説明

電子機器

【課題】バッテリカバーが破損した場合にも継続して使用できる電子機器を提供する。
【解決手段】開口部232から挿入されたバッテリ211を収納するバッテリ収納部231と、開口部232の縁部にハウジング面106a側の開口領域が奥側よりも広くなる段状に形成されたカバー配置部235と、バッテリ収納部231に収納されたバッテリ211と当接してこのバッテリ211を解除自在にロックするロック機構241と、バッテリ収納部231に収納されるバッテリ211の外部に露出する一面に取り付けられてこのバッテリ211がバッテリ収納部231に収納された状態で外縁223がカバー配置部235に配置される形状を有するバッテリカバー221と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばポータブルプリンタ等の電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハウジングにロックされたバッテリによって給電されて駆動するポータブルプリンタ等の電子機器がある(例えば特許文献1参照)。このような電子機器としては、バッテリをバッテリ収納部に収納してロックするものがある。この場合、バッテリ収納部は深さがあるため塵や埃が溜まり易いので、バッテリ収納部の開口部を塞ぐバッテリカバーは必須の構成となる。そして、このような電子機器では、このバッテリカバーによってバッテリはロックされる。つまり、バッテリカバーは電子機器のハウジングにヒンジ等によって開閉自在に設けられており、バッテリカバーを閉じてロックすることにより、バッテリはこのバッテリカバーに押え付けられてバッテリ収納部に収納された状態でロックされる。
【0003】
【特許文献1】特公平4−3913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このような電子機器を誤って床面等に落下させて、バッテリカバーを破損させしまうことがある(例えば、バッテリカバーの割れ、バッテリカバーをロックさせる機構の破損等)。このように破損したバッテリカバーでは、バッテリ収納部に収納されたバッテリを押え付けてロックさせることが不可となる。したがって、バッテリカバーのみが破損した電子機器については、その他の各部が正常に機能するにも関わらず、駆動させて使用することができなくなってしまう。
【0005】
本発明の目的は、バッテリカバーが破損した場合にも継続して使用できる電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器は、ハウジングと、前記ハウジングの一面であるハウジング面に形成されてバッテリの挿入を許容する開口部を有し、当該開口部から挿入されたバッテリを収納するバッテリ収納部と、前記開口部の縁部に、前記ハウジング面側の開口領域が奥側よりも広くなる段状に形成されたカバー配置部と、前記ハウジングに設けられて前記バッテリ収納部に収納されたバッテリと当接してこのバッテリを解除自在にロックするロック機構と、前記バッテリ収納部に収納されるバッテリの外部に露出する一面に取り付けられて、当該バッテリが前記バッテリ収納部に収納された状態で外縁が前記カバー配置部に配置される形状を有するバッテリカバーと、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、バッテリ収納部に収納されたバッテリをバッテリカバーで押え付けることなくロックすることができるため、バッテリカバーを破損させてしまった場合にも、その電子機器を継続して使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の実施の一形態を図1ないし図4に基づいて説明する。本実施の形態の電子機器は、ポータブルプリンタ101への適用例である。
【0009】
図1は、ポータブルプリンタ101の斜視図である。本実施の形態のポータブルプリンタ101は、バッテリ211(図2参照)からの電力供給により駆動され、ハウジング102の内部に保持されたロール紙(図示せず)に対して蓄積した印字データに基づく印字を行なう構成を有する。なお、ポータブルプリンタ101で使用されるロール紙は、一例として、台紙(図示せず)に複数のラベル(図示せず)が貼付されてロール状に巻回されたラベル用紙(図示せず)である。
【0010】
ポータブルプリンタ101のハウジング102は、ベースハウジング103と、このベースハウジング103に対して開閉自在のロール紙カバー104とによって構成されている。
【0011】
ベースハウジング103は、その下部に下カバー部材105を有し、その上部に上カバー部材106を有する。下カバー部材105及び上カバー部材106の端部には、コーナバンパ115が装着されている。コーナバンパ115は、耐衝撃性を有する材料によって構成されている。
【0012】
ロール紙カバー104は、ベースハウジング103の正面側に回動開閉自在に取り付けられている。ロール紙カバー104を開くことによりロール紙をハウジング102の内部に収納することができる。そして、ロール紙カバー104を閉じることにより、収納されたロール紙はハウジング102の内部に保持される。
【0013】
ロール紙カバー104の詳細について説明する。ロール紙カバー104の一端は、ベースハウジング103の一側面に設けられたヒンジ107によって回動自在に支持されている。ロール紙カバー104の先端側となる他端は、ベースハウジング103の正面側の領域に回りこんでいる。ロール紙カバー104には、印字済みのロール紙が発行される発行口109が形成されている。発行口109は、ロール紙カバー104の外部から見た場合、発行口109の奥側に向けてすり鉢状になっている。つまり、発行口109には、相対向する二つの傾斜面が形成されており、一方の傾斜面にはカッタ110が取り付けられ、他方の傾斜面には複数筋のリブ111が突出形成されている。
【0014】
カッタ110は、先端部に刃部110aを有し、この刃部110aによってロール紙をティアカット可能にするティアカット型のカッタである。
【0015】
リブ111は、ロール紙の排出動作を円滑にするために形成された構造物である。したがって、リブ111は、ロール紙の排出方向に向けて長く形成されている。
【0016】
再びベースハウジング103の説明に戻る。ベースハウジング103を構成する上カバー部材106には、接続端子118が設けられている。接続端子118に通信ケーブル(図示せず)を差し込むことにより、ポータブルプリンタ101は、この通信ケーブルを介してデータ送受信を実行して、印字データを受信してメモリ(図示せず)に蓄積することができる。
【0017】
さらに本実施の形態では、上カバー部材106が形成する面(以下、ハウジング面106aと呼ぶ)には、バッテリ211(図2参照)が挿入される開口部232が形成されており、ハウジング102の内部には、開口部232から挿入されたバッテリ211を収納するバッテリ収納部231(図2参照)が設けられている。
【0018】
ここで、図1に示す状態では、バッテリ211は、バッテリ収納部231に収納されて、後述するようにロック機構241によってロックされている状態である。このとき、バッテリ211は、バッテリカバー221によって覆われて外部から視認することはできない。
【0019】
本実施の形態のバッテリカバー221は、バッテリ211に直接取り付けられており、バッテリ収納部231を含むハウジング102には、何ら拘束されていない。このようなバッテリ211とバッテリカバー221とを併せて、以下、バッテリユニット201と呼ぶ。
【0020】
次に、図2に基づいてバッテリユニット201及びバッテリ収納部231の詳細について説明する。
【0021】
図2は、バッテリ211がバッテリ収納部231に収納される状態のポータブルプリンタ101をハウジング102の一部を切り欠いて示す斜視図である。前述したように、ハウジング102には、バッテリ211を上カバー部材106の側から収納するバッテリ収納部231が設けられ、また、上カバー部材106には、開口部232が形成されている。
【0022】
バッテリ211は、一例として、充電可能なリチウムイオン二次電池であり、四角柱形状を有している。一方、バッテリ収納部231はバッテリ211よりも僅かに大きい四角柱形状を形成している。これにより、バッテリ211はバッテリ収納部231に収納される。なお、より詳細には、バッテリ211は一側面に上方から下方に向けて大きくなる二つの盛上り部分を有しているため、バッテリ収納部231もバッテリ211の形状に合わせた二つの盛上り部分を形成している。
【0023】
本実施の形態では、バッテリ211とバッテリ収納部231の全長(図2中上下方向の長さ)を比較すると、バッテリ収納部231の方が所定距離分長い。したがって、バッテリ211がバッテリ収納部231の底面まで押し込まれて収納された状態では、バッテリ211における開口部232側の面(以下、バッテリ上面214と呼ぶ)は、ハウジング面106aよりも奥側の位置に位置する(図3(c)参照)。
【0024】
そして、バッテリ211のバッテリ上面214には、バッテリカバー221が取り付けられている。バッテリカバー221におけるバッテリ211と対峙する面を、以下、カバー裏面222と呼ぶ。なお、図2中、カバー裏面222に接続して設けられている部材は、後述するリブ254である(図4参照)。
【0025】
バッテリカバー221の面積は、バッテリ211のバッテリ上面214の面積よりも大きい。したがって、上方向から見た場合、バッテリカバー221はバッテリ211を隠す。このような、バッテリカバー221は、エラストマー製であり、上カバー部材106を含むハウジング102よりも柔軟性を有する。また、バッテリカバー221の一辺は、下方に向けて垂れ下がるように湾曲している。このバッテリカバー221の湾曲部分を、以下、湾曲部224と呼ぶ。
【0026】
四角形状に開口した開口部232の縁部は、ハウジング面106a側の開口領域が奥側(バッテリ収納部231の底面側)よりも広くなる段状に形成されている。このような開口部232の縁部を、以下、カバー配置部235と呼ぶ。そして、バッテリカバー221は、バッテリ211がバッテリ収納部231の底面まで押し込まれて収納された状態で、その外縁223がカバー配置部235に配置される大きさ形状を有している。
【0027】
また、カバー配置部235におけるロール紙カバー104とは反対側(図2中左側)の一縁部分は、他のカバー配置部235よりも一段低く形成されている。この部分は、バッテリカバー221の外縁223の一部である湾曲部224を配置するカバー湾曲部配置部235aを構成する。したがって、カバー湾曲部配置部235aは、カバー配置部235の一部である。
【0028】
バッテリ211がバッテリ収納部231に収納され、バッテリカバー221の外縁223がカバー配置部235に配置された状態では、バッテリカバー221と上カバー部材106のハウジング面106aとは、同一の高さとなって一連の面を形成する(図1参照)。
【0029】
また、前述したようにバッテリカバー221は柔軟性を有する。そのため、バッテリカバー221の外縁223がカバー配置部235に配置された際に、この外縁223は垂れ下がってカバー配置部235を形成する底面に密着する。これによれば、バッテリカバー221の隙間からバッテリ収納部231に侵入しようとする埃等をより確実に防ぐことができる。
【0030】
ところで、バッテリ収納部231の底面中央部には、圧縮バネ233が配置されている。圧縮バネ233は、バッテリ収納部231に収納されたバッテリ211によって圧縮され、このバッテリ211を上方に向けて押圧する。
【0031】
また、バッテリ収納部231の底面の一側には、5個の金属端子(収納部金属端子234)が所定間隔で一列に設けられている。一方で、バッテリ211の底面の一側にも、5個の金属端子(バッテリ金属端子212)が一列に設けられている。バッテリ金属端子212は、バッテリ211の底面の一側に収納部金属端子234と同様の間隔で形成された5個の切欠部213にそれぞれ設けられている。バッテリ211がバッテリ収納部231の底面まで押し込まれて収納された状態で、バッテリ金属端子212と収納部金属端子234とは互いに接触する。
【0032】
そして、上カバー部材106には、バッテリ収納部231に収納されたバッテリ211を押え付けるためのロック機構241が設けられている。ロック機構241は、開口部232に対して接離自在にスライド移動する部材であるスライダ242を主体に構成されている。スライダ242は、上カバー部材106のハウジング面106aに形成されたスライド溝243に嵌め込まれて、このスライド溝243に沿ってスライド移動する。スライダ242は、上方に突出したツマミ244と、開口部232に向けて突出した押付部材としてのツメ245とを有する。次に、ロック機構241の詳細について図3に基づいて説明する。
【0033】
図3は、ポータブルプリンタ101の一部を示す断面図である。図3(a)に示すように、スライダ242の下面には、下方に向けて突出した下面部材246が設けられている。下面部材246は、上カバー部材106の内部に設けられた圧縮バネ247によって開口部232に向かう方向に押圧されている。したがって、図3(a)に示すように、通常時のスライダ242は、圧縮バネ247の押圧力によって、ツメ245が開口部232に突出した位置に位置付けられている。
【0034】
図3(a)に示す状態では、バッテリ211をバッテリ収納部231に収納する際に、ツメ245がバッテリ211を干渉してしまう。そこで、バッテリ211をバッテリ収納部231に収納するために、まず、スライダ242のツマミ244を指で摘み、図3(b)中矢視する方向(図3(b)右方向)にスライダ242を移動させて位置保持させる。このとき、圧縮バネ247は、下面部材246によって押圧されて反発力を蓄積する。このようにスライダ242を移動させることにより、開口部232に突出していたツメ245は、開口部232から退避する。これにより、バッテリ収納部231に収納されるバッテリ211にツメ245が干渉してしまうことが回避される。
【0035】
バッテリ211をバッテリ収納部231の底面まで押し込んで収納した状態では、図3(c)に示すように、バッテリ211のバッテリ上面214は、ハウジング面106aよりも奥側(図3中下側)に位置する。そして、バッテリ211とバッテリカバー221との間には隙間が形成されている。このような隙間は、図3(c)中でリブ254の下方に位置する部材であるレール部252の厚みによって形成されている。レール部252は、バッテリ211のバッテリ上面214に設けられており、バッテリカバー221はレール部252の上面に載置されて位置保持されている。
【0036】
バッテリ211をバッテリ収納部231の底面まで押し込んで収納した状態でスライダ242のツマミ244から指を離すことにより、反発力を蓄積していた圧縮バネ247は復元し、スライダ242は再び開口部232の方向へと移動する。そして、図3(c)に示すように、スライダ242のツメ245は、バッテリ211のバッテリ上面214とバッテリカバー221のカバー裏面222との間の隙間に入り込む。
【0037】
ところで、バッテリ収納部231に収納されたバッテリ211は、バッテリ収納部231の底面に配置されている圧縮バネ233(図2参照)によって上方に向けて押圧される。このように、上方に向けて押圧されるバッテリ211のバッテリ上面214をツメ245が押え付ける。こうして、ツメ245がバッテリ211に当接して、このバッテリ211はバッテリ収納部231に収納された状態でロックされる。つまり、圧縮バネ233もロック機構241を構成する。バッテリ211がバッテリ収納部231に収納されてロック機構241によってロックされた状態では、バッテリ211のバッテリ金属端子212とバッテリ収納部231の収納部金属端子234とは接触状態となっている。
【0038】
バッテリ211をバッテリ収納部231から抜き出す場合には、まず、ツメ245がバッテリ211を押え付けているスライダ242を開口部232から退避する方向にスライド移動させて位置保持させる。こうして、ロック機構241によるバッテリ211のロックは解除される。そして、ポータブルプリンタ101を開口部232が下向きとなる姿勢にすることにより、バッテリ211は自重によってバッテリ収納部231から抜け出る。
【0039】
以上説明したように本実施の形態によれば、バッテリ収納部231に収納されるバッテリ211は、バッテリカバー221によってロックされずに、バッテリ金属端子212と収納部金属端子234とが接触した状態でロック機構241によって直接ロックされる。そして、バッテリカバー221は、バッテリ211にのみ取り付けられている。したがって、仮にポータブルプリンタ101を落下させてバッテリカバー221を破損させてしまった場合にも、バッテリ211をバッテリカバー221によるロックを必要とせずにロックすることができるため、ポータブルプリンタ101を継続して使用することができる。
【0040】
また、本実施の形態では、バッテリカバー221は、バッテリ211に対して着脱自在となっている。このような着脱を実現するのは、着脱機構251(図4参照)である。次に、図4に基づいて、着脱機構251について説明する。
【0041】
図4は、バッテリカバー221をバッテリ211から取り外した状態を示す斜視図である。
【0042】
バッテリ211のバッテリ上面214には、棒状の2本のレール部252がバッテリ上面214と一体に設けられている。レール部252は、互いに平行に配列され、バッテリ上面214から所定の高さの厚みを有する。
【0043】
バッテリカバー221のカバー裏面222には、2列の凹部である嵌合部253が所定の厚みを有するリブ254によって形成されている。リブ254の厚みは、レール部252の厚みよりも小さい。嵌合部253は、2本のレール部252と同様の配置間隔で互いに平行に設けられており、レール部252と略同じ幅長を有している。そして、嵌合部253の一端側は、リブ254が設けられておらずに開放している。この開放部分を開放部255と呼ぶ。
【0044】
レール部252と嵌合部253とをより詳細に見ると、レール部252の両側面には、レール部252の長手方向に沿って形成された第2レール部252aが突出形成されている。また、嵌合部253の両側面には、凹部である第2嵌合部253aが嵌合部253の長手方向に沿って形成されている。第2レール部252aは、第2嵌合部253aに嵌る形状を有している。
【0045】
バッテリカバー221のバッテリ211への取り付けは、レール部252に対して嵌合部253がスライド嵌合することにより実現される。また、バッテリカバー221のバッテリ211からの取り外しは、レール部252と嵌合部253との嵌合を解除することにより実現される。したがって、レール部252と嵌合部253とは、バッテリ211に対してバッテリカバー221を着脱自在にする着脱機構251を構成する。
【0046】
バッテリカバー221をバッテリ211への取り付けるためには、第2レール部252aと第2嵌合部253aとが嵌り合う位置で、レール部252の一端側を開放部255から嵌合部253に押し込んでスライドさせる。これにより、レール部252が嵌合部253に嵌まり込んだ状態となり、バッテリカバー221は、バッテリ上面214を覆った状態で、バッテリ211に対して位置保持される。
【0047】
バッテリカバー221をバッテリ211から取り外すためには、バッテリカバー221をレール部252に沿って引き抜けば良い。これにより、レール部252の嵌合部253に対する嵌まり込みが解除されて、バッテリカバー221はバッテリ211に対して自由になる。
【0048】
そして、本実施の形態では、バッテリカバー221を取り外した状態であっても、バッテリ211をバッテリ収納部231に収納してロック機構241によりロックすることができる。このとき、バッテリ上面214は、開口部232から外部に露出する。
【0049】
以上説明したように本実施の形態によれば、バッテリカバー221を備えているのでバッテリ収納部231への塵埃の挿入を防止できる。しかも、ロック機構241はバッテリ211と当接してこのバッテリ211をロックしているので、バッテリカバー221が破損した場合でもバッテリ211を保持できるため、継続してポータブルプリンタ101を使用することができる。
【0050】
また、着脱機構251によりバッテリカバー221がバッテリ211に対して着脱自在となっているため、例えばポータブルプリンタ101を落下させてバッテリカバー221のみを破損させた場合にも、破損していない別のバッテリカバー221をバッテリ211に装着させることができる。
【0051】
さらに、嵌合部253をレール部252に沿ってスライドさせるだけでバッテリカバー221の着脱を行うことができるので、操作性が良い。さらに、バッテリカバー221の着脱を行うようにするための構成であるレール部252を設けたことによって生じる隙間を利用して、スライダ242のツメ245がスライド動作できる空間を確保したことから、バッテリ上面214を押えるための構成を簡単なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】ポータブルプリンタの斜視図である。
【図2】バッテリがバッテリ収納部に収納される状態のポータブルプリンタをハウジングの一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図3】ポータブルプリンタの一部を示す断面図である。
【図4】バッテリカバーをバッテリから取り外した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0053】
101…ポータブルプリンタ(電子機器)、102…ハウジング、106a…ハウジング面、211…バッテリ、214…バッテリ上面(バッテリの外部に露出する一面)、221…バッテリカバー、223…外縁、231…バッテリ収納部、232…開口部、235…カバー配置部、235a…カバー湾曲部配置部(カバー配置部)、241…ロック機構、245…ツメ(押付部材)、251…着脱機構、252…レール部、253…嵌合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングの一面であるハウジング面に形成されてバッテリの挿入を許容する開口部を有し、当該開口部から挿入されたバッテリを収納するバッテリ収納部と、
前記開口部の縁部に、前記ハウジング面側の開口領域が奥側よりも広くなる段状に形成されたカバー配置部と、
前記ハウジングに設けられて前記バッテリ収納部に収納されたバッテリと当接してこのバッテリを解除自在にロックするロック機構と、
前記バッテリ収納部に収納されるバッテリの外部に露出する一面に取り付けられて、当該バッテリが前記バッテリ収納部に収納された状態で外縁が前記カバー配置部に配置される形状を有するバッテリカバーと、
を備える電子機器。
【請求項2】
前記バッテリ収納部に収納されたバッテリの外部に露出する一面に対して前記バッテリカバーを着脱自在にする着脱機構を備える、
請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記着脱機構は、
前記バッテリカバーに設けられて、前記バッテリ収納部に収納されたバッテリの外部に露出する一面上に平行に設けられた一対のレール部に対してスライド嵌合する嵌合部を備える、
請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記ロック機構は、
前記バッテリ収納部に収納されたバッテリと前記バッテリカバーとの間に前記レール部の厚みによって形成される隙間に入り込んで当該バッテリを押え付ける押付部材を備える、
請求項3記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−158401(P2009−158401A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−337923(P2007−337923)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】