説明

搬送ロボットシステム

【課題】簡易な構成で、アームのたわみによる教示位置のずれ量を補正できる搬送ロボットシステムを提供する。
【解決手段】ワークを載置保持するハンド12と、前記ハンド12を変位可能に構成されるアーム15・16と、前記ハンド12に対するワークの基準載置位置と実際の載置位置との差分を検出するアライメント装置と、前記アーム15・16の実際の位置と教示位置との差分を補正する教示位置補正手段と、を有する搬送ロボットシステムにおいて、前記ハンド12に備えられる加速度センサー24と、搬送過程において前記加速度センサー24によって検出される実加速度と予め指示された教示加速度との差分を算出する加速度差分算出手段と、を具備し、前記教示位置補正手段は、前記加速度差分に基づいて実位置を教示位置を補正する搬送ロボットシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送ロボットシステムに関して、搬送における教示位置のずれ量を補正する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば液晶基板等のワークをカセットからワークステーションへ搬送する搬送ロボットは公知である。搬送ロボットは、ベースと、回転駆動、上下駆動及び伸縮可能に連接される複数のアームと、被搬送物を保持するハンドとで構成される。ロボットコントローラは、搬送ロボットのアームの各駆動部を制御することで、ワークをハンドに載置し、カセットからワークステーションへ搬送する。搬送ロボットシステムは、1台の搬送ロボットと、この搬送ロボットを制御するロボットコントローラからなるシステムをいう。
【0003】
ワークは、搬送ロボットによって、正確な教示位置に搬送されることが要求される。
例えば、ハンドのワークを載置する基準位置と、ワークの実際の載置位置(実載置位置)とには、ずれが生じる場合がある。この課題を解決するために、ワークのハンドに対するアライメント機能(載置位置補正手段)が公知となっている。アライメント機能とは、搬送ロボットのワーク搬送中において、ワークステーション内に設けられたセンサー上にワークを通過させてハンドの基準位置に対するワークのずれ量を確認し、このずれ量をフィードバックして位置補正する機能である。
特許文献1は、このアライメント機能を用いて搬送速度及び加速度を最適化する搬送ロボットシステムを開示している。
【特許文献1】特開2001−22423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、搬送するワークが大型化し、重量も増加している。また、それに伴い、搬送ロボットのアーム長さも長くなっている。そのため、搬送中の搬送ロボットのアームにたわみが生じることで、教示位置にずれが生じることがある。このアームのたわみによるずれ量は、前述するアライメント機能では検出することができない。
そこで、解決しようとする課題は、簡易な構成で、アームのたわみによる教示位置のずれ量を補正できる搬送ロボットシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、ワークを載置保持するハンドと、前記ハンドを変位可能に構成されるアームと、前記ハンドに対するワークの基準載置位置と実載置位置との差分を検出する載置位置差分検出手段と、前記アームの実位置と教示位置との差分を補正する教示位置補正手段と、を有する搬送ロボットシステムにおいて、前記ハンドに備えられる加速度センサーと、搬送過程において前記加速度センサーによって検出される実加速度と予め指示された教示加速度との差分を算出する加速度差分算出手段と、を具備し、前記教示位置補正手段は、前記加速度差分に基づいて実位置を教示位置に補正するものである。
【0007】
請求項2においては、請求項1記載の搬送ロボットシステムにおいて、前記載置位置差分を、前記位置差分検出手段によって載置位置差分を検出するときの前記加速度センサーによって検出される加速度に基づいて補正するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0009】
請求項1においては、加速度センサーによって検出される加速度と予め指示された教示加速度とから、アームのたわみによる実位置と教示位置とのずれ量を検出し、実位置を教示位置に補正することができる。つまり、加速度センサーを設けるのみの簡易な構成によって、アームのたわみによるずれを補正できる。
【0010】
請求項2においては、載置位置差分検出手段による載置位置計測時に、搬送ロボットを定速又は停止する必要がないため、搬送ロボットの作業時間を可及的に短縮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例に係る搬送ロボットシステムの全体的な構成を示す平面構成図、図2は同じく搬送ロボットの全体的な構成を示す斜視構成図、図3は同じく載置位置検出手段を示す平面構成図である。図4は同じくアームのたわみによるハンドの教示位置に対するずれを示すグラフ図、図5は同じくハンドの加速度差分を示すグラフ図、図6は同じくロボットコントローラの構成を示す構成図である。図7は同じく載置位置補正制御のタイムチャートを示すグラフ図、図8は同じくx成分の誤差テーブルを示すテーブル図である。
【0012】
まず、図1を用いて、本実施例である搬送ロボットシステム1について、簡単に説明する。
図1に示すように、搬送ロボットシステム1は、搬送ロボット10によりカセット4からワークセット位置3に向かって、ワーク6を搬送するシステムである。本実施例のワーク6は、液晶FPD用基板としている。つまり、ワーク6は、1辺が3〜4m以上の基板である。一方、カセット4は、複数枚のワーク6を上下平行に収容できる棚状のケースである。他方、ワークセット位置3は、ワーク6を次工程へ移すために一時載置するステーション位置である。
また、搬送ロボットシステム1は、搬送ロボット2の搬送途上において、載置位置検出手段としてのアライメント装置5を備えている。このアライメント装置5について、詳しくは後述する。
このような構成とすることで、搬送ロボットシステム1は、カセット4に収容されるワーク6を取り出し、アライメント装置5上を通過してワークセット位置3まで搬送する。
【0013】
次に、図2を用いて、搬送ロボット10について、詳細に説明する。
図2に示すように、搬送ロボット10は、ロボットコントローラシステム20によって制御され、搬送作業を行う。
ロボットコントローラシステム20は、制御のための指令値又は設定値等を出力できるモニター21を備えている。
搬送ロボット10は、円筒座標系のロボットであり、直円筒形のベース17と、ベース17の上端に回転駆動および上下駆動可能に装着された第1アーム16と、該第1アーム16の延出端に回転駆動可能に装着された第2アーム15と、第2アーム15の延出端に回転駆動可能に装着されて、ワーク6(図示略)を保持するハンド12とで構成されている。
【0014】
アーム15・16及びハンド12を動かすアクチュエータ18・19は、モータ等で構成され、それぞれ回動軸部に配置されている。アクチュエータ18・19は、モータドライブ(図示略)を介してロボットコントローラ25から送られてきた指令信号(駆動信号)に基づいて駆動される。
ハンド12は、ワーク6を下支えする長尺状のフォーク13と、これらフォーク13の基端部を支持するホルダ14とで構成される。ホルダ14は、四角箱型を呈しており、その一側面から複数本のフォーク13が片持ち状に張り出し形成されている。ここで、特記すべき事項として、本実施例のホルダ14は、側面に加速度センサー24が取り付けられている。なお、加速度センサー24の取り付け位置は、本実施例に限定されることなく、ホルダ14のどの位置であっても良い。
【0015】
次に、図3を用いて、載置位置差分検出手段としてのアライメント装置5について、詳細に説明する。
図3に示すように、ワーク6は、ハンド12に載置して搬送される。このとき、ワーク6は、教示位置(本実施例ではワークセット位置3)に向かって左右方向(x方向)及び前後方向(y方向)に対して載置すべき基準位置である載置基準位置F´が定められている。
しかし、実際には、ワーク6は、載置基準位置F´よりもずれて載置され搬送されることもある。例えば、図3では、ワーク6は、x方向にΔx、y方向にΔyずれて載置(実載置位置F)されている。アライメント装置5は、このようなワーク6の実載置位置Fと載置基準位置F´とのずれ量を検出する装置である。
【0016】
図3に示すように、本実施例のアライメント装置5は、1つのx方向を検出する位置センサー23xと、2つのy方向を検出する位置センサー23yとから構成されている。これらの位置センサー23x・23yは、それぞれに投光素子と受光素子とが設けられ、投光素子から可視光や赤外線光のセンサー光を略水平に照射し、受光素子にて反射光を受光するミラー反射型の光電スイッチ(光電センサー)が用いられる。位置センサー23xは、ハンド12において、左右端側に配置されるフォーク13・13のホルダ14の根元部に配置されている。位置センサー23yは、別置された前記アライメント装置5に配置されている。
【0017】
このような構成とすることで、ロボットコントローラ25は、ワーク6の搬送中においてアライメント装置5を通過させることで、ワーク6の実載置位置Fと載置基準位置F´とのずれ量ΔFを検出できる。そして、ロボットコントローラ25は、後述する教示位置補正手段26によって、検出されたずれ量ΔFを補正することができる。
このようにして、ロボット搬送システム1は、ハンド12に対するワーク6の載置位置ずれに係らず、ワークセット位置3に正確にワーク6をセットできる。なお、位置センサー23x・23x及び位置センサー23x・23yを用いることで、ワーク6の基準載置位置F´よりの角度ずれ量も検出できる。この角度ずれ量の検出については、詳細説明は省略する。以上のアライメント装置5は公知技術である。
【0018】
次に、図4を用いて、アーム15・16のたわみによる教示位置のずれについて、詳細に説明する。なお、以下では前述する載置位置ずれ量ΔFは考慮しないものとする。
図4に示すように、搬送ロボット10は、開始位置Aから教示位置B´に向かって、教示点Mを経由してワーク6を搬送すると想定する。ここで、教示点とは、開始位置Aから教示位置B´までの間に予め分かっている外乱を考慮して教示位置B´に確実に到達できるように、少なくとも一つ(実際は複数)設定される点である。
しかし、実際には、教示位置B´に対して実位置Bとなるように、教示位置B´と実位置Bとにはずれが生じる。これは、アーム15・16のたわみを原因とする教示軌道R´(図4における破線)と実軌道R(図4における実線)とのずれによるものである。このようなアーム15・16のたわみは、ワーク6が大型化するほど顕著となる。
図4は、説明を分かり易くするために、教示軌道R´及び実軌道Rを3次元(x、y、z)空間によって示している。また、教示位置B´と実位置Bとのずれ量をΔRとしている。
【0019】
次に、図5を用いて、アーム15・16のたわみによる教示加速度a´のずれについて、詳細に説明する。
ここで、教示加速度a´は、前記教示軌道R´に沿ってワーク6を搬送する基準の加速度である。つまり、教示加速度a´は、ロボットコントローラ25によって搬送ロボット10に指示された加速度である。一方、実加速度aは、前記加速度センサー24によって検出される実際のアーム15・16の加速度すなわちワーク6を搬送する加速度である。前述するように教示位置B´と実位置Bとのずれ量ΔRが存在するのと同様に、教示加速度a´と実加速度aとにもずれ量Δaが存在する。
【0020】
図5は、教示加速度a´と実加速度aをそれぞれ3次元(x、y、z)成分に区分けし、教示加速度ax´、ay´、az´(図5における破線)と実加速度ax、ay、az(図5における実線)として図5(a)、図5(b)及び図5(c)に示している。
図5に示すように、3次元(x、y、z)成分に区分けされたそれぞれの教示加速度a´と実際加速度aとにはずれが生じる。このずれ量Δa(Δax、Δay、Δaz)は、ΔRと同様にアーム15・16のたわみを原因とするものである。なお、図5は、搬送時間を微小区間に区切って、ずれ量Δa(Δax、Δay、Δaz)をステップ状に示している。
【0021】
次に、図6を用いて、ロボットコントローラシステム20について説明する。
図6に示すように、ロボットコントローラシステム20は、ロボットコントローラ25、教示位置補正手段26、及び加速度差分算出手段27、計測誤差算出手段28を備えている。教示位置補正手段26、及び加速度差分算出手段27、計測誤差算出手段28は、ロボットコントローラ25に接続されている。また、位置センサー23及び加速度センサー24は、ロボットコントローラ25に接続されている。
ロボットコントローラ25は、教示されたルート及び速度を記憶し、ワーク6を教示加速度a´に基づいて搬送するように、各駆動部に駆動信号を送る装置である。
加速度差分算出手段27は、前記加速度センサー24によって検出される実加速度aと教示加速度a´のずれ量Δaを算出する手段である。具体的には、算出される加速度ずれ量Δaは、開始位置から算出位置までの搬送時間を微小区間に区切って積算した積算量とする。
教示位置補正手段26は、ハンド12の実位置Bを教示位置B´に補正するようにハンド12(ワーク6)を移動する手段である。
計測誤差算出手段28については、詳しくは後述する。
【0022】
このような構成とすることで、ロボットコントローラ25は、教示位置B´において、アーム15・16のたわみによるずれ量ΔRを補正できる。
すなわち、ロボットコントローラ25は、教示位置B´近傍において、加速度差分算出手段27によって算出される加速度ずれ量ΔaをΔRに変換する。ΔRとΔaは相関があるため、同じ搬送ロボット10であれば一意に求められる。ロボットコントローラ25は、教示位置補正手段26によって、実位置Bを教示位置B´に補正する制御を行う。
【0023】
また、上述の構成とすることで、ロボットコントローラ25は、実軌道Rにおいて、常時、アーム15・16のたわみによるずれ量ΔRを補正できる。
すなわち、教示位置補正手段26は、前記実加速度aと教示加速度a´のずれ量Δaを積算した値が設定値を越えると、ゼロとなるように(教示加速度に近づくように)ハンド12(ワーク6)の加速度を補正する。つまり、ハンド12が教示軌道R´からずれて、設定したずれ量Δaの積算値が設定値以上となると、教示加速度a´を補正して教示した教示軌道R´上をワーク6が搬送されるように補正する。具体的には、ずれ量Δaxがプラス側にずれて積算値が設定値以上となると、この積算値がゼロとなる方向(マイナス側)に教示加速度a´を補正し、教示した軌道に戻す。
【0024】
さらに、上述の構成とすることで、ロボットコントローラ25は、例えば、実軌道R上の教示点Mにおいて、アーム15・16のたわみによるずれ量ΔRを補正できる。
すなわち、教示位置補正手段26は、教示点Mにおいて、前記実加速度aと教示加速度a´のずれ量Δaを積算した値が設定値を越えると、ゼロとなるように(教示加速度に近づくように)ハンド12(ワーク6)の加速度を補正する。つまり、各教示点Mにおいて、ハンド12が教示軌道R´からずれて、設定したずれ量Δaの積算値が設定値以上となると、教示加速度a´を補正して教示した教示軌道R´上をワーク6が搬送されるように補正する。
【0025】
なお、上述のたわみによるずれ量ΔRを補正すると同時に、前述するように、ロボットコントローラ25は、アライメント装置5により算出される載置位置ずれ量ΔFに基づいて、教示位置補正手段26によって教示位置B´を補正する制御を行うことも可能である。
【0026】
このようにして、加速度センサー24によって検出される実加速度aとロボットコントローラ25によって搬送ロボット10に指示される教示加速度a´とよりアーム15・16のたわみによる教示位置のずれ量ΔRを検出し、実位置Bを教示位置B´に補正することができる。つまり、加速度センサー24をハンド12に取り付けるのみの簡易な構成によって、アーム15・16のたわみによるずれ量ΔRを補正できる。
【0027】
次に、図7(a)及び図7(b)を用いて、本実施例の搬送ロボットシステム1を用いる別実施例について、詳細に説明する。
図7(a)は、前述したように、搬送ロボット10は、開始位置Aから教示位置B´に向かって、ワーク6を搬送する速度変化を示すグラフである。図7(a)は、横軸を時系列tとして縦軸に速度変化vを示している。また、図7(a)中の区間taは、前記アライメント装置5を通過する時間である。
アライメント装置5での計測は、計測対象(ワーク6)が加速度運動している場合には、計測誤差を伴う。そこで、図7(a)で示すように、搬送ロボット10は、アライメント装置5を通過する際には一定速度を保ち通過している。すなわち、従来、搬送ロボットシステム1は、アライメント装置5において計測誤差が最小となるように、加速度を0としてワーク6を搬送している。
【0028】
本実施例では、前記加速度センサー24によって、ハンド12の実加速度aが検出可能である。また、図8に示すように、前記計測誤差算出手段28(図6参照)には、各成分(x、y)の誤差テーブル28x・28yがロボットコントローラ25によって搬送ロボット10に指示されている(図8ではx成分の誤差テーブル28xを示している)。
そこで、本実施例では、区間taの加速度変化σaに基づいて、アライメント装置5の載置位置計測時の位置計測誤差(σx、σy)を補正することができる。そのため、搬送ロボット10は、アライメント装置5を加速して通過することができる。
具体的には、例えば、x方向の補正については、予め指示された誤差テーブル28xに基づいて、アライメント装置5を通過する際のx成分の加速度変化σaxに基づいてx方向の誤差σxを算出する。ロボットコントローラ25は、σxに基づいて、位置センサー23xにより検出されるΔxを補正する。
【0029】
このようにして、アライメント装置5の載置位置計測時に、搬送ロボットを定速又は停止する必要がないため、搬送ロボット10の作業時間を可及的に短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施例に係る搬送ロボットシステムの全体的な構成を示す平面構成図。
【図2】同じく搬送ロボットの全体的な構成を示す斜視構成図。
【図3】同じく載置位置検出手段を示す平面構成図。
【図4】同じくアームのたわみによるハンドの教示位置に対するずれを示すグラフ図。
【図5】同じくハンドの加速度差分を示すグラフ図。
【図6】同じくロボットコントローラの構成を示す構成図。
【図7】同じく載置位置補正制御のタイムチャートを示すグラフ図。
【図8】同じくx成分の誤差テーブルを示すテーブル図。
【符号の説明】
【0031】
1 搬送ロボットシステム
5 アライメント装置
6 ワーク
10 搬送ロボット
12 ハンド
15 アーム
16 アーム
20 ロボットコントローラシステム
23 位置センサー
24 加速度センサー
25 ロボットコントローラ
26 教示位置補正手段
27 加速度差分算出手段
28 計測誤差算出手段
F 基準載置位置
F´ 実載置位置
Δx x方向の載置位置ずれ量
Δy y方向の載置位置ずれ量
A 開始位置
B´ 教示位置
B 実位置
R´ 教示軌道
R 実軌道
M 教示点
ΔR 教示位置と実位置のずれ量
a´ 教示加速度
a 実加速度
Δa 加速度ずれ量

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを載置保持するハンドと、
前記ハンドを変位可能に構成されるアームと、
前記ハンドに対するワークの基準載置位置と実載置位置との差分を検出する載置位置差分検出手段と、
前記アームの実位置と教示位置との差分を補正する教示位置補正手段と、
を有する搬送ロボットシステムにおいて、
前記ハンドに備えられる加速度センサーと、
搬送過程において前記加速度センサーによって検出される実加速度と予め指示された教示加速度との差分を算出する加速度差分算出手段と、
を具備し、
前記教示位置補正手段は、前記加速度差分に基づいて実位置を教示位置に補正する
ことを特徴とする搬送ロボットシステム。
【請求項2】
請求項1記載の搬送ロボットシステムにおいて、
前記載置位置差分を、前記位置差分検出手段によって載置位置差分を検出するときの前記加速度センサーによって検出される加速度に基づいて補正する
ことを特徴とする搬送ロボットシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−302455(P2008−302455A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151001(P2007−151001)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【出願人】(000000262)株式会社ダイヘン (990)
【Fターム(参考)】