説明

蓄電装置、車両

【課題】組電池とリレー回路等の回路部品との間で組電池をまたぐ電気配線の配索スペースを特別に確保する必要が無くなり、組電池の構成の簡素化による部品点数削減や低コスト化に寄与することを目的とする。
【解決手段】複数の単電池103を、一対のエンドプレート101、102と、それぞれのエンドプレートを互いに引き寄せる方向に拘束力を加えて複数の単電池103を拘束し、且つ導電性を有する拘束バンド701と、を備え、一対のエンドプレート101、102は、それぞれのエンドプレート101、102が、積層された複数の単電池103の内の積層方向における端部に位置する単電池と対向する位置に端部に位置する単電池と電気的に接続するための電極101e、102eを有し、一対のエンドプレート101、102の内のいずれか一方は、拘束バンド701により拘束された状態において、電極102eと拘束バンド701とが電気的に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の単電池を並べた蓄電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用の蓄電装置として、複数の単電池を直列に接続した組電池が知られている。組電池にリレー回路等の回路部品を電気的に接続するためには、組電池とリレー回路等との間での電気的接続を行なうための電気配線が必要となる。
【0003】
このように所定の積層方向に積層される複数の単電池は、一対のエンドプレートによって挟まれ、これら一対のエンドプレートを拘束バンドによって拘束することにより、組電池が構成される(例えば、特許文献1及び2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−257651
【特許文献2】特開2008−282582
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、組電池とリレー回路等との間での電気的接続を行なうための電気配線を組電池をまたいで配索するためのスペースが必要であり、このような配索スペースを確保しなければならないという制約は、組電池全体としての小型化の妨げとなっていた。
【0006】
そこで、本願発明は、組電池とリレー回路等の回路部品との間で組電池をまたぐ電気配線の配索スペースを特別に確保する必要が無くなり、組電池の構成の簡素化による部品点数削減や低コスト化に寄与することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の蓄電装置は、(1)複数の単電池を、隣接する単電池間で電気的に接続されるように積層してなる組電池を備える蓄電装置であって、前記積層された複数の単電池を、前記積層方向において両側から挟み込む一対のエンドプレートと、前記一対のエンドプレートに対して、それぞれのエンドプレートを互いに引き寄せる方向に拘束力を加えて前記複数の単電池を拘束し、且つ導電性を有する拘束バンドと、を備え、前記一対のエンドプレートは、それぞれのエンドプレートが、前記積層された複数の単電池の内の前記積層方向における端部に位置する単電池と対向する位置に前記端部に位置する単電池と電気的に接続するための電極を有し、前記一対のエンドプレートの内のいずれか一方は、前記拘束バンドにより拘束された状態において、前記電極と前記拘束バンドとが電気的に接続されることを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、組電池とリレー回路等の回路部品との間で組電池をまたぐ電気配線の配索スペースを特別に確保する必要が無くなり、組電池の構成の簡素化による部品点数削減や低コスト化に寄与することができる。
【0009】
(2)(1)の構成において、前記拘束バンドは、その少なくとも一部が、絶縁性材料で被覆されていることができる。(2)の構成によれば、導電部材としても機能する拘束バンドから、当該拘束バンドに接触した物体に対する意図せぬ通電を抑制することができる。
【0010】
(3)(1)または(2)の構成において、前記エンドプレートは、内部に補強部材を有し、前記補強部材は、前記電極の前記単電池に対向しない側の面を支持していることを特徴とすることができる。(3)の構成によれば、拘束バンドによる拘束力が、高い剛性を有する補強部材を介して確実に電極に伝達され、電極と単電池との間での導通不良等の発生を抑制することができる。
【0011】
(4)(1)〜(3)の構成において、前記エンドプレートは、前記拘束バンドと前記電極とを電気的に接続するための電極端子を備え、
前記電極端子は、前記拘束バンドから受ける拘束力によって、前記電極を前記単電池側に向かって押圧する構成となっていることが望ましい。(4)の構成によれば、エンドプレートの本体が樹脂等により形成されており、電極が金属で構成されているような場合、エンドプレート本体の樹脂部分と電極とは何らかの方法によって接合される。このような構成によれば、拘束バンドによる拘束力は直接電極に加わるため、電極とエンドプレート本体との接合が剥がれることがない。
【0012】
(5)(1)〜(4)の構成において、前記単電池は、前記積層方向における一方の端面の少なくとも一部にプラス電極が露出しており、他方の端面の少なくとも一部にマイナス電極が露出している電池であることを特徴とする。(5)の構成によれば、バスバーによる接続が不要であり、構成の簡素化、小型化軽量化に寄与することができる。
【0013】
(6)本発明の車両は、(1)〜(5)のうちいずれかの構成の蓄電装置を搭載していることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、組電池とリレー回路等の回路部品との間で組電池をまたぐ電気配線の配索スペースを特別に確保する必要が無くなり、組電池の構成の簡素化による部品点数削減や低コスト化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】蓄電装置の外観斜視図である。
【図2】図1に示す蓄電装置1における負極側のエンドプレート102の外観斜視図である。
【図3】図1に示す蓄電装置1における正極側のエンドプレート101の外観斜視図である。
【図4】図1に示す蓄電装置1の負極側におけるエンドプレート102、拘束バンド、単電池の関係を示す縦断面図である。
【図5】図2に示すエンドプレート102における電極端子付近の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を参照して、本実施形態に係る蓄電装置1について説明する。図1は、蓄電装置の外観斜視図である。図2は、図1に示す蓄電装置1における負極側のエンドプレート102の外観斜視図である。図3は、図1に示す蓄電装置1における正極側のエンドプレート101の外観斜視図である。図4は、図1に示す蓄電装置1の負極側におけるエンドプレート102、拘束バンド、単電池の関係を示す縦断面図である。図5は、図2に示すエンドプレート102における電極端子付近の拡大図である。X軸、Y軸及びZ軸は互いに直交する三軸であり、X軸方向は単電池の積層方向に対応している。
【0017】
本実施形態に係る蓄電装置は、車両に搭載することができ、この車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両の走行エネルギ(運動エネルギ)を発生させる動力源として、蓄電装置の他に、内燃機関や燃料電池を備えた車両である。また、電気自動車は、蓄電装置の出力だけを用いて車両を走行させるものである。
【0018】
図1に示すように、蓄電装置は、複数の単電池103を電気的に直列に接続してなる組電池Kを有している。ここで、複数の単電池103は、X軸方向に積層(スタック)されている。
【0019】
なお、ここでの単電池103としては、積層方向(X軸方向)における一方の端面の少なくとも一部にプラス電極が露出しており、他方の端面の少なくとも一部にマイナス電極が露出している電池であることを特徴とする(例えば、図4を参照)。このような構成を有する電池として、例えばバイポーラ電池が挙げられる。このような構成の単電池103を積層させて互いに押圧させることにより、隣接する単電池間で互いの電極が当接し合い、積層方向において隣接する単電池間での電気的な直列接続が実現される。
【0020】
具体的には、本実施例で用いるバイポーラ電池としては、例えば、いわゆる「バイポーラ型リチウムイオン2次電池」を採用することができる。バイポーラ型リチウムイオン2次電池において、ゲル電解質が含浸されたセパレータの両面にそれぞれ正極及び負極が形成された電池単位が、集電箔を介して複数個積層されている。このような積層体が、正極側のAL板及び負極側のCu板もしくはニッケルめっき鋼板によって挟まれ、バイポーラ型リチウムイオン2次電池が構成されている。
【0021】
このような電池を採用した組電池とすることにより、複数の単電池103の間でのバスバーによる電気的接続が不要となり、蓄電装置1全体としての構成の簡素化や小型化軽量化に寄与することができる。
【0022】
これら複数の単電池103により組電池Kが構成されるが、組電池Kを構成する単電池103の数は、組電池Kに持たせる出力性能に基づいて適宜設定することができる。
【0023】
図1に示すように、組電池KのX軸方向の両端部には、総プラス電極側にエンドプレート101が位置し、総マイナス電極側にエンドプレート102が位置する。これらエンドプレート101および102は、拘束バンド701および拘束バンド702等により連結されており、これら拘束バンドにより互いに接近する方向に加圧されている。このように、積層された複数の単電池103を、積層方向において両側から一対のエンドプレートにより挟み込むことにより、組電池Kの電池性能の維持にも寄与している。
【0024】
エンドプレート101の、単電池103に対向しない側には、リレー回路を構成するシステムメインリレーSMR−G、システムメインリレーSMR−B、システムメインリレーSMR−P、レジスタ101r等が配置されている。
【0025】
組電池Kの総プラス端子には、システムメインリレーSMR−Gが接続され、 組電池Kの総マイナス端子には、システムメインリレーSMR−Bが接続されている。また、システムメインリレーSMR−Pは、システムメインリレーSMR−Bに対して並列に接続されている。
【0026】
これらのシステムメインリレーSMR−G,SMR−B,SMR−Pは、コイルに対して通電したときに接点が閉じるリレーである。SMRがオンとは通電状態を意味し、SMRがオフとは非通電状態を意味する。
【0027】
まず、エンドプレート102の構成の詳細について説明する。
【0028】
図1、図2および図5に示すように、エンドプレート102は、例えば、外周ケーシング102a、補強部材102b、電極接続部材(電極端子)102c、電極102e、背面ケーシング102h、拘束バンド701をネジによって締結するための締結部102gなどを備えている。
【0029】
エンドプレート102は、積層された複数の単電池103の内の積層方向(X軸方向)における端部に位置する単電池に対向する位置に、当該端部に位置する単電池103と電気的に接続するための電極102eを有する。
【0030】
エンドプレート102の外形は、樹脂製の外周ケーシング102aと背面ケーシング102hとを組み合わせることにより形成される。外周ケーシング102aと電極102eとは、例えばインサート成型等によって一体化されている。エンドプレート102の内部には、エンドプレート102自体の強度を向上するための補強部材102bが配置されている。
【0031】
ここでの補強部材102bは、電極102eと対向する側の面102bfによって、電極102eの単電池103に対向しない側の面102euを支持している。
【0032】
これにより、拘束バンドによる拘束力が、高い剛性を有する補強部材102bを介して確実に電極102eに伝達され、電極102eと単電池103との間での導通不良等の発生を抑制することができる。
【0033】
電極接続部材(電極端子)102cは、X−Z平面において略コの字状の断面形状を有し、拘束バンド701と電極102eとを電気的に接続する役割を有しており、拘束バンド701からの拘束力(図5に示す矢印を参照)を単電池に近接しない側の端面102cuで受けることによって、単電池に近接する側の端面102cfにより電極102eの単電池に対向しない側の背面102euを単電池103側に向かって押圧する(図5に示す矢印Fを参照)構成となっている。これにより、電極102eの単電池に対向する側の面は、単電池に押し付けられる。
【0034】
本実施例の構成によれば、上述のように外周ケーシング102aと電極102eとがインサート成型等の方法によって接合される場合でも、拘束バンドによる拘束力がエンドプレート102に加わった場合に、当該拘束力は電極102eの背面102euに直接加わるため、単電池103からの反力(図5に示す矢印を参照)と拘束バンドによる拘束力の作用によって電極102eと外周ケーシング102aとの接合が剥がれてしまう、といったことがない。
【0035】
続いて、エンドプレート101の構成の詳細について説明する。エンドプレート101の基本的構成は、エンドプレート102と同様であるため、同様の構成部分についての説明は省略する。
【0036】
図1、図3および図4に示すように、エンドプレート101は、例えば、外周ケーシング101a、補強部材101b、電極101e、締結部101g、背面ケーシング101h、システムメインリレーSMR−G、システムメインリレーSMR−B、システムメインリレーSMR−P、レジスタ101r、これらリレーやレジスタと組電池Kとを電気的に接続するための不図示の配線、などを備えている。
【0037】
エンドプレート101は、積層された複数の単電池103の内の積層方向(X軸方向)における端部に位置する単電池に対向する位置に、当該端部に位置する単電池103と電気的に接続するための電極101eを有する。
【0038】
エンドプレート101の外形は、樹脂製の外周ケーシング101aと背面ケーシング101hとを組み合わせることにより形成される。外周ケーシング101aと電極101eとは、例えばインサート成型等によって一体化されている。エンドプレート101の内部には、エンドプレート101自体の強度を向上するための補強部材101bが配置されている。
【0039】
ここでの補強部材101bは、電極101eと対向する側の面101bfによって、電極101eの単電池103に対向しない側の面101euを支持している。
【0040】
これにより、拘束バンドによる拘束力が、高い剛性を有する補強部材101bを介して確実に電極101eに伝達され、電極101eと単電池103との間での導通不良等の発生を抑制することができる。
【0041】
また、エンドプレート101には、システムメインリレーSMR−G、システムメインリレーSMR−B、システムメインリレーSMR−Pが一体的に設けられており、組電池Kの総プラス側に電気的に接続される電極101eと、システムメインリレーSMR−Gとを電気的に接続する配線J1が設けられている(図4を参照)。ここでの配線J1は、エンドプレート101内のレイアウト等のスペース的制約等に基づいて、任意に設置可能である。
【0042】
また、エンドプレート101には、拘束バンド701をネジによって締結するための締結部101gを有し、締結部101gに締結され電力供給線としても機能する拘束バンド701と、システムメインリレーSMR−Pとを電気的に接続する配線J2が設けられている。ここでの配線J2は、エンドプレート101内のレイアウト等のスペース的制約等に基づいて、任意に設置可能である。
【0043】
すなわち、本実施例では、一対のエンドプレートの内のいずれか一方は、拘束バンドにより拘束された状態において、電極と拘束バンド701とが電気的に接続された状態となる。
【0044】
上述のような構成を有するエンドプレート101および102により、組電池Kを挟んだ状態で拘束バンド701および702によって拘束することにより、一方のエンドプレート(ここでは、エンドプレート101)の側に総プラス端子と総マイナス端子の双方を集中的に配置させることができ、このように総プラス端子と総マイナス端子の双方を配置させるエンドプレートの側にリレー回路等を配置することで、リレー回路等と組電池との間に配索される電気配線を短くすることができる。すなわち、従来の構成に比べ、リレー回路等と組電池との間での電気配線の配索スペースを大幅に省略することができ、構成の簡素化による部品点数削減や低コスト化に寄与することができる。
【0045】
また、拘束バンド702は、その少なくとも一部が、絶縁性材料で被覆されていることができる。具体的に、ここでの絶縁性材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、フラン樹脂などを採用可能である。
【0046】
これにより、導電部材としても機能する拘束バンドから、当該拘束バンドに接触した物体に対する意図せぬ通電を抑制することができる。
【0047】
なお、本実施例では、略箱型の単電池103を採用する構成について例示したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、複数の円柱形の単電池を電気的に接続した状態でパッケージ化し、当該パッケージ化した単電池を、単電池103のように配置してもよい。
【0048】
なお、上述の実施例では、複数の単電池が、積層方向における端面を相互に接触させることにより、隣接する単電池間での電気的な接続を実現しているが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、複数の単電池間での電気的接続をバスバー等によって実現する構成を採用することができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0049】
701 拘束バンド、702 拘束バンド、101 エンドプレート、
101a 外周ケーシング、101b 補強部材、101e 電極、101g 締結部、101h 背面ケーシング、SMR−G システムメインリレー、SMR−B システムメインリレー、SMR−P システムメインリレー、101r レジスタ、102 エンドプレート、103 単電池、K 組電池。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の単電池を、隣接する単電池間で電気的に接続されるように積層してなる組電池を備える蓄電装置であって、
前記積層された複数の単電池を、前記積層方向において両側から挟み込む一対のエンドプレートと、
前記一対のエンドプレートに対して、それぞれのエンドプレートを互いに引き寄せる方向に拘束力を加えて前記複数の単電池を拘束し、且つ導電性を有する拘束バンドと、
を備え、
前記一対のエンドプレートは、それぞれのエンドプレートが、前記積層された複数の単電池の内の前記積層方向における端部に位置する単電池と対向する位置に前記端部に位置する単電池と電気的に接続するための電極を有し、
前記一対のエンドプレートの内のいずれか一方は、前記拘束バンドにより拘束された状態において、前記電極と前記拘束バンドとが電気的に接続される蓄電装置。
【請求項2】
前記拘束バンドは、その少なくとも一部が、絶縁性材料で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記エンドプレートは、内部に補強部材を有し、
前記補強部材は、前記電極の前記単電池に対向しない側の面を支持していることを特徴とする請求項1乃至2の内いずれかに記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記エンドプレートは、前記拘束バンドと前記電極とを電気的に接続するための電極端子を備え、
前記電極端子は、前記拘束バンドから受ける拘束力によって、前記電極を前記単電池側に向かって押圧する構成となっている請求項1乃至3の内のいずれかに記載の蓄電装置。
【請求項5】
前記単電池は、前記積層方向における一方の端面の少なくとも一部にプラス電極が露出しており、他方の端面の少なくとも一部にマイナス電極が露出している電池であることを特徴とする請求項1乃至4の内のいずれかに記載の蓄電装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の内のいずれかに記載の蓄電装置を備える車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−114746(P2013−114746A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256741(P2011−256741)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】