説明

産業用ロボット

【課題】アーム旋回量に制限のない低コストの産業ロボットを提供する。
【解決手段】本体部側から第1アーム20、第2アーム30及びハンドアーム40の順で連結され、そのハンドアーム40が一定方向に伸縮するように回動駆動するアーム部10と、そのアーム部10の伸縮動作を行う中空回動軸3及びこの中空回動軸3内にあって前記第1アーム10に連結して前記ハンドアーム40の伸縮方向を変化させる中実回動軸2を備えた本体部100とを有し、本体部100は、中実回動軸2の原点位置を検出する第1センサ4を有する第1センサ機構と、その中実回動軸2に設けられて中実回動軸2と中空回動軸3との相対的な原点位置を検出する第2センサ5を有する第2センサ機構とを有しており、中実回動軸2には、ロータリージョイント6が電気接続され、第2センサ5がこのロータリージョイント6に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業用ロボットに関し、更に詳しくは、例えば半導体製造装置等の減圧雰囲気下で用いられ、アーム旋回量に制限のない産業ロボットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造システムにおいては、半導体デバイスを製造するためのシステムにワーク搬送ロボットを組み込んだシステムが用いられている。こうした製造システムは、減圧雰囲気下で処理する複数のチャンバを有しており、ワーク搬送ロボットは、複数のチャンバの中から所定のチャンバに対し、半導体ウエハの出し入れを行うように動作する。このとき、半導体ウエハを各チャンバに搬入/搬出する毎にチャンバ内を常圧に戻すとすると、再びチャンバ内を減圧して処理を開始するまでに多くの時間を要し、スループットの低下を招くことになるので、近年の製造システムは、一般的に、各チャンバに半導体ウエハを搬入/搬出するワーク搬送ロボットを含む空間を予備減圧室(ロードロック室)とした製造システムが採用されている。こうした製造システムにより、チャンバ内を常圧にまで戻すことなく半導体ウエハを搬入/搬出できるので、スループットの向上を図っている。
【0003】
こうした製造システムに用いられるワーク搬送ロボットとしては、搬送効率の向上や動作時間を短縮させることを目的とした種々搬送ロボットが提案されている。例えば特許文献1には、旋回可能に支持された第1のアーム部と、この先端に屈曲可能に支持された第2のアーム部と、この先端にその中央部が回転可能に支持された第3のアーム部とにより構成され、第3のアーム部の両端に被処理体を載置保持する被処理体載置部を形成し、一度に2枚の被処理体を取り扱うことができる搬送アーム装置が提案されている。
【0004】
また、例えば特許文献2は、アーム旋回量の制限を改良してスループットの向上を図ったものであり、駆動源によるシャフトの回転に対応して所定の範囲を往復動する移動部材を設け、部材の回転移動の範囲を規定するために、センサ部により移動部材の移動範囲を規定するようにした搬送ロボットが提案されている。この搬送ロボットは、シャフトの360度以上の回転に対応してセンサを設けることができるので、いずれの方向に対しても部材をアクセスさせることができるとされている。
【特許文献1】特開平7−142551号公報
【特許文献2】特開平11−226883号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の搬送アーム装置は、旋回軸、伸縮軸、第3アーム部回転軸の3つの駆動軸それぞれにモータが接続されているが、各駆動軸の回転制御についての記載はなく、回転精度を高めるためには、おそらくステッピングモータを用いると思われるが、その場合には減速比を高くすることができないという難点があり、また、装置のコストもかさむという問題もある。
【0006】
また、上記特許文献2に記載の搬送ロボットは、アームの旋回量は改善されているものの、無限回転可能というわけではなく、カム部材に形成された渦巻き状の溝の長さに制限されてしまう。そのため、上記ロードロック室内での動作のように、一方向に偏って回転する場合には、何回かに一度は逆回りさせなければならず、時間のロスが生じてスループットの向上を図れないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アーム旋回量に制限のない低コストの産業ロボットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の産業用ロボットは、本体部側から第1アーム、第2アーム及びハンドアームの順で連結され、当該ハンドアームが一定方向に伸縮するように回動駆動するアーム部と、前記アーム部の伸縮動作を行う中空回動軸及び当該中空回動軸内にあって前記第1アームに連結して前記ハンドアームの伸縮方向を変化させる中実回動軸を備えた本体部とを有する産業用ロボットであって、前記本体部は、前記中実回動軸の原点位置を検出する第1センサを有する第1センサ機構と、前記中実回動軸に設けられて当該中実回動軸と前記中空回動軸との相対的な原点位置を検出する第2センサを有する第2センサ機構とを有し、前記中実回動軸にはロータリージョイントが連結され、前記第2センサが当該ロータリージョイントに電気接続されていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、本体部が、中実回動軸の原点位置を検出する第1センサを有する第1センサ機構と、中実回動軸に設けられてその中実回動軸と中空回動軸との相対的な原点位置を検出する第2センサを有する第2センサ機構とを有し、その中実回動軸にはロータリージョイントが連結され、第2センサがロータリージョイントに電気接続されているので、アーム部の伸縮とアーム部の旋回を2つのセンサ機構で位置精度良く行うことができる。しかも、そのセンサ機構への給電が中実回動軸に連結されたロータリージョイントから行われるので、時計周り乃至反時計回りに無限回転可能であり、何回かに一度の逆回りによる時間のロスがなく、スループットをより向上させることができる。また、伸縮と旋回を2つの軸の回動により行うので、回動制御する軸数が少なく、コストメリットのある装置構造となっている。
【0010】
本発明の産業用ロボットにおいて、前記中実回動軸はサーボモータで駆動し、当該サーボモータは減速機構を有すると共に出力信号が2のロータリーエンコーダを備えていることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、中実回動軸はサーボモータで駆動し、そのサーボモータは減速機構を有すると共にロータリーエンコーダを備えているので、ロータリーエンコーダのカウンタがリセットするときには、減速比との関係から、中実回動軸(アーム部も同じ)を必ず整数回転後の状態とすることができる。その結果、カウンタリセット時のアーム部は初期の原点位置と同じ位置となり、その後におけるロータリーエンコーダで検出する回転量と、第1及び第2のセンサ機構とによって判断する中実回動軸の位置判断を、リセット前の位置判断と同じにすることができる。その結果、長期間使用した場合であっても、リセット前後での原点位置を乱すことなくアーム部の伸縮と旋回を行うことができる。こうした機械的な制御機構は、制御ソフトによらないので、コストメリットもあり、且つ信頼性の高い制御を行うことができる。
【0012】
上記の場合において、前記減速機構の減速比を1/128とし、前記ロータリーエンコーダの出力信号は2であることが好ましい。この発明によれば、出力信号が2のロータリーエンコーダと減速比1/128の減速機構とにより、上記効果を具体的に実現できる。
【0013】
本発明の産業用ロボットにおいて、前記第1アームは、前記本体部側にあって前記中実回動軸に連結する第1プーリと、前記第2アーム側にあって当該第2アームに連結する第2プーリと、当該第1プーリ及び第2プーリ間に掛かる第1ベルトとを有し、前記第2アームは、前記第2プーリの同心位置にある第3プーリと、前記ハンドアーム側にあって当該ハンドアームに連結する第4プーリと、当該第3プーリ及び第4プーリ間に掛かる第2ベルトとを有することを特徴とする。この発明によれば、中空回動軸を駆動させることにより第1アームと第2アームとによって伸縮動作が行われ、中空回動軸と中実回動軸の相対位置を変えずに駆動させることによって第1アーム及び第2アームを旋回してハンドアームの伸縮方向を変化させることができる。
【0014】
本発明の産業用ロボットにおいて、前記中実回動軸と前記中空回動軸との間、及び、前記中空回動軸と当該中空回動軸の外周に位置する中空固定軸との間が、磁気シールされていることが好ましい。この発明によれば、各軸間が磁気シールされているので、例えば半導体製造装置等の減圧雰囲気下で好ましく用いられる。
【0015】
本発明の産業用ロボットにおいては、前記中空回動軸及び前記中実回動軸を高さ方向に変位させる駆動源を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の産業用ロボットによれば、アーム部の伸縮と旋回を2つのセンサ機構で位置精度良く制御することができ、しかも、そのセンサ機構への給電が中実回動軸に連結されたロータリージョイントから行われるので、時計周り乃至反時計回りに位置精度の良い無限回転が可能となる。その結果、何回かに一度の逆回りによる時間のロスがなく、スループットをより向上させることができる。また、伸縮と旋回を2つの軸を回動させて行うので、回転させ制御する軸数が少なく、コストメリットのある装置構造となっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。なお、本発明の産業用ロボットは、その技術的特徴を有する範囲において、以下の説明及び図面に限定されない。
【0018】
図1は、本発明の産業用ロボットの一例を示す平面図(A)及びA−A断面図(B)である。図2は、図1に示す第1アームの内部構造を示す平面図(A)及びB−B断面図(B)であり、図3は、図1に示す第2アームの内部構造を示す平面図(A)及びC−C断面図(C)である。また、図4は、図1に示す本体部のA−A断面の拡大図である。また、図5は、図1に示す産業用ロボットの本体部を120°角度を変えて見たときの断面図(A)と、240°角度を変えて見たときの断面図(B)であり、図6は、本発明の産業用ロボットの本体部の横断面図である。
【0019】
本発明の産業用ロボット(以下、「ロボット1」という。)は、図1に示すように、本体部側から第1アーム20、第2アーム30及びハンドアーム40の順で連結され、そのハンドアーム40が一定方向に伸縮するように回動駆動するアーム部10と、そのアーム部10の伸縮動作を行う中空回動軸3及びこの中空回動軸3内にあって前記第1アーム20に連結して前記ハンドアーム40の伸縮方向を変化させる中実回動軸2を備えた本体部100とを有している。
【0020】
(アーム部)
先ず、アーム部10について説明する。アーム部10は、図2及び図3に示すように、本体部側から第1アーム20、第2アーム30及びハンドアーム40の順で連結され、そのハンドアーム40が一定方向に伸縮するように回動駆動する。ハンドアーム40は、ウエハ等のワークを搭載して搬送するためのアーム部であり、図1等に示すように、両端それぞれに搭載部を有するものであってもよいし、片端に搭載部を有するものであってもよい。
【0021】
各アームのうち、第1アーム20は、本体部側にあって中実回動軸2に連結する第1プーリ21と、第2アーム30側にあって第2アーム30に連結する第2プーリ22と、第1プーリ21及び第2プーリ22間に掛かる第1ベルト23とを有している。第2アーム30は、第2プーリ22の同心位置にある第3プーリ31と、ハンドアーム40側にあってハンドアーム40に連結する第4プーリ32と、第3プーリ31及び第4プーリ32間に掛かる第2ベルト33とを有している。本発明において、中空回動軸3を駆動させることにより、第1アーム20と第2アーム30とによってアーム部10の伸縮動作が行われ、中実回動軸2と中空回動軸3の相対位置を変えずに駆動させることにより、第1アーム20及び第2アーム30を旋回してハンドアーム40の伸縮方向が変化する。
【0022】
第1アーム20及び第2アーム30において、ベルトの材質は特に限定されず、スチールベルトでも、クロロプレンベルト、ニトリルゴムベルト、ウレタンゴムベルト等のゴムベルトでもよく、スチールベルトとゴムベルトとを組み合わせたハイブリッドベルトであっても構わない。本発明のロボット100が減圧雰囲気で用いられる場合には、ガスや粉塵の発生の少ないベルトが好ましく適用され、例えばフッ素ゴムベルト等を挙げることができる。また、ベルト形状についても、平ベルトでも、歯付きベルトでも、平ベルトと歯付きベルトとを組み合わせたハイブリッドベルトでもよい。各プーリの形状は、用いるベルトの種類に応じて選択され、平ベルトの場合は平プーリが用いられ、歯付きベルトの場合は歯付きプーリが用いられる。
【0023】
第1プーリ21と第2プーリ22との間に掛けられた第1ベルト23を適当な張力にするために、図2に示すように、第1ベルト23を背面から押さえるアイドラプーリ26を設けてもよい。アイドラプーリ26は、微調整可能な機構で設けられており、このアイドラプーリ26により、第1ベルト23の張力を調整すると共に、第1プーリ21と第1ベルト23との間の接触角度をより大きくすることができる。
【0024】
なお、図3に示す第2ベルト33は、歯付きベルト36(タイミングベルト)と、スチール製の平ベルト37とを組み合わせたハイブリッドベルトであり、両ベルトは連結部43で繋がれている。連結部43には、張力調整できる機構を一方又は両方に有していることが好ましい。なお、本願では、連結部の詳細及びハイブリッドベルトの詳細については割愛するが、ハイブリッドベルトに装着された連結部は、両側のプーリに接触しない位置までしか回動しないようになっている。
【0025】
また、第1アーム20及び第2アーム30の内部には、図2及び図3に示すようなリブ25,35が設けられていてもよい。リブ25,35は、各アームの剛性を高めて変形を抑えるように作用するので、アームの肉厚を薄くして軽量化を図ることができる点で有利である。なお、リブ25,35には、第1アーム20の基端部に通じる抜き穴29,39を形成することが好ましい。この抜き穴29,39は、第1アーム20内の空気と第2アーム30内の空気を第1アーム20の基端部から外部に抜くための通路をなしており、ロボット1が減圧雰囲気に曝されると、第2アーム30内の空気は抜き穴39を通って第2アーム30の基端部から第1アーム20内に入り、さらに第1アーム20内の抜き穴29を通って第1アーム20の基端部から外部に容易に抜かれることになる。なお、第1アーム20の基端部とは、本体部100側のことであり、本願においては、アーム部10を駆動させる本体部の軸上の部位である。その基端部には、アーム部10内の空気を外部に逃がす開口部が設けられ、その開口部には、アーム内で発生した粉塵等を減圧雰囲気に逃がさないためのフィルター11が装着されている。
【0026】
各プーリの径比については、第1プーリ21の径R1と第2プーリ22の径R2とはR1:R2=2:1の関係であり、第3プーリ31の径R3と第4プーリ32の径R4とはR3:R4=1:2の関係となっている。したがって、第1プーリ21、第2プーリ22(第3プーリ31)及び第4プーリ32の回転角比は1:2:1となるので、第1プーリ21と第2プーリ22(第3プーリ31)と第4プーリ32との回転角度比は、1:2:1となる。その結果、後述の図9に示すように、第1プーリ21を回動させて図9(A)の状態から図9(B)及び図9(C)の状態に変化させると、第1アーム20と第2アーム30との角度が変化するが、ハンドアーム40は、第1アーム20の第1プーリ21の中心点Pと第2アーム30の第4プーリ32の中心点Rとを結んだ直線(仮想線X)上を、向きを一定にしながら伸縮するように移動することとなる。
【0027】
(本体部)
次に、本体部100について説明する。本体部100は、図4〜図6に示すように、アーム部10の伸縮動作を行う中空回動軸3及びこの中空回動軸3内にあって第1アーム20に連結してハンドアーム40の伸縮方向を変化させる中実回動軸2を備えている。そして、本発明では、この本体部100が、中実回動軸2の原点位置を検出する第1センサ4を有する第1センサ機構と、その中実回動軸2に設けられて中実回動軸2と中空回動軸3との相対的な原点位置を検出する第2センサ5を有する第2センサ機構とを有しており、且つ、中実回動軸2にはロータリージョイント6が連結され、第2センサ5がこのロータリージョイント6に電気接続されていることに特徴がある。
【0028】
こうした特徴を有する本体部100を備える本発明のロボット1は、アーム部10の伸縮とアーム部10の旋回を2つのセンサ機構で位置精度良く行うことができる。しかも、そのセンサ機構への給電が中実回動軸2に連結されたロータリージョイント6から行われるので、時計周り乃至反時計回りに無限回転可能であり、何回かに一度の逆回りによる時間のロスがなく、スループットをより向上させることができる。また、伸縮と旋回を2つの軸を回動させて行うので、回転させ制御する軸数が少なく、コストメリットのある装置構造となっている。こうした本発明の産業用ロボット1は、例えば半導体製造装置等の減圧雰囲気下で用いられ、アーム旋回量に制限のない低コストのロボットとして提供できる。
【0029】
中実回動軸2は、図4〜図6に示すように、本体部100を構成する各軸のうち最も中心側に設けられる軸であり、通常は中実構造であるので本願では「中実回動軸」と言うが、必ずしも中実構造でなくてもよい。この中実回動軸2の上方の端部は、第1プーリ21に取り付けられ中空回動軸3と中実回動軸2の相対位置を変化させずに回転させることでアーム部10を旋回させるように作用する。
【0030】
中実回動軸2の下方の端部には、第1モータ50の駆動力が与えられる。本願において、第1モータ50はサーボモータであることが好ましく、図5(A)に示すように、減速比の大きい減速機51を取り付けることができる。第1モータ50の駆動力は、モータ軸に取り付けられたプーリ52と、中実回動軸2の下端に取り付けられたプーリ54との間をタイミングベルト53を掛けることによって伝導される。
【0031】
第1モータ50をサーボモータとすれば、減速比の大きい減速機を組み合わせることができ、さらに出力信号が2(2のべき乗)のロータリーエンコーダをサーボモータに備えることにより、ロータリーエンコーダのカウンタがリセットするときには、減速比との関係から、中空回動軸3(アーム部も同じ)を必ず整数回転後の状態とすることができる。好ましく用いることができる減速機は減速比1/128のものであり、出力信号が2のロータリーエンコーダと減速比1/128の減速機構とにより、カウンタリセット時の中実回動軸2は初期の原点位置と同じ位置となり、その後におけるロータリーエンコーダで検出する回転量と、第1及び第2のセンサ機構とによって判断する中実回動軸2の位置判断を、リセット前の位置判断と同じにすることができる。その結果、長期間使用した場合であっても、リセット前後での原点位置を乱すことなくアーム部10の伸縮と旋回を行うことができる。こうした機械的な制御機構は、制御ソフトによらないので、コストメリットもあり、且つ信頼性の高い制御を行うことができる。
【0032】
なお、第1センサ機構及び第2センサ機構を用いて原点位置が検出されるが、これは通常、搬入時又は復帰時等に実施されるものであり、動作時には、上述したサーボモータに備えられたロータリーエンコーダにより検出するようにしている。
【0033】
一方、中空回動軸3は、図4〜図6に示すように、本体部100を構成する各軸のうち前記中実回動軸2の外側に設けられる軸であり、文字通り中空構造となっている。この中空回動軸3の上方の端部は、第1アーム20に取り付けられ、第1アーム20を回動してアーム部10を伸縮させるように作用する。
【0034】
中空回動軸3の下方の端部には、第2モータ60の駆動力が与えられる。本願において、第2モータ60はサーボモータであることが好ましく、図5(B)に示すように、減速比の大きい減速機61も取り付けることができる。第2モータ60の駆動力は、モータ軸に取り付けられたプーリ62と、中空回動軸3の下端に取り付けられたプーリ64との間をタイミングベルト63を掛けることによって伝導される。なお、図示のように、この中空回動軸3に取り付けられるプーリ64は、上記中実回動軸2に取り付けられるプーリ54の上部に配置されている。
【0035】
中空回動軸3の外周側には、図4に示すように、中空固定軸72が設けられている。この中空固定軸72は、支持部材84で支持されている。
【0036】
中実回動軸2と中空回動軸3との間、及び、中空回動軸3とこの中空回動軸3の外周に位置する中空固定軸72との間が、図4中の黒塗り部分に示すように、ボールベアリング56,66,76により支持され、さらに磁気シール55,65が設けられていることが好ましい。こうした構成により、各軸間のシール性を確保できるので、例えば半導体製造装置等の減圧雰囲気下で好ましく用いられる。
【0037】
上述の中実回動軸2、中空回動軸3及び中空固定軸72は、図4及び図5(B)に示すように、支持部材84により一体化され、その一体構造物は、第3モータ80であるサーボモータにより一体に昇降するように動作する。第3モータ80は、モータ軸81にカップリングやベアリングで構成されたジョイント構造体82を介してボールネジ85に直接又はプーリ機構を介して連結される。第3モータ80は、本体部100の筐体に取り付けられた固定部材88に装着されている。第3モータ80が回転することにより、上記ボールネジ85と螺合し且つ上記支持部材84に固定されたナット86がボールネジ85に沿って昇降することにより、支持部材84が昇降する。この昇降動作は、図5(B)及び図6に示すように、固定部材88、89間で固定されたボールスプライン等の摺動部材87によって行われる。摺動部材87は、図6に示す例では、120°間隔に配置されている。
【0038】
(センサ機構)
次に、センサ機構について説明する。図7は、第1センサ機構の一例を示す概略構成図であり、図8は、第2センサ機構の一例を示す概略構成図である。第1センサ機構は、図7に示すように、中実回動軸2の原点位置を検出する第1センサ4と、その第1センサ4に180°毎ON/OFF信号を与えることができる回転部材7とで構成される。回転部材7は、図7に示すように、所定の厚さで形成され、2分割した180°領域の外周部7aの外径と、残りの180°領域の外周部7bの外径とが異なるように形成されたものを例示できる。そして、この回転部材7の外周部から所定の間隔を隔てて第1センサ4を配置することにより、その外径差に基づく信号を検知し、ON/OFF信号として制御機構(図示しない)に出力する。このとき用いられる第1センサ4としては、光電センサ等が好ましく用いられる。なお、符号4aは第1センサ4のリード線であり、符号8cは必要に応じて設けられる中心穴である。
【0039】
第1センサ4は、図4に示すように、支持部材84に固定されている。一方、回転部材7は、中実回動軸2の下端に設けられたプーリ54の下面に接合され、中実回動軸2の回動と共に回動する。
【0040】
一方、第2センサ機構は、図8に示すように、中実回動軸2に設けられて中実回動軸2と中空回動軸3との相対的な原点位置を検出する第2センサ5と、その第2センサ5に180°毎ON/OFF信号を与えることができる回転部材8とで構成される。回転部材8は、所定の厚さで形成され、2分割した180°領域の平面部には、外周縁近傍にその外周縁に沿って形成された所定高さで所定幅からなる台部8aが形成され、残りの180°領域の平面部8bには、そのような台部が形成されていない形態からなるものである。こうして形成した回転部材8は、中空回動軸3に装着したプーリ64の下面に装着されて用いられるが、上記回転部材8の形状をプーリ64自体の下面に加工したものであっても良く、その場合にはプーリ64と回転部材8とは一体のものとなる。
【0041】
第2センサ5は、回転部材8の面に垂直となるように配置され、その台部8aの形成位置に先端が向くように、その台部8aから所定の間隔を隔てて配置される。第2センサ5は、台部8aの有無(凹凸差)に基づく信号を検知し、ON/OFF信号として制御機構(図示しない)に出力する。このとき用いられる第2センサ5としては、光電センサ等が好ましく用いられる。なお、符号5aは第2センサ5のリード線であり、符号8cは必要に応じて設けられる中心穴である。
【0042】
第2センサ5は、図4に示すように、中実回動軸2に設けられている。なお、本願において「中実回動軸2に設けられている」とは、中実回動軸2に直に設けられている場合を含む他、図4に示すように、中実回動軸2下端に設けられて中実回動軸2と共に回転するプーリ54に設けられた場合や、そのプーリ54の下面に設けられている回転部材7に設けられている場合を含む意味で用いている。
【0043】
回転部材8は、図4に示すように、中空回動軸3の下端に設けられたプーリ64の下面に接合され、又はプーリ64自体に加工されて、中実回動軸2の回動と共に回動する。
【0044】
中実回動軸2には、図4〜図6に示すように、ロータリージョイント6が連結され、中実回動軸2と共に回転する第2センサ5が、このロータリージョイント6に電気接続されている。そのため、第2センサ5のリード線5aを、そのロータリージョイント6にブラシ接触させることができるので、その中実回動軸2及び中空回動軸3を時計周り乃至反時計回りに無限回転可能とすることができる。その結果、旧来のロボットのように、何回かに一度の逆回りによる時間のロスがなく、スループットをより向上させることができる。
【0045】
(各アームの動作)
次に、アーム部10の動作を以下に説明する。図9は、アーム部の伸縮動作の説明図である。アーム部10は、第1アーム20と第2アーム30とが同じ長さとなっており、そのため、図9(A)に示すように、初期状態では第1アーム20と第2アーム30とが重なり合った状態になる。ここで、「同じ長さ」とは、アームの両端に位置するプーリの中心間の長さが同じという意味である。なお、初期状態では、ハンドアーム40は第2アーム30に直交するように設けられており、重なり合った第1アーム20及び第2アーム30の長手方向の仮想線Yと、ハンドアーム40の長手方向の仮想線Xとは直交している。
【0046】
次に、中空回動軸3を一方向に角度θ1だけ回転させると、第1アーム20も第1プーリ21の中心点Pを中心にして角度θ1だけ回転する。本発明では、第1プーリ21と第2プーリ22の径比が2:1であるので、第2アーム30は、図9(B)に示すように、第1アーム20の2倍の速さで第1アーム20の回転方向の逆方向に回転する。したがって、第1アーム20と第2アーム30との角度θ2は、第1アーム20の回転角度θ1の2倍となる。
【0047】
また、本発明では、第3プーリ31と第4プーリ32の径比が1:2であるので、ハンドアーム40は、図9(C)に示すように、第2アーム30の1/2倍の速さで第2アーム30の回転方向の逆方向に回転する。したがって、第2アーム30とハンドアーム40との角度θ3は、第1アーム20と第2アーム30との角度θ2の1/2倍になる。
【0048】
さらにその後、中空回動軸3を逆回転させると、アーム部10は、図9(C)の伸長状態から図9(B)の状態を経て図9(A)の状態に戻る。
【0049】
以上のように、第1アーム20の回転角θ1とハンドアーム40の回転角θ3の変化が同じになり、しかも第1アーム20と第2アーム30の長さが同じであるので、第2アーム30とハンドアーム40とが連結する第4プーリ32の中心点Rは、上記仮想線X上を伸縮するように変化し、ハンドアーム40は、上記仮想線X上を長手方向を変えずに変化する。したがって、第2モータ3の回転によって、ハンドアーム40は、一定方向に伸縮運動するように変位する。
【0050】
図10は、アーム部の旋回形態及び伸縮形態の例を示すものであって、(A)行〜(F)行に示す旋回形態と、(i)列〜(iii)列に示す伸縮形態とを示す説明図である。図10において、(i)列は初期状態を示し、(ii)列は一方向への伸長状態を示し、(iii)列は他方向への伸長状態を示している。すなわち、(i)列の初期状態において、中空回動軸3を正回転させると(ii)列の状態となり、逆回転させると(iii)列の状態になる。
【0051】
一方、(A)行〜(F)行に示す状態は、アーム部10を旋回させた形態である。中実回動軸2と中空回動軸3の相対位置を変化させずに回転させるとアーム部10は伸縮動作を行わずに旋回動作する。図10においては、六角のロードロック室内に配置された形態を想定して示しているが、6つのゲートベンのうち所定のゲートベンにハンドアーム40の長手方向が向かい合うようにアーム部10を所定の角度で変化させると、その角度によって、(A)行〜(F)行の6種類の形態に変化させることができる。
【0052】
アーム部10を回転させて、ハンドアーム40を所定のゲートベンに向かい合わせた後、中空回動軸3を正回転又は逆回転させることによって、(i)列状態から(ii)状態ないし(iii)列状態にハンドアーム40を伸縮させることができる。
【0053】
(位置制御)
本発明においては、上記の第1センサ機構と第2センサ機構とにより、中実回動軸2の位置と、中空回動軸3の中実回動軸2に対する相対的な位置とを検出することができる。すなわち、図7及び図8のところで説明したように、第1センサ機構の回転部材7及び第2センサ機構の回転部材8は、180°で2分割されている。
【0054】
中実回動軸2において、図10の(A)行と(D)行との違い、(B)行と(E)行との違い、及び(C)行と(F)行との違いは、第1センサ4が図7に示す回転部材7の「外周部7a」側にあるか、「外周部7b」側にあるかで区別することができる。中実回動軸2は、(A)行から(D)行を経て再び(A)行に戻ったときに整数回転したことになる。さらに、同一の「外周部7a」を示す例えば(A)行〜(C)行の区別及び制御は、例えば第1モータ50にロータリーエンコーダを装着し、その出力信号から区別し又は制御することができる。
【0055】
また、本発明のロボット1は、アーム部10の原点位置を決めておくことができる。例えば、中実回動軸2においては、図7に示すように「外周部7a」と「外周部7b」との境界であって、図示の回転部材7が時計回りのときに「外周部7b」から「外周部7a」に変化する側を原点位置と規定し、一方、中空回動軸3においては、図8に示すように「台部8a」と「平面部8b」との境界であって、図示の回転部材8が時計回りのときに「台部8a」から「平面部8b」に変化する側を原点位置と規定して制御機構のメモリーに記憶させておくことによって、原点位置を常時又は必要に応じて再現できる。
【0056】
また、本発明のロボット1は、中実回動軸2を回動駆動させるための第1モータ50と、中空回動軸3を回動駆動させるための第2モータ60とに、ロータリーエンコーダを設けておくことが好ましい。その結果、ロータリーエンコーダで検出する回転量と、図7及び図8に示すセンサ機構とによって、アーム部10の状態が、図10に示す何れの状態であるかを判断することができる。
【0057】
なお、ロータリーエンコーダは、インクリメンタルエンコーダでもアブショリュートエンコーダの何れでもよいが、インクリメンタルエンコーダを用いた場合には、回転角に応じてパルスが出力され、そのパルス数はカウンタで検出される。このとき、カウンタはいずれリセットされることになるが、リセットされたときに、アーム部10の位置が、初期時の原点位置とは異なっている場合には、制御上その後の位置判断が狂うことになる。
【0058】
そこで、本発明では、上述したように、出力信号が2のロータリーエンコーダ(インクリメンタルエンコーダ)を備えた場合には、中実回動軸2を駆動するサーボモータの減速機を1/128の減速比としている。これにより、インクリメンタルエンコーダのカウンタがリセットするときには、上記減速比との関係から、アーム部10が必ず整数回転の状態となっている。その結果、カウンタリセット時のアーム部10は初期の原点位置と同じ位置となり、その後におけるロータリーエンコーダで検出する回転量と、図7及び図8に示すセンサ機構とによって判断するアーム部10の位置判断を、リセット前の位置判断と同じにすることができる。その結果、長期間使用した場合であっても、リセット前後での原点位置を乱すことなくアーム部の伸縮と旋回を行うことができる。こうした機械的な制御機構は、制御ソフトによらないので、コストメリットもあり、且つ信頼性の高い制御を行うことができる。
【0059】
(半導体製造プロセスへの適用例)
図11は、本発明の産業用ロボットが半導体の製造プロセスに用いられる例を示す概略平面図であり、図12は、図11の概略側面図である。図11に示す装置は、半導体の製造プロセスにおける処理集合装置150である。装置中央には、減圧可能なロードロック室209があり、本発明のロボット1が配置されている。
【0060】
このロードロック室209の周りには、その周方向に6分割された処理室が配置されている。このうち、符号210,220,230,240の4室は、真空処理室であり、符号203,203の2室は、その集合処理装置外からウエハの受け渡しを行う収容室である。また、符号201は、集合処理装置外からウエハ304の受け渡し行うロボットである。こうした集合処理装置150では、各室の入り口にゲートベン202,204,205が設けられ、そのゲートベン202,204,205の開閉により処理室への出し入れが行われる。
【0061】
なお、本発明のロボット1以外の構成を説明すれば、搬送ロボット室200内に設置された搬送ロボット201は、ウエハ304が収納されたウエハ搭載ラック301,302,303(以下、符号300で表す)と、収容室203との間で動作する。
【0062】
こうした集合処理装置内に本発明のロボット1が配置されるが、本発明のロボット1は、アーム部10が無限回動可能であると共に、アーム部10の伸縮と旋回を2つのセンサ機構等で位置精度良く制御することができる。その結果、何回かに一度の逆回りによる時間のロスがなく、スループットをより向上させることができる。また、伸縮と旋回を2つの軸(中実回動軸2、中空回動軸3)を回動させて行うので、回転させ制御する軸数が少なく、コストメリットのある装置構造となっている。こうした本発明の産業用ロボット1は、上記のような半導体製造装置の減圧雰囲気下で用いられ、アーム旋回量に制限のない低コストのロボットとして用いることができる。
【0063】
以上、本発明の産業用ロボットについて説明したが、上述の本実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあって、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の産業用ロボットの一例を示す平面図(A)及びA−A断面図(B)である。
【図2】図1に示す第1アームの内部構造を示す平面図(A)及びB−B断面図(B)である。
【図3】図1に示す第2アームの内部構造を示す平面図(A)及びC−C断面図(C)である。
【図4】図1に示す本体部のA−A断面の拡大図である。
【図5】図1に示す産業用ロボットの本体部を120°角度を変えて見たときの断面図(A)と、240°角度を変えて見たときの断面図(B)である。
【図6】本発明の産業用ロボットの本体部の横断面図である。
【図7】第1センサ機構の一例を示す概略構成図である。
【図8】第2センサ機構の一例を示す概略構成図である。
【図9】アーム部の伸縮動作の説明図である。
【図10】アーム部の旋回及び伸縮形態の例を示すものであって、(A)行〜(F)行に示す旋回形態と、(i)列〜(iii)列に示す伸縮形態とを示す説明図である。
【図11】本発明の産業用ロボットが半導体の製造プロセスに用いられる例を示す概略平面図である。
【図12】図11の概略側面図である。
【符号の説明】
【0065】
1 ロボット
2 中実回動軸
3 中空回動軸
4 第1センサ
4a リード線
5 第2センサ
5a リード線
6 ロータリージョイント
6a リード線
7,8 回転部材
7a,7b 外周部
7c,8c 中心穴
8a 台部
8b 平面部
20 第1アーム
21 第1プーリ
22 第2プーリ
23 第1ベルト
24 連結軸
25 リブ
26 アイドラプーリ
29 抜き穴
30 第2アーム
31 第3プーリ
32 第4プーリ
33 第2ベルト
34 連結軸
35 リブ
36 歯付きベルト
37 平ベルト
39 抜き穴
40 ハンドアーム
42 ネジ
43 連結部
50 第1モータ
51 減速機
52,54 プーリ
53 タイミングベルト
55 磁気シール
56 ボールベアリング
60 第2モータ
61 減速機
62,64 プーリ
63 タイミングベルト
65 磁気シール
66,76 ボールベアリング
72 中空固定軸
80 第3モータ
81 モータ軸
82 ジョイント構造体
84 支持部材
85 ボールネジ
86 ナット
87 摺動部材
88,89 固定部材
100 本体部
150 処理集合装置
200 搬送ロボット室
201 搬送ロボット
202,204,205 ゲートベン
203 収容室
209 ロードロック室
210,220,230,240 真空処理室
300,301,302,303 ウエハ搭載ラック
304 ウエハ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部側から第1アーム、第2アーム及びハンドアームの順で連結され、当該ハンドアームが一定方向に伸縮するように回動駆動するアーム部と、前記アーム部の伸縮動作を行う中空回動軸及び当該中空回動軸内にあって前記第1アームに連結して前記ハンドアームの伸縮方向を変化させる中実回動軸を備えた本体部と、を有する産業用ロボットであって、
前記本体部は、前記中実回動軸の原点位置を検出する第1センサを有する第1センサ機構と、前記中実回動軸に設けられて当該中実回動軸と前記中空回動軸との相対的な原点位置を検出する第2センサを有する第2センサ機構とを有し、前記中実回動軸にはロータリージョイントが連結され、前記第2センサが当該ロータリージョイントに電気接続されていることを特徴とする産業用ロボット。
【請求項2】
前記中実回動軸はサーボモータで駆動し、当該サーボモータは減速機構を有すると共にロータリーエンコーダを備えていることを特徴とする請求項1に記載の産業用ロボット。
【請求項3】
前記減速機構の減速比を1/128とし、前記ロータリーエンコーダの出力信号が2であることを特徴とする請求項2に記載の産業用ロボット。
【請求項4】
前記第1アームは、前記本体部側にあって前記中実回動軸に連結する第1プーリと、前記第2アーム側にあって当該第2アームに連結する第2プーリと、当該第1プーリ及び第2プーリ間に掛かる第1ベルトとを有し、
前記第2アームは、前記第2プーリの同心位置にある第3プーリと、前記ハンドアーム側にあって当該ハンドアームに連結する第4プーリと、当該第3プーリ及び第4プーリ間に掛かる第2ベルトとを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の産業用ロボット。
【請求項5】
前記中実回動軸と前記中空回動軸との間、及び、前記中空回動軸と当該中空回動軸の外周に位置する中空固定軸との間が、磁気シールされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の産業用ロボット。
【請求項6】
前記中空回動軸及び前記中実回動軸を高さ方向に変位させる駆動源を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の産業用ロボット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−152495(P2007−152495A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−351324(P2005−351324)
【出願日】平成17年12月5日(2005.12.5)
【出願人】(000002233)日本電産サンキョー株式会社 (1,337)
【Fターム(参考)】