説明

ハイヒール靴用の履物用中敷

足の踵から足前部まで伸びる基層(2)、および、基層の上面から突き出していて、足のアーチの実質的に下に位置する隆起部分(4)を備えることにより、前記隆起部分が、足の足底筋膜のサポートを増加させるよう配置されている、ハイヒール靴を履いている際の快適性を増加させるための履物用中敷(1)が開示される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイヒール靴を履いている時の快適性を増加させるための履物用中敷、およびハイヒール靴を履いている時の快適性を増加させるための前記中敷を使用するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒールの高さが約1.5インチ以上のハイヒール靴は、歩行中に身体姿勢、歩き方、足圧、足首の位置などに変化を引き起こす可能性がある。これらの変化の一部は既に十分実証されている。
【0003】
例えば、ヒールの高さが増えると、主に前方への胴体の傾きが大きくなることに起因して、身体の重心が前に移動する。この体の重心の前への移動は、足の前部の圧力および荷重を増加させることが示されており、ハイヒール靴の着用者の多くの足の問題に関連している。
【0004】
その上、ヒールの高さの増加は、踵の接地および足前部での踏み切りの間の垂直地面反力を増加させて、立脚時間を低下させ、それにより歩行中に身体に加わる全体的な衝撃が増加する。さらに、着地の高さがより高く、踵の着地プラットフォームがより狭いことによって、初期の踵の接地の間の安定性は低下する。
【0005】
さらに、ヒールの高さの増加により、足首はより足底の屈曲した位置に置かれる。このことが足のアーチをより堅くさせ、アーチの通常の範囲の回内による動きを妨げる。従って、足首の足底の屈曲位は、歩行中に身体に加わる衝撃を回内によって和らげる身体の自然の能力を減少させる。
【0006】
履物用中敷は、一般に、靴の着用者に追加のクッション性またはサポートを提供するために、靴の中に挿入される。中敷は取り外し可能かつ再使用可能であってよく、フリーサイズ、指定された靴サイズ、または着用者に合わせた特別注文サイズであってよい。
【0007】
着用者の靴の底に1以上のクッション層を備えることによりさらなるクッション性を提供する中敷は、当分野で公知である。これらの中敷は、一般に、歩行、ジョギング、ランニング、またはその他の活動の間に着用者が感じる衝撃を低減するために使用される。
【0008】
その上、ハイヒール靴での使用に適合するとされる中敷装置の少なくとも1つの例が、米国特許第7,322,132号に記載され、それは、本発明とは異なり、後方領域の足の踵骨の下に位置する三日月形の頂点位置、前方領域の足の第2および第3中足骨の下に位置する頂点、ならびに後方および前方領域の頂点よりも薄い中間領域を有する。
【0009】
従って、ハイヒール靴で着用されるように独自に設計され、快適性のためのクッション性を提供し、しかも足の踵の方へ体重を移動させる能力によりさらなる快適性および安定性を提供する中敷が必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第7,322,132号
【発明の概要】
【0011】
本明細書に記載される本発明は、ハイヒール靴で着用されるように特に適合させた、快適性を増加させるための履物用中敷を提供することにより、これらの目的に対処するものである。
【0012】
従って、本発明は、ハイヒール靴用の取り外し可能な中敷であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層(base
layer);および、足が前記中敷に接触してハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている、実質的にアーチ領域にある隆起部分(raised
portion)を含む、中敷を提供する。
【0013】
本発明の非限定的な実施形態では、基層は、ポリウレタンゲルを含む。
【0014】
本発明の代替的な非限定的な実施形態では、基層は、スチレン系ゲル材料、特にスチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン(SEBS)ゲルを含む。
【0015】
本発明の代替的な非限定的な実施形態では、隆起部分は、基層よりも柔らかいデュロメーター硬度(durometer)を有するポリウレタンゲルを含む。
【0016】
本発明の代替的な非限定的な実施形態では、隆起部分は、基層よりも柔らかいデュロメーター硬度を有するSEBSゲルを含む。
【0017】
本発明の代替的な非限定的な実施形態では、基層は、足の踵の下にインデント(indent)を含む。
【0018】
本発明はまた、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層;ならびに、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている、実質的にアーチ領域にある隆起部分を含む中敷を含むハイヒール靴も提供する。
【0019】
本発明の非限定的な実施形態では、中敷は、ハイヒール靴から取り外し可能である。
【0020】
本発明の別の非限定的な実施形態では、中敷は、ハイヒール靴に一体化されている。
【0021】
本発明はさらに、ハイヒール靴を履いている際の快適性を増加させるための方法であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている、実質的にアーチ領域にある隆起部分とを備える中敷をハイヒール靴に組み込むことを含む、方法を提供する。
【0022】
本発明はまた、ハイヒール靴で歩く際に踵の接地の間の安定性を増加させるための方法であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている、実質的にアーチ領域にある隆起部分とを備える中敷をハイヒール靴に組み込むことを含む、方法を提供する。
【0023】
本発明はまた、ハイヒール靴で歩く際の足の着地の安定性を増加させるための方法であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている、実質的にアーチ領域にある隆起部分とを備える中敷を、前記ハイヒール靴に組み込むことを含み、それにより、前記隆起部分がヒールプラットフォームを長くし、その結果足の着地の安定性を増加させる、方法を提供する。
【0024】
本発明はさらに、ハイヒール靴を履いている際に足前部にかかる圧力を低減するための方法であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている実質的に前記アーチ領域にある隆起部分とを備える中敷を、前記ハイヒール靴に組み込むことを含み、前記隆起部分によって体重を再び踵に移動し、それにより前記足前部の圧力を低下させる、方法を提供する。
【0025】
本発明のその他の特徴および態様は、以下の図面の簡単な説明、非限定的な実施形態の詳細な説明、添付される特許請求の範囲および添付の図面からより十分に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1A】本発明に基づく、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態の上面図である。
【図1B】本発明に基づく、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態の側面図である。
【図1C】本発明に基づく、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態の底面図である。
【図2A】本発明に基づく、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態の図1Aに示される線A−A’に沿った断面図である。
【図2B】本発明に基づく、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態の図1Aに示される線B−B’に沿った断面図である。
【図2C】本発明に基づく、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態の図1Aに示される線C−C’に沿った断面図である。
【図2D】本発明に基づく、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態の正面図である。
【図3A】中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴に対する最大力についての群平均(groupmeans)データを示す表である。
【図3B】中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴に対するピーク圧力についての群平均データを示す表である。
【図3C】中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴の接触時間についての群平均データを示す表である。
【図3D】中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴の接触面積についての群平均データを示す表である。
【図3E】中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴に対する最大力についての群平均データを示す表である。
【図3F】中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴に対するピーク圧力についての群平均データを示す表である。
【図3G】中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴の接触時間についての群平均データを示す表である。
【図3H】中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴の接触面積についての群平均データを示す表である。
【図4A】中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴に対する最大力についての群平均データの棒グラフを示す図である。
【図4B】中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴に対するピーク圧力についての群平均データの棒グラフを示す図である。
【図4C】中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴の接触時間についての群平均データの棒グラフを示す図である。
【図4D】中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴の接触面積についての群平均データの棒グラフを示す図である。
【図5A】中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴に対する最大力についての群平均データの棒グラフを示す図である。
【図5B】中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴に対するピーク圧力についての群平均データの棒グラフを示す図である。
【図5C】中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴の接触時間についての群平均データの棒グラフを示す図である。
【図5D】中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴の接触面積についての群平均データの棒グラフを示す図である。
【図6A】中敷を含まないハイヒール靴を履いている足の圧力マップを示す図である。
【図6B】本発明に基づく例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態を備えているハイヒール靴を履いている足の圧力マップを示す図である。
【図7A】中敷を含まないハイヒール靴を履いている足の別の圧力マップを示す図である。
【図7B】本発明に基づく例示的なハイヒール靴用の履物用中敷の実施形態を備えているハイヒール靴を履いている足の別の圧力マップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1および2は、本発明に基づく例示的なハイヒール靴用の履物用中敷1の実施形態を表す。これらの図は例示的な履物用中敷1の右足での実施形態を示すが、例示的な履物用中敷1の右足での実施形態が、示される図の鏡像となり得ることを理解されたい。
【0028】
図1A〜1C、および2Dは、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷1の実施形態に関する種々の図を示す。図1Aは上面図であり、図1Bは側面図であり、図1Cは底面図であり、そして図2Dは例示的な履物用中敷1の実施形態の正面図である。図1A、1B、1C、および2Dは、中敷1の踵領域3と足前部領域5の間に広がる基層2を示す。基層2は、踵の下部の領域3から足前部の下部の領域5に伸びてよいが、足のつま先の下部でないことが好ましい。しかし、小さいフィート、例えば、女性の(US)5サイズ以下で使用する場合は、基層とつま先の間に何らかの接触があり得ることを理解されたい。好ましくは、基層2の長さは190.0±4.0mm、基層2の足前部領域5の幅は64.0±3.0mmであってよい。基層2は、ポリウレタンゲル、SEBSゲルまたは任意のその他の同様の材料から作られてよい。ある種の実施形態では、基層は、約58〜約74の間、好ましくは約66のショア000デュロメーター硬度を有する。所望により、基層2には、足の踵がそれにフィットするように、踵領域3にインデントまたはヒールカップ(図示せず)が含まれてよい。
【0029】
図1A、1B、および2Dはまた、基層2の上面、すなわち使用時に足の底面に接触している表面から突き出した、アーチ領域の隆起部分4を示す。隆起部分4は、足のアーチのおおよそ下部にあるように、より具体的には、足がハイヒール靴を履いている際に足の足底筋膜をサポートするように、足のアーチ領域の中央部位に接触しているように配置されている。好ましくは、隆起部分4は、足の踵骨に対して遠位の足底筋膜をサポートするように配置されている。隆起部分4は、ポリウレタンゲル、SEBSゲルまたは任意のその他の同様の材料から作られてよい。好ましくは、隆起部分4は、基層2よりも柔らかいデュロメーター範囲を有する。ある種の実施形態では、隆起部分4は、約22〜約38の間、好ましくは約30のショア000デュロメーター硬度を有する。ある種の実施形態では、隆起部分4は、柔軟な(compliant)触感を有し、足が靴の中に挿入されている際に、好ましくは足の足底筋膜の実質的に下の足のアーチの形状に適合し得る。さらに、隆起部分4は、足を中敷1の中に沈ませて踵の設置の間の安定性を増加させるように配置されている。
【0030】
図2A、2B、および2Cは、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷1の実施形態の種々の断面図を示す。図2Aは、図1Aに示される線A−A’に沿った踵領域3の断面図を示し、図2Bは、図1Aに示される線B−B’に沿ったアーチ領域および隆起部分4を通る断面図を示し、そして図2Cは、図1Aに示される線C−C’に沿った足前部領域5の断面図を示す。
【0031】
図2Aの断面図中、基層2は踵領域3でほぼ均一な厚さを有する。好ましくは、基層2は、踵領域3で1.7±1.0mmの厚さを有してよい。踵領域3に任意選択のインデントまたはヒールカップ(図示せず)が含まれる場合、図2Aの断面図には、踵領域3に対応する様々な厚さの基層2が含まれ得る。図2Cの断面図中、基層2はまた、足前部領域5の下部にほぼ均一な厚さを有する。好ましくは、基層2は、足前部領域5において1.7±0.5mmの厚さを有してよい。
【0032】
図2Bの断面図中、基層2は、足のアーチの下部にほぼ均一な厚さを有する。隆起部分4は、基層2の上面から突き出し、中敷1の厚さを増加させる。隆起部分は、足が中敷に接触している際に足の内側(medial)と外側(lateral)アーチの間の実質的に中心に位置することが好ましい。好ましくは、隆起部分4は、頂(crest)6の部位で6.7±1.5mmの最大厚さを有し得る。
【0033】
本発明に基づく隆起部分4によって足のアーチ領域の下部に中心的に中敷1の厚さを増加させることにより、中敷1は、ハイヒール靴を履いている際に足の足底筋膜の部位に足と靴との間により多くの接触を作り出す。その上、本発明に基づく中敷1は、ハイヒール靴を履いている際に、足前部領域5の足指の付け根部分(ball)の下の圧力を低下させることができる。
【0034】
さらに、本発明に基づく中敷1は、着地の安定性を増加させるためにヒールプラットフォームを長くする効果および/または踵をカップで受ける(cupping)効果を有し得る。その上、中敷1は、踵の着地プラットフォームおよび/またはアーチ接触面を増加させることにより、体重を踵領域3の方向に再び移動させて足前部領域5の過剰な圧力を軽減することができる。さらに、中敷1は、歩行中に、突き出した隆起部分4によりアーチ接触面を増加させてより自然な歩幅を促進することができる。さらに、中敷1は、上記の特徴の1つまたは組合せに従って、ハイヒール靴を履いている際の快適性を増加させることにより姿勢を改善することができる。
【0035】
本発明の好ましい非限定的な実施形態では、中敷1は、踵領域3から、足のつま先の後方の足前部領域5の位置まで縦方向に前方に伸びる、3/4の長さの中敷であり得る。中敷1には、基層2および、足のアーチの実質的に下の基層2の上面から突き出した隆起部分4が含まれ得る。その上、隆起部分4には、足がハイヒール靴を履いている際に、足のアーチにフィットし、特に足のアーチ領域に接触して足底筋膜をサポートする、頂6が含まれ得る。好ましくは、隆起部分4は、踵骨より遠位の足底筋膜をサポートするように配置されている。基層2は、ポリウレタンゲルから作られてよく、アーチの出っ張り(bump)4は、ポリウレタンゲルまたはSEBSゲルまたは同様の、基層2の材料よりも柔らかい材料から作られてよい。さらに、踵領域3には、インデントまたは足の踵が収まり得るヒールカップが含まれ得る。中敷1は、足のアーチにおいて最大力、ピーク圧力、および接触面積を増加させ、一方踵領域3および足前部領域5において最大力およびピーク圧力を低下させ得る。
【0036】
ハイヒール靴を履いている際の快適性を増加させるための中敷1を使用する方法は、隆起部分4による足のアーチとの接触を増加させる段階を含んでよく、ここで、中敷1には、踵領域3から足の足前部領域5まで伸びる基層2、および基層2に付着していて中敷のアーチ領域に位置する隆起部分4が含まれる。
【0037】
従って中敷1を使用する方法は、ハイヒール靴で歩く際に踵の接地の間の安定性を増加させるための方法も提供する。
【0038】
従って中敷1を使用する方法は、ハイヒール靴で歩く際に踵の接地の間の安定性を増加させるための方法も提供する。
【0039】
従って中敷1を使用する方法は、ハイヒール靴で歩く際に足の着地の安定性を増加させるための方法も提供し、それにより、隆起部分4が靴のヒールプラットフォームを長くし、その結果足の着地の安定性を増加させる。
【0040】
従って中敷を使用する方法は、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている実質的にアーチ領域にある隆起部分4が、当該隆起部分4によって体重を再び踵領域3に移動させ、それにより足前部の圧力を低下させる、ハイヒール靴を履いている際に足前部にかかる圧力を低減するための方法も提供する。
【0041】
ポリウレタンまたはスチレン系ゲルまたは同様の材料から中敷を製造する方法は、当分野で公知である。代表的な方法は、米国特許出願公開第20060026865号およびその中に引用される参照文献に開示されている。その広報の開示内容は、本明細書によりその全文が本明細書に援用される。
【実施例】
【0042】
試験手順およびデータ:
本発明の例示的なハイヒール靴用の履物用中敷1の実施形態について、足のアーチでの接触の増加および足の足前部領域3での圧力の低下について試験した。10名の女性被験者を、例示的なハイヒール靴用の履物用中敷1の評価のために募集した。被験者らは、例えば、年齢、身長、体重、足のサイズ、全体的な健康などを含むいくつかの判定基準に基づいてスクリーニングされた。特に、被験者らには少なくとも1.5インチの高さのハイヒール靴を試験の前に1週間に最低3日間履くことが求められた。
【0043】
各々の被験者に対して、Novel Electronics Pedar(登録商標)測定システムを使用して足の下の圧力を測定した。このシステムは、ハイヒール靴の内部に設置された薄い測定用中敷からなった。データは100Hzで収集され、測定された圧力および接触面積のアウトプットを使用して力を算出した。その上、足全体にわたって、かつ足の様々な部分の範囲内でデータを分析した。
【0044】
例示的なハイヒール靴用の履物用中敷1の実施形態を、2種類のヒールの高さ:1.5インチおよび3.0インチで試験した。すべての試行(trials)は、靴サイズの適応を原因とする1人の被験者を除いて、同じ銘柄および型のハイヒール靴を履いている被験者で実施した。
【0045】
被験者は、4つの実験条件:中敷のない1.5インチヒール;中敷を備えている1.5インチヒール;中敷のない3.0インチヒール;および中敷を備えている3.0インチヒール、を無作為に試験した。さらに、各々の被験者の各々の実験条件について5回の試行をまとめた。1回の試行は、自分で選んだペースでの20メートルの歩行からなった。
【0046】
各々の条件に対し、5回の試行からピーク圧力の平均値および標準偏差を算出した。平均値から最も遠い2回の試行を廃棄し、残りの3回の試行をさらに分析した。3つの残りの試行の各々について、右足および左足の値を一緒に平均し、次に各々の条件についての3回の試行を平均した。データは、足全体にわたって、かつ足の様々な部分の範囲内で分析した。対応のあるT検定を用いて、足全体にわたって、かつ足の様々な部分(踵、アーチ、足指の付け根部分、外側足前部、第1趾、およびつま先)の範囲内で各々のヒールの高さ条件内の群平均を比較した。統計的有意性のレベルは、p≦0.05と選択された。
【0047】
これらのデータを図3A〜3Hに提供する。図3Aは、中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に基づく中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴に対する最大力についての群平均データを示す。このデータから分かるように、本発明に従って例示的な中敷を使用する場合に、踵、外側足前部、第1外趾、およびつま先での最大力は低下するが、アーチでの最大力は増加する。
【0048】
図3Bは、中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に従って中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴に対するピーク圧力についての群平均データを示す。このデータから分かるように、本発明に従って例示的な中敷を使用する場合に、踵、第1外趾、およびつま先でのピーク圧力は低下するが、アーチでのピーク圧力は増加する。
【0049】
図3Cは、中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に従って中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴の接触時間についての群平均データを示す。このデータから分かるように、本発明に従って例示的な中敷を使用する場合に、接触時間は踵とアーチの両方で増加する。
【0050】
図3Dは、中敷を含まない1.5インチのハイヒール靴、および本発明に従って中敷を備えている1.5インチのハイヒール靴の接触面積についての群平均データを示す。このデータから分かるように、本発明に従って例示的な中敷を使用する場合に、踵での接触面積は低下するが、アーチでの接触面積は増加する。
【0051】
図3Eは、中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に従って中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴に対する最大力についての群平均データを示す。このデータから分かるように、本発明に従って例示的な中敷を使用する場合に、踵、足指の付け根部分、外側足前部、第1趾、およびつま先での最大力は低下するが、アーチでの最大力は増加する。
【0052】
図3Fは、中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に従って中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴に対するピーク圧力についての群平均データを示す。このデータから分かるように、本発明に従って例示的な中敷を使用する場合に、踵、足指の付け根部分、およびつま先でのピーク圧力は低下するが、アーチでのピーク圧力は増加する。
【0053】
図3Gは、中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に従って中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴の接触時間についての群平均データを示す。このデータから分かるように、本発明に従って例示的な中敷を使用する場合に、接触時間は踵とアーチの両方で低下する。
【0054】
図3Hは、中敷を含まない3.0インチのハイヒール靴、および本発明に従って中敷を備えている3.0インチのハイヒール靴の接触面積についての群平均データを示す。このデータから分かるように、本発明に従って例示的な中敷を使用する場合に、踵での接触面積は低下するが、アーチでの接触面積は増加する。
【0055】
図4A〜4D、および5A〜5Dは、図3A〜3Hのデータをグラフによって表す。図4A〜4D、および5A〜5D中の様々なデータポイントを強調するアスタリスクは、上に示したように統計的有意性を有するデータポイントを示す。残りのデータポイントは、データの傾向を示すが、統計的有意性を実現するために十分なサンプルを含んでいない可能性がある。
【0056】
図4Aは、図3Aのデータに相当する、1.5インチの踵についての最大力群平均を示す。これらの結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合に、足のつま先部位における最大力の統計上有意な低下、ならびに踵における最大力の低下および足のアーチにおける最大力の増加を示す。
【0057】
図4Bは、図3Bのデータに相当する、1.5インチの踵についてのピーク圧力群平均を示す。これらの結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合に、踵および足のつま先部位におけるピーク圧力の統計上有意な低下ならびに足のアーチにおけるピーク圧力の増加を示す。
【0058】
図4Cは、図3Cのデータに相当する、1.5インチの踵についての接触時間群平均を示す。これらの結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合に、踵とアーチの両方における接触時間の増加を示す。
【0059】
図4Dは、図3Dのデータに相当する、1.5インチの踵についての接触面積群平均を示す。これらの結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合に、アーチにおける接触面積の統計上有意な増加ならびに踵における接触面積の低下を示す。
【0060】
図5Aは、図3Eのデータに相当する、3.0インチの踵についての最大力群平均を示す。これらの結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合に、足部位の足指の付け根部分における最大力の統計上有意な低下および足のアーチにおける最大力の統計上有意な増加ならびに踵、外側足前部、第1趾、およびつま先における最大力の低下を示す。
【0061】
図5Bは、図3Fのデータに相当する、3.0インチの踵についてのピーク圧力群平均を示す。これらの結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合の、踵、足指の付け根部分、およびつま先部位におけるピーク圧力の低下、およびアーチにおけるピーク圧力の増加を示す。
【0062】
図5Cは、図3Gのデータに相当する、3.0インチの踵についての接触時間群平均を示す。これらの結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合に、アーチにおける接触時間の統計上有意な低下ならびに踵における接触時間の低下を示す。
【0063】
図5Dは、図3Hのデータに相当する、3.0インチの踵についての接触面積群平均を示す。これらの結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合の、アーチにおける接触面積の統計上有意な増加および踵における接触面積の統計上有意な低下を示す。
【0064】
上のデータおよび図3A〜3H、4A〜4D、および5A〜5Dのグラフに基づいて、本発明に従って例示的な中敷1は、力および圧力動態(pressure dynamic)の変化、ならびに接触動態(contact dynamic)の変化を作り出す。概して、最大力およびピーク圧力が踵および足前部領域において低下する一方で、最大力およびピーク圧力はアーチ部位において増加する。その上、接触面積が踵領域において低下する一方で、接触面積はアーチ部位において増加する。
【0065】
さらに、図6Aおよび6Bは、中敷を含まないハイヒール靴を履いている足の一組の圧力マップの一例(図6A)を本発明に従って例示的な中敷(図6B)とともに示す。さらに、図7Aおよび7Bは、中敷を含まないハイヒール靴を履いている足の一組の圧力マップのもう1つの例(図7A)を本発明に従って例示的な中敷(図7B)とともに示す。これらの図の圧力マップでは、圧力は相対的に低い圧力のP1から相対的に高い圧力のP6の範囲の尺度で示される。これらの図に示されるように、本発明に従って中敷1を使用する場合に、圧力は、足の足前部および踵領域において低下するが、圧力は足のアーチにおいて増加する。これらの変化は図6Bおよび7Bにおいて、足の足前部および踵領域の高い圧力の面積がより小さく、かつ、より少ないこと、および足のアーチの圧力の増加した面積が顕著に大きいことにより示される。特に、図6Bおよび7Bにおいて、立方骨およびその遠位の領域における、足の側面に沿う中足骨の下の圧力の増加は、内側アーチに圧力を示す通常のアーチサポートとは対照的に、中敷の中央に位置する隆起部分の効果を実証する。
【0066】
これら実験データおよび結果に基づいて、本発明に従って中敷1を使用する場合に両方のヒールの高さで有意なプラスの効果が見られた。このプラスの効果は、1.5インチのヒールよりも3.0インチのヒールにおいてより顕著であった。3.0インチのヒールでは、結果は、本発明に従って中敷1を使用する場合の体重による最大力が足指の付け根部分からアーチに大幅に移動したことを示す。その上、本発明に従って中敷1を使用する場合のアーチにおける接触面積が大幅に増加した。従って、例示的な中敷1は、アーチの下の接触面積を増加させること、それにより足指の付け根部分からアーチに体重を移動させることによって、体重による足指の付け根部分の下における力および圧力の低下を実現する。
【0067】
前述の説明は、本発明の非限定的な実施形態だけを開示するものである。上記に開示されるハイヒール靴用の履物用中敷、ならびに本発明の範囲内にあるその使用方法の変更形態は、当業者には容易に明らかとなる。
【0068】
従って、本発明は上の非限定的な実施形態に関連して開示されているが、その他の実施形態が以下の特許請求の範囲により規定される本発明の精神および範囲に包含されることを、理解されたい。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイヒール靴用の取り外し可能な中敷であって、
踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と;
足が前記中敷に接触してハイヒール靴に挿入される際に、足の足底筋膜をサポートするように配置されている実質的に前記アーチ領域にある隆起部分;
を備える、当該中敷。
【請求項2】
前記隆起部分が、足の踵骨に対して遠位の足底筋膜をサポートするように配置されている、請求項1に記載の中敷。
【請求項3】
足が前記中敷に接触している際に、前記隆起部分が、前記足の内側と外側アーチの間の実質的に中心に配置されている、請求項1に記載の中敷。
【請求項4】
前記中敷が、非平面構造である、請求項1に記載の中敷。
【請求項5】
前記基層が、ポリウレタンゲルを含む、請求項1に記載の中敷。
【請求項6】
前記基層が、SEBSゲルを含む、請求項1に記載の中敷。
【請求項7】
前記隆起部分が、ポリウレタンゲルを含む、請求項1に記載の中敷。
【請求項8】
前記隆起部分が、SEBSゲルを含む、請求項1に記載の中敷。
【請求項9】
前記隆起部分が、前記基層よりも柔らかいデュロメーター硬度を有する材料を含む、請求項1に記載の中敷。
【請求項10】
前記基層が、約58〜約74の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項1に記載の中敷。
【請求項11】
前記基層が、約66のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項10に記載の中敷。
【請求項12】
前記隆起部分が、約22〜約38の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項1に記載の中敷。
【請求項13】
前記隆起部分が、約30のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項12に記載の中敷。
【請求項14】
前記隆起部分が、前記靴のヒールプラットフォームを長くするよう配置されている、請求項1に記載の中敷。
【請求項15】
前記基層に、踵領域のインデントが含まれる、請求項1に記載の中敷。
【請求項16】
踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と;
足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている実質的に前記アーチ領域にある隆起部分;
を備える中敷を含むハイヒール靴。
【請求項17】
前記中敷が、取り外し可能な中敷である、請求項16に記載のハイヒール靴。
【請求項18】
前記中敷が、前記靴に一体化されている、請求項16に記載のハイヒール靴。
【請求項19】
ハイヒール靴を履いている際の快適性を増加させるための方法であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と、足が前記ハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている実質的に前記アーチ領域にある隆起部分を備える中敷を、前記ハイヒール靴に組み込むことを含む、当該方法。
【請求項20】
前記中敷が、取り外し可能な中敷である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記中敷が、前記靴に一体化されている、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記基層が、ポリウレタンゲルを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記基層が、SEBSゲルを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記隆起部分が、ポリウレタンゲルを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記隆起部分が、SEBSゲルを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記隆起部分が、前記基層よりも柔らかいデュロメーター硬度を有する材料を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項27】
前記基層が、約58〜約74の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項28】
前記基層が、約66のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項29】
前記隆起部分が、約22〜約38の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項30】
前記隆起部分が、約30のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項19に記載の方法。
【請求項31】
ハイヒール靴で歩く際に踵の接地の間の安定性を増加させるための方法であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている実質的に前記アーチ領域にある隆起部分とを備える中敷を、前記ハイヒール靴に組み込むことを含む、当該方法。
【請求項32】
前記中敷が、取り外し可能な中敷である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記中敷が、前記靴に一体化されている、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記基層が、ポリウレタンゲルを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記基層が、SEBSゲルを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記隆起部分が、ポリウレタンゲルを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項37】
前記隆起部分が、SEBSゲルを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
前記隆起部分が、前記基層よりも柔らかいデュロメーター硬度を有する材料を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項39】
前記基層が、約58〜約74の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
前記基層が、約66のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記隆起部分が、約22〜約38の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項31に記載の方法。
【請求項42】
前記隆起部分が、約30のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
ハイヒール靴で歩く際の足の着地の安定性を増加させるための方法であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている実質的に前記アーチ領域にある隆起部分とを備える中敷を、前記ハイヒール靴に組み込むことを含み、それにより、前記隆起部分がヒールプラットフォームを長くし、その結果足の着地の安定性を増加させる、当該方法。
【請求項44】
前記中敷が、取り外し可能な中敷である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記中敷が、前記靴に一体化されている、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
前記基層が、ポリウレタンゲルを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項47】
前記基層が、SEBSゲルを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
前記隆起部分が、ポリウレタンゲルを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項49】
前記隆起部分が、SEBSゲルを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項50】
前記隆起部分が、前記基層よりも柔らかいデュロメーター硬度を有する材料を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項51】
前記基層が、約58〜約74の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項43に記載の方法。
【請求項52】
前記基層が、約66のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記隆起部分が、約22〜約38の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項43に記載の方法。
【請求項54】
前記隆起部分が、約30のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
ハイヒール靴を履いている際に足前部にかかる圧力を低減するための方法であって、踵領域、アーチ領域および足前部領域を含む基層と、足がハイヒール靴に挿入される際に足の足底筋膜をサポートするように配置されている実質的に前記アーチ領域にある隆起部分とを備える中敷を、前記ハイヒール靴に組み込むことを含み、前記隆起部分によって体重を再び踵に移動し、それにより前記足前部の圧力を低下させる、当該方法。
【請求項56】
前記中敷が、取り外し可能な中敷である、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記中敷が、前記靴に一体化されている、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記基層が、ポリウレタンゲルを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
前記基層が、SEBSゲルを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項60】
前記隆起部分が、ポリウレタンゲルを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項61】
前記隆起部分が、SEBSゲルを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項62】
前記隆起部分が、基層よりも柔らかいデュロメーター硬度を有する材料を含む、請求項55に記載の方法。
【請求項63】
前記基層が、約58〜約74の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項55に記載の方法。
【請求項64】
前記基層が、約66のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記隆起部分が、約22〜約38の間のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項55に記載の方法。
【請求項66】
前記隆起部分が、約30のショア000デュロメーター硬度を有する、請求項65に記載の方法。


【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【公表番号】特表2012−511959(P2012−511959A)
【公表日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540879(P2011−540879)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/067426
【国際公開番号】WO2010/068719
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(511140482)エムエスデイ・コンシユーマー・ケア,インコーポレイテツド (4)
【Fターム(参考)】