説明

金属用のリガンドおよびそれらに基づいて改善された金属触媒法

【課題】遷移金属を触媒とする反応において、適切な基質の範囲、触媒の転移回数、反応条件および反応効率を含む多くの特徴を改善する。
【解決手段】 遷移金属用の新規なリガンドを提供し、遷移金属を触媒とする炭素−ヘテロ原子結合および炭素−炭素結合の形成反応において、これらのリガンドを含む触媒の利用法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般構造式2で示される化合物であって、
【化1】

XはNR、PR、AsR、ORまたはSRで表され;
YはNR、PR、AsR、OR、SR、SiR、アルキルまたはHで表され;
ここで、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、それぞれ別異の水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシル、アルコキシル、シリルオキシ、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、アルキルチオ、イミン、アミド、ホスホリル、ホスホネート、ホスフィン、カルボニル、カルボキシル、カルボキシアミド、アンヒドリド、シリル、チオアルキル、アルキルスルフォニル、アリールスルフォニル、セレノアルキル、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロアルキル、ニトリル、グアニジン、アミジン、アセタール、ケタール、アミンオキシド、アリール、ヘテロアリール、アジド、アジリジン、カルバメート、エポキシド、ヒドロキサム酸、イミド、オキシム、スルフォンアミド、チオアミド、チオカルバメート、ウレア、チオウレア、または−(CH)m−R80であり;
互いにオルト位に存在する任意の置換基対はR、R、R、R、RおよびRを含む群から選択され、これらの置換基は相互に作用して、総原子数が5〜7個からなる環構造骨格を表すことができ;該環構造は、その骨格内に1または2個のヘテロ原子を有することができ;また、該環構造はさらに置換基を有することも有しないことも可能であり、
R80は、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは0〜8までの整数であり;
リガンドがキラルの場合には、鏡像異性体の混合物または鏡像異性体のうちのいずれか一方の形で提供することができ;
Rがアルキル、アリールまたはヘテロアリールである場合、XおよびYは両方がPRではない;
ことを特徴とする化合物。
【請求項2】
XとYが異なっており;
Rは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R、R、R、R、R、R、RおよびRは、H、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−SiRおよび−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択される
ことを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Yがアルキルであり;
XがPRで表され;
ここでRは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R、R、R、R、R、R、RおよびRは、H、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−SiRおよび−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択される
ことを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項4】
Yがアルキルであり;
XがPRで表され;
ここでRは、アルキルおよびシクロアルキルを含む群からそれぞれ別異に選択され;
R、R、R、R、R、R、RおよびRは、H、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−SiRおよび−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択される
ことを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項5】
XがPRである場合に、X内のPが不斉であり;鏡像異性体のうちの一方が多く存在することを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項6】
XがPRである場合に、X内のPが不斉であり;ビフェニル核が軸性キラルであることを特徴とする請求項1記載の化合物。
【請求項7】
一般構造式4で示される化合物であって、
【化2】

Rは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
ビナフチル核のAおよびA’環は、それぞれ別異に未置換であるか、または安定性および原子価則に基づく限度までは任意にRおよびRで置換されており;
RおよびRは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−SiRおよび−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され、
R80は、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは0〜8までの整数であり;さらに、
リガンドがキラルの場合には、鏡像異性体の混合物または鏡像異性体のうちのいずれか一方の形で提供することができる
ことを特徴とする化合物。
【請求項8】
RおよびRは水素であって、
Nに結合している2個のRは明らかに低級アルキル、好ましくはメチルであり;さらに、
Pに結合している2個のRは明らかにシクロアルキル、好ましくはシクロヘキシルである
ことを特徴とする請求項7記載の化合物。
【請求項9】
PR基が不斉P原子を含むことを特徴とする請求項7記載の化合物。
【請求項10】
PR基が不斉P原子を含み、ビフェニル核が軸性キラルであることを特徴とする請求項7記載の化合物。
【請求項11】
一般構造式6で示される化合物であって、
【化3】

Rは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
ビフェニル核のAおよびA’環は、それぞれ別異に未置換であるか、または安定性および原子価則に基づく限度までは任意にRおよびRで置換されており;
RおよびRは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−SiRおよび−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され、
R80は、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは0〜8までの整数であり;
リガンドがキラルの場合には、鏡像異性体の混合物または鏡像異性体のうちのいずれか一方の形で提供することができ;
Rの全ての例が同一であり、アルキル、シクロアルキルおよびアリールから成る群より選択される場合、RおよびRの少なくとも2つの場合が存在し;さらに、
Rがアルキル、シクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから成る群より選択される場合、化合物6のビフェニル核は、6よび6’位置でメチルまたはメトキシ基を有しない;
ことを特徴とする化合物。
【請求項12】
RおよびRは存在せず、
すべてのRが低級アルキルまたはシクロアルキル、好ましくはシクロヘキシルである
ことを特徴とする請求項11記載の化合物。
【請求項13】
少なくとも1個のPR基が不斉P原子を含むことを特徴とする請求項11記載の化合物。
【請求項14】
少なくとも1個のPR基が不斉P原子を含み;ビフェニル核が軸性キラルであることを特徴とする請求項11記載の化合物。
【請求項15】
一般構造式8で示される化合物であって、
【化4】

ArおよびAr'は、随意に置換されたアリール部位またはヘテロアリール部位を含む群からそれぞれ別異に選択され;ArおよびAr'の両方が随意に置換されたアリールではなく;Ar'がナフチルを示し、Arがイソキノリニルを示し、YがHである場合、XはP(Ph)2ではなく;
XはNR、PR、AsR、ORまたはSRで表され;
YはNR、PR、AsR、OR、SR、SiR、アルキルまたはHで表され;
Rは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され、
R80は、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは0〜8までの整数であり;さらに、
リガンドがキラルの場合には、鏡像異性体の混合物または鏡像異性体のうちのいずれか一方の形で提供することができる
ことを特徴とする化合物。
【請求項16】
XがPRである場合に、X内のP原子が不斉であり;鏡像異性体のうちの一方が多く存在することを特徴とする請求項15記載の化合物。
【請求項17】
XがPRである場合に、X内のP原子が不斉であり;二芳香核が軸性キラルであり;さらに、鏡像異性体またはジアステレオ異性体のうちのひとつが多く存在することを特徴とする請求項15記載の化合物。
【請求項18】
一般構造式9で示される化合物であって、
【化5】

Arは、随意に置換された芳香環部位、複素芳香環部位またはフェロセニル部位を含む群を表し;
Rは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され、
R80は、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは0〜8までの整数であり;
リガンドがキラルの場合には、鏡像異性体の混合物または鏡像異性体のうちのいずれか一方の形で提供することができ;
Rの両方がシクロアルキルまたはアリールを示さず;
Arが2-メトキシフェニルである場合、PR2はシクロヘキシルメチルホスフィノ、tert-ブチルメチルホスフィノまたはジメチルホスフィノではなく;
Arがフェニルである場合、PR2はジメチルホスフィノまたは(tert-ブチル)メチルホスフィノではなく;
Rがそれぞれの発生アルキルについて独立して、シクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールを示す場合、Arは6,6’-ジメチルビフェン-2-ylまたは6,6’-ジメトキシビフェン-2-ylではなく;
Rの両方がtert-ブチルを示す場合、Arはフェニル、2-メトキシフェニル、2-イソプロピルフェニル、2-エチルフェニル、2,3-ジメトキシフェニルまたは2,6-ジメトキシフェニルを示さない;
ことを特徴とする化合物。
【請求項19】
Arが随意に置換された2−ビフェニル部位を表すことを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項20】
Arが2−ビフェニル部位を表すことを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項21】
Rがアルキルを表すことを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項22】
Rがtert−ブチルまたはシクロヘキシルを表すことを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項23】
Arが随意に置換された2−ビフェニル部位を表し;さらに、Rがアルキルを表すことを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項24】
Arが2−ビフェニル部位を表し;さらに、Rがアルキルを表すことを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項25】
Arが随意に置換された2−ビフェニル部位を表し;さらに、Rがtert−ブチルまたはシクロヘキシルを表すことを特徴とする請求項38記載の化合物。
【請求項26】
Arが2−ビフェニル部位を表し、さらに、Rがtert−ブチルまたはシクロヘキシルを表すことを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項27】
PR内のP原子が不斉であることを特徴とする請求項18記載の化合物。
【請求項28】
一般構造式10で示される化合物であって、
【化6】

XはNR、PR、AsR、ORまたはSRで表され;
Rは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、および−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
o−テルフェニル核の3個のフェニル環はそれぞれ別異に未置換であるか、または安定性および原子価則に基づく限度までは任意にR、RもしくはRで置換されており;
R、RおよびRは、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ハロゲン、−SiR−および−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R80は、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは0〜8までの整数であり;さらに、
リガンドがキラルの場合には、鏡像異性体の混合物または鏡像異性体のうちのいずれか一方の形で提供することができる
ことを特徴とする化合物。
【請求項29】
式1で表される一般的な反応の方法であって、
【化7】

Arは、随意に置換された単環式芳香環部位および多環式芳香環部位、ならびに複素芳香環部位を含む群から選択され;
Xは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
R'およびR''は、H、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルコキシル、アミノ、トリアルキルシリルおよびトリアリールシリルを含む群からそれぞれ別異に選択され;
R'およびR''は、相互に作用して、総原子数が3〜10個からなる随意に置換された環構造骨格を表すことができ、該環構造は、R'およびR''が結合している窒素原子以外に1個またはそれ以上のヘテロ原子を随意に有することができ;
R'および/またはR''は、アミノ化反応が分子内で生じたかのようにArに共有することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、ヒドリド類、カーボネート類、フルオライド類、ホスフェート類、アルコキシド類、フェノキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。
【請求項30】
式2で表される一般的なカップリング反応の方法であって、
【化8】

このとき、ArおよびAr'は、随意に置換された芳香環部位、複素芳香環部位およびアルケニル部位を含む群からそれぞれ別異に選択され;
Xは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
Mは、B(OR)、Mg(ハロゲン化物)またはZn(ハロゲン化物)で表され;Rは、H、メチル、アルキル、ヘテロアルキル、アリールまたはヘテロアリールからそれぞれ別異に選択され;あるいは、B(OR)のように2個のRが存在する場合には、相互に作用して、随意に置換され、炭素数が2または3個である、2個のO原子間の連結鎖を表すこともでき;
ArおよびAr'は、反応が分子内で生じたかのように共有結合することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、カーボネート類、ホスフェート類、フルオライド類、アルコキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。
【請求項31】
式3で表される一般的なカップリング反応の方法であって、
【化9】

このとき、Arは、随意に置換された芳香環部位、複素芳香環部位およびアルケニル部位を含む群から選択され;
Rは、随意に置換されたアルキル、ヘテロアルキルおよびアラルキルを含む群から選択され;
R'は、アルキルおよびヘテロアルキルを含む群からそれぞれ別異に選択され、ここで、該アルキル基およびヘテロアルキル基の炭素−ホウ素結合は反応条件下において不活性であって、例えば、BR'は相互に作用して9−ボロビシクロ[3.3.1]ノニルを形成しており、
Mは、B(R')、Mg(ハロゲン化物)またはZn(ハロゲン化物)で表され;ArXのXは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
ArおよびRは、反応が分子内で生じたかのように共有結合することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、カーボネート類、ホスフェート類、フルオライド類、アルコキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。
【請求項32】
式4で表される一般的なα−アリール化反応の方法であって、
【化10】

このとき、Arは、随意に置換された単環式芳香環部位および多環式芳香環部位ならびに複素芳香環部位を含む群から選択され;
Xは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
Gは、ホルミル、アシル、−CN、−C(O)OR、−C(O)NR2、ニトロ、ニトロソ、−S(O)R、−SOR、−S(O)NR、−C(NR)-R、−C(NOR)-Rおよび−C(NNR)-Rを含む群からそれぞれ別異に選択される電子求引性基を表し;
Rは、水素(H)、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ハロゲン、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシ、または−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R80は、それぞれ別異に、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは、0〜8までの整数からそれぞれ別異に選択され;
qは、1〜3までの整数であり;
pは、(3−q)に等しい整数であり;
ArおよびRのうちのひとつは、反応が分子内で生じたかのように共有結合することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、カーボネート類、ホスフェート類、フルオライド類、アルコキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。
【請求項33】
式5で表される一般的なα−ビニル化反応の方法であって、
【化11】

このとき、Xは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
Gは、ホルミル、アシル、−CN、−C(O)OR、−C(O)NR2、ニトロ、ニトロソ、−S(O)R、−SOR、−S(O)NR、−C(NR)-R、−C(NOR)-Rおよび−C(NNR)-Rを含む群からそれぞれ別異に選択される電子求引性基を表し;
Rは、水素(H)、アルキル、アリール、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ハロゲン、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシ、または−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R'は、水素(H)、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシ、または−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R80は、それぞれ別異に、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは、0〜8までの整数からそれぞれ別異に選択され;
qは、1〜3までの整数であり;
pは、(3−q)に等しい整数であり;
RのうちのひとつおよびR'のうちのひとつは、反応が分子内で生じたかのように共有結合することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、カーボネート類、ホスフェート類、フルオライド類、アルコキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。
【請求項34】
式6で表される一般的なo−アリール化反応の方法であって、
【化12】

このとき、Arは、随意に置換された単環式芳香環部位および多環式芳香環部位ならびに複素芳香環部位を含む群から選択され;
Xは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
R''は、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−Si(アルキル)、−Si(アリール)または−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R80は、それぞれ別異に、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは、0〜8までの整数からそれぞれ別異に選択され;
ArおよびR''は、反応が分子内で生じたかのように共有結合することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、カーボネート類、ホスフェート類、フルオライド類、アルコキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。
【請求項35】
式7で示される一般的なo−ビニル化反応の方法であって、
【化13】

このとき、Xは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
R'は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシまたは−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R''は、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、−Si(アルキル)、−Si(アリール)または−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R80は、それぞれ別異に、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは、0〜8までの整数からそれぞれ別異に選択され;
R''およびR'は、反応が分子内で生じたかのように共有結合することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、カーボネート類、ホスフェート類、フルオライド類、アルコキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。
【請求項36】
式8で表される一般的なヘック反応の方法であって、
【化14】

このとき、Arは、随意に置換された芳香環部位、複素芳香環部位およびアルケニル部位を含む群から選択され;
Xは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
R'は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシまたは−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R80は、それぞれ別異に、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは、0〜8までの整数からそれぞれ別異に選択され;
ArおよびR'のうちのひとつは、反応が分子内で生じたかのように共有結合することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、カーボネート類、ホスフェート類、フルオライド類、アルコキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。
【請求項37】
式9で表される一般的なヘック反応の方法であって、
【化15】

このとき、Arは、随意に置換された芳香環部位、複素芳香環部位およびアルケニル部位を含む群から選択され;
Xは、Cl、Br、I、-OS(O)アルキルおよび-OS(O)アリールを含む群から選択され;
R'は、水素、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルチオ、アリールチオ、アルコキシ、アリールオキシまたは−(CH)m−R80を含む群からそれぞれ別異に選択され;
R80は、それぞれ別異に、置換もしくは未置換アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環、または多環を表し;
mは、0〜8までの整数からそれぞれ別異に選択され;
ArおよびR'は、反応が分子内で生じたかのように共有結合することができ;
遷移金属は5〜12属の金属、好ましくはVIIIA属から選択され;
リガンドは、請求項1−28に記載の任意のリガンドから選択され;さらに、
塩基は、カーボネート類、ホスフェート類、フルオライド類、アルコキシド類、アミド類、カーバニオン類およびシリルアニオン類を含む群から選択される
ことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−184247(P2012−184247A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−111579(P2012−111579)
【出願日】平成24年5月15日(2012.5.15)
【分割の表示】特願2000−559117(P2000−559117)の分割
【原出願日】平成11年7月9日(1999.7.9)
【出願人】(596060697)マサチューセッツ インスティテュート オブ テクノロジー (233)
【Fターム(参考)】