流を阻止する逆止弁75などが設けられている。
【0038】
また、分岐管37には縁切弁77が付設されており、上水側(給水管31側)の水圧低下等に起因して、分岐管37よりも下流側となるべき流路から上流側となるべき流路へ水を吸い上げてしまうような負圧が生じた際には、縁切弁77が開くことで、分岐管37を介して水が逆流するのを防止している。また、分岐管37内の圧力が過大になったときには、縁切弁77が開くことで、その圧力を逃がす役割も果たしている。
【0039】
風呂戻り配管41は、上流端側がバスアダプター81を介して浴槽3に取り付けられ、風呂戻り配管41の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、浴槽3から流入する湯の温度を検出する風呂戻り湯温検出用サーミスター83、風呂戻り配管41内の圧力を検出する圧力センサー85、風呂戻り配管41において上流側から下流側へ湯を圧送する循環ポンプ87、風呂戻り配管41内を水(湯)が流れたことを検出する流水スイッチ89などが設けられている。
【0040】
ちなみに、風呂戻り配管41は、浴槽3内の湯を熱交換器15Bへと圧送する際には、上述の通り、バスアダプター81側が上流端、熱交換器15B側が下流端となる配管であるが、分岐管37を介して浴槽3への給湯を行う際には、風呂戻り配管41と分岐管37との合流点からバスアダプター81側へ向かって湯が逆向きに流れる状態になる。
【0041】
風呂行き配管43は、下流端側がバスアダプター81を介して浴槽3に取り付けられ、風呂行き配管43の上流端側から下流端側に至る流路の途中には、熱交換器15Bから流出する湯の温度を検出する風呂行き湯温検出用サーミスター91が設けられている。
【0042】
加えて、この給湯器1において、制御部1Cは、給湯機能や保温機能の作動状態を制御するためのコントローラー93と、浴室外に配設される給湯リモコン95と、浴室内に配設される風呂リモコン97とを備えている。
【0043】
コントローラー93は、CPU,ROM,RAMなどを備えたマイクロコンピュータを内蔵しており、上述した各種センサーから情報を入力するとともに、上述した各種電磁弁、モーター、ポンプ、点火用イグナイターなどの作動を制御する。
【0044】
給湯リモコン95及び風呂リモコン97は、双方とも利用者からの入力操作を受け付ける入力部と利用者に対する情報表示や音声出力を行う出力部などのユーザーインターフェースを備え、その入力部から入力された情報がコントローラー93へ伝達されるとともに、コントローラー93から伝達される情報に基づいて出力部から情報表示や音声出力を行う仕組みになっている。
【0045】
[給湯燃焼制御]
次に、給湯器1において実行される給湯燃焼制御について、図2に示すフローチャートに基づいて説明する。この給湯燃焼制御は、給湯器1の電源がオンとされたときにコントローラー93によって開始され、その後、給湯器1が作動している間は常時実行されることになる制御である。
【0046】
この制御を開始すると、コントローラー93は、給湯水量センサー53によって検出される流量A(以下、単に流量Aともいう。)が第一のしきい値を超えたか否かを判断し(S105)、流量Aが第一のしきい値を超えていなければ(S105:NO)、S105へと戻ることにより、流量Aが第一のしきい値を超えるまで待機する。
【0047】
ここで、給湯器1において、給湯水量センサー53からは流量に応じた信号が出力されるので、コントローラー93は、S105において、給湯水量センサー53からの信号に基づいてS105の判断を行う。また、第一のしきい値としては、利用者が開栓操作を行ったと推定される程度の流量が設定されており、上記S105で否定判断がなされる間は、利用者の開栓操作が監視されることになる。
【0048】
そして、このように開栓操作が監視されている状態において、利用者が給湯栓2を開く操作を行うと、給水管31の上流端側から流入する水は、給湯水量センサー53を経て熱交換器15Aへと向かう。そのため、給湯水量センサー53からは流量に応じた信号が出力され、その流量Aが第一のしきい値を超えたことをコントローラー93が感知すると、S105では肯定判断がなされることになり(S105:YES)、この場合、給湯燃焼を開始する(S110)。
【0049】
なお、このS110で開始される給湯中の制御は、この種の給湯器1において実行される一般的な制御と同等なものであり、例えば、まず、コントローラー93の制御により、ファン19が回転駆動されてプリパージが行われ、その後、元電磁弁27と切替電磁弁29A,29Bが同時に開かれ、ガス比例制御弁28が緩点火動作となり、バーナー13A〜13Cにガスが供給される。
【0050】
また、コントローラー93の制御により、上記ガスの供給と同時にバーナー13A〜13C近傍にあるイグナイター(図示略)が連続的に放電する状態となり、これにより、バーナー13A〜13Cに点火する。この点火後、バーナー13A〜13C近傍にあるフレームロッド(図示略)にて炎を検知して燃焼していることを確認すると緩点火動作を終了する。
【0051】
こうして緩点火動作を終了すると、コントローラー93は比例制御を開始する。具体的には、第二出湯温検出用サーミスター63で検出した湯温と、給湯リモコン95又は風呂リモコン97で設定された設定温度に差があることをコントローラー93が判断すると、コントローラー93は、切替電磁弁29A〜29Cの開閉及びガス比例制御弁28による制御を行って、ガス量を連続的に変化させることにより、出湯温度を一定に保つ制御を行う。
【0052】
また、このとき水量制御モーター55により適切な水量に調節され、これにより、常に最大能力の出湯量を確保するように制御される。さらに、コントローラー93は、ガス比例制御弁28によるガス量の変化に応じて、ファンモーター18へ信号を送ることにより、常にガス量と空気量の関係を一定に保つ制御も行う。
【0053】
さて、以上のような制御が行われている状態において、コントローラー93は、給湯水量センサー53によって検出される流量Aが第二のしきい値以下となったか否かを判断し(S115)、流量Aが第二のしきい値以下となっていなければ(S115:NO)、S115へと戻ることにより、流量Aが第二のしきい値以下となるまで待機する。このS115においても、コントローラー93は、S105同様、給湯水量センサー53からの信号に基づいて判断を行う。また、第二のしきい値としては、利用者が閉栓操作を行ったと推定される程度の流量が設定されており、上記S115で否定判断がなされる間は、利用者の閉栓操作が監視されることになる。
【0054】
そして、このように閉栓操作が監視されている状態において、利用者が給湯栓2を閉じる操作を行うと、給湯器1においては、給湯水量センサー53からの出力信号が無くなる。そのため、コントローラー93は、給湯水量センサー53からの出力信号に基づいて、流量Aが第二のしきい値以下となったか否か感知することができ、流量Aが第二のしきい値以下となったまま所定時間が経過すれば(S115:YES)、コントローラー93は、給湯燃焼を停止させる制御を行う(S120)。
【0055】
このS120で実行される給湯燃焼停止制御も、この種の給湯器1において実行される一般的な制御と同等なものであり、例えば、まず、コントローラー93の制御により、元電磁弁27、及び切替電磁弁29A〜29Cが閉じられることで消火が行われるとともに、ポストパージ動作に入る。そして、ポストパージ動作がタイムアップすると、コントローラー93はファン19を停止させる。
【0056】
こうしてS120を終えたら、続いて、コントローラー93は、給湯燃焼停止後、所定時間が経過したか否かを判断する(S125)。この所定時間については、あらかじめ取り決められた時間でもよいし、利用者が任意に可変設定可能な時間でもよいが、本実施形態においては、あらかじめ5分間という時間が設定されている。
【0057】
ここで、S125を初めて実行する段階では、給湯燃焼停止後、まだ所定時間が経過していないので(S125:NO)、この場合はS130へと進むことになり、コントローラー93は、給湯水量センサー53によって検出される流量Aが第一のしきい値を超えたか否かを判断し(S130)、流量Aが第一のしきい値を超えていなければ(S130:NO)、S125へと戻る。つまり、給湯燃焼停止後、まだ所定時間が経過しておらず、且つ、流量Aが第一のしきい値を超えていない場合は、S125〜S130を繰り返すことになる。
【0058】
そして、この繰り返し処理の中で、給湯水量センサー53によって検出される流量Aが第一のしきい値を超えた場合は(S130:YES)、S110へと戻る。このような処理が行われるのは、給湯燃焼停止後、所定時間が経過する前に、利用者が給湯栓2を開く操作を行った場合であり、この場合は、S110へと進むことで、再び給湯燃焼を開始することになる。
【0059】
一方、S125〜S130の繰り返し処理の中で、給湯燃焼停止後、所定時間が経過した場合には(S125:YES)、S135へと進むことになり、この場合、コントローラー93は、給湯用電磁弁71を開く制御を実行する(S135)。
【0060】
このS135を実行する結果、熱交換器15Aから出湯管33に至る流路内に残留している湯は、分岐管37及び風呂戻り配管41経由で浴槽3に向かって流れることになる。また、このとき、熱交換器15Aには、給水管31側から新たに水が流入するが、この水は燃焼室12A内の残熱により熱交換器15A内で加熱されて湯となり、この湯についても、出湯管33、分岐管37及び風呂戻り配管41経由で浴槽3に向かって流れることになる。
【0061】
そして、コントローラー93は、給湯用電磁弁71の開弁後、所定時間が経過したか否かを判断する(S140)。このS140における所定時間は、S135による開弁後、流路内に残留している湯や残熱によって熱交換器15A内で加熱された湯を、浴槽3へ落とし込むのに必要な時間であるが、この時間は個々の給湯器1ごとに変わり得る。
【0062】
具体的には、一般に、熱交換器15Aが配設される場所は屋外、浴槽3が配設される場所は屋内であり、これら熱交換器15Aから浴槽3に至る配管距離は個々の給湯器1ごとに変わり、その配管距離に応じて配管内容量も変わるので、このような配管内の湯をすべて浴槽3へ落とし込むのに必要な時間も、個々の給湯器1ごとに変わる。
【0063】
そのため、S140における所定時間については、個々の給湯器1を設置する際に、上記のような配管距離(もしくは配管容量)を考慮した適切な時間が個々の給湯器1ごとに設定されて、その設定された時間がコントローラー93の備える不揮発性メモリに記憶される。そして、その後、S140を実行する際には、上記不揮発性メモリに記憶された設定時間を参照して、所定時間が経過したか否かの判断が行われる。
【0064】
なお、配管距離(もしくは配管容量)を考慮した適切な時間は、過度に厳密な精度が求められるものではないので、配管距離を大まかに実測するか設計図面などに基づいて配管距離を求めればよく、配管距離が求まれば、熱交換器15Aから浴槽3までの配管内容量が計算できるので、配管長を求めて配管内容量を算出し、落し込み水量センサー73によって検出される流量(分岐管37における流量)との関係から、開弁から閉弁に至る時間(=S140における所定時間)を決めることができる。
【0065】
また、上記のような熱交換器15Aから浴槽3に至る流路の容量又は配管距離の推定値は、上記以外の方法でも求めることができる。例えば、循環ポンプ87の能力に対する循環流量と通路圧力損失(管径が一定の場合は配管距離)の関係があらかじめ判明していれば、保温部1Bにおける循環流量に基づいて循環流路(=浴槽3から風呂戻り配管41を経て熱交換器15Bに至り、さらに熱交換器15Bから風呂行き配管43を経て浴槽3に至る流路)の配管距離を推定することができるので、この循環流路の配管距離に基づいて、熱交換器15Aから浴槽3に至る流路の配管距離も推定することもできる。
【0066】
すなわち、上記のような循環流路の配管距離は、おおむね熱交換器15Bと浴槽3との間を往復する距離となるので、このような循環流路の配管距離を推定できれば、その半分の距離を熱交換器15Aから浴槽3に至る流路の配管距離と推定できる。
【0067】
また、このような推定を行う際に必要となる循環流量については、給湯器1で上記循環流路内を流れる湯に対する加熱を行った際の温度上昇に基づいて推定することができる。具体的には、循環ポンプ87をONにして循環流路内を水又は湯が流れる状態とし、その状態で給湯器1(保温部1B)による加熱を行い、そのときに風呂戻り湯温検出用サーミスター83で検出した風呂入口温度と、風呂行き湯温検出用サーミスター91で検出した風呂出口温度との温度差を測定すれば、給湯器1(保温部1B)における燃焼量及び熱効率に基づいて、循環流量=(燃焼量×熱効率)/(風呂出口温度−風呂入口温度)を算出することができる。
【0068】
このようにして熱交換器15Bから浴槽3に至る流路の配管距離を推定できれば、熱交換器15Bから浴槽3までの配管内容量が計算できるので、落し込み水量センサー73によって検出される流量(分岐管37における流量)との関係から、開弁から閉弁に至る時間(=S140における所定時間)を決めることができる。
【0069】
また、上記のような熱交換器15Aから浴槽3に至る流路の容量又は配管距離の推定値は、さらに上記以外の別の方法によって求めることもできる。例えば、循環ポンプ87の能力に対する消費電力と通路圧力損失(管径が一定の場合は配管距離)の関係があらかじめ判明していれば、循環ポンプ87の消費電力に基づいて循環流路の配管距離を推定することができるので、循環流路の配管距離が推定できれば、すでに説明した通り、熱交換器15Bから浴槽3に至る流路の配管距離も推定することができる。
【0070】
この場合も、熱交換器15Bから浴槽3に至る流路の配管距離を推定できれば、熱交換器15Bから浴槽3までの配管内容量が計算できるので、落し込み水量センサー73によって検出される流量(分岐管37における流量)との関係から、開弁から閉弁に至る時間(=S140における所定時間)を決めることができる。
【0071】
さて、以上のようなS140を実行するに当たって、S140を初めて実行する段階では、給湯用電磁弁71の開弁後、まだ所定時間が経過していないので(S140:NO)、この場合はS145へと進むことになる。
【0072】
S145では、コントローラー93は、給湯水量センサー53によって検出される流量Aと落し込み水量センサー73によって検出される流量B(以下、単に流量Bともいう。)に差が生じたか否かを判断し(S145)、差が生じていなければ(S145:NO)、S140へと戻る。つまり、開弁後、まだ所定時間が経過しておらず、且つ、流量Aと流量Bに差がない場合は、S140〜S145を繰り返すことになる。
【0073】
そして、この繰り返し処理の中で、流量Aと流量Bに差が生じた場合(S145:YES)、コントローラー93は、給湯用電磁弁71を閉じる制御を実行して(S150)、S110へと戻る。このような処理が行われるのは、給湯用電磁弁71の開弁後、所定時間が経過する前に、利用者が給湯栓2を開く操作を行った場合である。
【0074】
すなわち、利用者が給湯栓2を開く操作を行った場合、浴槽3への給湯と同時に給湯栓2への給湯も行われることになるので、その分だけ流量Aは増大して流量Bを上回ることになり、流量Aと流量Bに差が生じる。
【0075】
そこで、このような差が生じたことをもって、利用者が給湯栓2を開く操作を行ったと判断することができ、この場合は、S150により浴槽3への給湯を中止するとともに、S110へと進むことで、再び給湯燃焼を開始するのである。
【0076】
一方、S140〜S145の繰り返し処理の中で、給湯用電磁弁71の開弁後、所定時間が経過した場合には(S140:YES)、S155へと進むことになり、この場合、コントローラー93は、給湯用電磁弁71を閉じる制御を実行して(S155)、S105へと戻る。
【0077】
ちなみに、この給湯器1は、すでに構造を説明した通り、浴槽3内の湯を保温する機能も備えているが、この機能そのものについては、一般的な給湯器において採用されているものと大きな差異がない部分なので、保温機能に関する制御については、その詳細な説明を省略する。
【0078】
[効果]
以上説明した通り、上記給湯器1によれば、給湯栓2において出湯停止操作が行われた後、所定の待機期間内に出湯開始操作が行われない場合、S125〜S155の処理(本発明でいう残熱排出制御手段の一例に相当。)により、一時的に給湯用電磁弁71(本発明でいう弁の一例に相当。)を開弁させる制御を行う。その結果、熱交換器15A内や出湯管33内に残留する湯、あるいは内胴12A内の残熱によって熱交換器15A内で加熱される湯が、浴槽3へと排出される。
【0079】
したがって、熱交換器15A内や出湯管33内に残留する湯や内胴12A内の残熱が、そのまま放置された場合とは異なり、無駄に放熱されてしまうことがなく、浴槽3での有効利用を図ることができる。
【0080】
また、上記給湯器1においては、S135により給湯用電磁弁71を開弁させたら、その後、熱交換器15Aから浴槽3に至る流路の容量に応じて定められた時間を、コントローラー93の不揮発性メモリから参照し、その時間が経過したときに、給湯用電磁弁71を閉弁させる制御を行っている。
【0081】
したがって、熱交換器15Aから浴槽3に至る流路の容量に応じて、その容量分の湯を排出するのに必要となる時間だけ浴槽3へ湯を排出することができるので、無駄な水を浴槽3へ排出してしまうのを抑制することができる。
【0082】
さらに、上記給湯器1では、給湯水量センサー53(本発明でいう第一検出手段の一例に相当。)により、出湯管33を流れる湯の流量Aを検出するとともに、落し込み水量センサー73(本発明でいう第二検出手段の一例に相当。)により、分岐管37を流れる湯の流量Bを検出し、それらの流量A,Bに差が生じた場合は(S145:YES)、S150により、給湯用電磁弁71を閉弁させる制御を行っている。
【0083】
したがって、給湯栓2が開栓されて湯が放出されている状態になった場合には、給湯用電磁弁71が閉弁されることによって浴槽3への残熱排出制御が中止されるので、給湯栓2において必要とされている湯が分岐管37側へ無駄に流出してしまうのを防止できる。
【0084】
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
【0085】
例えば、上記実施形態では特に言及しなかったが、上述のような残熱排出制御を行う際には、S120による給湯燃焼を停止した後、図3に示すように、給湯リモコン95及び風呂リモコン97から、事前に音声などで、利用者に対して浴槽の栓を閉じるように要請する注意喚起メッセージを出力し(S205)、その上でS125以降の処理へと進む構成を採用すると好ましい。
【0086】
このようにすれば、S135の処理が実行されてしまう前に、利用者は浴槽3の栓が閉じてあるかどうかを確認することができる。あるいは、給湯器1が、自ら浴槽3の栓の開閉制御を行うことができる構成を採用してあってもよく、この場合は、S135を実行する前の段階で、給湯器1が浴槽3の栓を閉じるとよい。
【0087】
また、上記実施形態では、残湯ないし残熱によって加熱された湯を浴槽3へ落とし込む際に、熱交換器15Aから浴槽3に至る流路の配管容量を考慮して設定された時間が経過するまで、給湯用電磁弁71を開く制御を行っていたが、時間以外の条件を利用してもよく、例えば、熱交換器15Aから浴槽3に至る流路の配管容量を考慮して設定された水量の湯が浴槽3に落とし込まれたら閉弁するように構成してもよい。
【0088】
また、上記S140の判定条件に代えて、図3に示すように、浴槽3への出湯温度が所定以下になったか否かを判断し(S210)、所定以下になった場合に(S210:YES)、給湯用電磁弁71を閉じる制御(S155)を行うように構成してもよい。
【0089】
浴槽3への出湯温度は、通常、風呂戻り湯温検出用サーミスター83で検出すればよいが、第一出湯温検出用サーミスター61や第二出湯温検出用サーミスター63などで検出してもよい。
【0090】
このように構成すれば、熱交換器15A内や出湯管33内に残留する湯、あるいは内胴11A内の残熱によって熱交換器15A内で加熱される湯の温度が、ある程度高い間だけ浴槽3へ湯を落とし込むことができるので、不用な低温の水を浴槽へ供給してしまうのを抑制することができる。なお、このようなS210の判定処理は、S140の判定処理と併用することもでき、いずれか一方の判定条件が成立した場合に、給湯用電磁弁71を閉じる制御を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0091】
1・・・給湯器、1A・・・給湯部、1B・・・保温部、1C・・・制御部、2・・・給湯栓、3・・・浴槽、11A・・・内胴、12A,12B・・・燃焼室、13A〜13D・・・バーナー、15A,15B・・・熱交換器、18・・・ファンモーター、19・・・ファン、21・・・ガス供給管、23・・・本管、24A〜24D・・・支管、27・・・元電磁弁、28・・・ガス比例制御弁、29A〜29D・・・切替電磁弁、31・・・給水管、33・・・出湯管、35,45・・・バイパス管、37・・・分岐管、41・・・風呂戻り配管、43・・・風呂行き配管、51・・・ストレーナー、53・・・給湯水量センサー、55・・・水量制御モーター、57・・・入水温検出用サーミスター、59・・・凍結予防ヒーター、61・・・第一出湯温検出用サーミスター、63・・・第二出湯温検出用サーミスター、71・・・給湯用電磁弁、73・・・落し込み水量センサー、75・・・逆止弁、77・・・縁切弁、81・・・バスアダプター、83・・・風呂戻り湯温検出用サーミスター、85・・・圧力センサー、87・・・循環ポンプ、89・・・流水スイッチ、91・・・風呂行き湯温検出用サーミスター、93・・・コントローラー、95・・・給湯リモコン、97・・・風呂リモコン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内胴内に配設された熱交換器と、
前記熱交換器内へ水を供給可能な入水路と、
前記熱交換器内の水を昇温させる加熱手段と、
前記加熱手段での加熱によって得られた前記熱交換器内の湯を出湯箇所へと供給可能な出湯路と、
利用者が前記出湯箇所への出湯開始操作を行った際に、前記加熱手段による加熱を開始させる加熱開始制御手段と、
利用者が前記出湯箇所への出湯停止操作を行った際に、前記加熱手段による加熱を停止させる加熱停止制御手段と、
前記出湯路から分岐して浴槽に至る分岐路と、
前記分岐路を介して前記浴槽へ給湯する際に開弁される一方、当該給湯を停止する際に閉弁される弁と、
前記出湯停止操作が行われた後、所定の待機期間内に前記出湯開始操作が行われない場合に、一時的に前記弁を開弁させる制御を行うことにより、前記熱交換器内や前記出湯路内に残留する湯又は前記内胴内の残熱によって前記熱交換器内で加熱される湯を、前記浴槽へと排出させる残熱排出制御手段と
を備えることを特徴とする給湯器。
【請求項2】
前記出湯路又は前記分岐路を流れる湯の温度を検出可能な温度検出手段を備えており、
前記残熱排出制御手段は、前記一時的に弁を開弁させる制御として、前記弁を開弁させた後、前記温度検出手段で検出した温度が所定以下になったときに前記弁を閉弁させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
【請求項3】
前記残熱排出制御手段は、前記一時的に弁を開弁させる制御として、前記弁を開弁させた後、前記熱交換器から前記浴槽に至る流路の容量に応じて定められた時間が経過したときに前記弁を閉弁させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の給湯器。
【請求項4】
前記出湯路を流れる湯の流量を検出する第一検出手段と、
前記分岐路を流れる湯の流量を検出する第二検出手段と
を備え、
前記残熱排出制御手段は、前記弁を開弁させる制御を行った後、前記第一検出手段で検出される流量と前記第二検出手段で検出される流量に差が生じた場合は、前記弁を閉弁させる制御を行う
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の給湯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−149599(P2011−149599A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−10343(P2010−10343)
【出願日】平成22年1月20日(2010.1.20)
【出願人】(000112015)株式会社パロマ (298)
【Fターム(参考)】