説明

蓄電モジュール

【課題】 工程数の増加を抑制し、容易に分解することが可能な蓄電モジュールを提供する。
【解決手段】 蓄電セルの各々が、蓄電要素を含む板状部分と、一対の電極とを含む。少なくとも一方の電極は、板状部分の縁から取り出されて、板状部分と重なるように折り曲げられている。複数の蓄電セルの板状部分が、折り曲げられた電極を間に挟むように積み重なり、直列接続されている。加圧機構が、複数の蓄電セル及び電極に、積み重ね方向の圧力を印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状の複数の蓄電セルを積み重ねて直列接続した蓄電モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
充電可能な二次電池や電気二重層キャパシタ等の蓄電セルを用いたハイブリッド型作業機械の開発が進められている。ハイブリッド型作業機械に採用される蓄電セルとして、蓄電要素をフィルムで包み込んだ板状の蓄電セルが提案されている。正電極及び負電極が、蓄電セルの外周部から導出される。
【0003】
複数の蓄電セルを積み重ねて直列接続することにより、蓄電モジュールが形成される。積層方向に隣り合う蓄電セルの電極は、溶接やカシメ等によって電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−185733号公報
【特許文献2】特開平11−162443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複数の蓄電セルの電極を、溶接やカシメ等によって接続する方法では、電極接続のための工程が必要になる。また、一部の蓄電セルで不具合が発生した場合に、溶接やカシメ等で接続されていると、分解が困難である。
【0006】
本発明の目的は、工程数の増加を抑制し、容易に分解することが可能な蓄電モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によると、
各々が、蓄電要素を含む板状部分と、一対の電極とを含む複数の蓄電セルであって、少なくとも一方の電極は、前記板状部分の縁から取り出されて、前記板状部分と重なるように折り曲げられており、前記板状部分が、前記折り曲げられた電極を間に挟むように積み重なって直列接続された複数の前記蓄電セルと、
複数の前記蓄電セル及び前記電極に、積み重ね方向の圧力を印加する加圧機構と
を有する蓄電モジュールが提供される。
【発明の効果】
【0008】
溶接やカシメを用いないで、蓄電セルを電気的に接続することができる。蓄電セルに不具合が発生した場合には、容易に個々の蓄電セルに分解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(1A)は、実施例1による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの平面図であり、(1B)、(1C)は、その断面図である。
【図2】(2A)は、実施例1による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの製造途中段階における平面図であり、(2B)は、完成時の断面図である。
【図3】実施例1による蓄電モジュールの断面図である。
【図4】実施例1の変形例1による蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図5】実施例1の変形例2による蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図6】実施例1の変形例2の他の構成例を示す平面図である。
【図7】実施例1の変形例3による蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図8】実施例2による蓄電モジュールの断面図である。
【図9】実施例2による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図10】実施例2の他の構成例による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図11】実施例2の他の構成例による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図12】(12A)は、実施例3による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの断面図であり、(12B)、(12C)は、蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図13】実施例4による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図14】実施例4の他の構成例による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの積層体の一部の断面図及び平面図である。
【図15】実施例4の他の構成例による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの積層体の一部の断面図及び平面図である。
【図16】実施例4の他の構成例による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの積層体の一部の断面図である。
【図17】(17A)は、実施例5による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの製造途中段階における平面図であり、(17B)は、完成時の断面図である。
【図18】(18A)は、実施例6による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの製造途中段階における平面図であり、(18B)、(18C)は、完成時の断面図である。
【図19】(19A)は、実施例6の変形例1による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの製造途中段階における平面図であり、(19B)、(19C)は、完成時の断面図である。
【図20】(20A)及び(20B)は、それぞれ実施例6の変形例2、3による蓄電モジュールの部分断面図である。
【図21】実施例1〜実施例6の蓄電モジュールが搭載されたハイブリッド型掘削機の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施例1]
図1Aに、実施例1による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル20の平面図を示す。蓄電セル20は、電気エネルギを蓄積する機能を持つ板状部分16、及び板状部分16の縁から、相互に反対向きに引き出された第1の電極12、第2の電極13を含む。板状部分16は、蓄電要素11、及び蓄電要素11を収容する蓄電容器10を含む。板状部分16の平面形状は、例えば、頂点がやや丸みを帯びた長方形である。
【0011】
第1の電極12及び第2の電極13は、蓄電容器10の内側から、蓄電容器10の縁と交差して、蓄電容器10の外側まで引き出されている。第1の電極12及び第2の電極13は、相互に逆極性の電極として作用する。蓄電容器10に、ガス抜き孔14が形成されている。ガス抜き弁15が、ガス抜き孔14に重なる位置に配置される。
【0012】
図1Bに、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図を示す。蓄電容器10は、2枚のアルミラミネートフィルム10A、10Bを含む。ラミネートフィルム10A、10Bは、蓄電要素11を挟み、蓄電要素11を密封する。一方のラミネートフィルム10Bは、ほぼ平坦であり、他方のラミネートフィルム10Aは、蓄電要素11の形状を反映して変形している。
【0013】
図1Cに蓄電要素11の部分断面図を示す。第1の集電極21の両面に、第1の分極性電極27が形成されており、第2の集電極22の両面に、第2の分極性電極28が形成されている。第1の集電極21及び第2の集電極22には、例えばアルミニウム箔が用いられる。第1の分極性電極27は、例えば、活性炭粒子が混錬されたバインダを含むスラリーを、第1の集電極21の表面に塗布した後、加熱して定着させることにより形成することができる。第2の分極性電極28も同様の方法で形成することができる。
【0014】
両面に第1の分極性電極27が形成された第1の集電極21と、両面に第2の分極性電極28が形成された第2の集電極22とが交互に積層されている。第1の分極性電極27と第2の分極性電極28との間に、セパレータ23が配置されている。セパレータ23には、例えばセルロース紙が用いられる。このセルロール紙に、電解液が含浸されている。電解液の溶媒には、例えば分極性有機溶剤、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート等が用いられる。電解質(支持塩)として、4級アンモニウム塩、例えばSBPB(スピロビピロリジニウムテトラフルオロボレート)が用いられる。セパレータ23は、第1の分極性電極27と第2の分極性電極28との短絡、及び第1の集電極21と第2の集電極22との短絡を防止する。
【0015】
図1Bに戻って説明を続ける。図1Bでは、セパレータ23、第1の分極性電極27、及び第2の分極性電極28の記載を省略している。
【0016】
第1の集電極21及び第2の集電極22は、それぞれ両者の重なり領域から、相互に反対向き(図1Bにおいて、左向き及び右向き)に伸びた延伸部分21A、22Aを有する。複数の第1の集電極21の延伸部分21Aが重ね合わされ、第1の電極12に超音波溶接されている。複数の第2の集電極22の延伸部分22Aが重ね合わされ、第2の電極13に超音波溶接されている。第1の電極12及び第2の電極13には、例えばアルミニウム板が用いられる。
【0017】
第1の電極12及び第2の電極13は、ラミネートフィルム10Aとラミネートフィルム10Bとの間を通って、蓄電容器10の外側まで導出されている。第1の電極12及び第2の電極13は、導出箇所において、ラミネートフィルム10Aとラミネートフィルム10Bとに熱溶着されている。なお、第1の電極12とラミネートフィルム10A、10Bとの間、及び第2の電極13とラミネートフィルム10A、10Bとの間に、タブフィルムを挟んでもよい。タブフィルムは、シール強度を向上させる。
【0018】
第1の集電極21の延伸部分21Aと、ラミネートフィルム10Aとの間に、ガス抜き弁15が配置されている。ガス抜き弁15は、ガス抜き孔14を塞ぐように配置され、ラミネートフィルム10Aに熱溶着されている。蓄電容器10内で発生したガスが、ガス抜き弁15及びガス抜き孔14を通って外部に排出される。
【0019】
蓄電容器10内は、真空排気されている。このため、ラミネートフィルム10A、10Bは、大気圧により、蓄電要素11及びガス抜き弁15の外形に沿うように、変形している。第1の電極12及び第2の電極13は、蓄電セル20の厚さ方向に関して、中央よりもラミネートフィルム10Bの側に偏った位置に取り付けられる。この偏り量をDで示す。蓄電セル20の厚さをWで示す。本明細書において、平坦に近いラミネートフィルム10Bの表面を「背面」ということとする。蓄電要素11の外形を反映して変形しているラミネートフィルム10Aの表面を「腹面」ということとする。
【0020】
図2Aに示すように、板状部分16の相互に反対方向を向く縁から、第1の電極12及び第2の電極13が引き出されている。第1の電極12及び第2の電極13は、矢印で示したように、板状部分16に関して相互に反対側に折り曲げられ、板状部分16に重ねられる。図2Aでは、第1の電極12が紙面の表側に折り曲げられ、第2の電極13が紙面の裏側に折り曲げられる。
【0021】
図2Bに、第1の電極12及び第2の電極13が折り曲げられた状態の蓄電セル20の断面図を示す。第1の電極12が、板状部分16の腹面側に折り曲げられ、第2の電極13が、板状部分16の背面側に折り曲げられている。第1の電極12、板状部分16、及び第2の電極13が、この順番に厚さ方向に重なる。
【0022】
図3A及び図3Bに、複数の蓄電セルを含む蓄電モジュールの断面図を示す。図3Bは、図3Aの一点鎖線3B−3Bにおける断面図であり、図3Aは、図3Bの一点鎖線3A−3Aにおける断面図である。複数の蓄電セル20が、その厚さ方向に積み重ねられている。積み重ね方向をz方向とするxyz直交座標系を定義する。蓄電セル20の腹面が、z軸の負の方向を向いている。
【0023】
第1の電極12が、板状部分16の腹面に接し、第2の電極13が、板状部分16の背面に接している。第1の電極12及び第2の電極13は、z方向に隣り合う2つの板状部分16の間に挟まれる。z方向に隣り合う2つの蓄電セル20は、一方の蓄電セルの第1の電極12と、他方の蓄電セルの第2の電極とが接触することにより、電気的に接続される。これにより、複数の蓄電セル20が直列接続される。
【0024】
すべての蓄電セル20において、第1の電極12は、板状部分16のx軸の負の向きを向く縁から引き出され、x軸の正の向きに折り返されている。第2の電極13は、板状部分16のx軸の正の向きを向く縁から引き出され、x軸の負の向きに折り返されている。
【0025】
加圧機構40が、蓄電セル20からなる積層体に、z方向の圧縮力を加えている。加圧機構40は、一対の押さえ板41、4本のタイロッド43、及びナット42を含む。押さえ板41は、蓄電セル20からなる積層体の両端に配置されている。タイロッド43が、一方の押さえ板41から他方の押さえ板41まで貫通し、一対の押さえ板41に、両者の間隔が狭まる向きの力を加える。タイロッド43は、xy面内において、蓄電セル20と空間的に干渉しない位置に配置される。
【0026】
壁板31及び32が、蓄電セル20を含む積層体を、y方向に挟み、壁板33、34が、この積層体をx方向に挟む。壁板31、32は、y軸に垂直な姿勢で配置され、押さえ板41にボルトで固定されている。壁板33、34は、x軸に垂直な姿勢で配置され、押さえ板41にボルトで固定されている。さらに、壁板33、34は、壁板31、32にもボルトで固定されている。押さえ板41及び壁板31、32、33、34が、平行六面体の筐体を構成する。蓄電セル20は、加圧機構40から受ける圧縮力、及び蓄電セル20間の摩擦力により、筐体内に支持される。
【0027】
壁板33、34に、それぞれ窓33A、34Aが形成されている。窓33A、34A内に、強制空冷装置48、49が装着されている。強制空冷装置48、49は、筐体内を強制的に空冷する。
【0028】
z方向に隣り合う2つの蓄電セル20の第1の電極12と第2の電極13とを接触させ、圧縮力を加えることにより、第1の電極12と第2の電極13とが電気的に接続される。このため、溶接やカシメ等の接続工程を省略することができる。また、圧縮力を取り除けば、蓄電モジュールを、単独の蓄電セル20に容易に分解することができる。
【0029】
加圧機構40による圧縮力を、蓄電セル20の積層体に、xy面内で均一に分布させることが好ましい。さらに、第1の電極12と第2の電極13との接触抵抗を低減させるために、接触領域を広くすることが好ましい。圧縮力を均一に分布させ、かつ接触抵抗を低減させるために、板状部分16の腹面及び背面のうち、圧縮力が作用する領域(加圧領域)50の80%以上の部分に、第1の電極12及び第2の電極13を配置することが好ましい。また、加圧領域の全域に、第1の電極12及び第2の電極13を配置することが、より好ましい。ここで、「加圧領域」は、板状部分16同士を直接接触させて加圧機構40(図3A、図3B)により圧縮方向の圧力を加えたときに、隙間が発生することなく密着している領域を意味する。
【0030】
図4に、実施例1の変形例1による蓄電セル20の積層体の断面図を示す。z方向に隣り合う2つの蓄電セル20は、お互いにz軸を中心として180°回転させた姿勢で積み重ねられている。図4に示した例では、一方の蓄電セル20(図4の最も左、及び左から3番目の蓄電セル20)においては、第1の電極12が、板状部分16のx軸の負の向きを向く縁から引き出され、x軸の正の向きに折り返されており、第2の電極13が、板状部分16のx軸の正の向きを向く縁から引き出され、x軸の負の向きに折り返されている。他方の蓄電セル20(図4の左から2番目及び4番目の蓄電セル20)においては、その反対に、第1の電極12が、板状部分16のx軸の正の向きを向く縁から引き出され、x軸の負の向きに折り返されており、第2の電極13が、板状部分16のx軸の負の向きを向く縁から引き出され、x軸の正の向きに折り返されている。言い換えれば、z方向に隣り合う2つの蓄電セル20の、相互に電気的に接続された電極は、板状部分16の面内方向に関して、同一の方向を向く縁から引き出されている。
【0031】
このため、z方向に隣り合う2つの蓄電セル20の、同じ方向を向く縁から引き出された電極のうち、相互に接触していない電極の最小間隔Gは、板状部分16の厚さWとほぼ等しい。これに対し、図3Bに示した例では、z方向に隣り合う2つの蓄電セル20の第1の電極12同士が、引出し部分の近傍において、接近していることがわかる。
【0032】
図4に示した例では、相互に接触していない電極同士が接近しないため、電極の短絡が生じにくい。図4に示した配置を採用する場合、ガス抜き弁15及びガス抜き孔14は、すべての蓄電セル20において同一の方向(例えば、x軸の正の方向)に偏った位置に配置することが好ましい。一例として、図4の最も左、及び左から3番目の蓄電セル20においては、第2の集電極22(図1B)の延伸部分22Aと重なる位置に、ガス抜き弁15及びガス抜き孔14を配置すればよい。言い換えれば、図4の最も左、及び左から3番目の蓄電セル20においては、ガス抜き弁15に近い縁から引き出されている電極を、背面側に折り返し、他方の電極を腹面側に折り返せばよい。
【0033】
蓄電セル20内で発生したガスは、鉛直方向の上方に蓄積される。このため、ガス抜き弁15が鉛直方向の上方に配置される姿勢で、蓄電モジュールを作業機械に設置することが好ましい。
【0034】
図5に、実施例1の変形例2による蓄電セル20の積層体の断面図を示す。蓄電セル20が、背面同士、または腹面同士を向かい合わせる姿勢で積み重ねられている。このため、z方向に隣り合う2つの蓄電セル20の第1の電極12同士、または第2の電極13同士が接触する。この構成では、背面が向き合った2つの蓄電セル20において、一方の蓄電セル20の第1の電極12の引出し部分と、他方の蓄電セル20の第2の電極13とが近接する。近接した第1の電極12と第2の電極13との短絡を防止するために、両者の間に、絶縁性のスペーサ18が配置されている。スペーサ18は、第2の電極13とほぼ同じ厚さを有する。
【0035】
図6に、蓄電セル20の他の配置例を示す。図6では、z方向に重ねられた2つの蓄電セル20を、z軸に平行な視線で見た構成を示す。一方の蓄電セル20は、他方の蓄電セル20を、z軸を中心として90°回転させた姿勢を保持している。一例として、一方の蓄電セル20の第1の電極12は、板状部分16のx軸の正の向きを向く縁から引き出されて、x軸の負の向きに折り返されている。第2の電極13は、板状部分16のx軸の負の向きを向く縁から引き出されて、x軸の正の向きに折り返されている。他方の蓄電セル20の第1の電極12は、板状部分16のy軸の負の向きを向く縁から引き出され、y軸の正の向きに折り返されている。第2の電極13は、板状部分16のy軸の正の向きを向く縁から引き出され、y軸の負の向きに折り返されている。
【0036】
第1の電極12が引き出された部分と、隣の蓄電セル20の第2の電極13が引き出された部分とは、xy面内で離れている。このため、図5に示したスペーサ18を配置する必要がない。
【0037】
図7A及び図7Bに、実施例1の変形例3による蓄電セル20の積層体の断面図を示す。実施例1では、図1Bに示したように、第1の電極12及び第2の電極13が厚さ方向に関して背面側に偏った位置に取り付けられていた。図7A及び図7Bに示した例では、第1の電極12及び第2の電極13が、厚さ方向に関してほぼ中央に取り付けられている。
【0038】
図7Aに示した蓄電セル20の姿勢は、図3Bに示した例に対応し、図7Bに示した蓄電セル20の姿勢は、図4に示した例に対応する。図7Aに示した例では、隣り合う蓄電セル20の、相互に接触しない電極の最小間隔Gは、板状部分16の厚さWの約1/2になる。図7Bに示した例では、隣り合う蓄電セル20の、相互に接触しない電極の最小間隔Gは、板状部分16の厚さWとほぼ等しくなる。
【0039】
[実施例2]
図8A及び図8Bに、実施例2による蓄電モジュールの断面図を示す。図8Aは、図8Bの一点鎖線8A−8Aにおける断面図であり、図8Bは、図8Aの一点鎖線8B−8Bにおける断面図である。以下の説明では、図1A〜図4に示した実施例1との相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。
【0040】
実施例2においては、板状部分16と第1の電極12との間に、伝熱板25が配置されている。伝熱板25には、例えばアルミニウムが用いられる。伝熱板25は、y方向、すなわち第1の電極12及び第2の電極13が引き出されている方向(x方向)とは異なる方向に、蓄電セル20の縁よりも外側まで広がっている。なお、伝熱板25は、タイロッド43に接触しないように、タイロッド43と空間的に干渉しない位置に配置されている。
【0041】
伝熱板25は、その端面において、壁板31、32に接触する。伝熱板25は、蓄電セル20で発生した熱を壁板31、32に伝達させる熱流路となる。壁板31、32を、液冷等により強制冷却することにより、蓄電セル20を効率的に冷却することができる。
【0042】
図9に、伝熱板25及び蓄電セル20の積層体の一部分の断面図を示す。板状部分16と第1の電極12との間に伝熱板25が配置されている。さらに、伝熱板25と第1の電極12との間に絶縁フィルム26が配置されている。絶縁フィルム26は、伝熱板25を第1の電極12から電気的に絶縁する。
【0043】
図10に示すように、筒状の絶縁フィルム26で伝熱板25を取り囲んでもよい。この場合には、蓄電セル20から伝熱板25への熱の伝達を阻害しないように、絶縁フィルム26として、熱伝導性の高いものを用いることが好ましい。
【0044】
図11に示すように、伝熱板25と第1の電極12との間を絶縁する代わりに、伝熱板25と壁板31との間、及び伝熱板25と壁板32との間に、絶縁部材30を配置してもよい。絶縁部材30には、例えば熱伝導性の高い絶縁性のゴム等が用いられる。この場合には、伝熱板25と第1の電極12との間を絶縁する必要はない。
【0045】
[実施例3]
図12Aに、実施例3による蓄電モジュールに用いられる蓄電セルの断面図を示す。以下の説明では、図1A〜図1Cに示した実施例1の蓄電セルとの相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。
【0046】
実施例3では、蓄電容器10を構成する一方のラミネートフィルム10B(図1B)の代わりに、導電板10Cが用いられる。ラミネートフィルム10Aは、蓄電要素11の周囲において、導電板10Cに熱溶着されている。
【0047】
第2の集電極22が、その延伸部分22Aにおいて、導電板10Cに超音波溶接されている。導電板10Cは、蓄電セル20の一方の電極(図1Bの第2の電極13)として機能する。第1の電極12は、蓄電要素11が封止されている内部空間から、ラミネートフィルム10Aと導電板10Cとの間を通って、外部に導出されている。導電板10Cと第1の電極12との間は、絶縁フィルム37によって絶縁されている。絶縁フィルム37として、熱溶着可能なタブフィルムを用いることができる。第1の電極12は、板状部分16と重なるように、ラミネートフィルム10A側に折り返されている。
【0048】
図12Bに、積み重ねられた蓄電セル20の断面図を示す。複数の蓄電セル20の腹面が同一方向を向いており、第1の電極12が、隣の蓄電セル20の導電板10Cに接触している。図12Cに示すように、蓄電セル20を、腹面同士、または背面同士を向き合わせて積み重ねてもよい。この場合には、隣り合う蓄電セル20の第1の電極12同士が接触し、導電板10C同士が接触する。
【0049】
[実施例4]
図13に、実施例4による蓄電セルの電極の断面図を示す。第1の電極12が、隣の蓄電セル20の第2の電極13に接触している。第2の電極13に複数の貫通孔13Aが形成されている。第1の電極12の、貫通孔13Aに対応する位置に、突起12Aが形成されている。突起12Aが、対応する貫通孔13A内に挿入されている。突起12Aと貫通孔13Aとは、第1の電極12と第2の電極13との面内方向(x方向及びy方向)に関する相対的位置を拘束する。貫通孔13Aと突起12Aとを、「位置拘束構造」ということとする。
【0050】
蓄電セル20を積み重ねる際に、突起12Aを貫通孔13A内に挿入することにより、第1の電極12と第2の電極13との面内方向(x方向及びy方向)の位置決めを行うことができる。さらに、位置拘束構造は、蓄電モジュールが、使用中に衝撃を受けた際に、蓄電セル20の位置ずれを抑制する。なお、第1の電極12に貫通孔を形成し、第2の電極13に突起を形成してもよい。
【0051】
図14A及び図14Bに、位置拘束構造の他の例を示す。図14Aは、第1の電極12及び第2の電極13の断面図を示し、図14Bは、平面図を示す。図14Bの一点鎖線14A−14Aにおける断面図が図14Aに相当する。第1の電極12に突起12Aが形成されているが、第2の電極13には、貫通孔が形成されていない。製造時に、第2の電極13を第1の電極12に接触させた状態でxy面内方向に移動させる。第2の電極13の縁が突起12Aに突き当たった時点で、第1の電極12と第2の電極13との相対位置が拘束される。
【0052】
図15A及び図15Bに、位置拘束構造の他の例を示す。図15Aは、第1の電極12及び第2の電極13の断面図を示し、図15Bは、平面図を示す。図15Bの一点鎖線15A−15Aにおける断面図が図15Aに相当する。第1の電極12の、第2の電極13に接する表面に、枠12Bが貼り付けられている。枠12Bは、第2の電極13の縁の一部に沿う平面形状を有する。枠12Bの高さは、第2の電極13の厚さに比べて低い。第2の電極13の縁を、枠12Bに接触させることにより、第1の電極12と第2の電極13との相対的な位置が拘束される。
【0053】
図16Aに、位置拘束構造の他の例を示す。第1の電極12及び第2の電極13に、それぞれ突起12A及び突起13Bが形成されている。突起12A及び突起13Bは、第1の電極12及び第2の電極13の相互に対向する面に形成される。第1の電極12と第2の電極13との間に、伝熱板25が配置されている。伝熱板25の縁が、突起12A及び突起13Bに突き当たっている。突起12Aにより、第1の電極12と伝熱板25との相対的位置が拘束され、突起13Bにより、第2の電極13と伝熱板25との相対的位置が拘束される。従って、第1の電極12と第2の電極13との相対的位置が、伝熱板25を介して拘束される。
【0054】
第1の電極12と第2の電極13とは、伝熱板25を介して電気的に接続される。伝熱板25と第1の電極12との間、及び伝熱板25と第2の電極13との間を絶縁することができないため、図11に示したように、絶縁部材30を用いて、伝熱板25と壁板31、32との間が絶縁される。
【0055】
図16Bに示すように、伝熱板25に、突起12A及び突起13Bに対応する凹部25Aを形成してもよい。図16Cに示すように、凹部25Aの代わりに、貫通孔25Bを形成してもよい。
【0056】
[実施例5]
図17Aに、実施例5による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル20の製造途中段階の平面図を示す。実施例1では、図2Aに示したように、第1の電極12及び第2の電極13が、板状部分16から相互に反対向きに引き出されていたが、実施例5では、相互に異なる位置から、同一の向きに引き出されている。第1の電極12と第3の電極13とは、板状部分16に関して相互に反対側に折り返される。
【0057】
図17Bに、蓄電セル20の断面図を示す。板状部分16の腹面に第1の電極12が接触し、背面に第2の電極13が接触している。第2の電極13は、図17Bに示した断面とは異なる位置で、板状部分16から引き出されている。
【0058】
蓄電セル20を積み重ねて得られる蓄電モジュールの構造は、図3A、図3Bに示した実施例1のものと同一である。なお、図7A、図7Bに示したように、伝熱板25を配置してもよい。また、図11〜図16Cに示したように、位置拘束構造を設けてもよい。
【0059】
[実施例6]
図18Aに、実施例6による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル20の製造途中段階の平面図を示す。第1の電極12の構造は、図2Aに示した実施例1のものと同一であるが、第2の電極13が、実施例1のものよりも小さい。
【0060】
図18B及び図18Cに、蓄電セル20を積み重ねた積層体の一部の断面図を示す。図18Bは、図18Cの一点鎖線18B−18Bにおける断面図であり、図18Cは、図18Bの一点鎖線18C−18Cにおける断面図である。第1の電極12が板状部分16の腹面に接し、第2の電極13が板状部分の背面に接している。第2の電極13は、隣の蓄電セル20の第1の電極12に接している。
【0061】
第2の電極13が、実施例1の第2の電極13に比べて小さいため、加圧領域50と第2の電極13とが重なる部分が小さい。加圧領域50のうち、第2の電極13と重なっていない部分に、スペーサ51が配置されている。スペーサ51は、第2の電極13とほぼ同一の厚さ及び硬さを有する。スペーサ51には、例えばアルミニウム板を用いることができる。
【0062】
スペーサ51を配置しない場合には、加圧領域50内において、第2の電極13が配置されている部分に圧力が集中する。このため、蓄電セル20が変形し、損傷を受けやすい。スペーサ51を配置することにより、圧力を均一に分配し、蓄電セル20の損傷を抑制することができる。
【0063】
図19Aに、実施例6の変形例1による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル20の製造途中段階の平面図を示す。この変形例1では、第1の電極12及び第2の電極13が、板状部分16から同一方向に引き出されており、第1の電極12及び第2の電極13が、図17の場合に比べて小さい。
【0064】
図19B及び図19Cに、蓄電セル20を積み重ねた積層体の一部の断面図を示す。図19Bは、図19Cの一点鎖線19B−19Bにおける断面図であり、図19Cは、図19Bの一点鎖線19C−19Cにおける断面図である。第1の電極12が板状部分16の腹面に接し、第2の電極13が板状部分の背面に接している。一方の蓄電セル20の第2の電極13と、他方の蓄電セル20の第1の電極12とが接触している。
【0065】
加圧領域50内において、相互に接している第1の電極12と第2の電極13とは、ほぼ同一の領域を占める。加圧領域50内のうち、第1の電極12及び第2の電極13と重ならない部分に、スペーサ51が配置されている。スペーサ51の厚さは、第1の電極12と第2の電極13との合計の厚さにほぼ等しい。
【0066】
スペーサ51を配置することにより、xy面内で圧力を均一に分配し、蓄電セル20の損傷を抑制することができる。
【0067】
図20Aに、実施例6の変形例2による蓄電モジュールの一部の断面図を示す。以下、図19Bに示した構成との相違点について説明する。図19Bの左側の蓄電セル20においては、背面側に折り返される第2の電極13が紙面の奥側に位置し、右側の蓄電セル20においては、腹面側に折り返される第1の電極12が紙面の奥側に位置する。このように、電極の折り返しの向きが異なる2種類の蓄電セル20を準備しなければならない。
【0068】
図20Aに示した例では、左側の蓄電セル20においては、電極12、13が取り付けられた縁が上側に位置し、右側の蓄電セル20においては、電極12、13が取り付けられた縁が下側に位置する。左の蓄電セル20の第2の電極13と、右側の蓄電セル20の第1の電極12とが接触している。両者の接触面積を確保するために、第1の電極12及び第2の電極13のうち、背面及び腹面に沿う部分が、図19Bに示した例に比べて長くなっている。
【0069】
図20Aに示した例では、相互に隣り合う蓄電セル20の一方が、他方を、積層方向に平行な軸を中心として180°回転させた姿勢で配置される。このため、電極の折返し方向が異なる2種類の蓄電セルを準備する必要がない。
【0070】
図20Bに、実施例6の変形例3による蓄電モジュールの一部の断面図を示す。以下、図19Bに示した構成との相違点について説明する。図19Bに示した例では、電極の取り付けられた縁を上方に向けて腹面側から見たとき、左側の蓄電セル20において左側の電極が正極であるとき、右側の蓄電セル20においては左側の電極が負極になる。電気二重層キャパシタのように、正極と負極との区別がない場合には、正極及び負極の電極の取り付け位置の違いは問題にならない。ところが、電解コンデンサのように、正極と負極とを区別する必要がある場合には、正極と負極との取り付け位置を反転させた2種類の蓄電セルを準備しなければならない。製造工程では、この2種類の蓄電セルを識別して、交互に積層しなければならない。
【0071】
図20Bに示した例では、蓄電セル20が背面同士、または腹面同士を対向させて積層されている。このため、すべての蓄電セル20において、正極及び負極の取り付け位置が同一である。従って、正極及び負極の取り付け位置の異なる2種類の蓄電セルを準備する必要がない。これにより、電極の極性を識別することなく、蓄電セルを積層することができる。この構成は、電解コンデンサのように、正極と負極とを区別する必要がある蓄電セルを採用する場合に有効である。
【0072】
図21に、実施例1〜実施例6を適用したハイブリッド型掘削機の概略平面図を示す。旋回体70に、旋回軸受け73を介して、走行装置71が取り付けられている。旋回体70に、エンジン74、油圧ポンプ75、電動モータ76、油タンク77、冷却ファン78、座席79、蓄電モジュール80、及び電動発電機83が搭載されている。エンジン74は、燃料の燃焼により動力を発生する。エンジン74、油圧ポンプ75、及び電動発電機83が、トルク伝達機構81を介して相互にトルクの送受を行う。油圧ポンプ75は、ブーム82等の油圧シリンダに圧油を供給する。
【0073】
電動発電機83は、エンジン74の動力によって駆動され、発電を行う(発電運転)。発電された電力は、蓄電モジュール80に供給され、蓄電モジュール80が充電される。また、電動発電機83は、蓄電モジュール80からの電力によって駆動され、エンジン74をアシストするための動力を発生する(アシスト運転)。油タンク77は、油圧回路の油を貯蔵する。冷却ファン78は、油圧回路の油温の上昇を抑制する。操作者は、座席79に着座して、ハイブリッド型掘削機を操作する。
【0074】
蓄電モジュール80には、上記実施例1〜実施例6による蓄電モジュールが用いられる。蓄電モジュール80から供給される電力によって、旋回モータ76が駆動される。旋回モータ76は、旋回体70を旋回させる。また、旋回モータ76は、運動エネルギを電気エネルギに変換することによって回生電力を発生する。発生した回生電力によって、蓄電モジュール80が充電される。
【0075】
図21には、実施例1〜実施例6の蓄電モジュールを適用したハイブリッド型掘削機を示したが、実施例1〜実施例6の蓄電モジュールは、その他のハイブリッド型作業機械、例えば、ハイブリッド型ホイルローダ、ハイブリッド型ブルドーザに適用することも可能である。
【0076】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【符号の説明】
【0077】
10 蓄電容器
10A、10B ラミネートフィルム
10C 導電板
11 蓄電要素
12 第1の電極
12A 突起
12B 枠
13 第2の電極
13A 貫通孔
13B 突起
14 ガス抜き孔
15 ガス抜き弁
16 板状部分
18 スペーサ
20 蓄電セル
21 第1の集電極
22 第2の集電極
23 セパレータ
25 伝熱板
25A 凹部
25B 貫通孔
26 絶縁フィルム
27 第1の分極性電極
28 第2の分極性電極
30 絶縁部材
31、32、33、34 壁板
37 絶縁フィルム
40 加圧機構
41 押さえ板
42 ナット
43 タイロッド
48、49 強制空冷装置
50 加圧領域
51 スペーサ
70 旋回体
71 走行装置
73 旋回軸受け
74 エンジン
75 油圧ポンプ
76 旋回モータ
77 油タンク
78 冷却ファン
79 座席
80 蓄電モジュール
81 トルク伝達機構
82 ブーム
83 電動発電機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が、蓄電要素を含む板状部分と、一対の電極とを含む複数の蓄電セルであって、少なくとも一方の電極は、前記板状部分の縁から取り出されて、前記板状部分と重なるように折り曲げられており、前記板状部分が、前記折り曲げられた電極を間に挟むように積み重なって直列接続された複数の前記蓄電セルと、
複数の前記蓄電セル及び前記電極に、積み重ね方向の圧力を印加する加圧機構と
を有する蓄電モジュール。
【請求項2】
積み重ね方向に隣り合う前記蓄電セルの、相互に電気的に接続された前記電極は、一方の電極に対する他方の電極の面内方向の位置を拘束する位置拘束構造を含む請求項1に記載の蓄電モジュール。
【請求項3】
前記板状部分と、当該板状部分から引き出され、当該板状部分に重なっている前記電極との間に、前記蓄電セルで発生した熱を外部に伝達する熱流路となる伝熱板が配置されている請求項1または2に記載の蓄電モジュール。
【請求項4】
前記蓄電セルの一対の電極が、前記板状部分の相互に反対方向を向く縁から引き出されており、前記板状部分に関して相互に反対側に折り曲げられて前記板状部分に重なっている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
【請求項5】
前記積み重ね方向に隣り合う2つの前記蓄電セルの、相互に電気的に接続された電極は、前記板状部分の面内方向に関して、同一の方位を向く縁から引き出されている請求項4に記載の蓄電モジュール。
【請求項6】
前記蓄電セルの各々は、
導電板と、
前記導電板の上に配置され、電気エネルギを蓄積する蓄電要素と、
前記蓄電要素を覆い、前記蓄電要素の周囲において前記導電板に接着されて前記蓄電要素を封止する絶縁フィルムと
を含み、
前記電極のうち一方の電極は、前記導電板と前記絶縁フィルムとの間を通って、前記導電板とは絶縁された状態で、前記蓄電要素が封止されている空間から外部に導出され、前記絶縁フィルム側に折り返されており、
前記導電板が、他方の電極を兼ねる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
【請求項7】
前記電極は、前記板状部分の面内方向に関して、前記加圧機構によって印加された圧力が作用する領域である加圧領域の少なくとも80%の部分と重なる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
【請求項8】
前記蓄電セルの各々の一対の電極のうち、少なくとも一方は、前記板状部分の面内方向に関して、前記加圧領域の一部分にのみ配置されており、
さらに、前記板状部分の間に配置され、前記加圧領域内であって、前記加圧領域の一部にのみ配置された前記電極と重ならない位置に配置され、前記加圧機構による圧力が加わるスペーサを有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−4398(P2012−4398A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−138869(P2010−138869)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】