ユーザ機器
本発明の実施形態は、本体部と、本体部と電気的に接続された可動部と、本体部を可動部と同軸的に接続する切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットとを含むユーザ機器を提供する。切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードをオンにするために、可動部と相対的に本体部を固定する摩擦を取り除くため使用される。回転ドライバユニットは、切り換え制御ユニットが可動部の回転モードをオンにしたとき、予備加圧弾性力を可動部に加えるため使用され、可動部が本体部と相対的に自動的に回転することを可能にする。予備加圧弾性力は前記摩擦より小さい。本発明のユーザ機器は比較的優れた操作性を有し、ユーザは可動部の回転中に可動部を機械的に動かす必要がない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年8月12日付けで中国特許庁に出願された、発明の名称が「ユーザ機器」である中国特許出願第201010253592.X号の優先権と、2010年9月19日付けで中国特許庁に出願された、発明の名称が「ユーザ機器」である中国特許出願第201010290497.7号の優先権とを主張し、これらの中国特許出願のすべてが参照によって本明細書にそのまま組み込まれている。
本発明は通信技術に関し、特に、自動回転構造を備えるユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の継続的な発展と共に、ハンドセット(携帯電話)、データカード、Uディスクなどのような種々のユーザ機器は、より一層多くの機能及び形状をもつようになっている。
【0003】
ユーザ機器の回転自在部がユーザ機器の本体部と相対的に回転するように、回転構造体が現行のユーザ機器に配置されることがある。例えば、回転構造体は、リッド(上蓋)回転型ハンドセット(携帯電話)、USBコネクタ付きのデータカード、又は、Uディスクに配置され、リッド回転ハンドセットのリッド、又は、データカード及びUディスクのUSBコネクタが外力によって開けられ回転できるように構成されることができる。従来技術では、回転構造は機械的回転軸である。回転自在USBコネクタ付きのUディスクを一例として挙げると、Uディスクは、Uディスク本体と、Uディスク本体に電気的に接続されたUSBコネクタとを備える。機械的回転軸の一方の端は、Uディスク本体に接続され、機械的回転軸のもう一方の端は、USBコネクタと接続されている。USBコネクタは、外力によって動かすことができ、Uディスク本体と相対的に機械的回転軸を中心として回転することができる。このようにして、USBコネクタの回転が実現される。
【0004】
上記ユーザ機器では、回転自在部は、ユーザが回転自在部に継続的に外力を加えない限り、動かすことも回転することもできず、ユーザ操作性を損なう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、より良好なユーザ操作性を実現するためユーザ機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、互いに電気的に接続された本体部及び可動部と、本体部及び可動部を同軸的に接続する切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットとを含む。
【0007】
切り換え制御ユニットは、外力の影響下で、可動部の回転モードをオンにし、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を取り除くように構成されている。
【0008】
回転ドライバユニットは、可動部が本体部と相対的に自動的に回転するように、切り換え制御ユニットが可動部の回転モードをオンにしたとき、前記摩擦より小さい予備加圧弾性力を可動部に加えるように構成されている。
【0009】
切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットを設けることによって、本機器のユーザ機器は、ユーザが可動部を回転させることを必要とするとき、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を取り除くために、可動部の回転モードをオンにするように、ユーザが切り換え制御ユニットに外力を加えることを可能にする。このようにして、可動部は、回転ドライバユニットの予備加圧弾性力の影響下で、本体部に対して回転できる。そして、ユーザは、回転の最中には可動部を機械的に動かす必要がないので、ユーザ機器は、比較的優れた操作性を有している。
【0010】
本発明の実施形態又は従来技術を説明する添付図面が、本発明の実施形態又は従来技術の技術的課題をより明瞭に説明する目的のため、簡単に記載される。以下に記載された図面は明らかに、本発明のいくつかの実施形態を例示するに過ぎない。当業者は、何ら創造的な努力をせずに、これらの図面に従ってその他の図面を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態によるユーザ機器の分解構造図である。
【図2】図1に示されたユーザ機器の部分構造図である。
【図3】可動部の回転軸の方向に沿った図1に示されたユーザ機器の断面構造図である。
【図4】図1に示されたユーザ機器の中の切り換え制御ユニットの分解構造図である。
【図5】図4に示された切り換え制御ユニットの中のカムの構造図である。
【図6】図5に示された凹型部と結合されるカムの構造図である。
【図7】図1に示されたユーザ機器の中の回転ドライバユニットの分解構造図である。
【図8】図7に示された回転ドライバユニットと可動部との間の接続の断面構造図である。
【図9】本発明の実施形態に従って可動部の回転モードがオフにされたときのユーザ機器の構造図である。
【図10】回転部が角度90度回転したときの図9に示されたユーザ機器の構造図である。
【図11】回転部が角度180度回転したときの図9に示されたユーザ機器の構造図である。
【図12】回転部が角度270度回転したときの図9に示されたユーザ機器の構造図である。
【図13】本発明の別の実施形態によるユーザ機器の部分構造図である。
【図14】図13に示されたユーザ機器の中の切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの分解構造図である。
【図15】図13に示されたユーザ機器の中の第1の固定軸に沿った切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの断面構造図である。
【図16】図13に示されたユーザ機器の中の凹型部の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態の目的、特徴及び利点をより明瞭かつ簡単に理解できるようにするため、本発明の実施形態の技術的課題が添付図面を参照して明瞭かつ完全に記載される。ここに記載された実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、一部に過ぎないことは言うまでもない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって創造的な努力なしになされたすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲の中に含まれる。
【0013】
本発明の実施形態によれば、ユーザ機器は、互いに電気的に接続された本体部及び可動部と、本体部及び可動部を同軸的に接続する切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットとを含む。切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードをオンにするため、外力の影響下で、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を取り除くように構成される。回転ドライバユニットは、切り換え制御ユニットが可動部の回転モードをオンにしたとき、可動部が本体部に対して回転することを可能にするため、摩擦より小さい予備加圧弾性力を加えるように構成されている。
【0014】
特に、実施形態における切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットは、本体部の互いに対向する両側面に配置されるか、又は、本体部の同じ側に配置されてもよい。切り換え制御ユニットと回転ドライバユニットとを接続する方向は、可動部の回転軸の方向である。切り換え制御ユニットが外力の影響を受けないとき、切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードをオフにすることができ、すなわち、可動部が本体部と相対的に固定されることを可能にすることができる。切り換え制御ユニットが外力の影響を受けるとき、切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードをオンにすることができ、すなわち、可動部が本体部と相対的に運動できるようにすることができる。このモードでは、回転ドライバユニットは、可動部が切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットを回転軸として本体部と相対的に自立的に回転するように、予備加圧弾性力を可動部に加えることができる。すなわち、外力をさらに加えることなしに、可動部は、本体部と相対的に回転することができる。
【0015】
より具体的には、実施形態における切り換え制御ユニットは、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を制御することによって可動部の回転モードをオンにするか否かを制御することができる。切り換え制御ユニットが外力の影響を受けたとき、切り換え制御ユニットは、可動部が本体部と相対的に回転できるように、すなわち、可動部の回転モードをオンにすることができるように、本体部が可動部と相対的に固定されることを可能にする摩擦を取り除くことができる。回転ドライバユニットによって供給される予備加圧弾性力は、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦より小さいので、本体部を可動部と相対的に固定するようにする摩擦の影響を受けるとき、切り換え制御ユニットは、本体部及び可動部の回転モードをオフにすることができる。動作中に、外力を切り換え制御ユニットに加えることにより、ユーザは、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を取り除くことができる。本体部と可動部との間の摩擦が取り除かれたとき、可動部が予備加圧弾性力の影響下で本体部と相対的に回転するように、回転ドライバユニットは、予備加圧弾性力を可動部に印加することができる。
【0016】
ユーザ機器がリッド回転ハンドセット(携帯電話)である場合を例に挙げることにする。キーパッド部が配置されたハンドセット本体が本体部であり、ディスプレイ画面が配置されたリッド回転部が可動部であり、ハンドセット本体部は、リッド回転部と電気的に接続されている。切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットは、ハンドセット本体をリッド回転部と同軸的に接続することができる。ハンドセットが使用されていないとき、リッド回転部をハンドセット本体と相対的に固定する摩擦の影響下で、ハンドセット本体とリッド回転部とは閉じている。リッド回転部を回転させ、持ち上げる必要があるとき、ユーザは、外力を切り換え制御ユニットに加えることができる。外力の影響下で、スイッチング制御ユニットは、リッド回転部の回転モードをオンにするように、本体部が可動部と相対的に静止させるようにする摩擦を取り除くことができる。さらに、回転ドライバユニットは、回転モードがオンにされているとき、予備加圧弾性力をリッド回転部に加えることができる。従って、予備加圧弾性力の影響下で、リッド回転部は、ハンドセット本体と相対的に自動的に回転することができる。
【0017】
具体的な実施において、予備加圧弾性力は、バネの予備締め力を介して実施されてもよい。当然ながら、予備加圧弾性力は、弾性トリップの弾性変形を介するような他の方式を介して実施されてもよい。
【0018】
本実施形態におけるユーザ機器は、回転自在USBコネクタ付きのUディスク又はデータカードなどのような可動部を具備した他のユーザ機器でもよいことが分かる。
【0019】
本発明の上記実施形態は、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの具体的な構造を限定しない。当業者は、切り換え制御機能及び回転ドライバ機能を実現するためこれらの具体的な構造を必要に応じて設計することができる。従って、可動部の回転中に可動部を動かす必要はない。
【0020】
本発明の上記実施形態のユーザ機器において、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットを配置することにより、ユーザが可動部を回転させる必要があるとき、ユーザは、本体部及び可動部が互いに静止するようにする摩擦を取り除くために、外力を切り換え制御ユニットに印加することができ、その結果、可動部の回転モードがオンにされる。このように、回転ドライバユニットの予備加圧弾性力の影響下で、可動部は、本体部と相対的に自動的に回転することができ、回転中にユーザによって機械的に作動される必要がない。従って、ユーザ機器は、比較的優れた操作性を有している。
【0021】
さらに、上記実施形態に基づいて、本発明のユーザ機器の別の実施形態では、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットがユーザ機器の本体部の両側面に配置され、ユーザ機器により接続されている、任意選択的な実施方式を提供する。特に、第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴が可動部の両側面に配置される。第1の収容部が本体部の取り付け穴に対応する位置に配置され、第2の収容部が本体部の第2の取り付け穴に対応する位置に配置される。切り換え制御ユニットは、第1の収容部と第1の取り付け穴とに接続される。回転ドライバユニットは、第2の収容部と第2の取り付け穴とに接続される。
【0022】
第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴は、可動部の両側面に設けられた独立した穴、又は、相互に接続された穴のどちらでもよいことに注意を要する。第1の収容部及び第2の収容部は、溝の形状、又は、貫通穴の形状のどちらでもよい。
【0023】
特に、本発明のユーザ機器では、切り換え制御ユニットは、本体部の第1の収容部と可動部の第1の取り付け穴とに通されて、取り付けることが可能であり、これに対して回転ドライバユニットは、本体部の第2の収容部と可動部の第2の取り付け穴とに通されて、取り付けることが可能である。従って、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの両方は、可動部の回転軸の方向に沿って設けられる。切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードのオン制御及びオフ制御ができる。回転ドライバユニットは、自動回転によって必要とされる予備加圧弾性力を可動部に加えることができる。
【0024】
本発明のユーザ機器の別のより具体的な実施形態では、上記切り換え制御ユニットは、切り換え要素と、切り換え要素に接続された拘束要素とを備えていてもよい。切り換え要素は本体部の外面に露出され、拘束要素は、第1の収容部と第1の取り付け穴に通されて取り付けられる。拘束要素は、切り換え要素が受ける外力の影響下で、本体部と可動部とが互いに静止するようにする摩擦を取り除くために使用される。
【0025】
本実施形態では、切り換え要素は、押しボタン、スライドスイッチなどでもよい。ユーザは、拘束要素が本体部と可動部とが互いに静止するようにする摩擦を取り除くことを可能にする押しボタンを押下するか、又は、スライドスイッチを滑らせることにより、外力を拘束要素に加えることができ、その結果、可動部は、回転ドライバユニットの予備加圧弾性力の影響下で、本体部と相対的に回転する。
【0026】
以下では、本発明の技術的解決策を詳細に説明するため、回転自在USBコネクタ付きのデータカードがユーザ機器として使用される。
【0027】
図1は、本発明の実施形態によるユーザ機器の分解構造図である。図2は、図1に示されたユーザ機器の部分構造図である。図3は、可動部の回転軸の方向に沿った図1に示されたユーザ機器の断面構造図である。図4は、図1に示されたユーザ機器の中の切り換え制御ユニットの分解構造図である。図5は、図4に示された切り換え制御ユニットの中のカムの構造図である。図6は、図5に示された凹型部と結合されるカムの構造図である。図7は、図1に示されたユーザ機器の中の回転ドライバユニットの分解構造図である。図8は、図7に示された回転ドライバユニットと可動部との間の接続の断面構造図である。
【0028】
図1乃至8に示されるように、実施形態では、第1の取り付け穴31及び第2の取り付け穴32が可動部3の両側面に配置されている。第1の収容部41は、本体部4の第1の取り付け穴31に対応する位置に配置されている。第2の収容部42は、本体部4の第2の取り付け穴32に対応する位置に配置されている。切り換え制御ユニット1は、押しボタン11と、2本のプッシュロッド12と、第1の固定軸13と、カムホイール14と、凹型ホイール15と、第1のバネ16と、第1の軸スリーブ17と、スナップリング18とを含む。第1の終端部131及び第2の終端部132が、第1の固定軸13の両端に配置されている。2個の貫通穴141及び2個の突起フィールド142がカムホイール14に配置されている。突起フィールド142と結合される凹型フィールド151が、凹型ホイール15に配置されている。カムホイール14と、凹型ホイール15と、第1のスプリング16と、第1の軸スリーブ17と、スナップリング18とは、第1の終端部131と第2の終端部132との間に順番に通されて取り付けられ、スナップリング18は第2の終端部132に固定される。突起フィールド142及び凹型フィールド151は、対向するように配置される。第1の軸スリーブ17の内径は、凹型ホイール15の外径より大きい。2本のプッシュロッド12のそれぞれの一端は、押しボタン11に接着されて結合されており、2本のプッシュロッド12のそれぞれの他端は、貫通穴141を介して凹型ホイール15に接着されて結合されている。第1の軸スリーブ17は、第1の取り付け穴31と堅く結合されている。カムホイール14は、第1の収容部41と堅く結合されている。そして、押しボタン11は、本体部4の外側に露出している。第1のバネ16は、可動部3が停止させられているとき(閉じてオフのとき)、圧縮状態にあることで、カムホイール14と凹型ホイール15とは、第1のバネ16の弾性力の影響下で、互いに堅く接着されている。回転ドライバユニット2は、中空である第2の固定軸21と、第2の軸スリーブ22と、第2のバネ23とを含む。第2の固定軸21は、第2の取り付け穴32に通され、取り付けられ、第2の固定軸21の一端は、可動部3の内面に接着させられている。第2のバネ23及び第2の軸スリーブ22は、第2の固定軸21の他端に取り付けられ、他端の周囲を覆う。第2の軸スリーブ22は、第2のバネ23に取り付けられ、第2のバネ23の周囲を覆う。第2のバネ23の一端は、第2の軸22に接続され、第2のバネ23のもう他端は、第2の取り付け穴32の内面に接続されている。第2の軸スリーブ22及び第2の収容部42は、互いに堅く結合されている。第2のバネ23は、可動部3が停止させられているとき(オフのとき)圧縮状態にある。可動部3と本体部4とを電気的に接続するケーブルは、第2の固定軸21の中空部を通過し、本体部4のプリント配線板に接続されていてよい。本実施形態では、第1のバネ16として引き付けバネが使用されてもよく、第2のバネ23としてねじりバネが使用されてもよい。本実施形態では、データカードのUSBコネクタは、ケーブルによって筐体内部のプリント配線板(以下、「PCB」と称する)と電気的に接続可能である。さらに、ケーブルは、第2の軸スリーブ22を通過し、USBコネクタのアースをPCB上のアースに接続することができる。その上、第1の固定軸13は金属製であり、USBコネクタのアースをPCB上のアースにさらに接続することができる。このように、データカードのUSBコネクタを右面及び左面でPCBに同時に接地すること、すなわち、2重接地が、ケーブルと第1の固定軸13とによって実現できる。当業者は、本実施形態が単一接地の形式をとることも可能であること、すなわち、USBコネクタのアースが、ケーブル又は第1の固定軸13によってPCB上のアースに接続できることも分かるであろう。
【0029】
本実施形態は、説明のための一例として2本のプッシュロッドを挙げているに過ぎないことに注意されたい。当業者は、本実施形態において、プッシュロッド12と凹型ホイール15との間の接触面積を拡大し、押しボタン11の動作の信頼性を高めるために、より多くの貫通穴141がより多くのプッシュロッド12を通すようにカムホイール14の構造に従ってカムホイール14に配置されてもよいことが分かるであろう。
【0030】
図9は、可動部が回転モードをオフにされたモードにあるときの本発明のユーザ機器の構造図である。
【0031】
図10は、回転部が角度90度回転したときの、図9に示されたユーザ機器の構造図である。図11は、回転部が角度180度回転したときの、図9に示されたユーザ機器の構造図である。図12は、回転部が角度270度回転したときの、図9に示されたユーザ機器の構造図である。
図9乃至12に示されるように、そして上記図1乃至8をも参照すると、具体的には、可動部3が回転モードをオフにされた状態にあるとき、例えば0度の状態にあるとき、回転ドライバユニット2の第2のバネ23は、最大予備加圧状態にある。すなわち、第2のバネ23は、可動部3を回転させる駆動能力をもつ予備加圧弾性力を有している。本実施形態では、第2のバネの予備加圧弾性力をT1として示す。さらに、切り換え制御ユニット1の第1のバネ16は、ある程度の量の予備加圧弾性力を同様に有しうるので、カムホイール14及び凹型ホイール15は、カムホイール14が凹型ホイール15と相対的に固定されうるように一体的に予備加圧される。本実施形態では、カムホイール14と凹型ホイール15との間の相対的な摩擦をT2として示す。従って、回転モードがオフにされたとき、カムホイール14が凹型ホイール15と堅く結合された際にカムホイール14と凹型ホイール15との間の相対的な摩擦によって回転ドライバユニット2の第2のバネ23が確実に可動部3を回転できないようにするため、T2がT1より大きいことが必要とされる。
【0032】
押しボタン11を押下するか、又は、滑らせると、2本のプッシュロッド12は第1の固定軸13の軸中心の方向へ凹型ホイール15を押し、凹型ホイール15をカムホイール14から分離するために、強制的に凹型ホイール15に第1のバネ16を加圧させる。この分離の動作が、可動部の回転モードをオンにすることに相当する。カムホイール14と凹型ホイール15との間の相対的な摩擦T2が取り除かれた後、第2のバネ23は、予備加圧弾性力T1の影響下でねじることができる。すなわち、可動部3は、第2のバネ23が完全に緩められるか、又は、押しボタン11が解除され、可動部3が回転を停止するまで回転させられる。当業者は、第2のバネが完全に緩められたときの可動部3の回転角を、様々なユーザ機器の要件を満足させるために設定可能であることに注意されたい。例えば、本実施形態のデータカードについては、第2のバネ23が完全に緩められたときのUSBコネクタの回転角は180度に設定することができる。しかし、ハンドセットに対しては、第2のバネ23が完全に緩められたときのリッド回転部の回転角は160度に設定可能である。
【0033】
押しボタンを解除した後、凹型ホイール15は、第1のバネ16によって押下されることになり、凹型ホイール15がカムホイール14と堅く結合された状態に戻る。この時点で、切り換え制御ユニット1の2本のプッシュロッドは、このロッドの元の状態に戻る。この時点で、凹型ホイール15がカムホイール14と堅く結合されているときの相対的な摩擦T2が存在するので、可動部3、すなわち、USBコネクタは、回転を停止し、現在の位置に留まる。第2のバネ23が完全に緩められている場合、可動部3、すなわち、USBコネクタは、最大回転角、例えば、180度の位置に留まることになる。
【0034】
可動部3の回転中に、第1の軸スリーブ17と第1の取り付け穴31との間の相対的な滑りを防止し、第1の収容部41とカムホイール14との間の相対的な滑りを防止するために、本実施形態では、第1の軸スリーブ17の断面の外形は、第1の軸スリーブ17が相対的な滑りなしで第1の取り付け穴31と密接に結合させることができるように、多角形、例えば、正方形でもよく、カムホイール14の断面の外形は、カムホイール14が相対的な滑りなしで第1の収容部41と密接に結合させることができるように、多角形でもよい。第2の軸スリーブ22の断面の外形は、可動部3の回転中に第2の軸スリーブ22と第2の収容部42との間の相対的な滑りを防止するため、多角形でもよい。第1の軸スリーブ17と第1の取り付け穴31とを接続し、第1の収容部41とカムホイール14とを接続し、或いは、第2の軸スリーブ22と第2の収容部42とを接続するために、接着及びその他のクリップ方式が使用されてもよいことが理解される。代替的に、第1の軸スリーブ17と第1の取り付け穴31とのペア、第1の収容部41とカムホイール14とのペア、又は、第2の軸スリーブ22と第2の収容部42とのペアは、それぞれ、相対的な滑りを防止するために一体に構成することができる。
【0035】
さらに、自動回転が採用されない場合、手動回転が本実施形態のユーザ機器で使用できる。例えば、USBコネクタが180度の状態にあるときに、USBコネクタを角度90度の状態まで手動で回転させることが必要である場合、外力をUSBコネクタに加えることにより凹型ホイール15を第1の固定軸13に沿って第1の軸スリーブ17の内面に向かって動かすようにすることができる。凹型ホイール15が第1のバネ16を押して、凹型ホイール15をカムホイール14から分離させる。この時点で、USBコネクタを回転させることができる。USBコネクタが第1のバネ16の弾性力の下で90度まで回転されると、凹型ホイール15は、カムホイール14と再び堅く結合させられることになる。このとき、T2>T1であるので、USBコネクタは90度の位置に保つことができる。別の実施例では、USBコネクタが180度の状態にあるときに、USBコネクタを角度270度の状態まで手動で回転させることが必要である場合、凹型ホイール15を第1の固定軸13に沿って第1の軸スリーブ17の内面に向かって動かすことができる。凹型ホイール15が第1のバネ16を押して、凹型ホイール15をカムホイール14から分離させる。次いで、USBコネクタが回転する。USBコネクタが90度回転した後、第1のバネ16の弾性力の影響下で凹型ホイール15はカムホイール14と再び堅く結合されることになる。このとき、T2>T1であるので、USBコネクタを270度の回転位置に保つことができる。従って、押しボタン11が配置されていない場合、ユーザは、USBコネクタを手動で回転させることにより、異なる停止場所で回転の一時停止を実現することができる。
【0036】
本実施形態では、2個の突起フィールド142がカムホイール14に配置され、4個の凹型フィールド151が凹型ホイール15に配置されているので、本実施形態におけるデータカードの本体に対するUSBコネクタの回転停止場所は、停止場所毎に90度で分割することができる。6個の凹型フィールド151が凹型ホイール15上に配置された状況では、データカードの本体に対するUSBコネクタの回転停止場所は、停止場所毎に60度に分割できることが理解されるであろう。当業者は、実際的な必要性に応じて、カムホイール14の突起フィールド142及び凹型ホイール15上の凹型フィールドの構造及び個数を指定することができる。
【0037】
さらに、実施形態では、凹型ホイール15上にある様々な凹部深さを有する凹型フィールド151を設定することができる。従って、ユーザが押しボタンを押下し、押下深さが浅いとき、可動部は、ある程度の角度で回転させられてもよい。押しボタンがさらに押し下げられて押下深さが増大されたとき、可動部は、別の角度で回転されてもよい。例えば、4個の凹型フィールド151が凹型ホイール15の周囲に一様に分布し、4個の凹型フィールド151のうちより深い深さをもつ2個が互いに対向するように配置され、4個の凹型フィールド151のうちより浅い深さをもつ別の2個が互いに対向するように配置されてもよい。従って、押しボタンを押し下げることによって得られる深さが比較的浅いとき、可動部は90度回転することができる。ユーザが押しボタンをさらに押し下げたとき、可動部は180度回転することができる。従って、異なる凹部深さをもつ凹型フィールドを設計することにより、ユーザは可動部の回転角を制御することができる。
【0038】
本実施形態のユーザ機器に対して、切り換え制御ユニットを制御するため押しボタンを配置することにより、ユーザは、可動部を回転させることが必要であるとき、押しボタンを押し下げることにより外力を切り換え制御に加えることができ、これにより可動部と本体部とが互いに静止させるようにする摩擦が取り除かれるように可動部の回転モードがオンにされる。次に、回転ドライバユニットによって加えられた予備加圧弾性力の影響下で、可動部は本体部と相対的に自動的に回転することができ、ユーザは回転中に可動部を機械的に動かす必要がない。代替的に、ユーザは、カムホイールの突起フィールドと凹型ホイールの凹型フィールドとの間の摩擦に手動で抗して、可動部を本体部と相対的に回転させ、可動部の停止場所を制御することができる。従って、この実施形態は、ユーザ機器が比較的優れた操作性を有することができる。
【0039】
以下では、別の実施形態が、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットがユーザ機器の本体部の同じ側に配置される技術的解決策を詳細に説明するため使用される。この実施形態では同様に、説明のためにデータカードがユーザ機器として使用される。この実施形態では、第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴は、可動部の両側面に配置される。第1の収容部が、本体部の第1の取り付け穴に対応する位置に配置され、第2の収容部が、本体部の第2の取り付け穴に対応する位置に配置されている。切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットは、本体部の同じ側面に位置している。回転ドライバユニットは、第1の収容部に接続されている。切り換え制御ユニットは、第1の取り付け穴に接続されている。切り換え制御ユニットは、回転ドライバユニットに接続されている。第2の取り付け穴及び第2の収容部は、ケーブルを通し、取り付けるため使用される。この実施形態における可動部は、上記実施形態の図4に示された可動部に類似するので、ここでは再び詳細に説明されない。
【0040】
図13は、本発明の別の実施形態によるユーザ機器の部分構造図である。図14は、図13に示されたユーザ機器の中の切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの分解構造図である。図15は、図13に示されたユーザ機器の中の第1の固定軸に沿った切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの断面構造図である。図16は、図13に示されたユーザ機器の中の凹型部の構造図である。
図13乃至16に示されるように、この実施形態では、切り換え制御ユニット1は、押しボタン11と、第1の固定軸13と、カムホイール14と、凹型ホイール15と、第1のバネ16と、第1の軸スリーブ17と、スナップリング18とのような切り換え要素を備える。第1の終端部131及び第2の終端部132が、第1の固定軸13の両端に配置されている。少なくとも2個の突起フィールドが、カムホイール14に設けられている。突起フィールドと結合される凹型フィールド151が、凹型ホイール15に配置されている。ストッパ部172が、第1の軸スリーブ17の開口端171に配置されている。回転ドライバユニット2は、第2の軸スリーブ22と、第2のバネ23と、スライダ24とを備える。スナップリング18と、第1の軸スリーブ17と、第1のバネ16と、カムホイール14と、凹型ホイール15と、第2のバネ23と、スライダ24と、第2の軸スリーブ22とは、第1の終端部131と第2の終端部132との間に順番に通され、取り付けられる。スナップリング18と、第1の軸スリーブ17のカバー端173とは、第2の終端部132の溝133の内部に固定され、カバー端173は、スナップリング18から離間している。カムホイール14は、第1の固定軸13に固定されている。突起フィールド及び凹型フィールド151は互いに対向するように配置され、ストッパ部172は、第1の軸スリーブ17の内面の内部に第1のバネ16と、カムホイール14と、凹型ホイール15とを封止する。第1の軸スリーブ17の内壁は、凹型ホイール15と堅く結合されている。第1の軸スリーブの外壁は、図4に示されたように、可動部3の第1の取り付け穴31と堅く結合されている。第2のバネ23の一端は凹型ホイール15に接続され、第2のバネ23の他端はスライダ24に接続されている。第2の軸スリーブ22の外壁は、第1の収容部41と堅く結合されている。第2の軸スリーブ22及びスライダ24は、スライダ24の周方向に対し互いに静止している。第1の終端部131は本体部4の外側に延在し、押しボタン11に接着される。可動部が停止させられたとき(オフのとき)、第1のバネ16は圧縮状態にあり、第2のバネ23はねじれ状態にある。
【0041】
さらに、スライダ24が、第1の固定軸13が確実にこの軸方向に沿って往復運動できるようにするために、スライダ24を第1の固定軸13に固定するため、本実施形態では、スライダ24が第1の固定軸13と垂直になるように、固定ピン25をスライダ24の第1の固定穴241と第1の固定軸13の第1の終端部131上の第2の固定穴134とに挿入することも可能であり、これにより、スライダ24は、第1の固定軸13が軸方向に沿って往復運動するように第1の固定軸13を案内することができる。
【0042】
使用時に、ユーザは、押しボタン11を押下することができ、すると、外力の影響下で、第1の固定軸13は、カムホイール14をスナップリング18に向かって動くように駆動することで、凹型ホイール15とカムホイール14とを分離するため第1のバネ16を押すようにすることができる。凹型ホイール15とカムホイール14とを分離することは、可動部の回転モードをオンにすることに相当する。カムホイール14と凹型ホイール15との間の相対的な摩擦が取り除かれたとき、第2のバネ23は、予備加圧弾性力の影響下でねじられることができる。第2のバネ23の一端はスライダ24に接続され、第2のスプリング23の他端は凹型ホイール15に接続されている。スライダ24と第2の軸スリーブ22とは、スライダ24の周方向に対して互いに静止しているので、第2のバネ23のねじれ力は、凹型ホイール15が第1の軸スリーブ17を回転させるように駆動することを可能にする。また、第1の軸スリーブ17は可動部と堅く結合されているので、第1の軸スリーブ17は可動部を回転させることが可能である。第2のバネ23が完全に緩められるか、又は、押しボタンが解放されると、可動部は回転を停止する。当業者は、様々なユーザ機器の要求を満たすように、必要に応じて第2のバネ23が完全に緩められたときの可動部の回転角を設定できることに注意されたい。例えば、この実施形態のデータカードでは、第2のバネ23が完全に緩められているときのUSBコネクタの回転角は180度に設定することができる。しかし、ハンドセットに対しては、第2のバネ23が完全に緩められたときのリッド回転部の回転角は160度に設定することができる。
【0043】
押しボタンが解放された後、カムホイール14は、第1のバネ16によって加圧され、カムホイール14が凹型ホイール15と堅く結合した状態に戻る。このとき、カムホイール14が凹型ホイール15と堅く結合されているときカムホイール14と凹型ホイール15との間に相対的な摩擦が存在するので、可動部、すなわち、データカードのUSBコネクタは回転を停止し、現在位置に留まることになる。第2のバネ23が完全に緩められた場合、可動部、すなわち、USBコネクタもまた、180度のような最大回転角の位置に留まることになる。
【0044】
実施形態では、可動部と本体部とを電気的に接続するケーブルは、本体部4のプリント配線板に接続するために第2の収容部42及び第2の取り付け穴を通り抜けることができる。本実施形態では、第1のバネ16として引き付けバネを使用することができ、第2のバネ23としてねじれバネを使用することができる。本実施形態では、データカードのUSBコネクタは、ケーブルによって筐体内部のプリント配線板(PCB)と電気的に接続可能である。さらに、ケーブルは、USBコネクタのアースをPCBのアースに接続することができる。その上、第1の固定軸は、金属製であり、USBコネクタのアースをPCBのアースにさらに接続することもできる。このように、データカードのUSBコネクタと右面及び左面でPCBとを同時に接地すること、すなわち2重接地を、ケーブルと第1の固定軸13とによって実現できる。当業者には、本実施形態が単一接地の形式をとることも可能であること、すなわち、データカードのUSBコネクタのアースが、ケーブル又は第1の固定軸13によってPCBのアースに接続可能であることが理解されるであろう。
【0045】
本実施形態では、凹型フィールド151は、凹型ホイール15の周囲に互いに離間した状態で一様に分布させることも可能である。凹型フィールドは、異なる凹部深さをもつ第1の凹型フィールドと第2の凹型フィールドとで構成することができ、このとき第1の凹型フィールドの凹部深さは、第2の凹型フィールドの凹部深さより深い。従って、ユーザが押しボタンを押し、押下深さが浅いとき、可動部は、ある程度の角度で回転させられることができる。押しボタンが押下深さを増大させるためさらに押し下げられるとき、可動部は、別の角度で回転させられることができる。例えば、4個の凹型フィールド151が凹型ホイール15の周囲に一様に分布している場合、4個の凹型フィールド151のうちのより深い凹部深さをもつ2個が互いに対向するように配置され、4個の凹型フィールド151のうちのより浅い凹部深さをもつ2個が互いに対向するように配置されている。従って、押しボタンを押し下げることによって得られる深さが比較的浅いとき、可動部は90度回転できる。ユーザが押しボタンをさらに押し下げるとき、可動部は180度回転できる。従って、異なる凹部深さをもつ凹型フィールドを設計することにより、ユーザは可動部の回転角を制御できる。
【0046】
本実施形態のユーザ機器の操作では、可動部を回転させることが必要であるとき、ユーザは、押しボタンを押し下げることによって外力を切り換え制御ユニットに加えることができ、これにより可動部と本体部とが互いに静止するようにする摩擦を取り除くように可動部の回転モードがオンにされる。次いで、回転ドライバユニットによって印加される予備加圧弾性力の影響下で、可動部は本体部と相対的に自動的に回転可能であり、ユーザは、回転中に可動部を機械的に動かす必要がない。代替的に、ユーザは、カムの突起フィールドと凹型ホイールの凹型フィールドとの間の摩擦に手動で抗することで、可動部を本体部と相対的に回転させ、可動部の停止場所を制御することができる。従って、本実施形態は、ユーザ機器が比較的優れた操作性を有することを可能にする。その上、本実施形態のユーザ機器は、ユーザのための2つ以上の停止位置の回転角を提供することができるので、ユーザの使用感を向上させる。
【0047】
最後に、上記実施形態は、本発明の技術的解決策を例示するため使用されるに過ぎず、本発明の限定を構成することは意図されていないことに注意されたい。本発明は、上記実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は依然として、上記実施形態に記載された技術的解決策の変形、又は、これらの技術的解決策の一部の技術的特徴の等価的な置換を行うことが可能であり、これらの変形及び置換が対応する技術的解決策の本質を本発明の種々の実施形態の技術的解決策の保護範囲から逸脱させないことが分かるであろう。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2010年8月12日付けで中国特許庁に出願された、発明の名称が「ユーザ機器」である中国特許出願第201010253592.X号の優先権と、2010年9月19日付けで中国特許庁に出願された、発明の名称が「ユーザ機器」である中国特許出願第201010290497.7号の優先権とを主張し、これらの中国特許出願のすべてが参照によって本明細書にそのまま組み込まれている。
本発明は通信技術に関し、特に、自動回転構造を備えるユーザ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の継続的な発展と共に、ハンドセット(携帯電話)、データカード、Uディスクなどのような種々のユーザ機器は、より一層多くの機能及び形状をもつようになっている。
【0003】
ユーザ機器の回転自在部がユーザ機器の本体部と相対的に回転するように、回転構造体が現行のユーザ機器に配置されることがある。例えば、回転構造体は、リッド(上蓋)回転型ハンドセット(携帯電話)、USBコネクタ付きのデータカード、又は、Uディスクに配置され、リッド回転ハンドセットのリッド、又は、データカード及びUディスクのUSBコネクタが外力によって開けられ回転できるように構成されることができる。従来技術では、回転構造は機械的回転軸である。回転自在USBコネクタ付きのUディスクを一例として挙げると、Uディスクは、Uディスク本体と、Uディスク本体に電気的に接続されたUSBコネクタとを備える。機械的回転軸の一方の端は、Uディスク本体に接続され、機械的回転軸のもう一方の端は、USBコネクタと接続されている。USBコネクタは、外力によって動かすことができ、Uディスク本体と相対的に機械的回転軸を中心として回転することができる。このようにして、USBコネクタの回転が実現される。
【0004】
上記ユーザ機器では、回転自在部は、ユーザが回転自在部に継続的に外力を加えない限り、動かすことも回転することもできず、ユーザ操作性を損なう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、より良好なユーザ操作性を実現するためユーザ機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、互いに電気的に接続された本体部及び可動部と、本体部及び可動部を同軸的に接続する切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットとを含む。
【0007】
切り換え制御ユニットは、外力の影響下で、可動部の回転モードをオンにし、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を取り除くように構成されている。
【0008】
回転ドライバユニットは、可動部が本体部と相対的に自動的に回転するように、切り換え制御ユニットが可動部の回転モードをオンにしたとき、前記摩擦より小さい予備加圧弾性力を可動部に加えるように構成されている。
【0009】
切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットを設けることによって、本機器のユーザ機器は、ユーザが可動部を回転させることを必要とするとき、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を取り除くために、可動部の回転モードをオンにするように、ユーザが切り換え制御ユニットに外力を加えることを可能にする。このようにして、可動部は、回転ドライバユニットの予備加圧弾性力の影響下で、本体部に対して回転できる。そして、ユーザは、回転の最中には可動部を機械的に動かす必要がないので、ユーザ機器は、比較的優れた操作性を有している。
【0010】
本発明の実施形態又は従来技術を説明する添付図面が、本発明の実施形態又は従来技術の技術的課題をより明瞭に説明する目的のため、簡単に記載される。以下に記載された図面は明らかに、本発明のいくつかの実施形態を例示するに過ぎない。当業者は、何ら創造的な努力をせずに、これらの図面に従ってその他の図面を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態によるユーザ機器の分解構造図である。
【図2】図1に示されたユーザ機器の部分構造図である。
【図3】可動部の回転軸の方向に沿った図1に示されたユーザ機器の断面構造図である。
【図4】図1に示されたユーザ機器の中の切り換え制御ユニットの分解構造図である。
【図5】図4に示された切り換え制御ユニットの中のカムの構造図である。
【図6】図5に示された凹型部と結合されるカムの構造図である。
【図7】図1に示されたユーザ機器の中の回転ドライバユニットの分解構造図である。
【図8】図7に示された回転ドライバユニットと可動部との間の接続の断面構造図である。
【図9】本発明の実施形態に従って可動部の回転モードがオフにされたときのユーザ機器の構造図である。
【図10】回転部が角度90度回転したときの図9に示されたユーザ機器の構造図である。
【図11】回転部が角度180度回転したときの図9に示されたユーザ機器の構造図である。
【図12】回転部が角度270度回転したときの図9に示されたユーザ機器の構造図である。
【図13】本発明の別の実施形態によるユーザ機器の部分構造図である。
【図14】図13に示されたユーザ機器の中の切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの分解構造図である。
【図15】図13に示されたユーザ機器の中の第1の固定軸に沿った切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの断面構造図である。
【図16】図13に示されたユーザ機器の中の凹型部の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態の目的、特徴及び利点をより明瞭かつ簡単に理解できるようにするため、本発明の実施形態の技術的課題が添付図面を参照して明瞭かつ完全に記載される。ここに記載された実施形態は、本発明の実施形態のすべてではなく、一部に過ぎないことは言うまでもない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって創造的な努力なしになされたすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲の中に含まれる。
【0013】
本発明の実施形態によれば、ユーザ機器は、互いに電気的に接続された本体部及び可動部と、本体部及び可動部を同軸的に接続する切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットとを含む。切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードをオンにするため、外力の影響下で、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を取り除くように構成される。回転ドライバユニットは、切り換え制御ユニットが可動部の回転モードをオンにしたとき、可動部が本体部に対して回転することを可能にするため、摩擦より小さい予備加圧弾性力を加えるように構成されている。
【0014】
特に、実施形態における切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットは、本体部の互いに対向する両側面に配置されるか、又は、本体部の同じ側に配置されてもよい。切り換え制御ユニットと回転ドライバユニットとを接続する方向は、可動部の回転軸の方向である。切り換え制御ユニットが外力の影響を受けないとき、切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードをオフにすることができ、すなわち、可動部が本体部と相対的に固定されることを可能にすることができる。切り換え制御ユニットが外力の影響を受けるとき、切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードをオンにすることができ、すなわち、可動部が本体部と相対的に運動できるようにすることができる。このモードでは、回転ドライバユニットは、可動部が切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットを回転軸として本体部と相対的に自立的に回転するように、予備加圧弾性力を可動部に加えることができる。すなわち、外力をさらに加えることなしに、可動部は、本体部と相対的に回転することができる。
【0015】
より具体的には、実施形態における切り換え制御ユニットは、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を制御することによって可動部の回転モードをオンにするか否かを制御することができる。切り換え制御ユニットが外力の影響を受けたとき、切り換え制御ユニットは、可動部が本体部と相対的に回転できるように、すなわち、可動部の回転モードをオンにすることができるように、本体部が可動部と相対的に固定されることを可能にする摩擦を取り除くことができる。回転ドライバユニットによって供給される予備加圧弾性力は、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦より小さいので、本体部を可動部と相対的に固定するようにする摩擦の影響を受けるとき、切り換え制御ユニットは、本体部及び可動部の回転モードをオフにすることができる。動作中に、外力を切り換え制御ユニットに加えることにより、ユーザは、本体部が可動部と相対的に固定されるようにする摩擦を取り除くことができる。本体部と可動部との間の摩擦が取り除かれたとき、可動部が予備加圧弾性力の影響下で本体部と相対的に回転するように、回転ドライバユニットは、予備加圧弾性力を可動部に印加することができる。
【0016】
ユーザ機器がリッド回転ハンドセット(携帯電話)である場合を例に挙げることにする。キーパッド部が配置されたハンドセット本体が本体部であり、ディスプレイ画面が配置されたリッド回転部が可動部であり、ハンドセット本体部は、リッド回転部と電気的に接続されている。切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットは、ハンドセット本体をリッド回転部と同軸的に接続することができる。ハンドセットが使用されていないとき、リッド回転部をハンドセット本体と相対的に固定する摩擦の影響下で、ハンドセット本体とリッド回転部とは閉じている。リッド回転部を回転させ、持ち上げる必要があるとき、ユーザは、外力を切り換え制御ユニットに加えることができる。外力の影響下で、スイッチング制御ユニットは、リッド回転部の回転モードをオンにするように、本体部が可動部と相対的に静止させるようにする摩擦を取り除くことができる。さらに、回転ドライバユニットは、回転モードがオンにされているとき、予備加圧弾性力をリッド回転部に加えることができる。従って、予備加圧弾性力の影響下で、リッド回転部は、ハンドセット本体と相対的に自動的に回転することができる。
【0017】
具体的な実施において、予備加圧弾性力は、バネの予備締め力を介して実施されてもよい。当然ながら、予備加圧弾性力は、弾性トリップの弾性変形を介するような他の方式を介して実施されてもよい。
【0018】
本実施形態におけるユーザ機器は、回転自在USBコネクタ付きのUディスク又はデータカードなどのような可動部を具備した他のユーザ機器でもよいことが分かる。
【0019】
本発明の上記実施形態は、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの具体的な構造を限定しない。当業者は、切り換え制御機能及び回転ドライバ機能を実現するためこれらの具体的な構造を必要に応じて設計することができる。従って、可動部の回転中に可動部を動かす必要はない。
【0020】
本発明の上記実施形態のユーザ機器において、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットを配置することにより、ユーザが可動部を回転させる必要があるとき、ユーザは、本体部及び可動部が互いに静止するようにする摩擦を取り除くために、外力を切り換え制御ユニットに印加することができ、その結果、可動部の回転モードがオンにされる。このように、回転ドライバユニットの予備加圧弾性力の影響下で、可動部は、本体部と相対的に自動的に回転することができ、回転中にユーザによって機械的に作動される必要がない。従って、ユーザ機器は、比較的優れた操作性を有している。
【0021】
さらに、上記実施形態に基づいて、本発明のユーザ機器の別の実施形態では、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットがユーザ機器の本体部の両側面に配置され、ユーザ機器により接続されている、任意選択的な実施方式を提供する。特に、第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴が可動部の両側面に配置される。第1の収容部が本体部の取り付け穴に対応する位置に配置され、第2の収容部が本体部の第2の取り付け穴に対応する位置に配置される。切り換え制御ユニットは、第1の収容部と第1の取り付け穴とに接続される。回転ドライバユニットは、第2の収容部と第2の取り付け穴とに接続される。
【0022】
第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴は、可動部の両側面に設けられた独立した穴、又は、相互に接続された穴のどちらでもよいことに注意を要する。第1の収容部及び第2の収容部は、溝の形状、又は、貫通穴の形状のどちらでもよい。
【0023】
特に、本発明のユーザ機器では、切り換え制御ユニットは、本体部の第1の収容部と可動部の第1の取り付け穴とに通されて、取り付けることが可能であり、これに対して回転ドライバユニットは、本体部の第2の収容部と可動部の第2の取り付け穴とに通されて、取り付けることが可能である。従って、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの両方は、可動部の回転軸の方向に沿って設けられる。切り換え制御ユニットは、可動部の回転モードのオン制御及びオフ制御ができる。回転ドライバユニットは、自動回転によって必要とされる予備加圧弾性力を可動部に加えることができる。
【0024】
本発明のユーザ機器の別のより具体的な実施形態では、上記切り換え制御ユニットは、切り換え要素と、切り換え要素に接続された拘束要素とを備えていてもよい。切り換え要素は本体部の外面に露出され、拘束要素は、第1の収容部と第1の取り付け穴に通されて取り付けられる。拘束要素は、切り換え要素が受ける外力の影響下で、本体部と可動部とが互いに静止するようにする摩擦を取り除くために使用される。
【0025】
本実施形態では、切り換え要素は、押しボタン、スライドスイッチなどでもよい。ユーザは、拘束要素が本体部と可動部とが互いに静止するようにする摩擦を取り除くことを可能にする押しボタンを押下するか、又は、スライドスイッチを滑らせることにより、外力を拘束要素に加えることができ、その結果、可動部は、回転ドライバユニットの予備加圧弾性力の影響下で、本体部と相対的に回転する。
【0026】
以下では、本発明の技術的解決策を詳細に説明するため、回転自在USBコネクタ付きのデータカードがユーザ機器として使用される。
【0027】
図1は、本発明の実施形態によるユーザ機器の分解構造図である。図2は、図1に示されたユーザ機器の部分構造図である。図3は、可動部の回転軸の方向に沿った図1に示されたユーザ機器の断面構造図である。図4は、図1に示されたユーザ機器の中の切り換え制御ユニットの分解構造図である。図5は、図4に示された切り換え制御ユニットの中のカムの構造図である。図6は、図5に示された凹型部と結合されるカムの構造図である。図7は、図1に示されたユーザ機器の中の回転ドライバユニットの分解構造図である。図8は、図7に示された回転ドライバユニットと可動部との間の接続の断面構造図である。
【0028】
図1乃至8に示されるように、実施形態では、第1の取り付け穴31及び第2の取り付け穴32が可動部3の両側面に配置されている。第1の収容部41は、本体部4の第1の取り付け穴31に対応する位置に配置されている。第2の収容部42は、本体部4の第2の取り付け穴32に対応する位置に配置されている。切り換え制御ユニット1は、押しボタン11と、2本のプッシュロッド12と、第1の固定軸13と、カムホイール14と、凹型ホイール15と、第1のバネ16と、第1の軸スリーブ17と、スナップリング18とを含む。第1の終端部131及び第2の終端部132が、第1の固定軸13の両端に配置されている。2個の貫通穴141及び2個の突起フィールド142がカムホイール14に配置されている。突起フィールド142と結合される凹型フィールド151が、凹型ホイール15に配置されている。カムホイール14と、凹型ホイール15と、第1のスプリング16と、第1の軸スリーブ17と、スナップリング18とは、第1の終端部131と第2の終端部132との間に順番に通されて取り付けられ、スナップリング18は第2の終端部132に固定される。突起フィールド142及び凹型フィールド151は、対向するように配置される。第1の軸スリーブ17の内径は、凹型ホイール15の外径より大きい。2本のプッシュロッド12のそれぞれの一端は、押しボタン11に接着されて結合されており、2本のプッシュロッド12のそれぞれの他端は、貫通穴141を介して凹型ホイール15に接着されて結合されている。第1の軸スリーブ17は、第1の取り付け穴31と堅く結合されている。カムホイール14は、第1の収容部41と堅く結合されている。そして、押しボタン11は、本体部4の外側に露出している。第1のバネ16は、可動部3が停止させられているとき(閉じてオフのとき)、圧縮状態にあることで、カムホイール14と凹型ホイール15とは、第1のバネ16の弾性力の影響下で、互いに堅く接着されている。回転ドライバユニット2は、中空である第2の固定軸21と、第2の軸スリーブ22と、第2のバネ23とを含む。第2の固定軸21は、第2の取り付け穴32に通され、取り付けられ、第2の固定軸21の一端は、可動部3の内面に接着させられている。第2のバネ23及び第2の軸スリーブ22は、第2の固定軸21の他端に取り付けられ、他端の周囲を覆う。第2の軸スリーブ22は、第2のバネ23に取り付けられ、第2のバネ23の周囲を覆う。第2のバネ23の一端は、第2の軸22に接続され、第2のバネ23のもう他端は、第2の取り付け穴32の内面に接続されている。第2の軸スリーブ22及び第2の収容部42は、互いに堅く結合されている。第2のバネ23は、可動部3が停止させられているとき(オフのとき)圧縮状態にある。可動部3と本体部4とを電気的に接続するケーブルは、第2の固定軸21の中空部を通過し、本体部4のプリント配線板に接続されていてよい。本実施形態では、第1のバネ16として引き付けバネが使用されてもよく、第2のバネ23としてねじりバネが使用されてもよい。本実施形態では、データカードのUSBコネクタは、ケーブルによって筐体内部のプリント配線板(以下、「PCB」と称する)と電気的に接続可能である。さらに、ケーブルは、第2の軸スリーブ22を通過し、USBコネクタのアースをPCB上のアースに接続することができる。その上、第1の固定軸13は金属製であり、USBコネクタのアースをPCB上のアースにさらに接続することができる。このように、データカードのUSBコネクタを右面及び左面でPCBに同時に接地すること、すなわち、2重接地が、ケーブルと第1の固定軸13とによって実現できる。当業者は、本実施形態が単一接地の形式をとることも可能であること、すなわち、USBコネクタのアースが、ケーブル又は第1の固定軸13によってPCB上のアースに接続できることも分かるであろう。
【0029】
本実施形態は、説明のための一例として2本のプッシュロッドを挙げているに過ぎないことに注意されたい。当業者は、本実施形態において、プッシュロッド12と凹型ホイール15との間の接触面積を拡大し、押しボタン11の動作の信頼性を高めるために、より多くの貫通穴141がより多くのプッシュロッド12を通すようにカムホイール14の構造に従ってカムホイール14に配置されてもよいことが分かるであろう。
【0030】
図9は、可動部が回転モードをオフにされたモードにあるときの本発明のユーザ機器の構造図である。
【0031】
図10は、回転部が角度90度回転したときの、図9に示されたユーザ機器の構造図である。図11は、回転部が角度180度回転したときの、図9に示されたユーザ機器の構造図である。図12は、回転部が角度270度回転したときの、図9に示されたユーザ機器の構造図である。
図9乃至12に示されるように、そして上記図1乃至8をも参照すると、具体的には、可動部3が回転モードをオフにされた状態にあるとき、例えば0度の状態にあるとき、回転ドライバユニット2の第2のバネ23は、最大予備加圧状態にある。すなわち、第2のバネ23は、可動部3を回転させる駆動能力をもつ予備加圧弾性力を有している。本実施形態では、第2のバネの予備加圧弾性力をT1として示す。さらに、切り換え制御ユニット1の第1のバネ16は、ある程度の量の予備加圧弾性力を同様に有しうるので、カムホイール14及び凹型ホイール15は、カムホイール14が凹型ホイール15と相対的に固定されうるように一体的に予備加圧される。本実施形態では、カムホイール14と凹型ホイール15との間の相対的な摩擦をT2として示す。従って、回転モードがオフにされたとき、カムホイール14が凹型ホイール15と堅く結合された際にカムホイール14と凹型ホイール15との間の相対的な摩擦によって回転ドライバユニット2の第2のバネ23が確実に可動部3を回転できないようにするため、T2がT1より大きいことが必要とされる。
【0032】
押しボタン11を押下するか、又は、滑らせると、2本のプッシュロッド12は第1の固定軸13の軸中心の方向へ凹型ホイール15を押し、凹型ホイール15をカムホイール14から分離するために、強制的に凹型ホイール15に第1のバネ16を加圧させる。この分離の動作が、可動部の回転モードをオンにすることに相当する。カムホイール14と凹型ホイール15との間の相対的な摩擦T2が取り除かれた後、第2のバネ23は、予備加圧弾性力T1の影響下でねじることができる。すなわち、可動部3は、第2のバネ23が完全に緩められるか、又は、押しボタン11が解除され、可動部3が回転を停止するまで回転させられる。当業者は、第2のバネが完全に緩められたときの可動部3の回転角を、様々なユーザ機器の要件を満足させるために設定可能であることに注意されたい。例えば、本実施形態のデータカードについては、第2のバネ23が完全に緩められたときのUSBコネクタの回転角は180度に設定することができる。しかし、ハンドセットに対しては、第2のバネ23が完全に緩められたときのリッド回転部の回転角は160度に設定可能である。
【0033】
押しボタンを解除した後、凹型ホイール15は、第1のバネ16によって押下されることになり、凹型ホイール15がカムホイール14と堅く結合された状態に戻る。この時点で、切り換え制御ユニット1の2本のプッシュロッドは、このロッドの元の状態に戻る。この時点で、凹型ホイール15がカムホイール14と堅く結合されているときの相対的な摩擦T2が存在するので、可動部3、すなわち、USBコネクタは、回転を停止し、現在の位置に留まる。第2のバネ23が完全に緩められている場合、可動部3、すなわち、USBコネクタは、最大回転角、例えば、180度の位置に留まることになる。
【0034】
可動部3の回転中に、第1の軸スリーブ17と第1の取り付け穴31との間の相対的な滑りを防止し、第1の収容部41とカムホイール14との間の相対的な滑りを防止するために、本実施形態では、第1の軸スリーブ17の断面の外形は、第1の軸スリーブ17が相対的な滑りなしで第1の取り付け穴31と密接に結合させることができるように、多角形、例えば、正方形でもよく、カムホイール14の断面の外形は、カムホイール14が相対的な滑りなしで第1の収容部41と密接に結合させることができるように、多角形でもよい。第2の軸スリーブ22の断面の外形は、可動部3の回転中に第2の軸スリーブ22と第2の収容部42との間の相対的な滑りを防止するため、多角形でもよい。第1の軸スリーブ17と第1の取り付け穴31とを接続し、第1の収容部41とカムホイール14とを接続し、或いは、第2の軸スリーブ22と第2の収容部42とを接続するために、接着及びその他のクリップ方式が使用されてもよいことが理解される。代替的に、第1の軸スリーブ17と第1の取り付け穴31とのペア、第1の収容部41とカムホイール14とのペア、又は、第2の軸スリーブ22と第2の収容部42とのペアは、それぞれ、相対的な滑りを防止するために一体に構成することができる。
【0035】
さらに、自動回転が採用されない場合、手動回転が本実施形態のユーザ機器で使用できる。例えば、USBコネクタが180度の状態にあるときに、USBコネクタを角度90度の状態まで手動で回転させることが必要である場合、外力をUSBコネクタに加えることにより凹型ホイール15を第1の固定軸13に沿って第1の軸スリーブ17の内面に向かって動かすようにすることができる。凹型ホイール15が第1のバネ16を押して、凹型ホイール15をカムホイール14から分離させる。この時点で、USBコネクタを回転させることができる。USBコネクタが第1のバネ16の弾性力の下で90度まで回転されると、凹型ホイール15は、カムホイール14と再び堅く結合させられることになる。このとき、T2>T1であるので、USBコネクタは90度の位置に保つことができる。別の実施例では、USBコネクタが180度の状態にあるときに、USBコネクタを角度270度の状態まで手動で回転させることが必要である場合、凹型ホイール15を第1の固定軸13に沿って第1の軸スリーブ17の内面に向かって動かすことができる。凹型ホイール15が第1のバネ16を押して、凹型ホイール15をカムホイール14から分離させる。次いで、USBコネクタが回転する。USBコネクタが90度回転した後、第1のバネ16の弾性力の影響下で凹型ホイール15はカムホイール14と再び堅く結合されることになる。このとき、T2>T1であるので、USBコネクタを270度の回転位置に保つことができる。従って、押しボタン11が配置されていない場合、ユーザは、USBコネクタを手動で回転させることにより、異なる停止場所で回転の一時停止を実現することができる。
【0036】
本実施形態では、2個の突起フィールド142がカムホイール14に配置され、4個の凹型フィールド151が凹型ホイール15に配置されているので、本実施形態におけるデータカードの本体に対するUSBコネクタの回転停止場所は、停止場所毎に90度で分割することができる。6個の凹型フィールド151が凹型ホイール15上に配置された状況では、データカードの本体に対するUSBコネクタの回転停止場所は、停止場所毎に60度に分割できることが理解されるであろう。当業者は、実際的な必要性に応じて、カムホイール14の突起フィールド142及び凹型ホイール15上の凹型フィールドの構造及び個数を指定することができる。
【0037】
さらに、実施形態では、凹型ホイール15上にある様々な凹部深さを有する凹型フィールド151を設定することができる。従って、ユーザが押しボタンを押下し、押下深さが浅いとき、可動部は、ある程度の角度で回転させられてもよい。押しボタンがさらに押し下げられて押下深さが増大されたとき、可動部は、別の角度で回転されてもよい。例えば、4個の凹型フィールド151が凹型ホイール15の周囲に一様に分布し、4個の凹型フィールド151のうちより深い深さをもつ2個が互いに対向するように配置され、4個の凹型フィールド151のうちより浅い深さをもつ別の2個が互いに対向するように配置されてもよい。従って、押しボタンを押し下げることによって得られる深さが比較的浅いとき、可動部は90度回転することができる。ユーザが押しボタンをさらに押し下げたとき、可動部は180度回転することができる。従って、異なる凹部深さをもつ凹型フィールドを設計することにより、ユーザは可動部の回転角を制御することができる。
【0038】
本実施形態のユーザ機器に対して、切り換え制御ユニットを制御するため押しボタンを配置することにより、ユーザは、可動部を回転させることが必要であるとき、押しボタンを押し下げることにより外力を切り換え制御に加えることができ、これにより可動部と本体部とが互いに静止させるようにする摩擦が取り除かれるように可動部の回転モードがオンにされる。次に、回転ドライバユニットによって加えられた予備加圧弾性力の影響下で、可動部は本体部と相対的に自動的に回転することができ、ユーザは回転中に可動部を機械的に動かす必要がない。代替的に、ユーザは、カムホイールの突起フィールドと凹型ホイールの凹型フィールドとの間の摩擦に手動で抗して、可動部を本体部と相対的に回転させ、可動部の停止場所を制御することができる。従って、この実施形態は、ユーザ機器が比較的優れた操作性を有することができる。
【0039】
以下では、別の実施形態が、切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットがユーザ機器の本体部の同じ側に配置される技術的解決策を詳細に説明するため使用される。この実施形態では同様に、説明のためにデータカードがユーザ機器として使用される。この実施形態では、第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴は、可動部の両側面に配置される。第1の収容部が、本体部の第1の取り付け穴に対応する位置に配置され、第2の収容部が、本体部の第2の取り付け穴に対応する位置に配置されている。切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットは、本体部の同じ側面に位置している。回転ドライバユニットは、第1の収容部に接続されている。切り換え制御ユニットは、第1の取り付け穴に接続されている。切り換え制御ユニットは、回転ドライバユニットに接続されている。第2の取り付け穴及び第2の収容部は、ケーブルを通し、取り付けるため使用される。この実施形態における可動部は、上記実施形態の図4に示された可動部に類似するので、ここでは再び詳細に説明されない。
【0040】
図13は、本発明の別の実施形態によるユーザ機器の部分構造図である。図14は、図13に示されたユーザ機器の中の切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの分解構造図である。図15は、図13に示されたユーザ機器の中の第1の固定軸に沿った切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットの断面構造図である。図16は、図13に示されたユーザ機器の中の凹型部の構造図である。
図13乃至16に示されるように、この実施形態では、切り換え制御ユニット1は、押しボタン11と、第1の固定軸13と、カムホイール14と、凹型ホイール15と、第1のバネ16と、第1の軸スリーブ17と、スナップリング18とのような切り換え要素を備える。第1の終端部131及び第2の終端部132が、第1の固定軸13の両端に配置されている。少なくとも2個の突起フィールドが、カムホイール14に設けられている。突起フィールドと結合される凹型フィールド151が、凹型ホイール15に配置されている。ストッパ部172が、第1の軸スリーブ17の開口端171に配置されている。回転ドライバユニット2は、第2の軸スリーブ22と、第2のバネ23と、スライダ24とを備える。スナップリング18と、第1の軸スリーブ17と、第1のバネ16と、カムホイール14と、凹型ホイール15と、第2のバネ23と、スライダ24と、第2の軸スリーブ22とは、第1の終端部131と第2の終端部132との間に順番に通され、取り付けられる。スナップリング18と、第1の軸スリーブ17のカバー端173とは、第2の終端部132の溝133の内部に固定され、カバー端173は、スナップリング18から離間している。カムホイール14は、第1の固定軸13に固定されている。突起フィールド及び凹型フィールド151は互いに対向するように配置され、ストッパ部172は、第1の軸スリーブ17の内面の内部に第1のバネ16と、カムホイール14と、凹型ホイール15とを封止する。第1の軸スリーブ17の内壁は、凹型ホイール15と堅く結合されている。第1の軸スリーブの外壁は、図4に示されたように、可動部3の第1の取り付け穴31と堅く結合されている。第2のバネ23の一端は凹型ホイール15に接続され、第2のバネ23の他端はスライダ24に接続されている。第2の軸スリーブ22の外壁は、第1の収容部41と堅く結合されている。第2の軸スリーブ22及びスライダ24は、スライダ24の周方向に対し互いに静止している。第1の終端部131は本体部4の外側に延在し、押しボタン11に接着される。可動部が停止させられたとき(オフのとき)、第1のバネ16は圧縮状態にあり、第2のバネ23はねじれ状態にある。
【0041】
さらに、スライダ24が、第1の固定軸13が確実にこの軸方向に沿って往復運動できるようにするために、スライダ24を第1の固定軸13に固定するため、本実施形態では、スライダ24が第1の固定軸13と垂直になるように、固定ピン25をスライダ24の第1の固定穴241と第1の固定軸13の第1の終端部131上の第2の固定穴134とに挿入することも可能であり、これにより、スライダ24は、第1の固定軸13が軸方向に沿って往復運動するように第1の固定軸13を案内することができる。
【0042】
使用時に、ユーザは、押しボタン11を押下することができ、すると、外力の影響下で、第1の固定軸13は、カムホイール14をスナップリング18に向かって動くように駆動することで、凹型ホイール15とカムホイール14とを分離するため第1のバネ16を押すようにすることができる。凹型ホイール15とカムホイール14とを分離することは、可動部の回転モードをオンにすることに相当する。カムホイール14と凹型ホイール15との間の相対的な摩擦が取り除かれたとき、第2のバネ23は、予備加圧弾性力の影響下でねじられることができる。第2のバネ23の一端はスライダ24に接続され、第2のスプリング23の他端は凹型ホイール15に接続されている。スライダ24と第2の軸スリーブ22とは、スライダ24の周方向に対して互いに静止しているので、第2のバネ23のねじれ力は、凹型ホイール15が第1の軸スリーブ17を回転させるように駆動することを可能にする。また、第1の軸スリーブ17は可動部と堅く結合されているので、第1の軸スリーブ17は可動部を回転させることが可能である。第2のバネ23が完全に緩められるか、又は、押しボタンが解放されると、可動部は回転を停止する。当業者は、様々なユーザ機器の要求を満たすように、必要に応じて第2のバネ23が完全に緩められたときの可動部の回転角を設定できることに注意されたい。例えば、この実施形態のデータカードでは、第2のバネ23が完全に緩められているときのUSBコネクタの回転角は180度に設定することができる。しかし、ハンドセットに対しては、第2のバネ23が完全に緩められたときのリッド回転部の回転角は160度に設定することができる。
【0043】
押しボタンが解放された後、カムホイール14は、第1のバネ16によって加圧され、カムホイール14が凹型ホイール15と堅く結合した状態に戻る。このとき、カムホイール14が凹型ホイール15と堅く結合されているときカムホイール14と凹型ホイール15との間に相対的な摩擦が存在するので、可動部、すなわち、データカードのUSBコネクタは回転を停止し、現在位置に留まることになる。第2のバネ23が完全に緩められた場合、可動部、すなわち、USBコネクタもまた、180度のような最大回転角の位置に留まることになる。
【0044】
実施形態では、可動部と本体部とを電気的に接続するケーブルは、本体部4のプリント配線板に接続するために第2の収容部42及び第2の取り付け穴を通り抜けることができる。本実施形態では、第1のバネ16として引き付けバネを使用することができ、第2のバネ23としてねじれバネを使用することができる。本実施形態では、データカードのUSBコネクタは、ケーブルによって筐体内部のプリント配線板(PCB)と電気的に接続可能である。さらに、ケーブルは、USBコネクタのアースをPCBのアースに接続することができる。その上、第1の固定軸は、金属製であり、USBコネクタのアースをPCBのアースにさらに接続することもできる。このように、データカードのUSBコネクタと右面及び左面でPCBとを同時に接地すること、すなわち2重接地を、ケーブルと第1の固定軸13とによって実現できる。当業者には、本実施形態が単一接地の形式をとることも可能であること、すなわち、データカードのUSBコネクタのアースが、ケーブル又は第1の固定軸13によってPCBのアースに接続可能であることが理解されるであろう。
【0045】
本実施形態では、凹型フィールド151は、凹型ホイール15の周囲に互いに離間した状態で一様に分布させることも可能である。凹型フィールドは、異なる凹部深さをもつ第1の凹型フィールドと第2の凹型フィールドとで構成することができ、このとき第1の凹型フィールドの凹部深さは、第2の凹型フィールドの凹部深さより深い。従って、ユーザが押しボタンを押し、押下深さが浅いとき、可動部は、ある程度の角度で回転させられることができる。押しボタンが押下深さを増大させるためさらに押し下げられるとき、可動部は、別の角度で回転させられることができる。例えば、4個の凹型フィールド151が凹型ホイール15の周囲に一様に分布している場合、4個の凹型フィールド151のうちのより深い凹部深さをもつ2個が互いに対向するように配置され、4個の凹型フィールド151のうちのより浅い凹部深さをもつ2個が互いに対向するように配置されている。従って、押しボタンを押し下げることによって得られる深さが比較的浅いとき、可動部は90度回転できる。ユーザが押しボタンをさらに押し下げるとき、可動部は180度回転できる。従って、異なる凹部深さをもつ凹型フィールドを設計することにより、ユーザは可動部の回転角を制御できる。
【0046】
本実施形態のユーザ機器の操作では、可動部を回転させることが必要であるとき、ユーザは、押しボタンを押し下げることによって外力を切り換え制御ユニットに加えることができ、これにより可動部と本体部とが互いに静止するようにする摩擦を取り除くように可動部の回転モードがオンにされる。次いで、回転ドライバユニットによって印加される予備加圧弾性力の影響下で、可動部は本体部と相対的に自動的に回転可能であり、ユーザは、回転中に可動部を機械的に動かす必要がない。代替的に、ユーザは、カムの突起フィールドと凹型ホイールの凹型フィールドとの間の摩擦に手動で抗することで、可動部を本体部と相対的に回転させ、可動部の停止場所を制御することができる。従って、本実施形態は、ユーザ機器が比較的優れた操作性を有することを可能にする。その上、本実施形態のユーザ機器は、ユーザのための2つ以上の停止位置の回転角を提供することができるので、ユーザの使用感を向上させる。
【0047】
最後に、上記実施形態は、本発明の技術的解決策を例示するため使用されるに過ぎず、本発明の限定を構成することは意図されていないことに注意されたい。本発明は、上記実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は依然として、上記実施形態に記載された技術的解決策の変形、又は、これらの技術的解決策の一部の技術的特徴の等価的な置換を行うことが可能であり、これらの変形及び置換が対応する技術的解決策の本質を本発明の種々の実施形態の技術的解決策の保護範囲から逸脱させないことが分かるであろう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、前記本体部に電気的に接続された可動部と、前記本体部及び前記可動部を同軸的に接続する切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットと、を備えるユーザ機器であって、
前記切り換え制御ユニットは、外力を加えられることで前記可動部の回転モードをオンにし、前記本体部が前記可動部と相対的に固定されることを可能にする摩擦を取り除き、
前記回転ドライバユニットは、前記可動部が前記本体部と相対的に回転することを可能にするため、前記切り換え制御ユニットが前記可動部の前記回転モードをオンにしたとき、前記摩擦より小さい予備加圧弾性力を前記可動部に加える、ユーザ機器。
【請求項2】
前記切り換え制御ユニットは、切り換え要素と拘束要素とを備え、
前記拘束要素は、互いに堅く結合されたカムと凹型ホイールとのペアを備え、
前記カムは、前記本体部と前記可動部の一方に直接的に固定されるか、又は、前記本体部と前記可動部の一方に他の物理的構造体を介して固定され、
前記凹型ホイールは第1の固定軸に固定され、前記第1の固定軸の一端は前記カムを貫通し前記本体部の外側に露出した前記切り換え要素と接触し、前記第1の固定軸の他端は第1のバネを貫通し前記本体部と前記可動部の他方に直接的に固定されるか、又は、前記本体部と前記可動部の他方に他の物理的構造体を介して固定され、
前記回転ドライバユニットは第2のバネを備え、前記第2のバネの両端は、それぞれ前記本体部及び前記可動部に直接的に又は他の物理的構造体を介して固定されている、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記切り換え制御ユニットは、切り換え要素と拘束要素とを備え、
前記拘束要素は、互いに堅く結合されたカムと凹型ホイールとのペアを備え、
前記凹型ホイールは、前記本体部と前記可動部の一方に直接的に固定されるか、又は、前記本体部と前記可動部の一方に他の物理的構造体を介して固定され、
前記カムホイールは第1の固定軸に固定され、前記固定軸の一端は、前記凹型ホイールを貫通し前記本体部の外側に露出した前記切り換え要素と接触し、前記第1の固定軸の他端は前記第1のバネを貫通し前記本体部と前記可動部の他方に直接的に固定されるか、又は、前記本体部と前記可動部の他方に他の物理的構造体を介して固定され、
前記回転ドライバユニットは、第2のバネを備え、前記第2のバネの両端は、それぞれ前記本体部及び前記可動部に直接的に又は他の物理的構造体を介して固定されている、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記可動部の両側面に第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴が配置され、前記第1の取り付け穴に対応する前記本体部の位置に第1の収容部が配置され、前記第2の取り付け穴に対応する前記本体部の位置に第2の収容部が配置され、
前記切り換え制御ユニット及び前記回転ドライバユニットは前記本体部の両側に配置され、前記切り換え制御ユニットは前記第1の収容部及び前記第1の取り付け穴に接続され、前記回転ドライバユニットは前記第2の収容部及び前記第2の取り付け穴に接続される、請求項2又は3に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記切り換え要素が押しボタンであり、前記拘束要素は、前記第1の収容部と前記第1の取り付け穴とを貫通して取り付けられ、前記拘束要素は、少なくとも1本のプッシュロッドと、第1の軸スリーブと、スナップリングとを備え、前記第1の固定軸の両端に第1の終端部及び第2の終端部が配置され、前記カムホイールに貫通穴及び少なくとも2つの突起フィールドが配置され、前記凹型ホイールに前記突起フィールドと結合される凹型フィールドが配置され、
前記カムホイールと、前記凹型ホイールと、前記第1のバネと、前記第1の軸スリーブと、前記スナップリングとが前記第1の終端部と前記第2の終端部との間に順番に通されて取り付けられ、前記スナップリングは前記第2の終端部に固定され、前記突起フィールド及び前記凹型フィールドは互いに対向するように構成され、前記第1の軸スリーブの外径は前記凹型ホイールの外径より大きく、前記プッシュロッドの一端は前記押しボタンに接着され、前記プッシュロッドの他端は前記貫通穴を通過して前記凹型ホイールに接着され、前記第1の軸スリーブは前記第1の取り付け穴と堅く結合され、前記カムホイールは前記第1の収容部と堅く結合され、
前記第1のバネは、前記第1のバネの弾性力により前記カムホイール及び前記凹型ホイールが互いに堅く結合されるように、前記可動部が停止されているとき圧縮状態にある、請求項4に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記回転ドライバユニットは、中空である第2の固定軸と第2の軸スリーブとをさらに備え、
前記第2の固定軸は前記第2の取り付け穴に通されて取り付けられ、前記第2の固定軸の一端は前記可動部の内面に接着され、前記第2の固定軸の他端は前記第2のバネ及び前記第2の軸スリーブと共に配置され、前記第2の軸スリーブは前記第2のバネに取り付けられて前記第2のバネの周囲を覆い、前記第2のバネの一端は前記第2の軸スリーブに接続され、前記第2のバネの他端は前記第2の取り付け穴の内面に接続され、前記第2の軸スリーブは前記第2の収容部と堅く結合され、前記第2のバネは前記可動部が停止されているときにねじれている、請求項4に記載のユーザ機器。
【請求項7】
第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴が前記可動部の両側面に配置され、前記第1の取り付け穴に対応する前記本体部の位置に第1の収容部が配置され、前記第2の取り付け穴に対応する前記本体部の位置に第2の収容部が配置され、
前記切り換え制御ユニット及び前記回転ドライバユニットは前記本体部の同じ側に配置され、前記回転ドライバユニットは前記第1の収容部に接続され、前記切り換え制御ユニットは前記第1の取り付け穴に接続され、前記切り換え制御ユニットは前記回転ドライバユニットに接続され、前記第2の取り付け穴及び前記第2の収容部はケーブルを通し取り付けるため使用される、請求項2又は3に記載のユーザ機器。
【請求項8】
前記拘束要素は第1の軸スリーブとスナップリングとをさらに備え、前記第1の固定軸の両端に第1の終端部及び第2の終端部が配置され、前記カムホイールに少なくとも2つの突起フィールドが配置され、前記凹型ホイールに前記突起フィールドと結合させられる凹型フィールドが配置され、前記第1の軸スリーブの開口端にストッパ部が配置され、
前記回転ドライバユニットは、第2の軸スリーブとスライダとをさらに備え、
前記スナップリングと、前記第1の軸スリーブと、前記第1のバネと、前記カムホイールと、前記凹型ホイールと、前記第2のバネと、前記スライダと、前記第2の軸スリーブとは、前記第1の終端部と前記第2の終端部との間に順番に通されて取り付けられ、前記スナップリングと前記第1の軸スリーブのカバー端とが第2の終端部の溝に固定され、前記カバー端は前記スナップリングから離間され、前記カムホイールは前記第1の固定軸に固定され、前記突起フィールド及び前記凹型フィールドは互いに対向するように構成され、前記ストッパ部は、前記第1のバネと前記カムホイールと前記凹型ホイールとを前記第1の軸スリーブの内部に封止し、前記第1の軸スリーブの内壁が前記凹型ホイールと堅く結合され、前記第1の軸スリーブの外壁が前記第1の取り付け穴と堅く結合され、
前記第2のバネの一端は前記凹型ホイールに接続され、前記第2のバネの他端は前記スライダに接続され、前記第2の軸スリーブの外壁は前記第1の収容部と堅く結合され、前記第2のスリーブは前記スライダの周方向に前記スライダと相対的に静止し、
前記第1の終端部は前記本体部の外側に延在して前記切り換え要素に接着され、
前記可動部が停止させられているとき、前記第1のバネは圧縮状態にあり、前記第2のバネはねじれ状態にある、請求項7に記載のユーザ機器。
【請求項9】
固定ピンをさらに備え、前記スライダに貫通のため使用される第1の固定穴が前記第1の固定軸と垂直方向に配置され、前記第1の固定軸の前記第1の終端部に前記第1の固定穴と同軸である第2の固定穴が配置され、前記固定ピンは前記第1の固定穴と前記第2の固定穴とを貫通して前記スライダを前記第1の固定軸に固定する、請求項8に記載のユーザ機器。
【請求項10】
前記突起フィールドの個数が2個であり、前記凹型フィールドの個数が4又は6個である、請求項8に記載のユーザ機器。
【請求項11】
前記凹型フィールドは、前記凹型ホイール上に離間して分布する第1の凹型ユニット及び第2の凹型ユニットを備え、前記第1の凹型ユニットの凹部深さが前記第2の凹型ユニットの凹部深さより深い、請求項10に記載のユーザ機器。
【請求項12】
前記ユーザ機器がリッド回転ハンドセットであり、前記可動部が前記リッド回転ハンドセットのリッド回転部であるか、又は、
前記ユーザ機器がUディスクであり、前記可動部が前記Uディスクのコネクタである、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項13】
前記ユーザ機器がデータカードであり、前記可動部が前記データカードのUSBコネクタであり、前記切り換え制御ユニットは金属製であり、前記USBコネクタはケーブルを介して前記ユーザ機器の筐体の内部でプリント配線板に接続され、前記USBコネクタのアースは、前記ケーブルを介して前記プリント配線板上のアースに接続されるか、又は、前記USBコネクタのアースは、前記切り換え制御ユニットを介して前記プリント配線板上のアースに接続されている、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項1】
本体部と、前記本体部に電気的に接続された可動部と、前記本体部及び前記可動部を同軸的に接続する切り換え制御ユニット及び回転ドライバユニットと、を備えるユーザ機器であって、
前記切り換え制御ユニットは、外力を加えられることで前記可動部の回転モードをオンにし、前記本体部が前記可動部と相対的に固定されることを可能にする摩擦を取り除き、
前記回転ドライバユニットは、前記可動部が前記本体部と相対的に回転することを可能にするため、前記切り換え制御ユニットが前記可動部の前記回転モードをオンにしたとき、前記摩擦より小さい予備加圧弾性力を前記可動部に加える、ユーザ機器。
【請求項2】
前記切り換え制御ユニットは、切り換え要素と拘束要素とを備え、
前記拘束要素は、互いに堅く結合されたカムと凹型ホイールとのペアを備え、
前記カムは、前記本体部と前記可動部の一方に直接的に固定されるか、又は、前記本体部と前記可動部の一方に他の物理的構造体を介して固定され、
前記凹型ホイールは第1の固定軸に固定され、前記第1の固定軸の一端は前記カムを貫通し前記本体部の外側に露出した前記切り換え要素と接触し、前記第1の固定軸の他端は第1のバネを貫通し前記本体部と前記可動部の他方に直接的に固定されるか、又は、前記本体部と前記可動部の他方に他の物理的構造体を介して固定され、
前記回転ドライバユニットは第2のバネを備え、前記第2のバネの両端は、それぞれ前記本体部及び前記可動部に直接的に又は他の物理的構造体を介して固定されている、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項3】
前記切り換え制御ユニットは、切り換え要素と拘束要素とを備え、
前記拘束要素は、互いに堅く結合されたカムと凹型ホイールとのペアを備え、
前記凹型ホイールは、前記本体部と前記可動部の一方に直接的に固定されるか、又は、前記本体部と前記可動部の一方に他の物理的構造体を介して固定され、
前記カムホイールは第1の固定軸に固定され、前記固定軸の一端は、前記凹型ホイールを貫通し前記本体部の外側に露出した前記切り換え要素と接触し、前記第1の固定軸の他端は前記第1のバネを貫通し前記本体部と前記可動部の他方に直接的に固定されるか、又は、前記本体部と前記可動部の他方に他の物理的構造体を介して固定され、
前記回転ドライバユニットは、第2のバネを備え、前記第2のバネの両端は、それぞれ前記本体部及び前記可動部に直接的に又は他の物理的構造体を介して固定されている、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項4】
前記可動部の両側面に第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴が配置され、前記第1の取り付け穴に対応する前記本体部の位置に第1の収容部が配置され、前記第2の取り付け穴に対応する前記本体部の位置に第2の収容部が配置され、
前記切り換え制御ユニット及び前記回転ドライバユニットは前記本体部の両側に配置され、前記切り換え制御ユニットは前記第1の収容部及び前記第1の取り付け穴に接続され、前記回転ドライバユニットは前記第2の収容部及び前記第2の取り付け穴に接続される、請求項2又は3に記載のユーザ機器。
【請求項5】
前記切り換え要素が押しボタンであり、前記拘束要素は、前記第1の収容部と前記第1の取り付け穴とを貫通して取り付けられ、前記拘束要素は、少なくとも1本のプッシュロッドと、第1の軸スリーブと、スナップリングとを備え、前記第1の固定軸の両端に第1の終端部及び第2の終端部が配置され、前記カムホイールに貫通穴及び少なくとも2つの突起フィールドが配置され、前記凹型ホイールに前記突起フィールドと結合される凹型フィールドが配置され、
前記カムホイールと、前記凹型ホイールと、前記第1のバネと、前記第1の軸スリーブと、前記スナップリングとが前記第1の終端部と前記第2の終端部との間に順番に通されて取り付けられ、前記スナップリングは前記第2の終端部に固定され、前記突起フィールド及び前記凹型フィールドは互いに対向するように構成され、前記第1の軸スリーブの外径は前記凹型ホイールの外径より大きく、前記プッシュロッドの一端は前記押しボタンに接着され、前記プッシュロッドの他端は前記貫通穴を通過して前記凹型ホイールに接着され、前記第1の軸スリーブは前記第1の取り付け穴と堅く結合され、前記カムホイールは前記第1の収容部と堅く結合され、
前記第1のバネは、前記第1のバネの弾性力により前記カムホイール及び前記凹型ホイールが互いに堅く結合されるように、前記可動部が停止されているとき圧縮状態にある、請求項4に記載のユーザ機器。
【請求項6】
前記回転ドライバユニットは、中空である第2の固定軸と第2の軸スリーブとをさらに備え、
前記第2の固定軸は前記第2の取り付け穴に通されて取り付けられ、前記第2の固定軸の一端は前記可動部の内面に接着され、前記第2の固定軸の他端は前記第2のバネ及び前記第2の軸スリーブと共に配置され、前記第2の軸スリーブは前記第2のバネに取り付けられて前記第2のバネの周囲を覆い、前記第2のバネの一端は前記第2の軸スリーブに接続され、前記第2のバネの他端は前記第2の取り付け穴の内面に接続され、前記第2の軸スリーブは前記第2の収容部と堅く結合され、前記第2のバネは前記可動部が停止されているときにねじれている、請求項4に記載のユーザ機器。
【請求項7】
第1の取り付け穴及び第2の取り付け穴が前記可動部の両側面に配置され、前記第1の取り付け穴に対応する前記本体部の位置に第1の収容部が配置され、前記第2の取り付け穴に対応する前記本体部の位置に第2の収容部が配置され、
前記切り換え制御ユニット及び前記回転ドライバユニットは前記本体部の同じ側に配置され、前記回転ドライバユニットは前記第1の収容部に接続され、前記切り換え制御ユニットは前記第1の取り付け穴に接続され、前記切り換え制御ユニットは前記回転ドライバユニットに接続され、前記第2の取り付け穴及び前記第2の収容部はケーブルを通し取り付けるため使用される、請求項2又は3に記載のユーザ機器。
【請求項8】
前記拘束要素は第1の軸スリーブとスナップリングとをさらに備え、前記第1の固定軸の両端に第1の終端部及び第2の終端部が配置され、前記カムホイールに少なくとも2つの突起フィールドが配置され、前記凹型ホイールに前記突起フィールドと結合させられる凹型フィールドが配置され、前記第1の軸スリーブの開口端にストッパ部が配置され、
前記回転ドライバユニットは、第2の軸スリーブとスライダとをさらに備え、
前記スナップリングと、前記第1の軸スリーブと、前記第1のバネと、前記カムホイールと、前記凹型ホイールと、前記第2のバネと、前記スライダと、前記第2の軸スリーブとは、前記第1の終端部と前記第2の終端部との間に順番に通されて取り付けられ、前記スナップリングと前記第1の軸スリーブのカバー端とが第2の終端部の溝に固定され、前記カバー端は前記スナップリングから離間され、前記カムホイールは前記第1の固定軸に固定され、前記突起フィールド及び前記凹型フィールドは互いに対向するように構成され、前記ストッパ部は、前記第1のバネと前記カムホイールと前記凹型ホイールとを前記第1の軸スリーブの内部に封止し、前記第1の軸スリーブの内壁が前記凹型ホイールと堅く結合され、前記第1の軸スリーブの外壁が前記第1の取り付け穴と堅く結合され、
前記第2のバネの一端は前記凹型ホイールに接続され、前記第2のバネの他端は前記スライダに接続され、前記第2の軸スリーブの外壁は前記第1の収容部と堅く結合され、前記第2のスリーブは前記スライダの周方向に前記スライダと相対的に静止し、
前記第1の終端部は前記本体部の外側に延在して前記切り換え要素に接着され、
前記可動部が停止させられているとき、前記第1のバネは圧縮状態にあり、前記第2のバネはねじれ状態にある、請求項7に記載のユーザ機器。
【請求項9】
固定ピンをさらに備え、前記スライダに貫通のため使用される第1の固定穴が前記第1の固定軸と垂直方向に配置され、前記第1の固定軸の前記第1の終端部に前記第1の固定穴と同軸である第2の固定穴が配置され、前記固定ピンは前記第1の固定穴と前記第2の固定穴とを貫通して前記スライダを前記第1の固定軸に固定する、請求項8に記載のユーザ機器。
【請求項10】
前記突起フィールドの個数が2個であり、前記凹型フィールドの個数が4又は6個である、請求項8に記載のユーザ機器。
【請求項11】
前記凹型フィールドは、前記凹型ホイール上に離間して分布する第1の凹型ユニット及び第2の凹型ユニットを備え、前記第1の凹型ユニットの凹部深さが前記第2の凹型ユニットの凹部深さより深い、請求項10に記載のユーザ機器。
【請求項12】
前記ユーザ機器がリッド回転ハンドセットであり、前記可動部が前記リッド回転ハンドセットのリッド回転部であるか、又は、
前記ユーザ機器がUディスクであり、前記可動部が前記Uディスクのコネクタである、請求項1に記載のユーザ機器。
【請求項13】
前記ユーザ機器がデータカードであり、前記可動部が前記データカードのUSBコネクタであり、前記切り換え制御ユニットは金属製であり、前記USBコネクタはケーブルを介して前記ユーザ機器の筐体の内部でプリント配線板に接続され、前記USBコネクタのアースは、前記ケーブルを介して前記プリント配線板上のアースに接続されるか、又は、前記USBコネクタのアースは、前記切り換え制御ユニットを介して前記プリント配線板上のアースに接続されている、請求項1に記載のユーザ機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
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【図5】
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【図11】
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【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2012−526403(P2012−526403A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528223(P2012−528223)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際出願番号】PCT/CN2011/077999
【国際公開番号】WO2012/019520
【国際公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【出願人】(509248235)ファーウェイ デバイス カンパニー リミテッド (33)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際出願番号】PCT/CN2011/077999
【国際公開番号】WO2012/019520
【国際公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【出願人】(509248235)ファーウェイ デバイス カンパニー リミテッド (33)
【Fターム(参考)】
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