刈払機
【課題】夜間や夕暮れ時などの暗所における作業効率を向上させる刈払機を提供する。
【解決手段】動力源を有する本体と、本体に取り付けられた操作桿と、操作桿の先端に除草作業を行うための先端工具を有する刈払機において、先端工具およびその左右を照らし出す照明手段を少なくとも1つ備えたことにより、照明手段によって暗所においても先端工具およびその左右を視認することができるようになり、作業効率を向上させることができる。
【解決手段】動力源を有する本体と、本体に取り付けられた操作桿と、操作桿の先端に除草作業を行うための先端工具を有する刈払機において、先端工具およびその左右を照らし出す照明手段を少なくとも1つ備えたことにより、照明手段によって暗所においても先端工具およびその左右を視認することができるようになり、作業効率を向上させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、除草作業用工具である刈払機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、草刈りを行う動力機械として、刈払機が知られている。刈払機に草刈り作業においては、屋外で使用されることが多いため、夕暮れや夜間の時など時刻や天候によっては作業者の周囲が暗くなり、暗所における作業を行わざるを得ない場合がある。また、刈払機は作業者から先端工具までの距離が遠いこともあり、茂みなどで草刈り作業を行う場合は、日中でも暗がりでの草刈り作業を行う場合がある。このような暗所における作業では、先端工具や周囲の環境の視認性が悪くなるため、作業効率が低下する。暗所においても効率よく作業を行うためには、作業者は照明手段を用意する必要があった。
【0003】
【特許文献1】実開平7−7330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、投光機など刈払機とは別途に照明手段を用意する場合、作業者の身体が光を遮らないように照明手段の配置を変更したり、照明手段を複数用意したりする必要があり、作業者にとって大きな負担、手間となる。特に、草刈り作業を行う場所によっては安定した設置が望めない場合が多い。また、電源の確保が困難な場所においては、別途の照明手段を用意することが困難であり、先端工具や周囲の視認性の悪化にともなって、作業効率が著しく低下する。
【0005】
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、刈払機を用いた暗所における草刈り作業において、別途に照明手段を用意することが難しい場合においても作業効率が低下することがないよう、先端工具およびその左右を照らし出すように照明手段を配置した刈払機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
【0007】
本発明の一つの特徴によれば、動力源を有する本体と、回転可能に取り付けられた先端工具と、前記本体と前記先端工具の間に配置され、駆動力を伝達する伝動軸を備えた操作桿と、を有する刈払機において、前記先端工具の左右方向を照射する照明手段を備えるよう構成した。ここで、左右方向とは、作業者が操作桿に設けられたクッション部等を支点として、先端工具の回転平面上で先端工具を揺動させる方向であり、即ち作業時の刃物の移動方向である。この際、照明手段は左右方向に長辺を持つ照射範囲を有することが好ましい。また、照明手段としてはLEDによるものであることが好ましい。
【0008】
本発明の他の特徴によれば、照明手段の電力源として、少なくとも1つのバッテリを備えられる。この際、発電を行うための発電手段と、発電した電力を用いてバッテリの充電を行うことができる充電用回路を備え、前記エンジンの駆動により前記バッテリの充電が行えることが好ましい。また、照明手段に電力を供給するためのバッテリ及び前記充電回路を、刈払機本体の下部に設けられたバッテリを収納する収納部に配置し、収納部は取り外し可能な蓋材により閉じられると共に、蓋材は締結部材により固定され、前記締結部材は前記蓋材の表面より突き出ないよう構成されていることが好ましい。
【0009】
本発明の更に他の特徴によれば、照明手段を、操作桿の中心軸より上にで、最も先端工具に近い把持部に設けられ、把持部と照明手段の固定手段を共用化されている。
【0010】
本発明の更に他の特徴によれば、操作桿に外周が一定の直径を持つ円形のクッション部を備え、クッション部にはエンジンの駆動を制御するスロットルワイヤを固定するための中空部を有するとともに、中空部を用いてスロットルワイヤと共に前記照明手段に電力を供給するケーブルが固定されている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、動力源を有する本体と、回転可能に取り付けられた先端工具と、前記本体と前記先端工具の間に配置され、駆動力を伝達する伝動軸を備えた操作桿と、を有する刈払機において、前記先端工具の左右方向を照射する照明手段を備えたことにより、暗所においても先端工具および先端工具を動作させる左右方向の視認性を向上させることができので、作業効率を向上させることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、前記照明手段が左右方向に長辺を持つ照射範囲を有するため、刈払機による除草作業で、作業者が先端工具を左右に動かしながら作業を行った場合も、先端工具およびその左右を照らし出すことができるようになり、視認性を向上させることができるので、作業効率を向上させることができる。また、作業者からみて、先端工具の前後方向に対して揺動範囲である左右方向の寸法を長くしているため、草刈りに必要な範囲を効率的にカバーすることができ、照明手段の小型化と軽量化及び省エネルギー化を図ることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、前記照明手段は光を照射する照明部を有し、照明部の左右方向の寸法を長くしたことにより、左右方向に長い照射範囲を容易に作り出すことができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、前記照明手段は二つ以上設けられ、それぞれの照射範囲が刈刃の左右方向に並ぶように配置されているため、一つの照明手段による照射範囲を広範囲にする必要が無く、左右方向に長い照射範囲が得られるため、照度の向上が図れ、視認性の向上が可能となる。
【0015】
請求項5の発明によれば、動力源としてエンジンを用いた本体を有する刈払機において、前記照明手段の電力源として、少なくとも1つのバッテリを備えているため、エンジン停止時においても照明手段を点灯させることができるので、暗所における先端工具の交換等の作業効率が向上できる。さらに、電源をバッテリとしたことで、照明手段に供給される電力がエンジンの回転数によって変化することがないため、エンジンへの負荷状態および回転数に依存することなく、照明手段による光の明るさを一定に保つことができ、先端工具およびその左右の視認性を安定して確保することができるので、照明手段の効果を向上させることができる。
【0016】
請求項6の発明によれば、発電を行うための発電手段と、発電した電力を用いてバッテリの充電を行うことができる充電用回路を備え、前記エンジンの駆動により前記バッテリの充電が行えるため、エンジンを運転させて作業している間、常にバッテリの充電を行うことができるので、作業中のバッテリの電力切れを防止することができる。さらに、予備のバッテリを常に携帯する必要がないため、作業者の負担を軽減することができる。
【0017】
請求項7の発明によれば、前記照明手段に電力を供給するためのバッテリ及び前記充電回路を、刈払機本体の下部に設けたことにより、運転中の発熱量が最も多いシリンダや冷却風路を構成するために高温となるハウジングから遠ざけることができるので、バッテリや充電回路の熱害を防止することができる。
【0018】
請求項8の発明によれば、前記バッテリを収納する収納部を有し、前記収納部は取り外し可能な蓋材により閉じられると共に、前記蓋材は締結部材により固定され、前記締結部材は前記蓋材の表面より突き出ないよう構成した。取り外し可能な蓋材を設けたことで、前記バッテリや前記充電回路の保守・点検・交換を容易に行うことができるようになり、また、刈刃機本体への取り付けをネジ部材等の締結部材を用いて行うことにより、蓋材に爪部を設けて取り外しを行うよりも、エンジンの振動等で蓋材が外れ難いため、作業中の蓋材の脱落を防止する効果を高めることができる。また、締結部材が前記蓋材の表面より突き出さないように構成したことにより、作業者の衣服等がネジ部材に引っ掛かり、作業効率が低下することを防止することができる。
【0019】
請求項9に記載の発明によれば、前記照明手段は、少なくとも1つのLEDを備えたことにより、光の照射と同時に発熱する電球と比較して、発熱する分のエネルギーを節約することができるので、バッテリの電力の消費を抑えることができる。さらに、電球と比較して照明手段が熱くならないので、照明手段の汚れを除去する作業を容易に行うことができる。
【0020】
請求項10に記載の発明によれば、先端工具を保護するための保護カバーを有し、保護カバーの一部が操作桿の中心軸より下にある構成の刈払機において、前記照明手段を、操作桿の中心軸より上に配置したことにより、前記照明手段を操作桿の中心軸より上に配置することにより、前記保護カバーによる遮光範囲を低減することができ、照射範囲を大きくすることができるので、暗所における先端工具およびその左右の視認性をより効率的に向上させることができる。さらに、背の高い草等を除草する場合、照明手段をより高い位置に配置することで、草等によって光が遮られることを防止することができる。
【0021】
請求項11に記載の発明によれば、前記照明用スイッチを前記照明手段に配置したことにより、前記照明用スイッチと前記照明手段を電気的に接続するケーブル、照明用スイッチを固定するための部品等を新たに設ける必要が無く、照明手段と一体で製造することができるので、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
【0022】
請求項12に記載の発明によれば、少なくとも一つの把持部を有し、前記照明手段を最も先端工具に近い把持部に設けたことにより、作業者の手や身体等で照明手段によって照射される光が遮られることを防止することができる。
【0023】
請求項13に記載の発明によれば、前記照明手段は把持部の固定部に設けられ、前記把持部と前記照明手段の固定手段を共用としたことにより、新たに部品を追加する必要がないため、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
【0024】
請求項14に記載の発明によれば、前記操作桿にクッション部を備え、前記クッション部にはエンジンの駆動を制御するスロットルワイヤを固定するための中空部を有するとともに、前記中空部を用いて前記スロットルワイヤと共に前記照明手段に電力を供給するケーブルを固定したことにより、前記ケーブルの固定するための部品を新たに追加する必要が無いので、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
【0025】
請求項15に記載の発明によれば、前記クッション部は外周が一定の直径を持つ円形からなることにより、クッション部に凹凸がないため、作業者が把持し易く、操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。図1は、本発明の実施形態に係る刈払機の使用状態を示す説明図であり、図2は、図1の刈払機において別形状のハンドルを取り付けた場合の別の実施形態に係る刈払機の使用状態を示す説明図である。
【0027】
図1から図2に示されているように、刈払機は、後述する本体1から操作桿2が延出し、その先端に先端工具3が取り付けられている。操作桿2には作業者が把持するための把持部4a(図2では把持部4b)が操作桿2の長手方向と直交する向きに固定されている。
【0028】
ここで、前述の把持部形状や把持部の有無によらず、刈払機を用いた除草作業では、作業者は把持部4a若しくは4bを把持した状態で、操作桿に設けられた腰当て用のクッション部を支点として先端工具の回転平面と平行に、先端工具を揺動させることで草刈り作業を行う。以下、この揺動方向を明細書中で左右方向15と呼ぶ。また作業者の位置に対して本体1の方向を後方、先端工具の方向を前方と呼ぶ。また、代表例として図1の形状の把持部4aを有する刈払機における実施形態を主に説明し、適宜、把持部4bの場合についても説明する。
【0029】
図3は、本発明の実施形態に係る刈払機の外観を示す斜視図である。
【0030】
図3において、本発明による実施形態の刈払機は、動力源としてエンジンを内部に有する本体1と、本体1に取り付けられた操作桿2に把持部4aが取り付けられ、操作桿2の先端に先端工具3が取り付けられている。操作桿2の内部には、図示しない駆動軸が回転可能に挿入され、本体1の駆動力を先端工具3へと伝達するよう構成されている。把持部4aには照明手段5が取り付けられ、作業者から見て前方である、先端工具方向に光を照射できるよう固定されている。また、照明手段5には作業者が操作することで点灯と消灯を切替えることができる照明用スイッチ6が取り付けられている。また、照明手段5は最も先端工具に近い把持部である把持部4aに設けられている。
【0031】
図4は本発明の実施形態に係る照明手段5の照射範囲について説明するための図である。
【0032】
図4において、照射範囲35は長辺a1と短辺b1を有する楕円形状から構成され、長辺a1が刈払機の移動方向である左右方向15となるよう構成されている。ここで、長辺a1は先端工具3を挟んで左右に十分な照射範囲35を有するように構成され、短辺b1は先端工具3より若干前後方向に余裕を持った程度の範囲を照射するよう構成されている。また、上記のような照射範囲25を形成するため、照明手段5は照射範囲35の形状と相似形状の照射部を有しており、本実施形態においては上下に扁平な楕円形状からなっている。
【0033】
尚、図5及び図6に、図4における照射範囲35の範囲を異なるものとした別の実施形態を示す。図5は、図4において楕円形状であった照射範囲35及び照明手段5の照射部を長方形状の照射範囲135とした場合である。この場合においても、長手方向であるa2が左右方向15と対応しており、先端工具3の左右方向を十分に照らし出すよう構成されている。また、図6は照明手段5を二つ備え、それぞれの照射範囲235a、235bを左右方向15に並べた場合の実施形態を示している。それぞれの照明手段5の照射範囲235a、235bは片方ずつ円形のものが用いられるが、全体の照射範囲としては、長辺a3及び短辺b3を有するものとみなすことができ、ここで長辺a3は上記と同様に左右方向15と同じ方向になるよう構成されている。
【0034】
図7は本発明の実施形態に係る照明手段5の機構を説明するための説明図である。
【0035】
図7において、照明手段5は複数のLED26(26a、26b、26c)を前方に備え、それぞれが左右方向に異なった方向を向いて配置されている。照明手段5はライトカバー5dを更に前方に備え、LED26を覆っている。照明手段5の内部には刈払機の動作に応じて左右方向に移動可能にスイッチ用ボール5bが設けられており、リミットスイッチ5a、5cと接触することで、LED26a、26b、26cの照明を制御するよう構成されている。照明制御においては、スイッチ用ボール5bが、リミットスイッチ5a、5cの何れとも非接触の状態で、LED26a、26b、26cが全て点灯し、リミットスイッチ5aと接触している状態でLED26aが消灯し、リミットスイッチ5cと接触している状態でLED27cが消灯するよう構成されている。
【0036】
図8及び図9は、照明手段5を固定する方法について説明する説明図である。
【0037】
図8において、本発明の実施形態における把持部4aを取り付けた場合の照明手段5の固定方法を示し、把持部4aは、固定部上部11aと固定部下部12aの間に挿入されており、ネジ部材13によって固定部上部11aおよび固定部下部12aと共に固定される。照明手段5は固定部上部11aの上に配置されており、照明手段5も固定部上部11a、固定部下部12a、把持部4aと共にネジ部材13によって固定される。
【0038】
図9において、本発明の別の実施形態における把持部4bを取り付けた場合における照明手段の固定方法を示し、把持部4bは、固定部上部11bと固定部下部12bの間に挿入されており、ネジ部材13によって固定部上部11bおよび固定部下部12bと共に固定される。照明手段5は固定部上部11bの上に配置されており、照明手段5も固定部上部11b、固定部下部12b、把持部4bと共にネジ部材13によって固定される。
【0039】
図10は照明手段5の取付位置及び照射範囲について説明するための説明図であり、刈払機の側面図である。
【0040】
図10において、刈払機本体1の上部にはハウジング32があり、下部には燃料タンク33および収納部21が設けられており、収納部21には取り外し可能な蓋材22が設けられ、内部にバッテリ27および充電回路が配置されている。また、操作桿2にはクッション部8、把持部4a、先端工具3、保護カバー19が設けられており、把持部4aにはスロットル10と照明手段5が設けられている。照明手段5は把持部4aに配置され、更に操作桿2の中心軸20よりも上にあるように配置され、護カバー19の上端31を通る光を照射光16として示す。また、照明手段5を操作桿2の中心軸20よりも下に配置した場合を示す照明手段5’と照射光16’を示す。クッション部8は、作業者がエンジン始動時などに把持するため、また除草作業中に金属で構成されることが多い操作桿2が作業者の腰等に直接接触するのを防止するためのものであり、内部にスロットルワイヤ9を配置するための中空部24が設けられている。保護カバー19は、先端工具3に小石等を巻き込んだ場合に、作業者の足元で小石等が飛んでくるのを防止するものであり、そのため一部が操作桿2の中心軸20よりも下にある。
【0041】
図11は、クッション部8のA−A断面図を示す。
【0042】
図11において、クッション部8は外径Dの円形となっており、操作桿2の周囲に取り付けられ、操作桿2の内部にはドライブシャフト25が収納されている。クッション部8においては、刈払機本体1とスロットル10をつなぐスロットルワイヤ9と照明手段5に電力を供給するためのケーブル7を収納するための中空部24が設けられている。
【0043】
図12は収納部21に設けられた蓋材22のC矢視図を示す。また、図13は、蓋材22のB−B断面図を示す。
【0044】
図12及び図13において、蓋材22は、締結部材であるネジ部材23により四隅を締付固定されている。また、蓋材22においては、ネジ部材23の頭が蓋材22の表面より突き出さないように構成されている。
【0045】
図14は照明手段5に用いられるLED26に電力を供給する手段の説明図を示す。
【0046】
図14において、エンジンに発電機を取り付け、発電機からの電力を安定化し、かつバッテリ27に充電することを可能とする充電回路を設け、照明用スイッチ6、LED26、バッテリ27を図12のように配置している。なお、点線で示すように照明手段5は照明用スイッチ6およびLED26によって構成される。
【0047】
次に、本発明の刈払機の動作について説明する。
【0048】
作業者は、本体1内部に収納されたエンジンをアイドリング状態とし、把持部4aを把持した状態で、把持部4aに設けられたスロットルレバーを引くことにより、エンジンが作業回転数に達し、駆動経路の途中に設けられた図示しない遠心クラッチが接続することにより、エンジンの出力軸から操作桿の内部に挿入されている駆動軸に動力が伝達され、先端工具3を回転させる。作業者は、操作桿2に設けられた腰当て用のクッション部を支点として先端工具の回転平面と平行に、先端工具を揺動させることで草刈り作業を行う。
【0049】
作業者は、暗がりがある場所や、天候の悪化などにより視認性の低下を感じた際に、照明用スイッチ6を操作することにより、LED26が点灯し、作業者の前方に向かって先端工具3を移動させる左右方向を照らし出すことにより、刈刃位置及び切断対称に対する視認性を向上させることができる。
【0050】
本発明の実施形態によれば、照明手段5を用いて照射光14を照射し、先端工具3およびその左右方向15を照らし出すことにより、暗所における先端工具3およびその左右方向の視認性を向上させ、作業効率を向上させることができる。
また、上下方向の寸法a2に対し、左右方向15の寸法b2を長くすることにより、先端工具3の動作方向である左右方向15の視認性を効率的に向上させることができる。また上下方向の寸法a2を極力抑え、その分を左右方向15に廻すことになるため、省エネルギーの効果があると共に、照明手段5の大型化・重量増加をも低減することができる。
【0051】
また、刈払機に先端工具3の左右方向15を照らし出す照明手段5を設けたことで、照明手段5を用いて照射光14を照射し、先端工具3の動作方向である左右方向15の視認性を効率的に向上させることができる。
また、照明手段5を、図に示す刈払機において最も先端工具に近い把持部である把持部4aに設けたことにより、先端工具3と照明手段5の間に作業者の手や身体の一部が入り込むことが少なく、作業者自身の身体およびその一部によって照射光14が遮られることが少ない。
また、照明用スイッチ6を照明手段5に設置したことにより、照明用スイッチ6と照明手段5を電気的に接続するためのケーブルや、照明用スイッチ6を取り付けるための固定部を設ける必要が無く、部品の増加を抑えることができるため、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
【0052】
また、先端工具3及び照明手段5が移動する方向に向かってのみ集中的に照射光14が照射されるよう構成したことで、無駄なLED26の点灯を抑えることができる。
【0053】
また、照明手段5は、ネジ部材13によって把持部4a及び把持部4bの固定部と共に固定される構成とすることで、照明手段5を固定するための部品を新たに設ける必要がないため、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
また、照明手段5は把持部4aに配置され、更に操作桿2の中心軸20よりも上にあるように配置したことで、操作桿2の中心軸20より上にある照明手段5により、操作桿2の中心軸20より下にある照明手段5’と比較して角度18の分だけ高い位置から先端工具3を照らし出すことができる。作業者の目の位置28は把持部4aよりも高い位置にあり、作業者の視線29は目の位置28から先端工具3を見下ろすため、操作桿2の中心軸20より上にある照明手段5の方が、作業者から見た場合、幅30の分だけ保護カバー19による遮光範囲を低減し、照射範囲を大きくすることができるので、照明手段5による視認性向上の効果を大きくすることができる。さらに、背の高い草等を除草する場合、照明手段5をより高い位置に配置することで、草等によって照射光16が遮られることを防止することができる。
また、刈払機本体1においては、運転中の発熱量が最も多いシリンダや冷却風路を構成するために高温となるハウジング32があるため、上部は下部と比較して高温になる。そのため、照明手段5に電力を供給するバッテリ27および充電回路の収納部21を比較的低温である刈払機本体1の下部に配置することにより、バッテリ27や充電回路への熱害を防止することができる。
また、収納部21に取り外し可能な蓋材22を設け、開閉可能としたことにより、バッテリ27や充電回路の保守・点検・交換を容易に行うことが可能となる。
また、クッション部8に、刈払機本体1とスロットル10をつなぐスロットルワイヤ9と照明手段5に電力を供給するためのケーブル7を収納するための中空部24が設けたことにより、中空部24によってスロットルワイヤ9およびケーブル7の両方を一部品で収納することが可能となり、照明手段5を設置する際、ケーブル7を配置するための部品を新たに設ける必要がないため、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
また、クッション部8が外径Dの円形であることにより、エンジンの始動時などに作業者がクッション部8を把持する際の感触等が把持する角度によって変化しないため、作業者にとって把持し易い形状となる。
蓋材22は、ネジ部材23によって固定されている。ネジ部材23によって固定することにより、蓋材に爪部を設けて取り外しを行うよりも、エンジンの振動等で蓋材22が脱落することを防止する効果を高めることができる。
蓋材22においては、ネジ部材23の頭が蓋材22の表面より突き出さないように構成されている構成とすることにより、ネジ部材の頭が作業者の衣服に引っ掛かる等の作業効率の低下を防止することができる。
また、照明手段5を点灯させる電力源をバッテリ27としたことで、エンジン停止時においても照明手段5を点灯させることができるので、暗所における先端工具3の交換等の作業効率が向上できる。さらに、電源をバッテリ27としたことで、照明手段5に供給される電力がエンジンの回転数によって変化することがないため、エンジンへの負荷状態および回転数に依存することなく、照明手段5による光の明るさを一定に保つことができ、先端工具3およびその左右の視認性を安定して確保することができるので、照明手段5の効果を向上させる。
【0054】
また、発電を行うための発電手段と発電した電力を用いてバッテリ27の充電を行うための充電用回路を設けたことにより、エンジンを運転させて作業している間、常にバッテリ27の充電を行うことができるので、作業中のバッテリ27の電力切れを防止することができる。さらに、予備のバッテリを常に携帯する必要がないため、作業者の負担を軽減することができる。
また、照明手段5としてLED26を用いたことで、光の照射と同時に発熱する電球と比較して、発熱する分のエネルギーを節約することができるので、バッテリ27の電力の消費を抑えることができる。さらに、電球と比較して照明手段が熱くならないので、照明手段の汚れを除去する作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施形態に係る刈払機の使用状態を示す説明図である。
【図2】本発明の別の実施形態に係る刈払機の使用状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る刈払機の外観図である。
【図4】本発明の実施形態に係る照射範囲の形状の説明図である。
【図5】本発明の別の実施形態に係る照射範囲の形状の説明図である。
【図6】本発明の更に別の実施形態に係る照射範囲の形状の説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る照明手段の説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る照明手段の固定方法の説明図である。
【図9】本発明の別の実施形態に係る照明手段の固定方法の説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る刈払機の説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る刈払機のクッション部のA−A断面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る刈払機の収納部のC矢視図である。
【図13】本発明の実施形態に係る刈払機の蓋材のB−B断面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る照明手段への電力の供給方法の説明図である。
【符号の説明】
【0056】
1 エンジンを動力源とする刈払機本体、 2 操作桿、 3 先端工具、4a,4b 把持部、 5 照明手段、6 照明用スイッチ、7 ケーブル、8 クッション部、 9 スロットルワイヤ、 10 スロットル、11a,11b 固定部上部、 12a,12b 固定部下部、 14 照射光、15 左右方向、 16 照射光、 19 保護カバー、 21 収納部、22 蓋材、 26 LED、 27バッテリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、除草作業用工具である刈払機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、草刈りを行う動力機械として、刈払機が知られている。刈払機に草刈り作業においては、屋外で使用されることが多いため、夕暮れや夜間の時など時刻や天候によっては作業者の周囲が暗くなり、暗所における作業を行わざるを得ない場合がある。また、刈払機は作業者から先端工具までの距離が遠いこともあり、茂みなどで草刈り作業を行う場合は、日中でも暗がりでの草刈り作業を行う場合がある。このような暗所における作業では、先端工具や周囲の環境の視認性が悪くなるため、作業効率が低下する。暗所においても効率よく作業を行うためには、作業者は照明手段を用意する必要があった。
【0003】
【特許文献1】実開平7−7330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、投光機など刈払機とは別途に照明手段を用意する場合、作業者の身体が光を遮らないように照明手段の配置を変更したり、照明手段を複数用意したりする必要があり、作業者にとって大きな負担、手間となる。特に、草刈り作業を行う場所によっては安定した設置が望めない場合が多い。また、電源の確保が困難な場所においては、別途の照明手段を用意することが困難であり、先端工具や周囲の視認性の悪化にともなって、作業効率が著しく低下する。
【0005】
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、刈払機を用いた暗所における草刈り作業において、別途に照明手段を用意することが難しい場合においても作業効率が低下することがないよう、先端工具およびその左右を照らし出すように照明手段を配置した刈払機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
【0007】
本発明の一つの特徴によれば、動力源を有する本体と、回転可能に取り付けられた先端工具と、前記本体と前記先端工具の間に配置され、駆動力を伝達する伝動軸を備えた操作桿と、を有する刈払機において、前記先端工具の左右方向を照射する照明手段を備えるよう構成した。ここで、左右方向とは、作業者が操作桿に設けられたクッション部等を支点として、先端工具の回転平面上で先端工具を揺動させる方向であり、即ち作業時の刃物の移動方向である。この際、照明手段は左右方向に長辺を持つ照射範囲を有することが好ましい。また、照明手段としてはLEDによるものであることが好ましい。
【0008】
本発明の他の特徴によれば、照明手段の電力源として、少なくとも1つのバッテリを備えられる。この際、発電を行うための発電手段と、発電した電力を用いてバッテリの充電を行うことができる充電用回路を備え、前記エンジンの駆動により前記バッテリの充電が行えることが好ましい。また、照明手段に電力を供給するためのバッテリ及び前記充電回路を、刈払機本体の下部に設けられたバッテリを収納する収納部に配置し、収納部は取り外し可能な蓋材により閉じられると共に、蓋材は締結部材により固定され、前記締結部材は前記蓋材の表面より突き出ないよう構成されていることが好ましい。
【0009】
本発明の更に他の特徴によれば、照明手段を、操作桿の中心軸より上にで、最も先端工具に近い把持部に設けられ、把持部と照明手段の固定手段を共用化されている。
【0010】
本発明の更に他の特徴によれば、操作桿に外周が一定の直径を持つ円形のクッション部を備え、クッション部にはエンジンの駆動を制御するスロットルワイヤを固定するための中空部を有するとともに、中空部を用いてスロットルワイヤと共に前記照明手段に電力を供給するケーブルが固定されている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、動力源を有する本体と、回転可能に取り付けられた先端工具と、前記本体と前記先端工具の間に配置され、駆動力を伝達する伝動軸を備えた操作桿と、を有する刈払機において、前記先端工具の左右方向を照射する照明手段を備えたことにより、暗所においても先端工具および先端工具を動作させる左右方向の視認性を向上させることができので、作業効率を向上させることができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、前記照明手段が左右方向に長辺を持つ照射範囲を有するため、刈払機による除草作業で、作業者が先端工具を左右に動かしながら作業を行った場合も、先端工具およびその左右を照らし出すことができるようになり、視認性を向上させることができるので、作業効率を向上させることができる。また、作業者からみて、先端工具の前後方向に対して揺動範囲である左右方向の寸法を長くしているため、草刈りに必要な範囲を効率的にカバーすることができ、照明手段の小型化と軽量化及び省エネルギー化を図ることができる。
【0013】
請求項3の発明によれば、前記照明手段は光を照射する照明部を有し、照明部の左右方向の寸法を長くしたことにより、左右方向に長い照射範囲を容易に作り出すことができる。
【0014】
請求項4の発明によれば、前記照明手段は二つ以上設けられ、それぞれの照射範囲が刈刃の左右方向に並ぶように配置されているため、一つの照明手段による照射範囲を広範囲にする必要が無く、左右方向に長い照射範囲が得られるため、照度の向上が図れ、視認性の向上が可能となる。
【0015】
請求項5の発明によれば、動力源としてエンジンを用いた本体を有する刈払機において、前記照明手段の電力源として、少なくとも1つのバッテリを備えているため、エンジン停止時においても照明手段を点灯させることができるので、暗所における先端工具の交換等の作業効率が向上できる。さらに、電源をバッテリとしたことで、照明手段に供給される電力がエンジンの回転数によって変化することがないため、エンジンへの負荷状態および回転数に依存することなく、照明手段による光の明るさを一定に保つことができ、先端工具およびその左右の視認性を安定して確保することができるので、照明手段の効果を向上させることができる。
【0016】
請求項6の発明によれば、発電を行うための発電手段と、発電した電力を用いてバッテリの充電を行うことができる充電用回路を備え、前記エンジンの駆動により前記バッテリの充電が行えるため、エンジンを運転させて作業している間、常にバッテリの充電を行うことができるので、作業中のバッテリの電力切れを防止することができる。さらに、予備のバッテリを常に携帯する必要がないため、作業者の負担を軽減することができる。
【0017】
請求項7の発明によれば、前記照明手段に電力を供給するためのバッテリ及び前記充電回路を、刈払機本体の下部に設けたことにより、運転中の発熱量が最も多いシリンダや冷却風路を構成するために高温となるハウジングから遠ざけることができるので、バッテリや充電回路の熱害を防止することができる。
【0018】
請求項8の発明によれば、前記バッテリを収納する収納部を有し、前記収納部は取り外し可能な蓋材により閉じられると共に、前記蓋材は締結部材により固定され、前記締結部材は前記蓋材の表面より突き出ないよう構成した。取り外し可能な蓋材を設けたことで、前記バッテリや前記充電回路の保守・点検・交換を容易に行うことができるようになり、また、刈刃機本体への取り付けをネジ部材等の締結部材を用いて行うことにより、蓋材に爪部を設けて取り外しを行うよりも、エンジンの振動等で蓋材が外れ難いため、作業中の蓋材の脱落を防止する効果を高めることができる。また、締結部材が前記蓋材の表面より突き出さないように構成したことにより、作業者の衣服等がネジ部材に引っ掛かり、作業効率が低下することを防止することができる。
【0019】
請求項9に記載の発明によれば、前記照明手段は、少なくとも1つのLEDを備えたことにより、光の照射と同時に発熱する電球と比較して、発熱する分のエネルギーを節約することができるので、バッテリの電力の消費を抑えることができる。さらに、電球と比較して照明手段が熱くならないので、照明手段の汚れを除去する作業を容易に行うことができる。
【0020】
請求項10に記載の発明によれば、先端工具を保護するための保護カバーを有し、保護カバーの一部が操作桿の中心軸より下にある構成の刈払機において、前記照明手段を、操作桿の中心軸より上に配置したことにより、前記照明手段を操作桿の中心軸より上に配置することにより、前記保護カバーによる遮光範囲を低減することができ、照射範囲を大きくすることができるので、暗所における先端工具およびその左右の視認性をより効率的に向上させることができる。さらに、背の高い草等を除草する場合、照明手段をより高い位置に配置することで、草等によって光が遮られることを防止することができる。
【0021】
請求項11に記載の発明によれば、前記照明用スイッチを前記照明手段に配置したことにより、前記照明用スイッチと前記照明手段を電気的に接続するケーブル、照明用スイッチを固定するための部品等を新たに設ける必要が無く、照明手段と一体で製造することができるので、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
【0022】
請求項12に記載の発明によれば、少なくとも一つの把持部を有し、前記照明手段を最も先端工具に近い把持部に設けたことにより、作業者の手や身体等で照明手段によって照射される光が遮られることを防止することができる。
【0023】
請求項13に記載の発明によれば、前記照明手段は把持部の固定部に設けられ、前記把持部と前記照明手段の固定手段を共用としたことにより、新たに部品を追加する必要がないため、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
【0024】
請求項14に記載の発明によれば、前記操作桿にクッション部を備え、前記クッション部にはエンジンの駆動を制御するスロットルワイヤを固定するための中空部を有するとともに、前記中空部を用いて前記スロットルワイヤと共に前記照明手段に電力を供給するケーブルを固定したことにより、前記ケーブルの固定するための部品を新たに追加する必要が無いので、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
【0025】
請求項15に記載の発明によれば、前記クッション部は外周が一定の直径を持つ円形からなることにより、クッション部に凹凸がないため、作業者が把持し易く、操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。図1は、本発明の実施形態に係る刈払機の使用状態を示す説明図であり、図2は、図1の刈払機において別形状のハンドルを取り付けた場合の別の実施形態に係る刈払機の使用状態を示す説明図である。
【0027】
図1から図2に示されているように、刈払機は、後述する本体1から操作桿2が延出し、その先端に先端工具3が取り付けられている。操作桿2には作業者が把持するための把持部4a(図2では把持部4b)が操作桿2の長手方向と直交する向きに固定されている。
【0028】
ここで、前述の把持部形状や把持部の有無によらず、刈払機を用いた除草作業では、作業者は把持部4a若しくは4bを把持した状態で、操作桿に設けられた腰当て用のクッション部を支点として先端工具の回転平面と平行に、先端工具を揺動させることで草刈り作業を行う。以下、この揺動方向を明細書中で左右方向15と呼ぶ。また作業者の位置に対して本体1の方向を後方、先端工具の方向を前方と呼ぶ。また、代表例として図1の形状の把持部4aを有する刈払機における実施形態を主に説明し、適宜、把持部4bの場合についても説明する。
【0029】
図3は、本発明の実施形態に係る刈払機の外観を示す斜視図である。
【0030】
図3において、本発明による実施形態の刈払機は、動力源としてエンジンを内部に有する本体1と、本体1に取り付けられた操作桿2に把持部4aが取り付けられ、操作桿2の先端に先端工具3が取り付けられている。操作桿2の内部には、図示しない駆動軸が回転可能に挿入され、本体1の駆動力を先端工具3へと伝達するよう構成されている。把持部4aには照明手段5が取り付けられ、作業者から見て前方である、先端工具方向に光を照射できるよう固定されている。また、照明手段5には作業者が操作することで点灯と消灯を切替えることができる照明用スイッチ6が取り付けられている。また、照明手段5は最も先端工具に近い把持部である把持部4aに設けられている。
【0031】
図4は本発明の実施形態に係る照明手段5の照射範囲について説明するための図である。
【0032】
図4において、照射範囲35は長辺a1と短辺b1を有する楕円形状から構成され、長辺a1が刈払機の移動方向である左右方向15となるよう構成されている。ここで、長辺a1は先端工具3を挟んで左右に十分な照射範囲35を有するように構成され、短辺b1は先端工具3より若干前後方向に余裕を持った程度の範囲を照射するよう構成されている。また、上記のような照射範囲25を形成するため、照明手段5は照射範囲35の形状と相似形状の照射部を有しており、本実施形態においては上下に扁平な楕円形状からなっている。
【0033】
尚、図5及び図6に、図4における照射範囲35の範囲を異なるものとした別の実施形態を示す。図5は、図4において楕円形状であった照射範囲35及び照明手段5の照射部を長方形状の照射範囲135とした場合である。この場合においても、長手方向であるa2が左右方向15と対応しており、先端工具3の左右方向を十分に照らし出すよう構成されている。また、図6は照明手段5を二つ備え、それぞれの照射範囲235a、235bを左右方向15に並べた場合の実施形態を示している。それぞれの照明手段5の照射範囲235a、235bは片方ずつ円形のものが用いられるが、全体の照射範囲としては、長辺a3及び短辺b3を有するものとみなすことができ、ここで長辺a3は上記と同様に左右方向15と同じ方向になるよう構成されている。
【0034】
図7は本発明の実施形態に係る照明手段5の機構を説明するための説明図である。
【0035】
図7において、照明手段5は複数のLED26(26a、26b、26c)を前方に備え、それぞれが左右方向に異なった方向を向いて配置されている。照明手段5はライトカバー5dを更に前方に備え、LED26を覆っている。照明手段5の内部には刈払機の動作に応じて左右方向に移動可能にスイッチ用ボール5bが設けられており、リミットスイッチ5a、5cと接触することで、LED26a、26b、26cの照明を制御するよう構成されている。照明制御においては、スイッチ用ボール5bが、リミットスイッチ5a、5cの何れとも非接触の状態で、LED26a、26b、26cが全て点灯し、リミットスイッチ5aと接触している状態でLED26aが消灯し、リミットスイッチ5cと接触している状態でLED27cが消灯するよう構成されている。
【0036】
図8及び図9は、照明手段5を固定する方法について説明する説明図である。
【0037】
図8において、本発明の実施形態における把持部4aを取り付けた場合の照明手段5の固定方法を示し、把持部4aは、固定部上部11aと固定部下部12aの間に挿入されており、ネジ部材13によって固定部上部11aおよび固定部下部12aと共に固定される。照明手段5は固定部上部11aの上に配置されており、照明手段5も固定部上部11a、固定部下部12a、把持部4aと共にネジ部材13によって固定される。
【0038】
図9において、本発明の別の実施形態における把持部4bを取り付けた場合における照明手段の固定方法を示し、把持部4bは、固定部上部11bと固定部下部12bの間に挿入されており、ネジ部材13によって固定部上部11bおよび固定部下部12bと共に固定される。照明手段5は固定部上部11bの上に配置されており、照明手段5も固定部上部11b、固定部下部12b、把持部4bと共にネジ部材13によって固定される。
【0039】
図10は照明手段5の取付位置及び照射範囲について説明するための説明図であり、刈払機の側面図である。
【0040】
図10において、刈払機本体1の上部にはハウジング32があり、下部には燃料タンク33および収納部21が設けられており、収納部21には取り外し可能な蓋材22が設けられ、内部にバッテリ27および充電回路が配置されている。また、操作桿2にはクッション部8、把持部4a、先端工具3、保護カバー19が設けられており、把持部4aにはスロットル10と照明手段5が設けられている。照明手段5は把持部4aに配置され、更に操作桿2の中心軸20よりも上にあるように配置され、護カバー19の上端31を通る光を照射光16として示す。また、照明手段5を操作桿2の中心軸20よりも下に配置した場合を示す照明手段5’と照射光16’を示す。クッション部8は、作業者がエンジン始動時などに把持するため、また除草作業中に金属で構成されることが多い操作桿2が作業者の腰等に直接接触するのを防止するためのものであり、内部にスロットルワイヤ9を配置するための中空部24が設けられている。保護カバー19は、先端工具3に小石等を巻き込んだ場合に、作業者の足元で小石等が飛んでくるのを防止するものであり、そのため一部が操作桿2の中心軸20よりも下にある。
【0041】
図11は、クッション部8のA−A断面図を示す。
【0042】
図11において、クッション部8は外径Dの円形となっており、操作桿2の周囲に取り付けられ、操作桿2の内部にはドライブシャフト25が収納されている。クッション部8においては、刈払機本体1とスロットル10をつなぐスロットルワイヤ9と照明手段5に電力を供給するためのケーブル7を収納するための中空部24が設けられている。
【0043】
図12は収納部21に設けられた蓋材22のC矢視図を示す。また、図13は、蓋材22のB−B断面図を示す。
【0044】
図12及び図13において、蓋材22は、締結部材であるネジ部材23により四隅を締付固定されている。また、蓋材22においては、ネジ部材23の頭が蓋材22の表面より突き出さないように構成されている。
【0045】
図14は照明手段5に用いられるLED26に電力を供給する手段の説明図を示す。
【0046】
図14において、エンジンに発電機を取り付け、発電機からの電力を安定化し、かつバッテリ27に充電することを可能とする充電回路を設け、照明用スイッチ6、LED26、バッテリ27を図12のように配置している。なお、点線で示すように照明手段5は照明用スイッチ6およびLED26によって構成される。
【0047】
次に、本発明の刈払機の動作について説明する。
【0048】
作業者は、本体1内部に収納されたエンジンをアイドリング状態とし、把持部4aを把持した状態で、把持部4aに設けられたスロットルレバーを引くことにより、エンジンが作業回転数に達し、駆動経路の途中に設けられた図示しない遠心クラッチが接続することにより、エンジンの出力軸から操作桿の内部に挿入されている駆動軸に動力が伝達され、先端工具3を回転させる。作業者は、操作桿2に設けられた腰当て用のクッション部を支点として先端工具の回転平面と平行に、先端工具を揺動させることで草刈り作業を行う。
【0049】
作業者は、暗がりがある場所や、天候の悪化などにより視認性の低下を感じた際に、照明用スイッチ6を操作することにより、LED26が点灯し、作業者の前方に向かって先端工具3を移動させる左右方向を照らし出すことにより、刈刃位置及び切断対称に対する視認性を向上させることができる。
【0050】
本発明の実施形態によれば、照明手段5を用いて照射光14を照射し、先端工具3およびその左右方向15を照らし出すことにより、暗所における先端工具3およびその左右方向の視認性を向上させ、作業効率を向上させることができる。
また、上下方向の寸法a2に対し、左右方向15の寸法b2を長くすることにより、先端工具3の動作方向である左右方向15の視認性を効率的に向上させることができる。また上下方向の寸法a2を極力抑え、その分を左右方向15に廻すことになるため、省エネルギーの効果があると共に、照明手段5の大型化・重量増加をも低減することができる。
【0051】
また、刈払機に先端工具3の左右方向15を照らし出す照明手段5を設けたことで、照明手段5を用いて照射光14を照射し、先端工具3の動作方向である左右方向15の視認性を効率的に向上させることができる。
また、照明手段5を、図に示す刈払機において最も先端工具に近い把持部である把持部4aに設けたことにより、先端工具3と照明手段5の間に作業者の手や身体の一部が入り込むことが少なく、作業者自身の身体およびその一部によって照射光14が遮られることが少ない。
また、照明用スイッチ6を照明手段5に設置したことにより、照明用スイッチ6と照明手段5を電気的に接続するためのケーブルや、照明用スイッチ6を取り付けるための固定部を設ける必要が無く、部品の増加を抑えることができるため、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
【0052】
また、先端工具3及び照明手段5が移動する方向に向かってのみ集中的に照射光14が照射されるよう構成したことで、無駄なLED26の点灯を抑えることができる。
【0053】
また、照明手段5は、ネジ部材13によって把持部4a及び把持部4bの固定部と共に固定される構成とすることで、照明手段5を固定するための部品を新たに設ける必要がないため、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
また、照明手段5は把持部4aに配置され、更に操作桿2の中心軸20よりも上にあるように配置したことで、操作桿2の中心軸20より上にある照明手段5により、操作桿2の中心軸20より下にある照明手段5’と比較して角度18の分だけ高い位置から先端工具3を照らし出すことができる。作業者の目の位置28は把持部4aよりも高い位置にあり、作業者の視線29は目の位置28から先端工具3を見下ろすため、操作桿2の中心軸20より上にある照明手段5の方が、作業者から見た場合、幅30の分だけ保護カバー19による遮光範囲を低減し、照射範囲を大きくすることができるので、照明手段5による視認性向上の効果を大きくすることができる。さらに、背の高い草等を除草する場合、照明手段5をより高い位置に配置することで、草等によって照射光16が遮られることを防止することができる。
また、刈払機本体1においては、運転中の発熱量が最も多いシリンダや冷却風路を構成するために高温となるハウジング32があるため、上部は下部と比較して高温になる。そのため、照明手段5に電力を供給するバッテリ27および充電回路の収納部21を比較的低温である刈払機本体1の下部に配置することにより、バッテリ27や充電回路への熱害を防止することができる。
また、収納部21に取り外し可能な蓋材22を設け、開閉可能としたことにより、バッテリ27や充電回路の保守・点検・交換を容易に行うことが可能となる。
また、クッション部8に、刈払機本体1とスロットル10をつなぐスロットルワイヤ9と照明手段5に電力を供給するためのケーブル7を収納するための中空部24が設けたことにより、中空部24によってスロットルワイヤ9およびケーブル7の両方を一部品で収納することが可能となり、照明手段5を設置する際、ケーブル7を配置するための部品を新たに設ける必要がないため、製造コストおよび重量の増加を低減することができる。
また、クッション部8が外径Dの円形であることにより、エンジンの始動時などに作業者がクッション部8を把持する際の感触等が把持する角度によって変化しないため、作業者にとって把持し易い形状となる。
蓋材22は、ネジ部材23によって固定されている。ネジ部材23によって固定することにより、蓋材に爪部を設けて取り外しを行うよりも、エンジンの振動等で蓋材22が脱落することを防止する効果を高めることができる。
蓋材22においては、ネジ部材23の頭が蓋材22の表面より突き出さないように構成されている構成とすることにより、ネジ部材の頭が作業者の衣服に引っ掛かる等の作業効率の低下を防止することができる。
また、照明手段5を点灯させる電力源をバッテリ27としたことで、エンジン停止時においても照明手段5を点灯させることができるので、暗所における先端工具3の交換等の作業効率が向上できる。さらに、電源をバッテリ27としたことで、照明手段5に供給される電力がエンジンの回転数によって変化することがないため、エンジンへの負荷状態および回転数に依存することなく、照明手段5による光の明るさを一定に保つことができ、先端工具3およびその左右の視認性を安定して確保することができるので、照明手段5の効果を向上させる。
【0054】
また、発電を行うための発電手段と発電した電力を用いてバッテリ27の充電を行うための充電用回路を設けたことにより、エンジンを運転させて作業している間、常にバッテリ27の充電を行うことができるので、作業中のバッテリ27の電力切れを防止することができる。さらに、予備のバッテリを常に携帯する必要がないため、作業者の負担を軽減することができる。
また、照明手段5としてLED26を用いたことで、光の照射と同時に発熱する電球と比較して、発熱する分のエネルギーを節約することができるので、バッテリ27の電力の消費を抑えることができる。さらに、電球と比較して照明手段が熱くならないので、照明手段の汚れを除去する作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の実施形態に係る刈払機の使用状態を示す説明図である。
【図2】本発明の別の実施形態に係る刈払機の使用状態を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る刈払機の外観図である。
【図4】本発明の実施形態に係る照射範囲の形状の説明図である。
【図5】本発明の別の実施形態に係る照射範囲の形状の説明図である。
【図6】本発明の更に別の実施形態に係る照射範囲の形状の説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る照明手段の説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る照明手段の固定方法の説明図である。
【図9】本発明の別の実施形態に係る照明手段の固定方法の説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る刈払機の説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る刈払機のクッション部のA−A断面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る刈払機の収納部のC矢視図である。
【図13】本発明の実施形態に係る刈払機の蓋材のB−B断面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る照明手段への電力の供給方法の説明図である。
【符号の説明】
【0056】
1 エンジンを動力源とする刈払機本体、 2 操作桿、 3 先端工具、4a,4b 把持部、 5 照明手段、6 照明用スイッチ、7 ケーブル、8 クッション部、 9 スロットルワイヤ、 10 スロットル、11a,11b 固定部上部、 12a,12b 固定部下部、 14 照射光、15 左右方向、 16 照射光、 19 保護カバー、 21 収納部、22 蓋材、 26 LED、 27バッテリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力源を有する本体と、
回転可能に取り付けられた先端工具と、
前記本体と前記先端工具の間に配置され、駆動力を伝達する伝動軸を備えた操作桿と、を有する刈払機において、
前記先端工具の左右方向を照射する照明手段を備えたことを特徴とする刈払機。
【請求項2】
前記照明手段が左右方向に長辺を持つ照射範囲を有することを特徴とする請求項1に記載の刈払機。
【請求項3】
前記照明手段は光を照射する照明部を有し、照明部の左右方向の寸法を長くしたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の刈払機。
【請求項4】
前記照明手段は二つ以上設けられ、それぞれの照射範囲が刈刃の左右方向に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項5】
動力源としてエンジンを用いた本体を有する刈払機において、前記照明手段の電力源として、少なくとも1つのバッテリを備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項6】
発電を行うための発電手段と、発電した電力を用いてバッテリの充電を行うことができる充電用回路を備え、前記エンジンの駆動により前記バッテリの充電が行えることを特徴とする請求項5に記載の刈払機。
【請求項7】
前記照明手段に電力を供給するためのバッテリ及び前記充電回路を、刈払機本体の下部に設けたことを特徴とする請求項5若しくは請求項6に記載の刈払機。
【請求項8】
前記バッテリを収納する収納部を有し、前記収納部は取り外し可能な蓋材により閉じられると共に、前記蓋材は締結部材により固定され、前記締結部材は前記蓋材の表面より突き出ないよう構成されていることを特徴とする請求項5から請求項7のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項9】
前記照明手段は、少なくとも1つのLEDを備えたことを特徴とする請求項1から請求項8のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項10】
先端工具を保護するための保護カバーを有し、保護カバーの一部が操作桿の中心軸より下にある構成の刈払機において、前記照明手段を、操作桿の中心軸より上に配置したことを特徴とする請求項1から請求項9に記載うち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項11】
前記照明用スイッチを前記照明手段に配置したことを特徴とする請求項1から請求項9に記載うち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項12】
少なくとも一つの把持部を有し、前記照明手段を最も先端工具に近い把持部に設けたことを特徴とする請求項1から請求項11のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項13】
前記照明手段は把持部の固定部に設けられ、前記把持部と固定手段を共用したことを特徴とする請求項1から請求項12に記載のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項14】
前記操作桿にクッション部を備え、前記クッション部にはエンジンの駆動を制御するスロットルワイヤを固定するための中空部を有するとともに、前記中空部を用いて前記スロットルワイヤと共に前記照明手段に電力を供給するケーブルを固定したことを特徴とする請求項1から請求項14に記載のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項15】
前記クッション部は外周が一定の直径を持つ円形からなることを特徴とする請求項14に記載の刈払機。
【請求項1】
動力源を有する本体と、
回転可能に取り付けられた先端工具と、
前記本体と前記先端工具の間に配置され、駆動力を伝達する伝動軸を備えた操作桿と、を有する刈払機において、
前記先端工具の左右方向を照射する照明手段を備えたことを特徴とする刈払機。
【請求項2】
前記照明手段が左右方向に長辺を持つ照射範囲を有することを特徴とする請求項1に記載の刈払機。
【請求項3】
前記照明手段は光を照射する照明部を有し、照明部の左右方向の寸法を長くしたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の刈払機。
【請求項4】
前記照明手段は二つ以上設けられ、それぞれの照射範囲が刈刃の左右方向に並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項5】
動力源としてエンジンを用いた本体を有する刈払機において、前記照明手段の電力源として、少なくとも1つのバッテリを備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項6】
発電を行うための発電手段と、発電した電力を用いてバッテリの充電を行うことができる充電用回路を備え、前記エンジンの駆動により前記バッテリの充電が行えることを特徴とする請求項5に記載の刈払機。
【請求項7】
前記照明手段に電力を供給するためのバッテリ及び前記充電回路を、刈払機本体の下部に設けたことを特徴とする請求項5若しくは請求項6に記載の刈払機。
【請求項8】
前記バッテリを収納する収納部を有し、前記収納部は取り外し可能な蓋材により閉じられると共に、前記蓋材は締結部材により固定され、前記締結部材は前記蓋材の表面より突き出ないよう構成されていることを特徴とする請求項5から請求項7のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項9】
前記照明手段は、少なくとも1つのLEDを備えたことを特徴とする請求項1から請求項8のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項10】
先端工具を保護するための保護カバーを有し、保護カバーの一部が操作桿の中心軸より下にある構成の刈払機において、前記照明手段を、操作桿の中心軸より上に配置したことを特徴とする請求項1から請求項9に記載うち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項11】
前記照明用スイッチを前記照明手段に配置したことを特徴とする請求項1から請求項9に記載うち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項12】
少なくとも一つの把持部を有し、前記照明手段を最も先端工具に近い把持部に設けたことを特徴とする請求項1から請求項11のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項13】
前記照明手段は把持部の固定部に設けられ、前記把持部と固定手段を共用したことを特徴とする請求項1から請求項12に記載のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項14】
前記操作桿にクッション部を備え、前記クッション部にはエンジンの駆動を制御するスロットルワイヤを固定するための中空部を有するとともに、前記中空部を用いて前記スロットルワイヤと共に前記照明手段に電力を供給するケーブルを固定したことを特徴とする請求項1から請求項14に記載のうち何れか一項に記載の刈払機。
【請求項15】
前記クッション部は外周が一定の直径を持つ円形からなることを特徴とする請求項14に記載の刈払機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
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【図11】
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【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−124799(P2010−124799A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−305537(P2008−305537)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000005094)日立工機株式会社 (1,861)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000005094)日立工機株式会社 (1,861)
【Fターム(参考)】
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