説明

振動波モータ

【課題】コストダウンと静寂性を両立させることができる振動波モータを提供する。
【解決手段】駆動信号により励振される圧電体2とこの圧電体2に接合され、前記励振により駆動面に進行性振動波を生じる円環状の弾性体3とを有する振動体1と,弾性体3の駆動面に加圧接触され、前記進行性振動波によって駆動される移動子5と,弾性体3を内周面で支持するフランジ部3cと,移動子5に弾性体3を、フランジ部3cを介して加圧する加圧部材9とを含み、振動体1の圧電体2との間に、フレキシブルプリント基板4を挟んで、振動体1と移動子5との摩擦駆動による異音の発生を抑制するブチルゴムシート31を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動体を改良した振動波モータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の振動波モータは、例えば、特許文献1に開示されているように、圧電体の伸縮を利用して弾性体の駆動面に進行性振動波を発生させ、この進行波によって、駆動面に楕円運動が生じ、楕円運動の波頭に加圧接触した移動子が駆動される。このような振動波モータは、低回転でも高トルクを有するといった特徴があるため、駆動装置に搭載した場合に、駆動装置のギアを省略することができるので、ギア騒音をなくすことで静寂化を達成したり、位置決め精度が向上できるといった利点がある。
【0003】
このような振動波モータも、近年は、コストダウンや部品精度管理の簡素化等の理由から、振動体駆動面と移動子摺動面との組み合わせは、従来では金属と樹脂という組み合わせであったが、金属同士(金属系表面処理を含む)の組み合わせへ移行しつつある。
例えば、移動子に樹脂の摺動部材を貼り付ける場合に、移動子母材と摺動部材との2部品の加工及び貼り付けの工数が発生し、また、移動子自体を樹脂で構成する場合には、成形のみでは寸法精度が得られず、寸法精度を得るための加工工数が必要となり、これがコストを上げる理由となっていた。
【0004】
一方、移動子の摺動面を金属又は金属系の表面処理で構成させた場合に、加工、組み立て工数が大幅に削減され、また、摺動面の寸法公差や平面度等の幾何公差の管理も容易になるため、大幅なコストダウンが期待できる。
【0005】
この振動波モータの特徴として、静寂さが第一に挙げられる。しかし、振動波モータの原理として、振動体駆動面と移動子摺動面とが接触して、摩擦駆動されるため、このときに発生する異音を抑えるのに、様々な工夫が求められる。
従来のように、弾性体駆動面をステンレス等の金属、移動子摺動面を樹脂として構成した場合には、樹脂自体に振動や音を減衰するような材料を選択したり、柔からめの樹脂を選択して、振動体駆動面への密着性を向上させたりして、振動波モータ動作時の異音の発生を抑えることが可能であった。
【0006】
しかし、振動体駆動面と移動子摺動面とも、金属同士(金属系表面処理を含む)とした場合には、金属自体に振動や音への減衰効果が期待できず、また、表面の柔らかさも樹脂ほど期待できないため、その結果として、摩擦駆動時の、不快な異音を防止することが難しくなってしまい、これがコストダウンの大きな課題となっていた。
【特許文献1】特公平1−17354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、コストダウンと静寂性を両立させることができる振動波モータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、駆動信号により励振される圧電体(2)と、この圧電体に接合され、前記励振により駆動面に進行性振動波を生じる円環状又は円柱状の弾性体(3)とを有する振動体(1)と;前記弾性体の駆動面に加圧接触され、前記進行性振動波によって駆動される移動子(5)と;前記弾性体を内周面及び/又は外周面で支持する支持部(3c)と; 前記移動子に前記弾性体を、前記支持部を介して加圧する加圧部(9)と;を含む振動波モータであって、前記振動体に装着され、前記振動体と前記移動子との摩擦駆動による異音の発生を抑制する異音抑制部材(31,32)を備えたこと、を特徴とする振動波モータである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の振動波モータにおいて、前記弾性体の駆動面及び前記移動子の摺動面は、ビッカース硬度Hvが250以上であること、を特徴とする振動波モータである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の振動波モータにおいて、前記圧電体に接続され駆動信号を印加するフレキシブルプリント基板(4)を備え、前記異音抑制部材(31)は、前記フレキシブルプリント基板(4)に装着したこと、を特徴とする振動波モータである。
請求項4の発明は、請求項3に記載の振動波モータにおいて、前記異音抑制部材(31)は、前記振動体(1)の前記圧電体(2)側に、前記圧電体(2)と直接接触しない状態で配置されること、を特徴とする振動波モータである。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の振動波モータにおいて、前記異音抑制部材(32)は、ショア硬度Hsが30〜70の防振ゴムであること、を特徴とする振動波モータである。
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載の振動波モータにおいて、前記異音抑制部材(32)は、前記振動体(1)の外周面及び/又は内周面に装着したこと、を特徴とする振動波モータである。
請求項6の発明は、請求項1、請求項2又は請求項6のいずれか1項に記載の振動波モータにおいて、前記異音抑制部材(32)は、シリコーン系又はポリプロピレン系の防振樹脂から形成されていること、を特徴とする振動波モータである。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)振動体に異音抑制部材を装着したので、摩擦駆動時に発生する不快な音を吸収することができる。
(2)圧電体にフレキシブルプリント基板を介して、異音抑制部材を装着したので、振動減衰の効果が適度に保たれ、異音を抑制するとともに、モータ性能を低下させることがない。
(3)振動体の外周面及び/又は内周面に異音抑制部材を装着したので、径方向に振幅を持った振動を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、コストダウンと静寂性を両立させることができる振動波モータ提供するという目的を、振動体1の圧電体面に、フレキシブルプリント基板4を介して、ブチルゴムシート31を装着して、進行性振動波以外の振動を抑えることによって実現する。
【実施例1】
【0011】
以下、本発明にかかる振動波モータの実施例を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の実施例は、振動波モータとして、超音波の振動域を利用した超音波モータを例にとって説明する。
図1は、本発明の実施例1の超音波モータを説明する図である。
実施例1の超音波モータ100は、圧電体2と弾性体3とを有する振動体1と、弾性体1の駆動面に加圧接触される移動子5とを備えており、実施例1では、振動体1側を固定とし、移動子(相対運動部材)5を駆動するようになっている。
【0012】
振動体1は、後で説明するように、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する圧電素子や電歪素子等を例とした電気一機械変換素子(以下、圧電体と称する)2と、圧電体2を接合した弾性体3とから構成されている。振動体1は、進行波が発生するが、実施例1では、一例として4波の進行波として説明する。
【0013】
弾性体3は、共振先鋭度が大きな金属材料から成り、その形状は、円環形状となっており、圧電体2が接合される反対面には、溝が切ってあり、突起部分(溝がない箇所)3bの先端面が駆動面となり、移動子5に加圧接触される。溝を切る理由は、進行波の中立面をできる限り、圧電体2側に近づけ、これにより、駆動面の進行波の振幅を増幅させるためである。本実施例では、溝の切っていない部分をベース部3aと呼ぶ。そのべ一ス部3aは、溝側とは反対面に圧電体2が接合されている。この弾性体3は、その駆動面にNiPの表面処理がなされている。
この弾性体3は、ベース部3aの内周側にフランジ部3cが設けられ、その部分を用いて固定部材6(6a,6b)に固定する。フランジ部3cは、ベース部3aの厚さの中央に位置する形態となっている。
【0014】
圧電体2は、円周方向に沿って2つの相(A相、B相)に対応する部分に分かれており、各相に対応する部分おいては、1/2波長毎に分極が交互となった要素が並べられていて、A相に対応する部分とB相に対応する部分との間には、1/4波長分間隔が空くようにしてある。圧電体2は、各相の電極にFPC(フレキシブルプリント基板)4の配線が接続されており、駆動電圧が印加される。
【0015】
移動子5は、アルミニウムといった軽金属からなり、摺動面の表面には、耐摩耗性向上のためのアルマイトの表面処理が成されている。
出力軸8は、ゴム部材7を介して移動子5に結合されていて、移動子5と一体に回転するようにされている。出力軸8と移動子5との間のゴム部材7は、ゴムによる粘着性で移動子5と出力軸8を結合する機能と、移動子5からの振動を出力軸8へ伝えないための振動吸収の機能とが求められており、ブチルゴム等が好適である。
【0016】
加圧部材9は、コイルバネ等であり、出力軸8に固定されたギア部材10と、ベアリング受け部材11との間に設けられている。ギア部材10は、出力軸8のDカットに嵌まるように挿入され、Eクリップ等のストッパ12で固定され、回転方向及び軸方向に出力軸8と一体になるようにされている。また、ベアリング受け部材11は、ベアリング13の内径側に挿入され、ベアリング13は、固定部材6aの内径側に挿入された構造となっている。このような構造をとることにより、移動子5が振動体1の駆動面に加圧接触するようになっている。
【0017】
図2は、実施例1の超音波モータの駆動装置20を説明するブロック図である。
まず、超音波モータの駆動、制御について説明する。
発振部21は、制御部22の指令により所望の周波数の駆動信号を発生する部分である。移相部23は、発振部21で発生した駆動信号を90°位相の異なる2つの駆動信号に分ける部分である。増幅部24,25は、移相部23によって分けられた2つの駆動信号を、それぞれ所望の電圧に昇圧する部分である。増幅部24,25からの駆動信号は、超音波モータ100に伝達され、この駆動信号の印加により振動体1に進行波が発生し、移動子5が駆動される部分である。
検出部26は、光学式エンコーダや磁気エンコーダ等により構成され、移動子5の駆動によって駆動された駆動物の位置や速度を検出する部分である。制御部22は、CPUからの駆動指令を基に、超音波モータ100の駆動を制御する部分である。制御部22は、検出部26からの検出信号を受け、その値を基に、位置情報と速度情報を得て、目標位置に位置決めされるように、発振部21の周波数を制御する部分である。
【0018】
実施例1の構成によれば、超音波モータ制御装置20は、以下のようにして動作する。
まず、制御部22に目標位置が伝達される。発振部21からは駆動信号が発生し、その信号は、位相部23により90°位相の異なる2つの駆動信号に分割され、増幅部24,25により所望の電圧に増幅される。
駆動信号は、超音波モータ100の圧電体2に印加され、圧電体2は励振され、その励振によって弾性体3には4次の曲げ振動が発生する。圧電体2は、A相とB相とに分けられており、駆動信号は、それぞれA相とB相に印加される。A相から発生する4次の曲げ振動とB相から発生する4次の曲げ振動とは、位置的な位相が1/4波長ずれるようになっており、また、A相駆動信号とB相駆動信号とは、90°位相がずれているため、2つの曲げ振動は、合成され、4波の進行波となる。進行波の波頭には、楕円運動が生じている。従って、駆動面に加圧接触された移動子5は、この楕円運動によって摩擦的に駆動される。
移動子5の駆動により駆動された駆動体には、光学式エンコーダ等の検出部26が配置されていて、そこから、電気パルスが発生し、制御部22に伝達される。制御部22は、この信号を基に、現在の位置と現在の速度を得ることが可能となり、これらの位置情報、速度情報及び目標位置情報を基に、発振部21の駆動周波数は制御される。
【0019】
図3は、実施例1の超音波モータの振動体に設けられた異音抑制部材を説明する図である。
実施例1では、振動体1の弾性体3は、ステンレス鋼にNiPの表面処理を施し、ビッカース硬度Hvは、350程度となっている。移動子5は、アルミニウムにアルマイトの表面処理を施し、ビッカース硬度Hvは、350程度となっている。
このように、振動体駆動面、移動子摺動面とも、硬い面同士とした場合であって、摩擦駆動されたときに、ビビリ等で進行性振動波以外の振動が振動体に発生し、これが不快な音として聞こえると考えられる。
【0020】
そこで、実施例1では、振動体1の圧電体面に、異音抑制部材として、ブチルゴムシート31を装着して、進行性振動波以外の振動を抑えるようにした。このようにすることにより、不快な音の発生を防止することができる。
ブチルゴムシート31は、一般的なものでもよいが、本発明者の検証ではショア硬度Hsが30〜70のものなら、よりよい効果が得られることがわかった。
【0021】
一方、ブチルゴムシート31は、圧電体2の面に直接貼った場合に、振動減衰の効果が大きすぎて、駆動振動をも減衰させてしまう。そこで、圧電体2の面と、ブチルゴムシート31との間に、フィルム等の中間層を一層挟んで設け、圧電体面とブチルゴムシートとが直接接触しないようにすることが好ましい。
本実施例では、圧電体面の全体を、FPC(材質;ポリイミド)4で覆うことで、ブチルゴムシート31が圧電体面に、直接接触しないようにした。
【0022】
また、振動体駆動面の硬度であるが、振動体駆動面をステンレス鋼無垢状態(Hv250)、NiP表面処理後に熱処理の状態(Hv500)、チタンナイトライド表面処理に熱処理の状態(Hv800)で異音防止の効果の検証を行ったが、それぞれ、実施例1のように、振動体に異音抑制部材としてブチルゴムシート31を装着すると、摩擦駆動時に発生する不快な音を吸収することが分かった。
また、移動子をアルマイト処理せず、アルミニウム(Hv100)の地のまま、駆動させた場合に、アルミニウムの柔らかさのため、面同士の密着性がよくなり、異音の発生は低減するが、耐久性が得られないという別の問題が発生する。
従って、振動体駆動面及び移動子摺動面を、互いに金属で構成する場合には、硬度は、Hv250以上が好ましいと考えられる。
なお、圧電体にフェルト等を介してその裏面から加圧する構造もあるが、このフェルトには、異音抑制の効果はなく、また、この構造でブチルゴムシートを挟むと振動特性が著しく低下してしまう。
【実施例2】
【0023】
図4は、実施例2の超音波モータの振動体に設けられた異音抑制部材を説明する図である。実施例1では、圧電体面にブチルゴムシート31を装着することで、摩擦駆動された際の不快な異音を低減するようにしたが、実施例2では、弾性体3の外周面に樹脂テープ32を巻き、摩擦駆動された際の不快な異音を低減するようにした。振動体1や移動子5の構成は、実施例1と同じため、詳しい説明は省略する。
【0024】
樹脂テープの材質は、いかなる材質でもよいが、低温時の駆動、高温時の駆動を考慮する温度による機械的物性の変化が小さいシリコーン系、ポリプロピレン系の防振樹脂が好適である。また、巻き方は、金属の弾性体の外周を全周に巻くのが好適である。
このように、振動体1及び移動子5が金属の硬い面同士の場合であって、摩擦駆動されたときに、ビビリ等で進行性振動波以外の振動が振動体1に発生し、これが不快な音として聞こえると考えられる。その振動の一つに径方向に振幅を持った振動があり、実施例2では、樹脂テープ32を巻くことでこの振動が抑えられる。
【0025】
(変形例)以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)上記各実施例に用いた超音波モータは、4波の進行性振動波であるが、他の波数の進行性振動波でも、上記のように振動体に異音抑制部材を装着することで、不快な異音発生が防止できる。
(2)また、進行性振動波以外を利用した超音波モータでも、振動体に異音抑制部材を装着することで、同様な効果が得られる。
(3)実施例1では、弾性体3は、フランジ部3cがベース部3aの内周側に設けられ、その部分を用いて固定部材6(6a,6b)に固定する例で説明したが、フランジ部3cが外周側に設けられているような場合にも適用できる。
(4)また、弾性体2が円環状の例で説明したが、外周側から支持できれば、円柱状のものでもよい。
(5)実施例2では、弾性体3の外周面全面に樹脂テープ32を貼付した例で説明したが、ベース部3aのみに巻いてもよい。また、弾性体3の内周に巻いてもよい。
(6)実施例1では、ブチルゴムシート31を貼付する例で説明したが、ポリプロピレン系の防振ゴムであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の実施例1の超音波モータを説明する図である。
【図2】実施例1の超音波モータの駆動装置20を説明するブロック図である。
【図3】実施例1の超音波モータの振動体に設けられた異音抑制部材を説明する図である。
【図4】実施例2の超音波モータの振動体に設けられた異音抑制部材を説明する図である。
【符号の説明】
【0027】
1 振動体
2 圧電体
3 弾性体
3a ベース部
3b 突起部分
3c フランジ部
4 FPC
5 移動子
6(6a,6b) 固定部材
7 ゴム部材
8 出力軸
9 加圧部材
10 ギア部材
11 ベアリング受け部材
12 ストッパ
13 ベアリング
21 発振部
22 制御部
23 移相部
24,25 増幅部
26 検出部
31 ブチルゴムシート
32 樹脂テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動信号により励振される圧電体と、この圧電体に接合され、前記励振により駆動面に進行性振動波を生じる円環状又は円柱状の弾性体とを有する振動体と;
前記弾性体の駆動面に加圧接触され、前記進行性振動波によって駆動される移動子と;
前記弾性体を内周面及び/又は外周面で支持する支持部と;
前記移動子に前記弾性体を、前記支持部を介して加圧する加圧部と;
を含む振動波モータであって、
前記振動体に装着され、前記振動体と前記移動子との摩擦駆動による異音の発生を抑制する異音抑制部材を備えたこと、
を特徴とする振動波モータ。
【請求項2】
請求項1に記載の振動波モータにおいて、
前記弾性体の駆動面及び前記移動子の摺動面は、ビッカース硬度Hvが250以上であること、
を特徴とする振動波モータ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の振動波モータにおいて、
前記圧電体に接続され駆動信号を印加するフレキシブルプリント基板を備え、
前記異音抑制部材は、前記フレキシブルプリント基板に装着したこと、
を特徴とする振動波モータ。
【請求項4】
請求項3に記載の振動波モータにおいて、
前記異音抑制部材は、前記振動体の前記圧電体側に、前記圧電体と直接接触しない状態で配置されること、
を特徴とする振動波モータ。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の振動波モータにおいて、
前記異音抑制部材は、ショア硬度Hsが30〜70の防振ゴムであること、
を特徴とする振動波モータ。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載の振動波モータにおいて、
前記異音抑制部材は、前記振動体の外周面及び/又は内周面に装着したこと、
を特徴とする振動波モータ。
【請求項7】
請求項1、請求項2又は請求項6のいずれか1項に記載の振動波モータにおいて、
前記異音抑制部材は、シリコーン系又はポリプロピレン系の防振樹脂から形成されていること、
を特徴とする振動波モータ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−271143(P2006−271143A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−87689(P2005−87689)
【出願日】平成17年3月25日(2005.3.25)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】